担保たんぽだい家族かぞく

出典しゅってん: へっぽこ実験じっけんウィキ『はち百科ひゃっか事典じてん(アンサイクロペディア)』
移動いどうさき: 案内あんない検索けんさく
この記事きじにはユーモアが不足ふそくしています。治療ちりょうには十分じゅうぶん栄養えいよう日光にっこう愛情あいじょう新鮮しんせんなユーモア必要ひつようです。
ユーモアの摂取せっしゅ方法ほうほうにも十分じゅうぶんをつけましょう。
Wikipedia
ユーモア欠落けつらくしょう患者かんじゃのために、ウィキペディア専門せんもん気取きどたちが「担保たんぽ」の項目こうもく執筆しっぴつしています。

担保たんぽだい家族かぞく(たんぽだいかぞく)は、あさえだじゅん作詞さくし作曲さっきょくたくまる編曲へんきょくした楽曲がっきょく恋愛れんあいアドベンチャーゲームCLANNAD』(Key)のメインヒロイン古河ふるかわなぎさのテーマきょくなぎさ」を原曲げんきょくとし、声楽せいがくようにアレンジをくわえたもので、ちゃふとしリード・ヴォーカル担当たんとうしている。短縮たんしゅくされたTVサイズのバージョンは、TVアニメはん『CLANNAD』だい1エンディングテーマとして使用しようされた(フルバージョンともに、シングルCDメグメル ~cuckool mix 2007~/だんごだい家族かぞく』に収録しゅうろくされている)。

歌詞かし[編集へんしゅう]

以下いかはフルバージョンの歌詞かしである。短縮たんしゅくされたTVサイズのバージョンも存在そんざいする。

担保たんぽ 担保たんぽ 担保たんぽ 担保たんぽ 担保たんぽ 担保たんぽだい家族かぞく
担保たんぽ 担保たんぽ 担保たんぽ 担保たんぽ 担保たんぽだい家族かぞく

条文じょうぶんおお物的ぶってき担保たんぽ なりたくない人的じんてき担保たんぽ 名前なまえ担保たんぽいてるだけな担保たんぽ責任せきにん
保証人ほしょうにん連帯れんたい債務さいむ 4つの担保たんぽ物権ぶっけん 民法みんぽうてんいてない典型てんけい担保たんぽ

所有しょゆうけん留保りゅうほは いつも所有しょゆうけんてき構成こうせい譲渡じょうと担保たんぽにつき判例はんれい担保たんぽけんてき構成こうせい使つかけてる

仲良なかよ担保たんぽ 設定せってい登記とうき おつ登記とうき簿るよ
ビルをつく抵当ていとううえ みんなで履行りこう確保かくほ
社長しゃちょう空手形からてがたってせる 善意ぜんい第三者だいさんしゃ
裏書うらがき譲渡じょうと かくれた保証ほしょう 全部ぜんぶ紙切かみきれ

lalala...

請求せいきゅう 相殺そうさい 更改こうかい 混同こんどう 連帯れんたい債務さいむ絶対ぜったいこう
免除めんじょ 時効じこう 他人たにん相殺そうさい 負担ふたん部分ぶぶん
抵当ていとう しつけん 先取せんしゅ 留置とめおき 担保たんぽ物権ぶっけんだい家族かぞく
譲渡じょうと担保たんぽ かり登記とうき担保たんぽ 担保たんぽだい家族かぞく

総説そうせつ[編集へんしゅう]

このうたうたわれている「担保たんぽ」とは、債務さいむ[1]履行りこう確保かくほ手段しゅだん総称そうしょうである。

担保たんぽとは[編集へんしゅう]

担保たんぽ(たんぽ)とは、ある債務さいむ履行りこうさせるために、債権さいけんしゃ債務さいむしゃからあずかっておくひとものである。ひと場合ばあい人的じんてき担保たんぽもの場合ばあい物的ぶってき担保たんぽという。

たとえば、春原すのはらカネこまってとも也から借金しゃっきんをしたいとしよう。このとき、とも也が「よし、カネはしてやる。だがかえすまで芽衣めいちゃん身柄みがらあずかっておくぞ」といいだせば、これは人的じんてき担保たんぽもっと原始げんしてきれいとなる(ただし、このようなもフタもない人質ひとじちかた人質ひとじちによる強要きょうよう行為こういとう処罰しょばつかんする法律ほうりつ禁止きんしされている)。

もうすこ人道じんどうじょうまともなれいげれば、ことみちゃんヴァイオリン修理しゅうりした場合ばあいなおったヴァイオリンを代金だいきんはらわすれたままっていこうとしたときには、修理しゅうり業者ぎょうしゃは「ちょっとちょっと修理しゅうり代払だいばらいってよ、はらうまでヴァイオリンはかえせないよ」と主張しゅちょうすることができる。これは物的ぶってき担保たんぽれいである(この場合ばあい留置とめおきけん民法みんぽう[2]295じょう以下いか〕)。

担保たんぽいとな機能きのう[編集へんしゅう]

うえのヴァイオリンの事例じれいでは、ことみちゃんとしては大切たいせつなヴァイオリンをあたかも修理しゅうり業者ぎょうしゃ人質ひとじちにとられているようなもので、「ヴァイオリンの音色ねいろをたくさんのひとかせてあげたいの。はや修理しゅうりだいはらってヴァイオリンをかえしてもらうの」とかんがえ、いそいでカネを工面くめんしたいところである。このように担保たんぽには、債務さいむしゃ心理しんりてき圧迫あっぱくして債務さいむ履行りこうさせる=債務さいむ履行りこう確保かくほするというはたらきがある。この場合ばあい修理しゅうり業者ぎょうしゃのヴァイオリンをあずかっておく権利けんり担保たんぽけん(この場合ばあい留置とめおきけん)といい、ヴァイオリンを担保たんぽ目的もくてきぶつといい、担保たんぽけんによって確保かくほされる修理しゅうり代金だいきん債権さいけん担保たんぽ債権さいけんという。

