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2004年11月号

改革かいかくのグランドデザインあん 解説かいせつ特集とくしゅう 

介護かいご保険ほけん統合とうごうは2006ねん改正かいせいでは断念だんねん

11月ごう
2004.11.27
編集へんしゅう障害しょうがいしゃ自立じりつ生活せいかつ介護かいご制度せいど相談そうだんセンター
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2004ねん11がつごう    目次もくじ

   

4・・・・障害しょうがい福祉ふくし施策しさく改正かいせいのグランドデザイン解説かいせつ
5・・・・「審査しんさかい」の問題もんだい ヘルパー制度せいど今後こんごびていかなくなる
10・・・移動いどう介護かいご廃止はいし 
14・・・ALSなどの包括ほうかつ
15・・・自己じこ負担ふたん
17・・・ホームヘルプにも障害しょうがい程度ていど区分くぶん類型るいけい
17・・・障害しょうがい施策しさく財政ざいせい負担ふたん割合わりあい統一とういつ国庫こっこ補助ほじょ基準きじゅん
19・・・今後こんごのスケジュール
20・・・介護かいご保険ほけん統合とうごうは2006ねん改正かいせいでは断念だんねん
23・・・支援しえん費用ひよう抑制よくせい経済けいざいかいからも政界せいかいからももとめられる情勢じょうせい
24・・・厚労省こうろうしょう介護かいご職員しょくいん国家こっか資格しかく福祉ふくし」に統一とういつ
26・・・キャリアアップ研修けんしゅう 資格しかく取得しゅとくしゃにも導入どうにゅう
27・・・ヘルパー資格しかく強化きょうか方向ほうこう
27・・・支援しえん予算よさん不足ふそく 予算よさん補正ほせい確保かくほ確実かくじつ
27・・・生活せいかつ保護ほご国庫こっこ補助ほじょ削減さくげんせず
28・・・全国ぜんこくホームヘルパー広域こういき自薦じせん登録とうろく協会きょうかいのご案内あんない

11月じゅういちがつ26にち審議しんぎかい資料しりょう掲載けいさいしたため発行はっこうおくれました。



障害しょうがい福祉ふくし施策しさく改正かいせいのグランドデザイン解説かいせつ
先月せんげつごう記事きじ大幅おおはば加筆かひつ

 厚生こうせい労働省ろうどうしょう障害しょうがい保健ほけん福祉ふくしは、障害しょうがい福祉ふくし施策しさくだい改正かいせいおこないます。
 精神せいしん知的ちてき身体しんたいの3障害しょうがいのサービスをひとつの法律ほうりつ統合とうごうすることや、ホームヘルプな ど在宅ざいたく福祉ふくし現在げんざい施設しせつ同様どうよう義務ぎむてき経費けいひちゅう)にするかわりにくに補助ほじょ一定いっていまでに限定げんていする、支給しきゅうりょう決定けってい市町村しちょうそんとは独立どくりつした「審査しんさかい」がおこなう、ほぼすべての障害しょうがいしゃにケアマネジメントの導入どうにゅうなど、おおきな改正かいせいふくんでいます。
 10がつ12にち審議しんぎかい障害しょうがい部会ぶかいで、厚生こうせい労働省ろうどうしょう障害しょうがい制度せいど改正かいせい厚生こうせい労働省ろうどうしょうあん(グランドデザイン)を配布はいふしました。

  現在げんざい制度せいど 改正かいせいあん
施設しせつ経費けいひ 施設しせつ義務ぎむてき経費けいひ(かかった費用ひようかならくにけん補助ほじょしなくてはならない)   施設しせつ義務ぎむてき経費けいひ(かかった費用ひようかならくにけん補助ほじょしなくてはならない)
在宅ざいたく経費けいひ 在宅ざいたく裁量さいりょうてき経費けいひ予算よさんえる支出ししゅつがあった場合ばあいは、くにけん予算よさんまでしか補助ほじょしなくてい。国庫こっこ補助ほじょ満額まんがくけられない市町村しちょうそんがその不足ふそくぶん負担ふたんする) 在宅ざいたく義務ぎむてき経費けいひに(かかった費用ひようかならくにけん補助ほじょしなくてはならない)
財政ざいせい負担ふたん割合わりあい ホームヘルプなどはくに50%けん25%市町村しちょうそん25%だが、福祉ふくし工場こうじょう精神せいしん社会しゃかい復帰ふっき施設しせつなどはくに50%けん50%、更生こうせい施設しせつくに50%市町村しちょうそん50%。 ぜん施策しさくくに50%、けん25%、市町村しちょうそん25%の負担ふたん割合わりあいなどに統一とういつくにけん調整ちょうせい交付こうふふくむ)
ヘルパー時間じかんくに基準きじゅん 現在げんざいくに基準きじゅんなし くに基本きほんてき基準きじゅん障害しょうがいおうじて3段階だんかいつくる(区分くぶん1〜3をホームヘルプ利用りようしゃにも適用てきよう)。
ヘルパーの時間じかんすう決定けってい方法ほうほう 時間じかんすう決定けってい市町村しちょうそん障害しょうがい福祉ふくし担当たんとう部署ぶしょおこなう。
障害しょうがいしゃ交渉こうしょうして市町村しちょうそん制度せいどばしていくことが可能かのう
時間じかんすう決定けってい市町村しちょうそんとは独立どくりつした「審査しんさかい」がおこなう。(3000市町村しちょうそん審査しんさかいつくられ、医師いしかい民生みんせい委員いいん学識がくしき経験けいけんしゃ委員いいんにつくことが想定そうていされる)。障害しょうがいしゃ交渉こうしょうができなくなる
ケアマネジメント ケアマネジメントは制度せいどされておらず、ヘルパーなどの時間じかんすう決定けっていにケアマネジメントは義務ぎむされていない。 ほぼ、ぜん障害しょうがいしゃがケアマネジメントをけ、ケアプランをつくってもらう。(自分じぶんでケアプランをつくることも可能かのうだが、介護かいご保険ほけん前例ぜんれいのようにかぎりなく0にんちか結果けっかになるおそれも)。ケアプランを沿えてヘルパーなどの申請しんせいおこなうことが義務付ぎむづけられる。
費用ひよう負担ふたん おうのう負担ふたんおなじサービスを使つかっても、所得しょとくおうじて、支払しはら自己じこ負担ふたんちがう。ヘルパー制度せいど時間じかんすう×所得しょとくごとの自己じこ負担ふたん支払しはらう。ただし、所得しょとくおうじてつき上限じょうげんがあり、ヘルパーを長時間ちょうじかん使つかっても費用ひよう負担ふたん過大かだいにならない。 応益おうえき負担ふたん介護かいご保険ほけん同様どうよう所得しょとく関係かんけいなく同額どうがく利用りようしたりょうだけ(1あいだあたり同額どうがくを)負担ふたんする。ただし、てい所得しょとくしゃには減免げんめん措置そち介護かいご保険ほけんおな方法ほうほう。なお、介護かいご保険ほけん非課税ひかぜい世帯せたいつきまん4600えん以上いじょう負担ふたんしなくてい。一般いっぱん世帯せたいは3まん7200えん上限じょうげん)。
ガイドヘルパー制度せいど移動いどう介護かいご 移動いどう介護かいご(ガイドヘルパー)は、身体しんたい介護かいご日常にちじょう生活せいかつ支援しえんおなじ1類型るいけい指定してい事業じぎょうしょには1あいだ4020えん〜1530えんはいる。利用りようしゃ自由じゆう事業じぎょうしょえらべる。24あいだ介護かいご精度せいどていない市町村しちょうそんでは、障害しょうがいしゃ団体だんたいが、24あいだ介護かいご必要ひつよう障害しょうがいしゃたいして、1あいだ移動いどう介護かいご収入しゅうにゅうで、5あいだ介護かいご提供ていきょうして障害しょうがいしゃきているれいも。

ガイドヘルパー制度せいどは(社協しゃきょうなど)特定とくてい法人ほうじん委託いたくされ、その法人ほうじん直接ちょくせつ実施じっしする。(おそらく、ガイドヘルパーには800えん〜1000えん程度ていどしかはいらないと想定そうていされる)。

