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田島 明子「作業療法学における認知症高齢者支援をめぐる変容・編制過程――1980・1990年代のリハビリテーション雑誌の検討」
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田島たじま 明子あきこ作業さぎょう療法りょうほうがくにおける認知にんちしょう高齢こうれいしゃ支援しえんをめぐる変容へんよう編制へんせい過程かてい――1980・1990年代ねんだいのリハビリテーション雑誌ざっし検討けんとう

障害しょうがい学会がっかいだいかい大会たいかい報告ほうこく要旨ようし 於:立命館大学りつめいかんだいがく
20090926-27


報告ほうこく要旨ようし
 田島たじま 明子あきこ立命館大学りつめいかんだいがく大学院だいがくいん先端せんたん総合そうごう学術がくじゅつ研究けんきゅう吉備きび国際こくさい大学だいがく
 「作業さぎょう療法りょうほうがくにおける認知にんちしょう高齢こうれいしゃ支援しえんをめぐる変容へんよう編制へんせい過程かてい――1980・1990年代ねんだいのリハビリテーション雑誌ざっし検討けんとう

  ほん研究けんきゅうでは、認知にんちしょう高齢こうれいしゃ着目ちゃくもくし、リハビリテーション、とく作業さぎょう療法りょうほうにおける言説げんせつ研究けんきゅう変容へんよう辿たどってみることにしたい。 
  なぜ、認知にんちしょう高齢こうれいしゃ着目ちゃくもくしたかであるが、認知にんちしょう高齢こうれいしゃがリハビリテーションの対象たいしょうとなる過程かていにおいて、既存きそんのリハビリテーションろんとはことなるかたちでの対象たいしょう介入かいにゅう視点してん特定とくていなどがおこなわれてきたことがあげられる。つまり、認知にんちしょう疾患しっかん特性とくせいとして、「疾患しっかん自体じたい改善かいぜん期待きたいしづらい」、「意思いし表示ひょうじ困難こんなんがある」ことから、「能力のうりょく回復かいふく改善かいぜん目指めざす」や「対象たいしょうしゃ自己じこ決定けってい尊重そんちょうする」といった既存きそんのリハビリテーションの理念りねん理論りろんにはなかった、対象たいしょうしゃ理解りかい枠組わくぐみ、QOLモデルや生活せいかつモデルとうれてきたことは確実かくじつであり、それははしてきえば、現代げんだいのリハビリテーション医療いりょうの(相互そうご矛盾むじゅん錯綜さくそう対立たいりつかかえているかもれない)編制へんせい過程かてい意味いみしているからである。
  とくに、1980年代ねんだい、1990年代ねんだいは、認知にんちしょう高齢こうれいしゃをリハビリテーションの対象たいしょうとし、介入かいにゅう視点してん特定とくていがなされた時期じきとして重要じゅうようである(井口いぐち[2007])。しかし先行せんこう研究けんきゅう井口いぐち[2007])では、政策せいさく構想こうそうかんする資料しりょうあつかっているため、がくへんせい様相ようそうささやかにとらえることには限界げんかいがある。そこで、ほん研究けんきゅうでは、1980年代ねんだい、1990年代ねんだいにおけるリハビリテーションにかんする学術がくじゅつ雑誌ざっし、なかでも、作業さぎょう療法りょうほうかんする学術がくじゅつ雑誌ざっし対象たいしょうとした。なぜ、作業さぎょう療法りょうほう限定げんていしたかとえば、作業さぎょう療法りょうほうは、リハビリテーション関連かんれん職種しょくしゅのなかでも、医学いがくモデルを基礎きそきつつも社会しゃかい適応てきおうモデルに親和しんわせいつよっており、上述じょうじゅつした変容へんよう過程かていへの感度かんどいとかんがえたからである。
  こうしたリハビリテーションがく変容へんよう編制へんせい過程かていることの研究けんきゅう意義いぎとして、つぎふたつの可能かのうせいがあげられる。ひとつは、がく内部ないぶ矛盾むじゅん錯綜さくそう対立たいりつ関連かんれん学問がくもん時代じだいとの(接点せってんについてひろ論点ろんてん抽出ちゅうしゅつできること、ふたつめは、変容へんよう編制へんせい過程かていにおいて生成せいせいされた枠組わくぐみ・モデルについてさい検討けんとうする視座しざ提示ていじできること、である。

文献ぶんけん井口いぐち高志たかし 2007 「認知にんちしょう家族かぞく介護かいごきる――あたらしい認知にんちしょうケア時代じだい臨床りんしょう社会しゃかいがくあずましんどう


報告ほうこく原稿げんこう パワーポイント
 田島たじま 明子あきこ立命館大学りつめいかんだいがく大学院だいがくいん先端せんたん総合そうごう学術がくじゅつ研究けんきゅう吉備きび国際こくさい大学だいがく
 「作業さぎょう療法りょうほうがくにおける認知にんちしょう高齢こうれいしゃ支援しえんをめぐる変容へんよう編制へんせい過程かてい――1980・1990年代ねんだいのリハビリテーション雑誌ざっし検討けんとう

1. はじめに
 ほん研究けんきゅうでは、認知にんちしょう高齢こうれいしゃ着目ちゃくもくし、1980年代ねんだい・1990年代ねんだいにおけるリハビリテーション、とく作業さぎょう療法りょうほうにおける言説げんせつ研究けんきゅう変容へんよう辿たどった。 

認知にんちしょう高齢こうれいしゃ着目ちゃくもくした理由りゆう
 認知にんちしょう高齢こうれいしゃがリハビリテーションの対象たいしょうとなる過程かていにおいて、既存きそんのリハビリテーションろんとはことなるかたちでの対象たいしょう介入かいにゅう視点してん特定とくていなどがおこなわれてきたことがあげられる。既存きそんのリハビリテーションの理念りねん理論りろんにはなかった、対象たいしょうしゃ理解りかい枠組わくぐみ、QOLモデルや生活せいかつモデルとうれてきたとかんがえられるが、それは、現代げんだいのリハビリテーション医療いりょうの(相互そうご矛盾むじゅん錯綜さくそう対立たいりつかかえているかもれない)編制へんせい過程かてい意味いみしているからである。

1980年代ねんだい・1990年代ねんだい着目ちゃくもくした理由りゆう
 この時代じだいは、認知にんちしょう高齢こうれいしゃをリハビリテーションの対象たいしょうとし、介入かいにゅう視点してん特定とくていがなされた時期じきとして重要じゅうようだからである(井口いぐち[2007])。しかし先行せんこう研究けんきゅう井口いぐち[2007])では、政策せいさく構想こうそうかんする資料しりょうあつかっているため、がくへんせい様相ようそうささやかにとらえることには限界げんかいがある。そこで、ほん研究けんきゅうでは、1980年代ねんだい・1990年代ねんだいにおけるリハビリテーションにかんする学術がくじゅつ雑誌ざっし調しらべた。