留置とめおきけんはたらきである、債務さいむしゃ財産ざいさん債権さいけんしゃ手元てもといて債務さいむしゃ心理しんりてき圧迫あっぱくする効力こうりょく留置とめおきてき効力こうりょくといわれる。しかし、かりメガネの紳士しんし一ノ瀬いちのせ財産ざいさんかかえてどこかへ雲隠くもがくしてしまい、ことみちゃん本人ほんにん資力しりょくおちいったとすると、修理しゅうり業者ぎょうしゃという一人ひとり債権さいけんしゃ手元てもとなにかをあずかっていたところでカネはいちぜにはいってこない。債務さいむしゃ手元てもと財産ざいさん競売きょうばいりさばいててきたわずかなカネを、おおくの債権さいけんしゃ同士どうし分配ぶんぱいするだけである。このてん留置りゅうちけんやくにたない[3]

そこで、債権さいけんしゃとしては、債務さいむしゃ破産はさんしようが夜逃よにしようが、カネは確実かくじつはいってくるをあらかじめっておくのが安心あんしんである。すなわち、優先ゆうせん弁済べんさいてき効力こうりょく(あるいは、留置とめおきてき効力こうりょく優先ゆうせん弁済べんさいてき効力こうりょく両方りょうほう)をもつ担保たんぽけんしくなる。

物的ぶってき担保たんぽ[編集へんしゅう]

とも也が芽衣めいちゃんを人質ひとじちにとるれいでは、春原すのはら借金しゃっきんかえさない場合ばあいならとも也は芽衣めいちゃんを女郎じょろうなりサッカーなりにはたってカネにえ、そのカネを弁済べんさいきんわりにることができたであろう。優先ゆうせん弁済べんさいてき効力こうりょくとはこのように、本来ほんらい債務さいむ履行りこうされないときにも、担保たんぽをもたないほか債権さいけんしゃよりもさきんじて、あたかも履行りこうがなされたかのようにカネを効力こうりょくである。ただし、人間にんげん担保たんぽ目的もくてきぶつにするのは人道じんどうじょうあまりにもアレなので、現代げんだい日本にっぽんにおいてこのように担保たんぽ目的もくてきぶつをカネにえてよいのは、人間にんげん以外いがいの「もの」にたいする担保たんぽけん、すなわち物的ぶってき担保たんぽ場合ばあいである。

物的ぶってき担保たんぽなかでも、民法みんぽうやその周辺しゅうへん諸法しょほう規定きていされているものを、とく典型てんけい担保たんぽまたは担保たんぽ物権ぶっけんという[4]典型てんけい担保たんぽは、さらに法定ほうてい担保たんぽ物権ぶっけん約定やくじょう担保たんぽ物権ぶっけんの2つに大別たいべつされる。

法定ほうてい担保たんぽ物権ぶっけん
留置とめおきけん身近みぢかなところでも発生はっせいしている。
その担保たんぽ物権ぶっけん発生はっせいさせる契約けいやく別個べっこ締結ていけつしなくても、自動的じどうてき発生はっせいする担保たんぽ物権ぶっけん
  1. 留置とめおきけん(295じょう以下いか): あるものかんしてしょうじた債権さいけん債権さいけんしゃが、債権さいけん弁済べんさいけるまでそのものあずかっておく権利けんり留置とめおきてき効力こうりょくだけがある)。たとえば、ことみちゃんがヴァイオリンを修理しゅうりしたとき、修理しゅうり代金だいきん債権さいけん担保たんぽ債権さいけんとする留置とめおきけん修理しゅうり業者ぎょうしゃ発生はっせいする。
  2. 先取せんしゅ特権とっけん(303じょう以下いか): 法律ほうりつじょうまった類型るいけい債権さいけん債権さいけんしゃが、債権さいけんしゃよりもさき自分じぶん債権さいけん弁済べんさいける権利けんり優先ゆうせん弁済べんさいてき効力こうりょくだけがある)。たとえば、とも也がバイトをしている古河ふるかわパンが破産はさんすると、もし先取せんしゅ特権とっけん規定きていがなければ、おそらく大口おおぐち債権さいけんしゃである取引とりひき銀行ぎんこう古河ふるかわパンの財産ざいさんのほとんどをっていき、給料きゅうりょうをもらう権利けんりという小口こぐち債権さいけんしかっていないとも也のぶんかぎりなくゼロにちかくなるであろう。そこで、労働ろうどうしゃ保護ほごするため、ほう給料きゅうりょう債権さいけん担保たんぽ債権さいけんとする先取せんしゅ特権とっけんとも也に発生はっせいする(306じょう2ごう)と規定きていし、銀行ぎんこうさきんじてとも也が給料きゅうりょう支払しはらいけられるようにしている。
約定やくじょう担保たんぽ物権ぶっけん
その担保たんぽ物権ぶっけん発生はっせいさせる契約けいやく設定せってい契約けいやく)を別個べっこ締結ていけつして、はじめて発生はっせいする担保たんぽ物権ぶっけん
  1. しつけん(342じょう以下いか): 債権さいけんしゃ担保たんぽ目的もくてきぶつあずかり、かつ、債務さいむしゃ債権さいけん弁済べんさいしない場合ばあいには担保たんぽ目的もくてきぶつばした売却ばいきゃく代金だいきんから債権さいけんしゃがカネをれる、という権利けんり留置とめおきてき効力こうりょく優先ゆうせん弁済べんさいてき効力こうりょく両方りょうほうがある)。たとえば、春原すのはらラジカセ質屋しちやれてカネをりる場合ばあい、「春原すのはら質屋しちや貸金かしきん債権さいけん担保たんぽ債権さいけんとするしつけんをラジカセに設定せっていする」という(この場合ばあい春原すのはらしつけん設定せっていしゃという)。しつけんは、動産どうさんにも不動産ふどうさんにも財産ざいさんけんにも設定せっていできる。
  2. 抵当ていとうけん(369じょう以下いか): 債権さいけんしゃ担保たんぽ目的もくてきぶつあずかることなく、債務さいむしゃ債権さいけん弁済べんさいしない場合ばあい担保たんぽ目的もくてきぶつばした売却ばいきゃく代金だいきんから債権さいけんしゃがカネをれるという権利けんり優先ゆうせん弁済べんさいてき効力こうりょくだけがある)。詳細しょうさい抵当ていとうけんこう参照さんしょう民法みんぽうじょう抵当ていとうけん不動産ふどうさんにしか設定せっていできない[5]