日常にちじょう生活せいかつ支援しえん利用りようしゃのみは日常にちじょう生活せいかつ支援しえん外出がいしゅつおこなうことに。

精神せいしん障害しょうがいしゃ 支援しえん制度せいどはいっていない 支援しえん制度せいどはい

審査しんさかい」の問題もんだい ヘルパー制度せいど今後こんごびていかなくなる

 このあんにはおおきな問題もんだいふたつあります。
 1ばん問題もんだいは、ヘルパー時間じかん市町村しちょうそん設置せっちする独立どくりつ機関きかんの「審査しんさかい」がめるというあんです。
 審査しんさかい委員いいんは3000市町村しちょうそんがそれぞれめますが、介護かいご保険ほけんおなじような人選じんせんになります。つまり、医師いしかい看護かんご協会きょうかい大学だいがくきょう 授が過半数かはんすうになり、ここでめられた時間じかんすうは、24あいだ介護かいご必要ひつよう1人ひとりらしの障害しょうがいしゃいのちにかかわるひとが、市町村しちょうそん部長ぶちょう課長かちょう交渉こうしょうしても、決定けってい時間じかんをかえられません。厚生こうせい労働省ろうどうしょう障害しょうがいおうじて3段階だんかい標準ひょうじゅんてき金額きんがくしめすとしており、「審査しんさかい」はこの水準すいじゅん参考さんこう時間じかんすうめていくことになります。3段階だんかいさい高水準こうすいじゅんでも、現在げんざい国庫こっこ補助ほじょ基準きじゅん(3ランクある)の全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃつき125時間じかんやく20まんえん)からおおきくわるとはかんがえられません。
 「審査しんさかい」の決定けっていは、たとえば、市長しちょう市議会しぎかい与党よとうでも変更へんこうできません。これでは、さい重度じゅうど1人ひとりらしの障害しょうがいしゃによる時間じかんすうばす交渉こうしょうは、一切いっさいできなくなり、ヘルパー時間じかんすうひく地域ちいきは、永久えいきゅうにその水準すいじゅんから変更へんこうできなくなります。
 30ねん以上いじょう1人ひとりらしなどの全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ運動うんどうにより日本にっぽん介護かいご制度せいど改善かいぜんされてきましたが、この制度せいど導入どうにゅうされると、今後こんご制度せいど改善かいぜん運動うんどうはまったく出来できなくなり、日本にっぽん介護かいご保障ほしょう制度せいど水準すいじゅん低迷ていめい固定こていします。これは、すべての障害しょうがいしゃにとって不幸ふこうなことになります。 (厚生省こうせいしょうあんには、審査しんさかいは、10月12にち審議しんぎかい資料しりょう1の6pのしたひょう資料しりょう2の7p「審査しんさかい設置せっちとうによ る支給しきゅう決定けってい透明とうめい」、資料しりょう3の7p、21ぎょう「2)利用りよう決定けってい透明とうめい」のまる2、に ています。10月12にち配布はいふ資料しりょうは、ホームページ参照さんしょう
 このあんとおると、これからヘルパー制度せいど水準すいじゅんひく市町村しちょうそんに1にんらしして介護かいご制度せいどばす交渉こうしょうおこなさい重度じゅうど障害しょうがいしゃが、生活せいかつできなくなります。  日本にっぽんのほとんどの地域ちいきでは、まだ24あいだ介護かいご保障ほしょうはもちろん、24あいだ介護かいご必要ひつよう な1にんらし障害しょうがいしゃたいして、1にち12あいだ保障ほしょう実現じつげんしていません。
  「審査しんさかい」は最大さいだい問題もんだいてんっています。

審議しんぎかい障害しょうがい部会ぶかい11がつ12にち資料しりょうより


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審査しんさかい」の問題もんだいてん

審査しんさかい方式ほうしきでは、ヘルパー制度せいど水準すいじゅんひく地域ちいきは、今後こんごひく水準すいじゅんのまま、固定こていする。なにじゅうねん水準すいじゅんひくいまま改善かいぜんしなくなる。

 市町村しちょうそんで、ヘルパーなどの制度せいど水準すいじゅんがるときというのは、さい重度じゅうど障害しょうがいしゃ両親りょうしん入院にゅういんするなど、緊急きんきゅう事態じたいたいし、当事とうじしゃからの交渉こうしょう市町村しちょうそんたいしておこなわれ、行政ぎょうせい緊急きんきゅうせい判断はんだんし、障害しょうがい福祉ふくし担当たんとう部課ぶかちょうが、議会ぎかい助役じょやく首長しゅちょう説得せっとくして、補正ほせい予算よさんむなど、行政ぎょうせい内部ないぶ主導しゅどううごかないと、大幅おおはばなアップはできないものである。このようにして、1人ひとり長時間ちょうじかんのサービスを利用りよう開始かいしすると、すうねんてば、障害しょうがい福祉ふくし担当たんとう職員しょくいん全員ぜんいん異動いどうし、それがその市町村しちょうそん決定けってい水準すいじゅんとなっていき、ほかの障害しょうがいしゃも、介護かいごがたくさん必要ひつよう状態じょうたいになれば、個々人ここじん自立じりつして生活せいかつするのに必要ひつよう適正てきせい時間じかんすうのヘルパー制度せいどなどがけられるようにわる。これにたいして、外部がいぶ委員いいん審査しんさかいは、すでにめられている障害しょうがい福祉ふくし当初とうしょ予算よさん範囲はんいないでしか、サービス水準すいじゅん決定けっていできない。このため、サービス水準すいじゅんひく地域ちいきでは、永久えいきゅう制度せいど改善かいぜんされなくなる。

審査しんさかい方式ほうしき導入どうにゅうされると、市町村しちょうそん制度せいどばせないいいわけに「審査しんさかいまったから」を使つかうようになり、制度せいどびなくなる。

 1970年代ねんだいから、現在げんざいまで、障害しょうがいしゃ運動うんどうは、全国ぜんこく交渉こうしょうおこない、市町村しちょうそん制度せいど改善かいぜんしてきた。障害しょうがいしゃ運動うんどうがなければ、現在げんざいのような障害しょうがいヘルパー制度せいどはなかった。海外かいがいでも同様どうように、当事とうじしゃによる改善かいぜん運動うんどうにより制度せいど改善かいぜんされてきた。きたヨーロッパでも障害しょうがいしゃ運動うんどうによって24あいだ介護かいごけられるようになった。 しかし、審査しんさかいのような外部がいぶ委員いいんがヘルパー時間じかんすう決定けっていけんつようなシステムになると、障害しょうがいしゃ市町村しちょうそん交渉こうしょうして制度せいど改善かいぜんしていくことが不可能ふかのうになる。(福祉ふくし制度せいどは、障害しょうがいしゃにん交渉こうしょうして、制度せいど改善かいぜんさせれば、ほかのおなじニーズを障害しょうがいしゃ全員ぜんいん制度せいどけられるようになる)。しかし、審査しんさかい導入どうにゅうされると、市町村しちょうそん障害しょうがい福祉ふくし担当たんとう課長かちょう部長ぶちょうは、たとえ、非常ひじょう水準すいじゅんひくいサービスしかおこなっていなくて、障害しょうがいしゃこまっていても、「審査しんさかいめることです」「審査しんさかいまったことですから」とげることができ、交渉こうしょうができなくなる。

障害しょうがいしゃ給付きゅうふ審査しんさかいについての対案たいあん

審査しんさかい権限けんげんは、ヘルパー時間じかんすうやすように暴力ぼうりょく使つかったり、口利くちきき、コネ、などによる、不正ふせい時間じかんすう決定けっていをなくすための行政ぎょうせい監視かんし機能きのう・オンブズ機能きのう限定げんていすべきである。

・ヘルパー時間じかんすう市町村しちょうそん責任せきにんってめ、審査しんさかいはその決定けっていされた時間じかんすうどう程度ていど環境かんきょうほか障害しょうがいしゃくらべてびぬけておおくなりすぎていないかをるだけに限定げんていすべきである。また審査しんさかいはサービス利用りよう計画けいかくたいする意見いけんをつけるべきではない。

理由りゆう

障害しょうがいしゃ個々人ここじん生活せいかつ実態じったい直接ちょくせつ把握はあくしていない審査しんさかい障害しょうがいしゃ個々人ここじん生活せいかつ可能かのうなヘルパー時間じかんすうなどを決定けっていするのは不可能ふかのうである。(介護かいご保険ほけん審査しんさかいはかなりラフな決定けっていしかできない)

