エベレット・マーシャル

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
エベレット・マーシャル
プロフィール
リングネーム エベレット・マーシャル
ニックネーム アームプル王おう
誕生たんじょう日び 1905年ねん11月4日にち
死亡しぼう日び (1973-02-10) 1973年ねん2月がつ10日とおか（67歳さい没ぼつ）
出身しゅっしん地ち アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
コロラド州しゅうオテロ郡ぐんラジュンタ
所属しょぞく National Wrestling Association (旧きゅうNWA)
Midwest Wrestling Association (MWA)
スポーツ歴れき レスリング
アメリカンフットボール
デビュー 1928年ねん
テンプレートを表示ひょうじ

エベレット・マーシャル（Everett Marshall、1905年ねん11月4日にち - 1973年ねん2月がつ10日とおか）は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくのプロレスラー。1930年代ねんだい後半こうはんに旧きゅうNWA[注釈ちゅうしゃく 1]で活躍かつやくした。

経歴けいれき[編集へんしゅう]

1905年ねんにコロラド州しゅうラジュンタに生うまれた。家業かぎょうは牧場ぼくじょう主おも。ラジュンタ高校こうこうでアメリカンフットボールのオフェンシブラインマンとして活躍かつやくし、チームをコロラド王者おうじゃに導みちびいた。アイオワ大学だいがく、コロラド大学だいがくではアマチュアレスリングを行おこない、学生がくせいスポーツの殿堂でんどうにも入はいっている[1]。

1928年ねんにプロレスラーとしてデビュー。プロレスラーとしてはビジネスに徹てっした。娘むすめのアン・マーシャル・ションバーグによれば、エベレットはその父親ちちおやから受うけ継ついだ牧場ぼくじょうの隣となりの土地とちを買かうために必要ひつよう十分じゅうぶんな金銭きんせんを手てに入いれようとしていた。しかしエベレット・マーシャルは容姿ようしがよく、想像そうぞう以上いじょうに人気にんきが出でた。1920年代ねんだいのプロレス界かいの最さい重要じゅうよう人物じんぶつのひとりであるビリー・サンドウ[注釈ちゅうしゃく 2]に目めをかけられ、メインイベンターへの道みちが用意よういされた[1]。

1932年ねん8月がつ4日にち、ミッドウェスト・レスリング・アソシエーション（Midwest Wrestling Association = MWA）で最初さいしょのタイトル（MWA世界せかいヘビー級きゅう王座おうざ）を獲得かくとくした。

1934年ねんに旧きゅうNWAに参加さんか。1935年ねんにヤング・ゴッチ[注釈ちゅうしゃく 3]を破やぶり、コロラド・ボクシング・コミッションからも世界せかい王者おうじゃと認定にんていされる。この功績こうせきから1935年ねん7月がつ3日にちにMWAからも世界せかい王者おうじゃと認定にんていを受うけている。1936年ねん6月26日にちにオハイオ州しゅうでアリ・ババ[注釈ちゅうしゃく 4]を下くだして旧きゅうNWA世界せかいヘビー級きゅう王座おうざに就ついた。1937年ねんにはジム・マクミラーを破やぶって、イリノイ州しゅうでも世界せかい王者おうじゃとして認みとめられる。

1930年代ねんだい半なかばには、世界せかい王座おうざと呼よばれるタイトルは、旧きゅうNWA、NYSAC、AWA（マサチューセッツ版ばん）、MWA、NWAミネアポリス版ばんが乱立らんりつしていた。このあおりを受うける形かたちで、1936年ねん9月がつ、NBAとNWAの年次ねんじ総会そうかいにより、これらの乱立らんりつした世界せかい選手権せんしゅけんは無効むこうとされ、マーシャルは勧告かんこくにより旧きゅうNWA世界せかい王座おうざのタイトルを返上へんじょうした[注釈ちゅうしゃく 5][2]。

