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福岡市で身体介護と移動介護で毎日12時間ほか詳細解説

福岡ふくおかでの支援しえん制度せいど状況じょうきょう今後こんご問題もんだい

自立じりつ生活せいかつセンタードリームハート博多はかた

はじめに

 支援しえん制度せいど平成へいせい15ねんがつはじまってから、およそ半年はんとしがたちました。
 九州きゅうしゅうという地方ちほうなかでも、おおきな影響えいきょうりょく福岡ふくおかにおける支援しえん動向どうこう報告ほうこくしたいとおもいます。

支援しえん制度せいど開始かいし以前いぜん

  前年度ぜんねんどまでの措置そち制度せいどにおける福岡ふくおか状況じょうきょうとしては、郊外こうがいがた入所にゅうしょ施設しせつおおく、地域ちいき生活せいかつ支援しえん体制たいせい脆弱ぜいじゃくものといえます。130まんにんえる都市とし障害しょうがいしゃが5まんにん在住ざいじゅうする実態じったいなか通所つうしょ施設しせつとしては、通所つうしょ身体しんたいのデイサービスが各区かっくいちヵ所かしょずつのけいカ所かしょ福岡ふくおかまちづくり条例じょうれいもとづく施設しせつ)。知的ちてき通所つうしょ施設しせつ行政ぎょうせい主導しゅどうがたが5カ所かしょ民間みんかん主導しゅどうがたが5カ所かしょ児童じどう通所つうしょ施設しせつが4カ所かしょ一方いっぽう入所にゅうしょ施設しせつ市内しないには7カ所かしょという状況じょうきょうでした。地域ちいきなかできちんとした支援しえん確保かくほできない以上いじょう家族かぞくささえられなくなった障害しょうがいしゃは、市外しがい多数たすうある入所にゅうしょ施設しせつざらとしてきている実態じったいがあります。
 在宅ざいたく生活せいかつ状況じょうきょうとしては、身体しんたい障害しょうがいのホームヘルプサービスにおいては、つき144あいだという上限じょうげんがありました。この水準すいじゅん全国ぜんこく政令せいれい指定してい都市としなかでもひく水準すいじゅんでありました。そのホームヘルプサービスの受託じゅたく機関きかんとして、福岡ふくおか市民しみん福祉ふくしサービス公社こうしゃという半官半民はんかんはんみん事業じぎょうたい一元いちげんてきっている状況じょうきょうでした。また、ガイドヘルプサービスにおいては、つきかいいちかいにつき5あいだまでという制度せいどになっていました。知的ちてきのホームヘルプサービスは、平成へいせい13ねん開始かいしされたばかりで、まだ、制度せいど利用りよう浸透しんとうしていない状況じょうきょうでありました。
 行政ぎょうせい主導しゅどう色合いろあいがつよく、市民しみん運動うんどうてき事業じぎょうたいすくなく、作業さぎょうしょ運動うんどう当事とうじしゃ運動うんどうかぎられたものでした。
 そのようななか、ごぞんじのように、これまでの措置そち制度せいどから、利用りよう契約けいやくもとづく支援しえん制度せいどわることになりました。支援しえん制度せいど理念りねんとしてあげられた、「当事とうじしゃ選択せんたくする権利けんり保障ほしょう」「当事とうじしゃ事業じぎょうしゃ対等たいとう関係かんけい」「ニーズにもとづく支給しきゅう決定けってい」などは、福岡ふくおかにおいてはとくさまたげられていたてんでもあり、福岡ふくおかにおける地域ちいき生活せいかつ支援しえん充実じゅうじつけての変化へんか期待きたいされるものでした。
 しかし、それらの制度せいど改革かいかくにおける希望きぼう期待きたい根底こんていからくつがえすようなうごきがてきました。ごぞんじのように、今年ことしいちがつに、厚生こうせい労働省ろうどうしょう居宅きょたく支援しえん支給しきゅう時間じかん上限じょうげんもうけるという情報じょうほうが、インターネットなどをつうじてつたわってきました。当時とうじがCILドリームハート博多はかたは、1がつにちにようやくまだコンクリートがむきしの事務所じむしょ開所かいしょしたばかりで、まだなにい、さむ事務所じむしょで、0から活動かつどう開始かいししたばかりでした。不安ふあんいちはいうごはじめ、準備じゅんびしていたボランティア講座こうざ準備じゅんびわれるなかはいってくる情報じょうほう目標もくひょうかかげるいのち尊厳そんげんまもる24あいだ介助かいじょ体勢たいせい整備せいびとは、かけはなれたくにのありかたでした。
 ボランティア講座こうざ無事ぶじ成功せいこううちえ、NHKにげられたことをよろこび、かかわってくれたすべてのひと感謝かんしゃつたえるひまもなく、ひととして地域ちいきなかたりまえきていく権利けんりまもるために、どう、行動こうどうしていくか、検討けんとう開始かいししました。
 まずは、各自かくじが、友人ゆうじん知人ちじんにこのような事態じたいこりつつあることをつたえ、その決定けってい今後こんご地域ちいきのありかたに、どれほどわる影響えいきょうおよぼしうるのか、つたえていきました。厚生こうせい労働省ろうどうしょうやマスコミへのファックスによる抗議こうぎ地元じもと選出せんしゅつ自民党じみんとう幹事かんじちょうや、隣県りんけんふく官房かんぼう長官ちょうかんおおくの国会こっかい議員ぎいんけてこえげ、地元じもとにある事務所じむしょへ、要望ようぼうしょ提出ていしゅつきました。
 そして、準備じゅんび期間きかん資金しきんがいくらあってもりないなかこと重大じゅうだいせい確認かくにんし、1がつ16にち抗議こうぎ行動こうどう始発しはつ飛行機ひこうきみ、8めい厚生こうせい労働省ろうどうしょうかいました。翌週よくしゅうがつ20にちには、さらに2めい。1がつ27にち翌日よくじつ準備じゅんびされていた課長かちょう会議かいぎへの抗議こうぎ行動こうどう参加さんかのため、可能かのうものはすべて東京とうきょうかう意思いしかためていました。
 その状況じょうきょうは、みなさんもごぞんじのとおりだとおもいます。また、このような状況じょうきょうるのか流動的りゅうどうてきなことにわりはありません。現在げんざいでも、検討けんとう委員いいんかいとう状況じょうきょう随時ずいじ確認かくにんし、権利けんり擁護ようごへの意識いしき浸透しんとうすすめています。  それらの状況じょうきょうのため、事業じぎょうしょ設立せつりつ準備じゅんび多忙たぼうきわめました。昼間ひるま協力きょうりょくしゃ手作業てさぎょう事務所じむしょゆかをはり、よる書類しょるい準備じゅんびやメンバーあいだはないで、徹夜てつや徹夜てつや毎日まいにちでした。そして、肝心かんじん支援しえん支給しきゅうりょうが10がつ申請しんせいしたにもかかわらず、いつまでたっても連絡れんらくがありませんでした。ようやく、支給しきゅうりょう決定けっていされてきたのは3がつ中旬ちゅうじゅんぎたころでした。

