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日本の障害者運動が国の障害者施策に与えた影響とは
 

 

日本にっぽん障害しょうがいしゃ運動うんどうくに障害しょうがいしゃ施策しさくあたえた影響えいきょうとは

 

日本にっぽん国内こくないで、常時じょうじ介護かいごおも毎日まいにち 24 時間じかん介護かいご必要ひつようとするぜん身性みじょう障害しょうがいしゃ1が、施設しせつ親元おやもとはなれ、地域ちいき一人暮ひとりぐらしなどをおこなうにあたり、その生活せいかつ必要ひつよう常時じょうじ介護かいご保障ほしょうする制度せいどもとめる障害しょうがいしゃ運動うんどうが、結果けっかてきくに施策しさく影響えいきょうあたえた過程かてい説明せつめいする。

 

 

 

2  1970 としだい〜80 としだい

 

 

70 としだいはじめに東京とうきょう府中ふちゅう療育りょういくセンターの入所にゅうしょしゃ支援しえんしゃ当初とうしょ労働ろうどう組合くみあい学生がくせいなどとも介護かいご制度せいど改善かいぜんうった運動うんどうおこなった。都庁とちょうにテントをり、そこで脳性のうせいまひしゃ2 年間ねんかん支援しえんしゃ介助かいじょらした。この運動うんどう過程かていで、施設しせつてアパートをときには大勢おおぜいの)報酬ほうしゅう支援しえんしゃ介助かいじょで1にんらしをはじめる脳性のうせいまひしゃた。当時とうじ全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ在宅ざいたくけられる介護かいご制度せいど実質じっしつてきかった。こののちつづいて、一人暮ひとりぐらしをする全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ徐々じょじょぞうえていった。えき大学だいがくなどで支援しえんしゃ募集ぼしゅうのチラシをくばるなど、障害しょうがいしゃ支援しえんしゃ募集ぼしゅうしてアパートなどで一人暮ひとりぐらしをする全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃえていった。

 


1両手りょうて両足りょうあしからだみきとう重度じゅうど障害しょうがいのある、脳性のうせい麻痺まひきんジストロフィー・けいそん

などの障害しょうがいしゃす。


 

 

当時とうじ支援しえんしゃ報酬ほうしゅうだった。そのため、これに公費こうひ報酬ほうしゅうように、厚生省こうせいしょう東京とうきょうとの交渉こうしょうたれ、73〜74 としにはくに生活せいかつ保護ほご以下いか生保せいほ他人たにん介護かいごりょうに、全国ぜんこくぜん市町村しちょうそんけられる特別とくべつ基準きじゅん大臣だいじん承認しょうにん制度せいど出来できた。東京とうきょうでは脳性のうせいまひしゃ介護かいごじん事業じぎょう以下いか介護かいごじん派遣はけん事業じぎょう」2)はじまる。いずれの制度せいどいま資格しかく経験けいけんしゃ支援しえんしゃ介助かいじょしゃとしての給与きゅうよるようにした仕組しくみで、つまり、行政ぎょうせい役割やくわりはおかねすのみで、介助かいじょしゃかくから、育成いくせい教育きょういく勤務きんむシフトの決定けってい人事じんじまでをも障害しょうがいしゃおこな制度せいどだった本稿ほんこうではこれを以下いか自薦じせん制度せいど」、その介助かいじょしゃを「こも介助かいじょしゃ」と表現ひょうげんする。障害しょうがいしゃ団体だんたい運動うんどう定着ていちゃくしたネーミング最初さいしょ月々つきづきわずかな金額きんがくで、支援しえんしゃ交通こうつうにもりないほどだったが、都内とない一人暮ひとりぐらしとう全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ毎年まいとしなんあつまって金額きんがくげる交渉こうしょう継続けいぞくし、運動うんどうかかわる障害しょうがいしゃえた。90 としだいはじめには 100 ひと以上いじょう長時間ちょうじかん介護かいご必要ひつよう重度じゅうど障害しょうがいしゃが、くるまいすでちょう厚生省こうせいしょうなんあつまって交渉こうしょうおこなった。当時とうじはボランティア不足ふそくによるケアの不足ふそく体力たいりょくち、肺炎はいえんとうくなる障害しょうがいしゃすくななからずおり、いのちかかわる要望ようぼうであったため、制度せいど毎年まいとし改善かいぜんされ、どんどん自薦じせんによる制度せいど支給しきゅう時間じかん支給しきゅうされる金額きんがくびていった。93 としには、東京とうきょうぜん市区しく町村ちょうそんで、毎日まいにち 12 時間じかん介護かいご制度せいど3が


2のち脳性のうせい麻痺まひ以外いがい対象たいしょうになった。97 としくにのヘルパー制度せいど補助ほじょきん使つか全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ介護かいごじん派遣はけんサービスに制度せいど改正かいせい

3 生保せいほ他人たにん介護かいごりょう大臣だいじん承認しょうにん全国ぜんこく受給じゅきゅう可能かのう)で毎日まいにち 4 あいだ自薦じせん制度せいど

ある介護かいごじん派遣はけん事業じぎょう東京とうきょう全域ぜんいきけられる)毎日まいにち 8 時間じかん合計ごうけい12 ときあいだ制度せいどとなった。


 