障害しょうがいしゃ個々人ここじん生活せいかつじょうきょう直接ちょくせついて把握はあくする市町村しちょうそんが、サービス決定けってい責任せきにんつべきである。(障害しょうがいヘルパー制度せいどは「大変たいへん生活せいかつじょうきょう障害しょうがいしゃ」にとっては、最後さいごとりでである。無責任むせきにん外部がいぶ民間みんかん委員いいん机上きじょう議論ぎろん決定けっていした結果けっか、その障害しょうがいしゃ生活せいかつ維持いじできなくなり死亡しぼうしたら、だれ責任せきにんになるのか。)

市町村しちょうそんには「その障害しょうがいしゃ自立じりつして生活せいかつできる」ようにサービスをマネジメントして決定けっていする責任せきにんがある。

身寄みよりがないなどの、生活せいかつ困難こんなんをかかえる障害しょうがいしゃ市町村しちょうそん担当たんとうしゃ説明せつめいし、それによって、市町村しちょうそんみずからの責任せきにんでヘルパー時間じかんすう決定けっていしている。審査しんさかい優位ゆういにサービス時間じかん決定けっていすることになれば、市町村しちょうそん障害しょうがいしゃいのちたいする責任せきにんをもてない。 

介護かいご保険ほけんのような乱暴らんぼう決定けってい方法ほうほうではいのちにかかわる。介護かいご保険ほけん家族かぞく介護かいご一部分いちぶぶん保険ほけん肩代かたがわりする理念りねん制度せいどのため、障害しょうがい制度せいどのように「1人ひとり1にん障害しょうがいしゃ自立じりつして生活せいかつできるようにサービスを決定けってい」される仕組しくみではない。介護かいご保険ほけん決定けってい方法ほうほうでは、利用りようしゃ生活せいかつ実態じったいないので、審査しんさかいによるよう介護かいご認定にんてい結果けっか、サービスがあま利用りようしゃおおている。ぎゃくまったりない結果けっかになる場合ばあいもある。老人ろうじんだい多数たすうは、家族かぞく同居どうきょや、現役げんえきのころの貯金ちょきんがあるので、りなくても問題もんだいないという制度せいど設計せっけいになっている。(サービスがあま利用りようしゃはヘルパーを家政かせいわりに使つかったり、タクシーわりに使つかうなど不適切ふてきせつ事例じれい発生はっせいさせている)。このように審査しんさかい方式ほうしき問題もんだいである。

支援しえん介護かいご保険ほけんおおきなちがいは、支援しえんのヘルパー時間じかんは、障害しょうがいしゃのADLだけではなく、家族かぞく状況じょうきょうなどにより、おおきく時間じかんすうちがってくる。おなじADLでも1人ひとりらしの場合ばあいだい家族かぞく同居どうきょ障害しょうがいしゃでは生活せいかつ維持いじするのに必要ひつようなヘルパー時間じかんおおきくちがう。実際じっさい1人ひとりらしの場合ばあい最高さいこう24あいだ介護かいごけることがある。

支援しえんのヘルパー時間じかんは100にん利用りようしゃがいれば、100とおりの決定けってい必要ひつようがある。介護かいご保険ほけんよう介護かいご1〜5とよう支援しえんの6段階だんかいだけ。
  支援しえん決定けっていは、こまかく利用りようしゃのことを把握はあくしていないと無理むりである。

介護かいご保険ほけん審査しんさかい最近さいきん医師いしかいいやがる仕事しごとで、しゅがいない。このため、障害しょうがい老人ろうじんについて無知むち関係かんけいない診療しんりょう医者いしゃがいやいや委員いいんになるといった実態じったいで、審査しんさかい機能きのうしていない。

・このうえ支援しえんまで審査しんさかいつくるといっても、小規模しょうきぼ市町村しちょうそん委員いいん独自どくじあつめられない。介護かいご保険ほけん審査しんさかいの60ふんのうち、最後さいごの5ふん障害しょうがい審査しんさかいえて実施じっしすることになる。これでは障害しょうがいしゃのことをわかっている委員いいんによる審査しんさ不可能ふかのう

審査しんさかい広域こういき連合れんごうけん委託いたくする方法ほうほうでは、現場げんばからはなれるので、ますます机上きじょう議論ぎろんになり、その障害しょうがいしゃ生活せいかつ実態じったいにあった決定けっていができない。

海外かいがいでも、市町村しちょうそんがヘルパー時間じかんすう決定けっていしている。国民こくみんは、民間みんかん機関きかんではなく公的こうてき機関きかん自治体じちたい)が決定けっていするほうが公平こうへいだとかんがえている。

移動いどう介護かいご廃止はいし

  移動いどう介護かいご地域ちいき生活せいかつ支援しえん事業じぎょう一般いっぱん財源ざいげん)のガイドヘルプへ 全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ日常にちじょう生活せいかつ支援しえん外出がいしゅつ可能かのう

番目ばんめおおきな問題もんだいとしては、
 移動いどう介護かいごがなくなり、知的ちてき視覚しかく精神せいしんとう移動いどう介護かいごひとつの法人ほうじん委託いたくされるガイドヘルプサービス(地域ちいき生活せいかつ支援しえん事業じぎょう一般いっぱん財源ざいげんされる可能かのうせいきわめてつよい)のなかの1メニュー)になります。一方いっぽう全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ日常にちじょう生活せいかつ支援しえん類型るいけい利用りようしゃは、日常にちじょう生活せいかつ支援しえん個別こべつ給付きゅうふのこる)で外出がいしゅつできるようにわります。身体しんたい介護かいご家事かじ援助えんじょ利用りよう全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ日常にちじょう生活せいかつ支援しえん通常つうじょう使つかえませんのでどうなるかは不明ふめいです。知的ちてき視覚しかく障害しょうがいしゃとう同様どうように、ひとつの法人ほうじん委託いたくされるガイドヘルプ事業じぎょうになる可能かのうせいもあります。また、市町村しちょうそんがコストのやす地域ちいき生活せいかつ支援しえん事業じぎょうのガイドヘルプサービスだけをおこない、日常にちじょう生活せいかつ支援しえんでの外出がいしゅつぶん一切いっさい決定けっていしないことも可能かのうです。
  これでは、支援しえんまえ状況じょうきょう逆戻ぎゃくもどりです。つまり、全国ぜんこくの9わり市町村しちょうそんでガイドヘルプは社協しゃきょう委託いたくになります。時給じきゅう800えん〜1000えんくらいの制度せいどになるでしょう。
  支援しえん実施じっしまえの、独占どくせん委託いたくのサービスのわるい、暗黒あんこく時代じだいもどります。
  24あいだ介護かいご必要ひつような1にんらしの障害しょうがいしゃが、1あいだ5030えん移動いどう介護かいご夜間やかん)を5〜7あいだ介護かいごばして、ぎりぎり生存せいぞんしている大阪おおさかやその全国ぜんこく各地かくち地域ちいき(24あいだ介護かいご保障ほしょう出来できていない地域ちいき)では、このままでは、それらの障害しょうがいしゃ介護かいごけられるときあいだすうりなくなり、確実かくじつ死人しにんます。
(10がつ12にち審議しんぎかい資料しりょう1の12p、資料しりょう3の15p(移動いどう介護かいごはB障害しょうがいしゃ地域ちいき生活せいかつ支援しえん事業じぎょうはいる)、 りょう3の後半こうはんの、参考さんこう資料しりょうの35p、を参照さんしょう
 ホームヘルプは「介護かいご給付きゅうふ」にはいり、舗装ほそうなどは「自立じりつ支援しえん給付きゅうふ」にはいりますが、ガイドヘルプ事業じぎょうはリフトカーによる移送いそうサービスなどとともに「地域ちいき生活せいかつ支援しえん事業じぎょう」にはいります。「地域ちいき生活せいかつ支援しえん事業じぎょう」は「介護かいご給付きゅうふ」や「自立じりつ支援しえん給付きゅうふ」にはいらない、重要じゅうようひく事業じぎょうあつめられることになっており、確実かくじつ一般いっぱん財源ざいげんされると予想よそうされています。また、一般いっぱん財源ざいげんされない期間きかんがあっても、このような優先ゆうせん順位じゅんいひく事業じぎょうくにでは予算よさんぞうおこなわれませんし、市町村しちょうそんでも予算よさんぞうはほとんど不可能ふかのうになります。
 なお、きわめて重度じゅうどどうなどの知的ちてき障害しょうがいしゃ重度じゅうど精神せいしん障害しょうがいしゃ場合ばあいは、個別こべつ給付きゅうふ移動いどう介護かいごおこなわれることになっていますが、単価たんかなどは不明ふめいです。


