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課題集
長文ちょうぶん 10.1しゅう
 【1】じゅうがつさんにちみっかだい事件じけんきました。ぼくのした前歯まえばけたのです。友達ともだちはみんなけていたのに、ぼくだけ、まだいちほんぽんけていませんでした。
 そのは、まえからすこしぐらぐらしていました。【2】けるまえから、はしった震動しんどうでぐらぐらしてしまうぐらいれていました。だから、ぼくだけ、あさあさごはんをおかゆにしてもらいました。おかゆはあまりべたがしません。ぼくはなんはいなんばいべました。
 【3】あさあさごはんはなんとかべられたけれど、心配しんぱいなのは給食きゅうしょくです。その献立こんだてはきびなごフライでした。まるで歯医者はいしゃさんにったときみたいにおおきなくちひらくけ、慎重しんちょうくちれました。そんなにをつけてべたのに、ぐらぐらのにがつんとたってしまいました。【4】とてもいたかったです。ぼくは、おなかがぺこぺこでしたが、それからは、もうになってあまりべられませんでした。
 ぼくは、一回いっかい給食きゅうしょくのこしたことがありません。それなのに、今日きょうのこしたので、友達ともだち心配しんぱいしてくれました。【5】だいちゃんは、
自然しぜんけるまでったほうがいいよ。」
いました。てっちゃんは、
「ぼくは、おにいちゃんとケンカしてたらうでがぶつかってけたよ。」
いました。そのはなしいていたおんなたちも、自分じぶんけたときのことをおしえてくれました。【6】歯医者はいしゃさんでいてもらったもいました。ぼくがいちばんうらやましいなとおもったのは、あさきたらけていたというはなしです。どうしてかというと、ているあいだだったらいたくてもきっとがつかないなとおもうからです。
 【7】給食きゅうしょくのあとの掃除そうじ時間じかんも、かえりのかいのときも、ぼくはいつもの元気げんきませんでした。きっと給食きゅうしょくべられなかったからだなあとおもいました。かえりにだいちゃんが
今日きょうあそべる?」
こえをかけてきたけど、ことわってとぼとぼといえかえりました。
 【8】いえいえくとおかあさんが、
「うわー、これぬいてあげようか。」
と、ぼくのゆびでぐらぐららしました。ぼくは、おもわずげたくなりました。
 ばんはんも、いたくてべられませんでした。【9】おもっていてしまおうともおもったけれど、結局けっきょくそのままにしてお布団ふとんはいりました。明日あしたあさきたらけていたらいいなあとかんがえながらました。
 つぎあさめると、なんと、まくらのとなりにちていました。
【0】「やったあ、けたよう!」
ぼくはおかあさんのところへはしりました。おもったとおり、ているときにけたのでうれしくてたまりません。いたくなかったので本当ほんとうによかったです。

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長文ちょうぶん 10.2しゅう
 いそいでべると、ものがのどにつまり、せきこんでしまうことがあります。わたしたちののどのおくは、ふたつのみちにわかれています。ひとつは、はなくちからはいった空気くうきとおみち、もうひとつは、ものとおみちです。空気くうきとおみち気管きかんとよばれ、のどのまえほうにあり、空気くうきはそこからはいおくられます。ものとおみちは、食道しょくどうばれ、うしろのほうにあり、べたものはそこからおくられます。
 ものが、のどのかべにあたると、空気くうきとおみち反射はんしゃてきにふさがれて、ものとおみちだけがあきます。まるで、手旗てばた信号しんごうで「あかげて。」「しろげて。」とやるように、「ものだ。」「つぎ空気くうきだぞ。」と、べんひらきます。だから、いそいでべると、「あかげて、しろげて、あかげないで、しろげない。」などという命令めいれいになって、べんがまちがえてしまうことがあるのです。
 きちんとかんで、唾液だえき十分じゅうぶんまざっているものは、食道しょくどううごきによっておくられます。しかし、おおきいままのものや、よくかんでいないものは、ふたつのみちのわかれるところにつまってしまうことがあります。えていないあかちゃんやかむちからよわいお年寄としよりが、流動りゅうどうしょくといって、水分すいぶんおおやわらかいものをべるのはこのためです。
 ものがのどにつまったときは、背中せなかをたたいてもらったり、それでもれない場合ばあいゆびをつっこんでってもらったりします。空気くうきとおみちをあけてやるためです。いずれにしてもすばやい対処たいしょ必要ひつようとなります。最近さいきんでは、とっさに掃除そうじ使つかって、おばあさんがのどにつまらせたおもちをんでったれいもあるそうです。
 空気くうきもの区別くべつのように、からだ自然しぜん動作どうさするたようなれいとして、イルカやクジラのはながあります。イルカやクジラは水中すいちゅうはいると、自然しぜんはなあなじるので、みずはいりません。