1937年ねん2月がつ5日にちにオハイオ州しゅうコロンバスでレイ・スティールに反則はんそく負まけを喫きっしMWA世界せかいヘビー級きゅう王座おうざを失うしなう。この試合しあいは一旦いったんはマーシャルの勝かちとされたが、後のちに覆くつがえされてマーシャルは90日間にちかんの出場しゅつじょう停止ていし処分しょぶんを受うけている。しかし同年どうねん3月がつ11日にちにスティールが交通こうつう事故じこで負傷ふしょうしたために、マーシャルが再ふたたびMWA世界せかい王者おうじゃとして認定にんていされる。同年どうねん12月がつ29日にちにミズーリ州しゅうセントルイスのキール・オーディトリアムでルー・テーズに敗やぶれ王座おうざを失うしなう[注釈ちゅうしゃく 6][2]。

1938年ねん、テキサス州しゅうをサーキットした。1937年ねん5月がつ14日にち（あるいは遅おそくとも1938年ねん3月がつまで）にリトル・ビーバー[注釈ちゅうしゃく 7]を破やぶりテキサス州しゅうヘビー級きゅう王座おうざ（NWA Texas Heavyweight Championship）[注釈ちゅうしゃく 8]を獲得かくとく[3]。同年どうねん3月がつ25日にちにボストン・ガーデンで、NWA世界せかいヘビー級きゅう王者おうじゃのスティーブ・ケーシー[注釈ちゅうしゃく 9]に挑戦ちょうせん。エアプレーン・スピンを決きめて事実じじつ上じょうの勝利しょうりを得えるが、結果けっかはマーシャルの反則はんそく負まけとなる。この不透明ふとうめい決着けっちゃくに対たいしてリマッチが約束やくそくされたが反故ほごにされ、ケーシーは静養せいようを理由りゆうに防衛ぼうえい戦せんを行おこなわなかった[注釈ちゅうしゃく 10]。9月14日にち（19日にちとも）にカナダのモントリオールで開ひらかれたNWA総会そうかいで、ケーシーは王座おうざを剥奪はくだつされ、マーシャルが再ふたたび旧きゅうNWA世界せかいヘビー級きゅう王座おうざに就ついた（2度目どめ）[注釈ちゅうしゃく 11][4][5]。この際さい、テキサス州しゅうヘビー級きゅう王座おうざは返上へんじょうされたと考かんがえられている。

1939年ねん2月がつ23日にちにミズーリ州しゅうセントルイス[5]（コロラド州しゅうデンバーあるいはボストンとの説せつもある）でルー・テーズに敗やぶれて旧きゅうNWA世界せかいヘビー級きゅう王座おうざのタイトルを失うしなう[6]。1930年代ねんだい末まつからプロレスラーとしての活動かつどうは縮小しゅくしょうしたが、その後ごも旧きゅうNWAでプロレスを続つづけ、1949年ねんに引退いんたいした。

プロレスラーとしての活動かつどうを縮小しゅくしょうする一方いっぽうで、牧場ぼくじょうの仕事しごとに力ちからを入いれ始はじめる。最盛さいせい期きには数すう千せんエーカーもの広大こうだいな土地とちでタマネギやメロンを作つくり、一時いちじは300人にんもの使用人しようにんを抱かかえた。マーシャルが亡なくなる1973年ねんには7,000頭とうもの牛うしを擁ようした。さらにColorado Boys Ranch（のちのCBR Youth Connect。問題もんだいを抱かかえた青少年せいしょうねんのための教育きょういく・治療ちりょう施設しせつ）の共同きょうどう設立せつりつ者しゃとしての活動かつどうも行おこなった[1]。

ルー・テーズは晩年ばんねん、マーシャルのことを「今いままで会あった中なかで最もっとも才能さいのうあふれ、私欲しよくに惑まどわされないレスラーの一人ひとりだ」と評価ひょうかした。コロラド州しゅうの新聞しんぶん記者きしゃラルフ・テイラーは「彼かれは常つねに栄光えいこうのためにリングに立たち、全力ぜんりょくで堂々どうどうとしたレスリングを披露ひろうし、アメリカ中ちゅうのファンの称賛しょうさんを受うけた」と評ひょうした[1]。

