日本にっぽんの歴史れきし

この項目こうもくでは日本にっぽんの歴史れきし（にっぽんのれきし/にほんのれきし）について記述きじゅつする。

時代じだい区分くぶん

日本にっぽんの歴史れきしにおける時代じだい区分くぶんには様々さまざまなものがあり、定説ていせつと呼よべるものはない。（原始げんし・）古代こだい・中世ちゅうせい・近世きんせい・近代きんだい（・現代げんだい）とする時代じだい区分くぶん法ほうが歴史れきし研究けんきゅうでは広ひろく受うけ入いれられている。この場合ばあいでも、各かく時代じだいの画が期きをいつに置おくかは論者ろんしゃによって大おおきく異ことなる。

古代こだいの始期しきについては古代こだい国家こっかの形成けいせい時期じきをめぐって見解けんかいが分わかれており、3世紀せいき説せつ、5世紀せいき説せつ、7世紀せいき説せつがあり、研究けんきゅう者しゃの間あいだで七なな五ご三さん論争ろんそうと呼よばれている。中世ちゅうせいについては、中世ちゅうせいを通つうじての社会しゃかい経済けいざい体制たいせいであった荘園しょうえん公こう領りょう制せいが時代じだいの指標しひょうとされ、始期しきは11世紀せいき後半こうはん〜12世紀せいきの荘園しょうえん公こう領りょう制せい形成けいせい期きに、終期しゅうきは荘園しょうえん公こう領りょう制せいが消滅しょうめつした16世紀せいき後半こうはんの太閤たいこう検地けんちにそれぞれ求もとめられる。近世きんせいは、太閤たいこう検地けんち前後ぜんこうに始はじまり、明治維新めいじいしん前後ぜんごに終おわるとされる。近代きんだいの始期しきは一般いっぱんに幕末ばくまつ期き〜明治維新めいじいしん期きとされるが、18世紀せいき前半ぜんはんの家内かない制せい手工業しゅこうぎょうの勃興ぼっこうを近代きんだいの始はじまりとする考かんがえもある。さらに、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんでの敗戦はいせんをもって近代きんだいと現代げんだいを区分くぶんすることもあるが、最近さいきんは日本にっぽん史しにおいても、近代きんだいと現代げんだいの境目さかいめは冷戦れいせん構造こうぞうが崩壊ほうかいして、バブル崩壊ほうかいで右肩みぎかた上あがりの経済けいざい成長せいちょうが終おわった1990年ねん前後ぜんごに変更へんこうすべきという意見いけんもある。（以上いじょうの詳細しょうさい→古代こだい、中世ちゅうせい、近世きんせい、近代きんだい、現代げんだい）

上記じょうきのような時代じだい区分くぶん論ろんは、発展はってん段階だんかい史観しかんの影響えいきょうを少すくなからず受うけており、歴史れきしの重層じゅうそう性せい・連続れんぞく性せいにあまり目めを向むけていないという限界げんかいが指摘してきされている。そのため、時代じだいを区分くぶんする対象たいしょうではなく移行いこうするものとして捉とらえる「時代じだい移行いこう論ろん」を提唱ていしょうする研究けんきゅう者しゃも現あらわれ始はじめている。

一般いっぱんによく知しられている時代じだい区分くぶんは、主しゅとして政治せいじセンターの所在地しょざいちに着目ちゃくもくした時代じだい区分くぶんである。この時代じだい区分くぶんは明確めいかくな区分くぶん基準きじゅんを持もっている訳わけではなく、歴史れきし研究けんきゅう上じょうの時代じだい区分くぶんとしては適当てきとうでない。単たんに便宜べんぎ的てきに用もちいられているに過すぎない時代じだい区分くぶんである。文献ぶんけん史料しりょうがなく考古こうこ資料しりょうが残のこる時代じだいは、考古学こうこがく上うえの時代じだい区分くぶんに従したがい、旧石器時代きゅうせっきじだい・縄文じょうもん時代じだいと区分くぶんする。文献ぶんけん史料しりょうがある程度ていど残のこる時代じだい以降いこうは政治せいじの中心ちゅうしん地ちの所在地しょざいちに従したがって、弥生やよい時代じだい後期こうき〜古墳こふん時代じだい (大阪おおさか市し)・飛鳥あすか時代ときよ（明日香あすか村むら）・奈良なら時代じだい（奈良なら市し）・平安へいあん時代じだい（京都きょうと市し）・鎌倉かまくら時代ときよ（鎌倉かまくら市し）・室町むろまち時代ときよ（京都きょうと市し）・安土あづち桃山ももやま時代じだい（近江八幡おうみはちまん市し・京都きょうと市し伏見ふしみ区く）・江戸えど時代じだい（東京とうきょう23区く・旧きゅう東京とうきょう市し）と区分くぶんする。ただこれだけでは必かならずしも十分じゅうぶんでないため弥生やよい時代じだい後期こうきから飛鳥あすか時代じだい前期ぜんきに大和やまと時代じだい、鎌倉かまくら時代じだいの後のちに建たて武たけしの新政しんせい、室町むろまち時代じだい前期ぜんきに南北なんぼく朝あさ時代じだい、室町むろまち時代じだい後期こうきに戦国せんごく時代じだい、江戸えど時代じだい後期こうきに幕末ばくまつという区分くぶんを設もうけており、このうち南北なんぼく朝あさ時代じだいと戦国せんごく時代じだいは中国ちゅうごくの歴史れきしの時代じだい区分くぶんからの借用しゃくようである。江戸えど時代じだいの次つぎは、天皇てんのうの在位ざいい期間きかん（一世一元いっせいいちげんの制せい）に従したがって明治めいじ時代じだい（明治天皇めいじてんのう）・大正たいしょう時代じだい（大正天皇たいしょうてんのう）・昭和しょうわ時代じだい（昭和しょうわ天皇てんのう）・平成へいせい時代じだい（明仁あきひと）・令れい和わ時代じだい（徳とく仁ひとし）と呼よばれている。これらのうち、明治維新めいじいしんから1947年ねん（昭和しょうわ22年ねん）5月2日にちまでの時代じだい（明治めいじ時代じだい・大正たいしょう時代じだい・戦前せんぜん昭和しょうわ時代じだい）を「大日本帝国だいにっぽんていこく時代じだい」と、政体せいたい（憲法けんぽう）に因ちなんで呼よぶ例れいもある。また、北海道ほっかいどう・北きた東北とうほく、南西諸島なんせいしょとうなどの周縁しゅうえん部ぶについては、→日本にっぽん史し時代じだい区分くぶん表ひょう）。

また、文化ぶんか面めんに着目ちゃくもくして、縄文じょうもん文化ぶんか・弥生やよい文化ぶんか・古墳こふん文化ぶんか・飛鳥あすか文化ぶんか・白鳳はくほう文化ぶんか・天平てんぴょう文化ぶんか・弘ひろし仁ひとし・貞さだ観かん文化ぶんか・国風くにぶり文化ぶんか・院政いんせい期き文化ぶんか・鎌倉かまくら文化ぶんか・北山きたやま文化ぶんか・東山ひがしやま文化ぶんか・桃山ももやま文化ぶんか・元禄げんろく文化ぶんか・化か政せい文化ぶんかなどが用もちいられる。

原始げんし

旧石器時代きゅうせっきじだい

詳細しょうさいは「日本にっぽん列島れっとうの旧石器時代きゅうせっきじだい」を参照さんしょう

約やく2万まん年ねん前まえの氷こおり期き最後さいごの更新こうしん世よ後期こうきの日本にっぽんの高度こうど地図ちず

  海面かいめん上じょうの地域ちいき

  植物しょくぶつの生息せいそくしていない地域ちいき

  海うみ

黒くろ線せんは現代げんだいの海岸かいがん線せんを示しめす

群馬ぐんま県けんみどり市しの岩いわ宿やど遺跡いせき第だい1文化ぶんか層そう出土しゅつどの石器せっき（明治大学めいじだいがく博物館はくぶつかん）。

神奈川かながわ県けん相模原さがみはら市し、田名たな向原むかいのはる遺跡いせきの旧石器時代きゅうせっきじだい平地ひらち建物たてものの復元ふくげん模型もけい（旧きゅう石器せっきハテナ館かん）

日本にっぽん列島れっとうにおける人類じんるい史しの始はじまり、つまり日本にっぽん列島れっとうに初はじめて人類じんるいが到達とうたつした年代ねんだいについては、現在げんざいも多おおくの議論ぎろんが行おこなわれている。5万まん年ねん前まえ、あるいは8-9万まん年ねん前まえに遡さかのぼるとされる岩手いわて県けん遠野とおの市しの金かね取と遺跡いせき出土しゅつど石器せっきや、2009年ねん（平成へいせい21年ねん）に同志社大学どうししゃだいがくらにより発掘はっくつ調査ちょうさされた島根しまね県けん出雲いずも市しの砂原すなはら遺跡いせき出土しゅつど石器せっきの分析ぶんせき結果けっかから、12万まん年ねん前まえに遡さかのぼるとする松藤まつふじ和人かずと（同志社大学どうししゃだいがく教授きょうじゅ）らの見解けんかいもあれば、現世げんせい人類じんるい（ホモ・サピエンス）以前いぜんの人類じんるいによる列島れっとうへの渡航とこう能力のうりょくと時期じきの問題もんだいや、石器せっきの出土しゅつどした土ど層そうの年代ねんだい測定そくてい上じょうの問題もんだいなどから、4万まん年ねん前まえ以前いぜんに遡さかのぼる可能かのう性せいに否定ひてい的てきな堤つつみ隆たかし（明治大学めいじだいがく研究けんきゅう員いん）らの見解けんかいなどがあり、2020年代ねんだいとなった今日きょうでも意見いけんが分わかれている。少すくなくとも現状げんじょうでは、日本にっぽん列島れっとうの旧石器時代きゅうせっきじだい遺跡いせきで、4万まん年ねん前まえ以前いぜんに遡さかのぼる可能かのう性せいが指摘してきされているものに、全すべての旧石器時代きゅうせっきじだい研究けんきゅう者しゃが肯定こうていするものは存在そんざいしていないとされる。

現生げんなま人類じんるいの最初さいしょの到来とうらいは、4～3.5万まん年ねん前まえと考かんがえられている。この時代じだいの人々ひとびとは、集落しゅうらくを造つくって一定いっていの場所ばしょに長期間ちょうきかん留とまることをせず、テントのような簡易かんいな住すまいで寝泊ねとまり（キャンプ）しながら集団しゅうだんで狩猟しゅりょう採集さいしゅうをして移動いどうを繰くり返かえす「遊ゆう動どう生活せいかつ」をしていたと考かんがえられている。後期こうき旧石器時代きゅうせっきじだいの初期しょき（4～3万まん年ねん前まえ）には、大だい規模きぼな集団しゅうだんキャンプ跡あとと見みられる環状かんじょうブロック群ぐんと呼よばれる遺構いこうが出現しゅつげんし、千葉ちば県けん印旛いんば郡ぐん酒々井しすい町まちの墨ぼく古沢ふるさわ遺跡いせきや、長野ながの県けん上水内かみみのち郡ぐん信濃しなの町まちの日向ひなた林りんB遺跡いせき（野尻湖のじりこ遺跡いせき群ぐんの1つ）などの事例じれいが知しられる。

約やく4～3万まん年ねん前まえの人々ひとびとは、台形だいけい様さま石器せっきを用もちいたほか、日向ひなた林りんB遺跡いせきなどで世界せかい最古さいことされる磨すり製せい石器せっき（局部きょくぶ磨すり製せい石斧せきふ）が多数たすう発見はっけんされており、すでに列島れっとうでは独自どくじの磨すり製せい石器せっきを使用しようしていたと見みられる。大分おおいた県けん豊後ぶんご大野おおの市しの岩戸いわと遺跡いせきからは、約やく2万まん4千せん年ねん前まえのものとみられるこけし型かたの岩いわ偶が出土しゅつどしており、旧石器時代きゅうせっきじだいにも何なんらかの信仰しんこうがあったことがうかがえる。

古ふるく北海道ほっかいどうと九州きゅうしゅう方面ほうめんは大陸たいりくと地続じつづきでありナイフ形がた石器せっきと呼よばれる石器せっきが列島れっとう全域ぜんいきで広ひろく使用しようされた。このナイフ型がた石器せっきは北海道ほっかいどうでは出土しゅつどしていない。

この時代じだいに属ぞくする遺跡いせきは列島れっとう全体ぜんたいで1万まん箇所かしょ以上いじょう発見はっけんされているが、建物たてもの（竪穴たてあな建物たてものや平地ひらち建物たてもの）の遺構いこうが検出けんしゅつされる事例じれいは極きわめて稀まれで、確実かくじつに建物たてもの（住居じゅうきょ）跡あととみて良よいものは、約やく2万まん2千せん年ねん前まえの大阪おおさか府ふ藤井寺ふじいでら市しのはさみ山やま遺跡いせきの例れいや、約やく2万まん年ねん前まえの神奈川かながわ県けん相模原さがみはら市しの田名たな向原むかいのはる遺跡いせきの例れいなど、10例れい程度ていどしか発見はっけんされていない。

約やく2万まん年ねん前まえにはシベリアから新あらたに細ほそ石せき刃はと呼よばれる石器せっきが北海道ほっかいどうに伝つたわり、主おもに北日本きたにっぽんで広ひろがり、また約やく1万まん4千せん年ねん前まえ頃ごろには別べつの型かたの細ほそ石器せっきが大陸たいりくから九州きゅうしゅうに伝つたわり、西南せいなん日本にっぽんで広ひろがったものと思おもわれる。

約やく1万まん2千せん年ねん前まえ頃ごろ、最終さいしゅう氷ごおり期きが終おわり急激きゅうげきな地球ちきゅう温暖おんだん化かによる海面かいめん上昇じょうしょうが始はじまると、日本にっぽん列島れっとうはアジア大陸たいりくから分離ぶんりした。これにより、人々ひとびとの文化ぶんかや生活せいかつに大おおきな変化へんかが生しょうじ、南西諸島なんせいしょとうを除のぞいて、次つぎの縄文じょうもん時代じだいへ移行いこうしていった。

旧石器時代きゅうせっきじだい人じんの遺伝子いでんしとしてハプログループD-M64.1(M55)、ハプログループC-M8が想定そうていされている。

縄文じょうもん時代じだい

詳細しょうさいは「縄文じょうもん時代じだい」を参照さんしょう

良文よしふみ貝塚かいづか（千葉ちば県けん香取かとり市し）

縄文じょうもん時代じだい（じょうもんじだい）は、年代ねんだいでいうと今いまから約やく1万まん6,500年ねん前まえ（紀元前きげんぜん145世紀せいき）から約やく3,000年ねん前まえ（紀元前きげんぜん10世紀せいき）、地質ちしつ年代ねんだいでは更新こうしん世よの末期まっきから完かん新しん世よにかけて日本にっぽん列島れっとうで発展はってんした時代じだいであり、世界せかい史しでは中ちゅう石器せっき時代じだいないし新しん石器せっき時代じだいに相当そうとうする時代じだいである。旧石器時代きゅうせっきじだいと縄文じょうもん時代じだいの違ちがいは、土器どきの出現しゅつげんや、定住ていじゅう化かに伴ともなう集落しゅうらく（環状かんじょう集落しゅうらくなど）の形成けいせい、長期ちょうき使用しよう可能かのうな建物たてもの（竪穴たてあな建物たてもの・平地ひらち建物たてもの・掘立柱ほったてばしら建物たてもの）の普及ふきゅう、貝塚かいづかの形成けいせいなどがあげられる。

草創そうそう期き・早期そうき・前期ぜんき・中期ちゅうき・後期こうき・晩期ばんきの6期きに区分くぶんされる。この頃ころの日本にっぽん列島れっとう人じんは縄文じょうもん土器どきを作つくり、早期そうき以降いこう定住ていじゅう化かが進すすんで主おもに竪穴たてあな建物たてものに住すんだ。縄文じょうもん土器どきについては、青森あおもり県けん大平おおひら山元やまもとI遺跡いせきにて約やく1万まん6,500年ねん前まえの世界せかい最古さいこと言いわれる土器どきが発見はっけんされている。弓矢ゆみやを用もちいた狩猟しゅりょう、貝塚かいづかに見みられる漁撈ぎょろう、植物しょくぶつの採集さいしゅうなどで生活せいかつを営いとなみ、打だ製せい石器せっき、磨すり製せい石器せっき、骨ほね角かく器きなどを用もちいた。