どのような支給しきゅう決定けっていがなされたのか・・・

 そもそも、福岡ふくおか支給しきゅう決定けっていにおいては、ききと調査ちょうさ段階だんかいからちがいがあります。本来ほんらい地方ちほう行政ぎょうせい担当たんとうかん利用りよう希望きぼうたいして、直接ちょくせつ調査ちょうさるはずのききと調査ちょうさにおいて、福岡ふくおかはこれまでホームヘルプサービスを委託いたくしてきた福岡ふくおか市民しみん福祉ふくしサービス公社こうしゃ調査ちょうさ委託いたくしています。そのため、サービス公社こうしゃのケアマネージャーが、ききとりにて、その情報じょうほうもとに、役所やくしょ支給しきゅうりょう決定けっていするかたちとなっており、どのような決定けっていりるのかは調査ちょうさにきたケアマネージャー次第しだいというような状況じょうきょうです。
 そのようななか、3がつ中旬ちゅうじゅんされた支給しきゅうりょうは、日常にちじょう生活せいかつ支援しえんれていないこともあり、身体しんたい介護かいご家事かじ援助えんじょ半々はんはん、もしくは家事かじ援助えんじょ中心ちゅうしんおおめ、そして、これまでとおないちかいあいだつきかいのガイドヘルプサービスという支給しきゅう決定けっていのありかたでした。時間じかんすうてきには積極せっきょくてきこえげてきた当事とうじしゃにおいても、50あいだからおおくても150あいだ程度ていどでした。しかし、一部いちぶでは180あいだ前後ぜんこう支給しきゅう決定けっていがおりたという情報じょうほうはいってきました。それらの情報じょうほうをふまえ、4がつにちまでのこされた時間じかんはないものの、個人こじん交渉こうしょうへとはいっていきました。