 言葉ことばもり長文ちょうぶんちょうぶん作成さくせい委員いいんかいφふぁい


長文ちょうぶん 10.3しゅう
 【1】ミナちゃんは、まるくてちいさなうえきばちにあさがおのたねをまきました。
 【2】うえきばちのつちに、ゆびさきでいつつのちいさなあなをつくると、そのなかにいちつぶずつたねをいれてそっとつちをかけました。
 【3】おとうさんがいいました。
【4】「すこしだけみずをかけておきなさい。」

 【5】ミナちゃんが、じょうろですこしずつみずをかけると、たねまきはすっかりおわりました。
 【6】おとうさんが、についたつちをポンポンと、おとをたてておとしながらいいました。
【7】「これでよし。」

 【8】ミナちゃんもまねをしてポンポンと、についたつちをおとしながらいいました。
【9】「これでよし。」
 すると、ねこののぼるくんまでが、
「ニヤーッ。」
となきました。【0】
 
だいおおきいたねとちいさなたね」あずま君平くんぺいひがしくんぺい


長文ちょうぶん 10.4しゅう
 おおきなあかいハサミをったアメリカザリガニは、子供こどもたちに人気にんきがあります。このアメリカザリガニは、名前なまえのとおり元々もともとはアメリカでらすものでした。昭和しょうわはじめごろ、食用しょくようガエルだったウシガエルのえさにするために、わざわざうみこうのアメリカからわれてきたのです。
「ウシガエルにべられるなんてまっぴらだ。」
きっとそんなかんがえをもったアメリカザリガニたちがいたのでしょう。カエルにべられるぐらいならもうかえるとばかりに、ちかくのかわいけし、そこで子供こどもみ、あっという日本にっぽんなかじゅうひろがりました。それだけきるちからつよものだったのです。それもそのはず、アメリカザリガニはなんでもムシャムシャとべてしまうし、すこしくらいよごれたみずなかでもへっちゃらなのです。もし、アメリカザリガニがグルメできれいきだったら、いまごろ日本にっぽんには生息せいそくしていなかったかもしれません。
 さて、立派りっぱなハサミをつアメリカザリガニは、ものはもちろん、仲間なかま同士どうしでもよくケンカをします。そんなときあしやハサミがれてしまうことがあります。さあ、大変たいへんです。でも、心配しんぱいはいりません。なん脱皮だっぴをしていくうちにあしやハサミはもとのようにもどってしまいます。まるでしっぽをられたトカゲのようです。
 エビやカニの仲間なかまには、このようにすぐれた再生さいせい能力のうりょくつものがあります。もちろん人間にんげんにも、ちょっとした怪我けがならもとのようになおしてしまうちからそなわっています。
 アメリカザリガニは、仲間なかま同士どうしでもケンカをしてしまいますから、たくさんつかまえたときは、全部ぜんぶうちにってかえらずに、かわかえしてあげましょう。