雑穀ざっこくや堅けん果はてなどの栽培さいばいも行おこなわれたとする仮説かせつも提示ていじされており、野生やせいのイヌビワから穀物こくもつのヒエへの栽培さいばい化かのプロセスが追跡ついせきできるとする研究けんきゅうや、クリの選択せんたくが行おこなわれて栽培さいばい化かの動向どうこうがうかがわれるとされる研究けんきゅうも公表こうひょうされている。稲作いなさくについては、約やく6,000年ねん前まえの岡山おかやま県けん朝寝あさね鼻はな（あさねばな）貝塚かいづかから稲作いなさくを行おこなっていた証拠しょうこが見みつかり、縄文じょうもん時代じだい前期ぜんきから稲作いなさくが行おこなわれていたことが判明はんめいした。

縄文じょうもん人じんの主要しゅような遺伝子いでんしとして、ハプログループD-M64.1(M55)、ハプログループC-M8が想定そうていされている。

縄文じょうもん人じんと弥生やよい人じんの父系ふけい関連かんれんを表あらわすY染色せんしょく体たいの分岐ぶんき図ず

A0000

A000-T

PR2921

A00

A0

A1a

A1b1

サン族ぞく

L1090

P305

V221

M42

M168

E系統けいとう

YAP

CTS3946

A5580.2

ナイジェリア

F6251

M15

チベット

Y34637

ジャラワ族ぞく

M174

CTS11577

Z3660

M64.1

L1366

フィリピン

※以下いか日本にっぽん固有こゆうの系統けいとう

CTS131

CTS220

CTS10495

Z17176

BY113470

FT413039

CTS11285

PH2316

Z38287

Z38284

Y456902

Z38289

CTS1824

CTS11811

CTS288

CTS1815

礼文島れぶんとう人骨じんこつ

Z40665

M116.1

加か徳島とくしま人骨じんこつ

CTS103

Z42462

CTS6609^^

CTS1897

CTS11032

CTS218

CTS6909

F8521.3

CTS3033

M151

P120

CTS1964

BY169023

CTS964

CTS722

BY169030

Z30644

CTS4292

Z31517

CTS429

Z31512

CTS1798

M125

CTS291

P12.1

JST022457

P53.2

Page3

CTS3397

Z1500

Z1504

BY149852

FGC34008

L137.3

Z40625

Z45993

Z40609

CTS217

CTS3327

FT8762

Z38475

CTS8093

FGC6373

FGC6372

FGC6384

BY45234

BY26014^^

Z40614

Z46276

FGC30021

Z31548

FT262409

Z31553

FT117379

CTS4093

CTS6223

BY166058

Z40687

Z35641

Z40688

P143

M89

F1329

M578

L15

Y27277

H系統けいとう

M216

G系統けいとう

アイスマン

F3393

CTS11043

M8

CTS9336

CTS6678

Z7972

Y170131

Y170130

M217

F1067

Z1312

F2613

CTS4021

CTS2657

CTS11990

Z31664

Y112121

MF1792

Z31665

CTS3579

MF2816

Y86025

Y87983

Y89130

MF2828

M9(P128)

LT系統けいとう

M526

M2308

F549

M214

M175

YSC0000186

PF5850

N系統けいとう

IJ系統けいとう

I系統けいとう

クロマニョン人じん

J系統けいとう

V1651

M1254

P337

P284

P226

R系統けいとう

Y482

M173

L146

Q系統けいとう

L472

L722

M343

L275

F265

M268

M176 (P49)

F855

CTS9259

F1204(K10)

M122

漢かん民族みんぞく

47z (K7)

CTS1348

K2

※以下いか弥生やよい人じんの系統けいとう

CTS8379

ACT4054

Y130364

CTS2748

Z24599

CTS1351

BY146002

Y130014

CTS9852

K14

Z24594

CTS525

FT217340

FT350225

CTS11088

BY179281

BY178096

BY178807

Y126340

F2868

L682

CTS723

Y24057

F940

CTS7620

CTS4596

Y61286

Page90

BY162375

CTS1175

MF14346

A12446

PH40

FGC67537

FT41750

MF14220

FGC67568

Y72859

MF16242

MF14245

FT281275

(出典しゅってん)"ISOGG Tree"(Ver.15.73), "Y-Full"(Ver.12.00), "FTDNA Big Y Tree"

弥生やよい時代じだい

詳細しょうさいは「弥生やよい時代じだい」を参照さんしょう

吉野よしのヶ里さと遺跡いせき北きた内郭ないかくの大型おおがた建物たてもの

戦前せんぜんの歴史れきし学がくでは初代しょだい神武じんむ天皇てんのうは西暦せいれき紀元前きげんぜん660年ねん元旦がんたん（旧暦きゅうれき。新暦しんれきでは2月がつ11日にちにあたる）に日本にっぽん国こくを建国けんこくしたとされた。そのため日本にっぽん国内こくないでは2月がつ11日にちを建国けんこく記念きねんの日ひとして制定せいていしている。

紀元前きげんぜん10世紀せいき頃ころから紀元きげん後ご3世紀せいき頃ころまでは弥生やよい時代じだいと呼よばれる。時代じだい区分くぶん名称めいしょうは、この時期じきに特徴とくちょう的てきに見みられた弥生やよい土器どきに由来ゆらいする。弥生やよい時代じだいの開始かいし期きに大陸たいりくからハプログループM176に属ぞくす弥生やよい人じんが到達とうたつした。水稲すいとう耕作こうさくが普及ふきゅうし、青銅器せいどうきや鉄器てっきなどももたらされた。

稲作いなさくを中心ちゅうしんとする農耕のうこう社会しゃかいが成立せいりつし、北部ほくぶ九州きゅうしゅうから本州ほんしゅう最北端さいほくたん以北いほくを除のぞく日本にっぽん列島れっとう各地かくちへ急速きゅうそくに広ひろまった。農耕のうこう社会しゃかいの成立せいりつによって地域ちいき集団しゅうだんが形成けいせいされた。農耕のうこう社会しゃかいの発展はってんとともに地域ちいき集団しゅうだんは大型おおがた化かしていき、その中心ちゅうしん部ぶには環かん濠ほり集落しゅうらくが営いとなまれた。当時とうじ多おおく築造ちくぞうされた墳丘ふんきゅう墓ぼは大型おおがた地域ちいき集団しゅうだんの首長しゅちょう墓ぼと見みられ、身分みぶん差さが生しょうじ始はじめていたことの現あらわれだと考かんがえられている。

当時とうじの日本にっぽん列島れっとうは中国ちゅうごくから倭やまと・倭国わのくにと呼よばれた。大型おおがた地域ちいき集団しゅうだんの中なかには中国ちゅうごく王朝おうちょうと通交つうこうするものもあり中国ちゅうごくから「国くに」と称しょうされた。紀元きげん前後ぜんこうには100前後ぜんこうの「国くに」が中国ちゅうごくと通交つうこうしていたとされる。倭やまとの奴やつ国こく王おうは後こう漢かんへ通つう使しし金きむ印しるしを授与じゅよされた。大型おおがた地域ちいき集団しゅうだんは次第しだいに政治せいじ的てきな結合けつごうを強つよめていき、倭国わのくに連合れんごうと呼よびうる政治せいじ連合体れんごうたいを2世紀せいき初頭しょとう頃ごろに形成けいせいした。その盟主めいしゅは倭国わのくに王おうと称しょうし、最初さいしょ期きの倭国わのくに王おうに帥そち升ますがいる。しばらく倭国わのくには政治せいじ的てきに安定あんていしていたが、2世紀せいき後半こうはんに倭国わのくに大乱たいらんと呼よばれる内乱ないらんが生しょうじ、その後ご邪馬台国やまたいこくの卑弥呼ひみこが倭国わのくに王おうとなった。卑弥呼ひみこは魏たかしとの通交つうこうにより倭国わのくに連合れんごうの安定あんていを図はかった。この時期じきの倭やまとの状況じょうきょうは中国ちゅうごくの史料しりょうで確認かくにんできるが(倭やまと・倭人わじん関連かんれんの中国ちゅうごく文献ぶんけん)、邪馬台国やまたいこくなどが後こうのヤマト王権おうけんと関係かんけいがあるのか、さらにはどこに所在しょざいしたかすらも不明ふめいである。

第だい二に次じ大戦たいせん前まえまでは『日本書紀にほんしょき』の歴代れきだい天皇てんのう在位ざいい年数ねんすうを元もとに逆算ぎゃくさんすると西暦せいれき紀元前きげんぜん660年ねんに相当そうとうするとされ、初代しょだい神武じんむ天皇てんのうの即位そくい（日本にっぽん国こくの建国けんこく）とされる年としはこの時代じだいの前半ぜんはんにあたるとされていたが、戦後せんごの歴史れきし学がくでは一般いっぱん的てきでない。

北海道ほっかいどう・北きた東北とうほく地方ちほうにおいては水田すいでん耕作こうさくが受容じゅようされず続ぞく縄文じょうもん時代じだいに移行いこうした。

弥生やよい時代じだい以降いこう、ハプログループO-M122の渡来とらい人じんが到達とうたつしたとされる。

古代こだい

「日本にっぽん古代こだい史し」も参照さんしょう

古墳こふん時代じだい

詳細しょうさいは「古墳こふん時代じだい」を参照さんしょう

平出ひらで遺跡いせき公園こうえんにある、復原ふくげんされた古墳こふん時代じだい（西暦せいれき600年ねん）の竪穴たてあな建物たてもの。

3世紀せいき中ちゅう後半こうはんから7世紀せいき頃ころまでは古墳こふん時代じだいと呼よばれる。この時期じきに通称つうしょう古墳こふん人じんが渡来とらいしたという説せつがある。3世紀せいき中頃なかごろに近畿きんき地方ちほうに出現しゅつげんした前方後円墳ぜんぽうこうえんふんとそれに伴ともなう墓はか制せいが急速きゅうそくに列島れっとう各地かくちに広ひろまっており、このことは畿内きない（ヤマト）・北部ほくぶ九州きゅうしゅう（筑紫つくし）・北関東きたかんとう（毛もう野の）・山陽さんよう（吉備きび）・山陰さんいん（出雲いずも）に並立へいりつしていた地域ちいき政治せいじ集団しゅうだんが糾合きゅうごうしてヤマト王権おうけんを形成けいせいしたことを表あらわしていると考かんがえられている（前方後円墳ぜんぽうこうえんふん体制たいせい）。ただし、これは初期しょき国家こっかと呼よべる段階だんかいにはなく、王権おうけんの連合れんごう（連合れんごう王権おうけん）と見みるのが適切てきせつとされている。この王権おうけんが後のちに国家こっかとしての体制たいせいを整ととのえ、さらに大和やまと朝廷ちょうていと称しょうされる政権せいけんに発展はってんするが、どの時期じき以降いこうをもって朝廷ちょうていと呼よぶべきかに関かんしては、なお議論ぎろんがある。

4世紀せいき頃ころは文献ぶんけんでの記述きじゅつが途絶とだえ「空白くうはくの4世紀せいき」と呼よばれる。4世紀せいき後半こうはんからヤマト王権おうけんは、列島れっとう主要しゅよう部ぶの支配しはいを固かためるとともに武器ぶき・農具のうぐの原料げんりょうである鉄てつ資源しげんを求もとめて朝鮮半島ちょうせんはんとうへの進出しんしゅつを開始かいしし、半島はんとう諸国しょこくの国際こくさい関係かんけいにも介入かいにゅうするようになったが、これを契機けいきとして朝鮮ちょうせんや中国ちゅうごくの技術ぎじゅつと文物ぶんぶつが倭国わのくにへ流入りゅうにゅうした。新しん羅らや高句麗こうくりとも戦争せんそうを繰くり返かえした。（倭やまと・高句麗こうくり戦争せんそう、倭やまと・倭人わじん関連かんれんの朝鮮ちょうせん文献ぶんけん）

5世紀せいきに入はいるとヤマト王権おうけんは朝鮮半島ちょうせんはんとう諸国しょこくとの関係かんけいを優位ゆういにすべく朝貢ちょうこうすることで、その目的もくてきにふさわしい官爵かんしゃくを求もとめて中国ちゅうごくの南朝なんちょうとの通交つうこうを活発かっぱつに行いった。中国ちゅうごく史書ししょに名なの残のこるこの時期じきのヤマト王権おうけんの首長しゅちょうを倭やまとの五ご王おうという。

倭やまとの五ご王おう最後さいごの倭やまと王おう武たけしに現時点げんじてんで比定ひていされているのは、大泊おおとまり瀬せ幼よう武たけ尊たかし（おおはつせわかたけるのみこと）であり、後世こうせい雄略天皇ゆうりゃくてんのう（470年ねん頃ごろ治世ちせい）と諡おくりな（おくりな）されている人物じんぶつである。このころより、大王だいおうや治ち天下でんか大王だいおうと称しょうするようになる。また朝鮮半島ちょうせんはんとうでの勢力せいりょく拡大かくだいを思おもうように行おこなえなかったことから、それを目的もくてきにしていた中国ちゅうごくの王朝おうちょうへの朝貢ちょうこうも行おこなわれなくなった。この時期じきの前方後円墳ぜんぽうこうえんふんは、特とくに規模きぼが巨大きょだい化かしており強力きょうりょくな王権おうけんの存在そんざいを示しめしている。

倭やまとの五ご王おうの後のち、5世紀せいき後半こうはんから6世紀せいき前半ぜんはんにかけて、ヤマト王権おうけんでは混乱こんらんが見みられた。しかし北陸ほくりく・近江おうみ根拠地こんきょちの傍系ぼうけい王族おうぞくから即位そくいした継つぎ体たい天皇てんのうの登場とうじょうと統治とうちにより、ヤマト王権おうけんの列島れっとう支配しはいが強つよまり、これ以後いごは現げん天皇てんのうに繋つながる体制たいせいが確立かくりつした。なお、継つぎ体たい天皇てんのう期きには、北九州きたきゅうしゅうで磐井いわいの乱らんなどが起おこっているが、ヤマト王権おうけんと北九州きたきゅうしゅう豪族ごうぞく磐井いわいの関係かんけいについては不明ふめいの点てんが多おおい。

またこの時代じだいには、朝鮮半島ちょうせんはんとう諸国しょこくの国際こくさい関係かんけいへの介入かいにゅうは大おおきく後退こうたいした。こうした内向ないこうな時期じきを経へて、ヤマト王権おうけんによる日本にっぽん列島れっとう支配しはい体制たいせいはさらに強化きょうかされていった。同どう時期じきにオホーツク海かい沿岸えんがん地域ちいきでは、オホーツク文化ぶんかが成立せいりつし、およそ13世紀せいきまで続つづいた。

この時代じだい（場合ばあいにより次つぎの飛鳥ひちょう時代じだいを含ふくめて）を、大和やまと時代じだいと呼よぶことがあったが、現在げんざいは古墳こふん時代じだいとするのが一般いっぱん的てきである。

飛鳥あすか時代ときよ

詳細しょうさいは「飛鳥あすか時代ときよ」を参照さんしょう

法隆寺ほうりゅうじ金堂こんどうと五重塔ごじゅうのとうは国宝こくほう。法隆寺ほうりゅうじは、奈良なら県けん斑鳩いかるが町まちにある聖徳せいとく宗むねの寺院じいん。ユネスコ世界せかい文化ぶんか遺産いさん『法隆寺ほうりゅうじ地域ちいきの仏教ぶっきょう建造けんぞう物ぶつ』の一部いちぶ。

6世紀せいき末すえから8世紀せいき初頭しょとうまでは、大和やまと朝廷ちょうていの本拠ほんきょが主おもに飛鳥あすかに置おかれたことから飛鳥あすか時代ときよと呼よばれる。6世紀せいき後半こうはんには朝廷ちょうていの国内こくない支配しはいが安定あんていし、むしろ朝廷ちょうてい内部ないぶの大だい王位おうい継承けいしょう抗こう争そうが目立めだった。この時期じきには百済くだらから仏教ぶっきょうが伝来でんらいし、後ごの飛鳥あすか文化ぶんか・白鳳はくほう文化ぶんかなどの仏教ぶっきょう文化ぶんかへと発展はってんしていった。仏教ぶっきょう・儒教じゅきょう・道教どうきょう等ひとしの書物しょもつが入はいってきたことで、この頃ころから文字もじの使用しようが普及ふきゅうする。

6世紀せいき末まつ、400年ねんぶりに中国ちゅうごくを統一とういつした隋ずいの登場とうじょうは、東ひがしアジア諸国しょこくの政治せいじ権力けんりょくの集中しゅうちゅう化かをもたらした。倭国わのくにでも7世紀せいき前半ぜんはんにかけて推古天皇すいこてんのうとその甥おい厩うまや戸と王おう（聖徳太子しょうとくたいし）が、王おう殺ころしである蘇我馬子そがのうまこを牽制けんせいしながら大王だいおう（天皇てんのう）主権しゅけんを確立かくりつしようとした。第だい1次じ遣や隋ずい使し派遣はけんの反省はんせいから、冠かんむり位い十じゅう二に階かい制定せいてい・十じゅう七なな条じょう憲法けんぽう導入どうにゅうなどの国政こくせい改革かいかくが行おこなわれた。しかし豪族ごうぞく層そうの抵抗ていこうも根強ねづよく、権力けんりょく集中しゅうちゅう化かはその後ごも企図きとされたが、その動うごきは伸のび悩なやんだ。第だい2次じ遣や隋ずい使しでは小野妹子おののいもこが派遣はけんされ、中国ちゅうごくの皇帝こうてい煬帝へ親書しんしょを渡わたした。その親書しんしょには「日出ひのでずる国こくの天子てんしより日ひの没ぼっする国くにの天子てんしへ」とあり、あくまで朝貢ちょうこう外交がいこうの枠わく内ないではあったものの、中国ちゅうごくと冊さつ封ふうを受うけずに自立じりつした君主くんしゅであることを認みとめさせることで、自主じしゅ性せいを示しめす意図いとがあった。

