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040126介護保険情勢の解説

介護かいご保険ほけん統合とうごう問題もんだい情勢じょうせい

Index
障害しょうがい介護かいご保険ほけんはいると非常ひじょうおおきな問題もんだいてん
介護かいご保険ほけんはいるとよいてん
かい制度せいどになる可能かのうせいたかまる
介護かいご保険ほけん部会ぶかい審議しんぎかい報告ほうこくしょ作成さくせいは8がつ先送さきおく2004/5/10
厚労省こうろうしょう部長ぶちょう共通きょうつうする部分ぶぶん介護かいご保険ほけんで、共通きょうつうしない部分ぶぶんぜいで」 4がつ30にち公開こうかいシンポジウムで 2004/5/10
にちれん介護かいご保険ほけん統合とうごう反対はんたい決議けつぎ  にちれんサイトへリンク 2004/5/29
社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかい障害しょうがいしゃ部会ぶかい中間ちゅうかん報告ほうこく素案そあん 2004/6/4
介護かいご保険ほけんとの統合とうごうたたきだい 6がつにち社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかい障害しょうがいしゃ部会ぶかいされる 2004/6/5

詳細しょうさい情報じょうほう



解説かいせつ

 介護かいご保険ほけん財政ざいせい悪化あっかで、20さい(または30さい)からの保険ほけんりょう徴収ちょうしゅうまるのはけられない情勢じょうせいです。介護かいご保険ほけんほうでは5ねんごとにおおきなほう改正かいせいをすることになっているので、2005ねん改正かいせいのがすと、次回じかいは2010ねんになってしまい、それまで保険ほけんりょう徴収ちょうしゅう年齢ねんれいいまのままでは介護かいご保険ほけん財政ざいせい破綻はたんするおそれがあるからです。厚生こうせい労働省ろうどうしょう障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし部長ぶちょうなど幹部かんぶ昨年さくねん異動いどう)はこの機会きかいのがすと、障害しょうがい福祉ふくし施策しさく予算よさん確保かくほする機会きかいのがし、精神せいしん障害しょうがいしゃの72000にん地域ちいき移行いこう小規模しょうきぼ作業さぎょうしょ問題もんだい解決かいけつ機会きかいをのがしてしまうとかんがえています。
 現在げんざいは40さい以上いじょう介護かいご保険ほけんりょう支払しはらっていますが、これが20さいからの徴収ちょうしゅうになると、財源ざいげんはいくらえるのでしょうか。全国ぜんこくの20〜39さい人口じんこうは3411まんにんです。介護かいご保険ほけんの40〜64さい保険ほけんりょう平均へいきんがつやく2000えん(2ごう保険ほけんりょう収入しゅうにゅうおうじてちがう)です。20〜39さい場合ばあい給与きゅうよ水準すいじゅんひくいので平均へいきん1000〜1500えん保険ほけんりょうになると想定そうていされます。すると、20〜39さい保険ほけんりょう総額そうがくは、やく4000おくえん〜6000おくえんとなります。
 もし、障害しょうがいしゃ介護かいご保険ほけんはいった場合ばあい介護かいご保険ほけん公費こうひ負担ふたんが2ぶんの1ですので、税金ぜいきんが4000おくえん〜6000おくえん投入とうにゅうされることになり、その資金しきん障害しょうがい福祉ふくしから介護かいご保険ほけん特別とくべつ会計かいけい移動いどうします。(くにが2000〜3000おくえん都道府県とどうふけん+市町村しちょうそんが2000〜3000おくえん移動いどうする)。  すると、くに障害しょうがい支援しえん予算よさんは3473おくえん(16年度ねんど)ですので、このうち3000おくえん介護かいご保険ほけん特別とくべつ会計かいけい移動いどうしてしまうことになります。のこりはやく500おくえんです。この残額ざんがくをヘルパー予算よさん上乗うわの時間じかんよう予算よさん(2かいてヘルパー制度せいど)にできるかどうかですが、簡単かんたんにできるかどうかは、いまだはっきりわかりません。

介護かいご保険ほけん財源ざいげん現状げんじょう

くに税金ぜいきん) 25%
(5%は財源ざいげん調整ちょうせい
けん(税金ぜいきん)12.5% 税金ぜいきん)12.5% 介護かいご保険ほけんりょう収入しゅうにゅう50%

市町村しちょうそん介護かいご保険ほけん特別とくべつ会計かいけい設定せっていし、介護かいご保険ほけん運営うんえいされている。全体ぜんたい半分はんぶん税金ぜいきん投入とうにゅうされている。
予算よさん不足ふそくした場合ばあいは、介護かいご保険ほけんの「財政ざいせい調整ちょうせい基金ききん」から借金しゃっきんして穴埋あなうめをおこない、年度ねんど以降いこう保険ほけんりょうげて借金しゃっきん返済へんさいする仕組しくみ。

支援しえん制度せいど財源ざいげん現状げんじょう


くに税金ぜいきん) 50%

けん税金ぜいきん)25% 税金ぜいきん)25%
 

全額ぜんがく税金ぜいきんである。

障害しょうがい介護かいご保険ほけんはいると非常ひじょうおおきな問題もんだいてん

 介護かいご保険ほけん本体ほんたいはかなりの財政難ざいせいなんで、今後こんご団塊だんかい世代せだい老人ろうじんになるので、現在げんざいやくちょうえん介護かいご保険ほけん規模きぼ今後こんご、20ちょうえん以上いじょう必要ひつようになっていくと想定そうていされています。このため、老健ろうけんきょく担当たんとう介護かいご保険ほけん自体じたいを「上限じょうげんなし」に変更へんこうするのはかなりきびしい状況じょうきょうです。
 現状げんじょう可能かのうせいがあるのは、現状げんじょうのままの制度せいど上限じょうげん介護かいご保険ほけんヘルパーが1かいとすると、障害しょうがいヘルパーを2かいとする方式ほうしきだとかんがえられます。これならば、障害しょうがい保健ほけん福祉ふくしだけの決定けっていでほぼ実現じつげんできるからです。(それでも、困難こんなんおおい)。しかし、この解決かいけつ方法ほうほうでも、以下いかのようなおおきな問題もんだい発生はっせいします。

@ 24あいだ/にちのヘルパー時間じかんているでは・・・・・(介護かいご保険ほけんヘルパーが1かいとすると、障害しょうがいヘルパーを2かいとすることで、現状げんじょうおな制度せいど利用りよう可能かのう

介護かいご保険ほけんヘルパー3あいだ/にち 障害しょうがいヘルパー(2かい部分ぶぶん)21あいだにち

A 3あいだ/にち以下いかのヘルパー利用りようしゃしかいない市町村しちょうそんでは・・・・(介護かいご保険ほけんヘルパーだけがのこり、障害しょうがいヘルパー予算よさん消滅しょうめつする。3300市町村しちょうそんの9わりがこうなる)