典型てんけい担保たんぽぎゃくに、民法みんぽう規定きていされていないものは典型てんけい担保たんぽばれる(後述こうじゅつ)。

人的じんてき担保たんぽ[編集へんしゅう]

物的ぶってき担保たんぽことなり、人間にんげん担保たんぽになっている場合ばあい人的じんてき担保たんぽである。人間にんげんりさばいてカネにえるのはあまりにもアレでありたんなる犯罪はんざいである(刑法けいほう226じょうの2)。では最初さいしょ事例じれいとも也は、人的じんてき担保たんぽにとった芽衣めいちゃんになにをさせれば、春原すのはら不払ふばらいをこした場合ばあい優先ゆうせん弁済べんさいてき効力こうりょくられることになるであろうか。

こたえは単純たんじゅんで、資力しりょくのある芽衣めいちゃんから、春原すのはらわりにカネを支払しはらってもらえばよい。こうして「本来ほんらい債務さいむしゃほかにも請求せいきゅうさき事前じぜん用意よういする」ことで、担保たんぽをもたないほか債権さいけんしゃよりもさきんじてカネをれるというはたらきが、人的じんてき担保たんぽのもつ優先ゆうせん弁済べんさいてき効力こうりょくである。人的じんてき担保たんぽおもなものは連帯れんたい債務さいむ保証ほしょう、すなわち「おにいちゃんもわたしも岡崎おかざきさんにカネをはらいます」という場合ばあいと、「おにいちゃんが岡崎おかざきさんにカネをはらわない場合ばあいに、わたしがはらいます」という場合ばあいである。

「おにいちゃんもわたしも岡崎おかざきさんにカネをはらいます」という場合ばあい
これは連帯れんたい債務さいむ(432じょう以下いか)または連帯れんたい保証ほしょう(454じょうとう)である。連帯れんたい債務さいむ連帯れんたい保証ほしょうとは、ほう形式けいしきおおきくことなるものの、
  1. 春原すのはら芽衣めいちゃんも、各人かくじんそれぞれが全額ぜんがく弁済べんさい義務ぎむう。
  2. とも也は両者りょうしゃのどちらからさき請求せいきゅうしてもよく、両者りょうしゃ同時どうじ請求せいきゅうしてもよい。
  3. 芽衣めいちゃんが「わたしの借金しゃっきんじゃないんだから、さきにおにいちゃんに請求せいきゅうしてくださいよ!」と主張しゅちょうすることはできない。
というてんで、実質じっしつてきにはたようなものである[6]実際じっさい連帯れんたい債務さいむについての規定きていおおくは連帯れんたい保証ほしょう準用じゅんようされている(458じょう)。
「おにいちゃんが岡崎おかざきさんにカネをはらわない場合ばあいに、わたしがはらいます」という場合ばあい
これは保証ほしょうのうちの単純たんじゅん保証ほしょう(446じょう以下いか)である。単純たんじゅん保証ほしょうでは、保証人ほしょうにん催告さいこく抗弁こうべんけん(452じょう)と検索けんさく抗弁こうべんけん(453じょう)がある。すなわち、芽衣めいちゃんは「わたしの借金しゃっきんじゃないんだから、さきにおにいちゃんをさがしてそっちに請求せいきゅうしてくださいよ」と主張しゅちょうすることが可能かのうである。カネをがわにとってはばっくれた債務さいむしゃさがすのは非常ひじょう面倒臭めんどうくさいので、なにかあったときにはいきなり保証人ほしょうにんかられるように、金融きんゆう実務じつむ保証人ほしょうにんてる場合ばあい単純たんじゅん保証ほしょうではなく連帯れんたい保証ほしょう要求ようきゅうする場合ばあいがほとんどである。

典型てんけい担保たんぽこり[編集へんしゅう]

しかし、カネをりるがわにとって、おやきょうだい地獄じごく道連みちづれにしたくないなら人的じんてき担保たんぽしたくはない。かといって物的ぶってき担保たんぽすには、民法みんぽうじょう抵当ていとうけん設定せっていする対象たいしょう不動産ふどうさんでなければならず、動産どうさん担保たんぽとしたければしつけん設定せっていする(質屋しちやあずかってもらう)しかない。これはかんがえてみれば不都合ふつごうなことである。

たとえば、本編ほんぺんちゅう4がつ17にちおよび21にち発生はっせいした交通こうつう事故じこのように、あんずバイクとも也をいた場合ばあいかんがえよう[7]。この場合ばあいとも也は、あんず不法ふほう行為こうい(709じょう)にもとづく損害そんがい賠償ばいしょう債権さいけん取得しゅとくすることになる。債務さいむしゃあんずである。債権さいけんしゃとも也としては、債務さいむしゃあんずから確実かくじつ債権さいけん回収かいしゅうしたい(=賠償金ばいしょうきんりたい)ところであり、そのためにはなんらかの担保たんぽしい。あんずむく人的じんてき担保たんぽとしてすとはかんがえにくいので、物的ぶってき担保たんぽとしてめぼしいものといえばあんず所有しょゆうするバイクである。