7世紀せいき中頃なかごろの大化たいかの改新かいしんも権力けんりょく集中しゅうちゅう化かの動うごきの一ひとつであり、一定いっていの進展しんてんを見みせている。しかし、権力けんりょく集中しゅうちゅう化かへの最大さいだいの契機けいきは、7世紀せいき後半こうはんの百済くだら復興ふっこう戦争せんそうにおける敗北はいぼく（→白村はくそん江こうの戦たたかい）であり、倭国わのくに内ないの諸しょ勢力せいりょくは国くに制せい整備せいびを進すすめることで一致いっちし、権力けんりょく集中しゅうちゅう化かが急速きゅうそくに進すすみ始はじめた。さらに壬みずのえ申さるの乱らんに勝利しょうりした天武天皇てんむてんのうは権力けんりょく集中しゅうちゅうを徹底てっていし、天皇てんのうの神格しんかく化かを図はかった。天皇てんのう号ごうの制定せいてい時期じきは天武てんむ期きと考かんがえられている。併あわせて、天皇てんのう支配しはいを具現ぐげん化かするために律令制りつりょうせいの導入どうにゅうを進すすめ、8世紀せいき初頭しょとうの大宝たいほう律令りつりょう制定せいていに結実けつじつした。日本にっぽんという国号こくごうもまた、大宝たいほう律令りつりょう制定せいていの前後ぜんごに定さだめられ、藤原ふじわらに都城みやこのじょう（藤原ふじわら京きょう）が置おかれ、大宝たいほう以後いごは元号げんごうも定着ていちゃくした。天武天皇てんむてんのうの詔勅しょうちょくに基もとづき日本にっぽん最古さいこの文献ぶんけん史料しりょうとなる『日本書紀にほんしょき』の編纂へんさんが開始かいしされる。

なお、この時期じき北海道ほっかいどう中西なかにし南部なんぶ・青森あおもり県けん北部ほくぶにおいては擦こす文ぶん時代じだいを迎むかえる。

奈良なら時代じだい

詳細しょうさいは「奈良なら時代じだい」を参照さんしょう

東大寺とうだいじ金堂こんどう、奈良なら県けん奈良なら市し。

8世紀せいき初頭しょとうから末すえにかけては奈良なら時代じだいと呼よばれ、奈良ならに都城みやこのじょう（平城京へいじょうきょう）が置おかれた。そして遣唐使けんとうしを盛さかんに派遣はけんし、律令りつりょう国家こっか体制たいせいの形成けいせいと深化しんかが図はかられた。王土おうど王おう民みん思想しそうに基もとづく律令制りつりょうせいは、天皇てんのうとその官僚かんりょうによる一元いちげん的てきな支配しはいを志向しこうしており、民衆みんしゅうに対たいしては編戸あみど制せい・班はん田制たせい・租庸調そようちょう制せい・軍団ぐんだん兵士へいし制せいなどの支配しはいが行おこなわれた。8世紀せいき前半ぜんはんは、律令制りつりょうせい強化きょうかへの動うごきが積極せっきょく的てきに展開てんかいしており、三さん世せい一身いっしん法ほう・墾田こんでん永年えいねん私財しざい法ほうなどの農地のうち拡大かくだい政策せいさくもこうした律令制りつりょうせい強化きょうかの一環いっかんだったと考かんがえられている。しかし、この時期じき聖武天皇しょうむてんのうのときに中宮なかみや職しょくが設置せっちされるなど政治せいじの中枢ちゅうすうが変化へんかし始はじめていた。また8世紀せいき後半こうはんに入はいると百姓ひゃくしょう階層かいそうの分化ぶんかが始はじまり、逃散増加ぞうかで税収ぜいしゅうが減へるなどして律令りつりょう支配しはいの転換てんかんを迫せまる状況じょうきょうが生しょうじていった。

復元ふくげんされた大極殿たいきょくでん

また、新しん羅らを蕃しげる国こくとし、東北とうほく地方ちほうの蝦夷えぞ・南みなみ九州きゅうしゅうの隼人はやとを化か外そと民みんとする中華ちゅうか意識いしきが高たかまり、日本にっぽんは、新しん羅らへ朝貢ちょうこうを要求ようきゅうするとともに、蝦夷えぞ・隼人はやとらを「教化きょうか」して律令りつりょう支配しはいへと組くみ込こもうとしていった。この頃ころの北方ほっぽうの領土りょうどは日本海にほんかい側がわ沿ぞいの拠点きょてんにとどまり、領土りょうど拡大かくだいにつとめる日本にっぽんは蝦夷えぞに対たいして、帰順きじゅんする蝦夷えぞを優遇ゆうぐうする一方いっぽう、反抗はんこうする蝦夷えぞは軍事ぐんじ力りょくで制圧せいあつするという二に面めん性せいの政策せいさくを取とった。

この時代じだいには干かんばつ・飢饉ききん・山やま火事かじなどの災害さいがいや疫病えきびょうの流行りゅうこうが多発たはつした。特とくに、735–737年ねんにかけて発生はっせいした天然痘てんねんとうのエピデミック（天平てんぴょうの疫病えきびょう大だい流行りゅうこう）は貴族きぞく・庶民しょみんを問とわず夥おびただしい数かずの死者ししゃを出だし、政権せいけんを担になっていた藤原ふじわら四よん兄弟きょうだいも相次あいついで病死びょうしした。これらの災厄さいやくが自みずからの不信心ふしんじんに起因きいんしていると考かんがえた聖武天皇しょうむてんのうは仏教ぶっきょうへの帰依きえを深ふかめ、東大寺とうだいじ創建そうけんを命めいじるなど国家こっか的てきな仏教ぶっきょう振興しんこうを推進すいしんした。

文化ぶんか面めんでは、『日本書紀にほんしょき』・『万葉集まんようしゅう』・『風土記ふどき』などが編あまれた他ほか、遣唐使けんとうしがもたらした大陸たいりく文化ぶんかに影響えいきょうを受うけた天平てんぴょう文化ぶんかが栄さかえた。仏教ぶっきょうは政府せいふにより統制とうせいされたものの鎮護ちんご国家こっか思想しそうが強つよまり、聖武天皇しょうむてんのうの発願ほつがんで東大寺とうだいじ・国分寺こくぶんじが国家こっか護持ごじの名目めいもくで建立こんりゅうされた。工芸こうげい品ひんでは正せい倉くら院いん宝物ほうもつが有名ゆうめいである。称しょう徳とく天皇てんのうが作つくらせた百ひゃく万まん塔とうにおさめられた百ひゃく万まん塔とう陀羅尼だらには、現存げんそんする世界せかい最古さいこの印刷物いんさつぶつと言いわれている。

平安へいあん時代じだい

詳細しょうさいは「平安へいあん時代じだい」を参照さんしょう

「平安へいあん時代じだいの人物じんぶつ一覧いちらん」も参照さんしょう

一乗寺いちじょうじ三重みえ塔とう（国宝こくほう）、兵庫ひょうご県けん加西かさい市し。1171年ねん建立こんりゅうの和様わよう建築けんちく。

8世紀せいき末すえ頃ごろから12世紀せいき末すえ頃ごろまでは平安へいあん時代じだいと呼よばれ、桓武かんむ天皇てんのうの築きずいた平安京へいあんきょうが都ととされた。平安へいあん前期ぜんきには古墳こふん時代じだいの地方ちほう首長しゅちょう層そうに出自しゅつじする古来こらいの国造くにのみやつこ一族いちぞくから任命にんめいされた郡司ぐんじ階層かいそうの没落ぼつらくと百姓ひゃくしょう階層かいそうの分化ぶんかが一層いっそう進すすみ、前代ぜんだいから引ひき続つづいた律令りつりょう国家こっか体制たいせいに限界げんかいが生しょうじていた。そこで朝廷ちょうていは11世紀せいき初頭しょとう頃ごろから地方ちほう分権ぶんけん的てきな国家こっか体制たいせい改革かいかくを精力せいりょく的てきに推進すいしんし、王朝おうちょう国家こっか体制たいせいと呼よばれる体制たいせいが成立せいりつした。

王朝おうちょう国家こっかでは、朝廷ちょうていから大幅おおはばに統治とうち権限けんげんを委譲いじょうされた受領じゅりょうとその国衙こくが機構きこうによる地方ちほう支配しはいが展開てんかいした。この受領じゅりょう・国衙こくが支配しはいのもと、収おさむ取と体系たいけいは従来じゅうらいの律令りつりょう体制たいせいにおける、戸籍こせきによる個別こべつ人民じんみん把握はあくと郡司ぐんじ層そうの百姓ひゃくしょう層そうに対たいする首長しゅちょう権けんに裏付うらづけられた、人頭じんとう税ぜい方式ほうしきの課税かぜいから、土地とち単位たんいの課税かぜいと有力ゆうりょく百姓ひゃくしょう階層かいそうや土着どちゃくした元もと国司こくし子弟していなどの富豪ふごう層そうへの農地のうち経営けいえい請負うけおい委託いたくを組くみ合あわせた、負まけ名めい体制たいせいへと変貌へんぼうした。地方ちほう統治とうちを裏付うらづける軍事ぐんじ面めんにおいては、国衙こくが軍制ぐんせいを通つうじて武芸ぶげいの家いえとして武装ぶそうと武力ぶりょくの行使こうしを公認こうにんされた官かん人じん層そうである武士ぶし階層かいそうが、契ちぎり丹にの台頭たいとうに呼応こおうした承うけたまわ平ひら天てん慶けいの乱らんや刀かたな伊いの入寇にゅうこうなどといった内外ないがいの軍事ぐんじ的てき危機ききの解決かいけつに与あずかったことを機会きかいに台頭たいとうした。また、中央ちゅうおう政治せいじにおいては11世紀せいきに藤原ふじわら北きた家かが天皇てんのう家かの外戚がいせきとして政権せいけん中枢ちゅうすうを担になう摂関せっかん政治せいじが成立せいりつした。

12世紀せいきに入はいると王朝おうちょう国家こっかのあり方かたに変化へんかが生しょうじ、12世紀せいき末まつから13世紀せいきにかけて荘園しょうえんの量的りょうてき増加ぞうかと、経営けいえい単位たんいとして自律じりつした一いち円えん領地りょうち化かという質的しつてき変化へんかが著いちじるしくなり、権門けんもんを荘園しょうえん領主りょうしゅとする荘園しょうえんと、国衙こくがが支配しはいする公おおやけ領りょうが対等たいとうな存在そんざいとして拮抗きっこうして並ならび立たち、このそれぞれにおいて荘園しょうえん・公おおやけ領りょう間あいだの武力ぶりょく紛争ふんそうに耐たえられる武士ぶしが現地げんちの管理かんり者しゃとして在地ざいち領主りょうしゅ化かする、荘園しょうえん公こう領りょう制せいと呼よばれる中世ちゅうせい的てきな支配しはい体制たいせいが確立かくりつした。同どう時期じきには上皇じょうこうが治ち天てんの君きみとして政務せいむに当あたる院政いんせいが開始かいししており、この時期じきが古代こだいから中世ちゅうせいへの画が期きであるとされている。平安へいあん末期まっきには保ほ元もと・平治へいじ両りょう乱らんを経へて武士ぶしの軍事ぐんじ力りょくが中央ちゅうおう政界せいかいの政争せいそうの帰趨きすうを左右さゆうするようになり、その結果けっか、中央ちゅうおう政界せいかいで政治せいじの主導しゅどう権けんを握にぎった伊勢いせ平たいら氏しによって原初げんしょ的てきな武家ぶけ政権せいけんと評価ひょうかされる平たいら氏し政権せいけんが登場とうじょうした。

奈良なら時代じだいから漸次ぜんじ的てきに進すすんでいた文化ぶんかの日本にっぽん化かが国風くにぶり文化ぶんかとして結実けつじつし、漢字かんじを元もとに生うみ出だされた平仮名ひらがな・片仮名かたかなが使つかわれていくようになり、『源氏物語げんじものがたり』・『枕草子まくらのそうし』に代表だいひょうされる物語ものがたり文学ぶんがくなどが花開はなひらいた。密教みっきょうや末法まっぽう思想しそうが広ひろく信しんじられ、神仏しんぶつ習合しゅうごうが進すすみ、寺院じいんが多おおく建たてられた。

東北とうほく地方ちほうでは、11世紀せいき頃ごろから安倍あべ氏し・清原きよはら氏し・奥州おうしゅう藤原ふじわら氏しなどの半はん独立どくりつ政権せいけんが興亡こうぼうし、中央ちゅうおうから派遣はけんされた鎮守ちんじゅ府ふ将軍しょうぐんをも交まじえてしばしば抗争こうそうした（前ぜん九きゅう年ねんの役やく・後こう三さん年ねんの役やく）。南西諸島なんせいしょとうにおいては、12世紀せいき頃ごろからグスク時代じだいに入はいる。以降いこうの詳細しょうさいは、北きたから奄美あまみ群島ぐんとうの歴史れきし、沖縄おきなわ県けんの歴史れきし、先さき島とう諸島しょとうの歴史れきしなどを参照さんしょうのこと。

中世ちゅうせい

「日本にっぽん中世ちゅうせい史し」も参照さんしょう

鎌倉かまくら時代ときよ

元もと寇（「蒙こうむ古こ襲来しゅうらい絵詞えことば」）

鎌倉かまくら大仏だいぶつ

詳細しょうさいは「鎌倉かまくら時代ときよ」を参照さんしょう

「鎌倉かまくら将軍しょうぐん一覧いちらん」、「鎌倉かまくら幕府ばくふの執権しっけん一覧いちらん」、および「鎌倉かまくら時代じだいの人物じんぶつ一覧いちらん」も参照さんしょう

12世紀せいき末すえ頃ごろから14世紀せいき頃ころまでは鎌倉かまくら時代ときよと呼よばれ、中央ちゅうおうの公家くげ政権せいけんと関東かんとうの武家ぶけ政権せいけんが並立へいりつした。源みなもと頼朝よりともを首長しゅちょうとする鎌倉かまくら幕府ばくふは、治ち承うけたまわ・寿ことぶき永ひさしの乱らんで勝利しょうりして平たいら氏し政権せいけんを打倒だとうし、その過程かていで守護しゅご・地頭じとう補任ほにん権けんを獲得かくとくし、朝廷ちょうてい（公家くげ政権せいけん）と並ならびうる政権せいけんへと成長せいちょうした。13世紀せいき前半ぜんはんの承久じょうきゅうの乱らんの結果けっか、公家くげ政権せいけんは武家ぶけ政権せいけんに従属じゅうぞくした。その後ご、御家人ごけにん筆頭ひっとうである北条ほうじょう氏しが幕府ばくふ政治せいじを実質じっしつ的てきにリードする執権しっけん政治せいじが確立かくりつした。

13世紀せいき中期ちゅうき頃ごろから、貨幣かへい経済けいざいの浸透しんとうと商品しょうひん流通りゅうつうの活発かっぱつ化か、村落そんらくの形成けいせい、地頭じとうら武士ぶしによる荘園しょうえん公おおやけ領りょうへの侵出しんしゅつといった、大おおきな社会しゃかい変動へんどうが生しょうじ始はじめた。これらの動うごきは13世紀せいき後半こうはんの元もと寇によって加速かそくした。恩賞おんしょうの払はらえない幕府ばくふは徳政令とくせいれいを発布はっぷしたり得とく宗むね専制せんせいをとったりして急場きゅうばをしのいだが、一度いちど傾かたむいた封建ほうけん制せいを立たて直なおすことはできなかった。在地ざいち社会しゃかいでは混乱こんらんに乗じょうじて悪党あくとう・惣そう村むらなどが出現しゅつげんし、荘園しょうえん公こう領りょう制せいの変質へんしつ化かが急速きゅうそくに進行しんこうした。