個別こべつ交渉こうしょう結果けっか身体しんたい介護かいご中心ちゅうしんがた時間じかんアップを獲得かくとく

  Aさんのケースでは

  14年度ねんどつき72あいだのホームヘルプサービスけていました。支援しえん申請しんせいは、はやくにしたものの、実際じっさい支給しきゅう決定けっていしたのは、3月さんがつ後半こうはんでした。その支給しきゅう決定けってい身体しんたい介護かいご中心ちゅうしん31あいだ家事かじ援助えんじょ中心ちゅうしん109あいだというものでした。そのも、継続けいぞくして交渉こうしょうおこない、重度じゅうど障害しょうがいしゃにとって、必要ひつようなのは、家事かじ援助えんじょだけではなく、必要ひつようなときに必要ひつよう身体しんたい介護かいごけられることの大切たいせつさをうったえ、時間じかん延長えんちょうとともに、身体しんたい介護かいご中心ちゅうしんがたへの移行いこううながしていきました。区役所くやくしょ職員しょくいんい、ききと調査ちょうささいにケアマネージャーに要求ようきゅうした時間じかんとの格差かくさについてはない、支給しきゅうりょう加算かさん検討けんとうする確約かくやくました。しかし、実際じっさいには3がつまつちかづき、3月さんがつ30にちったセンターの開所かいしょしきえても、まだ、役所やくしょからの通知つうちとどきませんでした。
 最終さいしゅうてきに、3月さんがつ31にち夕方ゆうがたになって、ファックスで確定かくていした支給しきゅうりょうとどきました。その結果けっかは、身体しんたい介護かいご中心ちゅうしん93あいだ家事かじ援助えんじょ中心ちゅうしん62あいだ、ガイドヘルプサービス8かい身体しんたい介護かいご中心ちゅうしん48あいだ相当そうとう合計ごうけい203あいだというものでした。まずは、その支給しきゅうりょうで4がつにちむかえたのでした。その懸案けんあん事項じこう加味かみされていた家族かぞく介護かいご能力のうりょくなどのてん以前いぜんとは生活せいかつ状況じょうきょうわったてん中心ちゅうしんに、交渉こうしょうつづけ5がつからは、身体しんたい介護かいご中心ちゅうしん186あいだという支給しきゅうりょう変更へんこうされました。ガイドヘルプサービスのめんでは、基本きほんてきにはつきかいまでなのですが、定期ていきてき通院つういん必要ひつようさいには医療いりょう機関きかん継続けいぞく証明しょうめいしょなどを提出ていしゅつすると、加算かさんみとめられるようになっております。通院つういん証明しょうめいしょ提出ていしゅつした結果けっかつきかい身体しんたい介護かいご中心ちゅうしん30あいだ相当そうとう)の加算かさんみとめられました。

 Bさんのケースでは

  自立じりつ生活せいかつセンターの開所かいしょ平行へいこうして自立じりつすすめた結果けっか3月さんがつ31にち支給しきゅうりょう身体しんたい介護かいご中心ちゅうしん284あいだ30ふん家事かじ援助えんじょ中心ちゅうしん41あいだ、ガイドヘルプサービス8かい身体しんたい介護かいご中心ちゅうしん48あいだ相当そうとう合計ごうけい373あいだ30ふんというものでした。これには、夜間やかん巡回じゅんかい加算かさんとして1にちかい、1かいにつき30ふんという支給しきゅうまれていました。4月しがつからの交渉こうしょうでは、家事かじ援助えんじょ中心ちゅうしんの41あいだ身体しんたい介護かいご中心ちゅうしんへの変更へんこうみとめられ、合計ごうけい身体しんたい介護かいご中心ちゅうしん325、5あいだとガイドヘルプサービス8かい身体しんたい介護かいご中心ちゅうしん48あいだ相当そうとう合計ごうけい373あいだ30ふんという支給しきゅうりょうになっています。
  また、加算かさんれいでは夜間やかん巡回じゅんかいだけではなく、二人ふたり介護かいご必要ひつようひとには支給しきゅう決定けっていされるれいみとめられています。

