チェス入門にゅうもん

チェス入門にゅうもん

　ようこそチェスの世界せかいへ！
　ここはチェスの入門にゅうもんサイト。駒こまを動うごかしながら楽たのしくチェスのルールを学まなべます。

　さあ、第一歩だいいっぽを踏ふみ出だしましょう！

ゲームの進すすみ方かた

　チェスは、白しろと黒くろの駒こまをお互たがいに動うごかして争あらそうゲームです。
　そして、相手あいての「キング」という駒こまを追おいつめた方ほうの勝かちになります。

　チェスでは白しろの駒こまが先手せんてとなり、最初さいしょに駒こまを動うごかします。

駒こまの動うごかし方かた

　チェス入門にゅうもんでは、駒こまを動うごかしながらチェスのルールを学まなんでいきます。
　そのときの操作そうさ方法ほうほうを、簡単かんたんに紹介しょうかいします。

　下したの画像がぞうの中なかの白しろい駒こまを、つかんでください。
　次つぎに、駒こまをつかんだまま、どこでもいいので赤あかく表示ひょうじされたマスに落おとしてみてください。

　この「１回かい、駒こまを動うごかす」ことを「１手て」と呼よびます。

　※駒こまがつかみづらい場合ばあい
　駒こまを選択せんたくし、赤あかく表示ひょうじされたマスを選えらぶことでも移動いどうできます。

チェスの駒こま

　チェスの駒こまは６種類しゅるいあります。

	ポーン（兵隊へいたい）
	ナイト（騎士きし）
	ビショップ（僧侶そうりょ）
	ルーク（戦車せんしゃ）
	クイーン（女王じょおう）
	キング（王様おうさま）

　チェス駒こまの動うごきを覚おぼえれば、チェスのルールは覚おぼえたようなものです。

　それでは実際じっさいに駒こまを動うごかしながら、チェス駒こまの動うごき方かたを学まなんでいきましょう。

ルーク

　ルークは「戦車せんしゃ」です。将棋しょうぎでいう「飛車ひしゃ」にあたります。
　古代こだいの戦車せんしゃ、車輪しゃりんの付ついた塔とうの形かたちをしています。

　ルークは縦たて方向ほうこうと横よこ方向ほうこうに何なにマスでも進すすめます。

　進すすんだ先さきに味方みかたの駒こまがあった場合ばあいは、その手前てまえで止とまります。飛とび越こすことはできません。

　相手あいての駒こまがあった場合ばあいは、相手あいての駒こまを取とることができます。

　さあ、それでは実際じっさいに動うごかしてみましょう。
　☆マークの付ついた黒くろのルークを２手てで取とって下ください。

　今回こんかいは特別とくべつに相手あいてを動うごけなくしてあるので、安心あんしんして取とりにいって下ください。

ビショップ

　ビショップは「僧侶そうりょ」です。将棋しょうぎでいう「角行かっこう」にあたります。
　僧侶そうりょの帽子ぼうしの形かたちをしています。

　ビショップはナナメ方向ほうこうに何なにマスでも進すすめます。

　進すすんだ先さきに味方みかたの駒こまがあった場合ばあいは、その手前てまえで止とまります。飛とび越こすことはできません。

　相手あいての駒こまがあった場合ばあいは、相手あいての駒こまを取とることができます。

　さあ、それでは実際じっさいに動うごかしてみましょう。
　☆マークの付ついた黒くろのビショップを２手てで取とって下ください。

　今回こんかいも特別とくべつに相手あいてを動うごけなくしてあるので、安心あんしんして取とりにいって下ください。

クイーン

　クイーンは「女王じょおう」です。ルークとビショップの動うごきを合あわせ持もつ最強さいきょうの駒こまです。
　女王じょおうの冠かんむりの形かたちをしています。

　クイーンは縦たて方向ほうこう、横よこ方向ほうこう、ナナメ方向ほうこうに何なにマスでも進すすめます。

　進すすんだ先さきに味方みかたの駒こまがあった場合ばあいは、その手前てまえで止とまります。飛とび越こすことはできません。

　相手あいての駒こまがあった場合ばあいは、相手あいての駒こまを取とることができます。

　さあ、それでは実際じっさいに動うごかしてみましょう。
　☆マークの付ついた黒くろのクイーンを２手てで取とって下ください。

　今回こんかいも特別とくべつに相手あいてを動うごけなくしてあるので、安心あんしんして取とりにいって下ください。

ナイト

　ナイトは「騎士きし」です。将棋しょうぎでいう「桂馬けいま」にあたります。
　騎士きしが乗のる馬うまの形かたちをしています。

　ナイトは将棋しょうぎの桂馬けいまの動うごきに似にています。
　しかし、その動うごきは桂馬けいまよりも激はげしく、前後ぜんご左右さゆうに桂馬けいまの動うごきができます。

　前後ぜんご左右さゆうに２マス進すすんで、その左右さゆうが移動いどう場所ばしょと覚おぼえてみてください。

　わかりづらいですね。
　動画どうがを用意よういしてみたので、これでイメージしてみてください。

　ナイトは、移動いどう元もとと移動いどう先さきの間あいだに他たの駒こまがあっても飛とび越こすことができます。

　移動いどう先さきに相手あいての駒こまがあった場合ばあいは、相手あいての駒こまを取とることができます。
　味方みかたの駒こまがあった場合ばあい、そこへは移動いどうできません。

