第だい42回かい社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎ会かい障害しょうがい者しゃ部会ぶかいの報告ほうこく

自薦じせんヘルパー推進すいしん協会きょうかい本部ほんぶ事務じむ局きょく

第だい42回かい社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎ会かい障害しょうがい者しゃ部会ぶかいが開催かいさいされました。

今回こんかいは前回ぜんかい積つみ残のこしにされた所得しょとく保障ほしょうと、 障害しょうがい者しゃの範囲はんい、利用りよう者しゃ負担ふたんをテーマとして議論ぎろんがされました。

前半ぜんはんは所得しょとく保障ほしょう・利用りよう者しゃ負担ふたんが一体いったい的てきに議論ぎろんされる形かたちになり、 後半こうはんで障害しょうがい者しゃの範囲はんいについての議論ぎろんがされています。

所得しょとく保障ほしょうの議論ぎろんでは、 もともと自立じりつ支援しえん法ほうができたときに、所得しょとく保障ほしょうがないままに 利用りよう者しゃ負担ふたんだけをとるのは多おおくの反対はんたい意見いけんが出でた経過けいかがあり、 附則ふそくにその検討けんとうがはっきり明記めいきされています。
また与党よとうプロジェクトの報告ほうこく書しょにも年金ねんきんを含ふくめた所得しょとく保障ほしょうの あり方かたの検討けんとうが書かかれました。 そのため、所得しょとく保障ほしょうの議論ぎろんは利用りよう者しゃ負担ふたんとあわせて行おこなわれる こととなり、特とくに利用りよう者しゃ負担ふたんについては定率ていりつ負担ふたん（応益おうえき負担ふたん）に対たいして 依然いぜんとして反対はんたい意見いけんが多おおく出だされ、厚労省こうろうしょうが定率ていりつ負担ふたんに固執こしつする理由りゆうが わかわないとの疑問ぎもんもだされ、 ３年ねん前まえの議論ぎろんを思おもい起おこさせるやりとりが続つづきました。

また、障害しょうがい者しゃの権利けんり条約じょうやくについてふれた意見いけんもあり、 合理ごうり的てき配慮はいりょや「過度かどの負担ふたんを課かさない」とされたことにふれ、 自立じりつ支援しえん法ほうとの齟齬そごについて指摘してきする意見いけんも出だされました。

障害しょうがい基礎きそ年金ねんきんの引ひき上あげに関かんしては、 ２級きゅう年金ねんきんが老齢ろうれい年金ねんきんと同額どうがくである必要ひつようはないのではないか。 できるのかできないのか、具体ぐたい的てきな政策せいさくを考かんがえるべきだ。 精神せいしん障害しょうがい者しゃの年金ねんきんの対象たいしょう拡大かくだい、制限せいげん緩和かんわなどの意見いけんがだされました。 また、住宅じゅうたく手当てあてに関かんしてもふれる委員いいんが何人なんにんかおり、 地域ちいき移行いこうの際さいにも費用ひようの手当てあて必要ひつようではないか、 一律いちりつの手当てあてではなく地域ちいき性せいや居住きょじゅう形態けいたいで選択せんたくできるのがいい などの意見いけんがだされています。

障害しょうがい者しゃの範囲はんいの議論ぎろんでは ここでも障害しょうがい者しゃの権利けんり条約じょうやくに言及げんきゅうする委員いいんが多おおくいました。 現在げんざいの障害しょうがい者しゃの定義ていぎは古ふるい時代じだいからのもので、定義ていぎ付づけをいくらしても 狭間はざまの問題もんだいは解消かいしょうされない。抜本ばっぽん的てき見直みなおしというのならば、 多少たしょう時間じかんがかかっても、根本こんぽん的てきに障害しょうがい者しゃの定義ていぎから見直みなおすべきとの意見いけんが出だされ、 自立じりつ支援しえん法ほうの対象たいしょうとして「支援しえんの必要ひつよう性せい」で判断はんだんすべきではないか という根本こんぽん的てきな提起ていきがありました。

資料しりょうを下記かきに掲載けいさいいたしましたのでご参照さんしょう下ください。
http://www.j-il.jp/jil.files/siryou/shahosin/syahosin081031.htm

詳細しょうさいな傍聴ぼうちょうメモは後のちほど掲載けいさいします。

次回じかいは来週らいしゅう１１月がつ６日にち（木き）に開催かいさいで、 個別こべつ論点ろんてんとしてサービス体系たいけい、障害しょうがい程度ていど区分くぶん、地域ちいき生活せいかつ支援しえん事業じぎょうが テーマとなる予定よていです。