介護かいご保険ほけんヘルパー3あいだ/にち上限じょうげん  

3300市町村しちょうそんの9わり市町村しちょうそん
1にち時間じかん以上いじょう介護かいご必要ひつよう障害しょうがいしゃ施設しせつからられない地域ちいきになり、将来しょうらい固定こてい
介護かいご保険ほけんでは身体しんたい介護かいご1あいだ4000えん×3かい×30にち=36まんえん。1にち3あいだ上限じょうげん突破とっぱする。現在げんざい支援しえんヘルパー利用りようしゃ全員ぜんいんがこの水準すいじゅん以下いか市町村しちょうそんでは、介護かいご保険ほけんだけがのこり、上乗うわの部分ぶぶん障害しょうがいヘルパー予算よさん消滅しょうめつする。消滅しょうめつした予算よさん復活ふっかつすることは財政難ざいせいなんなか非常ひじょうむずかしい。これらの市町村しちょうそんで5ねん施設しせつから自立じりつ希望きぼうしゃても、障害しょうがいヘルパー予算よさんは0なので、3時間じかん以上いじょう介護かいご必要ひつよう障害しょうがいしゃ施設しせつからられない)

毎年まいとしヘルパー制度せいどびてきているが上記じょうき地域ちいきでは、今後こんご一切いっさいびなくなる
 たとえば、1にち16あいだ介護かいご必要ひつよう障害しょうがいしゃが、施設しせつから自立じりつ希望きぼうたり、介護かいごしていたおや死亡しぼうした場合ばあいには、現在げんざいは、小規模しょうきぼ市町村しちょうそんでもヘルパー時間じかんすうが1にち8〜16あいだびている。これは、すうせんまんえん予算よさん規模きぼがあるから。1にち16あいだのヘルパーが決定けっていされるには、年間ねんかん1000まん予算よさん必要ひつよう補正ほせい予算よさん必要ひつようがある。予算よさん規模きぼ年間ねんかんすうじゅうまんえん以下いかや0えん市町村しちょうそんでは無理むり。しかも、介護かいご保険ほけん障害しょうがいはいると、すくなくとも介護かいご保険ほけんで「いちかい部分ぶぶん」が保障ほしょうされているという理由りゆうで、「かい部分ぶぶん」が実施じっしされる可能かのうせいきわめてすくなくなる。

この問題もんだいふくめ、介護かいご保険ほけん障害しょうがい施策しさく統合とうごうされると、以下いかのようなさまざまな問題もんだい発生はっせいします。

(1)ヘルパー時間じかん上限じょうげん問題もんだいさい重要じゅうよう問題もんだい
   介護かいご保険ほけんでは最高さいこうよう介護かいご5でも身体しんたい介護かいご1にちあいだ上限じょうげん。(深夜しんやなら1にちあいだ上限じょうげん)。介護かいご保険ほけん支援しえんヘルパーの2かい方式ほうしきでは、9わり市町村しちょうそん介護かいご保険ほけんの1にちあいだ上限じょうげんが、ぜん制度せいど上限じょうげんになる。しかも今後こんご制度せいどびなくなる。日本にっぽんのほとんどの地域ちいき施設しせつからられないなかになる。

介護かいご保険ほけんでは、1にちあいだつき90あいだ程度ていど上限じょうげんがある。現在げんざい1人ひとりらしの全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃがいない9わり市町村しちょうそんでは、つき90時間じかん以下いかのヘルパー利用りよう実績じっせきしかないので、介護かいご保険ほけん統合とうごうすると、介護かいご保険ほけんだけで介護かいご需要じゅよう充足じゅうそくする。このため、介護かいご保険ほけん支援しえんヘルパーの2かい制度せいどが(困難こんなんえて)実施じっしされたとしても、2かい制度せいど実施じっしされるのは、東京とうきょう大阪おおさかなど1都市としだけにとどまる。9わり地方ちほう市町村しちょうそんでは、上乗うわのよう障害しょうがいヘルパー予算よさん必要ひつようなくなり、廃止はいしされる。また、2かい障害しょうがいヘルパー利用りようしゃにん程度ていどでは、年間ねんかん予算よさんすうじゅうまんえんという、きわめてちいさい予算よさん制度せいどになってしまう。こうなった場合ばあいすうねん重度じゅうど全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ同居どうきょ家族かぞく死亡しぼうした場合ばあい、または、施設しせつはいっている重度じゅうど障害しょうがいしゃ自立じりつ希望きぼうした場合ばあい、その市町村しちょうそんには、2かい部分ぶぶん支援しえんヘルパー予算よさんは0か、きわめてすくないので、必要ひつようなヘルパー時間じかん決定けっていされることはできなくなる。(0やすうじゅうまんえん予算よさん制度せいどを、補正ほせいで1000まんえん予算よさんにすることは不可能ふかのう)。市町村しちょうそん財政ざいせい理事りじしゃ議会ぎかいは、1かい部分ぶぶん介護かいご保険ほけんだけで十分じゅうぶん判断はんだんし、支援しえんヘルパー予算よさんおおきくやす補正ほせい許可きょかしなくなる。この結果けっか毎年まいとし順調じゅんちょうびてきていた障害しょうがいヘルパー制度せいど今後こんごびることはなくなる。日本にっぽんの9わり地域ちいきでは、3時間じかん以上いじょう介護かいご必要ひつよう障害しょうがいしゃ施設しせつから永久えいきゅう地域ちいき自立じりつすることはできなくなってしまう。)

(2)介護かいご保険ほけんの50%公費こうひ負担ふたん予算よさんに、支援しえんぜん予算よさん吸収きゅうしゅうされ、上乗うわのせヘルパー予算よさん自体じたい消滅しょうめつする可能かのうせいおおきい

(そもそも、2かい制度せいどにすること自体じたいが、かなりむずかしい。そのうえ、すべての市町村しちょうそん強制きょうせいすることは不可能ふかのう。) 

(3)よう介護かいご認定にんてい(アセスメント)の問題もんだい

知的ちてき精神せいしん聴覚ちょうかく視覚しかく内部ないぶ障害しょうがいは、介護かいご保険ほけんよう介護かいご認定にんていではおおくが自立じりつになってしまう。べつ項目こうもく判定はんていするアセスメントが必要ひつよう。  しかし、おおくの老人ろうじん肢体したい障害しょうがいである。おな障害しょうがいであるわか肢体したい障害しょうがいしゃ現在げんざい介護かいご保険ほけん判定はんてい方法ほうほう使つかうしかない。介護かいご保険ほけん肢体したい不自由ふじゆうむけの判定はんていは、施設しせつでの介護かいご職員しょくいんからける介護かいご時間じかんもと算定さんていされているため、いつあるかわからない「緊急きんきゅう事態じたい」や「トイレ」や「ものる」ために介護かいごしゃ見守みまも待機たいきすることが必要ひつよう時間じかんすう反映はんえいされない。15ふんおきの車椅子くるまいすうえでのじゅくそう防止ぼうし体位たいい交換こうかんなども必要ひつようせい時間じかん反映はんえいされない。  このため、障害しょうがいしゃ在宅ざいたく生活せいかつで、健常けんじょうしゃ家族かぞくとの同居どうきょ場合ばあいに、家族かぞく介護かいごわせてなにとか生活せいかつできる水準すいじゅんでしか、介護かいご保険ほけんはサービスが提供ていきょうされない。  また、介護かいご保険ほけんは1にんらしでもヘルパー時間じかんすうえない。1人ひとりらしの場合ばあいなどはべつのアセスメント方式ほうしき必要ひつよう。)

(4)よう介護かいご3・4のひと十分じゅうぶん上乗うわのせできるか?

