★主管しゅかん課長かちょう会議かいぎ資料しりょうの解説かいせつ特集とくしゅう

★国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんが約やく10％アップ

★地域ちいき移行いこう支援しえんなどの相談そうだん支援しえんの単価たんかが決きまる

２０１２年ねん２月がつ・３月さんがつ合併がっぺい号ごう　　

目次もくじ

４・・・・国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんが上あがりました

１６・・・家事かじ援助えんじょが15分ふん単位たんいに・居宅きょたく介護かいご単価たんか

１７・・・重度じゅうど訪問ほうもん介護かいご単価たんか

１８・・・サービス提供ていきょう責任せきにん者しゃの配置はいち基準きじゅんが緩和かんわ

２０・・・２級きゅうのサービス提供ていきょう責任せきにん者しゃの減算げんざんは行おこなわず

２２・・・長時間ちょうじかん必要ひつような障害しょうがい者しゃに適切てきせつな時間じかん数すうを決定けっていするように書かかれました

２３・・・重度じゅうど訪問ほうもん介護かいごを細切こまぎれで使つかうように強要きょうようする市町村しちょうそんに対たいする注意ちゅうい文ぶん

２７・・・相談そうだん支援しえんと支給しきゅう決定けっていの改正かいせいについて

３５・・・相談そうだん支援しえん関係かんけいの事務じむ処理しょり要領ようりょうのポイント

４０・・・利用りよう計画けいかくの用紙ようしの例れい

４７・・・相談そうだん支援しえんの個別こべつ給付きゅうふの単価たんか情報じょうほう

５２・・・全国ぜんこくホームヘルパー広域こういき自薦じせん登録とうろく協会きょうかいのご案内あんない

全国ぜんこくで相談そうだん支援しえん事業じぎょう所しょを作つくってヘルパー時間じかん数すうの交渉こうしょう支援しえんや施設しせつや親元おやもとからの自立じりつ支援しえんをしたい障害しょうがい者しゃ個人こじんや障害しょうがい者しゃ団体だんたいを募集ぼしゅう。

　２０１２年ねん４月がつから、制度せいどが大おおきく変かわります。非常勤ひじょうきんの相談そうだんスタッフ１名めいでも地域ちいき相談そうだん支援しえん事業じぎょう所しょや計画けいかく相談そうだん支援しえん事業じぎょう所しょの指定していが取とれます。施設しせつから地域ちいきへの障害しょうがい者しゃの自立じりつのサポートを行おこなえば公的こうてきにその経費けいひが入はいる仕組しくみが始はじまります。親元おやもとや施設しせつから出でた１人ひとり暮くらしなどの障害しょうがい者しゃの２４時じ間あいだの電話でんわ相談そうだん態勢たいせいや緊急きんきゅう時じの支援しえんを行おこなう態勢たいせいを作つくるとその経費けいひが公的こうてきに支払しはらわれます。今いままで自己じこ資金しきんで仲間なかまの自立じりつ支援しえんを行おこなってきた障害しょうがい者しゃは、収入しゅうにゅうを得えてより充実じゅうじつした支援しえん活動かつどうが行おこなえます。