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改革かいかくのグランドデザインより)


あたらしい制度せいどでは、すべての障害しょうがい施策しさくが3つに再編さいへんされます。

介護かいご給付きゅうふ ホームヘルプ・通所つうしょ・ショート・重度じゅうど障害しょうがいしゃ包括ほうかつサービス・ケアホーム(ケアづけグループホーム) 障害しょうがいしゃ個々人ここじん給付きゅうふ
自立じりつ支援しえん給付きゅうふ 就労しゅうろう移行いこう支援しえん事業じぎょうよう支援しえん障害しょうがいしゃ雇用こよう事業じぎょう・グループホーム・自立じりつ支援しえん事業じぎょう機能きのう訓練くんれん生活せいかつ訓練くんれん)・装具そうぐ 障害しょうがいしゃ個々人ここじん給付きゅうふ
地域ちいき生活せいかつ支援しえん事業じぎょう ガイドヘルプ事業じぎょう・リフトづけ福祉ふくしバス事業じぎょう相談そうだん支援しえん事業じぎょう権利けんり擁護ようご事業じぎょう・デイサービス(本人ほんにん活動かつどうきがい)・手話しゅわ通訳つうやく訪問ほうもん入浴にゅうよく日常にちじょう生活せいかつ用具ようぐ 法人ほうじん一括いっかつ補助ほじょ

 このようにみっつにけたのには、以下いか理由りゆうがあるとかんがえられます。障害しょうがいしゃ介護かいご保険ほけん適用てきようされたときに、1の介護かいご給付きゅうふ介護かいご保険ほけんかさなる部分ぶぶん、2の自立じりつ支援しえん給付きゅうふ障害しょうがいしゃ特有とくゆうよこだしサービス、3の地域ちいき生活せいかつ支援しえん事業じぎょうは(重要じゅうようひくいので)一般いっぱん財源ざいげんになっても仕方しかたのない事業じぎょうというかんがかたであるとめます。実際じっさいに、3ばんは、メニュー事業じぎょうとして包括ほうかつ補助ほじょきんとして計画けいかくされています。なお、この事業じぎょう方式ほうしきは、市町村しちょうそんとの密接みっせつ関係かんけいのある特定とくてい社会しゃかい福祉ふくし法人ほうじん福祉ふくし公社こうしゃなどにだけ委託いたくされるものなので、一般いっぱん民間みんかん事業じぎょうしょ委託いたくけることはまずできません。東京とうきょう大阪おおさかなどの一部いちぶ地域ちいきをのぞき、3000市町村しちょうそんのほとんどの地域ちいきでは市町村しちょうそん社会しゃかい福祉ふくし協議きょうぎかいなど1箇所かしょへの委託いたくとなることが予想よそうされます。

11月26にち審議しんぎかい障害しょうがい部会ぶかい資料しりょうより

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ALSなどの包括ほうかつ

 包括ほうかつ問題もんだいかんしても記述きじゅつがあります。これは、12月じゅうにがつる、ホームヘルプの包括ほうかつあんとは別物べつもので、ALSなどにたいするぜん制度せいど包括ほうかつして一定いっていがく提供ていきょうする制度せいどです。現状げんじょうでは包括ほうかつ単価たんかまっていないので、なんともいえない あんになっています。ALSや呼吸こきゅう利用りようしゃ重度じゅうど知的ちてき精神せいしん障害しょうがいしゃ想定そうていされた内容ないようになっています。包括ほうかつ単価たんかが たとえば、つき80まんえんになるとすると、当然とうぜん、それにはいらない脳性のうせいまひやけいそんすじジスなどの24あいだ介護かいご必要ひつような1にんらしの全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃは、この包括ほうかつ単価たんかよりひく単価たんかまでしか、時間じかんすう決定けっていないとおもいます。審査しんさかい委員いいんへも、最初さいしょ市町村しちょうそん当然とうぜん委員いいんたいしてそう説明せつめいをするとおもわれます。


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自己じこ負担ふたん

課税かぜい世帯せたいつき4まん200えん負担ふたん上限じょうげん
非課税ひかぜい世帯せたいつき2まん4000えん負担ふたん上限じょうげん
年金ねんきんきゅうのみの収入しゅうにゅうならつき1まん5000えん負担ふたん上限じょうげん

  障害しょうがいしゃ主要しゅよう団体だんたいおおくの団体だんたい反対はんたいしていることに自己じこ負担ふたん問題もんだいもあります。介護かいご保険ほけん同様どうよう一律いちりつ自己じこ負担ふたんおこなうというあんになっています。介護かいご保険ほけんでは自己じこ負担ふたんわり(ホームヘルプの身体しんたい介護かいごにちちゅう使つかうと1あいだ4020えんの1わりの402えん負担ふたん)ですが、非課税ひかぜい世帯せたいではつき費用ひよう負担ふたん上限じょうげん2まん4000えんとなっており、自己じこ負担ふたんきんがこれをえた世帯せたい後日ごじつ申請しんせいすれば還付かんぷされるシステムです。 11月26にち社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかい障害しょうがい部会ぶかい厚生こうせい労働省ろうどうしょうした資料しりょうでは、障害しょうがいしゃ制度せいども、課税かぜい世帯せたいつき4まん200えん負担ふたん上限じょうげん非課税ひかぜい世帯せたいつき2まん4000えん負担ふたん上限じょうげん年金ねんきんきゅうのみの収入しゅうにゅうならつき1まん5000えん負担ふたん上限じょうげんとなっています。また、障害しょうがい制度せいど介護かいご保険ほけん同様どうようわり負担ふたんになります。
 たとえば、身体しんたい介護かいごがたヘルパーを毎日まいにちちゅうかい×1あいだ利用りようする場合ばあい、1にち1206えんつきに3まん6180えん自己じこ負担ふたんとなります。おや同居どうきょ障害しょうがいしゃおやはたらいている(課税かぜい世帯せたいの)場合ばあい減免げんめんけられません。一方いっぽう1人ひとりらし1きゅう年金ねんきんなどで非課税ひかぜい世帯せたいであれば、2まん4000えんえる自己じこ負担ふたん後日ごじつ還付かんぷされます。2きゅう年金ねんきんでその収入しゅうにゅうがない場合ばあいとし80まん以下いか収入しゅうにゅう)の利用りようしゃ場合ばあいは1まん5000えんえる自己じこ負担ふたん後日ごじつ還付かんぷされます。
 自己じこ負担ふたんおおきくなると、親元おやもと障害しょうがいしゃなどがホームヘルプサービスを利用りようしなくなり、おやから自立じりつしなくなるのではないかと懸念けねんされています。しかし、不要ふよう不急ふきゅう利用りよう抑制よくせいされ、本当ほんとう必要ひつようなサービスに優先ゆうせんてき予算よさんがまわるという効果こうかもあります。  なお、生活せいかつ保護ほごしゃ費用ひよう負担ふたんしになります。    (詳細しょうさいページ)


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11月じゅういちがつ26にち 障害しょうがい部会ぶかい資料しりょう


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ホームヘルプにも障害しょうがい程度ていど区分くぶん類型るいけい

 現状げんじょう支援しえん制度せいどでは、デイサービスや入所にゅうしょ施設しせつ障害しょうがい程度ていど区分くぶん1〜3がそれぞれのサービスごとにめられます。改正かいせいあんでは、ぜんサービス共通きょうつうの「しん障害しょうがい程度ていど区分くぶん」3〜5区分くぶん審査しんさかいによってめられます。
  ホームヘルプにはいままで障害しょうがい程度ていど区分くぶんはありませんでしたが、3〜5区分くぶんごとの上限じょうげん金額きんがくまります。最高さいこうランクになっても、現状げんじょう全身ぜんしんせいの125あいだぶん(21まんえん)はかわらないとかんがえられます。(予算よさん不足ふそく今回こんかい改正かいせいおも理由りゆうのため)。なお、グランドデザインあん資料しりょうでは、3区分くぶんというあんになっていますが、最近さいきんになり、審議しんぎかいでは「3ないし5区分くぶん」といういいかたにかわっています。
  なお、障害しょうがい程度ていど区分くぶんごと標準ひょうじゅんてき金額きんがくえるサービスが必要ひつようであるというケアプランがつくられた利用りようしゃは、審査しんさかい審査しんさされ査定さていされます。つまりがつ125時間じかん(と予想よそうされる)をえるヘルパー利用りようしゃ全員ぜんいん審査しんさかい審査しんさけます。さらに、サービス利用りよう計画けいかくにも意見いけんがつけられます。つまり、長時間ちょうじかん介護かいご利用りようしゃたいしては、「にちちゅうはデイサービスを使つかうように」「夜間やかんはおしめをつけ巡回じゅんかい介護かいご使つかうように」といった意見いけんがつき、市町村しちょうそんがそのとおり決定けっていするということになります。
  地方ちほう制度せいどひく地域ちいき障害しょうがいしゃにとっては、制度せいど今後こんごびていかなくなる可能かのうせいたかい、大変たいへん危険きけんあんとなっています。

