審査しんさ会かいと外出がいしゅつ介護かいご問題もんだいについて

　１２月じゅうにがつ２７日にちの社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎ会かい・障害しょうがい部会ぶかいで障害しょうがい者しゃ自立じりつ支援しえん給付きゅうふ法ほうの骨格こっかく案あんが出でています（ホームページの審議しんぎ会かい資料しりょうコーナー参照さんしょう。）。その中なかで、審査しんさ会かいの最新さいしんの形態けいたい案あんと外出がいしゅつ介護かいごの最新さいしん情報じょうほうが資料しりょうとして入はいっています。

　外出がいしゅつ介護かいごについては、原則げんそくは個別こべつ給付きゅうふは廃止はいしし、地域ちいき生活せいかつ支援しえん事業じぎょうに移行いこうします。３０００市町村しちょうそんのほとんどで市町村しちょうそん社協しゃきょうなどの特定とくていの法人ほうじんに委託いたくされると予想よそうされています。
　 例外れいがいは日常にちじょう生活せいかつ支援しえんと行動こうどう援護えんごでこれらの利用りよう者しゃは家いえの中なかでも外そとでも日常にちじょう生活せいかつ支援しえんと行動こうどう援護えんごを使つかえるようになります。この２ふたつの類型るいけいは個別こべつ給付きゅうふである介護かいご給付きゅうふに分類ぶんるいされます。
　 なお、この４月しがつから開始かいしされる新しん類るい系けいの「行動こうどう援護えんご」はかなり重度じゅうど者しゃに限定げんていされるもようです。

法案ほうあんは２月がつから始はじまる通常つうじょう国会こっかいに上程じょうていされます

移動いどう支援しえんについて

１２月じゅうにがつ２７日にち社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎ会かい障害しょうがい部会ぶかい　資料しりょう４「障害しょうがい者しゃ自立じりつ支援しえん給付きゅうふ法ほう（仮称かしょう）について」 １２ページより

　解説かいせつ　この資料しりょうでは、「移動いどう支援しえんと介護かいごを一体いったいに提供ていきょうする必要ひつようのある一定いってい以上いじょうの重度じゅうど障害しょうがい者しゃについては個別こべつ給付きゅうふでサービスを提供ていきょうする」としています。しかし、地方ちほうの全身ぜんしん性せい障害しょうがい者しゃのほとんどは、ヘルパー制度せいどの水準すいじゅんが不十分ふじゅうぶんで、日常にちじょう生活せいかつ支援しえんではなく身体しんたい介護かいご・家事かじ援助えんじょと移動いどう介護かいごを利用りようしています。これらの利用りよう者しゃが取とりこぼされてしまいます。身体しんたい介護かいごを利用りようする重度じゅうどの全身ぜんしん性せい障害しょうがい者しゃは、身体しんたい介護かいご・家事かじ援助えんじょ類型るいけいでも外出がいしゅつできるようにするなど、改善かいぜんが必要ひつようです。

審査しんさ会かいについて

　審査しんさ会かいは原案げんあんとは少すこし形がたが変かわっています。一般いっぱん障害しょうがい者しゃに対たいしては障害しょうがい区分くぶん１〜３を決きめるための２次じ判定はんていを行おこないますが、これは審査しんさ会かいの業務ぎょうむの中なかでは重要じゅうよう視しされていません。審査しんさ会かいの主要しゅような仕事しごとは、長時間ちょうじかんヘルパー利用りよう者しゃに対たいして、そのサービス量りょう（時間じかん数すう）を審査しんさするということです。（下したの図ずでは長時間ちょうじかん利用りよう者しゃのことを「非ひ定型ていけいな支給しきゅう決定けってい等とうの場合ばあい」とごまかすような書かき方かたをして批判ひはんをかわそうとしている意図いとが見みえます）。
　審査しんさ会かいの業務ぎょうむは障害しょうがい区分くぶんの決定けっていだけに限定げんていするべきです。長時間ちょうじかん利用りよう者しゃのサービス量りょうを審査しんさすることはやめるべきです。ヘルパー制度せいどのサービス水準すいじゅんが低ひくい地域ちいきがそのまま固定こてい化かしてしまいます。

１２月じゅうにがつ２７日にち社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎ会かい障害しょうがい部会ぶかい　資料しりょう４　「障害しょうがい者しゃ自立じりつ支援しえん給付きゅうふ法ほう（仮称かしょう）について」 １４ページより