作業さぎょう療法りょうほう限定げんていした理由りゆう
 作業さぎょう療法りょうほうは、リハビリテーション関連かんれん職種しょくしゅのなかでも、医学いがくモデルを基礎きそきつつも社会しゃかい適応てきおうモデルに親和しんわせいつよっており、上述じょうじゅつした変容へんよう過程かていへの感度かんどいとかんがえたからである。

ほん研究けんきゅう意義いぎ
 こうしたリハビリテーションがく変容へんよう編制へんせい過程かていることの研究けんきゅう意義いぎとして、つぎふたつの可能かのうせいがあげられる。ひとつは、がく内部ないぶ矛盾むじゅん錯綜さくそう対立たいりつ関連かんれん学問がくもん時代じだいとの(接点せってんについてひろ論点ろんてん抽出ちゅうしゅつできること、ふたつめは、変容へんよう編制へんせい過程かていにおいて生成せいせいされた枠組わくぐみ・モデルについてさい検討けんとうする視座しざ提示ていじできること、である。

2. 対象たいしょう方法ほうほう
1)対象たいしょう
理学りがく療法りょうほう作業さぎょう療法りょうほう』『作業さぎょう療法りょうほう』『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』
・『理学りがく療法りょうほう作業さぎょう療法りょうほう』:1967ねん創刊そうかんから1988ねんまで (そのは『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』に移行いこう
 ・『作業さぎょう療法りょうほう』:1982ねん創刊そうかんから1999まで
 ・『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』:『理学りがく療法りょうほう作業さぎょう療法りょうほう』から移行いこうした1989ねんから1999ねんまで

対象たいしょうとした文献ぶんけんのなかから、1)タイトルに「痴呆ちほう」の記載きさいがある、2)作業さぎょう療法りょうほうについてかれてあるものをほん研究けんきゅう対象たいしょうとした。対象たいしょうとなった文献ぶんけんの、作成さくせいねん著者ちょしゃめい、タイトル、雑誌ざっしめいぺーじすうについてはひょうのとおりである。

かく年代ねんだい文献ぶんけんすう
 1985ねんが1けん、1986ねんが4けん、1988ねんが1けん、1989ねんが5けん、1990ねんが1けん、1991ねんが2けん、1992ねんが4けん、1993ねんが6けん、1994ねんが3けん、1995ねんが1けん、1996ねんが2けん、1997ねんが5けん、1998ねんが7けん、1999ねんが4けん全部ぜんぶで46文献ぶんけんであった。

2)分析ぶんせき方法ほうほう手順てじゅん
(1)基礎きそデータ対象たいしょうとした文献ぶんけんを、1)内容ないよう目的もくてき、2)認知にんちしょう症状しょうじょうなにを・どのように対象たいしょう問題もんだいとしているか、3)介入かいにゅう視点してん、に着目ちゃくもくして文章ぶんしょう抜粋ばっすいし、基礎きそデータを作成さくせいした。基礎きそデータについては<http://www5.ocn.ne.jp/~tjmkk/nintisyousagyou-c9.html>に掲載けいさいをしている。
(2)基礎きそデータのカード基礎きそデータを分析ぶんせき可能かのうりょうとして分節ぶんせつするために、対象たいしょう文献ぶんけんにデータ番号ばんごうし、さらに、基礎きそデータには抜粋ばっすいした文章ぶんしょうぺーじすうあきらかにしているので、データ番号ばんごう-ぺーじすうをカード番号ばんごうとして、抜粋ばっすいした文章ぶんしょうをカードした。
(3)時間じかん系列けいれつ沿った記述きじゅつ作業さぎょう時間じかんてきながれに沿って、カードされた分析ぶんせき対象たいしょうを、「認知にんちしょう作業さぎょう療法りょうほう」の形成けいせいにおける要素ようそかんがえられる記述きじゅつについて列挙れっきょした。

3. 結果けっか ――時間じかん系列けいれつ沿った記述きじゅつてき作業さぎょう
 上記じょうき分析ぶんせき手順てじゅんにより、カードしたデータから、しん療法りょうほう紹介しょうかい範囲はんい認知にんちしょう症状しょうじょうとらかた介入かいにゅう時期じきなど、「認知にんちしょう作業さぎょう療法りょうほう」の形成けいせいにおける要素ようそかんがえられる言説げんせつ研究けんきゅうについて時間じかんてきながれに沿って記述きじゅつしたが、ここでは、その特徴とくちょうとなるところのみ紹介しょうかいする。

1985ねん
しん療法りょうほう(R.Oほう)の紹介しょうかいをもとに、認知にんちしょう作業さぎょう療法りょうほうにおける介入かいにゅう手立てだ見出みいだされており、あらたな展開てんかい萌芽ほうがとしてれた。

1986ねん
認知にんちしょう重症じゅうしょう評価ひょうか必要ひつようせい重症じゅうしょうべつ介入かいにゅう意義いぎべられ、それと同時どうじ日常にちじょう生活せいかつ介入かいにゅうすることの意義いぎについて指摘してきがなされていた。
家族かぞくへの指導しどう援助えんじょ重要じゅうようせい指摘してきされていた。

1988ねん
重症じゅうしょう弁別べんべつ重要じゅうようせいについては1986ねん文献ぶんけんにおいてすでになされているが、それは引継ひきつ存在そんざいし、さらに、作業さぎょう療法りょうほう独自どくじ評価ひょうかほう開発かいはつ検討けんとうがなされていた。

1989ねん
認知にんちしょう高齢こうれいしゃたいするケアシステムや作業さぎょう療法りょうほう体系たいけい現状げんじょうにおいて整備せいびであり、今後こんご課題かだいであることがわれていた。
認知にんちしょう症状しょうじょう区分くぶんが、見当けんとう識や記憶きおくりょくなどの中核ちゅうかくてき基本きほん症状しょうじょう随伴ずいはんする精神せいしん症状しょうじょうけられ、作業さぎょう療法りょうほうは、随伴ずいはん精神せいしん症状しょうじょうあるいは対症療法たいしょうりょうほうほう意義いぎ効果こうか見出みいだされていること、それと同時どうじに「QOLの維持いじ向上こうじょう」が作業さぎょう療法りょうほう目標もくひょうとして提示ていじされていた。

1990ねん
作業さぎょう療法りょうほうにおけるアクティビティの多様たようはかられ、1989ねんたような、いわゆる、表情ひょうじょう意欲いよく積極せっきょくてき反応はんのうりつなどの随伴ずいはんする精神せいしん症状しょうじょうたいする変化へんかについて、「QOL」という効果こうか指標しひょうもとに、向上こうじょうしたという見方みかたがなされていた。

1991ねん
・1989ねん以降いこう確定かくていてきとなったかんのある随伴ずいはん症状しょうじょう対症療法たいしょうりょうほうへのアプローチを基本きほんとしつつ、「おもいがけない」能力のうりょく発現はつげん見逃みのがさない観点かんてん同時どうじふくめるものとして、ケアとリハビリテーションの融合ゆうごう意味いみ成立せいりつさせる文献ぶんけんがあった。

