〈開催かいさい報告ほうこく〉12月2日にち（金かね）桃ももの公開こうかい共同きょうどう測定そくてい会かい

放射能ほうしゃのう測定そくていを考かんがえる会かい・西東京にしとうきょうの主催しゅさいで、桃ももの公開こうかい共同きょうどう測定そくてい会かいを開ひらいた。
桃ももの旬しゅんは6月がつから8月がつ。知人ちじんから福島ふくしま県けん産さんの桃もも「あかつき」をいただいた。（あかつき：白桃はくとうと白鳳はくほうから作つくられた品種ひんしゅ。食味しょくみや日持ひもちがいいといわれる）
原発げんぱつ事故じこ後ご5年ねん目め。福島ふくしま県けん産さんの果物くだものを測定そくていしてみたく、皮かわをむきフードプロセッサーにかけ、10分間ふんかん加熱かねつ後ご冷凍れいとう保存ほぞんした。桃ももはいたみやすい果実かじつだ。測定そくていするには傷いたんでいても支障ししょうはないが、冷凍れいとうしていたので数日すうじつ前まえから解凍かいとう、常温じょうおんに戻もどし測定そくていできるよう準備じゅんびした。

桃ももを測定そくていするにあたり、市内しないのよく利用りようするスーパーで売うり場ばチーフに聞きいてみた。「山梨やまなし、福島ふくしま、長野ながのなどいろいろな産地さんちの白鳳はくほうを中心ちゅうしんに店頭てんとうに置おいた。出で始はじめはハウスもの、その後ごは露地ろじものだが山梨やまなしのものが多おおい。あかつきという品種ひんしゅは福島ふくしま産さんのものを扱あつかった。福島ふくしま産さんについては気きにする人ひとは手てを出ださないが、震災しんさい時じほどではない。価格かかく差さも他たの産地さんちのものと比較ひかくして、前まえほどではなくかなり縮ちぢまっている。」とのことだった。
山梨やまなし県けんの甲府盆地こうふぼんちは日にち中ちゅうと夜間やかんの気温きおん差さが大おおきく、土壌どじょうの水みずはけがよいので、落葉らくよう果樹かじゅの栽培さいばいに適てきしている。桃もも、ブドウ、スモモの生産せいさん量りょうは日本一にっぽんいち。桃もものハウス栽培さいばいでも先進地せんしんちとか。西東京にしとうきょう市内しないでは梨なし、ブドウの生産せいさん者しゃの果樹かじゅ園えんをよく見みかけるが、桃ももの幟のぼりがたつ農園のうえんを見みたことはない。
桃ももについて調しらべて見みた。桃ももの木きは、リンゴや梨なしが30年ねん以上いじょう栽培さいばいできるのに、栽培さいばい期間きかんが18～20年ねんと短みじかい。根ねに含ふくまれる有害ゆうがい物質ぶっしつなどにより連作れんさく障害しょうがいを起おこす。根ねが水みずに弱よわいのも特徴とくちょう。雨期うきに病気びょうきにかかりやすい。12～13年ねん目めには収穫しゅうかく量りょうも落おちるため、順次じゅんじ植うえ替かえ、連作れんさく障害しょうがいを防ふせぐため、植うえ替かえる場所ばしょや客土かくど（他たの畑はたけから新あたらしい土どを持もってくる）、堆肥たいひを入いれるなどが必要ひつようであることがわかった。

今回こんかいは30分ふん、1時じ間あいだ、3時じ間あいだの測定そくていをした。

福島ふくしま県けん産さん 桃もも    重量じゅうりょう　1029g
30分間ふんかん測定そくてい
Cs-134   検出けんしゅつ下限かげん値ち未満みまん　検出けんしゅつ下限かげん値ち　3.23Bq/Kg
Cs-137   検出けんしゅつ下限かげん値ち未満みまん　検出けんしゅつ下限かげん値ち　3.02Bq/Kg

‪1時じ間あいだ測定そくてい‬
Cs-134   検出けんしゅつ下限かげん値ち未満みまん　検出けんしゅつ下限かげん値ち　2.43Bq/Kg
Cs-137   検出けんしゅつ下限かげん値ち未満みまん　検出けんしゅつ下限かげん値ち　2.27Bq/Kg

‪3時じ間あいだ測定そくてい‬
Cs-134   検出けんしゅつ下限かげん値ち未満みまん　検出けんしゅつ下限かげん値ち　1.71Bq/Kg
Cs-137   検出けんしゅつ下限かげん値ち未満みまん　検出けんしゅつ下限かげん値ち　1.59Bq/Kg

以上いじょうの結果けっかから、セシウム合計ごうけいで約やく４Bq/Kg以上いじょうは含ふくまれていないと考かんがえられる。

測定そくていに参加さんかされた生後せいご4ヶ月かげつのお子様こさま同伴どうはんの方ほうは「福島ふくしま県けん産さんより茨城いばらき県けん産さんの方ほうを測はかってみたい」と話はなしていた。子こどもを抱かかえたお母かあさんが知しりたいのは、どのように生産せいさんされ、どのような検査けんさ体制たいせいなのかを示しめしてほしいということではないか、と感かんじた。

測定そくてい員いん  安野やすの 理さとし