障害しょうがい施策しさく財政ざいせい負担ふたん割合わりあい統一とういつ国庫こっこ補助ほじょ基準きじゅん

  いままでは、制度せいどによって補助ほじょりつがばらばらでしたが、今後こんごはたとえばくに50%、けん25%、市町村しちょうそん25%など(くにけん調整ちょうせい交付こうふきんふくむ)に統一とういつされます。これは介護かいご保険ほけんおなじような仕組しくみです。介護かいご保険ほけんはい準備じゅんびともかんがえられます。
  重度じゅうど障害しょうがいしゃ割合わりあいやサービス水準すいじゅん格差かくさおうじて調整ちょうせい交付こうふおこなうというあんになっていますが、調整ちょうせい交付こうふ規模きぼ範囲はんい一切いっさいこまかいあんていません。もし調整ちょうせい交付こうふ規模きぼちいさい場合ばあいは、現状げんじょう国庫こっこ補助ほじょ基準きじゅんえる事業じぎょうくに補助ほじょしません。義務ぎむてき経費けいひ国庫こっこ補助ほじょ範囲はんいはなしです。(たとえば、全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ利用りようしゃが10にんだけのむら場合ばあい、(がつ125あいだつきやく21まんえん×10にん=)がつ210まんえん範囲はんいまでしか国庫こっこ補助ほじょきんません。) (つぎページ参照さんしょう


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今後こんごのスケジュール

 厚労省こうろうしょうあんでは、今年度こんねんどちゅう改正かいせい決定けっていし、17年度ねんどほう改正かいせい概算がいさん要求ようきゅうおこない、18年度ねんどから改正かいせいとなっています。(移動いどう介護かいごは18年度ねんどからガイドヘルプ事業じぎょう変更へんこう)。

審議しんぎかい障害しょうがい部会ぶかい11がつ12にち資料しりょうより


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(*ホームヘルプなど在宅ざいたくは18年度ねんどからしん体制たいせい完全かんぜん実施じっし施設しせつなどは18年度ねんどから22年度ねんどにかけて徐々じょじょ移行いこう

以上いじょうのほかにも、さまざまな問題もんだいてんがあり、ひとひとつはききれないのですが、このグランドデザインは原案げんあんどおりではみとめるわけにはいかないとおもいます。主要しゅよう障害しょうがいしゃ団体だんたいなかでも、「このままのあんではほう改正かいせい不可能ふかのうだ」という団体だんたいおおくあります。



介護かいご保険ほけん統合とうごうは2006ねん改正かいせいでは断念だんねん

 新聞しんぶん各紙かくしでも報道ほうどうされていますが、自民党じみんとう公明党こうめいとう介護かいご保険ほけんの20さいからの徴収ちょうしゅう年齢ねんれいげと障害しょうがいしゃ介護かいご保険ほけん対象たいしょうにすることはおこなわないという方針ほうしんになりました。これは全国ぜんこく各地かくち障害しょうがいしゃ団体だんたい反対はんたい表明ひょうめいしたことや議員ぎいんをはじめかく方面ほうめんはたらきかけたこともおおきいとおもわれます。しかし、それよりもおおきい影響えいきょうあたえたのは財界ざいかいうごきや福祉ふくし予算よさん抑制よくせいおおきなながれです。政治せいじてきにも、「介護かいご保険ほけん支援しえん支出ししゅつをもっとしぼまないかぎり、介護かいご保険ほけんまない」ということがわれるようになっており、今後こんご厚生こうせい労働省ろうどうしょうはよりいっそう支援しえん単価たんかげや自己じこ負担ふたん導入どうにゅうすすめることになります。障害しょうがいしゃにとってけっして状況じょうきょうくはありません。


 

毎日新聞まいにちしんぶん 11月じゅういちがつ16にち 朝刊ちょうかん

介護かいご保険ほけんりょう徴収ちょうしゅう年齢ねんれいげ 年内ねんない策定さくてい断念だんねん

 厚生こうせい労働ろうどうしょう諮問しもん機関きかんである社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかい介護かいご保険ほけん部会ぶかいは15にち介護かいご保険ほけん制度せいど見直みなおしについて議論ぎろんした。その結果けっか焦点しょうてん保険ほけんりょう徴収ちょうしゅう年齢ねんれいを20さい以上いじょうなどにげる(現在げんざいは40さい以上いじょう)ことをふくめた介護かいご保険ほけん制度せいど改正かいせいあん年内ねんない策定さくていするという厚生こうせい労働省ろうどうしょう方針ほうしん断念だんねんせざるをない見通みとおしになった。どう部会ぶかいでは、将来しょうらいてき高齢こうれいしゃかぎらず障害しょうがいしゃにも介護かいごサービスを提供ていきょうする普遍ふへんてき制度せいど改革かいかくするとの方向ほうこうせいでは大筋おおすじ一致いっちしたものの、実施じっしには「依然いぜん議論ぎろん不十分ふじゅうぶん」との意見いけん大勢おおぜいめたためだ。
 部会ぶかいでは、保険ほけんしゃ受給じゅきゅうしゃ拡大かくだいについて「慎重しんちょうにすべきだ。(障害しょうがいしゃ福祉ふくしは)ぜい保険ほけんかの議論ぎろんけている」との慎重しんちょう意見いけんもあったが、「介護かいご保険ほけん普遍ふへんであればい」などの賛成さんせい意見いけん多数たすうだった。しかし、具体ぐたいてき保険ほけんりょう徴収ちょうしゅう年齢ねんれいをどこまでげるかや、保険ほけんりょうはらわずに受給じゅきゅうすると想定そうていされる20さい未満みまん障害しょうがいしゃあつかいなどについては「制度せいどえるには十分じゅうぶん検討けんとう必要ひつよう」「障害しょうがいしゃ自身じしんかんがえを見守みまもりたい」などと議論ぎろん不足ふそく指摘してきするこえおおく、具体ぐたいてき議論ぎろんがまとまる状態じょうたいいたっていない。
 厚労省こうろうしょう次回じかい29にちどう部会ぶかい制度せいど設計せっけいあんしめすが、保険ほけんりょう徴収ちょうしゅう年齢ねんれいげについては複数ふくすうケースを例示れいじするにとどめる見込みこみ。年齢ねんれいげについては自民党じみんとうない慎重しんちょう意見いけんつよく、15にちどうとう厚生こうせい労働ろうどう部会ぶかい幹部かんぶかいでも、よう介護かいご進行しんこうふせぐためのしん予防よぼう給付きゅうふ創設そうせつなどの厚労省こうろうしょう方針ほうしん了承りょうしょうするにとどめ、保険ほけんしゃ受給じゅきゅうしゃ拡大かくだいについては結論けつろん先送さきおくりした。【吉田よしだあきらこころざし堀井ほりい恵里子えりこ


日経新聞にっけいしんぶん 11月19にち

介護かいご保険ほけん対象たいしょう拡大かくだい実現じつげんきびしい」・自民じみん調査ちょうさかい会長かいちょう

 自民党じみんとう社会しゃかい保障ほしょう制度せいど調査ちょうさかい介護かいご委員いいんかい鴨下かもした一郎いちろう委員いいんちょう)は18にち午前ごぜん来年らいねん介護かいご保険ほけん制度せいど改革かいかく基本きほん方針ほうしん了承りょうしょうした。施設しせつ入居にゅうきょしゃ食費しょくひ居住きょじゅう徴収ちょうしゅう開始かいし状態じょうたい悪化あっかふせぐ「予防よぼう給付きゅうふ」の新設しんせつなどがはしら基本きほん方針ほうしんでは結論けつろんした給付きゅうふ負担ふたん対象たいしょう拡大かくだいについて、丹羽にわ雄哉ゆうや調査ちょうさ会長かいちょう会合かいごうに「情勢じょうせいきびしい」とかたり、早期そうき実現じつげん慎重しんちょう見方みかたしめした。  保険ほけんりょう納付のうふを40さい未満みまんひろげるとともに給付きゅうふ対象たいしょうに65さい未満みまん障害しょうがいしゃらをくわえるあんめぐって、基本きほん方針ほうしんでは「年内ねんないをめどに結論けつろんる」と検討けんとうつづけることを確認かくにん。18にち会合かいごうでも賛否さんぴ両論りょうろんた。 (12:11)


