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重度訪問介護等の1日を超える外出が全国で完全自由化

重度じゅうど訪問ほうもん介護かいごとう1える外出がいしゅつ全国ぜんこく完全かんぜん自由じゆうとまりがけの外出がいしゅつぜん都道府県とどうふけんぜん市町村しちょうそん禁止きんしできなくなりました。 2018としがつ1にちから

 

 障害しょうがいしゃ団体だんたいでの合同ごうどう交渉こうしょうにより、重度じゅうど訪問ほうもん介護かいごとう外出がいしゅつ報酬ほうしゅう告示こくじ記述きじゅつ部分ぶぶん変更へんこうされ、原則げんそくとして1にち範囲はんい外出がいしゅつ限定げんていしていた文書ぶんしょ完全かんぜん削除さくじょされました。

 これで、2はくでも3はくでも外出がいしゅつ完全かんぜん自由じゆうになります(ぜん都道府県とどうふけんぜん市町村しちょうそん適用てきよう)。つき支給しきゅうりょう範囲はんいであれば自由じゆう旅行りょこうにもくことができます。

告示こくじかれていることは、法律ほうりつおなあつかいのため、市町村しちょうそんにそれをえて禁止きんしする権限けんげんはありません。いままで1とまり以上いじょう外出がいしゅつ禁止きんししていた自治体じちたいでも、今後こんご禁止きんしできません。従来じゅうらい一部いちぶ政令せいれい指定してい都市としなどが一律いちりつ1とまり以上いじょう外出がいしゅつみとめていませんでした。

厚労省こうろうしょうすうねんまえ社会しゃかい通念つうねんじょう問題もんだいのない1とまり以上いじょう外出がいしゅつ積極せっきょくてきみとめるように事務じむ連絡れんらくQ&Aしていましたが、この事務じむ連絡れんらく無視むしして一律いちりつ禁止きんしをしているだい規模きぼ自治体じちたいがあり、昨年さくねん12つき国会こっかいにおいて、複数ふくすう障害しょうがいしゃ団体だんたい厚労省こうろうしょう交渉こうしょうおこなわれ、改正かいせい方針ほうしん決定けっていされました。

 

 

厚労省こうろうしょう平成へいせい 30 年度ねんど障害しょうがい福祉ふくしサービスとう報酬ほうしゅう改定かいてい概要がいよう

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12201000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu-Kikakuka/0000193397.pdf

25p

外出がいしゅつにおける支援しえん見直みなお

 障害しょうがい福祉ふくしサービスは、個々ここ障害しょうがいしゃとうのニーズとう勘案かんあんして支給しきゅう決定けっていおこなうものであり、1にちえる用務ようむにおける支援しえんようふくめて、市町村しちょうそん支給しきゅう決定けっていおこなうことから、外出がいしゅつ支援しえん原則げんそくとして1にち範囲はんいない用務ようむえるものにかぎる。」とする規定きてい廃止はいしする(同行どうこう援護えんごおよ 行動こうどう援護えんごについても同様どうよう)。

 

従来じゅうらい重度じゅうど訪問ほうもん介護かいご告示こくじ

 

ちゅう つぎ(1 )から( 3)までのいずれにも該当がいとうする利用りようしゃたいして、重度じゅうど訪問ほうもん介護かいご(居宅きょたくにおける入浴にゅうよくはいせつまた食事しょくじ介護かいごとうおよ外出がいしゅつ(通勤つうきん営業えいぎょう活動かつどうとう経済けいざい活動かつどうかか外出がいしゅつ通年つうねんかつ長期ちょうきにわたる外出がいしゅつおよ社会しゃかい通念つうねんじょう適当てきとうでない外出がいしゅつのぞき、原則げんそくとして1にち範囲はんいない用務ようむえるものにかぎおよだい3においておなじ。)どきにおける移動いどうちゅう介護かいご総合そうごうてきおこなうものをいう。以下いかおなじ。) 

以下いかりゃく

上記じょうきの「原則げんそくとして1にち範囲はんいない用務ようむえるものにかぎ削除さくじょされました。

 

 

これにともない、外出がいしゅつQ&A(1にちえる外出がいしゅつかんするもの)は廃止はいしになりました

 

 

くわしい解説かいせつ

東京とうきょうなど、措置そち制度せいど時代じだい全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ介護かいごじん派遣はけんサービスが実施じっしされていた全国ぜんこく200箇所かしょ程度ていど自治体じちたいのうち、ほとんどでは、従来じゅうらいから「宿泊しゅくはくともな外出がいしゅつ」や「通年つうねんかつ長期ちょうき外出がいしゅつ」も禁止きんししていません。東京とうきょうでは、障害しょうがいしゃ団体だんたいでの障害しょうがいしゃ勤務きんむちゅう通勤つうきんちゅう介護かいごなどもみとめていました。