文化ぶんか面めんでは運慶うんけいと快慶かいけいの東大寺とうだいじ南大門なんだいもん金剛力士こんごうりきし像ぞうなど、写実しゃじつ的てきな美術びじゅつが展開てんかいした。また宗教しゅうきょう面めんではそれまでの鎮護ちんご国家こっかを目的もくてきとする顕あらわ密みつ体制たいせいの仏教ぶっきょうから発はっした鎌倉かまくら新しん仏教ぶっきょうの成立せいりつにより、民衆みんしゅうへ仏教ぶっきょうが普及ふきゅうしていった。北海道ほっかいどうにおいては、13世紀せいき頃ごろから従来じゅうらいの擦こす文ぶん文化ぶんかが、狩猟しゅりょう採集さいしゅうで得えられた商品しょうひん価値かちに富とんだ産品さんぴんの交易こうえきにより深ふかく依存いぞんを強つよめ、またオホーツク文化ぶんかと融合ゆうごうする中なか、アイヌ文化ぶんかへと変遷へんせんを遂とげた。

南北なんぼく朝あさ時代じだい

詳細しょうさいは「南北なんぼく朝あさ時代じだい (日本にっぽん)」を参照さんしょう

「日本にっぽんの南北なんぼく朝あさ時代じだいの人物じんぶつ一覧いちらん」も参照さんしょう

南朝なんちょうのあった吉野山よしのやま

明徳めいとく2年ねん/元もと中なか8年ねん（1391年ねん）の鎌倉かまくら府ふ管轄かんかつ国こく地図ちず

14世紀せいき頃ころは南北なんぼく朝あさ時代じだいと呼よばれ、大覚寺だいかくじ統みつる後醍醐天皇ごだいごてんのう流りゅうの南朝なんちょうと足利あしかが氏しが支援しえんする持明院じみょういん統みつるの北朝ほくちょうに朝廷ちょうていが分わかれた。

鎌倉かまくら時代じだい中期ちゅうき以降いこう、皇室こうしつは大覚寺だいかくじ統みつると持明院じみょういん統みつるに分わかれて皇位こうい継承けいしょうを巡めぐり争あらそい、鎌倉かまくら幕府ばくふの介入かいにゅうにより両統りょうとう迭立状態じょうたいとなっていた。大覚寺だいかくじ統みつるから即位そくいした後醍醐天皇ごだいごてんのうは幕府ばくふを滅ほろぼそうとするも失敗しっぱいし、廃位はいいされたのち隠岐おきに流ながされ、皇太子こうたいしであった光ひかり厳げん天皇てんのう（持明院じみょういん統みつる）が即位そくいした。しかし、隠岐おきを脱出だっしゅつした後醍醐天皇ごだいごてんのうは再ふたたび討幕とうばくを呼よびかけ、足利尊氏あしかがたかうじや新田にった義貞よしさだらにより鎌倉かまくら幕府ばくふを滅亡めつぼうさせる。

後醍醐天皇ごだいごてんのうは、光ひかり厳げん天皇てんのうを退位たいいさせ、建たて武たけしの新政しんせいと呼よばれる天皇てんのう専制せんせいの政治せいじを行おこなうが、公家くげや武士ぶしなど様々さまざまな層そうの不満ふまんが増ますと、尊たかし氏しはそれを背景はいけいに新政しんせいから離反りはんし、光ひかり厳げん上皇じょうこうの協力きょうりょくも得えて建たて武たけし政権せいけんを崩壊ほうかいさせた。京都きょうとで持明院じみょういん統みつるの光明こうみょう天皇てんのう（光ひかり厳げん上皇じょうこうの実弟じってい、猶子ゆうし）が即位そくいしたのち、後醍醐天皇ごだいごてんのうは吉野よしのに逃のがれ、南朝なんちょうを成立せいりつさせた。対たいする京都きょうとの朝廷ちょうていを北朝ほくちょうと呼よぶ。荘園しょうえん公こう領りょう制せいの変質へんしつが、社会しゃかい各層かくそうにおける対立たいりつを顕在けんざい化かさせ、南北なんぼく朝あさの争あらそいを大義名分たいぎめいぶんとする全国ぜんこく的てきな抗こう争そうが展開てんかいした。情勢じょうせい的てきには、一部いちぶ期間きかん（正平しょうへい一統いっとうなど）を除のぞき、京都きょうとを掌握しょうあくし武家ぶけ政権せいけんを擁ようする北朝ほくちょうが優勢ゆうせいを誇ほこり、大だい多数たすうの公家くげや皇族こうぞく、武士ぶしから支持しじを得えた。

文化ぶんか面めんでは、ばさらに代表だいひょうされるように、身分みぶん秩序ちつじょを軽視けいしし華美かびな振ふる舞まいに走はしる傾向けいこうが見みられた。また、連歌れんがが流行りゅうこうし、『二に条じょう河原かわはら落書らくがき』など文化ぶんかの庶民しょみん化かへの動うごきが見みられた。

室町むろまち時代ときよ

詳細しょうさいは「室町むろまち時代ときよ」を参照さんしょう

「足利あしかが将軍しょうぐん一覧いちらん」および「室町むろまち時代じだいの人物じんぶつ一覧いちらん」も参照さんしょう

3代だい将軍しょうぐん足利あしかが義満よしみつ

鹿苑寺ろくおんじ

14世紀せいき頃ころから16世紀せいき頃ころまでは室町むろまち時代ときよと呼よばれ、京都きょうとの室町むろまちに幕府ばくふが置おかれた。京都きょうとに本拠ほんきょを置おいた幕府ばくふは、足利尊氏あしかがたかうじ・足利あしかが直義ただよし兄弟きょうだいによる二に頭とう政治せいじを行おこなった。観かん応おうの擾乱じょうらん以前いぜんは、朝廷ちょうてい（公家くげ政権せいけん、北朝ほくちょう）と幕府ばくふは協調きょうちょう・連動れんどうして徳政とくせい政策せいさくを行おこなっていた。しかし、観かん応おうの擾乱じょうらんを経へて幕府ばくふは幕府ばくふ権力けんりょくを一ひとつに統一とういつし、対たいして朝廷ちょうていは権威けんいを失墜しっついさせると、幕府ばくふは朝廷ちょうていの権能けんのうを次第しだいに侵食しんしょくしたため、朝廷ちょうていは政治せいじ実権じっけんや政治せいじ機構きこうを失うしなっていった。各国かっこくに置おかれた守護しゅごも半済はんせい等ひとしの経済けいざい的てき特権とっけんの公認こうにんや守護しゅご請の拡大かくだいなどを通つうじて、国内こくない支配しはい力りょくを強つよめ、国衙こくが機能きのうを取とり込こんでいき、守護しゅご大名だいみょうへと成長せいちょうして、守護しゅご領国りょうごく制せいと呼よばれる支配しはい体制たいせいを築きずいた。

足利あしかが義満よしみつは南北なんぼく朝あさ合一ごういつを遂とげ、朝廷ちょうていを北朝ほくちょうに統一とういつした。また日明ひあがり貿易ぼうえきを行おこない明あかり皇帝こうていから日本にっぽん国王こくおうに冊さつ封ふうされた。義満よしみつは守護しゅご大名だいみょうの勢力せいりょく抑制よくせいに努つとめたが、守護しゅご大名だいみょうの拡大かくだい指向しこうは根強ねづよく、幕府ばくふ対たい守護しゅごの戦乱せんらんが多数たすう発生はっせいした。幕府ばくふ-守護しゅご体制たいせいは15世紀せいき中葉ちゅうようまで存続そんぞくしたが、応仁おうにんの乱らんによって大おおきく動揺どうようすると明あかり応おうの政変せいへんを契機けいきとしてついに崩壊ほうかいし、戦国せんごく時代じだいへと移行いこうした。 1419年ねん、李り氏し朝鮮ちょうせんが対馬つしまに侵攻しんこうした。（応おう永ながの外寇がいこう） 1429年ねんに尚なお巴ともえ志こころざし王おうが琉球りゅうきゅう王国おうこくを作つくり上あげ、日本にっぽんや明あかりなどと国交こっこうを結むすび盛さかんに貿易ぼうえきを行おこなった。本州ほんしゅうから現在げんざいの北海道ほっかいどう南部なんぶに進出しんしゅつした人々ひとびとは道みち南みなみ十じゅう二に館かんなどの居住きょじゅう地ちを作つくり、和人わじんと呼よばれた。アイヌと和人わじんは交易こうえきをしたが、和人わじんがアイヌを圧迫あっぱくしたため、1457年ねんに大だい首長しゅちょうコシャマインを中心ちゅうしんに蜂起ほうきするも（コシャマインの戦たたかい）、蠣崎かきざき氏しにより鎮しずめられた。

この時代じだいの社会しゃかい原則げんそくは自力じりき救済きゅうさいであり、各かく階層かいそう内ないにおいて連帯れんたいの動うごき＝一揆いっきが浸透しんとうした。村落そんらく社会しゃかいの自立じりつ化かが進すすみ惣そう村むら・郷ごう村むらが各地かくちに成立せいりつした。西日本にしにほんでは交易こうえきが活発かっぱつ化かすると、その活動かつどうは朝鮮ちょうせん・中国ちゅうごくに及およんだ（倭やまと寇）。文化ぶんか面めんでは、連歌れんが・猿楽さるがく・喫茶きっさなど身分みぶんを超こえた交流こうりゅうに特徴付とくちょうづけられる室町むろまち文化ぶんか（北山きたやま文化ぶんか・東山ひがしやま文化ぶんか）が栄さかえた。この文化ぶんかは禅宗ぜんしゅうの影響えいきょうを受うけ、簡素かんそさと深ふかみという特徴とくちょうも持もっていた。

戦国せんごく時代じだい

詳細しょうさいは「戦国せんごく時代じだい (日本にっぽん)」を参照さんしょう

姫路城ひめじじょう

松本まつもと城じょう

15世紀せいき後期こうきから16世紀せいき後期こうきにかけての時期じきを戦国せんごく時代じだいと呼よぶ。この時代じだいは、守護しゅご大名だいみょうや守護しゅご代だい、国人くにびとなどを出自しゅつじとする戦国せんごく大名だいみょうが登場とうじょうし、それら戦国せんごく大名だいみょう勢力せいりょくは中世ちゅうせい的てきな支配しはい体系たいけいを徐々じょじょに崩くずし、分ぶん国法こくほうを定さだめるなど各地かくちで自立じりつ化かを強つよめた。一いち円えん支配しはいされた領国りょうごくは地域ちいき国家こっかへと発展はってんし、日本にっぽん各地かくちに地域ちいき国家こっかが多数たすう並立へいりつした。この地域ちいき国家こっか内ないにおける一元いちげん的てきな支配しはい体制たいせいを大名だいみょう領国りょうごく制せいという。地域ちいき国家こっか間あいだの政治せいじ的てき・経済けいざい的てき矛盾むじゅんは、武力ぶりょくによって解決かいけつが図はかられた。16世紀せいき半なかばに登場とうじょうした織田おだ信長のぶながは、楽市らくいち楽座らくざ令れいを出だしたり、自治じち都市としの堺さかいを直轄ちょっかつ領りょうにしたりして流通りゅうつう政策せいさくと海外かいがい交易こうえきを担にない、強大きょうだいな軍事ぐんじ力りょくを手てにした。

この時代じだいは、農業のうぎょう生産せいさん力りょくが向上こうじょうするとともに、地域ちいき国家こっか内ないの流通りゅうつうが発達はったつすると、各地かくちに都市としが急速きゅうそくに形成けいせいされていった。また、ヨーロッパとの交易こうえき（南蛮なんばん貿易ぼうえき）が始はじまり、火縄銃ひなわじゅうやキリスト教きりすときょうなどが伝来でんらいすると、それまでの戦術せんじゅつや日本にっぽんの宗教しゅうきょう観念かんねんが変化へんかした。南蛮なんばん貿易ぼうえきは江戸えど幕末ばくまつまで日本にっぽんの政治せいじ・経済けいざいに影響えいきょうを与あたえ続つづけた。

近世きんせい

「日本にっぽん近世きんせい史し」も参照さんしょう

安土あづち桃山ももやま時代じだい

詳細しょうさいは「安土あづち桃山ももやま時代じだい」を参照さんしょう

伏見ふしみ城じょう

エンゲルベルト・ケンペルの方広寺ほうこうじ大仏だいぶつ（京きょうの大仏だいぶつ）のスケッチ。

織田おだ信長のぶながは室町むろまち将軍しょうぐん足利あしかが義昭よしあきを追放ついほうすると、室町むろまち幕府ばくふに代かわる畿内きない政権せいけんを樹立じゅりつした。信長のぶながが本能寺ほんのうじの変へんにより自害じがいすると、天下てんか統一とういつの事業じぎょうは豊臣とよとみ秀吉ひでよしが継承けいしょうすることとなった。

秀吉ひでよしは、信長のぶながの畿内きない政権せいけんを母体ぼたいとして東北とうほくから九州きゅうしゅうに至いたる地域ちいきを平定へいていし、統一とういつ事業じぎょうを完了かんりょうした。秀吉ひでよしも中世ちゅうせい的てき支配しはい体系たいけい・支配しはい勢力せいりょくの排除はいじょ・抑制よくせいに努つとめ、中世ちゅうせいをおわらせた。刀かたな狩かりや太閤たいこう検地けんちの実施じっしを通とおし、兵へい農のう分離ぶんりを進すすめて荘園しょうえん公こう領りょう制せい・職しょくの体系たいけいを消滅しょうめつさせたのである。秀吉ひでよしによる天下てんか統一とういつにより、政治せいじや経済けいざいの安定あんていがもたらされると大名だいみょう・武士ぶしを中心ちゅうしんとして豪壮ごうそうな桃山ももやま文化ぶんかが栄さかえた。

秀吉ひでよしはキリスト教きりすときょうに警戒けいかい感かんを強つよめ、バテレン追放ついほう令れいの発令はつれいとサン＝フェリペ号ごう事件じけんが発生はっせいした。処刑しょけいされた日本にっぽん二に十じゅう六ろく聖人せいじんはカトリック教会きょうかい系けいのフランシスコ会かいであった。

文禄・慶長ぶんろくけいちょうの役えきの時ときに日本にっぽん軍ぐんによって築きずかれた蔚山うるさん倭やまと城じょう。多おおくの日本にっぽん軍ぐんが駐留ちゅうりゅうしていた。（現在げんざいの大韓民国だいかんみんこくの蔚山うるさん広域こういき市し）

また秀吉ひでよしは朝鮮ちょうせんへの出兵しゅっぺいを実行じっこうしたが、その最中さいちゅうに死去しきょ。後継こうけい者しゃ問題もんだいも抱かかえていた豊臣とよとみ政権せいけんは弱体じゃくたい化かしていった。

江戸えど時代じだい

詳細しょうさいは「江戸えど時代じだい」を参照さんしょう

「徳川とくがわ将軍しょうぐん一覧いちらん」、「江戸えど時代じだいの人物じんぶつ一覧いちらん」、および「幕末ばくまつの人物じんぶつ一覧いちらん」も参照さんしょう

徳川とくがわ家康いえやす

徳川とくがわ家かの三さん葉よう葵あおい家紋かもん。日本にっぽんでは家紋かもんで使用しようされない緑色みどりいろバージョン。

江戸えど期きの熊本くまもと城じょう

慶長けいちょう8年ねん（1603年ねん）から慶応けいおう3年ねん（1867年ねん）までは江戸えど時代じだいと呼よばれ、江戸えどに江戸えど幕府ばくふが置おかれた。

秀吉ひでよしの死後しご、徳川とくがわ家康いえやすは関ヶ原せきがはらの戦たたかい（1600年ねん）に勝利しょうりして権力けんりょくを掌握しょうあくすると征夷大将軍せいいたいしょうぐんに任命にんめいされ（1603年ねん）江戸えどに幕府ばくふを開ひらき、大坂おおさかの陣じん（1614年ねん - 1615年ねん）で豊臣とよとみ氏しを滅ほろぼした。この後のち、幕府ばくふは、17世紀せいき中葉ちゅうようまでに武家ぶけ諸しょ法度はっとの発布はっぷ、参勤交代さんきんこうたいの義務ぎむ化か、有力ゆうりょく大名だいみょうの改易かいえきなどを通とおして、諸しょ大名だいみょうとの主従しゅうじゅう制せいを確固かっこたるものとし、また朝廷ちょうてい統制とうせいを強つよめ、幕府ばくふ官僚かんりょう機構きこうを整備せいびした。並行へいこうして、キリスト教きりすときょうの制限せいげんと貿易ぼうえきの管理かんり強化きょうかを進すすめ、社会しゃかいの安定あんてい化かに努つとめた。そうした中なかで勃発ぼっぱつした島原しまばらの乱らん（1637年ねん - 1638年ねん）は、キリスト教きりすときょう禁止きんしの徹底てっていと出島でじまでの管理かんり貿易ぼうえきによる鎖国さこくの完成かんせいへとつながる。日本にっぽんの境界きょうかい領域りょういきである琉球りゅうきゅう王国おうこくと蝦夷えぞ地ち（和人わじん地ちである渡島ととう半島はんとうを除のぞく北海道ほっかいどう、樺太からふと及および千島ちしま列島れっとう）の支配しはいは大名だいみょうを通つうじて行おこなわれた。