産経新聞さんけいしんぶん

介護かいご保険ほけん改革かいかく自民じみん基本きほん方針ほうしん 施設しせつ利用りようしゃ居住きょじゅう食費しょくひを17年度ねんど自己じこ負担ふたん

 自民党じみんとう社会しゃかい保障ほしょう制度せいど調査ちょうさかい介護かいご委員いいんかい鴨下かもした一郎いちろう委員いいんちょう)はじゅうはちにち介護かいご保険ほけん制度せいど改革かいかくについての基本きほん方針ほうしんをまとめた。現在げんざい保険ほけん給付きゅうふ対象たいしょうとなっている介護かいご施設しせつ利用りようしゃ居住きょじゅう食費しょくひを「対象たいしょうがいとする」と明記めいき平成へいせいじゅうなな年度ねんどちゅう利用りようしゃ自己じこ負担ふたんえる方向ほうこう見直みなおす。一方いっぽう焦点しょうてん保険ほけんりょう徴収ちょうしゅう対象たいしょう受給じゅきゅう対象たいしょう年齢ねんれい問題もんだいについては結論けつろん先送さきおくりし、年内ねんないをめどにつづ検討けんとうおこなうことにした。
 基本きほん方針ほうしんではこのほか、介護かいごサービスの利用りようしゃ症状しょうじょう悪化あっかすることをふせぐため、サービス内容ないよう予防よぼう重視じゅうしがた転換てんかんあらたなサービス体系たいけいとして、小規模しょうきぼサービス拠点きょてん痴呆ちほうせい高齢こうれいしゃグループホームなどを対象たいしょうとした「地域ちいき密着みっちゃくがたサービス」(仮称かしょう)を創設そうせつする。
 また、サービスのしつ向上こうじょうはかるため、事業じぎょうしゃ規制きせい見直みなおしや介護かいご従事じゅうじしゃ資格しかく要件ようけん見直みなおし、ケアマネジャーの資格しかく更新こうしんせい導入どうにゅうろくじゅうさい以上いじょう保険ほけんりょうについてはてい所得しょとくしゃ配慮はいりょした負担ふたん区分くぶんあらため、市町村しちょうそん事業じぎょうしゃたいする指導しどう権限けんげん強化きょうかする。さらに、制度せいど改正かいせいくわえて、サービスの一層いっそう適正てきせい効率こうりつはかることで、じゅうはち年度ねんど介護かいご報酬ほうしゅう改正かいせいでは「適切てきせつ対応たいおうはかる」としている。
 最大さいだい焦点しょうてんである保険ほけんりょう徴収ちょうしゅう対象たいしょう受給じゅきゅう対象たいしょう年齢ねんれい問題もんだいについては「現時点げんじてんでは一定いってい方向ほうこうせいしめすにはいたっていない」として方向ほうこうせいせなかった。政府せいふじゅうななねん通常つうじょう国会こっかい関連かんれん法案ほうあん提出ていしゅつ予定よていで、自民党じみんとう与党よとうない調整ちょうせいまえ、年内ねんないをめどに具体ぐたいあんのとりまとめをおこな予定よていだ。


対象たいしょうしゃ拡大かくだい 経済同友会けいざいどうゆうかい反対はんたい

 経済同友会けいざいどうゆうかいじゅうはちにち厚生こうせい労働省ろうどうしょうすすめる介護かいご保険ほけん制度せいど改革かいかくかんし、抜本ばっぽん改革かいかくもとめる提言ていげん発表はっぴょうした。
 日本にっぽん経団連けいだんれん日本にっぽん商工しょうこう会議かいぎしょすで意見いけんをまとめており、主要しゅよう経済けいざいさん団体だんたい意見いけんそろったが、介護かいご保険ほけん制度せいど対象たいしょうしゃ拡大かくだいする厚労省こうろうしょう方針ほうしんにはさん団体だんたいとも反対はんたい一致いっちした。対象たいしょうしゃ拡大かくだい企業きぎょう収益しゅうえき圧迫あっぱくすることや「現行げんこう制度せいど不備ふび是正ぜせいさき」というのが理由りゆうで、年内ねんない結論けつろんたい厚労省こうろうしょうきびしいかじりをせまられそうだ。
 経済同友会けいざいどうゆうかい提言ていげんなかで、保険ほけんりょう徴収ちょうしゅう範囲はんい現在げんざいよんじゅうさい以上いじょうから、二十歳はたち以上いじょうなどの若年じゃくねんしゃ拡大かくだいする厚労省こうろうしょうあんについて「現役げんえき世代せだい負担ふたんかたより、理解りかいられない」として、明確めいかく反対はんたい姿勢しせいしめした。
 厚労省こうろうしょうじゅうにち公表こうひょうした試算しさんでは、従業じゅうぎょういん保険ほけんりょう半額はんがくになっている企業きぎょう負担ふたんは、平成へいせいじゅうよん年度ねんど現行げんこう制度せいどのままとくらべて、最大さいだいいちよんばいにまでふくらむ。負担ふたんぞうは、若年じゃくねんしゃへの拡大かくだい最大さいだい要因よういんで、経団連けいだんれん商議しょうぎしょも「企業きぎょう収益しゅうえき圧迫あっぱくして国際こくさい競争きょうそうりょくをそぐ」「若年じゃくねんしゃ受益じゅえきがほとんどない」などとして反対はんたいだ。
 また、障害しょうがいしゃ福祉ふくし制度せいど一部いちぶ介護かいご保険ほけん制度せいどみ、介護かいごサービスを障害しょうがいしゃ全体ぜんたい拡大かくだいする厚労省こうろうしょう方針ほうしんについても、さん団体だんたい反対はんたい姿勢しせい経済同友会けいざいどうゆうかいは「障害しょうがいしゃ福祉ふくし税金ぜいきんですべきだ」と主張しゅちょう団体だんたい障害しょうがいしゃ福祉ふくし制度せいど平成へいせいじゅう年度ねんど抜本ばっぽん改正かいせいされたことをけて「まずは現行げんこう制度せいど合理ごうり」としている。
 たださん団体だんたいは、厚労省こうろうしょう目指めざしている介護かいご保険ほけん制度せいど持続じぞく可能かのうせい向上こうじょうかんしては賛成さんせい介護かいご保険ほけん財政ざいせい改善かいぜんのため、経済同友会けいざいどうゆうかい経団連けいだんれんはそろって介護かいごサービスをけるさい自己じこ負担ふたんいちわりからわりげるようもとめている。     

 ◇ ≪基本きほん方針ほうしんのポイント≫  

  • 介護かいご予防よぼう推進すいしんのため地域ちいき支援しえん事業じぎょう展開てんかい軽度けいどしゃにはあらたな予防よぼう給付きゅうふ創設そうせつ
  • 介護かいご施設しせつ居住きょじゅう食費しょくひ保険ほけん給付きゅうふ対象たいしょうがいとし、平成へいせい17年度ねんどちゅう施行しこう
  • 小規模しょうきぼサービス拠点きょてんなど地域ちいき密着みっちゃくがたサービスの創設そうせつ
  • サービスのしつ向上こうじょうのため、情報じょうほう開示かいじ徹底てってい事業じぎょうしゃ規制きせい見直みなお
  • 市町村しちょうそん給付きゅうふチェック機能きのう事業じぎょうしゃへの指導しどう権限けんげん強化きょうか
  • 地域ちいき特性とくせい創意そうい工夫くふうかした多様たようなサービス拠点きょてん整備せいびする交付こうふきん制度せいど創設そうせつ

