入院にゅういん介護かいご制度せいどの交渉こうしょうについて（完全かんぜん看護かんごの通知つうちの解釈かいしゃく）

　地域ちいきで暮くらしながらヘルパーを毎日まいにち長時間ちょうじかん使つかっている最さい重度じゅうど障害しょうがい者しゃの一時いちじ入院にゅういん中ちゅうのホームヘルパーによる入院にゅういん中ちゅうの介護かいごについては、各地かくちで交渉こうしょうが行おこなわれ、制度せいどが実現じつげんしている市町村しちょうそんもあります。
　完全かんぜん看護かんご開始かいし時じの通知つうち（現在げんざいは診療しんりょう報酬ほうしゅうの通知つうち）では、「知的ちてき障害しょうがいを有ゆうする患者かんじゃ等とう」には付つき添そいを例外れいがい的てきに認みとめるという項目こうもくがあり、厚生省こうせいしょう保険ほけん局きょくでは、「この「等ひとし」に最さい重度じゅうどの全身ぜんしん性せい障害しょうがいも当然とうぜん含ふくまれる」と障害しょうがい者しゃ団体だんたいとの話はなし合あいで解説かいせつしてきています。

該当がいとう通知つうち部分ぶぶん抜粋ばっすい

　これを受うけて、90年代ねんだいには、厚生省こうせいしょう障害しょうがい福祉ふくし課かとして「ヘルパー制度せいどでヘルパーが病院びょういんに介護かいごに入はいるのはＯＫ。ただし、国庫こっこ補助ほじょはつけない」という方針ほうしんを出だしています。
　現在げんざいでは、地域ちいき生活せいかつ支援しえん事業じぎょう（市町村しちょうそん判断はんだんで障害しょうがい福祉ふくしなら何なにをやっても自由じゆうの制度せいど）ができたため、厚生こうせい労働省ろうどうしょう障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし部ぶの地域ちいき生活せいかつ支援しえん室しつ（地域ちいき生活せいかつ支援しえん事業じぎょうの所管しょかん）では「コミュニケーション支援しえんということであれば、入院にゅういん中ちゅうの重度じゅうど全身ぜんしん性せい障害しょうがい者しゃ等とうに地域ちいき生活せいかつ支援しえん事業じぎょう（国庫こっこ補助ほじょ対象たいしょう）の付つき添そい人じんをつけるのはＯＫ」という見解けんかいになっています。
　「コミュニケーション支援しえん」という建前たてまえがついているのは、上記じょうきの通知つうちに、付つき添そい者しゃが看護かんご要因よういんの看護かんごを代替だいたいしてはならないとされており、看護かんごには以下いかの内容ないようが例示れいじされているため、「身体しんたい介護かいごは対象たいしょう外がいでコミュニケーション支援しえんならＯＫ」ということになっています。

■通知つうち[基本きほん診療しんりょう料りょうの施設しせつ基準きじゅん等ひとし及およびその届出とどけでに関かんする手続てつづきの取扱とりあつかいについて]（ＰＤＦ）
■北陸ほくりくのＸ市しで入院にゅういん中ちゅうの介護かいご利用りようが認みとめられる
■東京とうきょう都とＡ市しで入院にゅういん中ちゅうのヘルパー利用りようが在宅ざいたく時じと同どう時間じかん認みとめられる