一方いっぽうで、社会しゃかいの安定あんてい化かに伴ともなって耕地こうち開発かいはつの大だい事業じぎょうが各地かくちで実施じっしされ、倍増ばいぞうした耕地こうち面積めんせきは食糧しょくりょう増産ぞうさんと人口じんこう増加ぞうかをもたらすと、村むら請を通つうじて幕府ばくふ財政ざいせいや藩はん財政ざいせいを支ささえるとともに、全国ぜんこく的てきな流通りゅうつう経済けいざいを大おおきく発展はってんさせた。以上いじょうのように、江戸えど時代じだい前期ぜんきに確立かくりつした支配しはい体制たいせいを幕まく藩はん体制たいせいという。社会しゃかいの安定あんていと経済けいざいの成長せいちょうは、都市としの発展はってんを支ささえ、17世紀せいき後半こうはんの元禄げんろく文化ぶんかに結実けつじつした。

18世紀せいきに入はいり金銀きんぎんが流出りゅうしゅつして海うみ舶互市新いちしん例れい（1715年ねん）を出だすようになり、徳川とくがわ吉宗よしむねは幕府ばくふ権力けんりょくの再さい強化きょうかと財政ざいせい再建さいけん（享とおる保ほの改革かいかく）を推おし進すすめた。その後ごも体制たいせい維持いじおよび財政ざいせい再建さいけんの努力どりょく（寛政かんせいの改革かいかく、天保てんぽうの改革かいかく等ひとし）は行おこなわれるが成功せいこうはしなかった。この頃ころに都市とし町人ちょうにんを中心ちゅうしんとする化か政せい文化ぶんかが花開はなひらいた。ところが、商品しょうひん経済けいざいの発達はったつによる社会しゃかい各層かくそうでの貧富ひんぷの拡大かくだいとそれに伴ともなう身分みぶん制せいの流動りゅうどう化か、そして幕末ばくまつの通貨つうか問題もんだいを背景はいけいに、幕まく藩はん体制たいせいは次第しだいに動揺どうようしていった。

19世紀せいき中頃なかごろまでに、国内こくないの社会しゃかい矛盾むじゅんと国外こくがいからの圧力あつりょく（ロシア、イギリス、アメリカ船ふねの接近せっきん）に抗こうするため、幕府ばくふはフランスのソシエテ・ジェネラルから貸付かしつけを受うけて軍備ぐんびを増強ぞうきょうした。しかし同どう世紀せいき後半こうはんの黒船くろふね来航らいこう（1853年ねん）と日米にちべい和親わしん条約じょうやく締結ていけつ（1854年ねん）による開国かいこくを契機けいきとして幕府ばくふの管理かんり貿易ぼうえき（鎖国さこく）は解とかれた。そして不ふ平等びょうどうな安政あんせい五ごカ国かこく条約じょうやく（1858年ねん）を勅許ちょっきょなしに締結ていけつしてしまい、幕府ばくふの威信いしんは低下ていかした。朝廷ちょうていの権威けんいが増大ぞうだいすることになり、幕府ばくふは大政奉還たいせいほうかんにより権力けんりょくの温存おんぞんを図はかったが、倒幕とうばく派はの薩摩さつま藩はん、長州ちょうしゅう藩はん、土佐とさ藩はんらが樹立じゅりつした明治めいじ新しん政府せいふとの内戦ないせん（戊辰戦争ぼしんせんそう）に敗北はいぼく後ご、瓦解がかいした。

歌舞伎かぶき（奥村おくむら政信まさのぶ画が『芝居しばい浮繪』 ）は江戸えど時代じだいの象徴しょうちょう的てきな娯楽ごらくである。

江戸えど時代じだいは文化ぶんかの担にない手てが庶民しょみんにまで拡ひろがり、歌舞伎かぶき、俳諧はいかい、浮世絵うきよえ、お陰かげ参まいりなどが盛さかんになったほか、寺子屋てらこやや藩校はんこうで広ひろく教育きょういくが行おこなわれた。当世とうせいの教育きょういく機関きかんは明治めいじになって財政ざいせい支援しえんに乏とぼしい学制がくせいの普及ふきゅうに活用かつようされた。

詳細しょうさいは「江戸えど時代じだいの日本にっぽんの人口じんこう統計とうけい」を参照さんしょう

18世紀せいき初頭しょとうの京都きょうとと大坂おおさか（大阪おおさか）はともに40万まん近ちかい人口じんこうを抱かかえていた。同期どうきの江戸えどは、人口じんこう100万まん人にん前後ぜんこうに達たっしており、日本にっぽん最大さいだいの消費しょうひ都市としであるばかりでなく、当時とうじから大都市だいとしであったロンドンやパリ以上いじょうで世界一せかいいちの人口じんこうを誇ほこる都市としであった。当時とうじの江戸えどと大坂おおさかを結むすぶ東海道とうかいどうが、18世紀せいきには世界せかいで一番いちばん人通ひとどおりの激はげしい道みちだったといわれている。江戸えど時代じだいの日本にっぽんは230年ねん以上いじょうに渡わたり大だい規模きぼな暴動ぼうどうや争あらそいが無ない平和へいわな時代じだいであった一方いっぽう、科学かがく技術ぎじゅつ面めんでは停滞ていたいし、飢饉ききんや大火たいかに対たいして脆弱ぜいじゃくだった。

近きん現代げんだい

詳細しょうさいは「日本にっぽん近代きんだい史し」を参照さんしょう

明治めいじ時代じだい

帝国ていこく憲法けんぽうの制定せいてい（和田わだ英作えいさく）

詳細しょうさいは「明治めいじ」を参照さんしょう

「明治めいじの人物じんぶつ一覧いちらん」も参照さんしょう

明治めいじ年間ねんかん（1868年ねん - 1912年ねん）は明治めいじ時代じだいと呼よばれる。倒幕とうばく派はの諸しょ藩はんを中心ちゅうしんとする維新いしん政府せいふは戊辰戦争ぼしんせんそうを経へて旧きゅう幕府ばくふ勢力せいりょくを退しりぞけてから、王政おうせい復古ふっこにより明治めいじ新しん政府せいふを樹立じゅりつした。新しん政府せいふは岩倉いわくら使節しせつ団だんの世界せかい視察しさつに基もとづいて欧米おうべいの諸しょ制度せいどを積極せっきょく的てきに導入どうにゅうした。明治維新めいじいしんと呼よばれる一連いちれんの改革かいかくは、廃藩置県はいはんちけん、四民しみん平等びょうどう化か、六法ろっぽう・郵便ゆうびん・鉄道てつどう・水道すいどう等ひとしの整備せいびにまで及およんだ。その過程かていで日本にっぽんの境界きょうかい領域りょういきであった琉球りゅうきゅう王国おうこくや、樺太からふとを除のぞく蝦夷えぞ地ち（北海道ほっかいどうの大だい部分ぶぶんと千島ちしま列島れっとう）、小笠原諸島おがさわらしょとうを完全かんぜんに日本にっぽんの領域りょういき内ないに置おき、国境こっきょうを画定かくていした。

明治めいじ初期しょきは、欧化おうか主義しゅぎか国粋こくすい主義しゅぎかの間あいだで文化ぶんか面めんが動揺どうようした。従来じゅうらいの神仏しんぶつ混交こんこうが改あらためられ（神仏しんぶつ分離ぶんり）、寺てら請制度せいどが廃止はいしされた。神社じんじゃは行政ぎょうせい組織そしきに組くみ込こまれ､皇室こうしつを中心ちゅうしんとする国家こっか神道しんとうに再編さいへんされていった。これにより仏教ぶっきょうは弾圧だんあつされた（廃仏毀釈はいぶつきしゃく）。政府せいふはキリスト教きりすときょうの弾圧だんあつも目指めざしたが欧米おうべい側がわの圧力あつりょくで容認ようにんすることなり、主おもに教育きょういく関係かんけいにおいて社会しゃかい的てき地位ちいを占しめるようになった。

欧米おうべいから新あらたな学問がくもん・芸術げいじゅつ・文物ぶんぶつが伝来でんらいすると、その有様ありさまは文明開化ぶんめいかいかと呼よばれ、江戸えど時代じだい以前いぜんとは大おおきく異ことなった文化ぶんかが展開てんかいした。言文げんぶん一致いっちや変体へんたい仮名がなの整理せいり、標準ひょうじゅん語ごの普及ふきゅうが進すすめられ、近代きんだい的てきな日本語にほんごが成立せいりつした。

初代しょだい内閣ないかく総理そうり大臣だいじん（首相しゅしょう）に伊藤いとう博文ひろぶみが任命にんめいされた。安政あんせい五ごカ国かこく条約じょうやくを改正かいせいするため、帝国ていこく議会ぎかいの設置せっちや大日本帝国だいにっぽんていこく憲法けんぽうの制定せいていなど国くに制せい整備せいびに努つとめる一方いっぽうで、産業さんぎょう育成いくせい（殖産しょくさん興業こうぎょう）と軍事ぐんじ力りょく強化きょうか（富国強兵ふこくきょうへい）を国策こくさくとして推進すいしんした。

また、1875年ねん3月2日にちには日本にっぽんの横浜よこはまに駐留ちゅうりゅうしていた在日ざいにち英軍えいぐん、在日ざいにちフランス軍ぐん率ひきいる英えい仏ふつ横浜よこはま駐屯ちゅうとん軍ぐんが撤退てったいした。

「平たいら譲ゆずる大捷たいしょう清きよ将はた生なま捕とノ図ず｣は1894年ねんに描えがかれた。これは日本にっぽんに降参こうさんし土下座どげざをした清きよしの政治せいじ家かと、それを見みている日本にっぽん軍部ぐんぶを表あらわしている。

日にち清しん戦争せんそうでは三さん国こく干渉かんしょうにより、割譲かつじょうされた遼東りゃおとん半島はんとうを清きよしに返還へんかん。戦後せんご直後ちょくごには下関しものせき条約じょうやくによって日本にっぽん軍ぐんは台湾たいわんに上陸じょうりくしたが、台湾たいわん内ないでは混乱こんらんと反発はんぱつが発生はっせいし乙おつ未み戦争せんそうが勃発ぼっぱつ、日本にっぽんは再ふたたび勝利しょうりし台湾たいわん民主みんしゅ国こくは滅亡めつぼう、日本にっぽんが台湾たいわんを統治とうちすることになった。

世界せかい的てき観点かんてんにおいては、明治維新めいじいしんの途中とちゅうから日にち清しん戦争せんそうまでが大だい不況ふきょう (1873年ねん-1896年ねん) 期きにあたる。このときはオリエンタル・バンクが日本にっぽんの外債がいさいを引ひき受うけた。日にち露ろ戦争せんそうではシ団だんがロスチャイルドなどの個人こじん銀行ぎんこうに変かわり、その意味いみで幕末ばくまつの方針ほうしんに回帰かいきした。　

義和よしかず団だんの乱らん時どきの軍事ぐんじ大国たいこくとその軍艦ぐんかん旗き（八はちカ国かこく連合れんごう軍ぐん）。左ひだりから右みぎへ、 イタリア、 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく、 フランス、オーストリア＝ハンガリー帝国ていこく海軍かいぐん、 日本にっぽん海軍かいぐん、ドイツ帝国ていこく海軍かいぐん、イギリス海軍かいぐん、ロシア帝国ていこく海軍かいぐん

1889年ねんから1900年ねんにかけて清きよしで義和よしかず団だんの乱らんが発生はっせい、西にし太ふとし后きさきは日本にっぽんや西洋せいよう列強れっきょう国こくに宣戦せんせん布告ふこく、その影響えいきょうで日本にっぽんは八はちカ国かこく連合れんごう軍ぐんに加くわわり、勝利しょうりした。清きよしに再ふたたび勝利しょうりした日本にっぽんの権益けんえきは増加ぞうかすることになる。

1891年ねんには日本にっぽんを訪日ほうにちしていたロシア帝国ていこくの皇帝こうていニコライ二に世せいが警備けいびにあたっていた警察官けいさつかん・津田つだ三蔵さんぞうに暗殺あんさつ未遂みすいで終おわる大津おおつ事件じけんが発生はっせいした。

1904年ねんに開戦かいせんした日にち露ろ戦争せんそうではロシア帝国ていこく側がわの艦隊かんたいがほぼ全滅ぜんめつするといった反面はんめん、日本にっぽん側がわの損害そんがいは駆逐くちく艦かん1大破たいは、水雷すいらい艇てい数すう隻せき沈没ちんぼつで、主力しゅりょく艦かんは中ちゅう破やぶすらなく、ほとんど無傷むきずであったという異例いれいの結果けっかを残のこした。

日本にっぽんの勝利しょうり後ご、ロシア帝国ていこくから賠償金ばいしょうきんを得えられず大おおきな負債ふさいが残のこったが、ロシア帝国ていこくが清国きよくにから受領じゅりょうしていた大連たいれんと旅順りょじゅんの租借そしゃく権けん獲得かくとく、東あずま清きよし鉄道てつどうの一部いちぶである南みなみ満まん洲しゅう鉄道てつどうを獲得かくとくするなど、満まん洲しゅうにおける権益けんえきを得えることとなった。当時とうじとしては非ひ白人はくじん国こくとして唯一ゆいいつ列強れっきょう諸国しょこくの仲間入なかまいりをし、アジア諸国しょこくの中なかで唯一ゆいいつほぼ全すべての不平等ふびょうどう条約じょうやく改正かいせいを達成たっせい、欧米おうべい諸国しょこくと対等たいとうの国家こっかとなり、のちには「五ご大国たいこく」の一角いっかくをも占しめることとなり、日にち清しん戦争せんそうと日にち露ろ戦争せんそうに連続れんぞく的てきに勝利しょうりしたことで下関しものせき条約じょうやくやポーツマス条約じょうやくといった日本にっぽん側がわが有益ゆうえきになる条約じょうやくを締結ていけつした。

さらに大韓たいかん帝国ていこくにおいてロシアの脅威きょういがなくなったことで日本にっぽんは保護ほご国こく化かを決行けっこうする。1905年ねん（明治めいじ38年ねん）には第だい二に次じ日にち韓かん協約きょうやく締結ていけつ後ご大韓たいかん帝国ていこくの外交がいこう権けんは日本にっぽんに接収せっしゅうされた。同年どうねんには韓国かんこく統監とうかん府ふを設立せつりつ、1910年ねん（明治めいじ43年ねん）の日にち韓かん併合へいごう条約じょうやくの締結ていけつにより、大韓たいかん帝国ていこくは日本にっぽんに正式せいしきに併合へいごうされた。

明治めいじ末期まっきの1912年ねんにはスウェーデンで行おこなわれたストックホルムオリンピックに初はじめて出場しゅつじょうした。これはアジア諸国しょこくで初はつである。

大正たいしょう時代じだい

詳細しょうさいは「大正たいしょう」および「日本にっぽん近代きんだい史し」を参照さんしょう

大正天皇たいしょうてんのう

大正たいしょう年間ねんかん（1912年ねん - 1926年ねん）は大正たいしょう時代じだいと呼よばれる。護憲ごけん運動うんどうを経へて大衆たいしゅうの政治せいじ参加さんかが進すすみ、政党せいとう政治せいじが確立かくりつした時期じきである（大正たいしょうデモクラシー）。1925年ねん（大正たいしょう14年ねん）には男子だんし普通ふつう選挙せんきょが実現じつげんした。大正たいしょうの約やく14年間ねんかんは、明治めいじ時代じだいのような近代きんだい化かの改革かいかくのような事ことが発生はっせいすることも無なく、日本にっぽん軍ぐんの増強ぞうきょうなどにより外部がいぶからの直接的ちょくせつてきな攻撃こうげきもなかった。災害さいがいや社会しゃかい問題もんだいは発生はっせいしていたが、大おおきな暴動ぼうどうなどもなく日本にっぽん本土ほんども明治めいじと比較ひかくしてかなり平和へいわな時代じだいであった。

一方いっぽうで政党せいとう政治せいじ家かには大衆たいしゅうの人気にんき取とりのため乱暴らんぼうな対外たいがい政策せいさくに走はしる傾向けいこうがあり、大隈おおくま重信しげのぶ政権せいけんは1914年ねん（大正たいしょう3年ねん）の第だい一いち次じ世界せかい大戦たいせんには直接ちょくせつ国益こくえきに関与かんよしないにもかかわらず日にち英えい同盟どうめいを根拠こんきょに参戦さんせん。日本にっぽんは連合れんごう国こく側がわに加くわわることになり、中央ちゅうおう同盟どうめい国こくのドイツ帝国ていこくとオーストリア゠ハンガリー帝国ていこくに事実じじつ上じょうの宣戦せんせん布告ふこく、青島ちんたお戦争せんそうをはじめとする日にち独どく戦争せんそうが開戦かいせん、日本にっぽんは中国ちゅうごくの青島ちんたお市しを海上かいじょう封鎖ふうさを実行じっこうした。