 

けられるようになった。

 

 

 

3         1990 としだい〜2002 年度ねんど支援しえん制度せいど開始かいしまえ

 

 

(1) 全国ぜんこく介護かいごじん派遣はけん事業じぎょう運動うんどうひろがる

東京とうきょう介護かいごじん派遣はけん事業じぎょう制度せいど制度せいど改善かいぜん運動うんどう参考さんこうに、大阪おおさかでも障害しょうがいしゃ団体だんたい運動うんどうし、87 とし1がつには大阪おおさか全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ介護かいごじん派遣はけん事業じぎょう4はじまった。行政ぎょうせい内部ないぶ障害しょうがいしゃ推薦すいせんした介助かいじょしゃとうろくし、はその障害しょうがいしゃ専用せんよう登録とうろくヘルパーとして障害しょうがいしゃ介助かいじょしゃ提供ていきょうするという建前たてまえ処理しょりした。この方法ほうほうならホームヘルプ事業じぎょう国庫こっこ補助ほじょ使つかうことができた。

大阪おおさか皮切かわきりに神戸こうべ広島ひろしま静岡しずおか熊本くまもと各市かくしなどがつづき、2002 年度ねんどには全国ぜんこく 100 以上いじょう市町村しちょうそん同様どうよう制度せいど出来できた。これはすべ各地かくち障害しょうがいしゃによる運動うんどう成果せいかである。90 としだい前半ぜんはんはインターネットも一般いっぱんには普及ふきゅうしていなかったため、東京とうきょうにある全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ介護かいご保障ほしょう制度せいどもとめる団体だんたい厚労省こうろうしょうとの交渉こうしょうのために 80 としだい全国ぜんこく

団体だんたいつくったが、本格ほんかくてき情報じょうほう提供ていきょうはじめたのは 90 としだいから事務所じむしょから全国ぜんこく障害しょうがいしゃ団体だんたい障害しょうがいしゃ個人こじんてに、制度せいどつくるための 交渉こうしょうノウハウを掲載けいさいしたかみ媒体ばいたい機関きかん毎月まいつき実質じっしつ無料むりょうおくったり、全国ぜんこく各地かくち障害しょうがいしゃ東京とうきょう障害しょうがいしゃ説明せつめい出向でむき、手弁当てべんとう相談そうだんまど


 

4 毎日まいにち 5 時間じかん障害しょうがいしゃ確保かくほそだてた介助かいじょしゃ介助かいじょする時間じかん給与きゅうよ仕組しく


 

 

くちとなるフリーダイヤルを東京とうきょうのスタッフの個人こじんたくにスタッフの自腹じばら設置せっちしたりして、ノウハウをつたえていった。

 

(2) 東京とうきょうの90ねんだいはなしおも入院にゅういんちゅう介護かいご医療いりょうてきケアについて)東京とうきょう介護かいごじん派遣はけん事業じぎょうもともとは東京とうきょう単独たんどく事業じぎょうも、97 ねん

にはホームヘルパーの国庫こっこ補助ほじょ使つか制度せいど改変かいへんし、1 時間じかんあたりの単価たんかがそれまでの 800 えんだいからヘルパー国庫こっこ補助ほじょ水準すいじゅん1,400 えん

だい毎日まいにち 8 時間じかんになった。これは都内とない一人暮ひとりぐらしする全身ぜんしんせい障害しょうがいもの団体だんたい発案はつあんから改正かいせいはないがはじまり、すう年間ねんかん細部さいぶにわたはないのすえ改正かいせいあんつくられたものである。東京とうきょう障害しょうがいしゃ団体だんたいとの毎月まいつきはな内容ないようをもって厚労省こうろうしょう協議きょうぎし、国庫こっこ補助ほじょ事業じぎょう制約せいやくからできないことを再度さいど障害しょうがいしゃ団体だんたいとの協議きょうぎかえった。こかえしで詳細しょうさいまった。


この過程かていで、それまでの介護かいごじん派遣はけん事業じぎょうではみとめていた、一時いちじ入院にゅういんなか介護かいご5については、くにとして国庫こっこ補助ほじょはつけられないということになった。そのためいち入院にゅういんちゅう介護かいごはこの制度せいどなか東京とうきょうぜんがく負担ふたん実施じっしし、継続けいぞくすることになった。東京とうきょうくに公式こうしきようつなとうには入院にゅういんちゅう介護かいごについて記載きさいせず、市町村しちょうそんあいだ内部ないぶ文書ぶんしょある問答もんどうしゅうに「制度せいど改正かいせい入院にゅういんちゅうつづ利用りようできる」ことを