　また最もっとも大おおきな変化へんかは、障害しょうがい者しゃがヘルパー制度せいど等とうの支給しきゅう決定けっていを受うける際さいに、相談そうだん支援しえん事業じぎょう所しょが作つくった利用りよう計画けいかくを参考さんこうに支給しきゅう決定けっていする仕組しくみが始はじまることです（３年ねんで全ぜん利用りよう者しゃに完全かんぜん実施じっし）。全国ぜんこく各地かくちで重度じゅうどの障害しょうがい者しゃが生活せいかつに必要ひつようなヘルパー時間じかん数すう交渉こうしょうをする際さいには、適切てきせつに計画けいかくに書かいて交渉こうしょうを支援しえんしてくれる相談そうだん支援しえん事業じぎょう所しょが必要ひつようです。しかし、現状げんじょうは、「自分じぶんは２４時じ間あいだ介護かいごが必要ひつようで１人にん暮くらしなのに、市しの重度じゅうど訪問ほうもん介護かいごの上限じょうげんが１２時じ間あいだなので、相談そうだん事業じぎょうが重度じゅうど訪問ほうもん介護かいご１２時じ間あいだまでの計画けいかくしか書かいてくれない」といった困こまった相談そうだんが全国ぜんこく各地かくちから当会とうかいに寄よせられています。このような場合ばあいは、市しに対たいして「適正てきせいな計画けいかくは２４時じ間あいだ重度じゅうど訪問ほうもん介護かいごだ」と説明せつめいし、利用りよう者しゃと一緒いっしょに交渉こうしょうの場ばに参加さんかして制度せいど改善かいぜんを支援しえんしてくれる相談そうだん支援しえん事業じぎょう所しょが必要ひつようです。

これらが、やる気きさえあれば障害しょうがい者しゃ個人こじんでも相談そうだん支援しえん事業じぎょう所しょになれます（障害しょうがい者しゃ団体だんたいの厚労省こうろうしょうとの交渉こうしょうで制度せいどが
変かわりました）。障害しょうがい者しゃ個人こじんも、自主じしゅ的てきな５年ねん＆900日にちの支援しえん活動かつどう経験けいけんがあるなら、法人ほうじん化かし相談そうだん支援しえんの指定してい申さる
請をすれば実務じつむ経験けいけんとして認みとめられるように制度せいどが変かわりました。その上うえで、県けんなど実施じっしの３２.５時じ間あいだの相談そうだん
支援しえん初任しょにん者しゃ研修けんしゅうを受うければ、相談そうだん員いんになれます。非常勤ひじょうきんの相談そうだん員いんが１人にんいれば相談そうだん支援しえん事業じぎょう所しょになれます。
（４６ページに続つづく）

２月がつ２０日にち主管しゅかん課長かちょう会議かいぎ資料しりょう特集とくしゅう

今年ことしは、３年ねんごとの単価たんか改正かいせい・国庫こっこ負担ふたん基準きじゅん改正かいせいに加くわえ、相談そうだん支援しえんが支給しきゅう決定けっていに関係かんけいするようになる改正かいせい、相談そうだん
支援しえんで施設しせつからの自立じりつや地域ちいき生活せいかつの支援しえんのメニューが個別こべつ給付きゅうふで始はじまるなど、大おおきな改正かいせいがあります。このため、
今年度こんねんどの厚労省こうろうしょう主幹しゅかん課長かちょう会議かいぎ資料しりょうは重要じゅうような情報じょうほうが多おおく掲載けいさいされています。ホームページに掲載けいさいしていますので、ぜ
ひ全体ぜんたいをお読よみください。今いま号ごうでは特とくに重要じゅうようなポイントの解説かいせつをしていきます。

国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんが上あがりました

　重度じゅうど訪問ほうもん介護かいごの区分くぶん６が月つき４０万まん円えんから４４万まん円えんに上あがるなど、大おおきく上あがっています。同様どうように、重度じゅうど訪問ほうもん介護かいご１５％加算かさん対象たいしょう者しゃは５８万まん円えんが６３万まん円えんに、身体しんたい・家事かじなどの居宅きょたく介護かいごの区分くぶん６は１９．５万まん円えんから２２万まん円えんに上あがっています。（下したの表ひょうの記事きじ説明せつめい部分ぶぶんに下線かせんを引ひきました）。

　長時間ちょうじかん介護かいごが必要ひつようなのに、国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんに影響えいきょうされて時間じかん数すうを少すくなく決定けっていされている障害しょうがい者しゃは、４月がつからの時間じかん数すうアップに向むけ、市町村しちょうそんと交渉こうしょうを行おこなうと時間じかん数すうが伸のびる可能かのう性せいがあります。

