課題集

【長文ちょうぶんが二ふたつある場合ばあい、音読おんどくの練習れんしゅうはどちらか一ひとつで可か。】
　【１】四よん月がつ五日いつか（いつか）に、入学にゅうがく式しきがありました。ぼくは、朝あさからうれしくてたまりませんでした。どうしてかというと、早はやく一いち年生ねんせいになりたかったからです。ぼくは、黒くろいランドセルを買かってもらいました。【２】家いえ（いえ）の中なかで何なん度どもランドセルを背負せおって、鏡かがみに映うつしてみました。入学にゅうがく式しきに着きる服ふくは、お兄にいちゃんのお下さがりです。ぼくは、服ふくはお下さがりでも気きにしないけれど、ランドセルがお下さがりだったら嫌いやだなと思おもいました。
　【３】ぼくが入学にゅうがくするのは、北きた小学校しょうがっこうです。ぼくの家いえからは、歩あるいて十じゅう分ぶん（ぷん）くらいです。お母かあさんは、
「ちょっと、写真しゃしん撮とろうよ。そこに立たってみて。」
と言いって、ぼくを校門こうもんに立たたせました。ぼくは、わざとサルのまねをして変へんな顔かおをしました。【４】お母かあさんは、ぷうっとふくれて、
「もう、なんでそんな変へんな顔かおするの。普通ふつうに、にっこりしてよ。」
と言いいました。
　ぼくがにっこりしてカメラの方ほうを向むくと、お母かあさんは、何なん枚まいも写真しゃしんを撮とりました。【５】七なな、八はち枚まい撮とったところでやっとお母かあさんは満足まんぞくしたようです。
　六ろく年生ねんせいと手てをつないで、体育館たいいくかんに入はいりました。六ろく年生ねんせいは体からだが大おおきくて、まるで大人おとなのようです。
【６】「分わからないことがあったら、ぼくたちに聞きいてね。」
などと、いろいろなことを優やさしく教おしえてくれました。六ろく年生ねんせいは何なに（なん）でも知しっているのだなと思おもいました。うしろを見みてみると、お父とうさんやお母かあさんたちがたくさんいました。【７】ぼくは自分じぶんのお母かあさんの顔かおを探さがしました。なかなか見みつからなくて、何なん度ども振ふり返かえってしまいました。何なん度目どめかに振ふり向むいたとき、お母かあさんが手てを振ふっているのが見みえました。ぼくは少すこし安心あんしんしました。
　【８】ぼくのクラスの担任たんにんは、坂井さかい先生せんせいです。男おとこの先生せんせいなので嬉うれしくなりました。鬼おにごっこやサッカーをして一緒いっしょに遊あそべると思おもったからです。坂井さかい先生せんせいは、少すこし太ふとっていて、まるでドラえもんのようです。ぼくたちの顔かおをみて、にこにこ優やさしく話はなしをしてくれます。
　【９】ぼくは、先生せんせいの目めの前まえの席せきになりました。ぐるっと教室きょうしつの中なかを見渡みわたしてみました。大おおきな黒板こくばんがあります。机つくえも大おおきくて、幼稚園ようちえんの机つくえとは全然ぜんぜん違ちがいます。本当ほんとうに一いち年生ねんせいになったのだなと、不思議ふしぎな気持きもちがしました。【０】

（言葉ことばの森もり長文ちょうぶん（ちょうぶん）作成さくせい委員いいん会かい　ωおめが）
　【１】焼肉やきにく屋やさんでは、鉄板てっぱんの上うえに肉にくや野菜やさいを乗のせて焼やきますが、なぜ鉄板てっぱんの上うえに乗のせるのでしょうか。肉にくや野菜やさいを直接ちょくせつ火ひにかけて焼やくこともできるはずなのに鉄板てっぱんを使つかうのはなぜでしょう。【２】それは、肉にくや野菜やさいを直接ちょくせつ火ひにかけると、焦こげてしまったり、火ひがついてしまったりすることがあるからです。【３】鉄板てっぱんを火ひで熱ねっして、その熱ねつで肉にくや野菜やさいを焼やけばちょうどよい加減かげんに焼やくことができます。
　【４】では、鉄てつは燃もえないのでしょうか。製鉄せいてつ所しょ（せいてつじょ）の高炉こうろで焼やけば、鉄てつも真まっ赤かになって溶とけてしまいます。【５】また、台所だいどころにある、スチールウールでできたタワシにガスバーナーで火ひをつけると、簡単かんたんに火ひがついて、じわじわと燃もえてしまいます。でも、鉄板てっぱんは燃もえません。これはなぜでしょう。
　【６】物もの（もの）が燃もえるためには、物ものが酸素さんそと結むすびつくことが必要ひつようです。鉄てつが燃もえるためには、鉄てつの表面積ひょうめんせきが広ひろくなって、たっぷりの酸素さんそと結むすびつかなければなりません。【７】細ほそい鉄てつがぐるぐる巻まきになっているスチールウールのタワシは、表面積ひょうめんせきが広ひろいために空気くうき中ちゅうの酸素さんそと結むすびつきやすく、すぐに燃もえてしまいます。【８】しかし、鉄板てっぱんは、厚あつさがある分ぶん、表面積ひょうめんせきが狭せまく、十分じゅうぶんに酸素さんそと結むすびつくことができないために燃もえないのです。
　【９】表面積ひょうめんせきの大おおきさが鉄てつを燃もやすのを手伝てつだっているというわけです。【０】