バイクは不動産ふどうさんではなく動産どうさんなので、これを担保たんぽにするには民法みんぽうじょう[8]抵当ていとうけんではなくしつけん設定せっていしなければならない。しつけん設定せっていするには、とも自身じしんがバイクを必要ひつようがある(345じょう)が、あんずとしては愛車あいしゃとも也にわたすくらいなら顔面がんめん辞書じしょをくれてやりたいところであるし、とも也としてもいったんバイクをあずかってしまうとぜんかん注意ちゅうい義務ぎむ発生はっせいし(350じょう、298じょう1こう)、細心さいしん注意ちゅういはらって保管ほかんをしなければならなくなるので面倒臭めんどうくさい。

こうした債権さいけんしゃ債務さいむしゃ双方そうほうにとっての不都合ふつごう回避かいひするために、民法みんぽうかれていない担保たんぽけん、すなわち典型てんけい担保たんぽつく社会しゃかいてき必要ひつようせいしょうじた。そこでかんがえられたのが譲渡じょうと担保たんぽである。

譲渡じょうと担保たんぽ機能きのう[編集へんしゅう]

譲渡じょうと担保たんぽとは、債権さいけん担保たんぽするために、債務さいむしゃ自己じこ所有しょゆうする担保たんぽ目的もくてきぶつ使用しよう収益しゅうえき権限けんげん自己じこ留保りゅうほしつつ、そのもの所有しょゆうけん債権さいけんしゃ移転いてんする担保たんぽ方法ほうほうである。すなわち、債務さいむしゃものをそれまでどおり使つかつづけることができ、カネをはらって債務さいむ弁済べんさいすればものられない。しかし不払ふばらいをこすと、債権さいけんしゃ目的もくてきぶつっていってどこかへりさばき[9]、その売却ばいきゃく代金だいきんから債権さいけん回収かいしゅうできることになる。抵当ていとうけんたようなものであるが、法的ほうてき手続てつづきがはるかに簡便かんべんむ。

譲渡じょうと担保たんぽ設定せってい仕方しかた簡単かんたんである。登記とうきところ必要ひつようもなく、印紙いんしらなくてよい。以下いかのような示談じだんしょ[10]つくり、あんずに「かぶと」のところに「藤林ふじばやしあんず」とボールペンかせるだけである(ハンコをつかせるよりも心理しんりてき抵抗ていこうかんうすい)。

                           平成へいせい16ねんがつ22にち
               しめせ  だん  しょ

                     かぶと かぎけんぞうとうさきがけまち丁目ちょうめばんごう
                       〔ここを空白くうはくにしておき、あんず
                        氏名しめい自筆じひつかせる。〕
                     おつ かぎけんぞうとうあさえだどおり123番地ばんち
                       岡崎おかざきとも自署じしょ

 藤林ふじばやしあんず以下いかかぶと」といいます。)およ岡崎おかざきとも也(以下いかおつ」といいます。)
は,後記こうき平成へいせい16ねんがつ17にちおよ同年どうねん同月どうげつ21にち発生はっせいした交通こうつう事故じこ以下いかほん
けんりょう事故じこ」といいます。)につき,以下いかのとおり示談じだんしました。
 1 かぶとは,おつたいし,本件ほんけんりょう事故じこによるおつ負傷ふしょうかか一切いっさい損害そんがい賠償ばいしょうとして,
かね30まんえん支払しはら債務さいむ以下いか本件ほんけん損害そんがい賠償ばいしょう債務さいむ」といいます。)をいます。
 2 かぶとは,本件ほんけん損害そんがい賠償ばいしょう債務さいむ全額ぜんがくを,平成へいせい16ねんがつ22にちかぎおつ指定していする
銀行ぎんこう口座こうざかぎ銀行ぎんこうぞうとう支店してん 普通ふつう 1234567 オカザキトモヤ)に方法ほうほう弁済べんさいします。
 3 おつ後遺こうい障害しょうがいもとづく損害そんがい賠償ばいしょうについては,おつは,かぶと加入かにゅうする自賠責しばいせき保険ほけん
会社かいしゃ株式会社かぶしきがいしゃビジュアルアーツ損害そんがい保険ほけんをいいます。)にたいし,被害ひがいしゃ請求せいきゅう
つづけをし,これによる保険ほけんきんをもって満足まんぞくし,それ以上いじょうにはかぶとたい請求せいきゅうしません。
 4 おつは,本件ほんけんりょう事故じこにつき,警察けいさつ検察けんさつその甲乙こうおつ以外いがい何人なんにんたいしても,
告訴こくそ被害ひがいとどけその一切いっさい申告しんこくをしません。
 5 ほん示談じだんにより,本件ほんけんりょう事故じこによるおつ負傷ふしょうかんする損害そんがい賠償ばいしょうかんする紛争ふんそう一切いっさい解決かいけつみとし,今後こんごおつかぶとたいし,ほん示談じだんしょ記載きさいされたものをのぞくほか,
名目めいもくのいかんにかかわらず,なんらの請求せいきゅうもしません。
 6 甲乙こうおつは,ほん示談じだんしょ記載きさいされたものをのぞくほか,相互そうごなにらの債権さいけん債務さいむゆう
しないことを確認かくにんします。