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長文ちょうぶん 11.1しゅう
 【1】じゅういちがつ最後さいご日曜日にちようび万博ばんぱく公園こうえんでちびっこマラソン大会たいかいがありました。わたしは、年生ねんせい女子じょし参加さんかしました。一年生いちねんせい年生ねんせいは、いちキロメートルをはしります。
 万博ばんぱく公園こうえんいたら、すぐランニングをはじめました。【2】さくらちゃんが、
「ああ、もうしんどい。いずみちゃん、まってえ。」
と、わたしびました。わたしも、ころげるようにはしって、おおきなながはしわたりました。さくらちゃんのかおは、とてもつらそうでした。その足踏あしぶみをしてっていると、ようやく、さくらちゃんがいついてきました。【3】やっとゴールにいたときには、まるでお風呂ふろがりのように、からだがぽかぽかあたたかくなっていました。
 ランニングがわると、コーチが、
「おい、いちねんねんこっちきて。」
といったので、小太郎こたろうくんと、わたしと、さくらちゃんは、コーチのところにりました。
【4】「ちょっとここをはしってみて。」
われたので、そのコースをさんほんぼんはしったあと、ちびっこマラソンのコースをおしえてもらいました。おもっていたよりみじかいようながしました。
 いち年生ねんせいが、最初さいしょはしっていきました。【5】つぎは、自分じぶんたちがはしばんです。
「ようい。」
というこえこえたとき、きゅうむねがドキドキしてきました。のどもからからにかわいてきました。
「どんっ!」
という合図あいずで、みんな一斉いっせいにバタバタとはししました。
 【6】ところが、うしろのだれかが、いきなりわたし背中せなかをドーンとしてきました。その拍子ひょうしで、わたしは、ばったりところんでしまいました。わたしまえにいたも、ころびました。ころんでしまったわたしたちだけのこされ、みんなどんどんはしっていきます。
【7】「くやしーい。」
と、しんなかさけびながらちあがり、まえに、
「ごめんね。だいじょうぶ?」
こえをかけました。相手あいては、うなずきました。最初さいしょしたひとが、あやまらないといけないのに、わたしあやまってしまいました。
 【8】したらんぷりなのではらちました。あたまがカッカしたせいか、ものすごいいきおいではしって、じゅうにんじゅうにんくらいかしました。いつもよりずっとはやいスピードだったはずです。まるでふうのようだとおもいながらはしりました。
 【9】あっというあいだにゴールにきました。わたしのタイムは、ななふんさんじゅうびょう順位じゅんいは、よんじゅうよんでした。くやしかったけれど、されたぶんを、すこかえしました。もしもころばなかったら、いままでのなか一番いちばんのタイムだったかもしれないなとおもいました。だから、よんじゅうよんでも満足まんぞくでした。【0】

(原作げんさく ポメラニアン 編集へんしゅう 言葉ことばもり長文ちょうぶんちょうぶん作成さくせい委員いいんかい


長文ちょうぶん 11.2しゅう
 画用紙がようし色鉛筆いろえんぴつ手渡てわたされやまをかくようにいわれたらほとんどのひと緑色みどりいろみどりいろやまをかくでしょう。いちめん緑色みどりいろみどりいろでおおわれているのですから、たしかにやま緑色みどりいろみどりいろです。しかし、あきになるとまるですてきな衣装いしょうをまとったかのように、やまあか黄色きいろいろづいてきます。これを紅葉こうよういます。紅葉こうよううつくしいことで有名ゆうめいやまは、たくさんのひとでにぎわいます。紅葉狩もみじがりという言葉ことばみみにしたことがありませんか? うつくしくいろづいたやまたのしむということです。やまかけなくても公園こうえん街路がいろじゅうつくしくいろづきます。なもみじや黄色おうしょくのいちょうなど、みなさんもたことがあるはずです。
 では、どうしてあきになるといろわるのでしょう? これはふゆになってとすための用意よういをしているからなのです。
 には、ふゆちる落葉樹らくようじゅふゆちない常緑樹じょうりょくじゅとがあります。ふゆちるは、なつ日差ひざしのつよいときはひかりのエネルギーでたくさんの栄養えいようつくります。しかし、ふゆになって日差ひざしがよわくなると、栄養えいようつくるよりも、乾燥かんそうさむさからまもるためにとすのです。落葉樹らくようじゅは、「ふゆになったら、としたほうがらくよう。」とおもっているのでしょう。
 緑色みどりいろみどりいろ部分ぶぶんは、ひかり栄養えいようえるところです。落葉樹らくようじゅは、とすまえに、だんだんと緑色みどりいろみどりいろ部分ぶぶんすくなくしていきます。そのため、黄色おうしょくあかといった緑色みどりいろみどりいろ以外いがい成分せいぶんかおしてくるのです。
 うつくしく変身へんしんするには、昼間ひるま気温きおんよる気温きおんおおきいほうがよいそうです。また、空気くうきんでいて十分じゅうぶん日光にっこうたることも大切たいせつ条件じょうけんになります。

