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1月がつ16日にちの世界せかいの昔話むかしばなし

イラスト01　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

イラスト　「ゆめみ 愛あい」　　運営うんえいサイト　「夢見ゆめみる小ちいさな部屋へや」

裸はだかの王おうさま(皇帝こうていの新あたらしい着物きもの)
アンデルセン童話どうわ　→　アンデルセン童話どうわの詳細しょうさい

・日本語にほんご(Japanese)  ・英語えいご(English)　・日本語にほんご(Japanese)＆英語えいご(English)

アニメサイズ Max 1920×1080　字幕じまく「日本語にほんご」「英語えいご」


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投稿とうこう者しゃ　「読よみ聞きかせお兄にいさん ふうき」　　 読よみ聞きかせお兄にいさん

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投稿とうこう者しゃ　「Vtuber 美浜みはまたま」　　みーたんの部屋へや

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制作せいさく　「ハブルータ・Havruta」

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制作せいさく　「ハブルータ・Havruta」

「裸はだかの王様おうさま」日本にっぽん昔話むかしばなし風ふうアレンジバージョン

制作せいさく: 世界せかい名作めいさく福袋ふくぶくろ 　　朗読ろうどく : 劇団げきだんSHOWA　ひろみ＆ポポコ　　絵え : Taku

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投稿とうこう者しゃ　「あーる」　　【眠ねむれる朗読ろうどく】

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投稿とうこう者しゃ　「寝ね落おち大好だいすき睡眠すいみん朗読ろうどくチャンネル」

　むかしむかし、あるところに、とても着物きものの好すきな王おうさまがいました。

イラスト02　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

　新あたらしい着物きものを作つくっては、それを着きて歩あるくのが王おうさまの楽たのしみです。

イラスト03　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

　ある日ひの事こと、服ふく職人しょくにんを名乗なのる二人ふたりのペテン師ぺてんしがやって来きて言いいました。

イラスト04　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

「わたしたちは、とても美うつくしい布ぬのをおる事ことが出来できるのです。

イラスト05　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

　その布ぬのはとても不思議ふしぎな布ぬので、それで作つくった着物きものは、おろか者もの、つまり馬鹿ばかには見みえないのです」

イラスト06　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

「ほほう。それは面白おもしろい。さっそく布ぬのをおって、着物きものを作つくってくれ」
　王おうさまは、うれしそうに言いいました。
(その着物きものを着きて歩あるけば、家来けらいたちが利口りこう者しゃか、おろか者ものか、すぐに見分みわけがつくわけだ)

イラスト07　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

　二人ふたりの男おとこは布ぬのをおるのに必要ひつようだと言いって、

イラスト08　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

　王おうさまにたくさんのお金かねを出ださせると、熱心ねっしんに布ぬのをおり始はじめました。

イラスト09　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

　とは言いっても、本当ほんとうは布ぬのをおっている様ような、ふりをしているだけなのですが。
「いったい、どんな着物きものだろう？　早はやく着きてみたいものだ」
　王おうさまは、その不思議ふしぎな着物きものを早はやく着きたくてなりません。

イラスト10　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

　そこで大臣だいじんに言いいつけて、着物きものがどのくらい出来できたかを見みにやりました。

イラスト11　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

　さて、布ぬのを見みに行いった大臣だいじんですが、布ぬのをおっている二人ふたりの男おとこのそばへ行いってみてビックリです。

イラスト12　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

「？？？」
　何なにも、見みえないのです。

イラスト13　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

　ゴシゴシ、ゴシゴシ。
　大臣だいじんは目めをこすってみましたが、やはり何なにも見みえません。
　それに気きづいた二人ふたりの男おとこは手てを休やすめると、わざとらしく大臣だいじんに言いいました。

イラスト14　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

　「やあ、これは大臣だいじん。どうです、見事みごとな布ぬのでしょう。もうすぐ出来上できあがりますので、王おうさまにふさわしい、立派りっぱな着物きものに仕上しあげますよ」
「いや、あの、・・・うむ、そうだな。確たしかに見事みごとな布ぬのだ」
　大臣だいじんはそう言いうと、足早あしばやに部屋へやを出でて行いきました。
「困こまったな、王おうさまに何なにて報告ほうこくすれば良よいのだろう？」
　大臣だいじんは、悩なやみました。
　大臣だいじんは今いままで、うそをついた事ことが一いち度どもありません。

イラスト15　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

　でも正直しょうじきに見みえないと言いえば、自分じぶんはおろか者ものだと言いう事ことになり、下手へたをすれば大臣だいじんをやめさせられてしまいます。
　そこで、王おうさまの所ところへ帰かえると、

