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旅の日記 - ドラクエ 二次創作小説 - 勇者タニルの冒険日記 -

2013ねん3がつ20日はつか

たび日記にっき


がつ1にち
今日きょうはじめてモンスターをころした。
ドラキーとかうコウモリのようなモンスターだ。
ころしたのち気分きぶんわるくなり、ぼくいてしまった。
モンスターとえど、いきものであることわりはない。
まもるべき家族かぞくも、とももいるはずだ。
断末魔だんまつまさけびがみみのこる・・・

がつにち

今日きょうはガライのまちまでた。
しだいにモンスターりにもれてきた。
たびは、すべてモンスターをころしてうばった金品きんぴんでまかなっている。
勇者ゆうしゃ盗賊とうぞくちがいはなんだろう・・・
そんなことをかんがえながら、みたかね宿屋やどやまった。
寝床ねどこはやわらかく、あたたかかったが、相変あいかわらずあのフラッシュバックと頭痛ずつうなやまされる。
これからは、しばらく野宿のじゅくになるだろう。
食費しょくひ宿やどだい馬鹿ばかにならない。

がつにち
もりなかにたたずむちいさなむら、マイラにた。
モンスターとのたたかいで、からだはくたくただ。
このむらには温泉おんせんがある。きずいやすにはちょうどいだろう。
むらのはずれで、ぱふぱふを少女しょうじょ出会であった。
れば、まだおさなさののこるいたいけな少女しょうじょだった。
いえはあるのだろうか、家族かぞくはいるのだろうか・・・
いま、この少女しょうじょなさけをかけ、いくばくかのほどこしをあたえたところでなにかがわるわけでもない。
それはわかっている。だがそうせずにはいられなかった。
める王族おうぞくかげまずしさにあえぐみん、やはりこのくになにかがおかしい。
すこまえにギラとホイミをおぼえた。

がつにち
だいさそりとはじめてたたかった。
ギラでけんせいしつつ、急所きゅうしょたけやりでつらぬく。
つよ武器ぶきうまでのあいだは、この戦法せんぽう十分じゅうぶんたたかえそうだ。
すこしずつ戦闘せんとうにもれてきた。

がつにち
マイラのむら野宿のじゅくをしながら、周辺しゅうへんのモンスターとたたかう。
いつものように、たけやりで魔法使まほうつかいをたおすと、やつらにやられたのであろうか、
てつのおのにぎったまま、無残むざん姿すがたとなったこりにづく。
いつのか、このおのを、かれ家族かぞくかえすときが、やってるかもしれない・・・
そうおもったぼくは、そのるまで、かれのてつのおのあずかることにした。
これで、すこしは戦闘せんとうらくになるだろう。

がつにち
経験けいけんがまだあさいせいか、おも武器ぶきわないことがかった。
たけやりでながたたかっていたことがあだとなり、おの戦闘せんとうになかなかれない。
まあ、威力いりょくがあるぶんかた相手あいてには有効ゆうこうなのだが・・・

がつ10にち
がいこつとたたかった。
なかなか手強てごわ相手あいてだったが、ギラで目潰めつぶしをして、たけやりでむねつらぬいてやった。
その戦闘せんとうたけやりがれてしまった。
おの一本いっぽんたたかうのは少々しょうしょうこころもとない。

がつ12にち
やっとおの戦闘せんとうれてきた。
今日きょうはメイジドラキー2ひきとがいこつ5たい、それからだいさそりを4たいほどころした。
そろそろ、あたたかい食事しょくじとベッドがこいしい。
今夜こんや宿屋やどややすむことにしよう。


がつ13にち
どく沼地ぬまちなかはいった。
あるくたびごとにダメージをけ、全身ぜんしん激痛げきつうはしる。
メーダとかひとのモンスターを3たいほどころした。
ようやくどく沼地ぬまちけ、沼地ぬまち洞窟どうくつ突入とつにゅう
洞窟どうくつないをさまよっているうちに、たいまつがれてしまった。
手探てさぐりでおくすすんでいくと・・・かれ出会であった。

がつ14にち

これまで、たった一人ひとりくるしいたびつづけてきたが、はじめてともべる相手あいてにめぐりえた。
かれ西にししろおう密命みつめいけて、ここでなにかのばんをしているらしい。
いまある武器ぶきがぼろぼろになってしまったことをげると、かれぼくはがねけんをくれた。
てつよろいもいるかとかれたが、おもくなってうごきがなまるといやなのでことわった。
なんと気持きもちのいやつなんだろう。
旅立たびだちのとき、けんいちりもあたえてくれなかったラルスおうとはだいちがいだ。
はがねけんてつ武器ぶきよりもかるれる。
いつかかれともたびがしたい。

がつ15にち
ここ最近さいきん沼地ぬまち洞窟どうくつをねぐらにしている。
洞窟どうくつ出口でぐちあたらしい大陸たいりくとつながっていて、あたらしいモンスターとのたたかいがつづいた。
リカントとかうかなり凶暴きょうぼうやつだが、かれからもらったはがねけんがあれば、どんなてきこわくはない。
よる洞窟どうくつかえるとそとはなし土産みやげかれはなした。
なぜかかれちかづこうとはしない。
わけくと、暗闇くらやみをならしておきたいらしい。
かれこそ、本物ほんもの戦士せんしなのだとかんじた。