 Cさんのケースでは

  平成へいせい15ねんはじめに市外しがいから、福岡ふくおか転入てんにゅうしてきました。支援しえん制度せいどまえ支給しきゅう時間じかんつき48あいだでした。そのがつ31にちおくられてきた決定けってい時間じかんでは、家事かじ援助えんじょ中心ちゅうしん62あいだ身体しんたい介護かいご中心ちゅうしん62あいだ、ガイドヘルプサービス8かい身体しんたい介護かいご中心ちゅうしん48あいだ相当そうとう合計ごうけい172あいだという支給しきゅうりょう変更へんこうされました。その障害しょうがい進行しんこうとともに障害しょうがい手帳てちょういちきゅう変更へんこうされ、8がつからは、身体しんたい186あいだ、ガイドヘルプサービスも通院つういん証明しょうめいしょ提出ていしゅつとともに、つき16かい(96あいだ相当そうとう)へと、変更へんこう決定けっていされました。

 Dさんのケースでは

  前年ぜんねんまでの利用りよう実績じっせきはあったものの、よいヘルパーと出会であえることなく、ヘルパーの派遣はけん拒絶きょぜつ反応はんのうしめしていました。ききと調査ちょうさ的確てきかくにされたとはがた状況じょうきょうなかで、当初とうしょ決定けっていされた支給しきゅうりょうつき10あいだというものでした。その自立じりつ生活せいかつセンターとの相談そうだんとおして、きちんとさい申請しんせいをした結果けっか身体しんたい介護かいご中心ちゅうしん124あいだ、ガイドヘルプサービス8かい身体しんたい介護かいご中心ちゅうしん48あいだ相当そうとう合計ごうけい172あいだという支給しきゅう時間じかん変更へんこうされました。きちんとしたききとりがなされたとはおもえない状況じょうきょうなかで、支給しきゅうりょうつき10あいだというケースは、これ以外いがいでもすうれい報告ほうこくされています。

知的ちてき障害しょうがいにおけるおおきな変化へんか

  知的ちてき障害しょうがいのホームヘルプサービスは、福岡ふくおかではまだ、2ねんまえはじまったばかりでした。今回こんかい支援しえん制度せいどでも、当初とうしょ重度じゅうどにあたるA判定はんていのみでしたが、要求ようきゅうみのり、がつからはB判定はんてい障害しょうがいしゃにも支給しきゅう決定けっていされました。そして、このたび自立じりつしたB判定はんてい知的ちてき障害しょうがいしゃに、身体しんたい介護かいご中心ちゅうしん124あいだという支給しきゅう時間じかん獲得かくとくしています。ただ、一般いっぱんてきには、勘案かんあん事項じこうもからみ、48あいだから93あいだ上限じょうげんという支給しきゅうりょう決定けっていおお実情じつじょうです。
  また、今後こんご10がつからはA判定はんてい障害しょうがいしゃのみが対象たいしょうとなっていますが、ガイドヘルプサービスが開始かいしされることとなり、今後こんご知的ちてき障害しょうがいしゃにおける社会しゃかい参加さんか支援しえん体制たいせい拡充かくじゅう期待きたいされるところとなっています。