　さあ、それでは実際じっさいに動うごかしてみましょう。
　☆マークの付ついた黒くろのナイトを２手てで取とって下ください。

　今回こんかいも特別とくべつに相手あいてを動うごけなくしてあるので、安心あんしんして取とりにいって下ください。

ポーン

　ポーンは「兵隊へいたい」です。将棋しょうぎでいう「歩兵ほへい」にあたります。
　最もっとも弱よわい駒こまですが、大おおきな力ちからを秘ひめています。

　ポーンは移動いどうする動うごきと、相手あいての駒こまを取とる動うごきが違ちがいます。
　ほんの少すこしややこしいので、別々べつべつに紹介しょうかいしましょう。

　ポーンは前まえの方向ほうこうへ１マス進すすめます。
　最初さいしょの位置いちからの移動いどうのみ、２マス進すすむこともできます。

　ただし、目めの前まえに他たの駒こまがあった場合ばあいは、進すすむことも、その駒こまを取とることもできません。

　ナナメ前まえに相手あいての駒こまがあった場合ばあい、その駒こまを取とることができます。
　ポーンは駒こまを取とるときだけ、ナナメ前まえに進すすめます。

　さあ、それでは実際じっさいに動うごかしてみましょう。
　☆マークの付ついた黒くろのポーンを取とって下ください。

　今回こんかいも特別とくべつに相手あいてを動うごけなくしてあるので、安心あんしんして取とりにいって下ください。

　相手あいてのポーンの動うごきは、こちらとは逆ぎゃくになることに注意ちゅういしましょう。
　黒くろのポーンにとって「ナナメ前まえ」とは、こちらから見みると「ナナメ下か」になります。

　確認かくにんしておきましょう。黒くろのポーンは、どちらの白しろのポーンを取とれるでしょう？

キング

　キングは「王様おうさま」です。将棋しょうぎでいう「王将おうしょう」にあたります。
　王様おうさまの冠かんむりの形かたちをしています。

　キングは縦たて方向ほうこう、横よこ方向ほうこう、ナナメ方向ほうこうに１マス進すすめます。

　移動いどう先さきに相手あいての駒こまがあった場合ばあいは、相手あいての駒こまを取とることができます。

　味方みかたの駒こまがあった場合ばあい、そこへは移動いどうできません。

　キングは相手あいての駒こまに取とられる場所ばしょへは移動いどうできません。

　下したの図ずでいうと、☆マークの場所ばしょは相手あいてのルークに取とられてしまうので、移動いどうできません。

　さあ、それでは実際じっさいに動うごかしてみましょう。
　☆マークの付ついた黒くろのポーンを３手てで取とって下ください。

　今回こんかいも特別とくべつに相手あいてを動うごけなくしてあるので、安心あんしんして取とりにいって下ください。

駒こまの並ならべ方かた

　下したの図ずがゲームを始はじめるときの駒こまの並ならびです。
　黒くろの駒こまは、白しろの駒こまを鏡かがみに映うつしたような配置はいちになり、お互たがいのキングが向むき合あうことになります。

　チェス盤ばんの向むきは、右みぎ下かのマスが白しろになるように置おきます。

　それでは、駒こまをつかむと名前なまえが表示ひょうじされるので配置はいちを覚おぼえてみましょう。

　駒こまは自由じゆうに動うごかせるようにしてあります。
　駒こまの「形かたちと名前なまえと動うごき」が一致いっちするまで、覚おぼえたことを振ふり返かえってみてくださいね。

チェック

　チェックとは、次つぎの１手てでキングを取とりにいける状態じょうたいをいいます。
　簡単かんたんにいうと「相手あいてのキングを攻撃こうげきしている」と、いうことです。将棋しょうぎでいう「王手おうて」ですね。

　下したの図ずでは白しろのルークがチェックしています。

　では、実際じっさいにチェックしてみましょう。

　１手てでチェックしてください。
　どの駒こまがチェック（キングを攻撃こうげき）できるか、見極みきわめてくださいね。

チェックの回避かいひ

　チェックをされたときは、キングを取とられないようにしないといけません。
　チェックを回避かいひする方法ほうほうは３みっつあるので、紹介しょうかいしましょう。

　下したの図ずでは、白しろが黒くろのビショップにチェックされています。
　この状態じょうたいからチェックを回避かいひする方法ほうほうを紹介しょうかいします。

　１．キングを安全あんぜんな場所ばしょに移動いどうさせる

　２．チェックしている駒こまとキングの間あいだに、他たの駒こまを割わり込こませる

　３．チェックしている駒こまを取とる

　それでは、実際じっさいにチェックを防ふせいでみましょう。
　いま、黒くろのルークにチェックされています。
　防ふせぎ方かたは３みっつあるので、右みぎ下かにあるリトライボタンを利用りようして３みっつとも探さがしてみてください。

