◆ラグビー・全国高校選抜大会 東福岡5―22京都成章(29日、埼玉・熊谷ラグビー場)
4大会ぶりの春の頂点に届かなかった。東福岡が京都成章に5―22で逆転負け。無得点に抑えられた後半は自陣で防戦に回る展開が目立ち、ナンバー8の須藤主将(3年)は「これが現状。自分たちの春段階の立ち位置です」と悔しがった。
守勢の中で迎えた前半19分。左サイドでのラインアウトからモールを力強く押し込み、最後は早坂悠が先制トライを奪った。須藤主将が「自信を持っていたフォワードで取り切れた」と話すように、狙っていた通りの形で均衡を破った。
ただ、春雨が続く状況で攻撃のミスが続出。前半のうちに2トライを奪われて逆転を許すと、後半も主導権を握られたままで12失点した。必然的に守備に追われる時間帯が多くなり、2大会ぶりの決勝進出を逃した。
前回大会は1回戦で敗れる屈辱を味わったが、今大会は準々決勝で連覇を狙う大阪桐蔭を後半ロスタイムの決勝トライで撃破するなど手応えを得た。須藤主将は「これから成長していくための課題が見つかった」。最大の目標となる冬の全国高校大会制覇への糧とする。(山田孝人)