きゅう全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ介護かいごじん派遣はけん事業じぎょう対象たいしょうしゃ特別とくべつ障害しょうがいしゃ手当てあ受給じゅきゅうしゃで1にんらしなどが対象たいしょうで、東京とうきょうでは毎日まいにち8〜24あいだ決定けっていされている)でも、よう介護かいご2・3・4のひとはかなりいる。たとえば、食事しょくじ自分じぶんでできる場合ばあいは、よう介護かいご以下いかになる。よう介護かいごが5でない場合ばあいに、十分じゅうぶん上乗うわのせがけられるかどうか、疑問ぎもんがある。とく制度せいど利用りようしゃすくない地方ちほう市町村しちょうそんではよう介護かいご5でないと上乗うわのせをみとめない運用うんようになる可能かのうせいたかい)

(5)ヘルパー資格しかく問題もんだい (日常にちじょう生活せいかつ支援しえんなど)

現在げんざい日常にちじょう生活せいかつ支援しえん毎日まいにちあいだ利用りようしゃ場合ばあい、このうち3あいだ介護かいご保険ほけんヘルパーにわった場合ばあい、なれた介護かいごしゃ日常にちじょう生活せいかつ支援しえん資格しかくしかっていないが、どうするか。介護かいごしゃ平均へいきん2〜3ねん程度ていど退職たいしょくするので、資格しかくしゃ求人きゅうじんして補充ほじゅう必要ひつようで、面接めんせつ採用さいように2にち受講じゅこうできる日常にちじょう生活せいかつ支援しえん研修けんしゅうけさせている。(資格しかくしゃ求人きゅうじんでないと、求職きゅうしょくしゃすくないため、男性だんせいヘルパーで休日きゅうじつ夜間やかん早朝そうちょう・とまり介護かいごができ、正月しょうがつはたらけ、きちんとした介護かいごのできる人材じんざい確保かくほできない。)2〜3きゅうヘルパー研修けんしゅうはなかなか受講じゅこう機会きかいがない。)

(6)セルフケアプランが事実じじつじょう不可能ふかのうになる問題もんだい

支援しえん制度せいどでは、自分じぶん自分じぶん計画けいかくめる制度せいどであるので、ヘルパーが時間じかん変更へんこう対応たいおうできるかぎり、毎日まいにち障害しょうがいしゃが、仕事しごとなどのわる時間じかんわせてヘルパー利用りよう予定よていえることも可能かのう。しかし、介護かいご保険ほけんでは、このようなことは不可能ふかのう介護かいご保険ほけんでも、自己じこプラン制度せいどはあるが、おおくの市町村しちょうそんみとめていない。しかも、自分じぶん点数てんすう計算けいさんして複雑ふくざつ書類しょるい毎月まいつき市町村しちょうそん提出ていしゅつする能力のうりょくがある障害しょうがいしゃ以外いがいは、自己じこプランは選択せんたくできない。また、その能力のうりょくがあっても、市町村しちょうそん毎日まいにち変更へんこうされたケアプランを(点数てんすう計算けいさんして)しにくことは不可能ふかのう現在げんざい介護かいご保険ほけん制度せいどでは、99%の障害しょうがいしゃがケアマネージャーを利用りようするしかない。)

(7)介護かいご保険ほけんのケアマネージャーに管理かんりされる

支援しえんでは毎月まいつき毎週まいしゅう毎日まいにち障害しょうがいしゃ自分じぶん予定よていえることが可能かのうだが、介護かいご保険ほけんではプラン変更へんこうのたびにケアマネージャーの許可きょかけなくてはいけないため、迅速じんそくなプラン変更へんこう不可能ふかのうになる。そのほか、ケアマネージャーにさまざまな管理かんりをされ使つか勝手がってわるくなる。これは、現在げんざい介護かいご保険ほけん利用りようをしているALSの障害しょうがいしゃなどで、実証じっしょうされている。ケアマネージャーを使つかうか、ケアコンサルタントを使つかうか、選択せんたくできるようにすべきである。(ケアコンサルタントとは、支援しえん同様どうように、障害しょうがいしゃ利用りよう希望きぼう時間じかん毎日まいにちえることが可能かのうで、ケアコンサルタントは社会しゃかい資源しげん情報じょうほう提要ていよう制度せいど仕組しくみの情報じょうほう提供ていきょう保険ほけん点数てんすう計算けいさん補助ほじょのみをおこない、管理かんり権限けんげんはない。))

(8)介護かいご保険ほけんでは健常けんじょうしゃ家族かぞく同居どうきょ場合ばあい家事かじ援助えんじょまどきなどの規制きせいがある

障害しょうがいヘルパーでは家事かじ援助えんじょ規制きせいはなく、健常けんじょうしゃ家族かぞく同居どうきょしている場合ばあいでも、障害しょうがいしゃ自立じりつして生活せいかつするのに必要ひつようなヘルパー時間じかん決定けっていされるが、介護かいご保険ほけんでは健常けんじょうしゃ家族かぞくがいる場合ばあいは、家事かじ援助えんじょ利用りようできない(おおくの市町村しちょうそん介護かいご保険ほけんはそういう運用うんようおこなっている)。子育こそだ支援しえんくさきやまどきも障害しょうがいヘルパーでは可能かのうだが、介護かいご保険ほけんでは禁止きんしされている。)

(9)入院にゅういんのヘルパーの問題もんだい

支援しえん障害しょうがいヘルパーでは自治体じちたいみとめれば、(国庫こっこ補助ほじょ使つかわずに)全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ一時いちじ入院にゅういんちゅうもヘルパーを利用りようできる。(東京とうきょう札幌さっぽろ、さいたまなどで実績じっせきあり)。1にち24あいだ介護かいご必要ひつよう障害しょうがいしゃの1にちあいだ介護かいご保険ほけんヘルパーになると、3あいだぶんはこのような措置そちがなくなる。介護かいご保険ほけんくにしばりがおおきく、障害しょうがいしゃ団体だんたい交渉こうしょうによる制度せいど改善かいぜん不可能ふかのうしょ外国がいこくでは重度じゅうど障害しょうがいしゃ入院にゅういんちゅうのヘルパー利用りようみとめられているので、くにとの交渉こうしょう今後こんごすこしずつ実現じつげんしていく可能かのうせいがあるが、介護かいご保険ほけんはいると、そのみちざされる。

(10)自己じこ負担ふたん問題もんだい

1人ひとりらしの知的ちてき障害しょうがいしゃ精神せいしん障害しょうがいしゃは、ほとんどはつきまんえんだい年金ねんきん唯一ゆいいつ収入しゅうにゅうで あり、1人ひとりらしの全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃも8まんえんだい年金ねんきんのみが収入しゅうにゅうという場合ばあいがほとんどであ る。
介護かいご保険ほけん自己じこ負担ふたん上限じょうげん高額こうがく介護かいごサービス)としてつき15000えん非課税ひかぜい老齢ろうれい年金ねんきん 受給じゅきゅうしゃ)〜やく2.5まんえん非課税ひかぜい)〜やく3.5まんえん一般いっぱん)があるが、居宅きょたく支援しえん自己じこ負担ふたんは 0えん非課税ひかぜい)〜すうせんえんてい所得しょとく)が上限じょうげんである。
また、支援しえん自己じこ負担ふたん本人ほんにん以外いがい配偶はいぐうしゃ子供こども収入しゅうにゅう対象たいしょうである。介護かいご保険ほけん自己じこ 負担ふたん上限じょうげんは、配偶はいぐうしゃ子供こどもだけでなくおや収入しゅうにゅう対象たいしょうになる。)

