機体きたいデータ

主おもな搭乗とうじょう者しゃ

アカハナ

イワノフ

クラフト

マジソン

ラムジ

ノルト・キスノ

ベルデ・キスノ

ハマーン・カーン

機体きたい説明せつめい

型式けいしき番号ばんごうMSM-04。

ジオン公国こうこく軍ぐんが一いち年ねん戦争せんそう時ときに運用うんようした量産りょうさん型がた水陸すいりく両用りょうようモビルスーツ（MS）。

ゴッグ、ズゴックといった水陸すいりく両用りょうようMSが、高性能こうせいのうだがコストの高騰こうとう化かという問題もんだいがあったため、主おもにジェネレーターをグレードダウンさせて低ていコストで生産せいさん性せいを高たかめた水陸すいりく両用りょうよう機きとして設計せっけいされた。

MSとしては初はじめて複ふく座ざ式しきコクピットを採用さいようし、水陸すいりく両用りょうようMSの訓練くんれん用ようとしても用もちいられた。

生産せいさん性せいを高たかめるため、既存きそん機体きたいのパーツを流用りゅうようされている。

胴体どうたい部ぶ基本きほんフレームや熱ねつ核かく反応はんのう炉ろはザクⅡのものを、航行こうこう用よう部材ぶざいやクロー部ぶはゴッグのものが使用しようされたといわれる。

ズゴックより後のちの開発かいはつ着手ちゃくしゅだったが、パーツの流用りゅうようによってアッガイの開発かいはつは順調じゅんちょうに進すすみ、先行せんこうして開発かいはつされたズゴックよりも先さきにロールアウトしたため、より若わかい型式けいしき番号ばんごうとなっている。

アッガイにはザクⅡJ型がたの熱ねつ核かく反応はんのう炉ろが2基き搭載とうさいされている。水中すいちゅう航行こうこう時じには1基きの使用しようで十分じゅうぶんだが、戦闘せんとう時じに大だいパワーが必要ひつようとされたことが2基き搭載とうさいされた理由りゆうである。

そして熱ねつ核かく反応はんのう炉ろ1基きのみで可能かのうである航行こうこうは、排はい熱量ねつりょうが軽減けいげんされ熱ねつセンサーに感知かんちされにくくなる副ふく次つぎ効果こうかを生うんだ。この低てい排はい熱量ねつりょうが軍部ぐんぶに注目ちゅうもくされ、機体きたい全体ぜんたいに電波でんぱ吸着きゅうちゃく剤ざいを塗布とふし、湿地しっち帯たいでの迷彩めいさい効果こうかに優すぐれるダークブラウン系けいに塗装とそうするなど、機体きたいのステルス性せいを高たかめさせた。

運動うんどう性せいは高たかく、陸戦りくせん用ようMSと比較ひかくしても遜色そんしょくが無ない。

水中すいちゅうよりも湿地しっちを中心ちゅうしんとした陸上りくじょうにおける機動きどう性せいが高たかく評価ひょうかされ、ジャブロー攻略こうりゃく用ようのアッグガイ、ジュアッグのベースとして用もちいられた。

武装ぶそう

• 頭部とうぶ105mmバルカン砲ほう×4

機動きどう性せいを維持いじしつつ隠密おんみつ行動こうどうをとる必要ひつよう性せいからやたらと武装ぶそうを増ふやすことはできず、コスト面めんからもバルカン砲ほうが選択せんたくされたと思おもわれる。

ただし105mm口径こうけいもあるので、一斉いっせい射撃しゃげき時じの威力いりょくは侮あなどれない。

• 6連れんロケットランチャー

基本きほんは左腕さわん先端せんたん部ぶに搭載とうさいされたミサイル兵器へいき。

偵察ていさつ用ようのアッガイには大だい火力かりょくの兵へい装そうは搭載とうさいできず、この関係かんけいから搭載とうさい可能かのう兵へい装そうは自衛じえい的てきなもの。

左腕さわん部ぶロケットランチャーもそのひとつだが、橋はしなどの堅固けんごな構造こうぞう物ぶつを破壊はかいするだけの威力いりょくはある。

障害しょうがい物ぶつを破壊はかいしての爆風ばくふうなどで敵てき機きのカメラを撹乱かくらんし敵てきの判断はんだんを鈍なまらせて逃走とうそうするのが本来ほんらいの使つかい方かたなのだろう。

• クロー（アイアンネイル）

基本きほんは右腕うわん先端せんたん部ぶに収納しゅうのうされた金属きんぞく爪つめ。爪つめのブレードは6本ほん。

スライド伸縮しんしゅく式しき（フレキシブル・ベロウズ・リム）の腕うで部ぶの効果こうかもあって攻撃こうげき範囲はんいは広ひろく、意表いひょうをついた格闘かくとう戦せんが可能かのう。