1992ねん
知的ちてき機能きのう向上こうじょうはかれたと報告ほうこくする文献ぶんけんがあった。
早期そうき介入かいにゅう重要じゅうようせい指摘してきされていた。
作業さぎょう療法りょうほうにおけるアクティビティの多様たようや、アプローチの多様たよう精緻せいち目指めざ文献ぶんけん散見さんけんされた。

1993ねん
・「ケア」の視点してんとして、認知にんちしょう高齢こうれいしゃを、意志いし目的もくてきった人間にんげんとして理解りかいする枠組わくぐみが提示ていじされていた。
作業さぎょう療法りょうほうはコーディネートやく最適さいてきとしていた。
・ターミナルケア領域りょういきへの作業さぎょう療法りょうほう拡散かくさん拡大かくだいれた。

1994ねん
調理ちょうり活動かつどうやレクリェーションなど、具体ぐたいてき作業さぎょう活動かつどうでの効果こうか対応たいおう方法ほうほうについての検討けんとうがなされていたことは特徴とくちょうてきであった。

1995ねん
・「インフォームドコンセント」という言葉ことばもちいられ「痴呆ちほうせい老人ろうじんもとめているかたちをリハビリテーションのなかにも導入どうにゅうしていくことで、治療ちりょう効果こうかがりしんにインフォームドコンセントにもとづいたものが可能かのうになる」としていた。
・グループホームのみの意義いぎやチームによるリハビリテーションの推進すいしん必要ひつようせいについて言及げんきゅうしていた。

1996ねん
作業さぎょう療法りょうほう役割やくわりとして、日常にちじょうてきリハビリテーションは職員しょくいんにしてもらい、全体ぜんたいてき計画けいかく研修けんしゅう指導しどう期待きたいしたいとあった。

1997ねん
作業さぎょう療法りょうほうにおける病態びょうたい特徴とくちょう活用かつよう料理りょうり活動かつどうからられる意義いぎ評価ひょうか尺度しゃくど検討けんとうなど、1994ねん報告ほうこく比較ひかくしても、言説げんせつがより説得せっとくてきとなっていた。
・デイケア、デイサービスの実践じっせん報告ほうこく数多かずおおくなされていた。

1998ねん
評価ひょうか作業さぎょう療法りょうほうみについて検討けんとうしている文献ぶんけんがみられた。

1999ねん
翌年よくねんからはじまった介護かいご保険ほけん制度せいど意識いしきした文献ぶんけんおおく「家族かぞく支援しえんするシステム」によって「在宅ざいたく高齢こうれいしゃ安心あんしんして生活せいかつできるのでは」とべられたり、「老人ろうじん保健ほけん施設しせつにおけるケアマネジメントは、施設しせつケアプランと在宅ざいたくケアプランのそうをトータルにとらえて総合そうごうてき援助えんじょ計画けいかくてる必要ひつようがある」とべられていた。また、単身たんしん生活せいかついとな認知にんちしょう高齢こうれいしゃ焦点しょうてんをあて、「ケアマネジメントをフォローしさい評価ひょうかするチームワーク」や「長期ちょうき対応たいおう」、アセスメントでは「本人ほんにんのストレス状況じょうきょう環境かんきょうあるいは相手あいてによってみせる姿すがたことなるために関係かんけいしゃ情報じょうほうなにより必要ひつよう」としていた。

4. 結果けっか分析ぶんせき
(1)年代ねんだいべつ言説げんせつ研究けんきゅう特徴とくちょうについて
1985〜1989ねん、1990〜1994ねん、1995〜1999ねんの3け、年代ねんだいべつ比較ひかくおこない、かくにおける作業さぎょう療法りょうほうがく)の言説げんせつ研究けんきゅう特徴とくちょうについて検討けんとうおこなった。

1985〜1989年代ねんだい
認知にんちしょう高齢こうれいしゃたいする介入かいにゅう視点してん方法ほうほう模索もさくされた時期じき
R.Oほうという海外かいがい方法ほうほうろん紹介しょうかいされ、介入かいにゅうひとつの道筋みちすじしめされたのではないかとかんがえる。また、効果こうかてき介入かいにゅう方法ほうほうとして重症じゅうしょうおうじた介入かいにゅう方法ほうほう提示ていじされたり、介入かいにゅう対象たいしょうとして家族かぞく発見はっけんされたり、介入かいにゅう範囲はんいとして日常にちじょう生活せいかつ重要じゅうようせい指摘してきされたりしていた。
○1989ねんには、認知にんちしょう症状しょうじょうについての構造こうぞうてき分節ぶんせつてき理解りかいがなされ、介入かいにゅう位置いち目標もくひょうが、ある程度ていど確定かくていもした時期じき
作業さぎょう療法りょうほうにおいて、表情ひょうじょう意欲いよく積極せっきょくてき反応はんのうなどの随伴ずいはんする精神せいしん症状しょうじょうたいする変化へんかが、「QOL」をいう効果こうか指標しひょうもとに、向上こうじょうしたという見方みかたをする文献ぶんけんがあったが、1989ねんにおいてほぼ確立かくりつしたかにえる、作業さぎょう療法りょうほう介入かいにゅう位置いち目標もくひょう明確めいかく反映はんえいした文献ぶんけんのようにおもわれる。

1990〜1994ねん
介入かいにゅう位置いち目的もくてきについては、1980年代ねんだい後半こうはんしめされた、随伴ずいはんする精神せいしん症状しょうじょうへの対症療法たいしょうりょうほうてき維持いじてきアプローチが主流しゅりゅう
 「QOL」という効果こうか指標しひょうとして、家族かぞくとの関係かんけいせい創造そうぞうせい表情ひょうじょう意欲いよく積極せっきょくてき反応はんのうなどを、介入かいにゅう視点してんとしてれるようになった。また、アルツハイマーがた認知にんちしょうのターミナルケアについて、あらたな作業さぎょう療法りょうほう領域りょういきとして実践じっせん報告ほうこくをしている文献ぶんけんられた。
知的ちてき機能きのう向上こうじょうられたという報告ほうこく早期そうき介入かいにゅうによって認知にんちしょう進行しんこうふせげたかもれないと反省はんせいてきかえりみる文献ぶんけん散見さんけん
 うえ着眼ちゃくがんてん作業さぎょう療法りょうほうがくとして浸透しんとう定着ていちゃくしたものではなく、知的ちてき機能きのう回復かいふく目指めざした作業さぎょう療法りょうほうのありさま模索もさくするうごきも同時どうじ存在そんざいしていたことがうかがえる。
介入かいにゅう形態けいたい方法ほうほうについては、集団しゅうだんしょう集団しゅうだんのう障害しょうがい認知にんちしょう程度ていどおうじて多様たよう
 音楽おんがくたま療法りょうほう、R.Oほう回想かいそうほう調理ちょうり活動かつどう、レクリェーションなど、様々さまざまなアクティビティの検討けんとうがなされ、介入かいにゅう形態けいたい方法ほうほうについても、集団しゅうだんしょう集団しゅうだんのう障害しょうがい認知にんちしょう程度ていどおうじて変化へんかさせており、1980年代ねんだい比較ひかくしても、より多様たようしたこころみがなされていることがわかる。