(11)車椅子くるまいすなどおぎなえ装具そうぐ問題もんだい

介護かいご保険ほけんはいると、JISじすがた普通ふつう車椅子くるまいすやリクライニング車椅子くるまいす介護かいご保険ほけんレンタル事業じぎょうしょからレンタルできるので、非常ひじょう特殊とくしゅ改造かいぞう必要ひつよう場合ばあいのぞ障害しょうがい制度せいど装具そうぐ制度せいどでの支給しきゅうはされなくなる。ところが、現在げんざいでも、おおくの市町村しちょうそん介護かいご保険ほけんほう自治体じちたい負担ふたんがくすくないという理由りゆうで、からだわない介護かいご保険ほけんのレンタル車椅子くるまいす使つかうよう強制きょうせいしている事例じれいがある。40さい以上いじょう特定とくてい疾患しっかん障害しょうがいしゃで、介護かいご保険ほけん開始かいしまえ自分じぶんからだはばわせたリクライニング車椅子くるまいす装具そうぐ制度せいどつくってもらっていたが、介護かいご保険ほけんはいり、からだはばわないリクライニングくるまいすを介護かいご保険ほけんレンタルで利用りようするように強制きょうせいされているれいがある。重度じゅうど全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃにとっては、車椅子くるまいすかく部分ぶぶんのサイズがからだすこしでもわないと、たもてないので、使つかものにならない場合ばあいおおい。しとねかさができやすくなる。しかし、更正こうせい相談そうだんしょでの特殊とくしゅ改造かいぞう許可きょかるほどでない障害しょうがいしゃほう圧倒的あっとうてきおおい。このため、「更正こうせい相談そうだんしょでの特殊とくしゅ改造かいぞう許可きょかるほどではないが、既成きせいのレンタル車椅子くるまいすではサイズなどがわない」おおくの障害しょうがいしゃにとって、外出がいしゅつなどが困難こんなんになり、じこもりやたきりとなってしまう。

(12)障害しょうがいしゃ団体だんたい自治体じちたい障害しょうがい福祉ふくしたいして交渉こうしょうし、介護かいご制度せいど改善かいぜんがされてきたなが歴史れきし実績じっせきがあるが、今後こんご、それができなくなる

日本にっぽん障害しょうがいしゃ在宅ざいたく介護かいご制度せいどは、1970年代ねんだいから、障害しょうがいしゃ団体だんたい自治体じちたい厚生省こうせいしょう障害しょうがい福祉ふくし担当たんとう交渉こうしょうして、制度せいど改善かいぜんされてきた実績じっせきがある。介護かいご保険ほけん介護かいご制度せいど吸収きゅうしゅうされると、交渉こうしょう不可能ふかのうになる。とくに、介護かいご保険ほけんでは、市町村しちょうそんうごかせる裁量さいりょう部分ぶぶんがほとんどなく、制度せいど改善かいぜんがされない。)

 

以上いじょう問題もんだいのほかにも、問題もんだいがあるとおもいます。なるべくはや提示ていじする必要ひつようがありますので、ご意見いけん募集ぼしゅうします。fax0120-916-843か メールweb@kaigoseido.net までご意見いけんをおおくりください。なるべくこまかくおねがいします。プロフィールや連絡れんらくがつく電話でんわ番号ばんごうもおきください。

一方いっぽう介護かいご保険ほけんはいるとよいてん

一方いっぽう介護かいご保険ほけんはいりたいという意見いけん勢力せいりょくには、それなりの理由りゆうがあります。

(1)精神せいしん障害しょうがいしゃ施設しせつやヘルパーなどの介護かいご制度せいど改善かいぜん

 精神せいしん障害しょうがいしゃ先進せんしんこく最悪さいあくの30まんにん病院びょういんはいっており、当面とうめんまん2000にん早急そうきゅう地域ちいき移行いこうしてもらうことがまっているが、その財源ざいげんが、障害しょうがい分野ぶんや予算よさん不足ふそくで、まったくめどがたない。介護かいご保険ほけんはいれば、入所にゅうしょ施設しせつやデイサービスやショートステイ、ホームヘルプが精神せいしん障害しょうがいでも利用りようできるようになる。  (ただし、よう介護かいご認定にんてい改善かいぜんされないと、ほとんどの精神せいしん障害しょうがいしゃ自立じりつ判定はんていになりサービス利用りようできず、さらに、精神せいしん系列けいれつ医療いりょう法人ほうじん精神せいしん専用せんよう施設しせつをたくさんつくってしまうおそれがある。介護かいご保険ほけん開始かいしにも、老人ろうじん病院びょういん運営うんえいする医療いりょう法人ほうじんは、大量たいりょう療養りょうようがた病床びょうしょうぐん介護かいご保険ほけん対象たいしょう入所にゅうしょ施設しせつひとつで、医療いりょう法人ほうじんつくる)をつくり、介護かいご保険ほけんものにした。)

(2)小規模しょうきぼ作業さぎょうしょ問題もんだい解決かいけつかうかも

 小規模しょうきぼ作業さぎょうしょ予算よさん不足ふそく問題もんだい解決かいけつしないのは、障害しょうがい分野ぶんや予算よさん不足ふそくしているから。介護かいご保険ほけんはいさいに、デイサービスの1しゅとして小規模しょうきぼ作業さぎょうしょ位置いちづければ、飛躍ひやくてき予算よさん作業さぎょうしょ確保かくほできる可能かのうせいがある。
 (すでにNPO法人ほうじんして支援しえん知的ちてき障害しょうがいしゃデイサービスなどの指定していっている作業さぎょうしょがあるが、これとおなじレベルはクリアしなくてはいけないことが予想よそうされるので、すべての作業さぎょうしょいまのままの形態けいたい予算よさんえるわけではない。また、デイサービスとなると、毎日まいにちのプログラムをつくることを義務付ぎむづけられたり、新規しんきだれでもデイサービスにれなくてはならなくなる)

(3)過疎かそなどの町村ちょうそん障害しょうがいヘルパーをほとんどおこなっていない地域ちいきでもヘルパー制度せいどけられるようになる

 支援しえん制度せいどでは、障害しょうがい福祉ふくし熱心ねっしんでない市町村しちょうそんでは、極端きょくたん制度せいどわるい。とくに、重度じゅうど障害しょうがいしゃ1人ひとりらしなどがない町村ちょうそん場合ばあいは、だい多数たすう障害しょうがいしゃ家族かぞく介護かいごしてなにとかなる場合ばあいおおいので、障害しょうがいヘルパー制度せいどがないところもおおい。介護かいご保険ほけん制度せいどになれば、家族かぞく同居どうきょでも、1人ひとりらしでも、おなじ障害しょうがい状況じょうきょうならばおなよう介護かいご認定にんているので、市町村しちょうそんかなら制度せいどおこなうことになる。町村ちょうそんでもヘルパー制度せいどけられるようになる。 (ただし、さい重度じゅうどよう介護かいご5(ぜん介助かいじょで、食事しょくじ介護かいご必要ひつよう程度ていど目安めやす)でも、ヘルパーなら身体しんたい介護かいごで1にちあいだぶんしかなく、現状げんじょうよりはヘルパー時間じかんすうがアップするが、そこからさきびない。つまり、町村ちょうそんのほとんどでは一生いっしょう家族かぞくから自立じりつできなくなる。)