がつ20にち
今日きょうすこ遠出とおでをしてあたらしいまちつけた。
まちひとはなしではあの洞窟どうくつにはドラゴンがるらしい。
かれはきっと、そのドラゴンから武器ぶきなにかをまもっているにちがいない。
洞窟どうくつもどり、かれに「今度こんどドラゴンがたときは一緒いっしょたたかおう」とはなした。
かれは「ありがとう」とってくれたが、その言葉ことばにはどこかかなしげなひびきがあった。

がつ21にち
なんてことだ!
あの洞窟どうくつのドラゴンは、竜王りゅうおうがさらったローラひめまもっているらしい。
リムルダールの宿屋やどや偶然ぐうぜんいてしまった。
まさか、かれが・・・
洞窟どうくつないのあのときかなしげなかれ姿すがた脳裏のうりをよぎる。

がつ22にち
「あぁ、かみよ・・・」
なんという運命うんめい悪戯いたずらだろうか。
あの洞窟どうくつとびらけたとき、ているかれ真実しんじつ姿すがたてしまった。
かれはドラゴンだったのだ。
いったい、どうしたら・・・
かみよ・・・あなたは、ローラひめたすけるために、かれころせというのか・・・
ぼく苦悩くのうふかめつつも、そのった。

がつ23にち
友情ゆうじょう使命しめい・・・葛藤かっとう狭間はざまなにかがはじけ、くだった。
もうまようことはない。
ぼくは、えないちからうごかされ、竜王りゅうおうしろかった。

がつ26にち
廃墟はいきょになったまちいた。
ドムドーラとわれていたらしい。
モンスターであふれかえっている。
武者むしゃ修行しゅぎょうにはちょうどいだろう。

がつ27にち
まち探索たんさくして、キラーリカント、だいまどう、スターキメラ、かいてき容赦ようしゃなくころした。
はげしい疲労ひろうなかからだちゅうにきしむようないたみがはしり、眉間みけんしわるのをかんじた。
ベホイミをおぼえた。
これで、回復かいふくには苦労くろうしなくなるだろう。
もっとも、ここ最近さいきんてき攻撃こうげきをまともにけることはなくなっていた。

がつ28にち
この近辺きんぺんのモンスターの親玉おやだまだろう。
特別とくべつつよいモンスターとたたかった。
半日はんにち以上いじょう死闘しとうすえなにとかたおすことができた。
なんと、やつはロトのよろいまもっていたのだ。
かわよろいおなじくらいかるくて使つかいやすい。
そのうえどく沼地ぬまちやバリアーでもダメージをけないまされものだ。

がつ30にち
途中とちゅう城塞じょうさい都市とし無視むしして一気いっきあめほこらまでった。
あめほこらでは、なにやらくせのありそうな老人ろうじんが、竜王りゅうおうしろくための雨雲あまぐもつえかくっていた。
その老人ろうじんうには、ぎん竪琴たてごとをここにってくれば、それを勇者ゆうしゃちからあかしとしてみとめ、ぎん竪琴たてごとえに雨雲あまぐもつえわたすという。
ぼくさきいそぎたい気持きもちをおさえながら、老人ろうじん言葉ことばしたがった。

がつにち
魔物まもの巣窟そうくつ、ガライのはか盗掘とうくつした。
ここが魔物まもの巣窟そうくつになったのには理由りゆうがある。
ガライのまち創立そうりつしゃであり、吟遊詩人ぎんゆうしじんでもあったガライの竪琴たてごとには、魔物まものちからがあったという。
かれ死後しごともほうむられたその竪琴たてごといまでも魔物まものせているというのだ。
はかなかには魔物まものがうじゃうじゃいたが、ドムドーラで死線しせんえたおかげか、それほどぎん竪琴たてごとれることができた。
ガライのまち途中とちゅう久々ひさびさにラダトームへとった。
なんと太陽たいよういしはラダトームにあったのだ。
ラルスおう本当ほんとうらなかったのだろうか?それとも・・・
そうえば、沼地ぬまち洞窟どうくつはいまえどく沼地ぬまちでメダルのようなものをひろった。
よろい紋章もんしょうおな紋章もんしょうえがかれていた。一体いったいなんだろう?