1995〜1999ねん
グループホームやデイサービス、チームアプローチの推進すいしん
 時代じだいてき趨勢すうせい影響えいきょうがあり、インフォームドコンセントという概念がいねん出現しゅつげんし、認知にんちしょう高齢こうれいしゃ家族かぞく意向いこう確認かくにんしながら治療ちりょう計画けいかくすすめることや、グループホームやチームアプローチの推進すいしん必要ひつようせいわれ、実際じっさい、グループホームやデイサービス、デイケアでの実践じっせんてき報告ほうこくおおられるようになった。
作業さぎょう療法りょうほうのこれまでのみを進展しんてんさせるものであったり、作業さぎょう療法りょうほう独自どくじせいをより追求ついきゅうするものであったり、課題かだいについてもより焦点しょうてんがなされていた
 作業さぎょう療法りょうほうについては、病態びょうたい特性とくせいをより理解りかいしたりぎゃく活用かつようしたりすることで生活せいかつ障害しょうがい情緒じょうちょてき側面そくめん改善かいぜんむすびついた症例しょうれい紹介しょうかいや、これまでとおなじアプローチほうもちいたとしてもそのあたらしい効用こうよう見出みいだしたり、作業さぎょう療法りょうほう独自どくじのアプローチほう適用てきよう効果こうか評価ひょうか尺度しゃくど検討けんとう作業さぎょう療法りょうほう独自どくじ評価ひょうかほう開発かいはつ必要ひつようせいもとめられるなど、これまでのみを進展しんてんさせるものであったり、作業さぎょう療法りょうほう独自どくじせいをより追求ついきゅうするものであったり、課題かだいについてもより焦点しょうてんがなされたかんがあった。
介護かいご保険ほけん制度せいど意識いしきした文献ぶんけん
 また、1999ねんには、翌年よくねんから開始かいしされる介護かいご保険ほけん制度せいどにらみ、ケアマネジメントやチームワークをより意識いしきした文献ぶんけんられた。

(2)認知にんちしょう作業さぎょう療法りょうほう変容へんよう編制へんせい過程かていについて
 ここで、認知にんちしょう作業さぎょう療法りょうほう変容へんよう編制へんせい過程かていについて分析ぶんせきこころみる。したがって、(1)の結果けっかについて、作業さぎょう療法りょうほうがく変容へんよう変性へんせい関連かんれんするとかんがえられる部分ぶぶん焦点しょうてんし、検討けんとうくわえる。
 1985ねん以降いこう作業さぎょう療法りょうほうがくにおいて、認知にんちしょう高齢こうれいしゃかかわる言説げんせつ研究けんきゅう徐々じょじょ生成せいせい蓄積ちくせきされていったことがわかるが、がく変容へんよう編成へんせいかかわる重要じゅうよう転換てんかんてんとして、1989ねん言説げんせつ研究けんきゅうげられるとかんがえる。つまり、1989ねん言説げんせつ研究けんきゅうにおいて、認知にんちしょう症状しょうじょうについて、認知にんちしょうそのもの(中核ちゅうかく症状しょうじょう)・根本こんぽんてき対応たいおう精神せいしん症状しょうじょう問題もんだい行動こうどう副次的ふくじてき症状しょうじょうあたりえん症状しょうじょう)・対症療法たいしょうりょうほうとに区分くぶんがなされたことである。それは、その作業さぎょう療法りょうほうがくちにおおきな影響えいきょうあたえたとかんがえる。つまり、これまでは、認知にんちしょう症状しょうじょうたいするアプローチの射程しゃてい明確めいかくではなかったが、その区分くぶんによって、作業さぎょう療法りょうほうのアプローチの射程しゃていおおむ後者こうしゃにあるという位置いちづけが確定かくていしたのである。それ以前いぜんの、介入かいにゅう方法ほうほう模索もさくしていたころ研究けんきゅう成果せいかが、後者こうしゃへのアプローチに意義いぎ効果こうかみとめる言説げんせつ研究けんきゅうとしてその確定かくてい補強ほきょうしたともえるかもれない。そのことは同時どうじに、治療ちりょう不可能ふかのうな(機能きのう回復かいふく見込みこめない)疾患しっかん作業さぎょう療法りょうほう対象たいしょうふくまれることを意味いみしたが、それが、認知にんちしょう作業さぎょう療法りょうほうをめぐるがく変容へんよう編成へんせいへと展開てんかいする重要じゅうよう基点きてんとなったのではないだろうか。つまり、こうしたアプローチの視点してん対象たいしょうとしてふくめることにより、これまでとはことなる様相ようそうの、多様たよう言説げんせつを、がくうち包摂ほうせつしやすくなったことがうかがわれるからである。
 その代表だいひょうてきなものが、リハビリテーションとケア、あるいは医療いりょう福祉ふくし接続せつぞく、あるいは並列へいれつする言説げんせつであったとかんがえる。こうした接続せつぞく並列へいれつ可能かのうにしたのが、うえべた認知にんちしょう症状しょうじょうについての構造こうぞうてき分節ぶんせつてき理解りかいであり、それに適合てきごうした作業さぎょう療法りょうほうのアプローチほうがあったとうことができるのではないか。(1991-2)のケアとリハビリテーションの関係かんけいについての文章ぶんしょうにあるように、ケアという対人たいじん関係かんけい基盤きばんとした生活せいかつしつ向上こうじょうたいするはたらきかけのうちにも、「おもいがけない」能力のうりょく発現はつげん期待きたいされており、両者りょうしゃ明確めいかくにはかちがた概念がいねんとされていることがわかるが、それだけでなく、その接合せつごうには、認知にんちしょう症状しょうじょうたいする理解りかい仕方しかたとリハビリテーションがく元々もともと位置いちする作業さぎょう療法りょうほうがくにおける、作業さぎょう療法りょうほうという特性とくせいゆえに意義いぎ効果こうかみとめられた認知にんちしょう症状しょうじょうたいする介入かいにゅう位置いちりが関与かんよしていたとかんがえる。
 また、「QOL」という概念がいねんについても、ほん調査ちょうさでは1986ねんはじめて登場とうじょうしたが、ある概念がいねん言説げんせつとして定着ていちゃくするためには、その背景はいけい根拠こんきょ文脈ぶんみゃくがあるはずであるから、そう想定そうていしてみると、ひとつには、認知にんちしょうが、治療ちりょう不可能ふかのう疾患しっかんであることから、能力のうりょく向上こうじょうつらなる「自立じりつ」や「社会しゃかい復帰ふっき」などの目標もくひょう設定せっていできないため、別種べっしゅ目標もくひょう設定せってい必要ひつようであったことがうかがわれる。もうひとつは、リハビリテーションとケア、医療いりょう福祉ふくし接続せつぞく接合せつごうにあたり、両者りょうしゃ統合とうごうする目標もくひょうとして「QOL」が適合てきごうするものであったことも理由りゆうとしてあげられるかもれない。ぎゃくえば、両者りょうしゃ統合とうごう可能かのうな「QOL」という概念がいねん出現しゅつげんによって、リハビリテーションとケア、医療いりょう福祉ふくしむすびつけられたともかんがえられる。
 こうして、認知にんちしょう作業さぎょう療法りょうほうにおいて、介入かいにゅう位置いち目標もくひょう確定かくてい前提ぜんていしたことにより、実践じっせんてき言説げんせつ研究けんきゅう多様たよう進行しんこうしたのが1990年代ねんだいることができるのではないだろうか。具体ぐたいてきには、(「ターミナルケア」の領域りょういき作業さぎょう療法りょうほう射程しゃていとしてとらえることが可能かのうとなったことや、「チームアプローチ」という言説げんせつ登場とうじょう、あるいは、サービスの形態けいたいとして、「集団しゅうだん作業さぎょう療法りょうほうみ」から、「グループホーム」や「デイサービス」、「デイケア」での実践じっせんてき研究けんきゅう言説げんせつへのげへと拡大かくだいしていったうごきなどをとらえることができるだろう。また、「家族かぞく関係かんけい支援しえん」「家族かぞく介護かいご負担ふたん減少げんしょう」の言説げんせつについても本人ほんにん変化へんかへの期待きたい限界げんかいがあるための、介入かいにゅう対象たいしょう変容へんよう拡大かくだいいち側面そくめんとしてとらえることができるだろう。