同おなじ連合れんごう国こくである中華民国ちゅうかみんこくの袁世凱政権せいけんに対たい華はな21カ条かじょう要求ようきゅうを突つきつけ、帝国ていこく主義しゅぎ的てき野望やぼうを露骨ろこつに示しめした。日本にっぽんはドイツ帝国ていこく軍ぐんに次々つぎつぎ勝利しょうりし続つづけていたためドイツの植民しょくみん地ちであった中国ちゅうごくの青島ちんたおと膠にかわ州しゅう湾わんと太平洋たいへいよう地域ちいきのドイツ領りょうを占領せんりょうした。1918年ねん、第だい一いち次じ世界せかい大戦たいせんは日本にっぽんを含ふくむ連合れんごう国こくの勝利しょうりとなった。

敗戦はいせん国こくのドイツとオーストリア＝ハンガリーの将兵しょうへい(日にち独どく戦せんドイツ兵へい捕虜ほりょ)と民間みんかん人じん約やく5,000人にんは全員ぜんいんを日本にっぽんの徳島とくしま県けんの板東ばんどう俘虜ふりょ収容しゅうよう所しょ、千葉ちば県けんの習志野ならしの俘虜ふりょ収容しゅうよう所しょ、広島ひろしま県けんの似島にのしま検疫けんえき所しょ俘虜ふりょ収容しゅうよう所しょなど全国ぜんこく12か所しょに送おくられ、 戦後せんごの1920年ねんまで日本にっぽん政府せいふは収容しゅうようさせた。

第だい19代だい原はら敬たかし首相しゅしょう。原内はらうち閣かくは日本にっぽん初はつの本格ほんかく的てきな政党せいとう内ない閣かくとなるなど、日本にっぽんの政治せいじの基礎きそを作つくり、教育きょういく政策せいさくでは高等こうとう教育きょういくの拡張かくちょうに力ちからを入いれた。就任しゅうにん中ちゅうに第だい一いち次じ世界せかい大戦たいせんが終戦しゅうせんし、戦勝せんしょう国こくになった日本にっぽんの影響えいきょう力りょくを国際こくさい社会しゃかいへ高たかめることに成功せいこうした。

第だい一いち次じ世界せかい大戦たいせん下かの日本にっぽんはヨーロッパ諸国しょこくのように戦火せんかに置おかれることがなかったため、民間みんかん人じんの死者ししゃも発生はっせいしなかった他ほか、日本にっぽん軍ぐんの戦死せんし者しゃや被害ひがいなども主要しゅよう連合れんごう国こくの中なかで最もっとも少すくなかった。その影響えいきょうのため、第だい一いち次じ世界せかい大戦たいせん中ちゅうの日本にっぽん本土ほんどでは国民こくみんはいつも通とおりの平穏へいおんな日々ひびが送おくられており、日本にっぽん経済けいざいにおいては大戦たいせん特需とくじゅと海底かいていケーブル需要じゅようにより工業こうぎょう生産せいさんが激増げきぞうし、日本にっぽんは未曾有みぞうの好景気こうけいきが続つづいていた（大戦たいせん景気けいきまたは大正たいしょうバブル景気けいきとも言いわれる事ことがある）。資本しほんの集積しゅうせき・集中しゅうちゅうを進すすめ巨大きょだいコンツェルンを築きずいたり、国際こくさいカルテルに参加さんか、さらには日本にっぽんが大戦たいせん中ちゅうにアジア・アフリカの輸出ゆしゅつ市場いちばを独占どくせん、輸出ゆしゅつ関連かんれんでもオーストラリアや南米なんべいなど従来じゅうらい未開拓みかいたくであった市場いちばでも活発かっぱつ化かしたことで日本にっぽん経済けいざいは空前くうぜんの好こう況きょう、株式かぶしき市場いちばも活況かっきょうを呈ていし、国民こくみんの間あいだでも成金なりきんが続出ぞくしゅつした。

シベリア出兵しゅっぺいを伝つたえる日本にっぽんの画が報ほう（シベリア出兵しゅっぺいに向むかう日本にっぽん軍ぐんを見届みとどける日本にっぽん国民こくみん）

1918年ねんにはロシア帝国ていこく内ないでロシア革命かくめいが発生はっせい、内政ないせい干渉かんしょうとして共産きょうさん主義しゅぎの封ふうじ込こめのために、アメリカやイギリスと同調どうちょうしシベリア出兵しゅっぺいを行おこなった。日本にっぽん軍ぐんが最初さいしょにロシア帝国ていこくのウラジオストクに上陸じょうりくし、続つづいて他た国軍こくぐんも到着とうちゃくしていったが日本にっぽん以外いがいの連合れんごう国こく側がわは撤兵てっぺいさせた。数すう年ねん後ごの1922年ねんに日本にっぽんも撤兵てっぺいを発表はっぴょう。後ごの首相しゅしょうである加藤かとう高明こうめいも「（シベリア出兵しゅっぺいは）日本にっぽんの国益こくえきに全まったくもたらせなかった。」と発言はつげんした。そのことからロシア帝国ていこくが完全かんぜんに崩壊ほうかい、世界せかい初はつの共産きょうさん主義しゅぎ国家こっかのソビエト連邦れんぽうを誕生たんじょうさせることになる。

1920年ねんには国際こくさい平和へいわの確保かくほを目指めざす国際こくさい連盟れんめいが発足ほっそくした。当時とうじの日本にっぽんは第だい一いち次じ世界せかい大戦たいせんの戦勝せんしょう国こくであると同時どうじに経済けいざいや軍事ぐんじ、政治せいじに世界せかい的てき影響えいきょう力りょくのある大国たいこくであったため、国連こくれん連盟れんめいの数少かずすくない常任じょうにん理事りじ国こくとなった。その影響えいきょうから太平洋たいへいようのドイツの植民しょくみん地ちであった南洋なんよう群島ぐんとうは、国際こくさい連盟れんめいからの委任いにんを受うけて日本にっぽん側がわが統治とうちすることとなった。

第だい一いち次じ世界せかい大戦たいせんに勝利しょうりした日本にっぽんは敗戦はいせん国こくのドイツ帝国ていこくからドイツ領りょうだった南洋なんよう諸島しょとうを委任いにん統治とうちすることになり、南洋なんよう諸島しょとうには南洋なんよう神社じんじゃなどの日本にっぽんの宗教しゅうきょうに関かんする建物たてものが多数たすう設立せつりつされた（現在げんざいのパラオ共和国ぱらおきょうわこく）。また、パラオ共和国ぱらおきょうわこくのアンガウル州しゅう内うちは2022年ねん現在げんざいでも日本語にほんごが公用こうよう語ごの1つになっている。

1923年ねんには関東大震災かんとうだいしんさいが発生はっせいした。日本にっぽん国内こくないは経済けいざい的てきにも社会しゃかい的てきにも混乱こんらんが発生はっせいし、政府せいふは緊急きんきゅう勅みことのり令れいを発令はつれいした。1930年ねんには第だい一いち次じ世界せかい大戦たいせんの戦勝せんしょう国こく（五ご大国たいこく）の一員いちいんとして日本にっぽんをはじめとする当時とうじの大国たいこく（連合れんごう国こく）は海軍かいぐん力りょく（特とくに戦艦せんかん）の増強ぞうきょうを進すすめたが、ロンドン海軍かいぐん軍縮ぐんしゅく会議かいぎによって補助ほじょ艦かん保有ほゆう量りょうの制限せいげんを設もうけた。また、四よんカ国かこく条約じょうやくによって日にち英えい同盟どうめいも破棄はきされる事ことになった。

昭和しょうわ時代じだい

詳細しょうさいは「昭和しょうわ」および「日本にっぽん近代きんだい史し」を参照さんしょう

八紘はっこう之の基もと柱ばしら竣工しゅんこう式しき

近衛このえ文麿ふみまろ、大政たいせい翼賛よくさん会かい総裁そうさい（初代しょだい）などを歴任れきにんした。

昭和しょうわ年間ねんかん（1926年ねん - 1989年ねん）は昭和しょうわ時代じだいと呼よばれる。

1927年ねん（昭和しょうわ2年ねん）に昭和しょうわ金融きんゆう恐慌きょうこうが発生はっせい。1930年ねん（昭和しょうわ5年ねん）には、アメリカから発生はっせいした世界せかい恐慌きょうこうが日本にっぽん経済けいざいを直撃ちょくげきした（昭和しょうわ恐慌きょうこう）。国政こくせいでは二に大だい政党せいとうの対立たいりつから統帥とうすい権けん干犯かんぱん問題もんだいが表面ひょうめん化かし、金きむ解禁かいきんも失敗しっぱいに終おわるなど政党せいとう政治せいじへの不信ふしん感かんが増まし、外地がいちでは関東軍かんとうぐんによって満まん洲しゅう事変じへんが発生はっせいするなど社会しゃかい不安ふあんが増加ぞうかした。1932年ねん（昭和しょうわ7年ねん）に国家こっか改造かいぞう運動うんどうが過熱かねつする中なか、五ご・一いち五ご事件じけんで犬いぬ養やしなえ毅あつし首相しゅしょうが暗殺あんさつされると、立憲りっけん政友せいゆう会かいが国政こくせい第だい一いち党とうでありながら前まえ朝鮮ちょうせん総督そうとくの斎藤さいとう実みのるが立憲りっけん民政みんせい党とうの協力きょうりょくを得えて総理そうりに就任しゅうにんする。斎藤さいとう内閣ないかくは塘沽協定きょうていで満まん洲しゅう事変じへんを終結しゅうけつさせた後のち、事変じへんによって誕生たんじょうした満まん洲しゅう国こくを承認しょうにんし、それに反発はんぱつする国際こくさい連盟れんめいに脱退だったいを表明ひょうめいした。

1936年ねん（昭和しょうわ11年ねん）には陸軍りくぐんの青年せいねん将校しょうこうによる二・二六事件ににろくじけんクーデターが発生はっせいするも鎮圧ちんあつされた。当時とうじ、国連こくれんから脱退だったいしていた日本にっぽんは、同おなじく脱退だったいしていたドイツ国こく（ナチス・ドイツ）と日にち独どく防共ぼうきょう協定きょうていを締結ていけつした。1937年ねん（昭和しょうわ12年ねん）、中国ちゅうごくの上海しゃんはいにて第だい二に次じ上海しゃんはい事変じへんが勃発ぼっぱつし、日本にっぽんは中華民国ちゅうかみんこくとの戦争せんそう（日にち中ちゅう戦争せんそう・支ささえ那な事変じへん）に突入とつにゅうする。南京なんきん戦せんなどの地上ちじょう戦せんに勝利しょうり、1938年ねん（昭和しょうわ13年ねん）には重慶たーちんに対たいする爆ばく撃げきなどを実行じっこうし日本にっぽん側がわが優勢ゆうせいになっていたが、国民党こくみんとうを支援しえんする米べい英えいとの対立たいりつが深刻しんこく化かする。

1940年ねん（昭和しょうわ15年ねん）、ナチス・ドイツ、イタリア王国おうこくと日にち独どく伊い三さん国こく同盟どうめいを締結ていけつした。それと同時どうじに日本にっぽんは東京とうきょうオリンピックを開催かいさい予定よていであったが、日本国にっぽんこく政府せいふは第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんの影響えいきょうで国際こくさいオリンピック委員いいん会かいに返上へんじょう、日本にっぽんは枢軸すうじく国こくとして参戦さんせんすることになる。

1941年ねん（昭和しょうわ16年ねん）には仏ふつ印しるし進駐しんちゅうの勝利しょうりでアメリカとの関係かんけいが決定的けっていてきに悪化あっかすると、日本にっぽんはアメリカとの戦争せんそうを決断けつだんし、マレー作戦さくせんとそれに続つづく真珠湾しんじゅわん攻撃こうげきでアメリカ軍ぐんを奇襲きしゅうし、太平洋戦争たいへいようせんそう（第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん・大だい東亜とうあ戦争せんそう）に突入とつにゅうした。日本にっぽんはアジアの植民しょくみん地ち諸国しょこくに駐留ちゅうりゅうしているイギリス軍ぐんやフランス軍ぐんに次々つぎつぎと勝利しょうりしていき香港ほんこん、ビルマ、カンボジア、インドネシア、フィリピン、イギリス領りょうボルネオなどを日本にっぽんが占領せんりょう、日本にっぽん政府せいふは皇すめらぎ民みん化か教育きょういくを強制きょうせい。同どう時期じきには日本にっぽん軍ぐんがオーストラリアにダーウィン空襲くうしゅうを実行じっこうした（日本にっぽんのオーストラリア空襲くうしゅうを参照さんしょう）。

開戦かいせん当初とうしょこそ優勢ゆうせいを保たもっていた日本にっぽん軍ぐんであったが、ミッドウェー海戦かいせん以降いこうアメリカ軍ぐんの生産せいさん力りょくと通商つうしょう破壊はかいに次第しだいに圧倒あっとうされ、各地かくちで敗北はいぼくを重かさねた。戦争せんそう末期まっきには主要しゅよう都市としを軒並のきなみ戦略せんりゃく爆撃ばくげきで焼やけ野原のはらにされ、広島ひろしまと長崎ながさきには世界せかいで初はじめて原子げんし爆ばく弾だんが投下とうかされた。外国がいこく勢力せいりょく（日本にっぽん本土ほんどを攻撃こうげきしたのは主おもにアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく）によって日本にっぽん本土ほんどを広範囲こうはんいに攻撃こうげきされるのは日本にっぽんの歴史れきし上うえ初はつの事例じれいであった。

同盟どうめい締結ていけつを記念きねんしてベルリンの日本にっぽん大使館たいしかんに掲かかげられた三さん国こくの国旗こっき（1940年ねん9月がつ）

1945年ねん8月がつ6日にちに広島ひろしま、同年どうねん8月がつ9日にちに長崎ながさきに原子げんし爆ばく弾だんが投下とうかされた。

1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）、昭和しょうわ天皇てんのうの聖断せいだんにより、日本にっぽんはポツダム宣言せんげんを受託じゅたくして敗戦はいせんを迎むかえた。戦後せんご、1945年ねんから1952年ねんまで連合れんごう国軍こくぐん最高さいこう司令しれい官かん総そう司令しれい部ぶ (GHQ) に占領せんりょうされた。この7年間ねんかんは日本にっぽんの歴史れきし上じょう、初はじめて外国がいこく勢力せいりょくによって軍事ぐんじ占領せんりょうされた期間きかんである。

同おなじ枢軸すうじく国こくのドイツの占領せんりょう政策せいさくと日本にっぽんの占領せんりょう政策せいさくとは差さがあり、ドイツ政府せいふが解体かいたいされ、連合れんごう国こく4ヶ国かこく（イギリス、フランス、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく、ソ連それん）による直接ちょくせつ統治とうちとなりその影響えいきょうで西にしドイツ（資本しほん主義しゅぎ）と東ひがしドイツ（共産きょうさん主義しゅぎ）という分断ぶんだん国家こっかにされた。

一方いっぽう、日本にっぽんの占領せんりょうは分断ぶんだん国家こっかにはされず、日本国にっぽんこく政府せいふと皇室こうしつを存続そんぞくしたままアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくが間接かんせつ的てきに占領せんりょうするという間接かんせつ統治とうちを実行じっこうした（占領せんりょう期間きかんも内閣ないかく総理そうり大臣だいじんなども存在そんざいしていた）。

GHQは直ただちに日本にっぽん軍ぐんや皇国こうこく史観しかん、国家こっか神道しんとうなどを解体かいたいし、占領せんりょう政策せいさくに基もとづいた象徴しょうちょう天皇てんのう制せい、国民こくみん主権しゅけん、平和へいわ主義しゅぎ、政教せいきょう分離ぶんりを定さだめた日本国にっぽんこく憲法けんぽうを新あらたに制定せいてい、大日本帝国だいにっぽんていこく憲法けんぽうは第だい73条じょうにより全部ぜんぶ改正かいせいという名目めいもくで廃止はいしされた。日本にっぽんが保有ほゆうしていた海外かいがいの軍事ぐんじ基地きちをはじめとする植民しょくみん地ち、占領せんりょう地ちは全すべて失うしなう事ことになった。例たとえば、台湾たいわんは国共こっきょう内戦ないせんによって、中国共産党ちゅうごくきょうさんとうに敗北はいぼくした中国ちゅうごく国民党こくみんとうが統治とうちする。朝鮮半島ちょうせんはんとうに関かんしては、南部なんぶ分ぶんはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくと北部ほくぶ分ぶんはソビエト連邦れんぽうの2カ国かこくによる直接ちょくせつ統治とうちとなった。その影響えいきょうでドイツと同おなじく大韓民国だいかんみんこく（資本しほん主義しゅぎ）と朝鮮民主主義人民共和国ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく（共産きょうさん主義しゅぎ）の分断ぶんだん国家こっかが誕生たんじょうし、後ごの朝鮮ちょうせん戦争せんそうに繋つながる。また、第だい一いち次じ世界せかい大戦たいせんの勝利しょうりでドイツ帝国ていこくから得えた南洋なんよう諸島しょとうもアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく側がわが統治とうちする方針ほうしんになった。