　ずいぶん簡単かんたんにチェックを防ふせげたのではないでしょうか？

　本来ほんらいならナナメ方向ほうこうにいくらでも動うごけるビショップが、黒くろのルークを取とるマスにしか動うごけませんでしたね。
　一番いちばん活躍かつやくしそうなクイーンにいたっては、一いち歩ほも動うごくことができなかったはずです。

　そう。チェックをされたら、チェックを防ふせぐ手てしか打うてないのです。

チェックメイト

　チェックメイトとは、今いまの１手てでゲームが終おわったことを意味いみする言葉ことばです。
　実際じっさいのゲームで必かならず言いわなければいけない、というルールはありませんがカッコイイので言いいましょう。

　それでは、どのような状態じょうたいをチェックメイトと呼よぶのでしょうか？

　チェックをされたら、チェックを防ふせぐ手てしか打うてないことを「チェックの回避かいひ」で学まなびました。
　そのとき、チェックを防ふせぐ手てがなかったら？

　それをチェックメイト（詰つみ）と呼よぶのです。
　相手あいてをチェックメイトすれば、あなたの勝かちです。ゲームはそこで終おわります。

　下したの図ずは、いま白しろがルークを動うごかして黒くろをチェックメイトしたところです。
　黒くろにはチェックを防ふせぐ３みっつの手てが、どれもありません。

・ 黒くろのキングは安全あんぜんな場所ばしょへ移動いどうできない
・ チェックしている白しろのルークと黒くろのキングの間あいだに、他たの駒こまを割わり込こませられない
・ チェックしている白しろのルークを取とれない

　では、実際じっさいにチェックメイトしてみましょう。

　１手てでチェックメイトしてください。
　どうしてもわからないときは「正解せいかい」ボタンを押おして解答かいとうをみてください。

ステイルメイト

　ステイルメイトとは、駒こまを動うごかす番ばんなのに動うごかせる駒こまがない状態じょうたいをいいます。

　ステイルメイトになれば引ひき分わけになります。
　チェスのルールではパスができないので、動うごかせる駒こまがなければゲームが終おわるのです。

　ステイルメイトは「チェックメイト」と似にていますが、決定的けっていてきな違ちがいがあります。

　次つぎの場面ばめんは、白しろ（あなた）がチェックメイトされてしまったところです。
　次つぎはあなたの番ばんですがチェックを防ふせぐ手てがないので、動うごかせる駒こまがないことを確認かくにんしてみてください。

・ 白しろのキングは安全あんぜんな場所ばしょへ移動いどうできない
・ チェックしている黒くろのクイーンと白しろのキングの間あいだに、他たの駒こまを割わり込こませられない
・ チェックしている黒くろのクイーンを取とれない

　次つぎの場面ばめんも似にたような配置はいちで、白しろ（あなた）は動うごかせる駒こまがありません。

　しかし、こちらは「チェック（キングを攻撃こうげき）」がされていないのです。
　このようにチェックされていないのに動うごかせる駒こまがないと、ステイルメイトで引ひき分わけになります。

　次つぎの場合ばあいは、似にたような状況じょうきょうですが白しろはポーンを動うごかせます。
　この場合ばあいはステイルメイトにはなりません。白しろはポーンを動うごかさなくてはいけません。

　白しろはくやしいですね。
　動うごかせるポーンが残のこっていたばっかりに、黒くろの次つぎの１手てでチェックメイトされてしまうのですから。

　では、チェックをしないで黒くろの駒こまを動うごけなくしてみましょう。
　チェックメイトして勝かてる状況じょうきょうですから、実際じっさいのゲームでこんなことをしたら大だい失敗しっぱいです。

　１手てでステイルメイトにしてください。
　どうしてもわからないときは「正解せいかい」ボタンを押おして解答かいとうをみてください。

チェックメイトに必要ひつような駒こま

　相手あいての駒こまがキングのみになったとします。
　まるはだかになったキングを、あなたはチェックメイトしにいきますね。

　そのとき、あなたは次つぎのいずれかの駒こまを持もっていなくてはなりません。

クイーン

ルーク

ビショップとビショップ

ビショップとナイト

昇格しょうかくできるポーン（昇格しょうかくについては後のちに学まなびます）

　最低さいていでもこれらの駒こまがないと、はだかのキングをチェックメイトすることはできません。
　お互たがいにチェックメイトの戦力せんりょくがなくなったときは、引ひき分わけになります。

　それでは、キングと協力きょうりょくしてこれらの駒こまで実際じっさいにチェックメイトしてみましょう。

　すべて１手てでチェックメイトして下ください。

キングとクイーン

キングとルーク

キングとビショップとビショップ

キングとビショップとナイト

　４よっつの連続れんぞく解答かいとうおつかれさまでした。
　最低限さいていげんの駒こまがあればチェックメイトできるのを、なんとなくイメージできましたか？

　ちなみに、ここで紹介しょうかいしてきたのは「相手あいてがキングだけ」になった場合ばあいのお話はなしです。
　相手あいてにキング以外いがいの駒こまがあった場合ばあい、ここで紹介しょうかいした戦力せんりょくがなくてもチェックメイトできることもあります。