5.考察こうさつ
1)井口いぐち[2007]の1980ねん、1990年代ねんだいの「はたらきかけ」の変容へんよう記述きじゅつとの比較ひかく
井口いぐち[2007]のながれ:
1980年代ねんだいはたらきかけの方法ほうほう不明ふめいであるにせよ、認知にんちしょう高齢こうれいしゃ支援しえん対象たいしょう
1980年代ねんだい後半こうはんのう血管けっかんせい認知にんちしょう対象たいしょうとして想定そうていし、早期そうき介入かいにゅう予防よぼうてきリハビリが奨励しょうれい
1990年代ねんだい:アルツハイマーがた認知にんちしょうへの注目ちゅうもくがあり、治療ちりょう困難こんなん対象たいしょうであるがゆえに、ケアの重要じゅうようせい、QOLの向上こうじょう目指めざすことの重要じゅうようせいわれるようになった

ほん研究けんきゅうとの比較ひかく
どうてんほん研究けんきゅうにおいても、1990年代ねんだいには、随伴ずいはんする精神せいしん症状しょうじょうへの対症療法たいしょうりょうほうてき維持いじてきアプローチが主流しゅりゅうとなり、ケアてきかかわりやQOLの向上こうじょう重視じゅうしされるようになったというおおきなながれがれた。
ことなるてん
@1980年代ねんだい後半こうはんにおいて、井口いぐち[2007]では、おものう血管けっかんせい認知にんちしょう対象たいしょうとして想定そうていしていたとあるが、ほん研究けんきゅうでは、かならずしもそうではなかったことである。むしろ、のう血管けっかんせい認知にんちしょうとアルツハイマーがた認知にんちしょう区別くべつ明確めいかくではなかった。
A井口いぐち[2007]では、認知にんちしょうのタイプによって治療ちりょう困難こんなん対象たいしょう発見はっけんがなされ、ケアやQOLの重要じゅうようせいわれるようになったとあるが、ほん研究けんきゅうでは、認知にんちしょう症状しょうじょうによる、中核ちゅうかく症状しょうじょう認知にんちしょうそのもの)=なおらない、あたりえん症状しょうじょう随伴ずいはんする精神せいしん症状しょうじょう)=なおる、という分類ぶんるいがあり、あたりえん症状しょうじょうへの対症療法たいしょうりょうほう維持いじてきアプローチの介入かいにゅう視点してん目標もくひょうとしてケアやQOLが登場とうじょうしていた。
B井口いぐち[2007]では、リハビリテーションの限界げんかいせいから1990年代ねんだい後半こうはんより注目ちゅうもくされるようになったとされる「ケア」であるが、同様どうよう内容ないようが、ならぬリハビリテーションのいち業種ぎょうしゅである作業さぎょう療法りょうほうにおいても、「リハビリテーション」と位置いちづけられる言説げんせつ空間くうかんにおいて形成けいせいされてきていた。
         
2)2000ねん以降いこう認知にんちしょう作業さぎょう療法りょうほう言説げんせつ研究けんきゅうとの(関連かんれんせい
  田島たじま[2008]は、対象たいしょうしゃ生活せいかつ支援しえんする専門せんもんである作業さぎょう療法りょうほうが、認知にんちしょう高齢こうれいしゃたいしておこな生活せいかつ支援しえんのための多様たよう着眼ちゃくがんてん諸相しょそうあきらかにするために、2000〜2007ねん日本にっぽん作業さぎょう療法りょうほう学会がっかい研究けんきゅう対象たいしょうとしたものである。結果けっかつぎの4てん

1)対象たいしょうしゃ理解りかい視点してんには「重症じゅうしょうモデル」「主体しゅたいモデル」「承認しょうにんモデル」というみっつの位相いそう存在そんざいしていた。
2)介入かいにゅう視点してんとしては、問題もんだい行動こうどう自発じはつせい不穏ふおんなど(適応てきおうてき行動こうどうみちびく)だけでなく、「身体しんたい保全ほぜん」「疾患しっかんへのアプローチ」についても着目ちゃくもくしていた。
3)介入かいにゅう方法ほうほうろんとしては、 人数にんずう時間じかんなどの介入かいにゅう規模きぼ柔軟じゅうなん利用りよう、チームアプローチによる統一とういつてき領域りょういきてきかかわり、デイケアにおける多様たよう着眼ちゃくがんてんによる介入かいにゅうがなされていた。
4)家族かぞく介護かいご負担ふたん軽減けいげん在宅ざいたく生活せいかつ継続けいぞくをいかに支援しえんするかにも着目ちゃくもくしていた。