産経新聞さんけいしんぶん) - 11月19にち



支援しえん費用ひよう抑制よくせい経済けいざいかいからも政界せいかいからももとめられる情勢じょうせい

 新聞しんぶん記事きじでもふれられていますが、厚生省こうせいしょうによる介護かいご保険ほけん支援しえん統合とうごう希望きぼうたいし、 経済けいざいかいからも政界せいかいからも反対はんたいこえがたくさんています。
 その理由りゆうとしては、「保険ほけんりょういままでよりおおはらえということなら、まずは介護かいご保険ほけん支出ししゅつめよ。支援しえん支出ししゅつめよ」という意見いけんです。
 読売新聞よみうりしんぶんなども8がつした社説しゃせつで、支援しえんつき100まん以上いじょうかかるひとがいるれいして、支援しえんめをもとめる意見いけんです。
 いま、障害しょうがい福祉ふくし予算よさん四面楚歌しめんそか状態じょうたいです
 介護かいご保険ほけんみの可能かのうせいがってきましたが、これではまったよろこべない状況じょうきょうになって きています。
 いま世論せろんは、年金ねんきん医療いりょう介護かいご福祉ふくし負担ふたんたいし、抑制よくせいする方向ほうこうおおきくながれがわってきています。政府せいふのさまざまな会合かいごうでは、医療いりょう保険ほけんまでも、「毎年まいとし予算よさんえたら医療いりょう保険ほけん使つかえないようにしてはどうか」といった極論きょくろん新聞しんぶんにのるくらいです。80年代ねんだいおなじような福祉ふくし予算よさん抑制よくせい時代じだい状況じょうきょうになってきています。80年代ねんだい福祉ふくし抑制よくせい時代じだい終焉しゅうえんは、消費しょうひぜい導入どうにゅうともに、自民党じみんとう過半数かはんすうわれをこし、その対策たいさくとして消費しょうひぜい福祉ふくし予算よさんてるということで厚生省こうせいしょう一気いっき予算よさんげられ、ゴールドプランがつくられたことで終結しゅうけつしました。これにより、「ヘルパー予算よさん使つかれない」という時期じきが2002ねんまでつづきました。 (このころの政治せいじ状況じょうきょう厚生省こうせいしょう内部ないぶ情報じょうほうは、もと朝日新聞あさひしんぶん論説ろんせつ委員いいん大熊おおくま由紀子ゆきこのホームページhttp://www.yuki-enishi.com/で「物語ものがたり介護かいご保険ほけん」として掲載けいさいされています)
 今回こんかい福祉ふくし予算よさん抑制よくせい世論せろんも、税金ぜいきんげをたないと解決かいけつしないのかもしれません。
 しかし、消費しょうひぜいげの時期じきはあとすうねん小泉こいずみ政権せいけんわったのちになります。
 それまでのあいだは、近隣きんりん市町村しちょうそん地道じみち交渉こうしょうして1にんずつ自立じりつしゃして、24あいだじんがついていないときていけないことを交渉こうしょう確認かくにんしつつ、交渉こうしょうをつづけていく(それに よって制度せいどがりを阻止そししていく)しかありません。
 今回こんかい支援しえん予算よさん不足ふそく教訓きょうくんで、予算よさん不足ふそくすると、もっともねらちにうのは、24あいだ介護かいご必要ひつようなどのさい重度じゅうど障害しょうがいしゃのヘルパー制度せいどだということがわかりました。(親元おやもと軽度けいど障害しょうがいしゃのヘルパーは、たとえあまっていても、金額きんがくすくないので、ねらちにされにくい)。ですから、市町村しちょうそん現場げんばでは、予算よさん不足ふそくにさせないことが重要じゅうようです。これからすうねんあいだは、1つの何人なんにんもの障害しょうがいしゃ1人ひとりらし支援しえんしていくといった方法ほうほう極力きょくりょくけて、複数ふくすう市町村しちょうそん分散ぶんさん支援しえんしていかないとまずいです。
 また、今回こんかいのグランドデザインでは、支援しえん国庫こっこ補助ほじょ基準きじゅんさい重度じゅうど区分くぶんで125時間じかんつき21まんえん)などの国庫こっこ補助ほじょ基準きじゅんがとうとう本格ほんかくてき法定ほうていされるようです。たとえ ば、1つのむらさい重度じゅうど区分くぶんのヘルパー利用りよう障害しょうがいしゃが10にんいた場合ばあい1人ひとり21まんつき210まんえん上限じょうげん国庫こっこ補助ほじょし、それを義務ぎむてき経費けいひするわりに、その国庫こっこ補助ほじょ基準きじゅんえる ぶんには一切いっさいこく感知かんちしない。勝手かってむらで100%負担ふたんしてやってください・・・という制度せいど です。
 このむら場合ばあい、10にんのうち1にんが24あいだ介護かいご必要ひつようだとしても、9にん利用りようしゃが3 あいだずつヘルパーを使つかうと、(10にんで210まん=1にち40あいだぶん日常にちじょう生活せいかつ支援しえんちゅう単価たんか)でざん るのは13あいだぶんだけですから、24あいだ介護かいご必要ひつようであっても、国庫こっこ補助ほじょは13あいだまでし かおこなわれません。
 小規模しょうきぼ過疎かそ市町村しちょうそん国庫こっこ補助ほじょがつかない部分ぶぶんまで市町村しちょうそん100%負担ふたんおこなうことはぜん不可能ふかのうです。(このれい現状げんじょう国庫こっこ補助ほじょ基準きじゅん金額きんがくのままで資産しさん基準きじゅん金額きんがくがあがることはこのご時世じせいではない。)
 これの対策たいさくには、1つの市町村しちょうそんでなるべくたくさんの「すくな時間じかんヘルパー利用りよう障害しょうがいしゃ」をやしていく支援しえんをするしかありません。それと同時どうじに24あいだ介護かいごといった障害しょうがいしゃは1つの市町村しちょうそんには(施設しせつなどから)1人ひとり以上いじょうさないといった対策たいさく必要ひつようになります。(地元じもと障害しょうがいしゃ緊急きんきゅうおや入院にゅういん死亡しぼうなどの場合ばあいそなえて余裕よゆうたせておく必要ひつようがある)。
 障害しょうがいしゃ団体だんたい施設しせつ親元おやもとから1人ひとりらし支援しえんをするときは、状況じょうきょう説明せつめいし、分散ぶんさんして自立じりつしてもらうことをかんがえてもらわないといけません。



厚労省こうろうしょう介護かいご職員しょくいん国家こっか資格しかく福祉ふくし」に統一とういつへ(P24)
  〜 キャリアアップ研修けんしゅう 資格しかく取得しゅとくしゃにも導入どうにゅう(P26)は会員かいいんページ掲載けいさいしてます。


介護かいご保険ほけんのヘルパー資格しかく強化きょうか方向ほうこう

障害しょうがい施策しさく同様どうよう資格しかく制度せいどになる可能かのうせいだい

 新聞しんぶん報道ほうどうされているように、2〜3ねん介護かいご保険ほけんのヘルパーは新規しんきのヘルパー就業しゅうぎょうしゃは400あいだのヘルパー研修けんしゅう義務付ぎむづけになりそうです。現状げんじょうのヘルパーには追加ついか研修けんしゅうなどの救済きゅうさい措置そち経過けいか措置そち実施じっしされると予想よそうされます。障害しょうがいヘルパー制度せいども、身体しんたい介護かいご家事かじ援助えんじょ場合ばあいは、介護かいご保険ほけん改正かいせいねん以内いない改正かいせいされる可能かのうせいおおきいとられます。過疎かそさい重度じゅうど障害しょうがいしゃ施設しせつなどから自薦じせんヘルパーを使つかって24あいだ介護かいご確保かくほするには、確保かくほしやすい資格しかくしゃを4〜5にん広告こうこくして求人きゅうじんし、3きゅう研修けんしゅうを1週間しゅうかん受講じゅこうしてもらう方法ほうほうがとられています。こういうことができなくなる可能かのうせいがあり、障害しょうがいヘルパーでは安易あんい改正かいせいおこなわれないように交渉こうしょう必要ひつようです。今後こんごうごきに注目ちゅうもく必要ひつようです。



支援しえん予算よさん不足ふそく 予算よさん補正ほせい確保かくほ確実かくじつ

 250おくえん予算よさん不足ふそく見込みこまれる支援しえんについて、すでに補充ほじゅう見込みこみができているという段階だんかいのようです。厚生こうせい労働省ろうどうしょう関係かんけいしゃによると、部長ぶちょうきゅう以上いじょうでは、じつ年度ねんど当初とうしょからなんとかできることはわかっていたようです。