１単位たんいは基本きほん10円えん（都市とし部ぶは加算かさんあり）

（注ちゅう）  各かく区分くぶんの国庫こっこ負担ふたん基準きじゅん額がく（一人ひとり当あたり月額げつがく）は、表ひょうの「単位たんい数すう」に級きゅう地ち区分くぶんごとに設定せっていする「１単位たんい当あたり単価たんか」及および「各かく市町村しちょうそんの給付きゅうふ率りつ」を乗じょうじた額がくとなる。

用語ようご解説かいせつ：国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんとは

国くにが定さだめる、障害しょうがいヘルパー制度せいどの国くにの財政ざいせい負担ふたんの上限じょうげんの基準きじゅん。財務省ざいむしょうが障害しょうがいヘルパーの予算よさんが毎年まいとし予想よそうを超こえて
膨ふくらんでいかないように厚労省こうろうしょうに要求ようきゅうして作つくられた仕組しくみ。市町村しちょうそんごとに計算けいさん式しきで決きめられる国庫こっこ負担ふたん基準きじゅん総額そうがく
までは国くにが５０％、都道府県とどうふけんが２５％負担ふたんし、市町村しちょうそん負担ふたんは２５％というのが障害しょうがいヘルパー制度せいどの財政ざいせい負担ふたん割合わりあい。
しかし、市町村しちょうそんごとの国庫こっこ負担ふたん基準きじゅん総額そうがくを超こえて障害しょうがいヘルパー制度せいどを実施じっしすると、その超こえた部分ぶぶんは市町村しちょうそんが１
００％負担ふたんする。

この１００％負担ふたん部分ぶぶんに、３年ねん前まえから基金ききん事業じぎょうから補助ほじょされる制度せいどが３年ねん限定げんていで始はじまり、中核ちゅうかく市しと政令市せいれいしを除のぞく市し
町村ちょうそんは国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんを超こえても２５％の負担ふたんでよくなった。今回こんかいその基金ききん事業じぎょうが恒久こうきゅう制度せいどになった。

国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんの計算けいさん方法ほうほうは、国くにが全ぜん障害しょうがいヘルパー利用りよう者しゃの障害しょうがい程度ていど区分くぶんや利用りようサービスの種類しゅるいによって基準きじゅん金額きんがくに
差さを設もうけ設定せっていし、その市町村しちょうそんの利用りよう者しゃの基準きじゅん金額きんがくの合計ごうけいを、その市町村しちょうそんに対たいする国くにの財政ざいせい負担ふたんの上限じょうげんとするもの。
（例たとえば区分くぶん６の重度じゅうど訪問ほうもん介護かいご利用りよう者しゃ（介護かいご保険ほけんを使つかっていない障害しょうがい者しゃの場合ばあい）は月つき約やく４０万まん円えん）。例たとえばＡ町まちに
区分くぶん６の重度じゅうど訪問ほうもん介護かいご利用りよう者しゃが５名めいと身体しんたい介護かいご利用りよう者しゃが１０名めいいる場合ばあい、Ａ町まちの国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんは約やく（４４万まん×５人にん）
＋（２２万まん×１０人にん）＝月つき約やく４４０万まん円えん。（年間ねんかんで５２８０万まん円えん）。Ａ町まちで実際じっさいに障害しょうがいヘルパーに１年間ねんかんで６２８
０万まん円えんかかった場合ばあい、１０００万まん円えんは国くにや県けんは負担ふたんしないので、Ａ町まちの１００％負担ふたんとなる。この１００％負担ふたんに
対たいして基金ききん事業じぎょうの７５％助成じょせい対象たいしょうになったのが３年ねん前まえ。今回こんかいその基金ききん事業じぎょうが恒久こうきゅう制度せいどになった。１０００万まん円えんを町まちが
本来ほんらい負担ふたんするところが、２５％の２５０万まん円えんの負担ふたんで済すむことになる。