　言葉ことばの森もり長文ちょうぶん（ちょうぶん）作成さくせい委員いいん会かい　Λらむだ

雨あめ降ふって地ち（じ）固かたまる

　【１】土ど（つち）のじめんは、雨あめが　ふっているあいだは　ぬかるんで、どうしようもありません。
　でも　雨あめの　やんだあとは、かえって　土ど（つち）が　ひきしまって、まえよりも　しっかりと　かたまります。
　【２】このことから、　わるいことや　むずかしいことが　あったときに、それを　うまく　のりこえれば、まえよりも　ずっと　よくなる　という　いみです。
　【３】ともだちや　かぞくの　あいだで　もめごとが　おこって、おたがい　いやなおもいをしながら　ぶつかりあうことが　あるでしょう。【４】でも　そのけっか、おたがいのきもちが　わかって、まえよりも　なかよくなれることが　あります。
　【５】くろうや　こんなんに　あっている人ひとを　なぐさめたり、はげましたりするときに　つかわれる　ことわざです。
　【６】これと　にた　ことわざに「雨あめのあとの上うえ（じょう）天気てんき」「あらしのあとに　なぎがくる」が　あります。
【７】「ぼくのはんが、　うさぎの　せわとうばんのとき、うさぎが　一いちわ、にげてしまいました。『おまえが　わるい』『ぼくのせいじゃない』と、いちじは　大だい（おお）げんかになりました。【８】みんなで　さがしているうちに、やっと　みつかったときは、だきあって　よろこびました。【９】それからは、あまり　きょうりょくてきでなかったはんが、とても　なかよしになりました。雨あめふって　地ち（じ）かたまるっていうことかな。」【０】

　「ことわざものがたり二に年生ねんせい」（西本にしもと鶏にわとり介かい（けいすけ）著しる　偕成社かいせいしゃ）より

一寸ちょっと（いっすん）の虫むしにも五ご分ふん（ごぶ）のたましい

　【１】一寸いっすん（やく三さんセンチメートル）しかない　小ちいさなむしでも、からだの　はんぶんに　あたるぐらい、大おおきなたましいを　もっている　【２】ということから、どんなに　小ちいさく　よわいと　いわれているものでも、こんじょうや　かんがえを　もっているものだという　ことわざです。【３】五ご分ぶん（ぶ）は、一寸ちょっとの　はんぶんです。
　【４】ですから、どんな　あいてでも　けっして　ばかにしてはいけません。
　【５】あいての　よわいところをついて、いじめたり　からかったりしていると、いつかは　しっぺがえしされます。
　【６】じぶんよりも　小ちいさくて　よわいものを　いじめるのは、にんげんとして　いちばん　さいていな　おこないです。
　【７】にたような　ことわざに「やせうでにも　ほねあり」　というのが　あります。
　【８】けんじくんの　子こども会かいの　やきゅうチームは、まいとし　一いちかいせんで　まけてしまいます。【９】「よわよわチーム」と　いわれて、四よん年生ねんせいの人ひとが、
「一寸ちょっとのむしにも　五ご分ぶん（ぶ）のたましいだぞ。らいねんを　みてろ。」
と　いいました。【０】