　１手てでチェックメイトしてください。

勝かちと引ひき分わけ

　どうすればチェスで勝かちになるのか、わかってきましたね。
　これまで学まなんだほかにも、勝かちや引ひき分わけになるルールがあるのでまとめて紹介しょうかいします。

　■勝かち■
　・ チェックメイトしたとき
　・ 相手あいてが降参こうさんしたとき

　■引ひき分わけ■
　・ ステイルメイトになったとき
　・ お互たがいがチェックメイトできる戦力せんりょくを失うしなったとき
　・ どちらかが引ひき分わけを提案ていあんして、相手あいてがそれを受うけ入いれたとき
　・ ５０手ての間あいだ、駒こまの取とり合あいが起おこらなかったとき
　・ ３回かい、盤上ばんじょうが同おなじ形がたになったとき

チェスの特殊とくしゅルール

　チェスには特殊とくしゅなルールがあります。
　特殊とくしゅルールは３みっつあり、覚おぼえておけばゲームを有利ゆうりに進すすめることができます。

　まずは、どのような特殊とくしゅルールがあるのかを簡単かんたんに紹介しょうかいしましょう。

・プロモーション … ポーンを強力きょうりょくな駒こまに昇格しょうかくさせる

・アンパッサン … ２マス進すすんだポーンを特殊とくしゅな動うごきで取とる

・キャスリング … キングを入城にゅうじょうさせて防御ぼうぎょを固かためる

　どれも覚おぼえておきたい魅力みりょく的てきなルールですね。
　それでは、この３みっつの特殊とくしゅルールをひとつずつ学まなんでいきましょう。

プロモーション（昇格しょうかく）

　ポーンはいちばん奥おくまで進すすむことができれば、強力きょうりょくな駒こまに昇格しょうかくすることができます。
　この特殊とくしゅルールをプロモーションといいます。将棋しょうぎの「成なる」と似にています。

　プロモーションしたあとはゲームが終おわるまで、そのままプロモーションした駒こまでいられます。

　プロモーションで、ポーンが昇格しょうかくできるのは次つぎの４よっつの駒こまです。
　ふつうは最もっとも強力きょうりょくなクイーンになります。

	クイーン
	ルーク
	ビショップ
	ナイト

　では、プロモーションを使つかってみましょう。

　２手てでチェックメイトしてください。

　コンピュータ上じょうでは自動的じどうてきに選えらんだ駒こまに変かわってくれますが、実際じっさいに盤ばんと駒こまを使用しようしているときは自分じぶんの手てで駒こまを変かえる必要ひつようがあります。

　プロモーションを行おこなう時点じてんでは、相手あいてがこちらの駒こまをたくさん手しゅに入いれていることがほとんどですから、取とられたクイーンの駒こまを再さい使用しようします。
　もしも、同おなじ色しょくのクイーンが２ふたつ存在そんざいするような状況じょうきょうになったときは、ルークを逆さかさまに置おいてクイーンの代かわりとするのが一般いっぱん的てきです。

アンパッサン

　アンパッサンは、２マス進すすんだポーンを特殊とくしゅな動うごきで取とることができるルールです。

　ポーンは最初さいしょの位置いちからの移動いどうのみ、２マス進すすむこともできると学まなびましたね。

　しかし、あわてて進すすんだからでしょうか。実じつは１マス目めに残像ざんぞうを置おき去ざりにしてしまうのです。
　実際じっさいには見みえませんが、イメージするとこんなかんじです。

　この残像ざんぞう。なんと、相手あいてのポーンにだけは見みつかってしまうのです。

　残像ざんぞうを取とられてしまうと・・・

　本体ほんたいも消きえてしまうのです。これをアンパッサンといいます。

　残像ざんぞうは、ポーンが２マス進すすんだ直後ちょくごにだけ現あらわれます。
　相手あいての次つぎの１手てが終おわれば、残像ざんぞうは消きえます。

　アンパッサンが起おこるのは、残像ざんぞうが残のこっているあいだだけです。

　ポーン以外いがいの駒こまは、たとえ残像ざんぞうがいるマスに移動いどうしても、残像ざんぞうを取とることはできません。
　もちろん、残像ざんぞうに移動いどうを邪魔じゃまされることもありません。

　ひとつ、勘違かんちがいしやすい形かたちがあるので紹介しょうかいしておきます。

　次つぎの状態じょうたいでも、白しろのポーンは残像ざんぞうを置おき去ざりにしてしまいました。
　黒くろのポーンは残像ざんぞうをみつけています。

　しかし、黒くろのポーンは真横まよこの駒こまは取とれませんから、残像ざんぞうを取とることはできません。
　アンパッサンにはなりません。

　では、実際じっさいにアンパッサンをやってみましょう。

　まずポーンを１マス進すすめてください。
　あなたには見みえるはずです。黒くろのポーンの残像ざんぞうが。（たとえ見みえなくても取とりましょう）

キャスリング（入城にゅうじょう）

　キャスリングは、１手てでキングとルークを同時どうじに動うごかして安全あんぜんな陣形じんけいをつくるチェスの特殊とくしゅルールです。

　キャスリングすることで、防御ぼうぎょ面めんを強化きょうかすることができます。

　キングは１マスしか進すすめないルールの駒こまでしたね。
　しかし、条件じょうけんが整ととのえば「キャスリング用ようの移動いどうできるマス」が現あらわれるのです。

　キングを☆マークのマス（キャスリング用ようのマス）へ１手てで移動いどうさせてください。

　これがキャスリングです。まるで、キングが安全あんぜんなお城しろの中なかへ入はいっていくように見みえますね。
　キャスリングはキングとルークの共同きょうどう作業さぎょうなのです。