がつにち
ふたたほこらき、竪琴たてごと老人ろうじん手渡てわたした。
老人ろうじんうれしそうに竪琴たてごとながめながらつるをいじっている。
おとると魔物まものだいよろこびでってくる竪琴たてごとだ。
ぼく制止せいししようとあわててばした。
けげんなかおをしている老人ろうじんに、竪琴たてごとからはずされたつるがあった。
こんなにも簡単かんたんはずれるものだったのか・・・
魔物まものばないように、つるれないように、ずっとをつけながらってきたというのに・・・
ぼく苦労くろうおもこし、かたとした。
老人ろうじんはそんなぼくめる様子ようすもなく、そそくさと雨雲あまぐもつえぼく手渡てわたした。

がつにち
竜王りゅうおうしろくための最後さいごのアイテムであるにじのしずくをれた。
せいなるほこら老人ろうじん沼地ぬまちひろったメダルをせたら、あっさりくれた。
やつひろってせていたら、どうするだったんだろう・・・

がつにち
ここまでたびつづけて1ヶ月かげつあまり、ついににじはしけることができた。
明日あしたはいよいよ竜王りゅうおうしろだ。



がつにち
竜王りゅうおうしろへとはいった。
なかのモンスターは、そととはくらものにならないほどつよい。
全身ぜんしんにかなりのダメージをったが、ここでてるわけにはいかない。

がつにち
やっとのおもいで最深さいしんまで到達とうたつした。
はがねけんは、なんぎなおしたせいか、すこみじかくなってしまった。
まあ、このほう使つかいやすい。
このけんていると、かれのことがおもされる・・・

がつにち
竜王りゅうおう玉座ぎょくざつけた。
なかそらだった。玉座ぎょくざうしろをのぞいてみると、階段かいだんしたつづいていた。
このかいてきは、さらに手強てごわかった。
きっと竜王りゅうおう近衛このえなのだろう。
だが、もはやけるはしない。

がつにち
とうとうぼく竜王りゅうおうもとにたどりいた。
どれくらいときったのだろう。
城壁じょうへき隙間すきまからはい月明つきあかりにらされた竜王りゅうおうのその姿すがたは、モンスターをしたがえる「竜王りゅうおう」とぶに相応ふさわしい風格ふうかく威厳いげんそなえていた。
ぼく竜王りゅうおうから「世界せかい二分にぶんしないか」とちかけられたが、ことわって竜王りゅうおうつかえさせてくれるようたのんだ。
竜王りゅうおう一瞬いっしゅん言葉ことばうしなっていたが、やがてかたわらの側近そっきんけた。
その視線しせんさきには、あの洞窟どうくつない出会であったかれ姿すがたがあった。
竜王りゅうおうしずかにうなずき、ロトのけんぼくあづけた。
やはり、二人ふたり友情ゆうじょう真実しんじつのものだった。

がつにち
ぼくひきいるラダトーム攻略こうりゃく部隊ぶたいは、しろちかくまでせまっていた。
かれ討伐とうばつぐんそう司令しれいかんとして前線ぜんせん指揮しきをとっている。
あの、あの洞窟どうくつで、ぼく友情ゆうじょう使命しめい天秤てんびんにかけ、友情ゆうじょうえらんだのだ。
堅牢けんろうなメルキドさえとしたぐんに、もはや人質ひとじちなど必要ひつようなかった。
ぼくは、この2ヶ月かげつのあいだ、ぼく監視かんしにおかれていたローラひめ解放かいほうした。
しかし、彼女かのじょかえるべきしろは、すでに風前ふうぜん灯火ともしびとなっていた。
ラダトーム陥落かんらく時間じかん問題もんだいなのだ。
ローラひめにはどくなことをした。
ふるえる彼女かのじょにかけるべき言葉ことばさがしてみたが、なにつからなかった。

がつにち
ついにラダトームは陥落かんらくした。
降伏ごうぶくしたラルス1せい退位たいいし、竜王りゅうおうあたらしいアレフガルドのおうとして即位そくいした。
将軍しょうぐんとなったぼくは、ローラひめつまとしてむかえた。
「アレフガルドまんさい竜王りゅうおうまんさい!」
人々ひとびと口々くちぐちさけびながら、あたらしいおうはっする言葉ことばった。

竜王りゅうおう
われらは、絶望ぜつぼう憎悪ぞうおちた暗黒あんこく時代じだいわらせ、この王道おうどう楽土らくどきずくためにやってきた。」
「いまこのときよりひと魔物まものは、たがいにしんう、ともとしてきるのだ!」
われらをしんじ、われらとともあゆむものには、永久えいきゅうつづあらそいのないらしを約束やくそくしようぞ!」

その友愛ゆうあい信義しんぎちた言葉ことばに、人々ひとびと歓喜かんき絶頂ぜっちょうたっした。
竜王りゅうおう両隣りょうどなりにはぼくかれが、そしてぼくとなりにはローラがいる。
そのローラのひとみには、かつて眉間みけんしわせ、必死ひっしいたみにえていたあのころ自分じぶん姿すがたは、どこにもうつっていなかった。
歓喜かんきこえ次第しだいとおざかり、いつのにかぼくは、あのときとおなしろひかりつつまれていった・・・

電子でんしおん
「ピッ・・ピッ・・・ピー

しろひと
むねポケットからペンライトをし、よこたわるおとこひとみけて左右さゆうる。
9月くがつにち どき13ふん・・・」

いま、ひとりのおとこたびが、窓辺まどべからはじめたあさひかりとともにわりをげた。
あさのやわらかなひかりは、まるで、かれたびわりを祝福しゅくふくするかのようにそそぐと、かれそらまでつづひかりなかへとみちびいていった。
そしてかれは、そらたかつづくそのひかり坂道さかみちを、だれからも見守みまもられることなく、しずかにのぼっていくのだった。

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