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第47回社会保障審議会障害者部会の報告

だい47かい社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかい障害しょうがいしゃ部会ぶかい報告ほうこく

 

自薦じせんヘルパー推進すいしん協会きょうかい本部ほんぶ事務じむきょく

 

12月じゅうにがつにちだい47かい社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかい障害しょうがいしゃ部会ぶかい開催かいさいされました。

今回こんかいは、とりまとめまえ全体ぜんたい議論ぎろんとして
あいだもの時間じかんをとって、これまでのまとめてき集中しゅうちゅうてき議論ぎろん
おこなわれました。
資料しりょう前回ぜんかいのこれまでの議論ぎろん整理せいりあん
若干じゃっかん修正しゅうせいくわえられたものと
さきほどしめされた経営けいえい実態じったい調査ちょうさ補足ほそく資料しりょう収支しゅうし分布ぶんぷきゅう区分くぶんごとの収支しゅうしなど)
されています。
本日ほんじつ都合つごうにより資料しりょう掲載けいさいはできません。もうわけありません。
 なお明日あしたには福祉ふくし医療いりょう機構きこうのWAM-NET http://www.wam.go.jp/掲載けいさいされるとおもわれます)

おおきく前半ぜんはん後半こうはんにわけての議論ぎろんでしたが、
前半ぜんはんではとく相談そうだん支援しえん体制たいせいとケアマネジメント、就労しゅうろう支援しえんについて
後半こうはんでは利用りようしゃ負担ふたん所得しょとく保障ほしょう審議しんぎかい全体ぜんたい報告ほうこくしょのまとめかた
についての議論ぎろんおおきくあつかわれていました。

前半ぜんはん相談そうだん支援しえん体制たいせいとケアマネジメントでは今回こんかい見直みなおしのおおきなポイントになることから、
拠点きょてんてき窓口まどぐち自立じりつ支援しえん協議きょうぎかいとの連携れんけい重要じゅうようである
都道府県とどうふけん役割やくわり広域こういきてき対応たいおうれるべき
拠点きょてんてき総合そうごう相談そうだん窓口まどぐちをつくるべきとあるが、財源ざいげん人材じんざいめん実際じっさいにできるのか疑問ぎもん
拠点きょてんてきなものをとくとみなそうなっています。身近みぢか相談そうだん支援しえん事業じぎょうしょ必要ひつよう
拠点きょてんてきにも身近みぢかなところでも、中立ちゅうりつせいがポイントになる
といったおおくの意見いけんがあがっています。

就労しゅうろう支援しえんについいては
このあいだ就労しゅうろう継続けいぞく支援しえんBがたが、就労しゅうろう移行いこう支援しえん事業じぎょうひとなどのみを
対象たいしょうとしていることが、かなり議論ぎろんとなっていましたが、
今回こんかいも、就労しゅうろう移行いこう支援しえんはたらきたい障害しょうがいしゃ潜在せんざいてきニーズにたいして有効ゆうこう障害しょうがいしゃ可能かのうせい
ひろげるもの、そのための職員しょくいんスキルアップも必要ひつようとする賛成さんせいろん現状げんじょう肯定こうてい)と、
移行いこう支援しえんないとBがた利用りようできないとサービスをけられないひとがいる。すべてのひと
移行いこう支援しえん事業じぎょうにいけるわけではないといった制度せいど規制きせい緩和かんわもとめる両派りょうは議論ぎろん平行へいこうせん辿たどりました。
また、今回こんかい福祉ふくしてき就労しゅうろうや、就労しゅうろう施策しさく福祉ふくし労働ろうどう連携れんけい一向いっこうすすまない現状げんじょうたいして、
根本こんぽんてき疑問ぎもんげかけるこえがでて、財源ざいげんがなければまた先送さきおくりになるとの懸念けねんから
検討けんとうではなく、財源ざいげん確保かくほして具体ぐたいてきいちすすめるようもとめるこえ意見いけん複数ふくすう委員いいんからあがっており、
早期そうき検討けんとうすべき」とくべきとの意見いけんがでています。