ほん研究けんきゅうとの比較ひかく
→1)認知にんちしょう高齢こうれいしゃのありのままをれ、本人ほんにんへの介入かいにゅうおこなわずに生活せいかつ変容へんようおこなおうとする「承認しょうにんモデル」はられず、2000ねん以降いこう出現しゅつげんしたものとおもわれるが、それは、対象たいしょうしゃ変容へんよう期待きたいする医学いがくモデルてき視点してんからはさらに距離きょりるモデルであり、作業さぎょう療法りょうほう(リハビリテーション)におけるケアてき要素ようそつよまりとしてとらえることができるかもれない。
→2)「身体しんたい保全ほぜん」や「疾患しっかんへのアプローチ」など、1990年代ねんだいくらべると、あらたな問題もんだい発見はっけんがなされているが、基本きほんてき介入かいにゅう位置いち目的もくてきについては、認知にんちしょう改善かいぜん目指めざすものではなく、いかに周辺しゅうへん設定せってい工夫くふうして、身体しんたい保全ほぜん疾患しっかんへのアプローチを可能かのうにするかという視座しざからの研究けんきゅうであり、そういう意味いみにおいては、1990年代ねんだい踏襲とうしゅうしたものであるととらえることができるとかんがえる。
→3)、4)については、1990年代ねんだいにおいても、すでられる言説げんせつ研究けんきゅうであり、2000ねん以降いこう介護かいご保険ほけん制度せいど開始かいしし、さらに、言説げんせつ研究けんきゅう生成せいせいすすんだものとかんがえられるが、とくに1990年代ねんだいからの言説げんせつ研究けんきゅう変容へんようがみられたものではない。

まとめ介入かいにゅう位置いち目的もくてきなど、おおきな作業さぎょう療法りょうほうがく枠組わくぐみにかかわることは、1980年代ねんだい後半こうはんから1990年代ねんだい前半ぜんはんにはほぼ確定かくていし、2000ねん以降いこうは、介入かいにゅう対象たいしょう方法ほうほう多様たよう複雑ふくざつ精緻せいちしているが、おおきな枠組わくぐみについては、その形態けいたい維持いじしたかたちであるとえるとかんがえる。ただ、「承認しょうにんモデル」が出現しゅつげんしていることについては、ケアてき傾向けいこうつよまっていると解釈かいしゃくできるのかもれない。

3)「たきり老人ろうじん」をめぐるリハビリテーション言説げんせつとの(関連かんれんせい
田島たじま[2009]では、「たきり老人ろうじん」 をめぐるリハビリテーションの言説げんせつについて、1970〜2005ねんまでをっているので、それとの(関連かんれんせい比較ひかく検討けんとうしてみたい。

たきり老人ろうじん」にたいするリハビリテーションの言説げんせつ
1970年代ねんだい:「たきり老人ろうじん」は施設しせつなどでつくられることが指摘してきされ、リハビリテーションをおこな意義いぎ強調きょうちょうされた。
1980年代ねんだい:「たきり老人ろうじん」の機能きのう回復かいふく期待きたいできないものとなされ、おおくのリハビリテーション従事じゅうじしゃ関心かんしんは、「たきり」状態じょうたいとなる以前いぜんの、機能きのう回復かいふく見込みこめる状態じょうたいにおける、医療いりょう機関きかんでの脳卒中のうそっちゅう早期そうき治療ちりょうき、そちらが、1990年代ねんだい以降いこうの「たきり老人ろうじん」をめぐる予防よぼうをキーワードとするしょ言説げんせつ影響えいきょうあたえたのではないかとかんがえた。
1990年代ねんだい以降いこう:「たきり」の原因げんいん究明きゅうめい予防よぼうてき観点かんてんから多様たよう言説げんせつ生成せいせいされていたものの、「たきり」状態じょうたいていしたひとたいするリハビリテーション・ケアについての言説げんせつはごく少数しょうすうであった。 
 「たきり」の原因げんいんおおくは脳卒中のうそっちゅうによるものであること、(のう血管けっかんせいの)認知にんちしょう悪化あっかが「たきり」の状態じょうたいつくることが、1970年代ねんだい、1980年代ねんだい言説げんせつにおいて言及げんきゅうされていた。

注意ちゅういてん
脳卒中のうそっちゅう全般ぜんぱんてき機能きのう低下ていか対応たいおうするものとして、早期そうき治療ちりょう強調きょうちょうされた。認知にんちしょうのタイプの分類ぶんるいなかでは、のう血管けっかんせい認知にんちしょうのみが該当がいとうしていた。
脳卒中のうそっちゅう認知にんちしょう疾患しっかんぐんべつに、それぞれ1970年代ねんだい、1980年代ねんだいごろより、言説げんせつ研究けんきゅう蓄積ちくせきがなされてきた経過けいかのなかから、ふたつの介入かいにゅう方法ほうほう相互そうご関係かんけいすることなく形成けいせいされている。

結論けつろん
・「たきり老人ろうじん」と「認知にんちしょう高齢こうれいしゃ」にたいする「はたらきかけ」は「脳卒中のうそっちゅう」「認知にんちしょう各々おのおの疾患しっかんたいするアプローチほう模索もさくされるなか、位相いそうことなる介入かいにゅう視点してん目的もくてきが、各々おのおの収斂しゅうれんされていったと理解りかいすることが妥当だとうではないか。
・どちらの疾患しっかんにもはいのう血管けっかんせい認知にんちしょうがあり、実際じっさいのアプローチの場面ばめんでは位相いそうことなる介入かいにゅう視点してん目的もくてきは、混在こんざいしていくことにもなったのではないか。

6.まとめ
ほん研究けんきゅうでは、認知にんちしょう高齢こうれいしゃ作業さぎょう療法りょうほうにおける言説げんせつ研究けんきゅう変容へんよう編制へんせい過程かていあきらかにする目的もくてきで、『理学りがく療法りょうほう作業さぎょう療法りょうほう』『作業さぎょう療法りょうほう』『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』の3雑誌ざっしから、認知にんちしょう作業さぎょう療法りょうほうについての記述きじゅつ抽出ちゅうしゅつし、分析ぶんせきおこなった。その結果けっかおおむつぎみっつにまとめられる。
1)1985ねん以降いこう作業さぎょう療法りょうほうがくにおいて、認知にんちしょう高齢こうれいしゃかかわる言説げんせつ研究けんきゅう徐々じょじょ生成せいせい蓄積ちくせきされた。
2)がく変容へんよう編成へんせいかかわる重要じゅうよう転換てんかんてんとして、1989ねん言説げんせつ研究けんきゅうげられる。
――具体ぐたいてきには、認知にんちしょう症状しょうじょうについて、認知にんちしょうそのもの(中核ちゅうかく症状しょうじょう)・根本こんぽんてき対応たいおう精神せいしん症状しょうじょう問題もんだい行動こうどう副次的ふくじてき症状しょうじょうあたりえん症状しょうじょう)・対症療法たいしょうりょうほうとに区分くぶんがなされたことにより、作業さぎょう療法りょうほうのアプローチの射程しゃてい後者こうしゃ確定かくていし、同時どうじに、治療ちりょう不可能ふかのうな(機能きのう回復かいふく見込みこめない)疾患しっかん作業さぎょう療法りょうほう対象たいしょうふくまれた。
3)1990年代ねんだいは、1989ねん転換てんかんてん基盤きばんに、「ターミナルケア」「チームアプロ「グループホーム」「デイサービス」「デイケア」でのみ、「家族かぞく関係かんけい支援しえん」「家族かぞく介護かいご負担ふたん減少げんしょう」など、これまでとはことなる様相ようそう多様たよう言説げんせつ学内がくない包摂ほうせつされた。

