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宿やどとは？

　説明せつめいは不要ふようでしょうが、宿やど(やど)とは、旅人たびびとのとまる所ところ、または、宿屋やどやの集あつまっている所ところをさします。
　昔むかしの旅たびは徒歩とほがメインだったので、街道かいどう沿ぞいには、一いち日にちに移動いどうできる距離きょりにあわせて宿場しゅくば町まちが存在そんざいしました。
　まずしい人々ひとびとは野宿のじゅくするしかありませんが、当時とうじは山賊さんぞくやオオカミがいたため、多少たしょう料金りょうきんが高たかくても、宿やどにとまる人ひとは多おおくいました。
　江戸えど時代じだい、食事しょくじつきの宿やどは旅籠はたご(はたご)と呼よばれ、ご飯はんを炊たくまき代だいさえ払はらえば泊とめてくれる安宿やすやどを、木賃宿きちんやど(きちんやど)といいました。
　また、宿やどのない所ところで泊とまる場合ばあい、普通ふつうの民家みんかに一夜いちやの宿やどをもとめる事ことも多おおくありました。

　宿やどの登場とうじょうする、主おもな民話みんわ。

・観音かんのんさまと殿とのさま
・キツネがついた幸さいわい助すけ
・赤あか児じの授さずかり小判こばん
・風呂ふろのぬか団子だんご
・弘法ぐほうさまの寄より木き
・テングと旅たびをした男おとこ
・クジラの皮かわの絵え
・安やす珍めずらし清姫きよひめ
・旅たびのどろぼう
・かわり者しゃ「阿波あわのデコ忠ちゅう」
・ろくろっ首くび
・バケモノをたいじしたネコ
・暗闇くらやみの黒くろウシ
・死しがいをとるもうりょう
・家出いえで人じんの身みがわり
・お坊ぼうさんにばけた古ふるダヌキ