児童じどうのホームヘルプサービスも拡大かくだい

  児童じどうのホームヘルプサービスもはじまり、がつからは全身ぜんしんせい視覚しかく障害しょうがい対象たいしょうにガイドヘルプサービスも開始かいしされました。知的ちてき児童じどうにおいても10がつから開始かいしされるはこびとなりました。そのなかでは、家事かじ援助えんじょ中心ちゅうしん15あいだ身体しんたい介護かいご中心ちゅうしん101あいだという支給しきゅうりょうが、保護ほごしゃ同居どうきょしているという条件じょうけんなかでも決定けっていされています。また、一人ひとり派遣はけんでは、本人ほんにん介助かいじょしゃ安全あんぜん確保かくほ危惧きぐされるケースにおいては二人ふたり派遣はけんみとめられ、加算かさんされることがみとめられること確認かくにんしています。また、夏休なつやすみ、冬休ふゆやすみのみの加算かさんみとめられるケースもあり、いちれいでは45あいだ期間きかん限定げんてい加算かさんみとめられていました。
  しかし、知的ちてき児童じどうほう区分くぶんにおいては、支給しきゅうりょう決定けっていさい家族かぞく状況じょうきょう勘案かんあんされるため、本来ほんらい支給しきゅうりょう半分はんぶんおさえられることもあり、どうしても本来ほんらいのニーズにたいしてすくなめの支給しきゅうかんじられます。また、指定してい事業じぎょうしゃなかでも、知的ちてき児童じどう指定してい申請しんせいしていない事業じぎょうしゃもあり、また、指定していけていても実際じっさいはじめている民間みんかん事業じぎょうしゃ自立じりつ生活せいかつセンター以外いがいではすくないのが実情じつじょうのようです。
  そのような現状げんじょうですが、知的ちてき障害しょうがいにおいても、24あいだ介助かいじょ必要ひつよう事実じじつ歴然れきぜんとしており、今後こんご地域ちいき生活せいかつ支援しえん推進すいしんだつ施設しせつのためにも、現状げんじょうあまんじているわけにはいきません。今後こんご情報じょうほう周知しゅうち制度せいど利用りよう促進そくしん、そして地域ちいきなか安心あんしんして生活せいかつすることの出来できかた構築こうちくまえて、より一層いっそうこえげていくこと推進すいしんしていこうとしています。

日常にちじょう生活せいかつ支援しえんは、10がつから開始かいしされるものの・・・

  福岡ふくおかでは全身ぜんしんせい介護かいご派遣はけん制度せいど創設そうせつ幾度いくど交渉こうしょうおこなってきていました。しかし、平成へいせい14ねんまでに実現じつげんすることなく、支援しえん制度せいど開始かいし当初とうしょ日常にちじょう生活せいかつ支援しえんという類型るいけい導入どうにゅうされていませんでした。しかし、交渉こうしょう継続けいぞくしてきた成果せいかとして、この10がつからやっと開始かいしされるはこびとなりました。事業じぎょうしゃ説明せつめいかいなどでの情報じょうほうをトータルすると、現在げんざい支給しきゅう時間じかん上乗うわのせするかたち導入どうにゅうされるとのことです。ただし、上限じょうげんもうけられ、いちにちあいだつき248あいだということです。この上限じょうげん設定せってい職員しょくいん公言こうげんしており、けっしてみとめられるものではなく、CILドリームハート博多はかたとして、障害しょうがい福祉ふくしと24あいだにち交渉こうしょうはいっています。
  日常にちじょう生活せいかつ支援しえんのヘルパー養成ようせいかんしては、これまでのところ、行政ぎょうせい主導しゅどうで2かい開催かいさいされており、2ヶ月かげつに1かいのペースでおこなわれていく模様もようですが、民間みんかん事業じぎょうしゃでの研修けんしゅう指定してい整備せいび状態じょうたいのようで、今後こんご交渉こうしょうはいっていきます。

情報じょうほう周知しゅうちすることの必要ひつようせい

  このような、おおきな変化へんかきているなか実際じっさいには当事とうじしゃ当事とうじしゃ家族かぞくへの認知にんちは、まだまだあまりたかくないのが実情じつじょうともいえます。制度せいどそのものの変更へんこうについていけなかったり、関心かんしんっていても、どのように手続てつづきをすればいいのかわからない、支給しきゅうりょう不満ふまんをいだいてもどのように交渉こうしょうしていけばいいのかわからないというこえおおがっています。それらをふまえて、養護ようご学校がっこうや、家族かぞくかいへの支援しえん制度せいど説明せつめいかい随時ずいじおこない、利用りよう促進そくしんしていきました。