　「ことわざものがたり二に年生ねんせい」（西本にしもと鶏にわとり介かい（けいすけ）著しる　偕成社かいせいしゃ）より

【長文ちょうぶんが二ふたつある場合ばあい、読解どっかい問題もんだい用ようの長文ちょうぶんは一いち番目ばんめの長文ちょうぶんです。】
　苦手にがてな虫むしの名前なまえは何なにかと質問しつもんしたら、多おおくの人ひとはゴキブリと答こたえることでしょう。台所だいどころに潜せん（ひそ）んでは、夜中よなか（よなか）に這はい出だしてきて住人じゅうにんを驚おどろかす、というよくないイメージを持もたれているゴキブリです。しかし、ほとんどのゴキブリは人間にんげんと直接ちょくせつ関かかわりあうことなく、朽木くちきや動物どうぶつの死骸しがいなど、腐くさったものを食たべてほそぼそと暮くらしている野のの虫むしなのです。
　ゴキブリは生いきている化石かせきと言いわれており、現在げんざいと姿すがたがあまり変かわらない化石かせきが、太古たいこの地層ちそうから発見はっけんされています。ゴキブリは、人家じんかを始はじめ熱帯ねったい雨林うりんや砂漠さばくなど、寒冷かんれい地ち以外いがいの様々さまざまな場所ばしょに生息せいそくしてきました。
　人間にんげんの住環境じゅうかんきょうに出没しゅつぼつするようになったゴキブリは、同おなじゴキブリの中なかでも特とくに雑食ざっしょく性せいの強つよい種しゅです。ゴキブリにとって人家じんかは、豊富ほうふな食料しょくりょうがほぼ確実かくじつに手てに入いれられる環境かんきょうなのです。彼かれらは残飯ざんぱんだけでなく、人間にんげんの垢あかや髪かみの毛けといったものまで食たべてしまいます。このたくましさなくしては、約やく三さん億おく年ねん近ちかくも絶滅ぜつめつすることなく現在げんざいまで生いき延のびることはできなかったでしょう。
　生物せいぶつには天敵てんてきがつきものなので、もちろんゴキブリにも天敵てんてきは存在そんざいします。カエルやクモなどはその代表だいひょうですが、人家じんかに棲すむゴキブリにとっては殺虫さっちゅう剤ざいやスリッパの方ほうが恐おそろしいかもしれません。
　ゴキブリは古来こらいから生いき延のびてきたことから、「人類じんるい滅亡めつぼう後ごはゴキブリが地球ちきゅうを支配しはいする」と考かんがえる人ひともいます。しかし、多おおくのゴキブリは森もりや林はやしの自然しぜんの中なかに生息せいそくしているのですから、地球ちきゅうの環境かんきょうが破壊はかいされればゴキブリもまた影響えいきょうを免まぬかれる（まぬがれる）ことができません。ゴキブリだけがいいゴキブンで生いき延のびることはできないのです。
　人間にんげんもゴキブリも、同おなじ地球ちきゅうの仲間なかまです。今度こんどゴキブリを見みつけたら、そっと手てに乗のせて優やさしくなでてあげましょう。きっとゴキブリは喜よろこんで、もっとたくさんの仲間なかまを連つれてくるはずです。

　言葉ことばの森もり長文ちょうぶん（ちょうぶん）作成さくせい委員いいん会かい（χかい）
　【１】約やく三さん万まん年ねん前まえ、日本にっぽん列島れっとうは大陸たいりくと陸続りくつづきでした。縄文じょうもん人じんの祖先そせんは、陸続りくつづきの日本にっぽんに渡わたってきた古こモンゴロイドであると言いわれています。【２】古こモンゴロイドとは、アジア大陸たいりく南部なんぶに誕生たんじょうした蒙こうむ古ふる（もうこ）人種じんしゅで、ナウマン象ぞうなどを追おって、日本にっぽんに渡わたってきました。【３】この古こモンゴロイドが旧きゅう石器せっき人じんとなり、その子孫しそんが縄文じょうもん人じんとなったのです。
　【４】一方いっぽう、紀元前きげんぜん３００年ねんごろ、新しんモンゴロイドが鉄器てっきと青銅器せいどうきを持もって日本にっぽんに渡来とらいし、弥生やよい人じんと呼よばれるようになりました。【５】この新しんモンゴロイドが古こモンゴロイドと混血こんけつを繰くり返かえしながら今いまの日本人にっぽんじんになったと考かんがえられています。
　【６】縄文じょうもん人じんは、四角しかくい顔かおで、眉毛まゆげが太ふとく、二に重じゅう（ふたえ）まぶたで、唇くちびるが厚あついのが特徴とくちょうです。弥生やよい人じんは、面長おもながで、眉毛まゆげが細ほそく、一いち重じゅうまぶたで、唇くちびるが薄うすいのが特徴とくちょうです。【７】このような対照たいしょう的てきな特徴とくちょうが今いまの日本人にっぽんじんにも現あらわれていると考かんがえると、同おなじ日本人にっぽんじんでもさまざまな顔かおの人ひとがいることも納得なっとくできます。
　【８】また、日本にっぽん列島れっとうの北端ほくたんと南端なんたんの人々ひとびとの骨格こっかくや顔かおつきが似にているのは、後のち（あと）から日本にっぽんに来きた弥生やよい人じんの特徴とくちょうが薄うすまり、弥生やよい人じんより前まえから日本にっぽんにいた縄文じょうもん人じんの特徴とくちょうが色濃いろこく残のこったためと言いわれています【９】。日本にっぽん列島れっとうの北端ほくたんと南端なんたんの人々ひとびとの祖先そせんは、率先そっせんして日本にっぽんにやってきた縄文じょうもん人じんの影響えいきょうの方ほうが強つよいというわけです。【０】

