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1月がつ8日にちの日本にっぽんの昔話むかしばなし



こぶ取とりじいさん

・日本語にほんご　・中国ちゅうごく語ご　・客きゃく家か語ご

・日本語にほんご＆中国ちゅうごく語ご　・日本語にほんご＆客きゃく家か語ご

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投稿とうこう者しゃ　「久ひさ瑠璃るり桜さくら華はな」　　久ひさ瑠璃るり桜さくら華はな

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投稿とうこう者しゃ　「もちがたる。」

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投稿とうこう者しゃ　「ぼん」　　ぼんの読よみ聞きかせ

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投稿とうこう者しゃ　ナレーター熊崎くまざき友香ゆかのぐっすりおやすみ朗読ろうどく
【大人おとなも眠ねむくなる女性じょせいの声こえ】ぐっすり眠ねむれる名作めいさく日本にっぽん昔話むかしばなし短たん編集へんしゅう　元もとNHKフリーアナ　　絵本えほん読よみ聞きかせ

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投稿とうこう者しゃ　ここの読よみ聞きかせチャンネル
眠ねむれない夜よるにずんだもんが贈おくる日本にっぽん昔むかしばなし ８選せん【心地ここちよい睡眠すいみん用よう朗読ろうどく】

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投稿とうこう者しゃ　「清水しみず美和子みわこの朗読ろうどくハウス」　　清水しみず美和子みわこの朗読ろうどくハウス

おりがみをつくろう ( おりがみくらぶ より) あかおに・あおおににわとり

　むかしむかし、あるところに、右みぎのほっぺたに大おおきなこぶのあるおじいさんが住すんでいました。
　それはとても邪魔じゃまなこぶで、おじいさんがまきを割わる度たびにプルルン、プルルンとふるえます。
　でもこのおじいさんは、そんな事ことはちっとも気きにしない、とてものんきなおじいさんでした。
　そして同おなじ村むらにもう一人ひとり、左ひだりのほっペたに大おおきなこぶのあるおじいさんが住すんでいました。
　こっちのおじいさんは邪魔じゃまなこぶが気きになってか、いつもイライラと怒おこってばかりです。

　ある日ひの事こと、のんきなおじいさんが森もりの奥おくで木きを切きっていると、いつの間まにやら、ポツリ、ポツリと雨あめが降ふり出だして、やがてザー、ザーと土砂降どしゃぶりになってしまいました。
「いかんいかん。このままでは、風邪かぜをひいてしまう」
　おじいさんは大おおきな木きのうろに飛とび込こんで、雨宿あまやどりをしました。
　そのうちおじいさんは、ウトウトと眠ねむり込こんでしまいました。
　やがて雨あめが止やんでも、明あかるいお月つきさまが出でても、おじいさんはグーグー、グーグーと高たかいびきです。

  真夜中まよなかになりました。
　するとどこからか、賑にぎやかなおはやしの音おとが聞きこえて来くるではありませんか。
「おや、どこからじゃろ？」
　目めを覚さましたおじいさんは、その音おとのする方ほうへ行いってびっくり。
「うひゃーーー！　鬼おにだーー！」
　何なんと、この森もりの奥おくに住すむ鬼おにたちが、輪わになって歌うたい踊おどっていたのです。
♪ピーヒャラ、ドンドン。
♪ピーヒャラ、ドンドン。
　赤あかい鬼おに、青あおい鬼おに、黒くろい鬼おに、大おおきい鬼おに、小ちいさい鬼おに。
　どの鬼おにたちも、飲のんで踊おどって歌うたっての大騒おおさわぎです。
　最初さいしょは怖こわがっていたおじいさんも、そのうちに怖こわさを忘わすれて踊おどり出だしてしまいました。
　するとそれに、鬼おにたちが気きづきました。
「これは、うまい踊おどりじゃ」
「おおっ、人間にんげんにしてはたいしたものじゃ」
　おじいさんの踊おどりがあまりにも上手じょうずなので、鬼おにたちもおじいさんと一緒いっしょになって踊おどり始はじめました。
♪ピーヒャラ、ドンドン。
♪ピーヒャラ、ドンドン。
　のんきなおじいさんと陽気ようきな鬼おにたちは、時ときが経たつのも忘わすれて踊おどり続つづけました。