---------------(あらためページ)----------------

 7 本日ほんじつかぶとは,本件ほんけん損害そんがい賠償ばいしょう債務さいむ履行りこう担保たんぽすることを目的もくてきとして,自己じこ所有しょゆうする後記こうき原動機げんどうきづけ自転車じてんしゃ以下いか本件ほんけんバイク」といいます。)にたいする譲渡じょうとけん以下いか本件ほんけん譲渡じょうと担保たんぽけん」といいます。)をおつたい設定せっていするために,おつほん
けんバイクの所有しょゆうけん譲渡じょうとしました。本日ほんじつおつは,占有せんゆう改定かいてい方法ほうほうにより,本件ほんけんバイ
クの引渡ひきわたしをけました。
 8 本件ほんけん譲渡じょうと担保たんぽけん設定せっていについて,車両しゃりょう登録とうろくその手続てつづきようするときは,かぶと
は,その手続てつづき完了かんりょうするために,おつ協力きょうりょくします。
 9 かぶとは,本件ほんけんバイクを,無償むしょう使用しようすることができます。ただし,本件ほんけん譲渡じょうとけん実行じっこうがなされた以後いごは,このかぎりでありません。
 10 かぶとは,善良ぜんりょう管理かんりしゃ注意ちゅういをもって本件ほんけんバイクを保管ほかんし,本件ほんけんバイクにかん
してしょうずる修繕しゅうぜん保険ほけんりょう公租こうそ公課こうかその必要ひつよう負担ふたんします。この場合ばあいにお
いて,おつかぶとのために費用ひよう立替たてかえはらいをしたときは,かぶとは,ただちにその費用ひようおつつぐなえ
かえします。
 11 かぶとは,以下いか各号かくごういち該当がいとうする行為こういおこないません。
 (1) 本件ほんけんバイクの第三者だいさんしゃへの譲渡じょうとまた貸与たいよ
 (2) 本件ほんけんバイクの第三者だいさんしゃへの担保たんぽとしての提供ていきょうその処分しょぶん行為こうい
 (3) その本件ほんけんバイクの担保たんぽ価値かち毀損きそんまたかぶと譲渡じょうと担保たんぽけん侵害しんがいするお
     それのある一切いっさい行為こうい
 12 かぶとは,以下いか各号かくごういち該当がいとうした場合ばあいには,おつ通知つうちまた催告さいこくようするこ
となく,当然とうぜん期限きげん利益りえきうしないます。この場合ばあいにおいて,おつは,本件ほんけん譲渡じょうと担保たんぽけんただちに実行じっこうすることができます。
 (1) かぶと本件ほんけん損害そんがい賠償ばいしょう債務さいむ履行りこう遅滞ちたいしたとき。
 (2) かぶと差押さしおさえ,かり差押さしおさしくは仮処分かりしょぶんまた強制きょうせい執行しっこうけたとき。
 (3) かぶと破産はさん手続てつづき開始かいし決定けっていけたとき。
 (4) かぶとがそのほん示談じだんしょ条項じょうこういち違反いはんしたとき。
 13 かぶと本件ほんけん損害そんがい賠償ばいしょう債務さいむ履行りこう遅滞ちたいしたときは,おつは,任意にんい本件ほんけんバイク

---------------(あらためページ)----------------

を売却ばいきゃくし,その売却ばいきゃく代金だいきんどう債務さいむ弁済べんさい充当じゅうとうすることができます。この場合ばあいにお
いて,その売却ばいきゃく代金だいきん債務さいむがく超過ちょうかするときは,おつは,ただちにその超過ちょうかがくかぶと支払しはらいます。
 14 かぶとは,本件ほんけん譲渡じょうと担保たんぽけん実行じっこうがなされるまえは,本件ほんけん損害そんがい賠償ばいしょう債務さいむ全額ぜんがく弁済べんさいすることで,本件ほんけんバイクをもどすことができます。
 15 甲乙こうおつは,ほん示談じだんしょ趣旨しゅしにより,強制きょうせい執行しっこう認諾にんだく条項じょうこうづけ公正こうせい証書しょうしょ作成さくせいする
ことを合意ごういしました。
 示談じだん成立せいりつしょうするために,ほん示談じだんしょつう作成さくせいし,甲乙こうおつ署名しょめいのうえ,かくつう保有ほゆうします。

                  
 以下いか交通こうつう事故じこ発生はっせい日時にちじ場所ばしょ、バイクの車種しゃしゅ登録とうろく番号ばんごうとう細目さいもくかれ
る。〕

ぐだぐだといろいろいてあるが、1ページ担保たんぽ債権さいけんである損害そんがい賠償ばいしょう債権さいけん確定かくていする部分ぶぶんであり、譲渡じょうと担保たんぽ規定きていしているのは2ページ以降いこうである。ようするに、以下いかのようなことになる。

  1. あんず自分じぶんのバイクを手元てもとったまま、「バイクの所有しょゆうけん」だけをとも也にゆずわたす。あんずは、形式けいしきてきには「とも也のバイクをしてもらっている」状態じょうたいとなる。
  2. あんず賠償金ばいしょうきん期日きじつまでに全額ぜんがくはらえば、「バイクの所有しょゆうけん」があんずかえってきて、名実めいじつともにバイクはあんずのものとなる(これを受戻しという)。
  3. あんず賠償金ばいしょうきん期日きじつまでにはらえなければ、とも也はバイクをっていってどこかへりさばき(私的してき実行じっこう)、売却ばいきゃく代金だいきんあんずざん債務さいむがくくらべて、あまりがたらあんずわた[11]りなければさらに請求せいきゅうである。