　言葉ことばの森もり長文ちょうぶん（ちょうぶん）作成さくせい委員いいん会かい　Λらむだ

【長文ちょうぶんが二ふたつある場合ばあい、音読おんどくの練習れんしゅうはどちらか一ひとつで可か。】
　【１】先週せんしゅうの日曜日にちようびは、母ははの日ひでした。私わたしとお姉あね（ねえ）ちゃんは、何なにをプレゼントしようか相談そうだんしました。いろいろ考かんがえて、ホットケーキを作つくることに決きめました。お母かあさんに、
「今日きょうは私わたしたちがホットケーキを作つくってあげるよ。」
と言いいました。【２】お父とうさんにも手伝てつだってもらおうと思おもったら、
「お父とうさんは、食たべる当番とうばんだよ。」
と言いったので、みんなで大笑おおわらいしました。
　まず、お姉あね（ねえ）ちゃんは、玉子たまごと牛乳ぎゅうにゅうをボウルに入いれてかき混まぜます。【３】私わたしは、ホットケーキミックスを別べつのボウルに入いれました。そこへ、お姉あね（ねえ）ちゃんが玉子たまごと牛乳ぎゅうにゅうを入いれました。そのあとは、泡立あわだて器うつわ（き）でかきまぜます。
「さっくりかき混まぜてね。さっくりだよ。」
と、お姉あね（ねえ）ちゃんが指示しじします。【４】さすがにお姉あね（ねえ）ちゃんだなと思おもいました。お姉あね（ねえ）ちゃんの夢ゆめはパティシエになることなのです。何なん回かいかかき混まぜると、生地きじはとろりとなめらかになりました。
　いよいよ焼やきます。【５】ちょうどそのとき、お母かあさんがのぞきに来きて、
「大丈夫だいじょうぶ？　手伝てつだおうか。」
と言いいました。お姉あね（ねえ）ちゃんは、
「お母かあさんは座すわってて。母ははの日ひなんだから。」
と言いいながら、フライパンに生地きじを流ながし入いれました。
【６】「まん丸まるにするには、高たかいところから一気いっきに流ながすんだって。」
と、お姉あね（ねえ）ちゃんが教おしえてくれました。みるみるうちに、フライパンに生地きじが広ひろがっていきます。どうしてこれでまん丸まるになるのだろうと、私わたしは不思議ふしぎに思おもいました。
　【７】しばらく待まっていると、ホットケーキの表面ひょうめんに小ちいさな泡あわが出でてきました。泡あわが全体ぜんたいに広ひろがったら、ひっくり返かえす合図あいずなのだそうです。
「そうれ！」
お姉あね（ねえ）ちゃんが思おもい切きってひっくり返かえしました。ホットケーキは、ストンとフライパンの上うえにひっくり返かえりました。【８】まるで宙返ちゅうがえりをしたようです。とてもおいしそうなきつね色いろ（いろ）に焼やきあがりました。私わたしは、
「すごい。お母かあさんが作つくったみたい。」
と言いいました。
　全部ぜんぶで八はち枚まい焼やきました。私わたしが焼やいたものは失敗しっぱい作さくです。うまくひっくり返かえせなくて変へんな形かたちになってしまったからです。【９】でも、お父とうさんは、
「この変へんな形かたちも、なかなか面白おもしろくていいなあ。」
と言いってくれました。
　焼やきあがったホットケーキは、メープルシロップとバターをたっぷりかけて食たべます。お母かあさんは、
「おいしい、おいしい。本当ほんとうに上手じょうずにできたね。」
と、にこにこしながら食たべてくれました。【０】

（言葉ことばの森もり長文ちょうぶん（ちょうぶん）作成さくせい委員いいん会かい　ωおめが）
一いち銭ぜにを笑わらう者ものは一いち銭ぜにに泣なく

　【１】「一いち銭ぜに」は、　一いち円えんよりも　やすい　むかしの　お金かねで、いまは　つかわれていません。【２】だから　一いち銭ぜにを　一いち円えんと　おきかえて　かんがえてみれば、よくわかるでしょう。【３】どんな　小ちいさいお金かねでも、けっして　そまつにしてはいけない　という　ことわざです。
　【４】かいものに　いったとき、たった　一いち円えん　たりなくても、かいたいものは　かうことが　できません。でんしゃのキップだって　おなじです。
　【５】ゆうくんは　かいものにいく　とちゅう、ポケットから　一いち円えんだまを　おとしました。
「なんだ、一いち円えんぐらい　いいや。」
と　ゆうくんは　ひろいませんでした。【６】ところが　そのあとで　けしゴムを　かおうとしたら　五ご十じゅう一いち円えんと　いわれました。【７】でも、お金かねは　五ご十じゅう円えんしかありません。しかたなく　一円いちえんを　とりに　いえへ　もどりました。
　【８】こんなことに　ならないためにも、日ひごろから　お金かねは　たいせつにすることです。
　【９】どんな大金たいきんも　一いち円えんから　はじまるのです。　だから　このことわざは、せつやくや　ちょちくを　すすめるときにも　つかわれます。【０】