• メガ粒子りゅうし砲ほうorバルカン砲ほう

クローと同おなじ右腕うわん部ぶ先端せんたんに搭載とうさい。1砲門ほうもんのみだが、ジェネレーター出力しゅつりょくの高たかさからビーム兵器へいきが使用しようできる。

メガ粒子りゅうし砲ほうではなく、実体じったい弾だんのバルカン砲ほうを搭載とうさいしたタイプも存在そんざいする。

※両りょう腕うでの兵へい装そうバリエーション

基本きほんは「右腕うわんがクロー&メガ粒子りゅうし砲ほう、左腕さわんがロケットランチャー」だが、ジャブロー投入とうにゅうの機体きたいは実戦じっせんでクロー装備そうびタイプにもかかわらず、両りょう腕うでより6連装れんそうロケットランチャーによる攻撃こうげきを行おこなっており、切替きりかえでクローとロケットランチャーを入いれかえる機構きこうをもった機体きたいもあったようである。

これら両りょう腕うでの武装ぶそうはユニット化かによる交換こうかんが可能かのうとなっているようで、機体きたいにより右腕うわんの武装ぶそうをメガ粒子りゅうし砲ほうとしたもの、左腕さわんまたは両りょう腕うでにクロー装備そうびにしたものなど仕様しようの異ことなるものもあった。ガンプラでも、ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー版ばんは2個こイチすることで、両りょう腕うでともクロー、もしくはロケットランチャーにしたものを再現さいげんできるほか、1/100旧きゅうキットでは両りょう腕うでともクロー装備そうびになっている。

劇げき中ちゅうでの活躍かつやく

アニメ『機動きどう戦士せんしガンダム』では第だい30話わに登場とうじょう。

シャア・アズナブル率ひきいる特殊とくしゅ部隊ぶたいが連邦れんぽう軍ぐん本部ほんぶジャブローへ破壊はかい工作こうさくのため潜入せんにゅうする際さいに使用しようされた。

潜入せんにゅう後ごハッチから降おりる際さいにアカハナの機体きたいを除のぞく各かく機きに2人にんずつ搭乗とうじょうしていたのが確認かくにんできる。

破壊はかい工作こうさくに失敗しっぱいし直ただちに撤収てっしゅうを図はかるも、ガンダムの執拗しつような追撃ついげきを受うけて潜入せんにゅうした4機きが残のこらず撃破げきはされる憂うき目めに遭あった。

劇場げきじょう版ばん『哀あい・戦士せんし編へん』ではガンダムとの直接ちょくせつ交戦こうせんは無なく、脱出だっしゅつ中ちゅうに背後はいごから61式しき戦車せんしゃにコクピットを直撃ちょくげきされて1機き（アカハナ機き）が撃破げきはされた。

カツ、レツ、キッカの3人にんがアッガイの上うえを気きづかずに渡わたるシーンが有名ゆうめい。

安彦やすひこ良和よしかず氏しの漫画まんが版ばん『機動きどう戦士せんしガンダム THE ORIGIN』では、「土木どぼく作業さぎょう用ようにも適てきした旧型きゅうがたMS」という設定せっていになっており、むしろ同どう作さくでザクの原型げんけいとして登場とうじょうした「モビルワーカー」に近ちかい機能きのうを持もっていた。また、腹部ふくぶの帯状おびじょうの装甲そうこうが前方ぜんぽうに倒たおれ、股間こかん部ぶのハッチから兵員へいいんが乗降じょうこうするためのタラップとなる機能きのうが加くわえられ、1機きあたりに搭乗とうじょうできる人数にんずうも増ふえている。

作中さくちゅうでジャブローにおいて撃破げきはされたのはアカハナ機きだけであるが、「シャア・セイラ編へん」の冒頭ぼうとうで「逃にげたのはズゴックだけ」と連邦れんぽう軍ぐん調査ちょうさ部隊ぶたいが言いっていることから、他たの機体きたいも撃破げきはされたものと推測すいそくされる。

他ほかにも岡崎おかざき優ゆうの漫画まんがの冒険ぼうけん王おう版ばんではシャア・アズナブルが搭乗とうじょう。ジャブローでガンダムをあと一いち歩ほのところまで追おいつめたが、ウッディ大尉たいいによって阻止そしされる。

アニメ『機動きどう戦士せんしガンダム 第だい08MS小隊しょうたい』では、右腕うわん部ぶを破損はそんしたアッガイが、カレン・ジョシュアが搭乗とうじょうする陸戦りくせん型がたガンダムと交戦こうせん。