課長かちょう会議かいぎ資料しりょうより

６  訪問ほうもん系けいサービスについて 

（１）国庫こっこ負担ふたん基準きじゅん（案あん）等とうについて   

�@国庫こっこ負担ふたん基準きじゅん（案あん）について 

平成へいせい２４年ねん４月がつからの訪問ほうもん系けいサービスに係かかる国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんについては、平ひらた

成なり２４年度ねんどの報酬ほうしゅう改定かいていの動向どうこうを踏ふまえつつ、全国ぜんこくの９割わり程度ていどの市町村しちょうそんの支給しきゅう

実績じっせきをカバーできるように設定せっていすることとし、現行げんこうの１０５，０００円えんから

１１９，０００円えんまで引ひき上あげることとする予定よていである。 

なお、国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんの区分くぶん間あいだ合算がっさん及および従前じゅうぜん額がく保障ほしょう（平成へいせい１７年度ねんど支給しきゅう実績じっせき）

については、従前じゅうぜんどおりの取扱とりあつかいとする。（関連かんれん資料しりょう５（９４・９５頁ぺーじ））

 �A「重度じゅうど訪問ほうもん介護かいご等とうの利用りよう促進そくしんに係かかる市町村しちょうそん支援しえん事業じぎょう」の補助ほじょ金きん化かについて 

これまでも、重度じゅうど障害しょうがい者しゃの割合わりあいが高たかいこと等とうにより訪問ほうもん系けいサービスの支給しきゅう

額がくが国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんを超過ちょうかする市町村しちょうそんへの支援しえん策さくとして、 

ア  区分くぶん間あいだ合算がっさん 

イ  従前じゅうぜん額がく保障ほしょう 

ウ  「重度じゅうど障害しょうがい者しゃに係かかる市町村しちょうそん特別とくべつ支援しえん事業じぎょう」（地域ちいき生活せいかつ支援しえん事業じぎょう） 

エ  「重度じゅうど訪問ほうもん介護かいご等とうの利用りよう促進そくしんに係かかる市町村しちょうそん支援しえん事業じぎょう」（基金ききん事業じぎょう） 

を講こうじてきたところである。 

このうち基金ききん事業じぎょう「重度じゅうど訪問ほうもん介護かいご等とうの利用りよう促進そくしんに係かかる市町村しちょうそん支援しえん事業じぎょう」の

については、平成へいせい２４年ねん３月がつまでの時限じげん的てきな措置そちとされる中なかで、継続けいぞく実施じっしへ

の要望ようぼうも強つよくあったところである。 

このため、平成へいせい２４年度ねんどから「重度じゅうど訪問ほうもん介護かいご等とうの利用りよう促進そくしんに係かかる市町村しちょうそん支ささえ

援事業じぎょう」については、従来じゅうらいの基金ききん事業じぎょうの内容ないよう等とうを踏襲とうしゅうし、継続けいぞく性せいを確保かくほしつ

つ、より安定あんてい的てきな経費けいひである「障害しょうがい程度ていど区分くぶん認定にんてい等とう事業じぎょう費ひ補助ほじょ金きん」における

新あらたな補助ほじょ金きんとしたところであるので、これまでの地域ちいき生活せいかつ支援しえん事業じぎょう「重度じゅうど

障害しょうがい者しゃに係かかる市町村しちょうそん特別とくべつ支援しえん事業じぎょう」と合あわせ、引ひき続つづき、ご活用かつよういただくと

ともに、管内かんない市町村しちょうそんに周知しゅうちいただきたい。 

なお、当該とうがい事業じぎょうを実施じっししていない自治体じちたいも見受みうけられるが、重度じゅうど障害しょうがい者しゃの

地域ちいきでの生活せいかつ支援しえんのため、今回こんかいの補助ほじょ金きん化かを契機けいきとして、実施じっしについて検討けんとう

されたい。 （関連かんれん資料しりょう５（９６頁ぺーじ）） 

政令市せいれいしと中核ちゅうかく市しの対策たいさく

補助ほじょ事業じぎょうは政令せいれい指定してい都市としと中核ちゅうかく市しが対象たいしょう外がいです。これらの市しでは、ヘルパー制度せいどを利用りようしていない全ぜん障害しょうがい者しゃに短時間たんじかんの通院つういん等とう介護かいごや重度じゅうど訪問ほうもん介護かいごの支給しきゅう決定けっていしておき、病気びょうきの時ときにすぐに通院つういんや介護かいごを使つかえるようにしておくことで、国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんの市しの総額そうがくが上あがり、事業じぎょう費ひが国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんを超こえることがなくなります。利用りよう者しゃの安心あんしんにもつながります。