この譲渡じょうと担保たんぽ方法ほうほうは、その法的ほうてき性質せいしつ抵当ていとうけんしつけん不都合ふつごうをうまく回避かいひするものであり、かつ契約けいやく締結ていけつにかかるコストがべらぼうにやすい(抵当ていとうけん設定せっていには登記とうき事実じじつじょう不可欠ふかけつ[12]で、それには登録とうろく免許めんきょぜい司法しほう書士しょしへの報酬ほうしゅうすうじゅうまんはザラにかかるが、譲渡じょうと担保たんぽ設定せってい契約けいやくにはかみインクしからない)。こうした「社会しゃかいてき必要ひつようせい」から、譲渡じょうと担保たんぽ慣習かんしゅうでも判例はんれいでもとうのむかしみとめられ、動産どうさんから不動産ふどうさんから財産ざいさんけんからあらゆるものを担保たんぽすのにもちいられている。ここでは交通こうつう事故じこ賠償金ばいしょうきん事例じれいげたが、もちろん、普通ふつうにカネをりる場合ばあいにも譲渡じょうと担保たんぽ頻繁ひんぱんもちいられている。

典型てんけい担保たんぽには、ほかにもかり登記とうき担保たんぽ所有しょゆうけん留保りゅうほ代理だいり受領じゅりょうなどなど、社会しゃかい経済けいざい発展はってんとともにあたらしい類型るいけい誕生たんじょうしている。こうして、担保たんぽは「社会しゃかいてき必要ひつようせい」をうしたてとして、からのちからあたらしい形式けいしきのものが増殖ぞうしょくし、あたかもだい家族かぞくのような様相ようそうていしてきたのである。

家系かけい[編集へんしゅう]

以下いか担保たんぽだい家族かぞく家系かけいである。

担保たんぽ
 ├─物的ぶってき担保たんぽ
 │  ├─典型てんけい担保たんぽ
 │  │  ├─法定ほうてい担保たんぽ物権ぶっけん
 │  │  │  ├─留置とめおきけん
 │  │  │  └─先取せんしゅ特権とっけん
 │  │  └─約定やくじょう担保たんぽ物権ぶっけん
 │  │     ├─しつけん
 │  │     │ ├─普通ふつうしつ
 │  │     │ └─しつ
 │  │     └─抵当ていとうけん
 │  │       ├─普通ふつう抵当ていとう
 │  │       └─根抵当ねていとう
 │  └─典型てんけい担保たんぽ
 │     ├─権利けんり留保りゅうほがた
 │     │  ├─所有しょゆうけん留保りゅうほ
 │     │  └─取立とりたて権限けんげん留保りゅうほ
 │     ├─権利けんり移転いてんがた
 │     │  └─譲渡じょうと担保たんぽ
 │     ├─権利けんり移転いてん予約よやくがた
 │     │  ├─かり登記とうき担保たんぽ
 │     │  ├─さい売買ばいばいやく
 │     │  └─買戻かいもどし
 │     └─分類ぶんるい困難こんなんなもの
 │        ├─担保たんぽとしての相殺そうさいまたは相殺そうさいやく
 │        ├─代理だいり受領じゅりょうまたは振込ふりこみ指定してい
 │        ├─一括いっかつ支払しはらいシステム契約けいやく
 │        └─その
 └─人的じんてき担保たんぽ
    ├─保証ほしょう
    │  ├─単純たんじゅん保証ほしょう
    │  ├─保証ほしょう連帯れんたい
    │  └─連帯れんたい保証ほしょう
    ├─貸金かしきんとう保証ほしょう契約けいやく
    ├─連帯れんたい債務さいむ
    │  ├─(真正しんせい連帯れんたい債務さいむでない)連帯れんたい債務さいむ
    │  └─真正しんせい連帯れんたい債務さいむ
    ├─不可分ふかぶん債務さいむ
    ├─重畳ちょうじょうてき債務さいむ引受ひきうけ
    └─合同ごうどう債務さいむ