5 自宅じたくにいつもている介助かいじょしゃ入院にゅういんさき出向でむき、自宅じたく同様どうよう介護かいごをすること。全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ一人ひとりひとり介護かいご方法ほうほう極端きょくたんことなるので、いくら優秀ゆうしゅう病院びょういん看護かんごスタッフであっても、介護かいご方法ほうほう障害しょうがいしゃいて体得たいとくするには時間じかんがかかる。また、障害しょうがいしゃ肺炎はいえんとうでコミュニケーションが困難こんなん状況じょうきょうでは、介護かいご方法ほうほうくこともむずかしく、円滑えんかつ介護かいごができなくなってしまう。れた介助かいじょしゃ病室びょうしつでも自宅じたく同様どうよう24 時間じかん介護かいごをすることで、障害しょうがいしゃ体力たいりょく低下ていか生命せいめい危険きけんふせぎ、入院にゅういんちゅう介護かいご不足ふそくによる死亡しぼうくすことを目的もくてきとした。


 

 

した。

この入院にゅういんちゅう介護かいご制度せいどは、2003 とし支援しえん制度せいどはじまり介護かいごじん派遣はけん事業じぎょう日常にちじょう生活せいかつ支援しえんわったことをけて、一部いちぶではたて生活せいかつセンターなどの障害しょうがいしゃ団体だんたい交渉こうしょうで、入院にゅういんちゅう24 時間じかん利用りようきるようになっていった。厚労省こうろうしょう職員しょくいん毎年まいとし人事じんじ異動いどうがあるたびに東京とうきょう障害しょうがいしゃ団体だんたい見学けんがくき、24 時間じかん介護かいご利用りようしゃ自宅じたく見学けんがくどをおこなっていたので、入院にゅういんちゅう介護かいごはなしいていたその様々さまざま地方自治体ちほうじちたいからの要望ようぼうえ、2018 年度ねんどから重度じゅうど訪問ほうもん介護かいご入院にゅういんなか介護かいごみとめるほう改正かいせいおこなわれることになった。

97 ねん東京とうきょう介護かいごじん派遣はけん事業じぎょう改正かいせいで、もうひと重要じゅうようてんは、吸

てきべん

引、摘便、しるべ尿にょうなどの医療いりょうてきケアを明文化めいぶんかしたことである。これらの

介助かいじょも、以前いぜんから自薦じせん介助かいじょしゃによっておこなわれていたが、市町村しちょうそんあいだ内部ないぶ文書ぶんしょである問答もんどうしゅうに「制度せいど改正かいせい医療いりょう類似るいじ行為こういつづけ利用りようできる」ことを記載きさいした。介護かいごじん派遣はけん事業じぎょう自薦じせん介助かいじょしゃおこな吸引きゅういん、摘便、しるべ尿にょうなどは医療いりょう行為こういではないことをしめすため「医療いりょう類似るいじ行為こうい」と表現ひょうげんし、これらは医療いりょう行為こういではないという東京とうきょう障害しょうがい福祉ふくし担当たんとう部署ぶしょかんがえをあきらかにしたものである。ここにいたるまでに、さわがいしゃ団体だんたい医師いしほう管轄かんかつ厚生省こうせいしょう医事いじともはない、これらの医療いりょう類似るいじ行為こうい医師いしほうさだめる行為こういであるかどうかは個別こべつ具体ぐたいてき判断はんだんとなり、その白黒しろくろめられるのは裁判所さいばんしょ決定けっていのみであるが、個々人ここじんかれている状況じょうきょうによってどちらにもなりうる、いわゆる

「グレーゾーン」である、という医事いじ公式こうしき見解けんかいした。そのち、このグレーゾーンというかんがかたについて継続けいぞくてきはないが


 

 

たれ、厚労省こうろうしょう医事いじ公式こうしき見解けんかいとして現在げんざいつづいている。なお吸引きゅういんについては 2003 とし在宅ざいたく ALS 2005 とし(ALS 以外いがいぜん在宅ざいたく障害しょうがいしゃに、ヘルパーと同意どういしょをかわして実施じっしできるとする通知つうちいわゆる違法いほうせい阻却通知つうち発出はっしゅつされた。また、吸引きゅういんけいかん栄養えいようは、2012 としほう改正かいせい9 時間じかん基礎きそ研修けんしゅう実践じっせん研修けんしゅう(3 ごう研修けんしゅう受講じゅこうすることでヘルパーとう実施じっしできるようになった。なお、ヘルパーとうはこの 3 ごう研修けんしゅう受講じゅこうするまえであっても、2003 とし2005 とし通知つうち

(2012 としほう改正かいせいに、障害しょうがいしゃ団体だんたい厚労省こうろうしょうはない、廃止はいししないこととされたもとづき、同意どういしょ吸引きゅういんおこなえる。3 ごう研修けんしゅうとし1〜2 まわしか開催かいさいされない地域ちいきもまだおおく、利用りようしゃ吸引きゅういん必要ひつようになってから(もしくはあたらしいヘルパーが介護かいごはいはじめてから受講じゅこうかんりょうまで、タイミングによっては時間じかんがかかる問題もんだいがあるため従来じゅうらい通知つうち廃止はいししないこととされたのである。

 