　「ことわざものがたり二に年生ねんせい」（西本にしもと鶏にわとり介かい（けいすけ）著しる　偕成社かいせいしゃ）より

うそも方便ほうべん

　【１】とかく　にんげんは、じぶんを　よく　みせようとしたり、じぶんのほうが　ただしいのだと　おもわせたくて、つい　うそをついてしまいます。【２】また、あいてを　なぐさめ、げんきづけるために、うそをつくことがあります。
　【３】ながいあいだ　入院にゅういんしている　おじさんを　おみまいにいったら、すっかり　やせて、青白あおじろいかおを　していました。
【４】「もう　だめかもしれない。」
という　おじさんに　おとうさんは、
【５】「かおいろが　このまえより　いいから、だいじょうぶだ。」
と　いいました。
　【６】うそと　わかっていても、おとうさんを　せめることは　できません。【７】よわきになっている　おじさんを　はげましているのですから。
　【８】うそをつくのは　わるいことだと　おしえられてきましたが、ときと　ばあいによっては、【９】ものごとを　おだやかに　おさめるために、うそをつくこともある　という　ことわざです。【０】

　「ことわざものがたり二に年生ねんせい」（西本にしもと鶏にわとり介かい（けいすけ）著しる　偕成社かいせいしゃ）より

過すぎたるは　なお　及およばざるがごとし

　【１】このことわざは、　中国ちゅうごくの孔子こうしという　学者がくしゃが、弟子でしや　政治せいじ家かなどと　かわした　問答もんどうや　会話かいわを　あつめた『論語ろんご』という本ほんから　きています。
　【２】じゅうぶんな　そなえは　たいせつですが、なんでも　度どを　すぎるのは　だめ。【３】つまり　度どを　すぎてしまっては、たりないのと　おなじで、やっぱり　よくない　という　おしえです。

　【４】けんこうのために　といって、ジョギングを　したり、スポーツジムに　かよったりするのは　よいことですが、【５】きゅうに　はじめたり　やりすぎたりして、足あしや　こしを　いためたり　けがをしてしまったりでは　なんにもなりません。【６】どんなに　ためになることでも　度どを　すぎるのは　かんがえものです。
　【７】おなじいみの　ことわざに「くすりも　すぎれば　どくとなる」が　あります。
　【８】えいごにも「やきすぎは　半はんやきより　わるい」という　ことわざが　あります。【９】まっくろになるまで　やいた　ステーキや　パンは、おいしくありませんよね。【０】

　「ことわざものがたり二に年生ねんせい」（西本にしもと鶏にわとり介かい（けいすけ）著しる　偕成社かいせいしゃ）より

【長文ちょうぶんが二ふたつある場合ばあい、読解どっかい問題もんだい用ようの長文ちょうぶんは一いち番目ばんめの長文ちょうぶんです。】
　世界せかいでいちばん初はじめに切手きってができた国くには、イギリスです。それは、今いまから二に百ひゃく年ねん近ちかく前まえのことでした。
　当時とうじ、イギリスにはすでに郵便ゆうびんの制度せいどはありましたが、手紙てがみの重おもさと送おくる距離きょりによって、値段ねだんが変かわっていました。つまり、重おもいものを遠とおくへ送おくるほどたくさんのお金かねを払はらわなければならなかったのです。また、その料金りょうきんも、受うけ取とった人ひとが払はらう仕組しくみでしたから、受うけ取とりを拒否きょひする人ひともたくさんいました。なかには、空そら（から）の封筒ふうとうを送おくり、家族かぞくに受うけ取とりを拒否きょひしてもらい、自分じぶんが元気げんきなことをただで知しらせる人ひともいたそうです。
　ここに登場とうじょうしたのが、「近代きんだい郵便ゆうびん制度せいどの父ちち」と呼よばれるローランド・ヒルです。彼かれはその時とき、郵便ゆうびんの仕事しごとをしているわけではありませんでした。しかし、郵便ゆうびんを前払まえばらい制せいにして、料金りょうきんを安やすく、またどこへ出だしても同おなじ金額きんがくにすることを提案ていあんしたのです。
　こうして、世界せかいで最初さいしょの切手きってである一いちペニーの「ペニー・ブラック」と、二にペンスの「ペンス・ブルー」という二に種類しゅるいの切手きってが作つくられました。どちらも、当時とうじのイギリスのビクトリア女王じょおうの横顔よこがおが描えがかれています。
　この切手きっては、世界せかいで最初さいしょの切手きってだったため、イギリスの国名こくめいは印刷いんさつされていませんでした。その後ご、この新あたらしい郵便ゆうびん制度せいどはヨーロッパ中なか（じゅう）に、そして世界中せかいじゅうに広ひろまりました。しかし、イギリスだけは現在げんざいでも、切手きってに国名こくめいを印刷いんさつしていません。これは、世界せかいの先頭せんとうをキッテ、最初さいしょに切手きってを作つくったという、誇ほこりがあるからです。
「ヒルさん、切手きってを最初さいしょに作つくったときは、どんな気持きもちでしたか。」
「うまく行いくかどうかわからないので、どきどキッテしました。」

