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HTMLやStrutsに必須の“タグ”と“サブミット”の常識:Webアプリの常識をJSPとStrutsで身につける(4)(1/3 ページ) - @IT

HTMLやStrutsに必須ひっすの“タグ”と“サブミット”の常識じょうしきWebアプリの常識じょうしきをJSPとStrutsでにつける(4)(1/3 ページ)

ほん連載れんさいは、JSP/サーブレット+StrutsのWebアプリケーション開発かいはつつうじて、Java言語げんご以外いがい(PHPやASP.NET、Ruby on Railsなど)の開発かいはつにも通用つうようするWebアプリケーション全般ぜんぱんひろ知識ちしき常識じょうしきけるための連載れんさいです

» 2008ねん09がつ25にち 0000ふん 公開こうかい
[シャムカダカ株式会社かぶしきがいしゃメセナ・ネットコム]

 前回ぜんかいは、「Webアプリにおけるサーバとクライアントの常識じょうしき」とだいし、サーバとクライアントの関係かんけいせいをソースコードから説明せつめいしました。

 今回こんかいは、前回ぜんかい前々回ぜんぜんかいの「Strutsの常識じょうしきり、EclipseとTomcatの環境かんきょう構築こうちく」ですこしだけれたHTMLタグやStrutsなどにそなわっている「タグライブラリ」や“サブミット”ボタンについてくわしく説明せつめいしていきます。

そもそもHTML、HTMLタグ、そして“サブミット”とは?

 「HTML」とは、Web作成さくせいのためのマークアップ言語げんごです。HyperText Markup Languageの頭文字かしらもじった略称りゃくしょうで、W3Cによって標準ひょうじゅんされているWebページを構成こうせいする言語げんごです。HTMLタグは、下記かきのように<>記号きごうかこまれている文字もじれつとなります。たとえば、「<title>HTMLタグ</title>」といった記述きじゅつ仕方しかたになります。

<タグめい> タグ機能きのう影響えいきょうさせる文字もじれつ </タグめい>

 また、下記かきのようにタグ1つだけというものもあります。たとえば、改行かいぎょうの<BR>や横線おうせんの<HR>などです。

<タグめい>

 タグにたいしてより詳細しょうさい設定せっていをする場合ばあい、「属性ぞくせい」を記述きじゅつすることもできます。たとえば、「value="あああ"」とか「size="10"」といったじゅつ仕方しかたになりますが、「="属性ぞくせい"」は省略しょうりゃくすることもできます。

<タグめい 属性ぞくせいめい="属性ぞくせい"> タグ機能きのう影響えいきょうさせる文字もじれつ </タグめい>
<タグめい 属性ぞくせいめい="属性ぞくせい" />

 「タグめい」は「要素ようそめい」「要素ようそがた」と説明せつめいされる場合ばあいもあります。詳細しょうさい記事きじタグと要素ようそ(エレメント)のちがいを説明せつめいしてください」を参照さんしょうしてください。

 HTML自体じたいについての詳細しょうさいは、下記かき記事きじをご参照さんしょうください。

HTMLの<form>タグ

 クライアントはしまつWebブラウザで、Webサーバ即時そくじ情報じょうほうおくかえすために用意よういされている仕組しくみとして、HTMLでは<form>タグ提供ていきょうされています。

 <form>タグは、データを入力にゅうりょくするための手段しゅだんと、その内容ないようから構成こうせいされるセクションです。このセクションに、送信そうしんするデータと送信そうしんさき、そして送信そうしん方法ほうほう指定していします。

<form>タグの属性ぞくせい

 <form>タグの属性ぞくせいの1つ「method」は、HTMLを通信つうしんするためのプロトコルであるHTTPのメソッドとして、「POST」または「GET」のどちらかを指定していします。指定していしない場合ばあいは、GETメソッドが適用てきようされます。

  • GET
    フォームのデータをURLとして送信そうしんするメソッド。送信そうしんデータりょう制限せいげんがある
  • POST
    フォームのデータのみ送受信そうじゅしんするメソッド。いち大量たいりょうのデータを送信そうしんできる

 <form>タグのもう1つの属性ぞくせい「action」は実行じっこうするCGIスクリプトのURLまたは、メールアドレスを記述きじゅつします。

<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN">
<html lang="ja">
<head>
  <meta http-equiv="content-type" content="text/html;
    charset=Shift_JIS" />
  <title>HTMLタグ</title>
</head>
<body>
  <form method="post" action="/htmlTest.html">
    お名前なまえ入力にゅうりょくしてください。
    <BR>
    <HR>
    お名前なまえ:<input name="yourName">
    <BR>
    <input type="submit" value="送信そうしん">
    んでからしてください。
  </form>
</body>
</html>

図1 上記HTMLをWebブラウザ(Google Chrome)で見た例 1 上記じょうきHTMLをWebブラウザ(Google Chrome)でれい

データ送信そうしんは“サブミット”ボタンからはじまる!