「侵略しんりゃく戦争せんそうの経済けいざい的てき基盤きばん」を無力むりょく化かするために農地のうち改革かいかくと財閥ざいばつ解体かいたいが断行だんこうされた。解体かいたいされた財閥ざいばつはコンツェルンとしての形かたちから企業きぎょうグループと再ふたたび復活ふっかつした。企業きぎょうグループとは、アメリカ対たい日にち協議きょうぎ会かいの圧あつ力りょくにより過度かど経済けいざい力りょく集中しゅうちゅう排除はいじょ法ほうが適用てきようされないことになった「トップのいない企業きぎょう結合けつごう体たい」である。無力むりょく化かの対象たいしょうとなった寄生きせい地主じぬし制せいと財閥ざいばつは、戦中せんちゅうより産業さんぎょう合理ごうり化かの障害しょうがいとしても論ろんじられていた。そこで傾斜けいしゃ生産せいさん方式ほうしきという合理ごうり化かが推進すいしんされた。1952年ねん、日本にっぽんは世界銀行せかいぎんこうと国際こくさい通貨つうか基金ききんに加盟かめいした。この頃ころは新しん円えん切替きりかえなどが国民こくみん生活せいかつを脅おどかした。

サンフランシスコ平和へいわ条約じょうやくに署名しょめいする吉田よしだ茂しげると日本にっぽん全権ぜんけん委員いいん団だん。

1950年代ねんだいにさしかかる頃ころから逆ぎゃくコースが進展しんてんした。朝鮮ちょうせん戦争せんそうでは占領せんりょう軍ぐんの指令しれいに基もとづき掃海そうかい部隊ぶたいや港湾こうわん労働ろうどう者しゃを朝鮮半島ちょうせんはんとうに送おくり込こむなど韓国かんこく側がわの支援しえん活動かつどうを行おこなった。この時期じき朝鮮ちょうせん特需とくじゅや外債がいさいの導入どうにゅうにより急速きゅうそくに戦後せんご復興ふっこうを進すすめた。財閥ざいばつは企業きぎょうグループとして形かたちを変かえて再ふたたび復活ふっかつした。

1952年ねん（昭和しょうわ27年ねん）にサンフランシスコ平和へいわ条約じょうやくにより主権しゅけんを回復かいふくした。戦後せんごのドイツはナチスの国旗こっきの廃止はいしや国歌こっかの制限せいげん、国くに章しょうの変更へんこう、戦後せんごのイタリアも国旗こっきと国くに章しょうの変更へんこうを行おこなったが、日本にっぽんに関かんしては戦前せんぜん戦後せんごと国旗こっき・国歌こっか・国くに章あきらの変更へんこうや制限せいげんは一切いっさいされず存続そんぞくすることになった。同年どうねん4月がつ28日にちにGHQは解体かいたいし、占領せんりょう軍ぐんは権限けんげん低下ていかと名目めいもくを変かえ、在ざい日米にちべい軍ぐん（USFJ）として第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん後ごの日本にっぽんに駐留ちゅうりゅうする唯一ゆいいつの外国がいこく軍ぐんになっている。

1954年ねん（昭和しょうわ29年ねん）には防衛ぼうえいに特とく化かした自衛隊じえいたいが設立せつりつされ事実じじつ上じょうの再さい軍備ぐんびとなった。自民党じみんとうと社会党しゃかいとうの保革ほかく55年ねん体制たいせいができた翌年よくねん、日本にっぽんは日にちソ共同きょうどう宣言せんげんと国際こくさい連合れんごう加盟かめいを果はたした。

冷戦れいせん下したでは西側にしがわ陣営じんえいとして日米にちべい安全あんぜん保障ほしょう条約じょうやくを締結ていけつした。主権しゅけん回復かいふく後ごの日本にっぽんは西側にしがわ諸国しょこくの中なかでも特とくに米国べいこく寄よりの立場たちばをとったが、日本国にっぽんこく憲法けんぽう第だい9条じょうを根拠こんきょに軍事ぐんじ力りょくの海外かいがい派遣はけんを行おこなわなかった。サンフランシスコ平和へいわ条約じょうやく発効はっこう直前ちょくぜんに発生はっせいした韓国かんこくによる竹島たけしま軍事ぐんじ占領せんりょうを除のぞき、戦後せんごの日本にっぽんは諸しょ外国がいこくからの軍事ぐんじ的てき実力じつりょく行使こうしにさらされることが一切いっさいなかった。また国内こくないにおいても共産きょうさん主義しゅぎ等ひとしの非合法ひごうほう化かといった強権きょうけん措置そちは行おこなわなかった。

1960年代ねんだい、日本にっぽんの国民総生産こくみんそうせいさんは高度こうど経済けいざい成長せいちょうを。1964年ねん（昭和しょうわ39年ねん）にはアジア初はつであり、有色ゆうしょく人種じんしゅの国家こっかとしては初はつとなる東京とうきょうオリンピック・パラリンピックが昭和しょうわ天皇てんのうの開会かいかい宣言せんげんによって開催かいさいされた。高速こうそく道路どうろや国際こくさい空港くうこうなどインフラの整備せいびやオリンピック景気けいき、1965年ねん以降いこうはいざなぎ景気けいきと呼よばれる好景気こうけいきが発生はっせいするなど繁栄はんえいする年としが長年ながねん続つづくこととなった。また、国内こくない総そう生産せいさん（GDP）に関かんしては1966年ねん（昭和しょうわ41年ねん）にフランスを、1967年ねん（昭和しょうわ42年ねん）に英国えいこくを、1968年ねん（昭和しょうわ43年ねん）には西にしドイツをそれぞれ追おい抜ぬき、日本にっぽんは先進せんしん国こくとなった。壊滅かいめつ的てきな敗戦はいせんから奇跡きせき的てきな復興ふっこうを遂とげた日本にっぽんは途上とじょう国こくのモデル国家こっかとされた。

1970年代ねんだいはニクソン・ショックとオイルショックの二に重じゅう苦くにもかかわらず軟着陸なんちゃくりくできたので安定あんてい成長せいちょう期きと呼よばれた。重化学じゅうかがく工業こうぎょうから自動車じどうしゃ・電機でんきへと産業さんぎょうの主役しゅやくが移うつる産業さんぎょう構造こうぞうの転換てんかんが進すすんだ。同時どうじに公害こうがい病びょう問題もんだいが注目ちゅうもくされる。

1970年ねん（昭和しょうわ45年ねん）、大阪おおさかにて大阪おおさか万博ばんぱくが開催かいさいされた。博覧はくらん会かいの名誉めいよ総裁そうさいは当時とうじの皇太子こうたいし明仁あきひと親王しんのう、名誉めいよ会長かいちょうは当時とうじの首相しゅしょうの佐藤さとう栄作えいさくとなった。当時とうじでは普及ふきゅうしていなかった電気でんき自動車じどうしゃや動うごく歩道ほどう、電動でんどう自転車じてんしゃなどを展開てんかいするなど未来みらい世界せかいを作つくり上あげたことが世界せかいから注目ちゅうもくされ、6,422万まん人にん以上いじょうが来場らいじょうし大だい成功せいこうを収おさめた。

1972年ねん（昭和しょうわ47年ねん）、日にち中ちゅう国交こっこう正常せいじょう化かと沖縄おきなわ返還へんかんが行おこなわれた。同年どうねんに田中たなか角栄かくえい内閣ないかく総理そうり大臣だいじんは日本にっぽん列島れっとう改造かいぞう論ろんを提唱ていしょうした。それは高速こうそく交通こうつう網もうを全国ぜんこくに張はり巡めぐらせ、地方ちほうに病院びょういんや港湾こうわん、学校がっこうなどの公共こうきょう施設しせつを次々つぎつぎと建たてて、大都市だいとしと地方ちほうのインフラ格差かくさを埋うめ、東京とうきょうだけではなく地方ちほうの雇用こよう・経済けいざいをさらに潤うるおわせることであったが、後ごのオイルショックとロッキード事件じけんで道みち半なかばに終おわる。

1973年ねん（昭和しょうわ48年ねん）には日本にっぽんをはじめアメリカ、イギリス、西にしドイツ、フランスの5カ国かこくがG5（現在げんざいこのG7）を創設そうせつした。

三菱地所みつびしじしょが1,200億おく円えんで買収ばいしゅうしたロックフェラー・センター（1989年ねん） バブル景気けいき中なかの日本にっぽん企業きぎょうによる国外こくがい不動産ふどうさん（主おもにアメリカ企業きぎょうの）買かい漁あさりの象徴しょうちょうとなった。

経済けいざい学者がくしゃのラビ・バトラは高たかい成長せいちょう率りつと一いち億おく総そう中流ちゅうりゅうを実現じつげんした1960年代ねんだいから70年代ねんだいの日本にっぽん経済けいざいを指さして「資本しほん主義しゅぎの究極きゅうきょくの理想りそうに近ちかい」と評価ひょうかした。ロナルド・レーガンはGDPと軍事ぐんじ力りょくで日本にっぽんがアメリカを追おい抜ぬくことを覚悟かくごした。また、日本にっぽん企業きぎょうの輸出ゆしゅつ攻勢こうせいは貿易ぼうえき摩擦まさつをもたらした。 中曽根なかそね内閣ないかくの民営みんえい化か政策せいさくが推進すいしんされ始はじめて程ほどなくプラザ合意ごういがなされた。これにより円えん高だか不ふ況きょうが起おこり、そこで行いき過すぎた金融きんゆう緩和かんわがなされてリクルート事件じけんの頃ころにバブル景気けいきが到来とうらいした。1人ひとりあたりの国民こくみん所得しょとくはアメリカに次つぐ世界せかい第だい2位いとなった。引ひき続つづき年とし5%-7%の高たかい経済けいざい成長せいちょうが見込みこまれ、21世紀せいきは日本にっぽんの時代じだいになるとまでいわれた（ジャパン・アズ・ナンバーワン）。日本にっぽんは大だい規模きぼな好景気こうけいきを経験けいけんする一方いっぽう、アメリカなどは経済けいざい低迷ていめいを経験けいけんしていたため日米にちべい間あいだで貿易ぼうえき摩擦まさつが起おきた。

平成へいせい時代じだい

東京とうきょうタワーと東京とうきょうの夜景やけい（六本木ろっぽんぎヒルズより）

大阪おおさか市しの梅田うめだのスカイライン（梅田うめだスカイビルより）

詳細しょうさいは「平成へいせい」および「日本にっぽん近代きんだい史し」を参照さんしょう

1989年ねん（平成へいせい元年がんねん）の祝賀しゅくが御ご列れつの儀ぎのパレードには多おおくの国民こくみんが集あつまった。

新しん元号げんごう「平成へいせい」を発表はっぴょうした小渕おぶち恵三けいぞう。

平成へいせい年間ねんかん（1989年ねん - 2019年ねん）は平成へいせい時代じだいと呼よばれる。1989年ねん1月がつ7日にちの父ちち・昭和しょうわ天皇てんのうの崩御ほうぎょに皇室こうしつ典範てんぱんに基もとづいて皇位こういを継承けいしょう。翌よく8日にちに元号げんごう法ほうと政令せいれいに基もとづき、戦後せんご初はじめて「平成へいせい」へ改元かいげんが行おこなわれた。平成へいせいの30年間ねんかんにおいて、国民こくみんの約やく80%はとても平和へいわな時代じだいであったという回答かいとうがある。

平成へいせい元年がんねんの1989年ねんにはバブル景気けいきの影響えいきょうで日経にっけい平均へいきん株価かぶかが最さい高値たかねになった。1991年ねん12月には共産きょうさん主義しゅぎの超ちょう大国たいこくのソビエト連邦れんぽうが崩壊ほうかいし、冷戦れいせんは日米にちべい欧おうなどをはじめとする西側にしがわ諸国しょこく（資本しほん主義しゅぎ）の事実じじつ上じょうの勝利しょうりとなった。しかしながら冷戦れいせん終結しゅうけつと時じを同おなじくして日本にっぽんではバブル崩壊ほうかいが発生はっせい、続つづいて自社じしゃ両りょう党とうによる55年ねん体制たいせいが崩壊ほうかいし、短命たんめいの非ひ自民じみん連立れんりつ内ない閣かくが成立せいりつ。その後ごも政界せいかい再編さいへんは続つづき、2009年ねんと2012年ねんにも政権せいけん交代こうたいが起おきるなどして、1年ねん持もたない総理そうり大臣だいじんが続出ぞくしゅつした。

昭和しょうわ末期まっきから過熱かねつ状態じょうたいにあった景気けいきは、日銀にちぎん三重野みえの康やすし総裁そうさいの急激きゅうげきな金融きんゆう引ひき締しめによりハードランディングがおき崩壊ほうかい。その後ごも円えん高だか不ふ況きょう、アジア通貨つうか危機きき、ITバブル崩壊ほうかい、少子しょうし高齢こうれい化かと連続れんぞくした要因よういんにより、2000年代ねんだいまで失うしなわれた10年ねんと呼よばれる長ながい経済けいざい停滞ていたいを経験けいけんし、その後ごも20年ねん、30年ねんと停滞ていたいが続つづいた。平成へいせい時代じだいは世界せかい的てきにはインターネット、パーソナルコンピューター、携帯けいたい電話でんわ・スマートフォンなどデジタル分野ぶんやの発展はってんが著いちじるしい時代じだいであったが、日本にっぽん企業きぎょうは昭和しょうわ末期まっきには得意とくいとしていたこの分野ぶんやで新興しんこう国こくの後塵こうじんを拝はいする状況じょうきょうとなった。一方いっぽう文化ぶんか面めんでは日本にっぽんのサブカルチャーであるアニメ、漫画まんが、テレビゲームなどがインターネットを介かいして裾野すそのを広ひろげ海外かいがいで興味きょうみを引ひくようになった。

阪神はんしん淡路あわじ大震災だいしんさい・地下鉄ちかてつサリン事件じけん・東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいとそれに伴ともなう福島ふくしま第だい一いち原子力げんしりょく発電はつでん所しょ事故じこなどの大だい規模きぼな災害さいがいが相次あいついで発生はっせいし、危機きき管理かんりに対たいする意識いしきが高たかまった。

世界せかい的てき観点かんてんにおいて平成へいせい初期しょきは、余剰よじょう家計かけいをミューチュアル・ファンドが吸すい上あげてグローバルな投資とうし活動かつどうを展開てんかいし注目ちゅうもくを浴あびた。21世紀せいきに入はいり、BRICSなどの新興しんこう国こくが台頭たいとう。日本にっぽんを含ふくむ先進せんしん国こくの産業さんぎょう空洞くうどう化か、国家こっか財政ざいせいや年金ねんきん会計かいけいにおける債務さいむ超過ちょうか、通貨つうか危機ききなどの傾向けいこうが顕著けんちょになり、従来じゅうらい世界せかい経済けいざいにおいて圧倒的あっとうてきに大おおきな影響えいきょう力りょくを持もっていた日本にっぽんや欧米おうべいの経済けいざい的てき・政治せいじ的てき先進せんしん性せいは疑義ぎぎをもたれるようになった。また、改革かいかく開放かいほう以降いこう、高度こうど経済けいざい成長せいちょうを続つづける中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくがイギリスやフランス、ドイツのGDPを抜ぬき、2010年ねんには遂ついに日本にっぽんのGDPを超こえた。それにより日本にっぽんは42年ねん振ふりに世界せかい2位いの経済けいざい大国たいこくという地位ちいを中国ちゅうごくに譲ゆずる事ことになった。中国ちゅうごく・ロシア率ひきいる東側ひがしがわとアメリカ率ひきいる西側にしがわの対立たいりつが再ふたたび深刻しんこく化かし、日本にっぽんは再ふたたび西側にしがわ陣営じんえいに組くみ込こまれた（新しん冷戦れいせんを参照さんしょう）。また北朝鮮きたちょうせんとも日本人にっぽんじん拉致らち問題もんだい、九州きゅうしゅう南西なんせい海域かいいき工作こうさく船せん事件じけん、北朝鮮きたちょうせん核かく問題もんだい、ミサイル問題もんだいなどで対立たいりつが深刻しんこく化かした。アメリカ政府せいふは1994年ねんから、日本にっぽん政府せいふに対たいして年次ねんじ改革かいかく要望ようぼう書しょを出だした。年次ねんじ改革かいかく要望ようぼう書しょは2008年ねんに鳩山はとやま由紀夫ゆきお内閣ないかく中なかに日本にっぽん側がわの申もうし出でで破棄はきしたがその後ご日米にちべい経済けいざい調和ちょうわ対話たいわに移行いこうした。安倍晋三あべしんぞう首相しゅしょうは日本にっぽん政府せいふの外交がいこう方針ほうしんとして2007年ねんには「日にち米べい豪ごう印しるし戦略せんりゃく対話たいわ」を、2012年ねんには「セキュリティダイヤモンド構想こうそう」を、2016年ねんには「自由じゆうで開ひらかれたインド太平洋たいへいよう戦略せんりゃく」を世界せかい各国かっこくに提唱ていしょうした。