(4)健常けんじょうしゃ家族かぞく同居どうきょしている重度じゅうど障害しょうがいしゃのほとんどは、ヘルパー時間じかんすうがアップする

 介護かいご保険ほけん制度せいどになれば、家族かぞく同居どうきょでも、1人ひとりらしでも、おなじ障害しょうがい状況じょうきょうならばおなよう介護かいご認定にんているので、健常けんじょうしゃ同居どうきょ場合ばあいは、たいていは時間じかんすうはアップする。 (家族かぞく同居どうきょ場合ばあいは、時間じかんすうがアップするが、家族かぞく収入しゅうにゅうがあるので、1わり負担ふたん昼間ひるま身体しんたい介護かいごヘルパー利用りようは、1あいだ402えん自己じこ負担ふたん)となり、よう介護かいご5のすべて(毎日まいにちあいだ身体しんたい介護かいご)を使つかると、3まん5000えん自己じこ負担ふたんとなる。家族かぞく許可きょかがないかぎり、ヘルパーは使つかえないことになる。これにたいして、現在げんざい家族かぞく同居どうきょ障害しょうがいしゃのほとんどは未婚みこんで、支援しえん制度せいどでは自己じこ負担ふたんはない。)

(5)介護かいごリフト・車椅子くるまいすなどのレンタル品目ひんもくなんだいでも利用りようできる。

 介護かいご保険ほけん場合ばあいよう介護かいごごとの限度げんどがく範囲はんいで、ヘルパーを使つかうか、福祉ふくし機器ききレンタルを使つかうかが自由じゆう選択せんたくできる。ためしにりることもできる。たとえば、電動でんどう車椅子くるまいすを2だい介護かいごリフトを3だいレンタルすることも可能かのう(この場合ばあい自己じこ負担ふたんつきまん5000えん程度ていど)。しかし、そのぶん、ヘルパーを使つかえる時間じかんすうる。介護かいご保険ほけん支援しえんヘルパーの2かい利用りようしゃ以外いがい福祉ふくし機器ききをそんなにたくさんりる余裕よゆうはない。しかも、車椅子くるまいすはオーダーメイドは無理むりなので、からだわない。

(6)支援しえんはこのままでいくと、予算よさん確保かくほがままならない。一般いっぱん財源ざいげんおそれもあり。介護かいご保険ほけんはいれば、予算よさん確保かくほできる

 支援しえんは、毎年まいとし予算よさん不足ふそくつづき、このあおりをけて、支援しえん以外いがい予算よさんは、毎年まいとしすこしずつカットをせざるをなくなっている。新規しんき制度せいど不可能ふかのう。それどころか、三位一体さんみいったい改革かいかくけて、すうねんさきには、支援しえん制度せいど一般いっぱん財源ざいげんされるおそれもある。そうなると、ヘルパー制度せいどおくれている町村ちょうそんはますます制度せいど改善かいぜん放棄ほうきし、すでにヘルパー制度せいどがそこそこびている地域ちいきでも、交渉こうしょうしてさらに制度せいどばすことがむずかしくなる。介護かいご保険ほけんはいれば、三位一体さんみいったい改革かいかくからのがれられる。 (支援しえんのヘルパー予算よさんはかなりちいさいため、一般いっぱん財源ざいげん障害しょうがいしゃ団体だんたい一致いっち団結だんけつして行動こうどうすれば、自民党じみんとう公明党こうめいとう反対はんたいするので、回避かいひできるという意見いけんおおくある。また、政治せいじうごきで、(支援しえん仕組しくみはえずに)介護かいご保険ほけんえる保険ほけんりょうを、障害しょうがい支援しえんに、財源ざいげんだけ方法ほうほうもあるという意見いけんもある。)

みなさんも各地かくちかく団体だんたい早急そうきゅう議論ぎろん行動こうどうを!
2〜3がつには厚生こうせい労働ろうどう省内しょうない方針ほうしん決定けっていします

 昨年さくねんまでは、厚生こうせい労働ろうどう省内しょうないでは、障害しょうがい介護かいご保険ほけん統合とうごう少数しょうすうでした。今年ことしになって、きゅう情勢じょうせいわってきました。支援しえんでヘルパーの利用りよう予算よさん不足ふそくつづいていることや、三位一体さんみいったい改革かいかく予想よそうえたスピードですすんでいること、首相しゅしょう消費しょうひぜい増税ぞうぜい凍結とうけつをし、財政ざいせい支出ししゅつめていることなども理由りゆうです。
 厚生こうせい労働省ろうどうしょう介護かいご改革かいかく本部ほんぶは6がつ介護かいご保険ほけん障害しょうがい統合とうごうさせるかをふくめ、おおまかなことを決定けっていします。実際じっさいにはさい重要じゅうよう検討けんとう課題かだい障害しょうがいとの統合とうごうは、2がつから3がつには障害しょうがい保健ほけん福祉ふくしない方針ほうしんると予想よそうされます。全国ぜんこくみなさんの議論ぎろん行動こうどう早急そうきゅう必要ひつようです。
 介護かいご保険ほけんへの統合とうごうは、利点りてん欠点けってんもありますが、1ばんおおきな問題もんだいは、1970年代ねんだいから毎年まいとし運動うんどう改善かいぜんしてきた障害しょうがいしゃ介護かいご制度せいどを、(24あいだ保障ほしょう実現じつげんしつつある日本にっぽん介護かいご制度せいどを)、そのうごきをめてしまう可能かのうせいがあるということです。3300市町村しちょうそんの9わり市町村しちょうそんで3時間じかん以上いじょうのヘルパー制度せいど将来しょうらいにわたってけられない(施設しせつ親元おやもとから自立じりつできない)という日本にっぽんになる可能かのうせいもあるということです。先進せんしん各国かっこくでは障害しょうがいしゃ介護かいご制度せいどは24あいだ保障ほしょうのパーソナルアシスタント制度せいどかって確実かくじつびています。この問題もんだいなどすべての問題もんだい解決かいけつするならば、介護かいご保険ほけんでも支援しえんでもよいでしょう。現状げんじょうではどちらにも利点りてんがあり問題もんだいがありますので、運動うんどうえていくしかありません。
 日本にっぽんでは、どうしたらいいのか、全国ぜんこくみなさんで、議論ぎろんし、行動こうどうしてください。


かい制度せいどになる可能かのうせいたかまる
介護かいご保険ほけんが1かい部分ぶぶんで、障害しょうがいヘルパーが2かい部分ぶぶん

厚生こうせい労働省ろうどうしょう障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし部長ぶちょう障害しょうがい福祉ふくし課長かちょう、1がつ22にちに2かいての趣旨しゅし発言はつげん