　キングがルーク側がわに２マス動うごき、ルークがキングの反対はんたい側がわに移動いどうします。
　キャスリングだけは、１手てで２ふたつの駒こまが動うごきます。

　キャスリングは左右さゆうどちらにもできます。
　右みぎ下かのリトライボタンを利用りようして、とりあえずこの動うごきに慣なれてください。

　キャスリングをするには、いくつかの条件じょうけんが必要ひつようです。
　条件じょうけんは４よっつありますが、そんなにむずかしいものはないので駒こまを動うごかしながら覚おぼえていきましょう。

　１）キングと、キャスリングをするルークが、一いち度ども動うごいていないこと

　右側みぎがわのルークを、どこでもいいので移動いどうさせてから元もとの位置いちに戻もどしてください。
　そのあと、キングをつかんでみましょう。右側みぎがわのキャスリングができなくなったことがわかります。

　一度いちど動うごいてしまうと、たとえ元もとの位置いちに戻もどしてもキャスリングはできなくなるのです。
　キングが動うごいてしまった場合ばあいは、左右さゆうどちらもキャスリングができなくなります。

　２）キングと、キャスリングをするルークの間あいだに、ほかの駒こまがないこと

　まずは、キングをつかんでみましょう。左側ひだりがわのキャスリングができないことがわかります。

　では、左側ひだりがわのナイトを移動いどうさせて通路つうろをつくってあげましょう。
　左側ひだりがわのキャスリングもできるようになりましたね。

　３）チェックされていないこと

　今いま、黒くろのルークにチェックされています。
　キングをつかんでみましょう。キャスリングができないことがわかります。

　では、ナイトを使つかって黒くろのルークのチェックを防ふせいでください（防ふせぎ方かたは２通とおりあります）。
　キャスリングができるようになりました。

　４）キングが通過つうかするマスと、到達とうたつするマスが攻撃こうげきされていないこと

　下したの図ずの赤しゃっく表示ひょうじされているマスが攻撃こうげきされていると、右側みぎがわへのキャスリングはできません。

　下したの図ずの赤しゃっく表示ひょうじされているマスが攻撃こうげきされていると、左側ひだりがわへのキャスリングはできません。

　次つぎの場合ばあいは、左側ひだりがわのキャスリングができない状態じょうたいにあります。

　では、これは問題もんだいにしましょう。
　クイーンを使つかって、邪魔じゃまをしているルークだけを取とり、左側ひだりがわにキャスリングしてください。

　では最後さいごに、現実げんじつ的てきな形かたちでのキャスリングの練習れんしゅうです。
　３手てでキャスリングしてください。

チェスの勝かち方かた

　おつかれさまでした。

　あなたは、もうチェスのルールをすべて覚おぼえ、ゲームを始はじめることができます。

　とはいえ、実際じっさいのゲームはいきなりチェックメイトを狙ねらえるわけではありません。
　チェスには勝かち方かたがあり、勝かつためにはまずゲームを有利ゆうりに進すすめないといけないのです。

　では、有利ゆうりか不利ふりかはどうやって判断はんだんするのでしょう。
　大おおきくみるなら、その基準きじゅんは「戦力せんりょく」です。

戦力せんりょくを知しる

　戦力せんりょくとは、簡単かんたんにいうと「駒こまの数かず」です。
　駒こまの数すうが相手あいてよりも多おおければ、ゲームを有利ゆうりに進すすめることができますね。

　しかし同おなじ１ひとつの駒こまでも、ポーンとクイーンが同おなじ戦力せんりょくとは思おもえませんね。
　チェスの戦力せんりょくを正確せいかくにいうと「駒こまの数かずと質しつ」になります。

　駒こまの質しつ、つまり駒こまの強つよさは点数てんすうで表あらわすことができます。

	クイーン	９点てん
	ルーク	５点てん
	ビショップ	３点てん
	ナイト	３点てん
	ポーン	１点てん

　自分じぶんのビショップ（３点てん）を犠牲ぎせいにして、相手あいてのルーク（５点てん）を取とったとします。
　自分じぶんは３点てんのマイナス。相手あいては５点てんのマイナスになりますね。

　つまり、あなたの戦力せんりょくは相手あいての戦力せんりょくと比くらべて、２点てん高たかくなったということです。
　２点てんということはポーン２つぶん。大おおきな戦力せんりょくの差さになります。

　では、問題もんだいです。
　いま、白しろと黒くろの戦力せんりょくはまったく同おなじです。

　２手てで黒くろの戦力せんりょくを上回うわまわってください。

オープニング

　チェスのゲームが始はじまり、あなたが最初さいしょに目指めざすべきことは次つぎの３みっつです。
　常つねに、この３みっつを意識いしきした手てを指さすようにしましょう。