(3) 東京とうきょうでの自薦じせんヘルパー方式ほうしき全国ぜんこく

2002 年度ねんどまでのホームヘルパー制度せいど老人ろうじん福祉ふくし予算よさんないだったため、老人ろうじん障害しょうがいしゃわせておこなわれていた。老人ろうじん福祉ふくしうごきとしては ゴールドプラン(1989 としからの 10 とし戦略せんりゃくしんゴールドプラン(1994 ねん〜)つくられ、ヘルパー予算よさん毎年まいとしやすようこく音頭おんどったが、自治体じちたいはなかなかそれにしたがわなかった。東京とうきょう運動うんどうすすめてきたさわ がいしゃ団体だんたいでは、生保せいほ他人たにん介護かいごりょう介護かいごじん派遣はけん事業じぎょう制度せいどから 給与きゅうよはらっている自分じぶんそだてた自薦じせん介助かいじょしゃを、ホームヘルパーせい による市町村しちょうそんからの委託いたくさき事業じぎょうしょ登録とうろくヘルパーとして登録とうろくし、


 

 

推薦すいせん登録とうろくした障害しょうがいしゃ自身じしんのヘルパーとしててもらう方法ほうほうはじた。運動うんどうがわは、これを「自薦じせんヘルパー」とんだ。ヘルパーの支給しきゅうあいだ交渉こうしょう毎年まいとしおこなったが、自薦じせんヘルパー方式ほうしきはじめた 80 とし

だい後半こうはんから 90 年代ねんだい当初とうしょは、全国ぜんこくでも先進せんしんてきだった東京とうきょうでもしゅう 18 時間じかんというホームヘルパー制度せいど上限じょうげんがあった6東京とうきょう都内とない交渉こうしょうのうちからたか障害しょうがいしゃ団体だんたいは、介護かいごじん派遣はけん事業じぎょう生保せいほ大臣だいじん承認しょうにん無償むしょうランティアをわせて、実際じっさい24 時間じかん介助かいじょしゃ介助かいじょはいっていた、一人暮ひとりぐらしの全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃに「24 時間じかん介護かいご必要ひつようせい」があることについて、障害しょうがい福祉ふくし職員しょくいん合意ごういけていた必要ひつようせい24 時間じかんであるという合意ごうい確認かくにんであって、予算よさん24 時間じかん保障ほしょうするという意味いみではない。これらの障害しょうがい福祉ふくし担当たんとう職員しょくいんは、東京とうきょうがヘルパー制度せいど上限じょうげんしゅう 18 時間じかんとしていたため安心あんしんして、1 24 時間じかん介護かいご必要ひつようせいを、現場げんばて、財務ざいむ担当たんとう許可きょかずに

みとめていたのである。ところが 93 とし 4 つきから東京とうきょうがヘルパー制度せいど上限じょうげん撤廃てっぱいしてしまったため、としても必要ひつようせいみとめていた以うえ、ヘルパー制度せいどによる 24 時間じかん介護かいご保障ほしょうみとめざるなくなってし

まった。このようにして、93 としには都内とない2 毎日まいにち 12 時間じかんのヘルパー制度せいどによる介護かいご保障ほしょう決定けっていた。これによって、生保せいほ他人たにん介護かいごりょう 4 時間じかん介護かいごじん派遣はけん事業じぎょう 8 時間じかん+ヘルパー12 時間じかんという 3 つのせい

24 時間じかん公的こうてき介護かいご保障ほしょう日本にっぽんはじめて 2 つの実現じつげんした。もちろん、3 制度せいどとも自薦じせん介助かいじょしゃ給与きゅうよ制度せいど(ヘルパー制度せいど

 


6 その厚生省こうせいしょう90 としにホームヘルパーの派遣はけん時間じかん上限じょうげん廃止はいしし、92 としには全国ぜんこく自治体じちたい推進すいしんした。


 

 

運用うんよう工夫くふうして実現じつげんしたとなったので、男性だんせい障害しょうがいしゃ男性だんせい自薦じせんかいすけしゃ使つかうことができた当時とうじはどこの地域ちいきもヘルパーは女性じょせいつかまつことだった。これで 24 時間じかん 365 にち給与きゅうよのある仕事しごととして、1人ひとり全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃごとにすうめい自薦じせん介助かいじょしゃ介護かいごはいってもらうことできるようになった。それまでは、1にち半分はんぶんをボランティアによる介助かいじょでまかなうしかなく、学生がくせいのボランティアなどをつきに20〜3 0にんあつめないときていけなかったため、障害しょうがいしゃ必死ひっし大学だいがく駅前えきまえでボランティアの募集ぼしゅう広告こうこくくばっていた。ボランティアでは十分じゅうぶん介護かいごけられないので、睡眠すいみん時間じかん確保かくほできず、体力たいりょくとして肺炎はいえんくなるひともいた。そのような生活せいかつがようやくわった。

このニュースは全国ぜんこく全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ障害しょうがいしゃ団体だんたいつたえられ、自薦じせんヘルパー方式ほうしきによる同様どうよう交渉こうしょう地方ちほうでもおこなわれはじめた。東京とうきょううちではそのすうねん24 時間じかん介護かいご保障ほしょう決定けっていした市区しくがおよそやくはんかずにまでのぼった。東京とうきょう全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ全国ぜんこく団体だんたいは、全国ぜんこく各地かくちさわがいしゃ団体だんたい一人暮ひとりぐらしでこまっていた全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ個人こじん市町村しちょうそんとの交渉こうしょうのノウハウをつたえたことにより、自薦じせんのヘルパー制度せいど自薦じせんのガイドヘルパー制度せいど外出がいしゅつ介護かいご制度せいど全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ介護かいごじん派遣はけんごとごう続々ぞくぞく全国ぜんこく各地かくちつくられた。生活せいかつ保護ほご他人たにん介護かいごりょう大臣だいじん承認しょうにん利用りよう各地かくち申請しんせい方法ほうほうつたわり7九州きゅうしゅう四国しこくでもすうねんにはよっつの制度せいどわせて最高さいこうで24あいだ介護かいご保障ほしょうはじまった。その

 


7 この制度せいど90 としだい前半ぜんはんまでは保護ほご公式こうしき文書ぶんしょにも存在そんざいしていなかったため、制度せいど存在そんざいらない市町村しちょうそん障害しょうがいしゃわせにまったわなかったり、申請しんせい拒否きょひしたりする時期じきながかったが、障害しょうがいしゃ団体だんたい毎年まいとし交渉こうしょうけて厚生省こうせいしょう保護ほご方針ほうしんえ、全国ぜんこく自治体じちたい徐々じょじょ周知しゅうちしていった。


 

 

いきでも6〜20あいだ介護かいご保障ほしょう続々ぞくぞくみとめられた。

 

 

 

4         2000 年度ねんど介護かいご保険ほけん開始かいし

 

 

老人ろうじん福祉ふくし分野ぶんやでは介護かいご保険ほけん開始かいしにともない措置そち方式ほうしきから契約けいやく方式ほうしきになり、民間みんかん法人ほうじん指定してい事業じぎょうしょ利用りようしゃ自由じゆうえらべるようになった。

介護かいご保険ほけん開始かいし介護かいご保険ほけん対象たいしょうになる65さい以上いじょう障害しょうがいしゃや40 さい以上いじょうのALSやリウマチなどの特定とくてい疾患しっかん患者かんじゃをどうするか、厚労省こうろうしょう老健ろうけんきょくとう障害しょうがいしゃ団体だんたいあいだなんはないがたれた。厚労省こうろうしょう当時とうじあたらしくできる介護かいご保険ほけんのサービスの水準すいじゅんのほうが障害しょうがいヘルパとう支給しきゅう水準すいじゅんよりもはるかにたかいとおもっていた。そこで、障害しょうがいしゃ団体だんたいがわはそれまでようやく獲得かくとくした 24 時間じかん介助かいじょ障害しょうがいしゃ生活せいかつが、そとらの批判ひはんなどによってうばわれないよう、あまりこうにしていなかった全国ぜんこく一人暮ひとりぐらしをする障害しょうがいしゃ自薦じせんヘルパーなど、ヘルパー制度せいど最高さいこう支給しきゅう実態じったい公開こうかいした。自治体じちたいすう全国ぜんこく4 ぶん1市町村しちょうそん

人口じんこうでは全国ぜんこくの3ぶんの1の市町村しちょうそん重度じゅうど障害しょうがいしゃが、介護かいご保険ほけんよう介護かいご5のヘルパー利用りよう可能かのう時間じかん毎日まいにちやくあいだえる支給しきゅうりょうけているケースがあった。毎日まいにち12あいだや24あいだ介護かいごけている事例じれいおおいことを説明せつめいした。

当初とうしょ厚労省こうろうしょうあんでは介護かいご保険ほけん対象たいしょうしゃは、障害しょうがいしゃであっても介護かいご保険ほけん給付きゅうふ上限じょうげんで、障害しょうがい福祉ふくしのヘルパー制度せいど利用りようはできないとす


 

 

制度せいど設計せっけいだったが、全国ぜんこく長時間ちょうじかん介護かいご制度せいどつくってきた障害しょうがいしゃ団体だんたいによる実績じっせき説明せつめい結果けっか介護かいご保険ほけん対象たいしょうさい重度じゅうど全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ介護かいご保険ほけん障害しょうがいヘルパーの制度せいど上乗うわのせできることになった。なお、現在げんざいでは全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃだけでなく、また、障害しょうがい程度ていどにかかわらず、障害しょうがい福祉ふくし担当たんとう必要ひつよう介護かいご時間じかん見積みつもり、その見積みつもったときあいだすうから介護かいご保険ほけん提供ていきょうされる訪問ほうもん介護かいご時間じかんぶんいた、のこりの時間じかんすう障害しょうがいヘルパーで支給しきゅう決定けっていするという方法ほうほう改善かいぜんされた。障害しょうがいヘルパー制度せいど一人暮ひとりぐらしなら時間じかんすうえる仕組しくみなので、一人暮ひとりぐらしや家族かぞく介護かいごりょくがない世帯せたいなどならば、障害しょうがい支援しえん区分くぶんかる1〜3 でも、障害しょうがいヘルパー制度せいどより家族かぞく同居どうきょ前提ぜんていのサービスりょうある介護かいご保険ほけん水準すいじゅんひくいケースがおおくなるが、これは当然とうぜんのことである。現在げんざい障害しょうがいヘルパー制度せいど上乗うわのせが公式こうしきルールとなって、あつしろうしょうから自治体じちたいけの通知つうち支給しきゅう決定けっていマニュアルにも明記めいきされている。しかし、一部いちぶ政令せいれい指定してい都市としとう介護かいご保険ほけん利用りようしゃへの障害しょうがいヘルパ支給しきゅう区分くぶん以上いじょう限定げんていするなど、独自どくじ制限せいげんもうけており、いま厚労省こうろうしょうのルールにしたがっていない自治体じちたいがあるため、各地かくち交渉こうしょうつづけいている。