これは、従来じゅうらい制度せいどである全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ介護かいごじん派遣はけんサービスで、つき支給しきゅうりょう範囲はんいであれば自由じゆう障害しょうがいしゃ利用りよう方法ほうほうめられていたため、2003ねんからの支援しえん制度せいどや2006ねんからの自立じりつ支援しえんほうかわっても、利用りようしゃ不利益ふりえきにならないように、制度せいど運用うんようえずにたためです。

 

重度じゅうど訪問ほうもん介護かいご同行どうこう援護えんごなどの告示こくじの「通勤つうきん営業えいぎょう活動かつどうとう経済けいざい活動かつどうかか外出がいしゅつ通年つうねんかつ長期ちょうきにわたる外出がいしゅつおよ社会しゃかい通念つうねんじょう適当てきとうでない外出がいしゅつのぞき、原則げんそくとして1にち範囲はんいない用務ようむえるものにかぎる。」の規定きていは、措置そち制度せいど初期しょき視覚しかく障害しょうがいしゃけのガイドヘルパー制度せいどはじまったときつくられた規制きせいで、当時とうじはガイドヘルプ予算よさんすくなく、電話でんわ一本いっぽん利用りようできる制度せいどだったために、「はりあんまなどの職場しょくばくのはまったルートであるためしろつえだよりで通勤つうきんしてほしい」、「1ねんちゅう通年つうねんかつ長期ちょうき)の通学つうがく通所つうしょなどは予算よさん不足ふそくなので対象たいしょうがい一時いちじてき通学つうがく通所つうしょ対象たいしょう)」、「旅行りょこう予算よさん不足ふそくでご遠慮えんりょいただきたい」という意味いみでした。しかし、この規制きせいがその肢体したい不自由ふじゆう全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃへのガイドヘルパーがはじまったときにもコピペで要綱ようこう記載きさいされ、2003ねん支援しえん制度せいど開始かいし移動いどう介護かいご告示こくじに(とくさい検討けんとうもされず)コピペされてしまいました。当時とうじはすでに1ヶ月かげつあたりの支給しきゅう決定けってい上限じょうげん規制きせいがある制度せいどでしたから、電話でんわ一本いっぽん自由じゆう使つかえる制度せいどではなく、予算よさん理由りゆう消滅しょうめつしているのですが、過去かこ経緯けいいをわからない行政ぎょうせい職員しょくいんによって従来じゅうらい要綱ようこう文言もんごんをそのまま掲載けいさいされました。支援しえん制度せいど開始かいしには制度せいど利用りよう無料むりょう予算よさん不足ふそくがおきていたので、従来じゅうらい規制きせい撤廃てっぱいすることはむずかしかったという事情じじょうもあったかもしれません。

 

自立じりつ支援しえんほう(2006ねん)にかわってから、移動いどう介護かいご重度じゅうど訪問ほうもん介護かいご吸収きゅうしゅうされました。しかし、このときも予算よさん不足ふそくで、おな規制きせいがコピペで告示こくじまれました。しかしながら、1ヶ月かげつあたりの上限じょうげん支給しきゅう決定けっていしている現在げんざい仕組しくみでは、予算よさん不足ふそく理由りゆうにこういった外出がいしゅつ規制きせいのこすことは、理論りろんてき説明せつめいができません。

 

重度じゅうど訪問ほうもん介護かいごは、「いえなかでもそとでもおなじように介護かいご必要ひつよう重度じゅうど全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ」を想定そうていした制度せいどであるから、いえなかでもそとでも自由じゆう使つかえる制度せいどとして設計せっけいされています。支給しきゅう決定けっていも、原則げんそくとして、いえなかでずっとらす前提ぜんていで1ヶ月かげつ必要ひつよう時間じかんすう決定けっていされています(少々しょうしょう社会しゃかい参加さんか時間じかん加味かみされて決定けってい)。

 

障害しょうがいしゃ団体だんたいがわは、この支給しきゅう決定けっていのための勘案かんあん事項じこうえずに、支給しきゅう決定けっていされた時間じかんすう範囲はんいで、通勤つうきん通年つうねん長期ちょうき外出がいしゅつ使つかえるよう、規制きせい撤廃てっぱいするようにもとめています。

東京とうきょうほかで1980ねんだいからこんみだれなくこの仕組しくみで全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ介護かいごじん派遣はけんサービスが実施じっしされていましたので、むずかしいことではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
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