県内けんないかく市町村しちょうそんにおける地域ちいき格差かくさかなしい現実げんじつ

  福岡ふくおかにおいては、以上いじょうのような状況じょうきょうですが、近隣きんりん市町村しちょうそんにおいては、地域ちいき格差かくさおおきいはなしこえてきます。福岡ふくおかでなら150時間じかん以上いじょう支給しきゅう見込みこまれそうな障害しょうがいしゃであっても、50あいだたない支給しきゅうりょうのケースが数多かずおおかれています。重度じゅうど身体しんたい障害しょうがいがありながら、つき24あいだということもまれではありません。また、制限せいげん条項じょうこうとして「深夜しんやたいのぞく」という項目こうもくはいってきたりしています。変更へんこう申請しんせいしても、財政ざいせいめんやこれまでのボランティアによる生活せいかつ実態じったい口実こうじつとして、簡単かんたんにはけようとしません。変更へんこう申請しんせい医師いし意見いけんしょとう必要ひつようとするケースもおおく、また、変更へんこう加算かさんみとめられたケースにおいても、「○がつのみ」、「○がつから○がつまで」、という制限せいげん条項じょうこうはいってきたりしており、きびしい状況じょうきょうとなっています。
   知的ちてき障害しょうがいのホームヘルプサービスにおいて、どれだけ、自立じりつ支援しえん必要ひつようなのだから、身体しんたい介護かいご必要ひつよううったえても、みみってくれず、かならつき30あいだ家事かじ援助えんじょてくるケースや、どう利用りようしゃにおいても、身体しんたい介護かいごともなわない支給しきゅう決定けっていがなされたケースなどもあります。また、移動いどう介護かいごかんしてはおやがするべきだというこたえがかえってくるため、支給しきゅうさえみとめられない自治体じちたいもあります。

今後こんご課題かだい  

  自立じりつ生活せいかつセンターとして、支援しえん制度せいど移行いこうとともに介助かいじょサービス部門ぶもんめたてんは、様々さまざま問題もんだいやまのようにまれましたが、利点りてんおおいものではありました。しかし、いま、あらためて、「当事とうじしゃ主体しゅたいである」というところにあらゆるめんで、かえ時期じきむかえています。たしかに、ヘルプは必要ひつようおうじて、当事とうじしゃ選択せんたくしてけられる環境かんきょうにはちかづきつつあります。しかし、その実際じっさい場面ばめんにおいて、利用りようしゃ介助かいじょしゃ関係かんけい対等たいとうければ、しん当事とうじしゃ主体しゅたい生活せいかつおくれるものとはません。個人こじん部分ぶぶんでは、地域ちいきなか自立じりつし、介助かいじょけながら生活せいかつおくなかで、あらためて困難こんなんにぶつかり、自分じぶん自身じしんをエンパワメントする必要ひつようせいせまられています。組織そしきとしては、自立じりつうながし、自己じこ選択せんたくする権利けんり重要じゅうようせいひろめていくうえでの強固きょうこ意識いしき形成けいせいもとめられています。また、介助かいじょしゃがわへ、「自立じりつ理念りねん」の理解りかい浸透しんとうすすめ、しんのバリアフリー、さらには、健康けんこう状態じょうたいにかかわらず、自立じりつともかんがえるひとひととのつながりを形成けいせいしていく時期じきにもています。
 そして、周囲しゅういけると、地域ちいき格差かくさ情報じょうほう格差かくさひろがるなか情報じょうほうとどかずくるしんでいる障害しょうがいしゃのところへ制度せいどをつなぐ役割やくわり緊急きんきゅう課題かだいとなっています。 支援しえん制度せいどそのものの理念りねん一理いちりあるものであり、当事とうじしゃ主体しゅたいかたそとわくととのったものといえます。そこにたましいれていくのは、今後こんご当事とうじしゃ介助かいじょしゃ課題かだいであり、こころゆたかな地域ちいき生活せいかつ具現ぐげんからもたらされるものとおもわれます。

博多はかた イ ジョンソン

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