1993年ねんには日本にっぽんが自みずから提案ていあんし、アフリカ連合れんごう諸国しょこく、世界銀行せかいぎんこうと共ともにアフリカ開発かいはつ会議かいぎを日本国にっぽんこく政府せいふの主導しゅどう型がたとして定期ていき的てきに主催しゅさいさせるようになった。1998年ねん、 20世紀せいき最後さいごの冬季とうきオリンピックとして長野ながのオリンピックが天皇てんのうの開会かいかい宣言せんげんによって開催かいさいされた。

平成へいせい時代じだいに日本にっぽんは独自どくじで軍事ぐんじ的てきに再ふたたび海外かいがいに進出しんしゅつするようになった。2003年ねんにイラク戦争せんそうが勃発ぼっぱつしアメリカ軍ぐんがイラク共和きょうわ国こくに勝利しょうりすると、多た国籍こくせき軍ぐんは占領せんりょうを開始かいし。イラクにおける人道じんどう復興ふっこう支援しえん活動かつどう及および安全あんぜん確保かくほ支援しえん活動かつどうの実施じっしに関かんする特別とくべつ措置そち法ほうが公布こうふされ、日本にっぽんも有志ゆうし連合れんごうの一員いちいんとしてイラクに自衛隊じえいたいが派遣はけんされた。これは日本国にっぽんこく政府せいふの目的もくてきによるとイラクの国家こっか再建さいけんを支援しえんするためであるとされる。日本にっぽんクウェート地位ちい協定きょうていに基もとづきクウェートのアリ・アル・サレーム空軍くうぐん基地きち内ないに自衛隊じえいたいは長期ちょうき駐留ちゅうりゅうした。

2009年ねんにはアフリカのソマリアに出現しゅつげんする海賊かいぞくを対処たいしょ（ソマリア沖おき海賊かいぞくの対策たいさく部隊ぶたい派遣はけん）を行おこなうために日本にっぽんは北大西洋きたたいせいよう条約じょうやく機構きこう率ひきいるオーシャン・シールド作戦さくせん（多た国籍こくせき軍ぐん）に参加さんかした。2011年ねんにはアフリカのジブチ共和きょうわ国こく内うちに日本にっぽん政府せいふとジブチ共和きょうわ国こく政府せいふが共ともに日本にっぽんジブチ地位ちい協定きょうていを締結ていけつし自衛隊じえいたい専用せんようの海外かいがい基地きちを設立せつりつするなど国際こくさい派遣はけんを強化きょうかしたが、国内こくないから批判ひはんの声こえもあった。

東京とうきょうスカイツリーは世界せかいで最もっとも高たかさが高たかい電波でんぱ塔とうであり、ドバイのブルジュ・ハリファに次つぐ世界せかいで2番目ばんめの高たかさを誇ほこる建造けんぞう物ぶつである。2012年ねんに完成かんせいした事ことにより平成へいせいを代表だいひょうする建物たてものになっている。

平成へいせい時代じだい最後さいごの建国けんこく記念きねんの日ひ（2019年ねん2月がつ11日にち）

日本にっぽんは少子しょうし化かにより人手ひとで不足ふそくに陥おちいっており、平成へいせい末期まっきには人工じんこう知能ちのう・自動じどう運転うんてん・ロボットなどの新しん技術ぎじゅつが人間にんげんの負担ふたんを軽減けいげんすることが期待きたいされるようになった。また宇宙うちゅう開発かいはつでは2003年ねん10月1日にちには日本にっぽんの航空こうくう宇宙うちゅう3機関きかん、文部もんぶ科学かがく省しょう宇宙うちゅう科学かがく研究所けんきゅうじょ（ISAS）・独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん航空宇宙技術研究所こうくううちゅうぎじゅつけんきゅうじょ（NAL）・特殊とくしゅ法人ほうじん宇宙開発事業団うちゅうかいはつじぎょうだん（NASDA）が統合とうごうされて宇宙うちゅう航空こうくう研究けんきゅう開発かいはつ機構きこうが設立せつりつされた。

2019年ねん4月がつ1日にちに新あらたな元号げんごう｢令れい和わ｣を発表はっぴょうした。4月30日にちには天皇てんのうの退位たいい等とうに関かんする皇室こうしつ典範てんぱん特例とくれい法ほうの施行しこうに伴ともない、この日ひを以って第だい125代だい天皇てんのう明仁あきひとが退位たいい（譲位じょうい）。午後ごご5時じから退位たいい礼れい正殿せいでんの儀ぎ（退位たいいの礼れいの中心ちゅうしん儀式ぎしきで国事こくじ行為こういたる儀式ぎしき）が行おこなわれた。5月1日にち午前ごぜん0時じに令れい和わ元年がんねんとなった。

天皇てんのうの生前せいぜん退位たいいは光ひかり格かく天皇てんのう以来いらい202年ねんぶりで一世一元いっせいいちげんの制せいとなった明治めいじ以降いこうかつ憲政けんせい史上しじょう初はじめてのことであった。

令れい和わ時代じだい

新しん元号げんごうを発表はっぴょうする当時とうじの内閣ないかく官房かんぼう長官ちょうかん、菅かん義よし偉えら（2019年ねん4月がつ1日にち）

詳細しょうさいは「令れい和わ」および「日本にっぽん近代きんだい史し」を参照さんしょう

令れい和わの祝賀しゅくが御ご列れつの儀ぎ（2019年ねん11月）。平成へいせいと同様どうように多おおくの日本にっぽん国民こくみんが集あつまった。平成へいせいの30年間ねんかんで日本にっぽんのインターネット産業さんぎょうが急きゅう発達はったつしていたため、儀式ぎしきの模様もようはNHK及および民放みんぽう各かくテレビ・ラジオ局きょくにて全ぜん世界せかいで生なま中継ちゅうけいされた他ほか、YouTube Liveやニコニコ生放送なまほうそうなどでライブストリーミング配信はいしんも行おこなわれた。日本にっぽん国内こくないのインターネットにおける生なま中継ちゅうけいで他たの番組ばんぐみの視聴しちょう率りつを超こえる中継ちゅうけいとなった。

令れい和わ年間ねんかんは（2019年ねん - 現在げんざい）は令れい和わ時代じだいと呼よばれている。元号げんごう法ほう並ならびに「元号げんごうを改あらためる政令せいれい (平成へいせい三さん十じゅう一いち年ねん政令せいれい第だい百ひゃく四よん十じゅう三さん号ごう)」に基もとづいて、即位そくいの日ひに「令れい和わ」と改元かいげんされた。 同年どうねん10月がつ22日にちには即位そくい礼れい正殿せいでんの儀ぎ、11月10日にちには祝賀しゅくが御ご列れつの儀ぎを行おこなった。 御料ごりょう車しゃ（オープンカー）でパレードを行おこなった。政府せいふや皇室こうしつなどは当初とうしょ予想よそうされていた以上いじょうに全国ぜんこくから国民こくみんが集あつまり、そして多大ただいなる支持しじを示しめしたことにより皇后こうごう雅子まさこがパレード中ちゅうに感極かんきわまって涙なみだを流ながした。

2019年ねん12月に中国ちゅうごく・武漢ぶかんで発生はっせいした新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょうが2020年ねんに日本にっぽんにも到来とうらい。安倍晋三あべしんぞう首相しゅしょうは諸しょ外国がいこくのようなロックダウン（都市とし封鎖ふうさ）は実行じっこうしないものの緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんを発令はつれいした。経済けいざい、政治せいじ、そして何なにより国民こくみん生活せいかつに大おおきな動揺どうようを与あたえている。9月には安倍晋三あべしんぞう首相しゅしょうが辞任じにん、通算つうさん在職ざいしょく日数にっすうが歴代れきだい最長さいちょうとなった。

2020年ねん5月がつには日本国にっぽんこく政府せいふが宇宙うちゅう作戦さくせん隊たい（事実じじつ上じょうの宇宙うちゅう軍ぐん）を設立せつりつした。

2021年ねん、新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょうの世界せかい的てき流行りゅうこうにより1年ねん延期えんきされていた東京とうきょうオリンピック・パラリンピックが今上きんじょう天皇てんのうの開会かいかい宣言せんげんによって開催かいさいされた。オリンピックのメダル受賞じゅしょう数すうで日本にっぽんは世界せかい3位いという日本にっぽんのオリンピック史上しじょう最もっとも多おおくのメダルを獲得かくとくするという結果けっかを残のこした。

第だい49回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょでは自由民主党じゆうみんしゅとうが衆議院しゅうぎいんの過半数かはんすうの議席ぎせきを獲得かくとくした。第だい26回かい参議院さんぎいん議員ぎいん通常つうじょう選挙せんきょでは自由民主党じゆうみんしゅとうが参議院さんぎいんの第だい1党とうの地位ちいを維持いじした。

2月がつ24日にち、ロシアがウクライナに全面ぜんめん侵攻しんこうし、岸田きしだ文雄ふみお首相しゅしょうはウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領だいとうりょうに人道じんどうと装備そうびの支援しえんを発表はっぴょうとロシア及およびウラジーミル・プーチン及および関連かんれんのある家族かぞくや側近そっきん、ロシア財閥ざいばつのオリガルヒと侵攻しんこうに関与かんよした疑うたがいがあるベラルーシ共和きょうわ国こく全土ぜんどに前例ぜんれいのないほどの経済けいざい制裁せいさい、資産しさん凍結とうけつと国際こくさい銀行ぎんこう間あいだ通信つうしん協会きょうかいへの排除はいじょの制裁せいさい行いっている。また、防衛ぼうえい省しょうは軍事ぐんじ的てき支援しえんを行おこなう事ことを発表はっぴょうした。4月、日本国にっぽんこく政府せいふは在日ざいにちロシア連邦れんぽう大使館たいしかんの外交がいこう官かんら複数ふくすう人じんを国外こくがい追放ついほうした。

歴史れきし認識にんしき・歴史れきし叙述じょじゅつ

詳細しょうさいは「日本にっぽん史学しがく史し」および「日本にっぽんの歴史れきし書しょ」を参照さんしょう

日本にっぽんにおいては、漢字かんじが導入どうにゅうされた古代こだいから歴史れきし認識にんしきおよび歴史れきし叙述じょじゅつの展開てんかいが見みられた。中世ちゅうせいには歴史れきし物語ものがたりの盛行せいこうにより庶民しょみん層そうにも国家こっか単位たんいの歴史れきし認識にんしきが流布るふする。近世きんせいには合理ごうり的てき・実証じっしょう的てきな歴史れきし研究けんきゅうが民間みんかんに広ひろがり、近代きんだいには西欧せいおうから近代きんだい的てき歴史れきし観かんが本格ほんかく的てきに導入どうにゅうされた。また戦前せんぜんでは日本にっぽん神話しんわが全すべて正史せいしであると教育きょういくされていたため弥生やよい以前いぜんの研究けんきゅうをするのはタブーであるという風潮ふうちょうがあった。

参考さんこう文献ぶんけん

• 堤つつみ, 隆りゅう『ビジュアル版ばん・旧石器時代きゅうせっきじだいガイドブック』新泉しんいずみ社しゃ〈シリーズ「遺跡いせきを学まなぶ」別冊べっさつ第だい2巻かん〉、2009年ねん8月がつ25日にち。ISBN 9784787709301。 

• 松藤まつふじ, 和人わじん『日本にっぽん列島れっとう人類じんるい史しの起源きげん-「旧きゅう石器せっきの狩人かりゅうど」たちの挑戦ちょうせんと葛藤かっとう-』雄山閣ゆうざんかく、2014年ねん5月がつ22日にち。ISBN 9784639023135。 

• 堤つつみ, 隆りゅう『旧石器時代きゅうせっきじだい研究けんきゅうへの視座しざ No.2-特集とくしゅう:4万まん年ねん前まえ以前いぜん日本にっぽん列島れっとうに人類じんるいはいたのか-』 2巻かん、2020年ねん11月5日にち。doi:10.24484/sitereports.86546。https://sitereports.nabunken.go.jp/86546。 

• 『朝日あさひ百科ひゃっか 日本にっぽんの歴史れきし』 全ぜん12巻かん、朝日新聞社あさひしんぶんしゃ
• 『岩波いわなみ講座こうざ 日本にっぽん通史つうし』 全ぜん21巻かん・別巻べっかん4巻かん、岩波書店いわなみしょてん、1993年ねん - 1996年ねん
• 『日本にっぽんの歴史れきし』 全ぜん26巻かん、講談社こうだんしゃ、2000年ねん - 2003年ねん
• 『日本にっぽんの歴史れきし』 全ぜん32巻かん、小学館しょうがくかん、1973年ねん - 1976年ねん
• 『大系たいけい日本にっぽんの歴史れきし』 全ぜん15巻かん、小学館しょうがくかん、1987年ねん - 1989年ねん
• 『日本にっぽんの歴史れきし』 全ぜん26巻かん・別巻べっかん5巻かん、中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ、1965年ねん - 1967年ねん
• 『講座こうざ日本にっぽん歴史れきし』 全ぜん13巻かん、東京大学とうきょうだいがく出版しゅっぱん会かい、1984年ねん - 1985年ねん
• 『日本にっぽん歴史れきし大系たいけい』 全ぜん6巻かん 山川やまかわ出版しゅっぱん社しゃ、1984年ねん - 1990年ねん
• 『日本にっぽんの時代じだい史し』 全ぜん30巻かん、吉川弘文館よしかわこうぶんかん、2002年ねん - 2004年ねん
• 『国史こくし大だい辞典じてん』 全ぜん15巻かん、吉川弘文館よしかわこうぶんかん、1979年ねん - 1993年ねん
• 『日本にっぽん史し大だい事典じてん』 全ぜん7巻かん、平凡社へいぼんしゃ、1992年ねん - 1994年ねん
• 『日本にっぽん歴史れきし大だい事典じてん』 全ぜん3巻かん、小学館しょうがくかん、2000年ねん - 2001年ねん
• その他た、Portal:歴史れきし学がく/日本にっぽん史しも参照さんしょうのこと。

関連かんれん項目こうもく

• 歴史れきし学がく
• 考古学こうこがく
• 古文書こもんじょ
• 日にち中ちゅう関係かんけい史し
• 日にち朝ちょう関係かんけい史し
• 日にち露ろ関係かんけい史し
• 日米にちべい関係かんけい史し
  • 日系にっけいアメリカ人じんの歴史れきし
• 朝鮮ちょうせんの歴史れきし
• 台湾たいわんの歴史れきし
• 沖縄おきなわ県けんの歴史れきし
• アイヌの歴史れきし
• 郷土きょうど史し
• 日本にっぽんの軍事ぐんじ史し
• 日本にっぽんの経済けいざい史し
• 日本にっぽん教育きょういく史し
• 日本にっぽん法制ほうせい史し
• 日本にっぽん建築けんちく史し
• 日本にっぽん近代きんだい建築けんちく史し
• 日本にっぽん美術びじゅつ史し
• 日本にっぽんの文化ぶんか
• 日本にっぽん写真しゃしん史し
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  • 近代きんだい日本にっぽんの官制かんせい
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• 内閣ないかく総理そうり大臣だいじんの一覧いちらん
• 日本国にっぽんこく歴代れきだい内ない閣かく
• 戦前せんぜんの政治せいじ家か一覧いちらん

外部がいぶリンク

• 日本にっぽん史し年表ねんぴょう（戦国せんごく・安土あづち桃山ももやま）
• 日本にっぽんの歴史れきしガイド
• 『日本にっぽん誕生たんじょう -民族みんぞくの歴史れきし-』《→YouTube版ばん》 - 『科学かがく映像えいぞう館かん』より。1967年ねんに養命酒製造ようめいしゅせいぞうの企画きかくの下したで製作せいさくされた短編たんぺん映画えいが。
  《先さき土器どき時代じだいから弥生やよい時代じだいにかけての日本にっぽん民族みんぞくの生活せいかつ・文化ぶんかについて触ふれている。湯浅ゆあさ譲二じょうじ音楽おんがく、日ひ映うつ科学かがく映画えいが製作所せいさくしょ制作せいさく》
• 日本にっぽん史しに関かんする文献ぶんけんを探さがすには（主題しゅだい書誌しょし） - 調しらべ方かた案内あんない（国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかん）