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太陽の子ども カナダの昔話 <福娘童話集 きょうの新作昔話>
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2008ねん 5月14にち新作しんさく昔話むかしばなし

太陽の子ども

太陽たいようども
カナダの昔話むかしばなし カナダの情報じょうほう

音声おんせい配信はいしん
朗読ろうどく ゆめよみ おはなし ひなたぼっこ

 むかしむかし、ある海辺うみべに、わか漁師りょうしとおかみさんがんでいました。
 漁師りょうし毎日まいにちふねっておきさかなをとりにきました。
 一人ひとりぼっちになったおかみさんは、海辺うみべにすわって、いちにち中海なかうみていました。
 夕方ゆうがたになると、おきそらはきまって灰色はいいろにくもり、やがてくらくなりました。
 ある、おかみさんがいつものようにおきそらていると、いちのカモメがどものとり一緒いっしょにとんできました。
 それをて、おかみさんがおもわずいました。
「ああ、わたしもカモメのように、どもがほしいなあ」
 すると、カモメがいました。
「では、うしろにあるかいがらのなかを、てごらんなさい」
 おかみさんがかいがらをると、どうでしょう。
 そのなかに、かわいらしいおとこあかちゃんがいるではありませんか。
 おかみさんはだいよろこびであかちゃんをひろいあげ、いえれてがえりました。
 漁師りょうしもおかみさんも、それはそれは大事だいじあかちゃんをそだてました。
 あかちゃんはずんずんおおきくなり、やがて、海辺うみべはしりまわる元気げんきおとこになりました。
 でも不思議ふしぎなことに、おとこおおきくなるにつれて、かお金色きんいろにかがやくようになり、おとこいわうえつとなみきゅうにしずかになり、きらきらとひかりました。
 あるうみだいあらしになりました。
 あらしがなんにちもつづいて、漁師りょうしうみられなくなりました。
 さかながとれなくては、パンをうこともできません。
 すると、おとこいました。
「おとうさん、さかなをとりにきましょう。ぼくがけば、きっとあらしはやみますよ」
「とんでもない。こんなときにうみったら、ふねごとひっくりかえるぞ」
「いいえ、大丈夫だいじょうぶです」
 おとこがあんまりすすめるので、漁師りょうしはしかたなく、一緒いっしょふねりこみました。
 でもおとこったとおりで、くるなみふねのまわりだけは、まるでうそのようにしずかで、たくさんのさかながとれました。
「おまえは、どうしてあらしをしずめることができるのだ?」
 漁師りょうし不思議ふしぎおもってたずねても、おとこは、
いまに、わかりますから」
と、わらうだけでした。
 それからさんにちして、おとこはいろんなとりつかまえてきて、そのかわ上着うわぎをつくりました。
 おとこ灰色はいいろ千鳥ちどり(ちどり)のかわ上着うわぎて、そらへまいあがりました。
 するとうみいろは、みるみる灰色はいいろにかわっていきます。
 そのつぎに、あおいイソヒヨドリのかわ上着うわぎそらへまいあがると、うみはまっさおいろになりました。
 最後さいごあかいコバシコマドリのかわ上着うわぎると、なみ金色きんいろにかがやき、そらうつくしいゆうやけになりました。
 おとこは、びっくりしてそらをながめている漁師りょうしとおかみさんのまえへおりてきました。
「おとうさん、おかあさん、ながあいだ世話せわになりました。ぼくは太陽たいようどもです。もういち人前にんまえになったので、そらへもどらなくてはなりません。夕方ゆうがたうみがぼくのかおおなじようにかがやくときは、けっしてあらしはません。もしもあらしになったら、この上着うわぎをおかあさんがてください」
 おとこはそうって、自分じぶんていた上着うわぎをぬいで、おかみさんにわたしました。
「さようなら」
 おとこ二人ふたりのこしてそらたかくまいあがり、くもなかえてしまいました。
 でも、それからというもの、あらしがてもおかみさんがおとこのくれた上着うわぎ海辺うみべつと、まるでうそのようにやみました。
 そのあいだ漁師りょうしうみて、さかなをいっぱいとることができました。
 やがてあきて、つめたいふうがふきだしたころ、うみはひさしぶりのゆうやけになりました。
 うみそら金色きんいろにかがやき、なみがきらきらとひかりました。
 おかみさんは、まっあか太陽たいようかってわせました。
「わたしのかわいい。どうか、明日あしたもきっとすばらしいお天気てんきにしておくれ」

おしまい

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