後半こうはん利用りようしゃ負担ふたん所得しょとく保障ほしょう問題もんだい意見いけんがあがり、
施設しせつで2まんせんえんのこるとったがまったくのこらない、軽減けいげんさく強化きょうか継続けいぞくもとめる
軽減けいげんさく資産しさん要件ようけん撤廃てっぱいすべきといった事柄ことがらから、
今後こんご検討けんとう必要ひつよう抽象ちゅうしょうてき文言もんごんたいして、
負担ふたんをしなければ生存せいぞんさえ維持いじされないことが本当ほんとう福祉ふくし馴染なじむのか、
応益おうえき負担ふたんにした合理ごうりてき説明せつめい一切いっさいない。負担ふたんすることで対等たいとう立場たちばになると
かれているが、どの委員いいんがいった言葉ことばか、事務じむきょく見解けんかいではないか、
といった根本こんぽんてき課題かだい疑問ぎもんたいして納得なっとくいく説明せつめいがされておらず、
この問題もんだい審議しんぎかいないでも納得なっとく合意ごういもされていないことが印象いんしょうづけられました。

後半こうはん後半こうはんでは上記じょうきのような根本こんぽん問題もんだいから、
今後こんごのとりまとめかたについて
権利けんり条約じょうやくまえた総論そうろんてきなまとめが必要ひつようではないか、
次回じかい見直みなおしの年限ねんげん明記めいきすべきではないか、
という指摘してきもありあました。

また地域ちいき生活せいかつ関連かんれんでは
国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんについて長期ちょうきてきには撤廃てっぱいすべきとの意見いけんたいして、
基準きじゅん必要ひつようではあるが、そのげは重要じゅうよう実際じっさい支給しきゅうりょう上限じょうげんとしてとらえる市町村しちょうそんおおく、
説明せつめい徹底てっていしてほしいという意見いけんがありまました。
また、地域ちいき生活せいかつ支援しえん事業じぎょう移動いどう支援しえん重度じゅうど視覚しかく障害しょうがいしゃ外出がいしゅつ支援しえん個別こべつ給付きゅうふにふれ
ちゅう軽度けいど知的ちてき障害しょうがいしゃにも対象たいしょう拡大かくだい必要ひつようであるという意見いけんもあがっています。
また、障害しょうがい範囲はんい、サービスの対象たいしょうについて、
手帳てちょう要件ようけんではなく難病なんびょうひとでも医師いし意見いけんしょ
障害しょうがい程度ていど区分くぶんでサービスをけられるしくみができるのではないか、
手帳てちょう制度せいどについては、慎重しんちょう検討けんとう必要ひつようとあるが、検討けんとうをどのようにすすめるのかくべき、
長期ちょうきてき課題かだいではこれまでとなにわらないというつよ意見いけんされています。

全体ぜんたいてき議論ぎろんとおして、3ねん抜本ばっぽんてき見直みなおしとかかげてはじまった審議しんぎかいでしたが、
事務じむきょくのつくった議論ぎろん整理せいりあんでやはり「慎重しんちょう検討けんとうすべき」、「さらに検討けんとうすべき」

といった抽象ちゅうしょうてき表現ひょうげんおおくなっていることから、
委員いいんからも疑問ぎもんげかける意見いけんおおていました。
このままでは具体ぐたいてき方向ほうこうせいがほとんどえない、抜本ばっぽんてき見直みなおしとは
ほどとお報告ほうこくしょされかねないという危機ききかんは、委員いいんなかにもあるようでした。
今日きょう論議ろんぎけて、厚労省こうろうしょうがわが、どこまでんだ報告ほうこくしょあんいてくるか、
次回じかい注目ちゅうもくあつまるところです。

また、12/3にちづけ報道ほうどう与党よとうPTが負担ふたん軽減けいげんさく恒常こうじょう方針ほうしんしめしたしめしたと
されていますが、これが次回じかい議論ぎろん報告ほうこくしょあんにどのように影響えいきょうするかも注目ちゅうもくてんです。

この負担ふたん軽減けいげんさく恒常こうじょう、(=厚労省こうろうしょうのいう、実質じっしつてきにはおうのう負担ふたん)によってのみ
抜本ばっぽんてき見直みなおしがおこなわれる」わけではありません。
自立じりつ支援しえんほう見直みなおしにたっては、課題かだいおお山積さんせきしています。
この恒常こうじょうさくでそうした論点ろんてんちないようにしなければなりません。

次回じかい12月じゅうにがつ10にちみず)14から開催かいさい予定よていで、
いよいよ議論ぎろんのとりまとめ・報告ほうこくしょあんしめされるとおもわれます。

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