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長文ちょうぶん 11.3しゅう
 【1】はじめてのはながさいてから、にがうりのはなはつぎからつぎへとさきました。
 【2】ベランダには、はなのみつをすいに、アシナガバチやハナアブがあつまってきました。
【3】「はながさいたことどうしてわかったのかな。」
 【4】おとうさんもミナちゃんも、うれしそうにみていました。
 【5】ミナちゃんのあさがおは、ゆっくりのびました。
【6】「でも、ほらもうこんなにおおきくなったの。」
 【7】ミナちゃんが、あさがおのよこにたつと、おへそのあたりまでせがのびていました。
【8】「もうじき、つぼみもつくだろう。よくおみずもあげているようだから。」
 【9】おとうさんは、わすれずにおみずをあげているミナちゃんをほめてくれました。【0】
 
 「だいおおきいたねとちいさなたね」あずま君平くんぺいひがしくんぺい


長文ちょうぶん 11.4しゅう
 どこの水族館すいぞくかんでも人気にんきのショーといえば、イルカのショーでしょう。みずなか気持きもちよさそうにおよいでいるイルカは、じつさかな仲間なかまではありません。わたしたち人間にんげんおなじほ乳類にゅうるいばれるものなのです。わたしたちはみずなか呼吸こきゅうをすることはできません。それとおなじように、あれほど自由自在じゆうじざいおよまわれるイルカも、みずなかでは呼吸こきゅうができません。イルカのあたまうえには噴気ふんきあなふんきこうばれるちいさいあなひらいています。イルカは、わたしたちのはなあなのように、このあなをつかって呼吸こきゅうをしているのです。
 イルカは、昼間ひるまきているときには、いち分間ふんかんいっぷんかんにおよそろくかいみずからあたまして呼吸こきゅうをします。そして、ねむりにつくよるは、昼間ひるまのほぼ半分はんぶんかいからさんかい呼吸こきゅうをします。ですから、水面すいめんちかあさいところをゆっくりとおよぎながらているのです。
 けれども、えさをとるためにふかくもぐる必要ひつようがあるときなどは、じゅうふんくらいのあいだいきめていることもできます。
 生物せいぶつむかしうみから誕生たんじょうしました。さかなのひれがあしになり、地上ちじょうあるまわ生物せいぶつになりました。イルカの先祖せんぞも、大昔おおむかしは、地上ちじょうあるいていたのでしょう。それがなぜか「やっぱりうみにいるか。」と、ふたたうみもどり、自分じぶん手足てあしおよぐのにてきしたひれのようなかたちえていきました。うみもどったイルカがいまどんな気持きもちでいるか、いてみたいがします。

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長文ちょうぶん 12.1しゅう
 【1】夏休なつやすみに、野毛のげさんのげやま動物どうぶつえんきました。桜木さくらぎまち駅前えきまえから、バスにりました。ずっとまえから動物どうぶつえんってみたかったので、うれしくてたまりません。どんな動物どうぶつがいるのかなあ? ゴリラはいるかなあ? 本物ほんもののゴリラやサルをてみたいなあ。【2】ぼくは、わくわくしながらバスにりました。
 動物どうぶつえんくと、いれくちぐちでパンフレットをもらいました。パンフレットをてみると、ゴリラはいませんでした。ぼくは、ちょっとがっかりしました。でも、チンパンジーやマントヒヒがいます。
 【3】ぼくは、サルの仲間なかま大好だいすきです。うごきが人間にんげんのようでおもしろいからです。はやくチンパンジーのところにきたかったけれど、最初さいしょから順番じゅんばんていくことにしました。どうしてかというと全部ぜんぶ動物どうぶつたかったからです。
 【4】レッサーパンダは、クーラーのついた部屋へやていました。ぼくのいえにはクーラーがないので、ぜいたくだなとおもいました。ライオンも、トラも、ていました。みんなあつくて元気げんきがないのかなとおもいました。
 【5】ぼくがいちばんおもしろいとおもったのは、ヨザルです。ヨザルは、あかいライトのついたくら部屋へやにいました。おなじところをなんかいなんかいもぐるぐるまわっています。時々ときどきえだちどまって休憩きゅうけいし、ぼくたちのほうをじろじろとます。【6】それからまた、おなじところをなんまわります。ぼくはそれにがついて、おかあさんにおしえました。おかあさんも、ヨザルをて、
「ほんとだ。ずっとおなじことをしてるね!」
わらいころげていました。ぼくは、ヨザルが大好だいすきになりました。【7】おかあさんも、ヨザルがったみたいです。
 そのあと、なかよし広場ひろばきました。モルモットやハツカネズミをうえせてあそべます。ぼくは、茶色ちゃいろのハツカネズミがりました。なんひきなんびきせました。かわいいなあとおもいました。【8】あたまうえせているひともいて、びっくりしました。
 おかあさんが
「あそこて、ラットがいるよ。」
うえいたので、ぼくもてみると、ラットが綱渡つなわたりをしていました。なんひきなんびきつらなってちょこちょこはしっているので、まるでラットの運動会うんどうかいみたいでした。
 【9】ぼくがどうしても本物ほんものてみたい動物どうぶつは、ピグミーマーモセットです。算数さんすう教科書きょうかしょ写真しゃしんっていました。バナナよりもちいさいサルで、とてもかわいいです。おかあさんが調しらべてみたら、静岡しずおかけんにある動物どうぶつえんにいることがわかりました。ぼくは、はやくその動物どうぶつえんってみたいです。【0】