　言葉ことばの森もり長文ちょうぶん（ちょうぶん）作成さくせい委員いいん会かい（τたう）

　【１】みなさんのおじいちゃん、おばあちゃんはお元気げんきですか。
　【２】年ねんをとると、腰こしやひざが痛いたくなったり、うまく動うごかなくなったりします。【３】また、目めや耳みみや歯はも若わかいころとはちがって、だんだん衰おとろえてきます。
　【４】こうした変化へんかを老化ろうかと言いいますが、実際じっさいに自分じぶんがなってみないとどんなに不自由ふじゆうかわかりません。
　【５】今いま、いろいろなところで「シニア体験たいけん」といって、ひざにおもりをつけたり、見みえにくいメガネをかけたりして、お年寄としよりと同おなじような状態じょうたいを作つくって、生活せいかつの一部いちぶを体験たいけんするという試こころみが行おこなわれています。
　【６】普段ふだんは、特とくに意識いしきしないでひょいとまたいでバスタブにつかっている私わたしたちですが、二にキログラムのおもりを足あしにつけると、へりの高たかさが高たかいバスタブにはなかなか入いれません。
　【７】また、ぐるぐると厚あついサポーターをひざにまかれてトイレに座すわってみると、立たち上あがるとき、とても苦労くろうします。【８】そんなとき、手てすりがあると助たすかります。
　【９】生活せいかつに使つかういろいろなものを作つくる会社かいしゃでは、このような研究けんきゅうをして、お年寄としよりが安全あんぜんで暮くらしやすい製品せいひんを開発かいはつしているのです。【０】

　言葉ことばの森もり長文ちょうぶん（ちょうぶん）作成さくせい委員いいん会かい　φふぁい

【長文ちょうぶんが二ふたつある場合ばあい、音読おんどくの練習れんしゅうはどちらか一ひとつで可か。】
　【１】日曜日にちようびに、西公園にしこうえんに遊あそびに行いきました。お父とうさんと一緒いっしょにザリガニ釣つり（つ）りをするためです。タコ糸いととスルメを用意よういしていきました。西公園にしこうえんは、もうすっかり夏なつです。ぼくたちは、竿ざおになりそうな木きの枝えだを探さがしました。【２】すぐにちょうどよい大おおきさの枝えだが見みつかりました。早速さっそく、それを拾ひろって池いけに向むかいました。
　池いけには、たくさんのハスの葉はがあります。のぞきこんでみると、水みずの中なかでハスの茎くきにしがみついているザリガニが見みえました。
【３】「お父とうさん、あそこあそこ。あそこにいるよ。」
と、ぼくが指ゆびをさすと、お父とうさんも池いけをのぞきこみました。
「どれどれ。今日きょうはたくさん釣つれそうだな。」
と嬉うれしそうです。
　リュックサックからタコ糸いととスルメを取とり出だして、竿ざおの準備じゅんびを始はじめました。【４】お父とうさんは、
「葉はっぱと葉はっぱの間あいだに投なげ入いれろよ。」
と言いって、ぼくに竿ざおを渡わたしてくれました。ぼくは、狙ねらいを定さだめて竿ざおを投なげ入いれました。思おもったところにスルメが入はいりました。
　ほんの十じゅう秒びょうくらいで、スルメが引ひっ張ぱられました。【５】ザリガニがスルメに気きづいて食くいついたのです。お父とうさんは、
「そらきた。」
と声こえをあげました。
「まだ引ひくな。ザリガニがしっかり食くいつくまで、もうちょっと待まてよ。よし、今いまだ。引ひけ。」
と指示しじします。【６】今いまだと言いわれたところで、くくっと竿ざおを引ひっ張ぱりあげると、ザリガニがスルメに食くいついていました。
「やった！」
ぼくは思おもわず声こえを上あげました。
　釣つり上あげたザリガニを捕つかまえようとすると、ザリガニはハサミを大おおきく上あげ、尻尾しっぽを丸まるめて後あとずさりします。【７】まるで「こっちに来くるな」と逃にげているようです。ぼくは、ザリガニの顔かおをじっと眺ながめてみました。丸まるくて真まっ黒くろな目めをしています。よく見みると、なかなかかわいい顔かおです。
　一いち匹ひき（ぴき）つかまえたあと、同おなじようにして、ぼくたちは次々つぎつぎとザリガニを釣つり上あげました。
【８】「これで五ご匹ひき目めだ。」
と、ぼくが言いうと、
「それ、こっちもまた釣つれたぞ。」
と、お父とうさんが言いいます。ぼくは何なん度どか場所ばしょを移動いどうして、少すこしでもたくさん釣つれるように工夫くふうしてみました。
　【９】帰かえるときに数かぞえてみると、ぼくとお父とうさんの釣つったザリガニは、全部ぜんぶで十じゅう七なな匹ひきでした。持もってきたバケツの中なかで、ザリガニたちはガサガサと音おとを立たてていました。【０】