ルー・テーズとの関係かんけい[編集へんしゅう]

ルー・テーズのキャリア序盤じょばんにおいても、マーシャルは大おおきな存在そんざいとなった。1936年ねんにカンザス州しゅうウィチタで、テーズは、旧きゅうNWA世界せかいヘビー級きゅう王座おうざ獲得かくとく直前ちょくぜんのマーシャルと戦たたかっている。この際さいはテーズはマーシャルに敗やぶれているが、当時とうじトップレスラーであったマーシャルを追おい詰つめたことに、テーズを売出うりだし中ちゅうだったプロモーターのトム・パックスは大だい喜よろこびしたという[7]。

1937年ねん7月がつの再戦さいせんでも、マーシャルはテーズにエビ固がためでフォふぉール勝るがちする。8月には、マーシャルとテーズはカンザスシティで60分ふんフルタイムドロー[8]。また、11月3日にちにも対戦たいせんし引びき分わけた[9]。テーズによれば、その後ごマーシャルはテーズとの再戦さいせんを避さけ続つづけたという。しかし1937年ねん12月29日にちに、ミズーリ州しゅうでMWA世界せかい王座おうざ戦せんとしてマーシャルに挑戦ちょうせんし、王座おうざを奪取だっしゅした（前述ぜんじゅつ）。当時とうじは、10年ねん程度ていど以上いじょうのキャリアを積つんだ30歳さい前後ぜんこうのレスラーが世界せかい王座おうざに就つくのが慣例かんれいであり[10]（実際じっさい、当時とうじマーシャルはキャリア9年ねんで32歳さい）、テーズが21歳さいで世界せかい王座おうざとなったことは、大おおきな世代せだい交代こうたいを意味いみした。

1939年ねん2月がつ23日にちにマーシャルはテーズに敗やぶれて旧きゅうNWA世界せかい王座おうざから陥落かんらく。同年どうねん3月がつから6月がつにかけて、テーズと4度どリターンマッチを行おこなうが、世界せかい王座おうざの再さい奪取だっしゅはならなかった[6]。マーシャルはレスラーとしての活動かつどうを縮小しゅくしょうさせていたときでもあり、この頃ころにはマーシャルとテーズの実力じつりょくは完全かんぜんに逆転ぎゃくてんしていたものと思おもわれる。結局けっきょく、マーシャルとテーズは11度ど対戦たいせんし、マーシャルから見みて2勝しょう4敗はい5分ふんであった[11]。

後述こうじゅつするように、テーズはマーシャル対策たいさくにかなり腐心ふしんしており、テーズの代名詞だいめいしともいえるバックドロップもマーシャル戦せんのために生うまれた技わざであった。

日本にっぽんでは、とくに1930年代ねんだいに活躍かつやくしたレスラーは一般いっぱんにはテーズしか知しられていないこともあり、マーシャルはテーズが世界せかい王座おうざを奪取だっしゅした際さいの相手あいてとして紹介しょうかいされることが多おおい。

得意とくい技わざ[編集へんしゅう]

フィニッシュムーブはエアプーレン・スピン。当時とうじはごく一般いっぱん的てきな必殺ひっさつ技わざで、のちにルー・テーズもエアプレーン・スピンを多用たようした。

また、アームロックやアームプルを好このんだ。1930年代ねんだいにはしばしば「アームプル王おう」の称号しょうごうで呼よばれた。

エド・ルイス[注釈ちゅうしゃく 2]と並ならぶヘッドロックの名手めいしゅとしても恐おそれられた。ルー・テーズはマーシャル対策たいさくとして、あえてヘッドロックをかけさせておいて、そこから仕掛しかけられるバックドロップを生うみだした。1937年ねん12月のMWA世界せかいヘビー級きゅう選手権せんしゅけん、1939年ねん2月がつの旧きゅうNWA世界せかいヘビー級きゅう選手権せんしゅけんでは、テーズはバックドロップでマーシャルを破やぶっている。

獲得かくとくタイトル[編集へんしゅう]

