身障しんしょうへのケアホームの対象たいしょう拡大かくだいと
厚生こうせい労働省ろうどうしょう「支給しきゅう決定けってい事務じむ処理しょり要領ようりょう(平成へいせい21年ねん10月がつ版ばん)」

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厚生こうせい労働省ろうどうしょう「支給しきゅう決定けってい事務じむ処理しょり要領ようりょう(平成へいせい21年ねん10月がつ版ばん)」（ＰＤＦ1.5MB）

厚生こうせい労働省ろうどうしょうから支給しきゅう決定けってい事務じむ処理しょり要領ようりょう(平成へいせい21年ねん10月がつ版ばん）が各かく自治体じちたいに送おくられました。

今回こんかいの改正かいせいは身体しんたい障害しょうがい者しゃむけにケアホームの対象たいしょう拡大かくだいによるものです。
（この拡大かくだいは当会とうかい含ふくみ、複数ふくすうの障害しょうがい者しゃ団体だんたいが反対はんたいしていました。地域ちいきのホームヘルプサービスが適正てきせいに支給しきゅう決定けっていされていない現状げんじょうで、ケアホームの対象たいしょうに身体しんたい障害しょうがい者しゃを入いれてしまうと、市町村しちょうそんが最さい重度じゅうどの身体しんたい障害しょうがい者しゃをケアホームへの入所にゅうしょを進すすめ、ホームヘルプの改善かいぜんをしなくなる恐おそれがあるからです）。

そこで、複数ふくすうの団体だんたいからのこのような懸念けねんを受うけ、事務じむ処理しょり要領ようりょうには以下いかの文書ぶんしょが入はいりました。

「なお、身体しんたい障害しょうがい者しゃが共同きょうどう生活せいかつ介護かいごを利用りようするに当あたっては、 在宅ざいたくの障害しょうがい者しゃが、本人ほんにんの意いに反はんして共同きょうどう生活せいかつ介護かいごの利用りようを勧すすめられるこ 　とのないよう、徹底てっていを図はかること 」

　ケアホーム（共同きょうどう生活せいかつ介護かいご）が始はじまると、一部いちぶの市町村しちょうそんで、長時間ちょうじかん介護かいごの必要ひつような障害しょうがい者しゃに対たいし、自立じりつ支援しえん法ほう2条じょうで書かかれている「地域ちいきで自立じりつした生活せいかつをできるようなホームヘルプの時間じかん数すうを支給しきゅうする責任せきにん」を果はたさない恐おそれがあります。
　つまり、障害しょうがい者しゃに対たいし「あなたのホームヘルプは国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんを大幅おおはばに超こえており、これ以上いじょう時間じかん数すうを伸のばせません。ケアホームに入はいられてはどうでしょうか」などの説明せつめいが市町村しちょうそんから障害しょうがい者しゃに行おこなわれる可能かのう性せいがあるからです。

　各地かくちの障害しょうがい者しゃの皆様みなさま・団体だんたいで、ケアホームの対象たいしょう拡大かくだいで、このようなホームヘルプの時間じかん数すうアップの障壁しょうへきにならないか、監視かんしをお願ねがいします。
　問題もんだいが起おきていたら、当会とうかい（フリーダイヤル）に教おしえてください。厚生こうせい労働省ろうどうしょうに連絡れんらくします。

なお、指定してい基準きじゅん解釈かいしゃく通知つうち・報酬ほうしゅう告示こくじなども同時どうじに手直てなおしされています。