（言葉ことばの森もり長文ちょうぶん（ちょうぶん）作成さくせい委員いいん会かい　ωおめが）
たつ鳥とり　後ごを　濁にごさず

　【１】ピクニックなどに　いくと、おべんとうの　からばこや、おかしの　はいっていた　ふくろなど、ごみが　でますね。　その　ごみを　きちんと　きまった　ごみばこに　いれていますか。【２】ごみばこが　なかったら、ごみを　いえまで、もって　かえりますか。
　水鳥みずとりは、水みずを　よごさないで　とびたちます。【３】「水鳥みずとりの　とびたったあとの　水みずべは　にごっていない」と　いうことから、たちさるときには　あとかたづけをして、きれいにしておくこと　といういみの　ことわざです。【４】ピクニックなどに　いっても、このことわざのように　きちんと　かたづけてから　かえりたいものですね。【５】「つぎにくる人ひとに　めいわくを　かけたり、いやな　おもいを　させたりしないように　気きをつけましょう」ということです。
　【６】このことわざには、「しごとや　たかい地位ちいを　しりぞくときには、いさぎよく　やめていくこと」という　いみも　あります。
　【７】まわりの人ひとたちに　めいわくがられているのに、　いつまでも　そのしごとや　地位ちいに　しがみついているのは、みぐるしいことです。
　「とぶとり　あとを　にごさず」とも　いいます。
　【８】おばあちゃんは、ながいあいだ　すんでいた　いえから　マンションに　ひっこすことに　なりました。とても　ふるくなった　そのいえを、いっしょうけんめい　そうじ　しました。にわにも　ざっそうが　一本いっぽんも　はえて　いません。
【９】「もう、すまないのに　どうして　きれいに　するの。」
と　わたしが　きくと、
「たつとり　あとを　にごさずと　いってね。ながいあいだ　おせわに　なった　いえだから　きれいに　してから　ひっこしたいの。」
と　おばあちゃんは　いいました。【０】

　「ことわざものがたり二に年生ねんせい」（西本にしもと鶏にわとり介かい（けいすけ）著しる　偕成社かいせいしゃ）より

もちは　もち屋や

　【１】おもちは、もちやさんが　ついたものが　いちばん　おいしいということから、その　みちの　せんもんかに　まかせるのが　いちばんいい　という　いみの　ことわざです。【２】たとえば　ひっこし　せんもんの会社かいしゃが　あります。そこに　つとめている人ひとたちは、にもつの　つめかたから　はこびだし、トラックにのせる　ほうほうが　じょうずです。【３】ひっこしさきの　いえでも、　にもつを　ほどいて　おさめるべきところに　かぐを　きちんとおいて、てきぱきと　しごとを　かたづけていきます。【４】これを　なれない人ひとたちで　やると、かぐや　しょっきを　こわしたり、きずつけたり　しかねませんし、たいへんです。
　【５】としょかんだったら、司書ししょが　いますね。どこに　どの本ほんが　あるのか、このべんきょうに　ひつような本ほんは、どれをよめば　いいのか、いろいろ　おしえてくれます。
　【６】また　にわの木きや　こうえんの木きを　かたちよく　ととのえるのは、うえ木きやさんです。　みごとに　かりこまれた　日本にっぽん（にほん）ていえんの木きを　みたことがあるでしょう。【７】じゅくれんした　うえ木きやさんの　手てでなされた　げいじゅつ品ひんと　いっていいものです。これも　なれない人ひとが　やると、ぶかっこうなかたちに　なってしまいます。
　【８】このように、しろうとが　いくら　じょうずだからといっても、せんもんかには　かないません。プロの人ひとに　まかせておくと　あんしんです。
　【９】おとうさんは、ものおきを　たてるといって　しごとを　はじめましたが、とちゅうで　かたむいてしまいました。
「もちは　もちやが　いちばん。だから　だいくさんに　たのもうって　いったじゃない。」
と　おかあさんは　おこっています。【０】

　「ことわざものがたり二に年生ねんせい」（西本にしもと鶏にわとり介かい（けいすけ）著しる　偕成社かいせいしゃ）より

わざわい転てんじて　福ぶくとなす

　【１】「わざわいてんじて　ふくとなす」というのは、わるい目めに　あっても、それを　きっかけにして　しあわせに　かえてしまう　という　ことわざです。【２】また　わるいことが　おこると　二にどと　おこらないように　ちゅういするので、かえって　しあわせに　なれる　という　いみも　あります。
　【３】こうつうじこで　入院にゅういんした人ひとが、からだの　けんさをしてもらって、　ぎゃくに　びょうきが　みつかったというときも、このことわざが　つかえます。【４】けがをしたことは　わざわいですが、ふだん　いそがしすぎて　やすむことも　できない人ひとが、ゆっくりと　きゅうようして、けんさを　してもらって、びょうきも　みつかり、けんこうになれば「さいわい」になります。
　【５】たいふうで　いえが　こわれたら　「わざわい」です。でも　そのあと、みんなで　ちからを　あわせて　あたらしい　いえを　つくろうとするうちに、ばらばらになっていた　かぞくのこころが　ひとつになれば、これは「さいわい」に　なりますね。
　【６】「わざわいは　さいわい」という　ことわざも　あります。これも　おなじ　いみです。
　そのときは　さいなんだなあと　おもったことも、そのさいなんが　あったことで、ほかの　より大おおきなさいなんから　まぬがれることが　できた　ということも　あるのです。【７】つまり　さいなん（わざわい）が、しあわせのもとだった　ということですね。
　このことわざは、中国ちゅうごくのふるい本ほん『史記しき』から　きています。
【８】「ぼくは　きょう　いたずらをして、がっこうに　のこされました。いえに　かえると　だれもいなくて、どろぼうが　はいっていました。【９】おかあさんは　『まことが　ひとりで　いえに　いるとき、どろぼうが　きたかと　おもうと、ぞっとするわ。いのこりさせられたのは、わざわいてんじて　ふくとなすで　ほんとうに　よかったわ』と　いいました。」【０】