括弧かっこ内ないは獲得かくとく年月日ねんがっぴ[12]。

  • MWA世界せかいヘビー級きゅう王座おうざ（1932年ねん8月がつ4日にち、1935年ねん7月がつ3日にち、1937年ねん3月がつ11日にち？）
  • NWA世界せかいヘビー級きゅう王座おうざ（1936年ねん6月がつ26日にち、1938年ねん9月がつ14日にち）
  • テキサス州しゅうヘビー級きゅう王座おうざ[注釈ちゅうしゃく 8]（1937年ねん5月がつ14日にち）
  • ロッキーマウンテン・ヘビー級きゅう王座おうざ[注釈ちゅうしゃく 12]（1945年ねん5月がつ21日にち、1946年ねん4月がつ1日にち、1946年ねん4月がつ22日にち、1947年ねん3月がつ3日にち、1947年ねん5月がつ21日にち）
  • プロレス殿堂でんどう入いり[注釈ちゅうしゃく 13]（2011年ねん）
  • NWA殿堂でんどう（2017年度ねんど）

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 一般いっぱんにNWAと言いえばNational Wrestling Alliance（全米ぜんべいレスリング同盟どうめい）を指さすが、ここではNational Wrestling Association（全米ぜんべいレスリング協会きょうかい）を指さす。ここでは前者ぜんしゃを新しんNWA、後者こうしゃを旧きゅうNWAと呼よぶ。旧きゅうNWAは1921年ねんに発足ほっそくしたNBA（National Boxing Association、全米ぜんべいプロボクシング協会きょうかい。現在げんざいのWBAの前身ぜんしんにあたる）のレスリング部門ぶもんとして1929年ねんに発足ほっそくした。1930年ねんに正式せいしきにNWAとして独立どくりつし、1960年代ねんだいまで存続そんぞくした。その間あいだ、エベレット・マーシャルをはじめ、ジム・ロンドス、ルー・テーズなどの一流いちりゅうのレスラーを擁ようした。新しんNWAは1948年ねんにアイオワ州しゅうのピンキー・ジョージやセントルイスのサム・マソニックらが結成けっせいした連盟れんめいで、草創そうそう期きにはオーヴィル・ブラウンらを擁ようした。1949年ねんに新しんNWA王者おうじゃのブラウンと旧きゅうNWA王者おうじゃのテーズによるタイトルマッチが企画きかくされ（ブラウンが自動車じどうしゃ事故じこにより引退いんたいしたためにテーズが戴冠たいかん）、以降いこうはテーズを中心ちゅうしんに新しんNWAが全米ぜんべいマット界かいを席巻せっけんした。両者りょうしゃはしばしば混同こんどうされる。
  2. ^ a b エド・ルイス（Ed Lewis、1891年ねん6月がつ30日にち - 1966年ねん8月がつ8日にち）は1920年代ねんだいから30年代ねんだいに活躍かつやくしたプロレスラー。1920年ねん12月13日にちに統一とういつ世界せかいヘビー級きゅう王者おうじゃとなり、同どう王座おうざを3度ど戴冠たいかん。マネージャーのビリー・サンドウ、プロモーターのトゥーツ・モントとゴールドダストトリオ（Gold Dust Trio）と呼よばれ、近代きんだい的てきなプロレスビジネスを成功せいこうさせた。ヘッドロックやスリーパーホールドの名手めいしゅで、ストラングラー（絞殺こうさつし屋や）と恐おそれられた。1942年ねんにMWA世界せかいヘビー級きゅう王者おうじゃとなったのを最後さいごに引退いんたい。その後ごはルー・テーズのマネージャーを務つとめるなど、多おおくの後進こうしんを育そだてた。
  3. ^ ヤング・ゴッチはMWAのプロレスラー。アル・ハフト（Al Haft）としてのほうが知しられている。プロモーターとしてMWAを主宰しゅさいし、オハイオ州しゅうを中心ちゅうしんに全米ぜんべいで影響えいきょう力りょくを持もった。ビル・ミラーをスカウトしたほか、ディック・ハットンやザ・デストロイヤーを育そだてた。また、カール・クラウザーをカール・ゴッチと改名かいめいさせたのもハフトである。