 

 

 

5         2003 年度ねんど支援しえん制度せいど開始かいし

 

 

2003 としから、障害しょうがい福祉ふくしでも介護かいご保険ほけんほうおな指定してい事業じぎょうしょ方式ほうしきはじめ

まった。全国ぜんこく制度せいど改善かいぜん運動うんどうつづけてきた、一人暮ひとりぐらしで 24 時間じかん


 

 

介護かいご必要ひつようものなどの障害しょうがいしゃ団体だんたいが、NPO 法人ほうじんなどをつくり、ホームヘルパーの指定してい事業じぎょうしょ設立せつりつした。そのおおくは、入所にゅうしょ施設しせつすじジス病院びょういんひとし親元おやもとからの自立じりつ生活せいかつ支援しえんおこなってきた団体だんたい自立じりつ生活せいかつセンター=CIL)である。人工じんこう呼吸こきゅう利用りようしゃなどもふくめ、24 時間じかん介護かいごの必よう障害しょうがいしゃからの相談そうだんけ、民間みんかんアパートで一人暮ひとりぐらしできるささえ援をおこなってきた。2002 とし以前いぜんからなんじゅうねん手弁当てべんとうでこの運動うんどうくだりってきた団体だんたいおおいが、2003 とし以降いこう職員しょくいんをきちんとやとい、よりくみてき自立じりつ支援しえん活動かつどうができるようになり、より重度じゅうど障害しょうがいしゃささることができるようになったものである。

全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ介護かいご保障ほしょう制度せいどつくってきた全国ぜんこく団体だんたい8は、全国ぜんこく自立じりつ生活せいかつセンター協議きょうぎかいなどのほか障害しょうがいしゃ団体だんたいすう団体だんたい連携れんけいし、全国ぜんこくにこのような重度じゅうど障害しょうがいしゃ自立じりつ生活せいかつ支援しえん本格ほんかくてきおこなうNPO法人ほうじん事業じぎょうしょ150 箇所かしょ以上いじょうげて、支援しえんした。とく過疎かそけんでは


それまで 24 時間じかんなどの長時間ちょうじかん介護かいご必要ひつよう障害しょうがいしゃ自立じりつ支援しえんできるような組織そしきてき自立じりつ支援しえん運動うんどうがなかったところおおいが、このときにぜんての都道府県とどうふけん同様どうよううん動体どうたいがった。それらの団体だんたいは、たとば、地域ちいき施設しせつさい重度じゅうど障害しょうがいしゃでも、そのひと一人ひとりらしの地域ちいきせいかつ希望きぼうした場合ばあい支援しえんおこなっている。具体ぐたいてきには、障害しょうがいしゃ自身じしんまずわるエンパワメント方式ほうしき支援しえんおこなっており、自立じりつ生活せいかつプログラムやピアカウンセリング9など集団しゅうだんプログラムや、個人こじん必要ひつようせい

8 このころには全国ぜんこく障害しょうがいしゃ介護かいご保障ほしょう協議きょうぎかいという名前なまえになっている。役員やくいん北海道ほっかいどうから九州きゅうしゅうまでいるが、各自かくじ地元じもと自立じりつ生活せいかつセンターをつく自立じりつ支援しえん活動かつどう手弁当てべんとうおこなってきた。

9 一人暮ひとりぐらしとう長時間ちょうじかん介助かいじょ利用りようしている先輩せんぱい障害しょうがいしゃで、これらの講座こうざ講師こうし教育きょういくけたものによるプログラム。


 

 

わせたなに種類しゅるいかの個別こべつプログラムなどをなん受講じゅこうしてもらい、そのあとで介助かいじょサービスをける方法ほうほうっている。障害しょうがいしゃ環境かんきょう 改善かいぜん責任せきにんつことをまなばないと、ただヘルパーを 24 時間じかん提供ていきょうしても、おおくの場合ばあい、ヘルパーにたいしてらないことがあると、さわ がいものがすべてのヘルパーをめさせてしまい、その結果けっかいちにんらし をつづけられず、施設しせつ逆戻ぎゃくもどりになってしまうためである。

東京とうきょうは、支援しえん制度せいど開始かいしたり、自薦じせんヘルパーの支払しはら単価たんか1 時間じかん 1,400 えんだいだった全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ介護かいごじん派遣はけんサービスが、そのま