　・ 強力きょうりょくな駒こまたちの通とおり道みちをつくる
　・ 駒こまを中央ちゅうおうへ集中しゅうちゅうさせる
　・ 少すこしでも早はやくキャスリングをする

　中央ちゅうおうとは、下したの図ずの赤しゃっく表示ひょうじされているマスのことです。

　中央ちゅうおうにいるナイトと、隅すみにいるナイトの移動いどう範囲はんい（攻撃こうげき範囲はんい）をみるとその差さはあきらかですね。

　チェスのゲームは、このように駒こまを効率こうりつよく動うごかせる位置いちに移動いどうさせていくことから始はじまります。
　この段階だんかいをオープニング（序盤じょばん戦せん）といいます。

　「総員そういん、戦闘せんとう配置はいちにつけ！」といったカンジです。

空間くうかんを支配しはいする

　下したの図ずで、赤あかく表示ひょうじされているマスは、白しろの駒こまたちが攻撃こうげきできるマスです。
　この赤しゃっく表示ひょうじされている空間くうかんは、白しろが支配しはいしているといえます。

　さて、ゲームが始はじまり、あなたはどの駒こまを最初さいしょに動うごかしますか？

　強力きょうりょくな駒こまたちは、自分じぶんのポーンが壁かべになっていて、ナイト以外いがいは動うごくことができませんね。
　まず、ポーンを動うごかして強力きょうりょくな駒こまたちの通とおり道みちを作つくりたいところです。

　チェスを始はじめたばかりの人ひとが、よく最初さいしょに動うごかすのは両りょうサイドのポーンです。
　強力きょうりょくな駒こまである２ふたつのルークを、前線ぜんせんに出だそうとするのですね。

　下したの図ずが、両りょうサイドのポーンを動うごかしたあとの支配しはい図ずです。

　あまり空間くうかんは広ひろがっていませんね・・・。
　とくに、最もっとも駒こまがぶつかり合あう重要じゅうような拠点きょてん「中央ちゅうおう」がスカスカですね。

　理想りそう的てきな支配しはい図ずはこんなカンジです。

　クイーンと２ふたつのビショップにナナメ方向ほうこうの通とおり道みちができて、敵陣てきじんに突つき刺ささっています。
　２ふたつのポーンも中央ちゅうおうを大おおきく支配しはいしていますね。

ゲームの流ながれを観戦かんせん

　では、チェスのゲームが実際じっさいにどのように進すすむのかを見みていきましょう。

　今回こんかい観戦かんせんするのは「チェスのルール > ゲームの進すすみ方かた」で動うごいていたゲームです。
　当時とうじは、なにが起おこっているかわからなかったゲームも、今いまのあなたなら理解りかいできます。

　白しろの１手て目め

　まずはキングの前まえのポーンを進すすめます。中央ちゅうおうにポーンを並ならべるのが目的もくてきです。
　これによって、クイーンとビショップはナナメ方向ほうこうへの通とおり道みちを得えました。

　黒くろの１手て目め

　同おなじくキングの前まえのポーンを進すすめます。白しろのポーンが並ならぶのを防ふせぐためです。
　次つぎに白しろのポーンが並ならんでも、黒くろのポーンで取とることができます。

　白しろの２手て目め

　じゃまな黒くろのポーンを取とるために、ナイトを中央ちゅうおうへ進すすめます。
　キャスリングのための道みちも１ひとつ空あきました。

　黒くろの２手て目め

　タダでポーンを取とられてはたまらないので、ナイトを進すすめてポーンを守まもります。

　白しろの３手て目め

　キャスリングのため、ビショップを中央ちゅうおうへ進すすめます。
　これでキャスリングの準備じゅんびは整ととのいました。

　黒くろの３手て目め

　ビショップの通とおり道みちを作つくるため、ポーンを進すすめます。
　さらに中央ちゅうおうのポーンを、ナイトと共同きょうどうで守まもる形かたちになりました。

　白しろの４手て目め

　ナイトを進すすめて、中央ちゅうおうを強化きょうかします。
　本来ほんらいならここでキャスリングをするべきですが、まだ余裕よゆうがあると判断はんだんしての１手てです。

　黒くろの４手て目め

　ビショップを進すすめて、白しろのナイトにプレッシャーを与あたえます。
　うっかり白しろのナイトが動うごけば、ビショップでクイーンを手てに入いれることができます。

　白しろの５手て目め

　白しろは何なにを考かんがえているのでしょう！
　ナイトはクイーンの大事だいじな壁かべになっているのに、ポーンを取とりにいってしまいました。

　黒くろの５手て目め

　当然とうぜん、大事だいじな壁かべをなくしてしまった白しろのクイーンを、ビショップで取とります。
　これで戦力せんりょくは白しろがマイナス９点てん、黒くろがマイナス１点てん。圧倒的あっとうてきな戦力せんりょく差さです。
　黒くろは勝利しょうりを確信かくしんします。