課長かちょう会議かいぎ資料しりょうより

課長かちょう会議かいぎ資料しりょうより

国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんオーバー市町村しちょうそんへの補助ほじょ制度せいどが恒久こうきゅう制度せいどに（事実じじつ上じょうの
国庫こっこ負担ふたん基準きじゅん撤廃てっぱい）

（重要じゅうような解説かいせつですので再さい掲載けいさいします） 



　基金ききん事業じぎょうの「重度じゅうど訪問ほうもん介護かいご等とうの利用りよう促進そくしんに係かかる市町村しちょうそん支援しえん事業じぎょう」（国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんオーバーの市町村しちょうそんに、オーバー
分ぶんを１００％市町村しちょうそんが負担ふたんするのではなく、国くに５０％・ 県けん２５％・市町村しちょうそん２５％にする制度せいど）は、基金ききんが今年度こんねんど
いっぱいで廃止はいしのため、来年度らいねんどからどうなるか心配しんぱいされていました。 全国ぜんこくの国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんをオーバーしている
自治体じちたいが（財政ざいせい不足ふそくが出でるので長時間ちょうじかん介護かいごを削けずらなければいけなくなるかと）やきもきしていましたが、一般いっぱん会かい
計けいの 補助ほじょ金きん制度せいどとなることが決きまりました。

　これで、２００３年ねんの時ときのような、ヘルパー時間じかん数すうの引ひき下さげはおきません。 期間きかん限定げんていの一時いちじ的てきな制度せいどではな
くなり、恒久こうきゅう的てきな制度せいどになりました。これは、国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんが無なくなるのとほぼ同おなじです。 
　なお、今いままでの基金ききん事業じぎょうの時代じだいと全まったく同おなじく、中核ちゅうかく市し・政令市せいれいしは対象たいしょう外がいで、「都道府県とどうふけん地域ちいき生活せいかつ支援しえん事業じぎょうの国庫こっこ
負担ふたん基準きじゅんオーバー助成じょせいの制度せいど」を先さきに実施じっしすることが条件じょうけんということも変かわりません。つまり、財源ざいげんが変かわっただ
けで、制度せいどの中身なかみは変かわっていません。（都道府県とどうふけん地域ちいき生活せいかつ支援しえん事業じぎょうによる補助ほじょは訪問ほうもん系けいサービス利用りよう者しゃのうち重おも
度ど訪問ほうもん介護かいご利用りよう者しゃが１０％を超こえる市町村しちょうそんにのみ適用てきよう。この事業じぎょうを都道府県とどうふけんが先さきに行おこなうことが「重度じゅうど訪問ほうもん介護かいご等とうの
利用りよう促進そくしんに係かかる市町村しちょうそん支援しえん事業じぎょう」の実施じっし条件じょうけん（下図したずの中央ちゅうおうのパターン））。

３年ねん前まえの厚労省こうろうしょう資料しりょう　（この資料しりょうの中央ちゅうおうと右側みぎがわの「基金ききん事業じぎょう」の部分ぶぶん（オレンジ色しょく部分ぶぶん）が今年ことし（平成へいせい２４年ねん）
４月しがつより一般いっぱん会計かいけいの補助ほじょ金きん制度せいどになる）　

　また、一般いっぱんの市町村しちょうそん（東京とうきょう２３区く含ふくむ）は制度せいどの対象たいしょうですが、人口じんこう規模きぼによって補助ほじょの上限じょうげんが設もうけられています。

