6月26日にちわいわい寺子屋てらこや「放射ほうしゃ能あたってからだにわるいの？」を開ひらきました

これまで、年としに3回かいの公開こうかい講座こうざを開ひらいて、放射能ほうしゃのうについて学まなんで来きましたが、今回こんかいはあるびれおの共同きょうどう代表だいひょうの１人にんである山田やまだ真しんさんの話はなしを聞きいて、参加さんか者しゃ全員ぜんいんがざっくばらんに放射能ほうしゃのうについて話はなし合あおうという企画きかく＝わいわい寺子屋てらこやを開ひらきました。

あるびれおの測定そくてい員いんを含ふくめて26人にんが参加さんかしました。

テーマは「放射ほうしゃ能あたってからだにわるいの？」です。

山田やまださんは小児科しょうにか医いで、2011年ねん6月がつに福島ふくしま市しに住すんでいる親おやたちから相談そうだんにのって欲ほしいと頼たのまれて、子こどもの健康けんこう相談そうだん会かいに2〜3ヶ月かげつ毎ごとに行いって来きました。福島ふくしまの現状げんじょうを踏ふまえて、放射能ほうしゃのうの身体しんたいへの影響えいきょうについて話はなしをしました。

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放射線ほうしゃせんの影響えいきょうについて語かたる時ときに、はっきりしているのは全身ぜんしん被ひばくによる急性きゅうせい放射線ほうしゃせん死しです。3~5Svあびると30から60日間にちかんで半分はんぶんの人間にんげんが死亡しぼうするとされています。東海とうかい村むらの原発げんぱつ関連かんれん事故じこでは3人にんのうち2人にんが死亡しぼうされました。様々さまざまな治療ちりょうによって上記じょうきより長期間ちょうきかん、生いきておられました。それ以外いがいは広島ひろしま、長崎ながさきの原爆げんばく被爆ひばくのデータがありますが、爆風ばくふうや熱線ねっせんによる死亡しぼうも含ふくまれているので、放射線ほうしゃせんの影響えいきょうとばかりは言いえません。

低てい線量せんりょうの被ひばくについてICRPとIAEAが安全あんぜん基準きじゅんを作つくっており、食たべ物ものの場合ばあい100Bq/Kgは安全あんぜん、100mSv／年としの空間くうかん線量せんりょうで安全あんぜんと言いっています。しかしICRPもIAEAも中立ちゅうりつな機関きかんとはいえず、原子力げんしりょく産業さんぎょう寄よりなので、これらの基準きじゅんは信用しんようできません。

ICRP（国際こくさい放射線ほうしゃせん防護ぼうご委員いいん会かい）は原子力げんしりょく産業さんぎょうの労働ろうどう者しゃが被害ひがいを蒙こうむった時ときに保障ほしょうをしなくてはいけないので、安全あんぜん基準きじゅんを作つくりました。1928年ねんに作つくった任意にんい団体だんたいです。IAEA（国際こくさい原子力げんしりょく機関きかん）は1957年ねんに国連こくれんが原子力げんしりょく平和へいわ利用りようのために作つくった機関きかんですが、中立ちゅうりつな機関きかんではなくアメリカをはじめとする原発げんぱつを推進すいしんしている国くにが中心ちゅうしんでやっている機関きかんです。福島ふくしまの現状げんじょうを視察しさつし「将来しょうらいにわたって、健康けんこう被害ひがいがでない」と言いっています。しかしこれだけの事故じこで大量たいりょうの放射線ほうしゃせんが放出ほうしゅつされたのに、将来しょうらいも大丈夫だいじょうぶとはとてもいえません。これは被害ひがいの隠蔽いんぺいです。

低てい線量せんりょう被ひばくについては閾値（これ以上いじょうは健康けんこう被害ひがいが起おこる）を定さだめることはできません。

福島ふくしま県けんが実施じっししている県民けんみん健康けんこう調査ちょうさでは、子こどもの甲状腺こうじょうせん癌がんが多おおく発見はっけんされました。甲状腺こうじょうせん癌がんも様々さまざまな種類しゅるいがあります。乳頭にゅうとう癌がんが日本にっぽんでは多おおいのですが、他たの癌がんに比くらべて悪性あくしょう度どが低ひくい。治療ちりょう後ご10年ねん生存せいぞん率りつは80%です。一方いっぽう、まれに見みられる未み分化ぶんか癌がんの場合ばあいは進行しんこうが早はやく、平均へいきん余命よめいは3~6ヶ月かげつです。

日本にっぽんは癌がん統計とうけいが正確せいかくに実施じっしされていません。従来じゅうらいから言いわれている甲状腺こうじょうせん癌がんの罹病りびょう率りつ(100万まん人にんについて2人ふたり)は年齢ねんれいが低ひくい子こどもに言いえることで、成人せいじんを含ふくめると確実かくじつな値ねとは言いえないのです。甲状腺こうじょうせん癌がんの発生はっせい数すうを全国ぜんこく的てきにきちんと調しらべるべきです。

世界中せかいじゅうで1990年代ねんだいの半なかばから甲状腺こうじょうせん癌がんが増ふえています。原因げんいんはチェルノブイリの影響えいきょう、先進せんしん国こくではCT撮影さつえいが安易あんいに行おこなわれて高こう線量せんりょう浴あびている（10mSv／回かい）からとも言いわれています。

福島ふくしま県けんでの甲状腺こうじょうせん癌がんの発生はっせいは異常いじょうな多発たはつというべきでしょうが、福島ふくしま県けん以外いがいの地域ちいきではどれくらいの甲状腺こうじょうせん癌がんが出でているのか調査ちょうさをして比較ひかくしなくては、放射線ほうしゃせんの影響えいきょうがあると断言だんげんできません。発生はっせい統計とうけい（全ぜん医療いりょう機関きかんに問とい合あわせて甲状腺こうじょうせん癌がんの発生はっせい数すうを調しらべる）をとる必要ひつようがあることを、厚生こうせい労働省ろうどうしょうに申もうし入いれて実現じつげんさせなくてはなりません。

日本にっぽん各地かくちで地震じしんが頻発ひんぱつしています。地震じしんによって第だい2の原子力げんしりょく発電はつでん所しょのメルトダウンが起おこる可能かのう性せいを考かんがえて、全すべての原子力げんしりょく発電はつでん所しょの稼働かどうを停止ていしすべきだと考かんがえています。

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休憩きゅうけいをはさんで、測定そくてい員いんから4年間ねんかん、1200件けんの放射能ほうしゃのう測定そくていを行おこなって来きたが、セシウム134は半減はんげん期きが2年間ねんかんであるため測定そくてい値ちが下さがって来きていること、あるびれおに置おいてあるナトリウムシンチレーションカウンターでは、正確せいかくな値ねがわからない場合ばあいにはゲルマニウム測定そくてい器きでの測定そくていを依頼いらいして、できるだけ正確せいかくな値ねを知しりたいと話はなしが出だされました。また、じょじょに測定そくてい依頼いらい件数けんすうが減へって来きている現状げんじょうも報告ほうこくされました。

その後ご、3つのグループに分わかれて、山田やまださんの話はなしをきいての感想かんそうを述のべ合あい、さらにメンバーを変かえて原発げんぱつ事故じこ後ごに食たべ物ものや生活せいかつで気きをつけてきたことを話合はなしあいました。

公開こうかい講座こうざにはない、さっくばらんな雰囲気ふんいきで話はなしがはずみました。

次回じかいのわいわい寺子屋てらこやに、どうぞ、皆みなさんご参加さんか下ください。