カレン機きの頭部とうぶを破壊はかいし、善戦ぜんせんするも撃破げきはされている。

本ほん作品さくひんに登場とうじょうするアッガイはデザインがアレンジされている。

アニメ『機動きどう戦士せんしガンダムΖぜーたΖぜーた』では、サイド3のコロニー・タイガーバウムにてスタンパ・ハロイ所有しょゆうの機体きたいにハマーン・カーンが搭乗とうじょうし、ズゴックを駆かるジュドー・アーシタと交戦こうせんした。ハマーンが機動きどう性せいの高たかいアッガイの性能せいのうをフルに引ひき出だしている。

ニュータイプでもある名手めいしゅが乗のれば名な機きたり得える証明しょうめいの一瞬いっしゅんである。

この機体きたいは両りょう腕うでがクローで、ホバリングも出来できる。スタンパ邸てい内ないの他ほかの機体きたいと同様どうよう、コクピットのリニアシート化かなど、独自どくじの改良かいりょうが加くわえられていた模様もよう。

漫画まんが・アニメ『機動きどう戦士せんしガンダム サンダーボルトでは12mとかなり小柄こがらかつマッシブなデザインに変更へんこうされており、印象いんしょうも変化へんかしている。地上ちじょうでの描写びょうしゃが多おおくなった第だい二に部ぶにて初はつ登場とうじょうし、ダリル・ローレンツ少尉しょうい率ひきいる部隊ぶたいやジオン軍ぐん残党ざんとうによって運用うんようされている。

機体きたいごとに武装ぶそうがかなり異ことなっているが、共通きょうつうの変更へんこう点てんとしてはフレキシブル・ベロウズ・リムの廃止はいしと頭部とうぶバルカン砲ほうのスモークディスチャージャーへの変更へんこうが挙あげられる。

武装ぶそうは腕うで部ぶに据すえ付つける形かたちとなっており、クラスター弾頭だんとう型がたミサイルランチャー、火炎かえん放射ほうしゃ器き、多連装たれんそうロケットランチャー、改造かいぞうザクマシンガン、改造かいぞうヒートホーク、ザクキャノンのシールドなど非常ひじょうに多岐たきに渡わたる。

隊長たいちょうのダリル機きはバイザーやレーダーなどが装備そうびされた索敵さくてきに特とく化かした仕様しようとなっている。

性能せいのう面めんでは大おおきな変化へんかは無ないもののパイロット次第しだいでは活躍かつやく出来できる。その証拠しょうこに、アッガイに乗のるダリルは単独たんどくで新型しんがたのジム改あらため陸戦りくせん型がた3機きを相手あいてにし、全滅ぜんめつさせている。

曽野その由よし大だいの漫画まんが『機動きどう戦士せんしガンダム アッガイ北米ほくべい横断おうだん2250マイル』では、ノルト・キスノ曹長そうちょうとベルデ・キスノ伍長ごちょうの学徒がくと兵へい兄弟きょうだいが、2機きのアッガイを乗じょう機きとして陥落かんらくの憂うき目めにあったケープカナベラルからキャリフォルニアベースを目指めざしている。

この旅たびの途中とちゅう、マゼラ・トップを野球やきゅうのバットにして敵てき爆撃ばくげき機き群ぐんを叩たたき落おとしたり、ブレイクダンサーのような動うごきで格闘かくとう戦せんを展開てんかいしてジムやガンタンクを倒たおしたり、1機きがもう1機きをボウリングの様ように投擲とうてきして敵てきの61式しき戦車せんしゃで「クリスマスツリー倒だおし」を実現じつげんしたりなど奇想天外きそうてんがいな活躍かつやくを見みせるところもある（こうして見みると、地上ちじょうに投入とうにゅうされたジオン軍ぐんMSの中なかで本ほん機きはザク以上いじょうの名な機きと言いえるかもしれない）。

ただし、この2機きは通常つうじょうのアッガイではなく、所謂いわゆる「量産りょうさん機きより強つよい試作しさく機き」であるところのプロトタイプアッガイである、と後こう付づけで設定せっていされている。

なお、頭部とうぶのバルカン砲ほうは今いまのところ初代しょだいの第だい30話わで短時間たんじかん確認かくにんされるのみである。

関連かんれん動画どうが

バリエーション

プロトタイプアッガイ

型式けいしき番号ばんごうMSM-04-1（ZI-XM44）。

漫画まんが『機動きどう戦士せんしガンダム アッガイ北米ほくべい横断おうだん2250マイル』および『アッガイ博士はかせ』に登場とうじょう。

スウィネン社しゃ社長しゃちょうヨハン・スウィネンの主導しゅどうによって、「霊長れいちょう類るい最強さいきょう」をコンセプトに開発かいはつされたアッガイのプロトタイプ。スウィネン社しゃとジオニック社しゃがそれぞれ1機きづつ試作しさく機きを製造せいぞうし、完成かんせい時じには2機きの設計せっけいが統合とうごうされている。