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長文ちょうぶん 12.2しゅう
 「地震じしんかみなり火事かじ、おやじ」は、むかしからこわいものの代表だいひょうとしてあげられてますが、最後さいごの「おやじ」は、本来ほんらいは「だい山風やまかぜおおやまじ」とっていたもので、台風たいふうのときのつよふう意味いみしていたそうです。自然しぜんには、人間にんげんちからでは太刀打たちうちできない脅威きょういめられています。ここでは、そのなかかみなり焦点しょうてんててみましょう。
 かみなりは、まず、くもができるところからはじまります。地面じめん海面かいめんちかくの湿しめった空気くうきは、水分すいぶんをたくさんふくみ、あたたまるとうえにのぼっていきます。その空気くうき上昇じょうしょうすると、温度おんどがり、水分すいぶん積乱雲せきらんうんとなります。積乱雲せきらんうんうえほうではさら温度おんどがり、水分すいぶんこおりになります。そのこおりくもなかちていくときに、うえかう空気くうきはげしくぶつかりってプラスとマイナスの静電気せいでんき発生はっせいします。プラスの静電気せいでんきびた比較的ひかくてきかるこおり結晶けっしょうくもうえのほうにげられ、マイナスの静電気せいでんきびたおもこおりつぶくもしたのほうにたまります。
 くもおおきくなればなるほど電気でんきつよくなり、くもしたほうにたまったマイナスの電気でんきは、地上ちじょうのプラスの電気でんき目指めざして一目散いちもくさんんでいきます。このとき、とてもおおきな電流でんりゅういちながれるので、はげしいひかりおおきなおとします。こういうかたち落雷らくらいかみなりきゅうじゅうパーセントをめています。のこりのじゅうパーセントの落雷らくらいは、くもうえのほうにあるプラスの電気でんきが、地上ちじょうのマイナスの電気でんき目指めざしてんでいくかたちかみなりです。かみなりにはこのほかに、くもからくもんでいくものもあります。
 かみなりのエネルギーは、くもおおきさなどによってもちがいがありますが、およそまんアンペアにもなります。これは、ろく〇ワットの電球でんきゅうはちまん以上いじょうせるエネルギーに相当そうとうします。わっとおどろくほどのエネルギーを一瞬いっしゅんのうちに放出ほうしゅつしているのです。
 むかしひとは、かみなりを、くもなかにいる魔物まものがあばれているのだとおもっていたそうです。かみなりはじめたら、そとにはずにいえなか魔物まもの機嫌きげんがおさまるのをしずかにちましょう。
 言葉ことばもり長文ちょうぶんちょうぶん作成さくせい委員いいんかいΛらむだ


長文ちょうぶん 12.3しゅう
 【1】おとうさんがいいました。
「きょうのあさあさごはんはベランダでたべよう。」
 ミナちゃんもおかあさんも、だいさんせいしました。
 【2】おとうさんはだいどころで、にがうりりょうりをつくりました。にがうりをちいさくきざんで、ぶたにくととうふといっしょにいためました。