<文献>
井口いぐち高志たかし 2007 「認知にんちしょう家族かぞく介護かいごきる―あたらしい認知にんちしょうケア時代じだい臨床りんしょう社会しゃかいがく―」あずましんどう
田島たじま明子あきこ 2009 「「たきり老人ろうじん」と/のリハビリテーション――とくに1990 ねん以降いこうについて」『生存せいぞんがく』 1:308-347
田島たじま明子あきこなかこう路子みちこ天田あまだしろかい 20080620 「認知にんちしょう高齢こうれいしゃたいする作業さぎょう療法りょうほう生活せいかつ支援しえんのための着眼ちゃくがんてん-2000〜2007ねん日本にっぽん作業さぎょう療法りょうほう学会がっかいがかりにして-」だい42かい日本にっぽん作業さぎょう療法りょうほう学会がっかい 於:長崎ながさき県立けんりつ総合そうごう体育館たいいくかん(ポスター報告ほうこく)<http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/2008/0620ta.ppt>


ひょう1 対象たいしょう文献ぶんけん詳細しょうさい(◆:『作業さぎょう療法りょうほう』、◇:『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』、■:『理学りがく療法りょうほう作業さぎょう療法りょうほう』)
1999ねん(4) 1◇つつみ裕司ゆうじ 1999 「痴呆ちほうせい老人ろうじんをもつ家族かぞく支援しえんのコツ」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』33:1179-1184
2◇とりがわ志保しほ馬場ばば麻理子まりこ平尾ひらお一幸かずゆき足立あだちはじめ村尾むらお純子じゅんこ岸本きしもと有子ゆうこ池田いけだまなぶ 1999 「ピックびょう行動こうどうたいするアプローチ」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』33:1091-1095
3◇長倉ながくら寿子ひさこ横山よこやま光昭みつあき 1999 「痴呆ちほうせい老人ろうじん老人ろうじん保健ほけん施設しせつ事例じれい―」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』33:500-505
4◇大丸おおまるみゆき 1999 「痴呆ちほうせい老人ろうじん単身たんしん生活せいかつしゃ事例じれい―」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』33:493-499
データセル2
1998ねん(7) 1◇山口やまぐち和生かずお 1998 「痴呆ちほうしょう作業さぎょう療法りょうほう 覚醒かくせい表現ひょうげん療法りょうほう作業さぎょう療法りょうほう残存ざんそん能力のうりょくかすために―」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』32:1099-1103
2◇小川おがわ敬之たかゆき 1998 「痴呆ちほうしょう作業さぎょう療法りょうほう 痴呆ちほう老人ろうじん家事かじ動作どうさ炊事すいじ動作どうさ中心ちゅうしんに)―グループホームてきケアの実践じっせんなかで―」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』32:1104-1108
3◇山根やまねひろし 1998 「痴呆ちほうしょう作業さぎょう療法りょうほう 園芸えんげい活動かつどうもちいる」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』32:1109-1112
4◇千田せんだ素子もとこ 1998 「痴呆ちほうしょう作業さぎょう療法りょうほう QOLの改善かいぜん目指めざした化粧けしょう」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』32:1113-1116
5◇時政ときまさ昭次しょうじひろし信次しんじ 1998 「痴呆ちほうしょうにおける日常にちじょう生活せいかつ活動かつどう評価ひょうか」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』32:1087-1091
6◇山田やまだたかし 1998 「痴呆ちほうしょう患者かんじゃ作業さぎょう療法りょうほう評価ひょうか視点してん」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』32:1081-1085
7◇五十里いかり智子さとこはた亜希あきだい藤本ふじもとただしぶんまわし丸岡まるおか壽美江すみえ橋本はしもと文男ふみお奥村おくむら由美子ゆみこ 1998 「一般いっぱん病院びょういん外来がいらいでのアルツハイマーがた痴呆ちほう患者かんじゃへのグループ訓練くんれん役割やくわり効果こうか」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』32:799-804
1997ねん(5) 1◆大嶋おおしま伸雄のぶお進藤しんどう南美みなみ川辺かわべ郁代いくよ稲庭いなにわせん弥子やこ山田やまだたかし 1997 「女性じょせい痴呆ちほう患者かんじゃにおける調理ちょうり活動かつどう治療ちりょうてき効果こうか」『作業さぎょう療法りょうほう』16:201-208
2◇よんほんかやの、はら恵子けいこ渡辺わたなべ新太郎しんたろう 1997 「痴呆ちほうせい老人ろうじんのデイケアにおける作業さぎょう療法りょうほう役割やくわり」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』31:871-874 
3◇せらたかし中村なかむら英男ひでお 1997 「デイサービスの実践じっせん報告ほうこく 痴呆ちほうせい高齢こうれいしゃデイサービス(在宅ざいたくデイサービスセンターEがた aベタニアホーム)」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』31:529-532 
4◇井上いのうえ智子さとこ 1997 「デイサービスの実践じっせん報告ほうこく 痴呆ちほうせい高齢こうれいしゃデイホーム(在宅ざいたくデイサービスセンターEがた b三鷹みたか高齢こうれいしゃセンターけやきえん)」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』23:533-538 
5◇下平しもだいらみやび以 1997 「デイサービスの実践じっせん報告ほうこく 痴呆ちほうせい高齢こうれいしゃデイホーム cひがしがおかホーム」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』31:539-542 
1996ねん(2) 1◆山田やまだたかし竹原たけはらあつし 1996 「日本にっぽんばんミラー幼児ようじ発達はったつスクリーニング検査けんさ(JMAP)項目こうもくもちいた単一たんいつシステムデザインによる老年ろうねん痴呆ちほう患者かんじゃたいする感覚かんかく統合とうごうてきアプローチの効果こうか」『作業さぎょう療法りょうほう』15-4:322-334
2◇雨宮あまみや克彦かつひこ 1996 「痴呆ちほう老人ろうじん施設しせつ在宅ざいたくケアとネットワーク」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』30:117-124
1995ねん(1) 1◆稲庭いなにわせん弥子やこ 1995 「だい28かい日本にっぽん作業さぎょう療法りょうほう学会がっかい教育きょういくセミナー 老人ろうじんせい痴呆ちほう疾患しっかん総合そうごうてき治療ちりょう痴呆ちほうせい老人ろうじん必要ひつよう総合そうごうてきリハビリテーション―」『作業さぎょう療法りょうほう』14:42-48
1994ねん(3) 1◇時政ときまさ昭次しょうじひろし信次しんじ藤森ふじもり美里みさと高月たかつき容子ようこ今村いまむらとおる 1994 「痴呆ちほうしょうにおける観念かんねんしつぎょう作業さぎょう療法りょうほう調理ちょうり動作どうさにおけるいち考察こうさつ―」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』28:603-607 