 新聞しんぶんでもほうじられていますが、厚生こうせい労働省ろうどうしょう塩田えんでん障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし部長ぶちょう高原こうげん障害しょうがい福祉ふくし課長かちょうは1がつ22にちにそれぞれ、広島ひろしま滋賀しがけんのシンポジウム会場かいじょうで、長時間ちょうじかん介護かいご必要ひつよう障害しょうがいしゃたいしては、介護かいご保険ほけんりない部分ぶぶん障害しょうがいヘルパーを上乗うわのせして2かい制度せいど対応たいおうするという趣旨しゅし発言はつげんをしました。
 障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし内部ないぶでは、長時間ちょうじかん必要ひつようひとにはきちんと対応たいおうしていくという合意ごういがなされたため、このような発言はつげんひょうたということです。現時点げんじてんで2かい方式ほうしきくという合意ごうい完全かんぜんにされているわけではありませんが、げん段階だんかい長時間ちょうじかん介護かいご対応たいおう可能かのう実現じつげん可能かのうせいのある方法ほうほうは2かい方式ほうしきもっと現実げんじつてきということのようです。おそらく、今後こんごは2かい方式ほうしきなかで、複数ふくすう方式ほうしき検討けんとうし、そのなか制度せいどをどのようなかたちにしていくかの検討けんとうすすむものとおもわれます。  

現状げんじょうの2かい制度せいど

 現状げんじょう制度せいどでは、65さい以上いじょう全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃなどは、介護かいご保険ほけんを1かいとして、そのうえ支援しえんのヘルパー制度せいどを2かいとして使つかっています。
 この方法ほうほうは2000年度ねんど介護かいご保険ほけん開始かいしにはマイナーなイメージでしたが、2003年度ねんど支援しえん制度せいどはじまったことにより、いまでは、全国ぜんこく障害しょうがいヘルパー利用りようしゃの17%は65さい以上いじょうとなっており、介護かいご保険ほけん上乗うわのせするかたち障害しょうがいヘルパーを2かい利用りようしています。
 この2かい方式ほうしきを、「65さい以上いじょう」から、そのまま「ぜん年齢ねんれい」に拡大かくだいするという方法ほうほうは、現行げんこう制度せいどなので、ひとつのおおきなあんとなります。(以下いか、「現行げんこうかい方式ほうしき」と記述きじゅつします)。
 しかし、この「現行げんこうかい方式ほうしき」では、全国ぜんこく3300市町村しちょうそんの9わり市町村しちょうそんで、介護かいご保険ほけんのヘルパー時間じかんだけで充足じゅうそくしてしまい、2かい部分ぶぶん予算よさんが0になってしまうというおおきな問題もんだい発生はっせいします。財政難ざいせいなんおり予算よさんが0になったものが復活ふっかつすることはまずありません。
 つまり、この「現行げんこうかい方式ほうしき」では、日本にっぽんの9わり市町村しちょうそんで、今後こんご、1にち時間じかん以上いじょう介護かいご必要ひつよう障害しょうがいしゃは、施設しせつ親元おやもとから地域ちいきることが永久えいきゅうにできなくなってしまいます。  

べつ方法ほうほうの2かい制度せいど

 一方いっぽう、2かい部分ぶぶん制度せいどを「あらたな時間じかんすう決定けってい方式ほうしき」をもつ障害しょうがいヘルパー制度せいどとして1からてなおす方式ほうしきも、今後こんご、そのなかで複数ふくすう方法ほうほう検討けんとうされることになります。 そのなかには、「このような障害しょうがいしゃならこの時間じかんすうを2かい部分ぶぶんすべきである」と全国ぜんこく共通きょうつう時間じかんすう決定けっていのガイドラインをつくり、それを遵守じゅんしゅするように市町村しちょうそんにおねがいしていく・・・という方法ほうほうもあります。
 この方式ほうしきは、現在げんざい長時間ちょうじかん利用りようしゃがいない地域ちいきでも、たとえば、家族かぞく同居どうきょさい重度じゅうど全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃでも、ある程度ていどはヘルパー利用りよう時間じかん強制きょうせいてきにのばす効果こうかがあるかもしれません。財源ざいげんは、施設しせつ支援しえん予算よさん介護かいご保険ほけんはいるので、税金ぜいきん負担ふたん半分はんぶんむので、そのいた予算よさんを2かいてヘルパー制度せいどにまわすことが可能かのうです。そうすれば、予算よさんは0ではありませんから、重度じゅうど障害しょうがいしゃ突然とつぜんにんらしをはじめても、補正ほせい予算よさんなどで長時間ちょうじかんのヘルパー時間じかん確保かくほできる可能かのうせいもあります(ただし、2かい部分ぶぶん予算よさん規模きぼが、現在げんざい障害しょうがいヘルパー制度せいどよりちいさくなっていれば、長時間ちょうじかんのヘルパー時間じかんけられる可能かのうせい現行げんこう制度せいどよりもひくくなる)

この方法ほうほう欠点けってんは、
(1)市町村しちょうそんくにうことを無視むしして2かい制度せいどおこなわない可能かのうせいがあること。
(2)三位一体さんみいったい改革かいかくで、すうねんくに補助ほじょきんはすべて廃止はいしされ、補助ほじょきんシステムそのものがなくなってしまう可能かのうせいがあり、そうなると、自治体じちたいは2かい制度せいどはやらなくなること。
(3)全国ぜんこく共通きょうつう時間じかんすう決定けっていのガイドラインというものは、現状げんじょう先進せんしん自治体じちたい(24あいだ介護かいご保障ほしょう実現じつげんしている自治体じちたい)の時間じかんすう決定けっていかんがかたよりどうしても(かなり)水準すいじゅんがってしまう。
(4)いままでは、1人ひとりらしをはじめたさい重度じゅうど障害しょうがいしゃ市町村しちょうそん交渉こうしょうをし、いのちにかかわるということで市町村しちょうそん補正ほせい予算よさんんで、ヘルパー制度せいどばしてきたという全国ぜんこくでの実績じっせき歴史れきしがあるが、この方法ほうほうおなじようにとれなくなる可能かのうせいがある(水準すいじゅんひくいガイドラインをつくると、それ以上いじょう制度せいどびなくなる)。
ということです。