 【3】おかあさんは、あさがおのはなをそっとさわってみました。
 ミナちゃんは、はながさいているうちに、えにっきにかきました。
【4】「うん、うまいうまい。」
 たねをまくときから、おとうさんはあさがおのはなをみながら、じぶんでつくったにがうりのりょうりをたべたかったのです。
 【5】ミナちゃんがいいました。
「おとうさん、うれしいでしょう。」
 おとうさんは、へんじのかわりに、もういちど、
「うまいうまい。」
といいました。

【6】「それにしてもはやいものだ。」
 あさごはんがおわってから、おとうさんがいいました。
【7】「たねをまいてめがでて、はがでてはながさいてみがなった。そのあいだにミナちゃんもすこしおおきくなったね。」
「おとうさんもね。」
 ミナちゃんがいいました。

 【8】するとおとうさんは、
「いやちがう。おとうさんはそのあいだに、すこしとしよりになったのさ。」
といって、たのしそうに、
「ワッハッハハ。」
とわらいました。
 【9】ベランダにすずしいかぜが、さっとふきました。
「もう、なつもおしまいだね。」
 おとうさんがいいました。【0】
 
だいおおきいたねとちいさなたね」あずま君平くんぺいひがしくんぺい


長文ちょうぶん 12.4しゅう
 きているものには、すべて寿命じゅみょうがあります。しかし、生物せいぶつからだつくっている細胞さいぼうのレベルでかんがえると、じつ寿命じゅみょうがないのです。
 たとえば、アメーバは、自分じぶんからだ分裂ぶんれつさせながらえていきます。栄養えいようがいいと、自分じぶんからだ一部いちぶ分裂ぶんれつさせて、自分じぶんやしていきます。
 このアメーバのようなかたをしている生物せいぶつは、たまたまひとつの個体こたいんでも自分じぶん分身ぶんしんきていますから、んだことにはなりません。
 じつ人間にんげんにも、おなじようなことがえます。人間にんげんはアメーバのように分裂ぶんれつしてえるわけではありませんが、自分じぶん細胞さいぼう一部いちぶ子供こどもつたえてきています。だから、子供こどもは、おとうさんやおかあさんにているのです。
 このように細胞さいぼう無限むげんつづけていきますが、人間にんげん個体こたいには寿命じゅみょうがあります。どうして、このような寿命じゅみょうがあるのかはわかりませんが、この理由りゆうつぎのようにかんがえることができるかもしれません。
 たとえば、もしなんひゃくなんびゃく年間ねんかんこわれない自動車じどうしゃがあったらどうでしょう。ふるくなって、いろいろ改良かいりょうしたいところがてきても、いつまでもそのふるくるまつづけなければなりません。ものこわれるから、またあたらしいものをつくることができるのです。
 プラスチックは、人間にんげん人工じんこうてきつくったものです。そのプラスチックの特徴とくちょうは、くさりにくいことでしたが、そのくさりにくさのためにいつまでも自然しぜんなかのこ環境かんきょう汚染おせんするようになりました。こわれないものばかりでなかができていると、あたらしいものが登場とうじょうできなくなるのです。
 生物せいぶつています。寿命じゅみょうがあるから、あたらしい生物せいぶつまれ、そのあたらしい生物せいぶつふる生物せいぶつのできなかったことをできるようにしていくのです。
 アメーバとおなじようなものにゾウリムシがいます。このゾウリムシは、栄養えいよう状態じょうたいのよいときに自分じぶん分裂ぶんれつさせてえていきます。しかし、ななひゃくかいぐらい分裂ぶんれつかえすと、それ以上いじょう分裂ぶんれつはできなくなり、突然とつぜんすべてのゾウリムシがんでしまいます。そうならないように、ゾウリムシはときどきべつのゾウリムシと結婚けっこんして、いままでの自分じぶんとはちがあたらしい子孫しそんつくります。とってももちろん、ゾウリムシがゲタムシやサンダルムシになるのではありません。ゾウリムシのままあたらしい性質せいしつれるのです。
 寿命じゅみょうがあるということは、あたらしいものを条件じょうけんだとえるのかもしれません。

 言葉ことばもり長文ちょうぶんちょうぶん作成さくせい委員いいんかいΣしぐま