介護かいご保険ほけんおな1 時間じかん 4,000 えんだい身体しんたい介護かいごわった場合ばあいおおやけから保障ほしょうしきれなくなることを危惧きぐしたため、べつ安価あんか制度せいどつくれないかと厚生省こうせいしょう相談そうだんした。同時どうじ東京とうきょう障害しょうがいしゃ団体だんたい一部いちぶ自立じりつ生活せいかつセンターとうも、単価たんかやすくても、使つかいやすい見守みまも待機たいきをサービス内容ないようとしてみとめることをふくんだ制度せいど厚労省こうろうしょうもとめた。そのはないの結果けっか連続れんぞく長時間ちょうじかん使用しよう前提ぜんていとし、単価たんか身体しんたい介護かいご4 わりほどの日常にちじょう生活せいかつ支援しえん重度じゅうど訪問ほうもん介護かいごというヘルパー制度せいど全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ専用せんようつくられた。ヘルパー研修けんしゅう障害しょうがいしゃ個々人ここじん仕事しごとをしながらおしえていく方式ほうしき(OJT=On the Job Training)基本きほんとし、いれこうとして 20 時間じかんのみの研修けんしゅう10受講じゅこうする制度せいどとなった。全身ぜんしんせいさわがいしゃよる年末年始ねんまつねんしはたらける能力のうりょく人材じんざい確保かくほするためには、分母ぶんぼおおきな「資格しかくかつ経験けいけんしゃ」を対象たいしょう求人きゅうじんして雇用こようするしかない。20 時間じかん研修けんしゅう採用さいよう研修けんしゅうのようなものであって、その


10東京とうきょう都内とない障害しょうがいしゃ団体だんたいである自立じりつ生活せいかつセンターでおこなわれていた、ヘルパーむこう

けの基本きほん理念りねん自宅じたく見学けんがくなどの初回しょかい研修けんしゅうが20あいだであったので、それをそのまま研修けんしゅう制度せいどにした。


 

 

OJT で介護かいごはいりながらなが時間じかんをかけて個々人ここじんごとに介護かいご方法ほうほうちが全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ個別こべつ介護かいご方法ほうほうれていくという仕組しくみのせい設計せっけいとなっている。たとえばしゅう 40 時間じかん勤務きんむ常勤じょうきんヘルパーは、けいそんすじジス・脳性のうせい麻痺まひALS など障害しょうがいしゃ生活せいかつスタイルのことなる 4 ひとほど障害しょうがいしゃ介助かいじょを、1 10 時間じかんずつって、しゅう 4 にち勤務きんむするようかたちおおい。しかし、個々ここ介護かいご障害しょうがいしゃごとにことなり、完璧かんぺき介護かいごができるまでに1ねんかかる場合ばあいもある。具体ぐたいてきには、言語げんご障害しょうがい完全かんぜんにききとれること、体位たいい交換こうかんからだ変形へんけい体調たいちょうわせて調整ちょうせいできること、様々さまざま医療いりょうてきケアを完全かんぜんにスムーズにできるようになることなどにおいて、全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ場合ばあい技術ぎじゅつ向上こうじょう時間じかんようする。OJT 前提ぜんてい制度せいど設計せっけいで、公的こうてき資格しかくとしては 20 時間じかん研修けんしゅうがく 1

障害しょうがいしゃ自宅じたく介護かいご見学けんがく1 にちなど、最短さいたん 2 にちあいだ受講じゅこうできる

でヘルパーとして、最初さいしょ先輩せんぱい2 介護かいごはい仕組しくみにすることで、全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ生活せいかつまもられた。

2003 とし制度せいど改正かいせいわせて、それまで障害しょうがいしゃによる交渉こうしょう活発かっぱつおこなわれていたのにもかかわらず、24 時間じかん介護かいご実施じっしおくれていた政令せいれい指定してい都市としなど人口じんこうおおきなで、日常にちじょう生活せいかつ支援しえん毎日まいにち 24 時間じかんど、24 時間じかん介護かいご保障ほしょう数多かずおおはじまった。その24 時間じかん保障ほしょうはじ市町村しちょうそんは、毎年まいとし全国ぜんこく順調じゅんちょうえている。

2003 とし支援しえん制度せいど開始かいしまえにちょっとした騒動そうどうがあった。ヘルパ利用りよう大幅おおはばえることが見込みこまれたため、厚労省こうろうしょうのある課長かちょういわゆるキャリアとばれるひとたちで、官僚かんりょうとしての経験けいけんむために様々さまざま部署ぶしょ人事じんじ異動いどうまわるため、障害しょうがいしゃ現場げんばをよくわかって


 

 

いないひともいた)が「ヘルパーの 1 にち上限じょうげんを 4 あいだにしたい」とげん

した。全国ぜんこくのほぼすべての障害しょうがいしゃ団体だんたい集結しゅうけつし、厚労省こうろうしょう1 かい大臣だいじんしつまえ建物たてものまわりを障害しょうがいしゃめつくした。全国ぜんこく長時間ちょうじかん介護かいご利用りよう障害しょうがいしゃや、それをしんから心配しんぱいする友人ゆうじん障害しょうがいしゃや、障害しょうがいしゃ団体だんたいよって真冬まふゆにもかかわらず 2 ヶ月かげつほど厚労省こうろうしょうかこまれた。これはマスコミにもおおきく報道ほうどうされ、与野党よやとう政治せいじ閣僚かくりょううごき、結果けっか、 4 時間じかん上限じょうげん撤回てっかいされ、その課長かちょう人事じんじ異動いどうとなったといている。