　そのうちに、東ひがしの空そらが明あかるくなってきました。
　もう、夜明よあけです。
「コケコッコーー！」
「ややっ、一番いちばん鳥とりが鳴ないたぞ」
　朝あさになると、鬼おにたちは自分じぶんたちの住すみかに帰かえらなくてはなりません。
「おい、じいさんよ。
　今夜こんやも、踊おどりに来こいよ。
　それまでこのこぶを、預あずかっておくからな。
　今夜こんや来きたら、返かえしてやろう。
　・・・えい！」
　そう言いって鬼おにの親分おやぶんは、おじいさんのこぶをもぎ取とってしまいました。
　こぶを取とられたおじいさんは、思おもわずほっペたをなでました。
「おおっ、こぶがない」
　傷きずも痛いたみもなく、おじいさんのこぶはきれいに無なくなっていたのです。

　こぶがなくなったおじいさんが村むらへ帰かえると、もう一人ひとりのこぶのおじいさんがびっくりして言いいました。
「おい！　こぶはどうした？！　どうやって、こぶを取とったんだ！？」
「ああ、実じつはな・・・」
　こぶのなくなったおじいさんは、夕ゆうべの事ことを話はなして聞きかせました。
「何なに！　鬼おにが取とってくれただと」
　こっちのおじいさんは、うらやましくてなりません。
「よし！　それらなわしも、鬼おににこぶを取とってもらおう。踊おどりには、自信じしんがあるんじゃ」

　もう一人ひとりのおじいさんは、夜よるになると森もりの奥おくへ出でかけて行いきました。
　しばらくすると、おはやしの音おとが聞きこえてきます。
♪ピーヒャラ、ドンドン。
♪ピーヒャラ、ドンドン。
「よし、あそこで踊おどれば、こぶを取とってもらえるのだな」
　おじいさんは踊おどっている鬼おにたちのところへ行いこうとしましたが、でも鬼おにの怖こわい顔かおを見みた途端とたん、足あしが震ふるえて歩あるけなくなりました。
「こっ、怖こわいな～」
　でも、頑張がんばって鬼おにたちの前まえで踊おどらないと、こぶは取とってもらえません。
「ええい、こぶを取とるためだ！」
　おじいさんは思おもい切きって、鬼おにたちの前まえに飛とび出だしました。
　すると鬼おにたちは、おじいさんを見みて大だい喜よろこびです。
「よっ、待まってました！」
「じいさん、今夜こんやも楽たのしい踊おどりを頼たのむぞ！」
　でも、鬼おにが怖こわくてぶるぶる震ふるえているおじいさんに、楽たのしい踊おどりが踊おどれるはずはありません。
「何なんだ、あの踊おどりは？！」
「昨日きのうの踊おどりとは、全然ぜんぜん違ちがうぞ！？」
　おじいさんの下手へたな踊おどりに、鬼おにたちはだんだん機嫌きげんが悪わるくなって来きました。
　そして怒おこった鬼おにの親分おやぶんが、おじいさんに言いいました。
「ええい、下手へたくそ！　約束やくそく通どおりにこれを返かえしてやるから、二度にどと来くるな！」
　ペターン！
　鬼おにの親分おやぶんは昨日きのうもぎ取とったこぶを、もう一人ひとりのおじいさんの右みぎのほっぺたにくっつけてしまいました。

　こうして、右みぎと左ひだりにこぶが二ふたつになってしまったおじいさんは、泣なきながら村むらに帰かえって行いきました。

おしまい

おまけ
ささらとゆっくり昔話むかしばなし　第だい13話わ【こぶとり爺じいさん】

読者どくしゃの「NS.MOOOON」さんの投稿とうこう作品さくひん。

日本にっぽん昔話むかしばなしを現代げんだいっぽくアレンジしたらこうなったシリーズ。

おまけ
ささらと昔話むかしばなし講座こうざ　第だい13話わ【こぶとり爺じいさん】

読者どくしゃの「NS.MOOOON」さんの投稿とうこう作品さくひん。

知しっているようで知しらない日本にっぽん昔話むかしばなしを、あれやこれやとささらちゃんが学まなんでいく動画どうがです。

おまけ
ささらと昔話むかしばなし講座こうざ　番外ばんがい編へん03話わ【悪鬼あっき伝承でんしょう】