2◇森田もりた三佳みか 1994 「痴呆ちほう」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』28:1041-1045 
3◇山根やまねひろし井上いのうえ鉄男てつおしま宏和ひろかずほり昌代まさよ徳永とくながおさむむね 1994 「精神せいしん病棟びょうとうにおける痴呆ちほう老人ろうじんたいする集団しゅうだん作業さぎょう療法りょうほう効果こうか」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』28:483-490 
1993ねん(6) 1◆小山こやまあきらひろし山口やまぐち隆司たかし佐保さほ伸彦のぶひこ 1993 「末期まっきアルツハイマーびょう患者かんじゃたいする作業さぎょう療法りょうほうこころみ」『作業さぎょう療法りょうほう』12:10-14
2◇雨宮あまみや克彦かつひこ雨宮あまみや洋子ようこ軸丸じくまる利恵りえ 1993 「痴呆ちほうへのアプローチ 痴呆ちほう老人ろうじんへのアプローチ―その理念りねん実際じっさい―」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』27:680-684 
3◇野村のむら豊子とよこ 1993 「痴呆ちほうせい老人ろうじんへの心理しんり社会しゃかいてきアプローチー回想かいそうほうおよびリアリティ・オリエンテーションを中心ちゅうしんとしてー」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』27:685-693 
4◇山口やまぐち和生かずおほんあきらぎょう 1993 「痴呆ちほう作業さぎょう療法りょうほう―その「」づくりについて―」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』27:694-697
5◇高木たかぎ勝隆かつたか太田おおた有里あり高橋たかはし利子としこ横井よこい春美はるみ米永よねながまち 1993 「痴呆ちほう老人ろうじんのグループ活動かつどう」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』27:698-702
6◇北村きたむらミチル、谷川たにがわ朋子ともこ村上むらかみ重紀しげのり米永よねながまち四方田よもだ優子ゆうこ 司会しかい松下まつしたおこり 「座談ざだんかい 「痴呆ちほう老人ろうじんともに」」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』27:703-711 
1992ねん(4) 1◆山崎やまざき郁雄いくお山田やまだたかし村田むらた和香わか 1992 「大腿だいたいこつ頸部骨折こっせつのための作業さぎょう療法りょうほう中断ちゅうだん痴呆ちほう症状しょうじょう改善かいぜんられなかった1症例しょうれい」『作業さぎょう療法りょうほう』11:63-69
2◆佐々木ささきけん 1992 「痴呆ちほうせい老人ろうじん作業さぎょう療法りょうほう痴呆ちほうせい専門せんもん病院びょういんでの経験けいけんより―」『作業さぎょう療法りょうほう』11-1:15-20
3◇佐藤さとう浩二こうじ松田まつだ隆治りゅうじ衛藤えとうひろし後藤ごとうひろし吉野よしのみのる野村のむら秀幸ひでゆき 1992 「のう血管けっかんせい痴呆ちほう患者かんじゃたいする作業さぎょう療法りょうほうとその治療ちりょう効果こうか」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』26:371-374
4◇山根やまねひろし山出やまで美鈴みすず井上いのうえ鉄男てつお上原うえはら映子えいこしま宏和ひろかずほり昌代まさよ 1992 「精神せいしん病棟びょうとうにおける老人ろうじん集団しゅうだん作業さぎょう療法りょうほう老年ろうねん痴呆ちほうのう血管けっかんせい痴呆ちほう慢性まんせい分裂ぶんれつびょう混成こんせいグループの特徴とくちょう治療ちりょうてき意義いぎ―」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』26:533-540
1991ねん(2) 1◇坂口さかぐちたつしん 1991 「アルツハイマーびょう作業さぎょう療法りょうほう」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』25:311-314
2◇平崎ひらさき孝英たかひで室伏むろふしくん 1991 「痴呆ちほう老人ろうじんたいするケアとリハビリテーション―グループ・ワークのなかでのあそびとレクリェーション―」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』25:561-566
1990ねん(1) 1◆田中たなか昌代まさよ寺田てらだ佳世かよ山口やまぐち昌夫まさお田川たがわ義勝よしかつ勝木かつき道夫みちお 1990 「痴呆ちほう老人ろうじんたいする音楽おんがく集団しゅうだん作業さぎょう療法りょうほう効果こうか」『作業さぎょう療法りょうほう』9:172-180
1989ねん(5) 1◇山口やまぐち隆司たかし佐々木ささき珠代たまよ野見山のみやま直子なおこ 1989 「痴呆ちほう患者かんじゃたいする作業さぎょう療法りょうほう現状げんじょう」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』23:397-402
2◇大国おおくに美智子みちこ 1989 「痴呆ちほう患者かんじゃ作業さぎょう療法りょうほう 痴呆ちほう患者かんじゃのトータル・マネージメント」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』23:417-421 
3◇広沢ひろさわ美佐子みさこかずざい慎二しんじ大田おおた千鶴ちづる 1989 「痴呆ちほう患者かんじゃ作業さぎょう療法りょうほう 痴呆ちほうせい老人ろうじんたいするOTアプローチ」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』23:423-431 
4◇長尾ながお哲男てつお 1989 「在宅ざいたく痴呆ちほう老人ろうじんのマネージメント」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』23:473-477 
5◇近藤こんどうさとし 1989 「痴呆ちほう老人ろうじんたいする作業さぎょう療法りょうほう」『作業さぎょう療法りょうほうジャーナル』23:754-756
1988ねん(1) 1◆野見山のみやま直子なおこ山口やまぐち隆司たかし佐々木ささき珠代たまよ吉田よしだひさし輔 1988 「痴呆ちほう老人ろうじんたいするパズルの検討けんとう」『作業さぎょう療法りょうほう』7:616-619
1986ねん(4) 1◆村田むらた和香わか山田やまだたかし 1986 「老年ろうねん痴呆ちほういたったかた麻痺まひ患者かんじゃ作業さぎょう療法りょうほう―パラチェック老人ろうじん行動こうどう評定ひょうじょう尺度しゃくどもちいて―」『作業さぎょう療法りょうほう』5-3:27-33
2◆浅見あさみ奈津美なつみ 1986 「在宅ざいたく痴呆ちほう老人ろうじんいちれい」『作業さぎょう療法りょうほう』5-1:44-47
3◆岩崎いわさきテル子てるこ 1986 「「在宅ざいたく痴呆ちほう老人ろうじんのケーススタディ」をんで」5-1:48
4■寺内てらうち智子さとこ痴呆ちほう合併がっぺいする患者かんじゃ理学りがく療法りょうほう作業さぎょう療法りょうほう 痴呆ちほう老人ろうじんたいする作業さぎょう療法りょうほう」20-11:747-751
1985ねん(1) 1◆山田やまだひろし 1985 「痴呆ちほう老人ろうじんへの治療ちりょうてき接近せっきん―リアリティ・オリエンテーション(R.Oほう)―」『作業さぎょう療法りょうほう』4-3:33-38

作成さくせい櫻井さくらい 悟史さとし
UP:20090905 REV:20090915
全文ぜんぶん掲載けいさい  ◇障害しょうがい学会がっかいだい6かい大会たいかい  ◇障害しょうがい学会がっかいだい6かい大会たいかい報告ほうこく要旨ようし
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