　白しろの６手て目め

　白しろのクイーンが盤上ばんじょうから消きえた瞬間しゅんかん、勝利しょうりを確信かくしんしたのは白しろの方ほうでした。
　そう。これは白しろが仕組しくんだ巧妙こうみょうな罠わな！
　ビショップでチェック！

　黒くろの６手て目め

　黒くろがチェックを防ふせぐ手ては、１ひとつしかありません。
　キングを１歩ほ前進ぜんしんさせて、チェックを逃のがれます。なんだか雲行くもゆきがあやしくなってきました。

　白しろの７手て目め

　チェックメイト！！
　まさかの大だい逆転ぎゃくてん。黒くろはチェックを逃のがれるすべがありません。
　美うつくしいチェックメイトの形かたちです。

　通常つうじょうはオープニング（序盤じょばん戦せん）→ミドルゲーム（中盤ちゅうばん戦せん）→エンディング（終盤しゅうばん戦せん）と、ゲームが進すすんでいきます。

　今回こんかい、観戦かんせんしたのはオープニングのうちにチェックメイトになった、かなり珍めずらしいゲームです。

　このゲームのように、白しろが仕組しくんだ罠わなのことを「ハメ手しゅ」と呼よびます。
　黒くろにしてみれば、まさに「ハメられた！」ですね。

棋譜きふの読よみ方かた

　これまでチェスのルールを説明せつめいするのに、避さけてきたことがあります。
　それは、アルファベットや記号きごうによる解説かいせつです。

　なぜならそれは、とてもわかりにくいものだからです。

　しかし、あなたが強つよくなろうとするとき、過去かこの名人めいじんたちの対戦たいせん記録きろく「棋譜きふ（スコア）」を読よむこともあるでしょう。

　ですから、ここで簡単かんたんに説明せつめいしていきます。
　これを知しらなくてもゲームはできるので、読よみ飛とばしてもらってもかまいませんよ。

　チェス盤ばんは８×８のマスがありますね。
　それぞれのマスには番地ばんちがふられています。
　次つぎで説明せつめいしますので、じっくり見みないでください。目めが痛いたくなります。

　マスの番地ばんちを調しらべるには、下したのアルファベットと左ひだりの数字すうじを見みればよいのです。

　では、こんなところでも問題もんだいです。
　１手てでクイーンを「ｃ２」へ移動いどうさせてください。

　駒こまはアルファベットの大文字おおもじで表あらわします。

	キング	Ｋ
	クイーン	Ｑ
	ルーク	Ｒ
	ビショップ	Ｂ
	ナイト	Ｎ
	ポーン	Ｐ

　これだけ覚おぼえれば、駒こまがどこへ動うごいたか表現ひょうげんできます。

　「Ｑｃ２」と書かいてあれば、クイーンがｃ２へ動うごいたことになります。

　この「Ｑｃ２」に記号きごうを付つけ足たすことがあります。

　・ 相手あいての駒こまを取とったときは「Ｑｘｃ２」とします。
　・ チェックだったときは「Ｑｃ２＋」とします。
　・ チェックメイトだったときは「Ｑｃ２＃」とします。

　では問題もんだいです。以下いかの順番じゅんばんで、駒こまを動うごかしてください。

　１．Ｒｘｈ６
　２．Ｑｆ６＋
　３．Ｒｈ８＃

　今いまの問題もんだいに、黒くろの動うごきも付つけ足たして記録きろくすると、以下いかのようになります。

　１．Ｒｘｈ６　Ｋｇ７
　２．Ｑｆ６＋　Ｋｇ８
　３．Ｒｈ８＃

　はい。これでスコア（棋譜きふ）の完成かんせいです。
　チェスは「白しろの１手て目め」→「黒くろの１手て目め」という表現ひょうげんなので、「１．」の横よこに２ふたつ並ならびます。

　下したの図ずから「Ｒｅ４」とするとき、どんな動うごきになるでしょう。
　２通とおりありますね。こういう場合ばあいは、もともとの番地ばんちを付つけ足たして区別くべつします。

　現在げんざいの番地ばんちは左ひだりのルークが「ｃ４」。右みぎのルークが「ｇ４」ですね。
　「４」は同おなじなので、アルファベットだけを付つけ足たします。

　「ｃ４」のルークが「ｅ４」へ移動いどうしたときは「Ｒｃｅ４」になります。
　「ｇ４」のルークの場合ばあいは「Ｒｇｅ４」です。

　ルークが縦たてに並ならんでいる場合ばあいは、番地ばんちの数字すうじだけを付つけ足たせばいいですね。

　ポーンの移動いどうは「ｅ４」というふうに、座標ざひょうのみで表あらわし「Ｐ」は付つけません。
　相手あいての駒こまを取とったときは、前まえにいた番地ばんちのアルファベットと「ｘ」を付つけ足たします。

　下したの図ずで説明せつめいします。
　「ｃ２」のポーンが「ｃ４」へ移動いどうしたときは「ｃ４」になります。
　「ｇ５」のポーンが、「ｆ６」にいる相手あいての駒こまを取とったときは「ｇｘｆ６」になります。