なお、国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんという個々人ここじん上限じょうげんではなく市町村しちょうそんくに清算せいさん基準きじゅんくに負担ふたんがく総額そうがく上限じょうげん基準きじゅん訪問ほうもんけいサービスにもうけられ、その上限じょうげん基準きじゅんえる市町村しちょうそんへの補助ほじょ事業じぎょうつくられたが、なか規模きぼ自治体じちたい補助ほじょりつち、だい規模きぼ自治体じちたいには補助ほじょがないなど、重度じゅうど障害しょうがいしゃかかえる市町村しちょうそん負担ふたんおもたいという問題もんだいいま完全かんぜん解決かいけつにはいたっていない

 

 

 

6         2006 年度ねんど自立じりつ支援しえんほう開始かいし現状げんじょう

 

 

自立じりつ支援しえんほう開始かいしまえ障害しょうがいしゃ団体だんたい厚労省こうろうしょうはないで、はじめてつね生活せいかつ支援しえん24 時間じかん利用りようしゃ想定そうていした制度せいど(8 時間じかん勤務きんむのヘルパーが 3 交代こうたい24 時間じかん勤務きんむすることを前提ぜんていとした単価たんか構成こうせい11)にな

 


11 1 ひと重度じゅうど障害しょうがいしゃたい8 時間じかんごとの3交代こうたいのヘルパーで 24 時間じかん介護かいごをすることを想定そうていした制度せいどで、23 人目ひとめのヘルパー1 にち開始かいしから 916部分ぶぶん1724hの部分ぶぶん事業じぎょうしょ管理かんりコストがひくくなることから単価たんか5仕組しくみになった。


 

 

った。制度せいど名前なまえも、重度じゅうど訪問ほうもん介護かいごという名前なまえになった。単価たんかしたったが、そのかわり厚労省こうろうしょうとしてははじめて、24 時間じかん連続れんぞく利用りようまえひさげとして制度せいど設計せっけいしたヘルパー制度せいどとなった。

自立じりつ支援しえんほうとして法制ほうせいされても、全国ぜんこく各地かくち重度じゅうど障害しょうがいしゃいき移行いこうすすみ、24 時間じかん介護かいご必要ひつよう障害しょうがいしゃ一人暮ひとりぐらしもえている。そのたびにかく市町村しちょうそんでは最高さいこう 365 にち24 時間じかん介護かいご保障ほしょうする時間じかんすうすなど、制度せいど改善かいぜんつづいている。

 

日本にっぽん障害しょうがい施策しさくはこの 20 としほどでおおきくわった。たとえば、20 としまえは、四国しこくのある県庁けんちょう所在地しょざいちでは平日へいじつひる限定げんてい重度じゅうど障害しょうがいしゃでも、かたしゅう 1〜2 かい☓2 時間じかんしかヘルパー制度せいどけられなかった。現在げんざいは、このでは、人工じんこう呼吸こきゅう利用りよう全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ毎日まいにち 24 時間じかん以上いじょう重度じゅうど訪問ほうもん介護かいご支給しきゅうけて一人ひとりらしをしている。

さい重度じゅうど障害しょうがいしゃいちにんひとりが全国ぜんこく各地かくちで、地域ちいきでアパートを普通ふつうらしたいとかんがえ、困難こんなんながらもそれを実行じっこうしてきたこと、また、その障害しょうがいしゃ様々さまざま支援しえんをしてきた全国ぜんこく障害しょうがいしゃ団体だんたいがあり、それら当事とうじしゃ度重たびかさなる要望ようぼうときにはにものぐるいの要求ようきゅう真剣しんけん い、制度せいど改善かいぜんんできた行政ぎょうせい議員ぎいん運動うんどうなどの関係かんけい しゃによって、日本にっぽん介護かいご福祉ふくし制度せいどおおきくわったとえる。しかし、いま24 時間じかん保障ほしょうがある市町村しちょうそん全国ぜんこく 1,700 市町村しちょうそんのうち 1 わり

都道府県とどうふけん単位たんいでは 47 都道府県とどうふけんちゅう46 都道府県とどうふけん24 時間じかん保障ほしょう

ある市町村しちょうそん1 箇所かしょ以上いじょう存在そんざいする、まだまだおおくの障害しょうがいしゃ市町村しちょうそん担当たんとうしゃ地域ちいき福祉ふくし関係かんけいしゃは、地域ちいきでこういった制度せいどおこなわれてい


 

 

ることもらない現状げんじょうであるほん記事きじまれるみなさんが全国ぜんこく各地かくち市町村しちょうそんで、そういった現場げんば出会であったときに、適切てきせつ相談そうだん情報じょうほうめん援助えんじょおこなっていただけることを期待きたいする

2017 とし 介護かいご福祉ふくしのたまごけの冊子さっし掲載けいさい

 
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