人口じんこう１０万まん人にん以下いか：上限じょうげんなしに補助ほじょ

人口じんこう１０〜３０万まん人にん：国庫こっこ負担ふたん基準きじゅん（市しの合計ごうけい額がく）の２倍ばいが上限じょうげん

人口じんこう３０万まん人にん以上いじょう：国庫こっこ負担ふたん基準きじゅん（市しの合計ごうけい額がく）の１．５倍ばいが上限じょうげん

ただし、上限じょうげんが設定せっていされているといえども、人口じんこう規模きぼの大おおきい１０万まん人にん以上いじょうの市しで障害しょうがいヘルパー事業じぎょう費ひが国庫こっこ負まけ
担基準きじゅん（の市しの合計ごうけい額がく）の２倍ばいを超こえることはまずありません。同おなじく３０万まん人にん以上いじょうで１．５倍ばいを超こえることは
まずありません。

障害しょうがい者しゃ団体だんたいが市町村しちょうそんにこの情報じょうほうを提供ていきょうしてください

　繰くり返かえしになりますが、これは、政令市せいれいし・中核ちゅうかく市し以外いがいの全国ぜんこくのほとんどの市町村しちょうそんで事実じじつ上じょう国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんがなくな
ったのと同おなじ意味いみです。

　すぐに、地元じもとの県けんや市町村しちょうそんにこの情報じょうほうを伝つたえてください。国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんをオーバーしている市町村しちょうそんのほか、１日にち
２４時じ間あいだや１２時じ間あいだ等とうの介護かいごを必要ひつようとしている最さい重度じゅうど障害しょうがい者しゃがいて、市町村しちょうそんが「国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんオーバーすると１０
０％市町村しちょうそん負担ふたんだ」と考かんがえ適切てきせつな時間じかん数すうのサービスを決定けっていしないでいる場合ばあいにも、この情報じょうほうを伝つたえてください。事こと
実じつ上うえ国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんがなくなり、ヘルパー予算よさんが増ふえても市町村しちょうそん負担ふたんは２５％でよくなることを伝つたえてください。 

　というのも、県けんの中なかには、「うちの県けんは国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんをオーバーしている市町村しちょうそんがないので、特とくにこの事業じぎょうは行こう
なっていません。市町村しちょうそんにもこの事業じぎょうの存在そんざいは説明せつめいしていません」という県けんもあります。これでは、市町村しちょうそんは必死ひっし
に国庫こっこ負担ふたん基準きじゅん合計ごうけいを超こえないようにヘルパー事業じぎょう費ひを低ひくく押おさえ込こもうとし、長時間ちょうじかんの介護かいごが必要ひつような人ひとに十分じゅうぶんな
時間じかん数すうを出ださないことが多おおいです。

　また、県けんがこの制度せいどを実施じっししていても、従来じゅうらいから国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんをオーバーしている一部いちぶの市町村しちょうそんにだけ制度せいどの説せつ
明あかりをしているという場合ばあいもあります。

　また、基金ききん事業じぎょうである今年ことし３月がつまでは、この制度せいどを行おこなっていない道県どうけんがあります。 

　基金ききん事業じぎょうが３年ねん限定げんていだということを理由りゆうにしている場合ばあいや、同おなじ基金ききん事業じぎょうの他ほかのメニューに予算よさんを多おおく取とられたの
でという理由りゆうで実施じっししていない道県どうけんが一部いちぶあります。

来年度らいねんど（２０１２年ねん４月がつ）からは、基金ききん事業じぎょうとはちがって、他たの制度せいどとは財布さいふが分わかれる形かたちになるので、ほかのメニュ
ーに予算よさんを取とられて実施じっしできないということも無なくなります。また、恒久こうきゅう制度せいどになりましたので、格段かくだんに実施じっししやすく
なります。 