(1)の対策たいさくとして、全国ぜんこく市町村しちょうそんはその障害しょうがいしゃ人数にんずう把握はあくし、数値すうち計画けいかくつくり、それにもとづき予算よさん措置そちをしていく・・・ことを法律ほうりつ義務ぎむづけするという方法ほうほうがあります。(強制きょうせいてき義務付ぎむづけは困難こんなんえないとできない)
(2)の対策たいさくとしては、2かい部分ぶぶん介護かいご保険ほけん法律ほうりつ介護かいご保険ほけん特別とくべつ会計かいけいなかれてしまうという方法ほうほうがあるかもれません。(かなりむずかしい)
(3)の全国ぜんこく共通きょうつうガイドラインですが、最高さいこうにち24あいだ人数にんずうをどう規定きていするか(現状げんじょうでは24あいだ保障ほしょうでも10まんにんに2〜3にん程度ていど)、12あいだ人数にんずうをどう規定きていするか、8あいだ人数にんずうをどう規定きていするか、などが予算よさんとの関係かんけいまってしまいます。施設しせつ予算よさん半分はんぶんくといっても予算よさん有限ゆうげんですので、すべての要望ようぼう対応たいおうはできません。それをどうするか、検討けんとう課題かだいです。また、家族かぞく同居どうきょ障害しょうがいしゃ手厚てあつくすると、1にんらしの障害しょうがいしゃ十分じゅうぶん時間じかんすうせなくなり、24あいだヘルパーを使つかえるのは、人工じんこう呼吸こきゅう利用りようしゃだけになってしまいます。現在げんざい24あいだ介護かいご保障ほしょう毎日まいにち24あいだのヘルパーを使つかっている脳性のうせいまひ・けいそんすじジスなどの障害しょうがいでは24あいだ利用りようできないことになります。
(4)の問題もんだいも、交渉こうしょうしてばしていけるような対策たいさく必要ひつようです。


介護かいご保険ほけん部会ぶかい審議しんぎかい報告ほうこくしょ作成さくせいは8がつ先送さきおく

 社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかい介護かいご保険ほけん部会ぶかいは6がつ予定よていしていた介護かいご保険ほけん制度せいど見直みなおしにかんする報告ほうこくしょりまとめを、8がつまで先送さきおくりすることをめました。
 厚生こうせい労働省ろうどうしょうは、審議しんぎかい介護かいご保険ほけん部会ぶかいで、障害しょうがいしゃ制度せいど介護かいご保険ほけん統合とうごうする内容ないようんだ報告ほうこくしょを6がつまでにりまとめる当初とうしょ予定よていだったが、年金ねんきん制度せいど改正かいせい参院さんいんせんひかえ、6がつまでにりまとめるのは無理むりとの判断はんだんです。
 介護かいご保険ほけん部会ぶかいは、4がつ26にちには現在げんざい40さい以上いじょう対象たいしょうとなっている保険ほけん加入かにゅうしゃについて議論ぎろんおこないました。5月ごがつ14にちにはのこ論点ろんてん議論ぎろんしたうえで、りまとめにけてさらに2かい開催かいさいし、8がつ上旬じょうじゅん報告ほうこくしょ作成さくせい予定よていです。


厚労省こうろうしょう部長ぶちょう共通きょうつうする部分ぶぶん介護かいご保険ほけんで、共通きょうつうしない部分ぶぶんぜいで」
4がつ30にち公開こうかいシンポジウムで

 厚生こうせい労働省ろうどうしょう塩田えんでん障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし部長ぶちょうは4がつ30にち障害しょうがいしゃ団体だんたいとの公開こうかいシンポジウムで、障害しょうがい介護かいご保険ほけん統合とうごうについての意見いけん表明ひょうめいしました。基本きほん部分ぶぶんいままでとおな発言はつげんですが、ガイドヘルプやさい重度じゅうどしゃへの上乗うわの対応たいおう自己じこ負担ふたん問題もんだいなど、よりこまかい発言はつげんおこないました。
 まず、基本きほんてきかんがかたとしては、
介護かいご保険ほけんのシステムを活用かつようすることは障害しょうがいしゃてきしたものになるのか心配しんぱいするこえがある。高齢こうれい障害しょうがい共通きょうつうするものはあるが、おおきくことなるものもある。おおよそすべての障害しょうがいしゃサービスを介護かいご保険ほけんおこなうのではない。共通きょうつうするものについては年齢ねんれい障害しょうがいをとわず共通きょうつうのシステムとする。介護かいご保険ほけん対象たいしょうとならないもの、障害しょうがいしゃ特別とくべつなものについてはぜい財源ざいげん提供ていきょうする。」
 と、介護かいご保険ほけん共通きょうつうする部分ぶぶん統合とうごうし、共通きょうつうしない部分ぶぶん障害しょうがい施策しさくつづぜい対応たいおうするという基本きほんてきかんがかたしめしました。

 自己じこ負担ふたんについては、
介護かいご保険ほけん導入どうにゅうされると、保険ほけんりょう利用りようしゃ負担ふたんしょうじる。こうした負担ふたんについてはあらたなささえの参加さんかりょうとして支払しはら必要ひつようがある。障害しょうがいしゃだから負担ふたんがなくていいというわけでない。もちろん所得しょとくひくものには配慮はいりょ必要ひつようである。」 と、てい所得しょとくしゃ対策たいさく必要ひつようであるとの発言はつげんおこないました。

 また、さい重度じゅうど障害しょうがいしゃなどで、介護かいご保険ほけん水準すいじゅんでは不足ふそくする場合ばあいや、ガイドヘルプについては、
高齢こうれいしゃ介護かいご共通きょうつうするものとはべつに、障害しょうがい大変たいへんおもひとについては介護かいご保険ほけんでは十分じゅうぶんではないニーズに補完ほかんてきなサービスを提供ていきょうすることが必要ひつようである。ガイドヘルプのように障害しょうがいしゃ社会しゃかい参加さんか仕組しくみも当然とうぜん必要ひつようである。」
 と、介護かいご保険ほけんではなく障害しょうがい制度せいど対応たいおうすると説明せつめいしました。

 しかしながら、ガイドヘルプを現状げんじょうおな方法ほうほう障害しょうがい施策しさくつづおこなうということは、市町村しちょうそん格差かくさつづ容認ようにんすることになり、厚生省こうせいしょう介護かいご保険ほけん障害しょうがい統合とうごう理念りねんである「格差かくさ解消かいしょう」と矛盾むじゅんします。
 そこで、全国ぜんこくいちりつ強制きょうせいりょくのあるガイドヘルパー時間じかんすうガイドラインをつく施策しさくをとった場合ばあいは、その水準すいじゅんは、先進せんしんてき自治体じちたい水準すいじゅんおおきく下回したまわるものになります。そして、この水準すいじゅんおおくの自治体じちたい事実じじつじょう上限じょうげんになってしまいます。この矛盾むじゅんはどのようにしても解決かいけつされません。

ばんおおきな問題もんだい

 1ばんおおきな問題もんだいは、長時間ちょうじかん介護かいご制度せいど必要ひつような1にんらしなどのさい重度じゅうど障害しょうがいしゃです。介護かいご保険ほけんでまかなえない部分ぶぶんについては、障害しょうがい施策しさくつづおこなうということは、おおきな問題もんだいがあります。
 まず、現状げんじょうおな方式ほうしき市町村しちょうそん格差かくさ放置ほうちしたまま実施じっしすれば、3300市町村しちょうそんの9わり以上いじょう自治体じちたいで、上乗うわの障害しょうがいヘルパー予算よさん消滅しょうめつし、2重度じゅうど障害しょうがいしゃ自立じりつできない地域ちいきになってしまいます。これは絶対ぜったいけなければいけないかたちです。
 一方いっぽうで、その対策たいさくのために、全国ぜんこくいちりつ強制きょうせいりょくのあるヘルパー時間じかんすうガイドラインをつく施策しさくをとった場合ばあいは、その水準すいじゅんは、先進せんしんてき自治体じちたい水準すいじゅんおおきく下回したまわるものになります。そして、この水準すいじゅんおおくの自治体じちたい事実じじつじょう上限じょうげんになってしまいます。
 障害しょうがいしゃ団体だんたいなかには、その水準すいじゅんは1にち24あいだ介護かいご必要ひつような1にんらしの障害しょうがいしゃでも、1にち10あいだ程度ていどしかヘルパーを利用りようできない水準すいじゅんになるのではないかと予想よそうしている団体だんたいがあります。現状げんじょう厚生こうせい労働省ろうどうしょう内部ないぶ勢力せいりょく分析ぶんせきすると、1にち24あいだ介護かいごかならずしも幹部かんぶ支持しじあつくなく、十分じゅうぶんありえるはなしです。