 データを送信そうしんするボタンを作成さくせいするためには、<form>タグないの<input>タグの「type」属性ぞくせいを「submit」(サブミット、英語えいごで「服従ふくじゅうする」「提出ていしゅつする」「ゆだねる」の)に設定せっていしたもので使つかわれます。「value」属性ぞくせい指定していすれば、ボタンのラベルをきなものにえることができます。

“サブミット”の記述きじゅつれい1
<input type="submit" value="送信そうしん">

“サブミット”の記述きじゅつれい2(Strutsのタグライブラリ(後述こうじゅつ)を使つかった場合ばあい
<html:submit value="送信そうしん">

便利べんりなタグのあつまり、「タグライブラリ」とは?

 HTMLのタグとWebブラウザからの具体ぐたいてきなデータ送信そうしん方法ほうほうかったところで、ここからはStrutsをれいにして「タグライブラリ」について説明せつめいしていきます。

仕組しくみから理解りかいするJSPとタグライブラリ

 StrutsなどのWebアプリケーションフレームワークには、HTMLタグのような形式けいしき独自どくじのタグのライブラリ(あつまり)をそなえているものがあります。JSPにも標準ひょうじゅんのHTMLタグにはない独自どくじのタグ(<jsp:XXX>タグ)や、以下いかのものが用意よういされています。

 たとえば、Strutsのタグライブラリは、Struts特有とくゆうのJSPタグライブラリとして提供ていきょうされています。タグとして定義ていぎすることで、上記じょうきのように記述きじゅつながくなりがちなJSPないでプログラムをみじか簡潔かんけつ記述きじゅつできます。個々ここのStrutsタグの処理しょり方式ほうしきしたがって、下記かきのようなJSP/サーブレットの仕組しくみを使つかって、「HTMLを出力しゅつりょくする機能きのう」をっているのです。

タグライブラリを使つかうメリット

 タグライブラリを使用しようした場合ばあいのメリットは、つぎのとおりです。

  • 開発かいはつ効率こうりつ向上こうじょうする
  • 作業さぎょう分担ぶんたん容易よういになる
  • 画面がめんデザインの変更へんこうつよ
  • 一定いってい品質ひんしつたもてる
  • 柔軟じゅうなん画面がめん遷移せんい実現じつげんできる
  • HTML(JSP)ファイルの可読かどくせい向上こうじょうする

 さらに、Strutsにおけるタグライブラリのメリットは、HTMLの<form>タグとActionFormクラスを関連付かんれんづけ、その連動れんどうして画面がめん表示ひょうじできることです。<form>タグとActionFormクラスの関連かんれんせいやデータのながれについては、前回ぜんかいをご参照さんしょうください。

カスタムタグを定義ていぎするTLDファイルとは?

 TLD(Tag Library Descriptor)ファイルはJSPファイルのなか使用しよう可能かのうなタグライブラリの情報じょうほうふく記述きじゅつで、XML形式けいしき記述きじゅつします。TLDファイルはタグめいとJavaのクラスを関連付かんれんづけます。JSPは、このファイルにタグをやす記述きじゅつ追加ついかすることで、自分じぶん独自どくじカスタムタグ作成さくせいすることもできます。

 Sturtsなどのタグライブラリは、さまざまな企業きぎょう・オープンソース団体だんたい、または個人こじん作成さくせいしているカスタムタグの1つなのです。

Struts以外いがいのタグライブラリ

 ほかのタグライブラリとしては、StrutsとおなじくWebアプリケーションフレームワークである「JSF」や「jMaki」の機能きのう一部いちぶとしてのタグライブラリや、「JSTL」「Jakarta Taglibs」「Google Tag Library」などのタグライブラリがあります。いずれにしても「各々おのおの独自どくじタグによって、HTMLやJavaScript出力しゅつりょくする機能きのう」とおぼえておいて問題もんだいないとおもいます。

 ページからは、Strutsのタグライブラリについて解説かいせつしていきます。

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