生活せいかつ保護ほご国庫こっこ補助ほじょ削減さくげんせず

  政府せいふすすめる三位一体さんみいったい改革かいかくで、今年ことしは、生活せいかつ保護ほご国庫こっこ補助ほじょげないことがまりました。今年ことしまでの目標もくひょうの3ちょうえん実行じっこうできず、今年ことしまでは2.4ちょうえん決着けっちゃくしました。生活せいかつ保護ほご来年度らいねんど再度さいど協議きょうぎされます。地方ちほう生活せいかつ保護ほご補助ほじょりつげるならば地方ちほう裁量さいりょうやすように主張しゅちょうしています。これにたいし、厚生こうせい労働省ろうどうしょう生活せいかつ保護ほご家賃やちん補助ほじょ金額きんがく設定せってい権限けんげん都道府県とどうふけんわたあん提案ていあんしています。今後こんごうごきが注目ちゅうもくされます。



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 全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ介護かいごじん派遣はけん事業じぎょう自薦じせん登録とうろくヘルパーとおなじような登録とうろくのみのシステムを支援しえんヘルパー利用りようしゃ介護かいご保険ほけんヘルパー利用りようしゃむけに提供ていきょうしています。自分じぶん確保かくほした介助かいじょしゃ自分じぶん専用せんよう制度せいどじょうのヘルパー(自薦じせん登録とうろくヘルパー)として利用りようできます。介助かいじょしゃ人選じんせん介助かいじょ時間じかんたい自分じぶんめることができます。全国ぜんこくのホームヘルプ指定してい事業じぎょうしゃ運営うんえいする障害しょうがいしゃ団体だんたい提携ていけいし、全国ぜんこくでヘルパーの登録とうろくができるシステムを整備せいびしました。介助かいじょしゃ時給じきゅういままでの制度せいどより介助かいじょしゃ給与きゅうよちない個別こべつ相談そうだんシステムです。

利用りよう方法ほうほう
  広域こういき協会きょうかい 東京とうきょう本部ほんぶFAXふぁっくす郵送ゆうそう介助かいじょしゃ利用りようしゃ登録とうろくをすれば、翌日よくじつから支援しえん介護かいご保険ほけん自薦じせん介助かいじょサービスが利用りよう可能かのうです。東京とうきょう本部ほんぶからかくけん指定してい事業じぎょうしゃ業務ぎょうむ委託いたくおこな支援しえん手続てつづきをります。各地かくち団体だんたいまりや給与きゅうよ体系たいけいとは関係かんけいなしに、広域こういき協会きょうかいせんもん条件じょうけんでまとめて委託いたくするかたちになりますので、すべての契約けいやく条件じょうけん広域こういき協会きょうかい本部ほんぶ利用りようしゃあいだ利用りようしゃこまらないようにはなってめます。ですから、わせ・もうみは東京とうきょう本部ほんぶ0120−66−0009におかけください。
 介助かいじょしゃへの給与きゅうよ介護かいごがた時給じきゅう1500えん家事かじがた1000えん日常にちじょう生活せいかつ支援しえん時給じきゅう1300〜1420えん基本きほんですがいままでの制度せいど時給じきゅうがもっとたか場合ばあいにはいままでの時給じきゅうになるようにします。また、夜間やかん利用りようほう時給じきゅうアップの相談そうだんにのります。介助かいじょしゃは1〜3きゅうヘルパー、介護かいご福祉ふくし看護かんご日常にちじょう生活せいかつ支援しえん研修けんしゅう修了しゅうりょうしゃなどのいずれかのほうである必要ひつようがあります。ただし、支援しえん制度せいどのほうは、14ねんがつまで自薦じせんヘルパーや全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ介護かいごじん派遣はけん事業じぎょう登録とうろく介護かいごじんとしてはたらいている場合ばあい県知事けんちじから証明しょうめい永久えいきゅうにヘルパーとしてはたらけます。2003ねんがつ以降いこう新規しんき介護かいごはい場合ばあいも、日常にちじょう生活せいかつ支援しえん移動いどう介護かいごであれば、20あいだ研修けんしゅうれます。

くわしくはホームページもごらんください http://www.kaigoseido.net/2.htm

自薦じせん介助かいじょしゃにヘルパー研修けんしゅう実質じっしつ無料むりょうけていただけます

 広域こういき協会きょうかいでは、障害しょうがい当事とうじしゃ主体しゅたい理念りねんの3きゅうヘルパー通信つうしん研修けんしゅうおこなっております。通信つうしん部分ぶぶん自宅じたく受講じゅこうでき、通学つうがく部分ぶぶん東京とうきょうなで3日間にちかん受講じゅこう可能かのうです。3きゅう受講じゅこう身体しんたい介護かいごはいることができます。
 日常にちじょう生活せいかつ支援しえん研修けんしゅうは、東京とうきょう会場かいじょうでは、緊急きんきゅうには希望きぼうわせて365にち毎日まいにち開催かいさい可能かのうです。2日間にちかん受講じゅこうできます。東京とうきょう隣接りんせつけん利用りようしゃは1にちのみの受講じゅこうでかまいません(のこりは利用りよう障害しょうがいしゃ自身じしん自宅じたく研修けんしゅう可能かのうのため)。日常にちじょう生活せいかつ支援しえん研修けんしゅう受講じゅこうしゃ全身ぜんしんせい移動いどう介護かいごにもれます。3きゅう日常にちじょう生活せいかつ支援しえん研修けんしゅう受講じゅこう一定いってい時間じかん規定きていによる時間じかんすう介護かいごはいったのち参加さんか交通こうつう宿泊しゅくはく全額ぜんがく助成じょせいします。

このような仕組しくみをつく運営うんえいしています
仕組み図

問合といあわせは TEL 0120−66−0009(通話つうわりょう無料むりょう)へ。受付うけつけ10〜22 
みなさんへおねがい:この資料しりょうおおくのほうにおらせください。 介護かいご保険ほけんヘルパー広域こういき自薦じせん

登録とうろく保障ほしょう協会きょうかい 発起人ほっきにん都道府県とどうふけんじゅん敬称けいしょうりゃく、2000ねん4がつ時点じてん

名前なまえ 所属しょぞく団体だんたいとう
花田はなた貴博たかひろ (ベンチレーター使用しようしゃネットワーク)
篠田しのだ たかし 自立じりつ生活せいかつ支援しえんセンター新潟にいがた
三澤みさわ りょう (DPI日本にっぽん会議かいぎ
中西なかにし正司せいじ  (DPIアジア評議ひょうぎ委員いいん/全国ぜんこく自立じりつ生活せいかつセンター協議きょうぎかい
八柳やつやなぎ卓史たかし  ぜんさわ連関れんかんひがしブロック)
樋口ひぐち恵子けいこ  全国ぜんこく自立じりつ生活せいかつセンター協議きょうぎかい
佐々木ささき信行のぶゆき (ピープルファースト東京とうきょう
加藤かとうしん規子のりこ 精神せいしん障害しょうがいしゃピアサポートセンターこらーる・たいとう)
横山よこやま晃久あきひさ  全国ぜんこく障害しょうがいしゃ介護かいご保障ほしょう協議きょうぎかい/HANDS世田谷せたがや
えきとめ俊樹としき  (NPO自立じりつ生活せいかつ企画きかく/NPO自立じりつ福祉ふくしかい
川元かわもと恭子きょうこ  全国ぜんこく障害しょうがいしゃ介護かいご保障ほしょう協議きょうぎかい/CIL小平こだいら
名前なまえ 所属しょぞく団体だんたいとう
渡辺わたなべ正直まさなお  静岡しずおか市議しぎ)
山田やまだ昭義あきよし  (DPI日本にっぽん会議かいぎ社会しゃかい福祉ふくし法人ほうじんAJU自立じりついえ
斎藤さいとうまこと 名古屋なごや市議しぎ共同きょうどうれん社会しゃかい福祉ふくしほうわっぱのかい
尾上おがみ浩二こうじ  障害しょうがいしゃ総合そうごう情報じょうほうネットワーク)
森本もりもと秀治しゅうじ  共同きょうどうれん
村田むらた敬吾けいご  自立じりつ生活せいかつセンターほくせつ24)
光岡みつおかかおるあきら  特定とくてい営利えいり活動かつどう法人ほうじんすてっぷ)
栗栖くりす豊樹とよき  (CILてごーす)
佐々ささ和信かずのぶ  香川かがわけんすじ萎縮いしゅくせい患者かんじゃすくかい)
藤田ふじためぐみこう  土佐とさ在宅ざいたく重度じゅうど障害しょうがいしゃ介護かいご保障ほしょうかんがえるかい
田上たうえささえろう  (NPO重度じゅうど障害しょうがいしゃ介護かいご保障ほしょう協会きょうかい

 

 
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