ヘルパー水準すいじゅんまるのは18年度ねんど制度せいど開始かいし直前ちょくぜん

 しかも、この水準すいじゅんについては、予算よさん事項じこうのため、水準すいじゅんまるのは、統合とうごう作業さぎょう最後さいごさい です。たとえば、障害しょうがいへの介護かいご保険ほけんへの統合とうごうが16ねんなつまり、17年度ねんど法律ほうりつ改正かいせいまれた場合ばあい制度せいど開始かいしが18年度ねんどとなります。18年度ねんど予算よさん概算がいさん要求ようきゅうは17ねんがつまつで、政府せいふ予算よさん決定けっていするのは17ねん12がつまつです。このため、ヘルパー時間じかんすう基準きじゅんができるのは、18ねんがつ〜3がつになります。この予算よさん厚生こうせい労働省ろうどうしょう単独たんどくではめられず、財務省ざいむしょうとのやりりでまります。ですから、現状げんじょうくに障害しょうがい支援しえん予算よさんだい部分ぶぶんめる施設しせつ支援しえん介護かいご保険ほけん統合とうごういたとしても、その予算よさんがヘルパーに流用りゅうようできるという保障ほしょうはありません。
 つまり、障害しょうがいしゃ団体だんたいは、厚生こうせい労働省ろうどうしょうから「16年度ねんど統合とうごう賛成さんせいしてくれたら、18年度ねんど制度せいど直前ちょくぜんにヘルパー水準すいじゅんがわかる」「ヘルパー水準すいじゅん約束やくそくできないが介護かいご保険ほけん統合とうごう賛成さんせいしてください」といわれているわけです。

16年度ねんど支援しえん予算よさん
施設しせつ訓練くんれんとう支援しえん入所にゅうしょ
2253おくえん
利用りようしゃ143000にん
施設しせつ訓練くんれんとう支援しえん通所つうしょ
618おくえん
利用りようしゃ58000にん
居宅きょたく生活せいかつ支援しえん
602おくえん
利用りようしゃ117000にん

  参考さんこう  15年度ねんどの24あいだ介護かいご保障ほしょう実現じつげんちゅう自治体じちたい予算よさんもと全国ぜんこく人口じんこう換算かんさんすると、くに予算よさんはヘルパーのみで900おくえん必要ひつよう。(現在げんざいはヘルパーこく予算よさんは380おくえん)。入所にゅうしょ施設しせつ予算よさん介護かいご保険ほけん会計かいけいにすべて移行いこうすれば、ぜい負担ふたんは2253おくえん半分はんぶんになるため、それを流用りゅうようできれば、じゅうふんまかなえる計算けいさんであるが、一般いっぱん会計かいけい予算よさん配分はいぶん財務省ざいむしょうめるため、流用りゅうよう通常つうじょう不可能ふかのういた施設しせつ入所にゅうしょ予算よさんがすべてげられることもある。

☆シンポジウム傍聴ぼうちょうメモへリンク


社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかい障害しょうがいしゃ部会ぶかい中間ちゅうかん報告ほうこく素案そあん

 厚生こうせい労働省ろうどうしょう社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかい障害しょうがいしゃ部会ぶかいは4にち身体しんたい知的ちてき障害しょうがいしゃ支援しえん 制度せいど財政ざいせい基盤きばん強化きょうかのため、障害しょうがいしゃ福祉ふくし介護かいご保険ほけんとの統合とうごうを「有力ゆうりょく選択肢せんたくし」とす る中間ちゅうかん報告ほうこく素案そあんしめした。障害しょうがいしゃ団体だんたい意見いけんなどをいたうえで、25にち会合かいごう方向ほうこう せいしめす。

 素案そあんは、介護かいご保険ほけん制度せいどを「年齢ねんれい障害しょうがい種別しゅべつ疾病しっぺい種類しゅるいなどをわず介護かいご必要ひつようとするひと国民こくみん全体ぜんたいささ普遍ふへんてき仕組しくみ」と位置いちづけ、障害しょうがいしゃ必要ひつようと する介護かいごサービスのうち、介護かいご保険ほけんだけでは利用りよう限度げんどがくえてしまうなど不足ふそく部分ぶぶん については「上乗うわのせ」が必要ひつようになるとの認識にんしき明示めいじした。また、知的ちてき精神せいしん障害しょうがいしゃよう介護かいご認定にんてい基準きじゅんてい所得しょとくしゃ対策たいさくなどを議論ぎろんすべき課題かだいとしてげた。

 部会ぶかいでは「まったあたらしい保険ほけん制度せいどなお選択肢せんたくしもある」「実施じっしを06年度ねんど としても、3ねん見直みなおせるようにすべきだ」などの意見いけんた。

(06/04 21:09) 朝日新聞あさひしんぶん


介護かいご保険ほけんとの統合とうごうたたきだい 6がつにち社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかい障害しょうがいしゃ部会ぶかいされる

がつにち社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかい障害しょうがいしゃ部会ぶかいで、前回ぜんかい部会ぶかいされることになっていたこう はしひろし委員いいん高橋たかはし清久きよひさ委員いいん岡田おかだあつし委員いいんによるたたきだいがでました。

 内容ないようは、支援しえんめぐ状況じょうきょう変化へんか制度せいどてき課題かだいをあげて、介護かいご保険ほけんとの統合とうごうゆい ろんづけています。介護かいご保険ほけんによる施策しさく介護かいご保険ほけんがい施策しさくべつてでおこなって、障害しょうがいしゃ 福祉ふくし全体ぜんたい体系たいけいとするとしていますが、それ以上いじょうについてはこれまで指摘してきされてきた 課題かだいをあげるだけで具体ぐたいろんはありません。

 これにたいして、おおくの委員いいんからもっと具体ぐたいてきあんをもとめるこえがありました。
 また、たたきだいでは支援しえん制度せいどのデメリット・介護かいご保険ほけんのメリットしかかれてい ないので、支援しえんのメリット・介護かいご保険ほけんのデメリットをあげて公平こうへい議論ぎろんをするよう にもとめる意見いけん現行げんこう介護かいご保険ほけんかぎりなく吸収きゅうしゅうされるようにえるが介護かいご保険ほけんじたい はえることはもとめないのかという意見いけんなどがでましたが、今日きょうはあまり議論ぎろん時間じかん がなかったので、次回じかい6/18に障害しょうがいしゃ団体だんたいのヒアリングもふくめて議論ぎろんふかめること になりました。

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