県けんにも交渉こうしょうを

ぜひ、各かく県けんに問とい合あわせて、今いままで実施じっししていなかった県けんは、一般いっぱん制度せいど化かさ れたので、すぐに制度せいどを実施じっしするための予よ
算さんの組くみ直なおしをするように要望ようぼうしてください。 

また、すでに制度せいどを行おこなっている都道府県とどうふけんでも、国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんをオーバーしている市町村しちょうそんのみに助成じょせい制度せいどを伝つたえ、他たの市し
町村ちょうそんに詳くわしく説明せつめいせずに実施じっししてきた都道府県とどうふけんが多おおいです。これでは多おおくの市町村しちょうそんでは、国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんオーバーを恐おそれて、
長時間ちょうじかんの介護かいごが必要ひつような障害しょうがい者しゃに対たいして適正てきせいなヘルパー時間じかん数すうを決定けっていしません。都道府県とどうふけんが各かく市町村しちょうそんにこの制度せいどがあること
をきちんと伝つたえ、自立じりつ支援しえん法ほう２条じょう１項こう（市町村しちょうそんの責務せきむ）の「障害しょうがい者しゃが自立じりつした生活せいかつができるような支給しきゅうを行おこなうこと」を市し
町村ちょうそんが適切てきせつに実行じっこうするように市町村しちょうそんを集あつめた会議かいぎでしっかり説明せつめいするように県けんに要望ようぼうしてください。

ポイント

・    長時間ちょうじかん介護かいごが必要ひつようでも法ほうに従したがって支給しきゅう決定けっていすること。

・    国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんをオーバーしても、この補助ほじょ制度せいどがあるので

市町村しちょうそんが１００％負担ふたんする部分ぶぶんは発生はっせいしないこと

の２点てんをきちんと都道府県とどうふけんが市町村しちょうそんに説明せつめいが必要ひつよう

（次つぎページに続つづく）

来年度らいねんどから、市町村しちょうそんでの交渉こうしょう方法ほうほうに変更へんこうがあります

（前ぜんページからの続つづき）

ヘルパー事業じぎょう費ひが国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんの合計ごうけい額がくをオーバーしている市町村しちょうそんへ、そのオーバー部分ぶぶんに国くに５０％・県けん２５％の補助ほじょ
の出でる制度せいど「重度じゅうど訪問ほうもん介護かいご等とうの利用りよう促進そくしんに係かかる市町村しちょうそん支援しえん事業じぎょう」が基金ききん事業じぎょうから一般いっぱん財源ざいげんの補助ほじょ金きん制度せいどに変かわります（
４月しがつより）。

すでにこの情報じょうほうをもとに市町村しちょうそんと話はなした重度じゅうど障害しょうがい者しゃの中なかには、今いまは１２時じ間あいだしか重度じゅうど訪問ほうもん介護かいごが出でていないが、４月がつから
２４時じ間あいだ保障ほしょうになる方向ほうこうが決きまったという例れいもあります。

（この例れいでは、いままで県けんが基金ききん事業じぎょうをやってなかったので、国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんオーバー分ぶんを全額ぜんがく負担ふたんしていたので、その予よ
算さんを使つかい、２４時じ間あいだ保障ほしょうにする）

この補助ほじょ金きん制度せいどですが、基金ききん事業じぎょうと違ちがって年度ねんど途中とちゅうでも９月がつ頃ごろまでなら市町村しちょうそんが県けんに申もうし込こめるようになります。（基金ききん事ごと
業ごうでは事実じじつ上じょうこれが出来できなかった）

例たとえば、５月がつや６月がつに毎日まいにち２４時じ間あいだ介護かいごが必要ひつような障害しょうがい者しゃが自立じりつして、「２４時じ間あいだの重度じゅうど訪問ほうもんを決定けっていすると国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんオー
バーになるのでできない」と市町村しちょうそんが言いった場合ばあい、県けんに補助ほじょ金きん制度せいどの枠わくを増ふやしてもらうように協議きょうぎすれば、国庫こっこ負担ふたん基準きじゅん
オーバー分ぶんに補助ほじょがつきます。