  4. ^ アリ・ババ（Ali Baba）は1930年代ねんだいに活躍かつやくしたプロレスラー。1920年代ねんだいまでの地味じみなレスリング（キャッチ・アズ・キャッチ・キャン）とは一線いっせんを画かくす、近代きんだい的てきなプロレスを始はじめた最初さいしょ期きのレスラーである。その分ぶん従来じゅうらいのレスラーに比くらべて非力ひりきと言いわれたが、1936年ねん4月がつ24日にちに旧きゅうNWA世界せかいヘビー級きゅう王座おうざを獲得かくとくした。また、戦前せんぜんの日本人にっぽんじんレスラー志こころざし熊ぐま俊一しゅんいちとも戦たたかった。
  5. ^ この点てんに関かんしては、1937年ねん12月29日にちまで保持ほじし続つづけ、ミズーリ州しゅうセントルイスでルー・テーズに敗やぶれてタイトルを失うしなったという説せつもある。実際じっさいは1936年ねんにマーシャルがタイトルを返上へんじょうし、1937年ねん9月がつ13日にちにジョン・ペゼック（John Pesek）が買収ばいしゅうしていた。一方いっぽう、1937年ねん12月29日にちには、旧きゅうNWA戦せんではなくMWA戦せんとしてルー・テーズがエベレット・マーシャルを破やぶったことから、この日ひをもってテーズはMWA王者おうじゃに認定にんていされたと考かんがえられる。なお、新しんNWA王座おうざの系譜けいふでは、テーズは1937年ねん12月29日にちにNWA世界せかい王座おうざを獲得かくとくしたこととされているが、上記じょうきのように実際じっさいはMWA王座おうざである。このとき、旧きゅうNWA王者おうじゃはジョン・ペゼックのままであり、ベゼックは翌年よくねんの1938年ねん8月がつ17日にちに王座おうざを剥奪はくだつされるまで在位ざいいしている。
  6. ^ しかしこの試合しあいは、エアプレーン・スピンを受うけたマーシャルが場外じょうがいへ逃にげて試合しあい放棄ほうきとなったもので、テーズがフォールやギブアップを奪うばったわけではない。ゆえにテーズはMWA世界せかい王者おうじゃに認定にんていされなかったと見みる向むきもある（短期間たんきかん認定にんていされていたとの説せつもある）。この説せつをとれば、しばらく空位くういとなり、ジョン・ペゼックが1938年ねんに旧きゅうNWA世界せかいヘビー級きゅう王座おうざを剥奪はくだつされた際さいに新あらたにテーズがMWA世界せかいヘビー級きゅう王座おうざに認定にんていされた。
  7. ^ リトル・ビーバー（Chief Little Beaver、1904年ねん1月がつ17日にち - ?）はノースカロライナ州しゅうチェロキー生うまれのレスラー。1927年ねん12月25日にちにデビュー。1930年代ねんだいから1940年代ねんだいに活躍かつやくし、1958年ねんに引退いんたいした。ルー・テーズとも3度ど対戦たいせんしている（いずれも敗戦はいせん）。
  8. ^ a b 1930年代ねんだいに創設そうせつされたタイトルで、当時とうじは単たんにテキサス州しゅうヘビー級きゅう王座おうざとされた。1948年ねんにNWAテキサス版ばん王者おうじゃとなり、新しんNWAが衰退すいたいを始はじめる1985年ねんにWCWAテキサス州しゅうヘビー級きゅう王座おうざと改名かいめい。以降いこう、短期間たんきかんのうちに幾度いくどとなくタイトルが変かわるが、1998年ねんに再ふたたびNWAテキサス州しゅうヘビー級きゅう王座おうざとされ現在げんざいに至いたる。1944年ねんにルー・テーズが獲得かくとくしたほか、アントニオ・ロッカ、バーン・ガニア、ザ・シーク、ジン・キニスキー、ハロルド坂田さかた、デビッド・フォン・エリックらも獲得かくとくしたことのある歴史れきしあるタイトル。