　ポーンがプロモーション（昇格しょうかく）したときは、「＝」と駒こまのアルファベットを付つけ足たします。

　ポーンが下したの図ずのように進すすみ、クイーンにプロモーションしたときは「ｅ８＝Ｑ」とします。

　キャスリングをしたときは特別とくべつな表現ひょうげんをします。

　右みぎにキャスリングしたときは「Ｏ－Ｏ」とします。
　左ひだりにキャスリングしたときは「Ｏ－Ｏ－Ｏ」とします。

　ルークが動うごくマスの数かずだけ「Ｏ」が付つくと覚おぼえてください。

　ゲームの終おわりは、チェックメイトならば「＃」が付つくのでわかりますね。
　しかし、降参こうさんや引ひき分わけで終おわったときは、勝負しょうぶの結果けっかを記入きにゅうする必要ひつようがあります。

　白しろが勝かったときは「１－０」と最後さいごに記入きにゅうします。
　黒くろが勝かったときは「０－１」と最後さいごに記入きにゅうします。
　引ひき分わけだったときは「１／２－１／２」と最後さいごに記入きにゅうします。

　ここまで学まなんだことで、１ゲーム全すべてを表現ひょうげんすることができます。

　実際じっさいのゲームのスコアでは「！（良よい手て）」や「？（疑問ぎもんの手て）」が付ついていることもありますが、駒こまの動うごきとは関係かんけいがなく感想かんそうのようなものです。

　最後さいごのまとめです。以下いかの順番じゅんばんで、駒こまを動うごかしてください。

　１．Ｎｘｇ４＋
　２．Ｏ－Ｏ－Ｏ＋
　３．ａ８＝Ｑ＃

レーティング

　レーティング（棋力きりょく）とは、チェスの強つよさを点数てんすうにしたものです。
　勝かてば上あがり、負まければ下さがります。

　自分じぶんのレーティングが上あがることで、「強つよくなった」と実感じっかんできます。

　国際こくさいレーティングがレーティングの主役しゅやくですが、ちょっと遠とおいお話はなしですね。

　身近みぢかなところでも、レーティングを導入どうにゅうしているところがあります。
　ネット上じょうで対局たいきょくできる場所ばしょなどです。

　レーティングの高たかい相手あいてに勝かてば、あなたのレーティングは大おおきく上あがります。
　逆ぎゃくに、レーティングの低ひくい相手あいてに勝かっても、少すこししか上あがりません。

　レーティングの差さが２００あれば、７５％の確かく率りつで勝かつことができるといわれています。
　４回かい戦たたかえば、３勝しょう１敗はいです。

　チェスを覚おぼえたばかりのあなたのレーティングは、５００前後ぜんこうだとおもいます。
　もちろん個人こじん差さはあります。

　このあと紹介しょうかいする「初心者しょしんしゃ用ようチェスゲーム - チェス入門にゅうもんβべーた」でも、レーティングが測定そくていできます。
　手軽てがるにレーティングを測定そくていできるので、ぜひ試ためしてみてくださいね。

　以下いかが、あなたが目標もくひょうとすべきタイトル保持ほじ者しゃの、おおよそのレーティングです。
　とんでもない数値すうちですね…。

　世界せかいチャンピオン：２８００
　グランドマスター（ＧＭ）：２６００
　日本にっぽんチャンピオン：２３００

　ちなみに、将棋しょうぎの七なな冠かんタイトルを独占どくせんしたことで有名ゆうめいな羽生はぶ善治よしはるさんはチェスもしています。
　彼かれの国際こくさいレーティングは２３８２で、日本にっぽん国内こくないでトップです（２００６年ねん４月がつ現在げんざい）。

最後さいごに

　これで、いったん読よみものは終おわりです。

　長ながらくお付つき合あいしていただき、ありがとうございました。

　次つぎのページで、実際じっさいにチェスの対局たいきょくをしていただきます。

　チェスのルールを覚おぼえたばかりのあなたが、もっとも上達じょうたつするのは実戦じっせんを経験けいけんすることですからね。
　最初さいしょは負まけてばかりでしょうが、あきらめないでがんばって下ください。

　そして、あなたがチェスに興味きょうみを持もったことを紹介しょうかいしてくだされば、とても嬉うれしく思おもいます。

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　最後さいごに、メッセージをいただけると光栄こうえいです。

いざ実戦じっせんへ

　最初さいしょはコンピュータを相手あいてにするのがよいでしょう。
　遠慮えんりょせずに、じっくり考かんがえることができますからね。チェスの対局たいきょくに慣なれるのに最適さいてきです。

チェス入門にゅうもんβべーた 　初心者しょしんしゃ用ようチェスゲームです。勝かつたびにレベルが上あがり、あなたのレーティングを測定そくていすることも出来できるので練習れんしゅう用ようにピッタリです。

　チェスを覚おぼえたばかりのあなたは、なかなか勝かつことができないかもしれません。

　「何なん度どやっても勝かてない、勝かてそうなのに引ひき分わけになってしまった」
　そうなったときは、またここへ戻もどってきてください。

　チェス入門にゅうもんでは、より強つよくなるための「テクニック（戦術せんじゅつ）」も紹介しょうかいしています。