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 債務さいむとは、特定とくてい他人たにんたいしてなにかをする義務ぎむのことである。そのなにかをすることを履行りこうまたは弁済べんさいという(履行りこう弁済べんさい同義語どうぎご)。債務さいむのちょうど裏返うらがえしが債権さいけんであり、これは特定とくてい他人たにんからなにかをしてもらう権利けんりをいう。債務さいむというかたりはあくまで「なにかをする義務ぎむ」をすにすぎず、その内容ないよう具体ぐたいてきなにであるかは場面ばめんによって様々さまざまだが、本稿ほんこうのように担保たんぽ問題もんだいとなる場面ばめんでは、債務さいむは「カネを支払しはら義務ぎむ」(金銭きんせん債務さいむ)とほぼ同義語どうぎごである。
  2. ^ 以下いか民法みんぽう参照さんしょうするときは、じょうすうのみをしめす。
  3. ^ ただし、実際じっさいにことみちゃんが破産はさんした場合ばあい想定そうていすると、債権さいけんしゃがヴァイオリンを競売きょうばいにかけようとしても、未払みはらいの修理しゅうりだい担保たんぽ債権さいけんとして留置とめおきけんゆうする修理しゅうり業者ぎょうしゃは、留置とめおきけんもとづいてヴァイオリンの引渡ひきわたしをこばむことができる(民事みんじ執行しっこうほう124じょう参照さんしょう)。これにより債権さいけんしゃはヴァイオリンの競売きょうばい開始かいしできない(留置とめおきけんゆうする占有せんゆうしゃが、みん190じょう1こう2ごう承諾しょうだくをすることは事実じじつじょうありえない)ので、留置とめおきけん消滅しょうめつさせるために、だれかしら修理しゅうりだいばらいしにくる可能かのうせいたかい。この意味いみで、留置とめおきけん事実じじつじょう優先ゆうせん弁済べんさいてき効力こうりょく機能きのういとなむといわれる。
  4. ^ 典型てんけい担保たんぽ民法みんぽうっているかどうかに着目ちゃくもくした分類ぶんるい典型てんけい担保たんぽたい概念がいねん)、担保たんぽ物権ぶっけん権利けんりしゃ使用しよう収益しゅうえき権限けんげんがあるかどうかに着目ちゃくもくした分類ぶんるい用益ようえき物権ぶっけんたい概念がいねん)であるから、分類ぶんるいかたことなるが、両者りょうしゃ内容ないようおなじとかんがえてよい。
  5. ^ 例外れいがいてきに、特別とくべつほうみとめられたかぎられた類型るいけい動産どうさん抵当ていとうけん設定せっていすることはできる。自動車じどうしゃ抵当ていとう自動車じどうしゃ抵当ていとうほう)、船舶せんぱく抵当ていとう商法しょうほう848じょう)などがある。
  6. ^ ただし、民法みんぽうじょう契約けいやくとき文書ぶんしょ(これはかみでもよいし、メールのような電磁でんじてき記録きろくでもよい)が法律ほうりつじょう必要ひつようか(保証ほしょう契約けいやく要式ようしきせい〔446じょう2こうどう3こう〕)、春原すのはら債務さいむ時効じこう消滅しょうめつしたときに芽衣めいちゃんの債務さいむ消滅しょうめつするか(保証ほしょう債務さいむづけしたがえせい)、芽衣めいちゃんが全額ぜんがくばらいをした場合ばあいあと春原すのはらからいくらかえしてもらえるか(内部ないぶてき求償きゅうしょう関係かんけい)、芽衣めいちゃんがとも也にカネをしている場合ばあい春原すのはらが「ねぇ岡崎おかざき、おまえころもからりてるあのカネだけどさ、あれかえさなくていいからぼく借金しゃっきんもちょっと勉強べんきょうしてよ」とえるか(相殺そうさい援用えんようけん)、などのてんちがいがある。なお、実務じつむじょうは、銀行ぎんこう金融きんゆうローンむときの審査しんさでの計算けいさん方法ほうほうや、税法ぜいほううえあつかいなどにちがいがある。
  7. ^ 本編ほんぺんちゅうあんずはここでやけに強気つよきているが、法的ほうてきにはちょっと滅茶苦茶めちゃくちゃである。平成へいせい21ねん9がつ現在げんざい法令ほうれいらすと、あんずにはまず自動車じどうしゃ運転うんてん過失かしつ致傷ちしょうざい刑法けいほう211じょう2こう。この「自動車じどうしゃ」にはりん原付げんつきふくまれる)が成立せいりつし、そのいろいろと文句もんくって道路どうろ交通こうつうほううえ救護きゅうご措置そち義務ぎむ道交法どうこうほう72じょう1こう前段ぜんだん)をくさなかったてんにつき道交どうこうほうじょう救護きゅうご義務ぎむ違反いはんざい(いわゆるひきどうほう117じょう2こう)、事故じこについて警察けいさつへの報告ほうこく義務ぎむどうほう72じょう1こう後段こうだん)をおこたったてんにつき報告ほうこく義務ぎむ違反いはんざいどうほう119じょう1こう10ごう)が成立せいりつする。これら3ざいは、4がつ17にちと4がつ21にちのそれぞれの事故じこについて別個べっこつみとなる。
     さらに、4がつ17にち事故じこ警察けいさつ申告しんこくしようとしたとも也にたいし、あんずは「そんなことしたらころすわよ?」とおどしをかけてこれをやめさせている。このてん告訴こくそ刑事けいじ訴訟そしょうほう230じょう)をはじめとして、犯罪はんざい事実じじつ捜査そうさ機関きかん申告しんこくすることは犯罪はんざい被害ひがいしゃ正当せいとう権利けんりであるから、生命せいめいたいする害悪がいあく告知こくちしてとも也の権利けんり行使こうし妨害ぼうがいしたあんずには、強要きょうようざい刑法けいほう223じょう2こう)が成立せいりつする。
     結局けっきょくあんずは2自動車じどうしゃ運転うんてん過失かしつ致傷ちしょうざい、2救護きゅうご義務ぎむ違反いはんざい、2報告ほうこく義務ぎむ違反いはんざい1個いっこ強要きょうようざい罪責ざいせきい、これら7ざい併合へいごうざい刑法けいほう45じょう前段ぜんだん)の関係かんけいつ。
     なお、行政ぎょうせい処分しょぶんとしての違反いはん点数てんすうについては、2(安全あんぜん運転うんてん義務ぎむ違反いはん)+3(15にち未満みまん軽傷けいしょう)+35(救護きゅうご義務ぎむ違反いはん)=40てんが2かい累積るいせき点数てんすうは80てんとなる。効果こうか欠格けっかく期間きかん10ねん免許めんきょ取消とりけしである。これは平成へいせい21ねん9がつ現在げんざい法令ほうれいもとづいており、本編ほんぺん平成へいせい16ねん時点じてんでは点数てんすうひく欠格けっかく期間きかんみじかかったが、それでもひきげはめんりとむかしからまっている。ちょっとどうしようもない