  9. ^ スティーブ・ケーシー（Steve Casey、1908年ねん12月4日にち - 1987年ねん1月がつ10日とおか）はアイルランドのボート競技きょうぎ選手せんしゅで、1930年ねんから1933年ねんまでソルター選手権せんしゅけんを連覇れんぱし1936年ねんに全ぜん英えいチャンピオンになった。1935年ねんにアマチュアレスリングを始はじめ、1936年ねん3月がつ3日にちには当時とうじのアイルランド・カナダヘビー級きゅう王者おうじゃのポール・デュヴィーンをノンタイトルマッチで破やぶってプロレスデビューした。1938年ねん2月がつ11日にちにルー・テーズを破やぶって旧きゅうNWA世界せかいヘビー級きゅう王者おうじゃとなったが9月がつに剥奪はくだつされる。その後ごはAWAを主戦しゅせん場じょうに活躍かつやくし、1947年ねんに引退いんたいした。
  10. ^ 実際じっさいは欧州おうしゅうで、世界せかい王者おうじゃを名乗なのりプロレスで稼かせいでいたことが発覚はっかくし、NWAの怒いかりを買かった。
  11. ^ 年次ねんじ総会そうかいでの投票とうひょうの結果けっか、ケーシーの王座おうざ剥奪はくだつは全会ぜんかい一致いっちで承認しょうにんされ、またマーシャルの王者おうじゃ就任しゅうにんが8-6で承認しょうにんされた。
  12. ^ コロラド州しゅうやニューメキシコ州しゅうで認定にんていされていた王座おうざで、1930年代ねんだいまではインターマウンテン・ヘビー級きゅう王座おうざがロッキーマウンテン・ヘビー級きゅう王座おうざとしても認定にんていされていた。1930年代ねんだい後半こうはんもしくは1940年代ねんだい前半ぜんはん頃ごろに独立どくりつして創設そうせつされ、エベレット・マーシャルのほか、バディ・ロジャース、ドン・レオ・ジョナサン、パット・オコーナー、ルー・テーズ、リッキー・ロメロ、チャボ・ゲレロも獲得かくとくした。1980年ねん頃ごろまで存続そんぞくした。
  13. ^ ニューヨーク州しゅうアムステルダムにあるプロレスの殿堂でんどうで、アメリカのプロレス史上しじょうの偉大いだいなレスラーを顕彰けんしょうし記録きろくするために設立せつりつされたもの。WWE殿堂でんどうと異ことなり、どのプロモーターにも属ぞくしていない。フランク・ゴッチ、ジョージ・ハッケンシュミット、エド・ルイス、ルー・テーズ、ジャイアント馬場ばば、アントニオ猪木いのきなどが殿堂でんどう入いりしている。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d The Professional Wrestling Hall of Fame and Museum
  2. ^ a b 『鉄人てつじんルー・テーズ自伝じでん』、pp.107-108.
  3. ^ テキサス州しゅうヘビー級きゅう選手権せんしゅけん
  4. ^ 『鉄人てつじんルー・テーズ自伝じでん』、pp.113-114.
  5. ^ a b NWA(ナショナル・レスリング・アソシエーション)世界せかいヘビー級きゅう選手権せんしゅけん
  6. ^ a b 『鉄人てつじんルー・テーズ自伝じでん』、p.122.
  7. ^ 『鉄人てつじんルー・テーズ自伝じでん』、p.84.
  8. ^ 『鉄人てつじんルー・テーズ自伝じでん』、p.107.
  9. ^ 『鉄人てつじんルー・テーズ自伝じでん』、付表ふひょう.
  10. ^ 『鉄人てつじんルー・テーズ自伝じでん』、p.106.
  11. ^ Everett Marshall Opponents - WRESTLINGDATA.com
  12. ^ Everett Marshall Titles - WRESTLINGDATA.com

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

参考さんこう文献ぶんけん・外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

「https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=エベレット・マーシャル&oldid=95553023」から取得しゅとく