イラスト16　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

「まことに見事みごとな布ぬのです。もうすぐ出来上できあがって、着物きものにぬうそうです」
と、うそを言いいました。
「そうか、それほど見事みごとな布ぬのか」
　大臣だいじんがうそを言いった事ことがないので、王おうさまは大臣だいじんの言葉ことばを信しんじました。
　そして王おうさまは、その不思議ふしぎな布ぬのを自分じぶんでも見みたくなり、あくる日ひ、大臣だいじんを連つれて見みに行いく事ことにしたのです。

イラスト17　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

　二人ふたりの男おとこが布ぬのをおっている部屋へやに着ついた王おうさまは、二人ふたりの男おとこに声こえをかけました。
「うむ、二人ふたりともごくろう。して、例れいの不思議ふしぎな布ぬのは、どこにあるのじゃな？」
　すると二に人にんの男おとこは、大おおきな布ぬのを持もち上あげるふりをして言いいました。

イラスト18　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

「王おうさま、これでございます。どうです、なかなか見事みごとな布ぬのでしょう。たった今いま、完成かんせいしたのでございます」

イラスト19　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

「へっ？　・・・」

イラスト20　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

　何なにも見みえないので、王おうさまは目めをゴシゴシとこすりました。
　それを見みた二人ふたりの男おとこは、少すこし意地いじ悪わるく尋たずねました。
「あの・・・、もしかして、この布ぬのがお見みえにならないとか」

イラスト21　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

　その言葉ことばにビクッとして王おうさまは、あわてて言いいました。

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「いや、そんな事ことはないぞ。なるほど、確たしかにこれは素晴すばらしい布ぬのだ。うむ、実じつに気きにいったぞ。さあ、早はやく着物きものにぬってくれ。もうすぐ行おこなわれるお祭まつりには、ぜひとも着きて歩あるきたいのだ。あはははははー」

イラスト23　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

　そしてお祭まつりの日ひの朝あさ、二人ふたりの男おとこが完成かんせいした着物きものを届とどけに来きて言いいました。

イラスト24　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

「さあ、わたしたちが着物きものをお着きせしますから、王おうさま、どうぞ裸はだかになって下ください」

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　裸はだかになった王おうさまに、二人ふたりの男おとこは出来上できあがった事ことになっているその着物きものを丁寧ていねいに着きせるふりをしました。

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　着きせ終おわると、そばにいた家来けらいたちは、

イラスト27　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

「まことによく似合にあって、ご立派りっぱです」
「本当ほんとうに。それにしても、見事みごとな着物きものです」
と、口々くちぐちに褒ほめ立たてました。
「そうか、そんなに良よく似合にあうか。あはははははー」

イラスト28　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

　王おうさまは、いかにも満足まんぞくそうに言いいました。

イラスト29　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

「さあ、新あたらしい着物きもののうわさを聞きいて、町まちの者ものも早はやく見みたがっておる。すぐに出発しゅっぱつさせよ」

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　王おうさまは行列ぎょうれつをしたがえると、いばって、ゆっくりと歩あるきました。

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　それを見みた大勢おおぜいの町まちの人ひとたちは、目めを見張みはりながら、わざと大おおきな声こえで口々くちぐちに、

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「何なにて立派りっぱだろう。とても良よくお似合にあいだ」
「さすがは王おうさま。着物きものが良よくお似合にあいだ事こと」
と、言いいました。

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　本当ほんとうは、みんな何なにも見みえていないのですが、そんな事ことを人ひとに知しられたら、自分じぶんはおろか者ものだと思おもわれてしまいます。
　その時ときです。
　行列ぎょうれつを見みていた小ちいさな子こどもが、笑わらって言いいました。

イラスト34　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

「わーい、おかしいな。裸はだかの王おうさまが、いばって歩あるいているよ」
　その声こえを聞きいた町まちの人ひとたちも、口々くちぐちに言いいました。

イラスト35　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

「やっぱり、そうだよな。王おうさまは、どう見みても裸はだかだよな」
「そうだよ。着物きものを着きているふりをしているけど、王おうさまは裸はだかだよ」
「ああ、見みえもしない着物きものを見みえる様ようなふりをしていた、自分じぶんが恥はずかしい」

イラスト36　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

　でも、もっと恥はずかしかったのは、ペテン師ぺてんしにだまされて裸はだかで歩あるいていた事ことに気きがついた王おうさまです。

イラスト37　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

　しかし、今いまは大切たいせつなお祭まつりの途中とちゅうなので、すぐに行進こうしんを止とめるわけにはいきません。

イラスト38　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

　王おうさまは恥はずかしさのあまり、まっ赤あかになった顔かおのまま行進こうしんを終おえると、逃にげる様ようにお城しろへ帰かえって行いったという事ことです。

イラスト39　イラストタッチで大だいイラスト ※無断むだん転載てんさい禁止きんし

おしまい

※　スペインの昔話むかしばなしに「裸はだかの王様おうさま」のもとになったお話はなしし、「みえない着物きもの」があります。

おまけイラスト
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おまけイラスト