  8. ^ 自動車じどうしゃ抵当ていとうほうじょうも、原付げんつき自動車じどうしゃ抵当ていとう担保たんぽ目的もくてきぶつにならないとされている(自動車じどうしゃ抵当ていとうほう2じょう本文ほんぶん道路どうろ運送うんそう車両しゃりょうほう参照さんしょう)。なお、かり自動車じどうしゃ抵当ていとうをつけることが制度せいどじょう可能かのうであったとしても、自動車じどうしゃ抵当ていとう手続てつづき煩雑はんざつ手数料てすうりょうばかりかさむので、実務じつむじょうはほとんどもちいられないといわれる。
  9. ^ あるいは、りさばかずに目的もくてきぶつ自体じたい債権さいけんしゃ物理ぶつりてきっていってもよい。りさばいた代金だいきんからカネを場合ばあい処分しょぶん清算せいさん方式ほうしきもの自体じたいっていく場合ばあい帰属きぞく清算せいさん方式ほうしきという。
  10. ^ 示談じだんとは「こういう条件じょうけんめごとをチャラにしよう」という約束やくそくをいう。示談じだん一種いっしゅ契約けいやくであり、契約けいやく原則げんそくとして意思いし表示ひょうじのみでその効力こうりょく発生はっせいするから、本来ほんらいであれば示談じだんしょという紙切かみきれをつくることすら不要ふようのはずである。ただ、あとったわないのはなしになると面倒めんどうなので、交通こうつう事故じこ示談じだんでは(できれば保険ほけんてくるまえに)相手方あいてがたから示談じだんしょいちぴついただいておくのが鉄則てっそくである。
     本編ほんぺんちゅうとも也のようなにゅう通院つういん休業きゅうぎょうまった不要ふよう軽傷けいしょうで、賠償金ばいしょうきんを30まんるというのはかなりふっかけているが、あんずとしてはとも也に警察けいさつにでもまれればわりであるから、前科ぜんかもつかずめんりもないこととえであれば、これくらいの条件じょうけんなにとかませることが可能かのうであろう。
     示談じだんしょ書式しょしき自由じゆうであるが、ここでは日弁連にちべんれん参考さんこう書式しょしきしたがって、1ページにつき37×26ぎょう想定そうていしている。1ページで「示談じだんおうじれば告訴こくそするつもりはない。30まんだけはらえば、なに請求せいきゅうしないよ」と安心あんしんさせてから、2ページ以降いこうできっちり譲渡じょうと担保たんぽんでおくのがミソである。(なぜとも也がこんなものけるのか疑問ぎもんおもわれるきもあるであろうが、親父おやじ借金しゃっきんのおかげでこういう方面ほうめんくわしくなったということで、ご納得なっとくいただきたい。)なお、筆者ひっしゃはいまだ法律ほうりつ実務じつむ世界せかいにはきわめて不見識ふけんしきであるので、実務じつむしょ先生せんせいかられば、した文例ぶんれい相当そうとうおかしなものである可能かのうせいたかい。識者しきしゃのご叱正しっせいちたいところである。
  11. ^ 実際じっさいは、この「バイクをっていく」ことと「あまったカネをわたす」こととは同時どうじ履行りこう関係かんけい(533じょう)につ。すなわち、とも也はまずバイクの評価ひょうかがく計算けいさんしてあんずざん債務さいむがくくらべ、あまりがればそのがくのカネをあんずわたし、それとえにバイクをっていくことになる。
  12. ^ 登記とうき事実じじつじょう不可欠ふかけつ」というのは、不動産ふどうさんについての物権ぶっけん得喪とくそう変更へんこう対抗たいこう要件ようけん登記とうきだからである(177じょう)。対抗たいこう要件ようけんとは、第三者だいさんしゃ抵当ていとうけんしゃでも抵当ていとうけん設定せっていしゃでもないひと)にたいして、おれには抵当ていとうけんがあるぞ、と主張しゅちょうするための要件ようけんである。不動産ふどうさんひと登記とうき簿うので、登記とうき簿に「このいえには抵当ていとうけんひょういてるからけて!」といていなければけようがない。のちになってじつ当初とうしょから抵当ていとうけんがくっついてましたとわれていえげられれば、買主かいぬしにとっては不意打ふいうちとなる。正義まさよしあいする民法みんぽうはこのような不意打ふいうちをゆるさないので、抵当ていとうけんというおそれるべき悪霊あくりょうといえども、登記とうき簿せておかなければ転売てんばいさき買主かいぬしおそうことはできないのである。
     また、同様どうようのことは、登記とうき類似るいじした登録とうろく制度せいどをもつ自動車じどうしゃのような動産どうさんについてもつ。譲渡じょうと担保たんぽ設定せっていは、不動産ふどうさんであれば所有しょゆうけん移転いてん登記とうき(177じょう)が、自動車じどうしゃであれば車検しゃけんあかし名義めいぎ変更へんこう移転いてん登録とうろく道路どうろ運送うんそう車両しゃりょうほう5じょう1こう)がその対抗たいこう要件ようけんとなる。
     もっとも、原付げんつき道路どうろ運送うんそう車両しゃりょうほうにいう「自動車じどうしゃ」ではなく、第三者だいさんしゃへの公示こうじ手段しゅだんとしての登録とうろく制度せいどはない(道路どうろ運送うんそう車両しゃりょうほう5じょう1こう原付げんつきには適用てきようされない)。よって、とも也がバイクにった譲渡じょうと担保たんぽけん対抗たいこう要件ようけんは、登記とうきでも登録とうろくでもなくほか一般いっぱん動産どうさんおなじく引渡ひきわたとなる(178じょう)。この結果けっかあんずが「あんな馬鹿ばかってかれるくらいならバイクおうにでもながしたほうがマシよ」とかんがえ、善意ぜんい過失かしつ第三者だいさんしゃである中古ちゅうこしゃにバイクをっていって売却ばいきゃくしたうえ現実げんじつ引渡ひきわた(182じょう1こう)を完了かんりょうすれば、即時そくじ取得しゅとく(192じょう)が成立せいりつしてとも也の担保たんぽけん消滅しょうめつする可能かのうせいがある。これをふせぐためには、とも也はただちにバイクの標識ひょうしき交付こうふ証明しょうめいしょ自分じぶん名義めいぎえ、あんず自賠責しばいせき解約かいやくして自分じぶん名義めいぎ加入かにゅうし、工具こうぐれにはとも名義めいぎ自賠責しばいせき保険ほけんしょうのコピーをれておくべきである。これであんず勝手かってりにしても、買主かいぬし善意ぜんい過失かしつとはみとめられにくいであろう。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]