　「ことわざものがたり二に年生ねんせい」（西本にしもと鶏にわとり介かい（けいすけ）著しる　偕成社かいせいしゃ）より

【長文ちょうぶんが二ふたつある場合ばあい、読解どっかい問題もんだい用ようの長文ちょうぶんは一いち番目ばんめの長文ちょうぶんです。】
　日本にっぽんには至いたるところに桜さくらの木きが植うえてあり、日本人にっぽんじん（にほんじん）は桜さくらの花はなが大好だいすきです。春はる、私わたしたちの目めを楽たのしませてくれる桜さくらは、夏なつには次つぎの年としの花芽かが（はなめ）の準備じゅんびにかかります。けれど、すぐに花はなは咲さかず、秋冬あきふゆを過すごし、春はるになってやっと花はなが咲さくのには、理由りゆうがあります。開花かいかホルモンという指令しれい物質ぶっしつが夏なつには働はたらいていないのです。開花かいかホルモンは、気温きおんが〇度ど近ちかくまで一度いちど下さがり、その後ごだんだん暖あたたかくなって初はじめて、「花はなを咲さかせなさい」と桜さくらの木きに指令しれいを出だします。そのため、ずっと気温きおんが高たかい南みなみの島しまには、桜さくらはありません。四季しきのある地域ちいきだからこその花はななのです。
　この開花かいかホルモンは、葉はも関係かんけいしていると考かんがえられています。桜さくらの代表だいひょう的てきな種類しゅるいであるソメイヨシノの場合ばあい、花はなが散ちると葉はっぱだけの葉桜はざくらになります。葉はから花芽かが（はなめ）の成長せいちょうを遅おくらせる物質ぶっしつが出でているので、葉はがある間あいだ、花芽かが（はなめ）は開ひらきません。冬ふゆが終おわり春はるになりかけるころの桜さくらには、葉はが全まったくなくなり、それからやっと花芽かが（はなめ）がふくらみます。
　ところで、夏なつから秋あきにかけて、台風たいふうなどで一気いっきに桜さくらの葉はが落おちてしまうことがあります。そんなとき、桜さくらは「葉はが落おちた。花はなを咲さかせよう」と、春はるではないのに、開花かいかすることもあるようです。季節きせつはずれの桜さくらの花はなを見みかけたら、葉ははどうなっているか桜さくらの木きに聞きいてみましょう。ハっと驚おどろくようなハナシが聞きけるかもしれません。

　言葉ことばの森もり長文ちょうぶん（ちょうぶん）作成さくせい委員いいん会かい（Νにゅー）
　【１】夜よる、空そらを見上みあげるとまんまるのお月つき様さまが見みえることがあります。思おもわず「あ、満月まんげつだ」とうれしくなります。【２】また、別べつの日ひに、同おなじように見上みあげると、今度こんどはお月つき様さまが半分はんぶんだったり、三日月みかづきといって、細長ほそながくなっていたりします。【３】お月つき様さまは、本当ほんとうに太ふとったり、やせたりしているのでしょうか？　お月つき様さまも食たべ過すぎたり、ダイエットしたりするのでしょうか？
　【４】実じつはお月つき様さまは、ずっとまんまるのままです。それも平ひらたいのではなくて、ボールのような形かたちをしています。【５】ですから、太陽たいようと月つきと地球ちきゅうの位置いちの関係かんけいで、かげができたり、明あかるく光ひかったりするのです。【６】みなさんも実際じっさいにボールに光ひかりを当あてて、実験じっけんしてみてください。【７】ボールに光ひかりがあたっている面めんだけが明あかるく見みえるのと同おなじで、月つきが太陽たいようにてらされている部分ぶぶんだけが光ひかって見みえるのです。
　【８】ところで、その丸まるいお月つき様さまには、本当ほんとうにウサギがいるのでしょうか。
【９】「お月げっさん、どうですか」
「むーん。それはね……」（月つきは、英語えいごでムーンといいます）【０】

　言葉ことばの森もり長文ちょうぶん（ちょうぶん）作成さくせい委員いいん会かい　φふぁい