宇宙うちゅう世紀せいき0078年ねんのロールアウト時点じてんでは耐たい圧あつ性せいの不足ふそく、フレキシブル・ベロウズ・リムが未み装備そうび、胴体どうたいの動力どうりょくパイプが剥むき出だし、背部はいぶと脚あし部ぶに整流せいりゅう用ようと見みられるフィンが取とり付つけられているなどの特徴とくちょうがあったが、開発かいはつの進展しんてんとともに改修かいしゅうが繰くり返かえされ、開発かいはつ完了かんりょう後ごには通常つうじょうのアッガイと同様どうようの外観がいかんとなった。

また、当初とうしょはザクⅡのものを流用りゅうようした熱ねつ核かく反応はんのう炉ろを1基きのみ搭載とうさいしていたが、メガ粒子りゅうし砲ほうの運用うんようには出力しゅつりょくが不足ふそくしていたため反応はんのう炉ろ2基きからなる「ダブルドライヴ」を採用さいよう。その後ご、オーバーヒートに備そなえた予備よびとしてさらに1基きを増設ぞうせつしている。

「霊長れいちょう類るい最強さいきょう」を目指めざして取とり入いれられた要素ようそは「マントヒヒの腕力わんりょく」「テナガザルの俊敏しゅんびん性せい」「オランウータンの握力あくりょく」「ゴリラを越こえる破壊はかい力りょく」「キツネザルの愛あいらしさ」など。また、外装がいそうの強靱きょうじんさを実現じつげんする曲面きょくめんセミモノコック構造こうぞうや、魚類ぎょるいの挙動きょどうを模もした水中すいちゅう用ようのAMBACシステムなどの技術ぎじゅつが投入とうにゅうされているほか、静粛せいしゅく性せいやソナーに対たいするステルス性せいといったアッガイに受うけ継つがれる要素ようそも、本ほん機きの開発かいはつ中ちゅうに実装じっそうされている。

ガルマ・ザビ大佐たいさ発案はつあんによる海洋かいよう探査たんさ開発かいはつ機器きき評価ひょうか会かい「ETEDO」にて、ライバルとなったツィマッド社しゃのジュリックを下くだして優勝ゆうしょうした後のち、水陸すいりく両用りょうようMS開発かいはつ（MSM-X）計画けいかくの二に次じ採用さいようを勝かち取とったが、過剰かじょうかつピーキーと判断はんだんされたパワーと俊敏しゅんびん性せいは量産りょうさん化かの際さいにデチューンされている。

その後ご、試作しさく機きは2機きとも地球ちきゅう攻撃こうげき軍ぐん第だい7師団しだん第だい18部隊ぶたいに配備はいびされ、一いち年ねん戦争せんそうに参加さんかした（上述じょうじゅつのキスノ兄弟きょうだいの搭乗とうじょう機きである）。戦争せんそう末期まっきの宇宙うちゅう世紀せいき0079年ねん12月には、宇宙うちゅうへ撤退てったいすべくケープカナベラル基地きちからキャリフォルニアベースまでの北米ほくべい大陸たいりく横断おうだんに臨のぞみ、道中どうちゅうで1機きを失うしなうものの残のこる1機きはキャリフォルニアベースから脱出だっしゅつするザンジバル級きゅうへの乗船じょうせんに成功せいこう。その後ご、機体きたいは宇宙うちゅうへ投棄とうきされた。

ジュアッグ

型式けいしき番号ばんごうMSM-04G。

『機動きどう戦士せんしガンダムUC』、および模型もけい企画きかく『MSV』に登場とうじょう。

アッガイの設計せっけい案あんを元もとに開発かいはつされたジャブロー攻略こうりゃく用ようの特務とくむMS。ロケット砲ほうなどを用もちいた中距離ちゅうきょり支援しえんを任務にんむとする。

詳細しょうさいはジュアッグを参照さんしょう。

アッグガイ

型式けいしき番号ばんごうMSM-04N。

『MSV』と『機動きどう戦士せんしガンダムZZ』に登場とうじょう。

アッガイの設計せっけい案あんを原型げんけいとするジャブロー攻略こうりゃく用よう特務とくむMS。ヒート・ロッドなどによる接近せっきん戦せんを担当たんとうする。

詳細しょうさいはアッグガイを参照さんしょう。

アッグジン

型式けいしき番号ばんごうEMS-13。

漫画まんが『機動きどう戦士せんしMOONガンダム』に登場とうじょう。

主戦しゅせん場じょうが宇宙うちゅうに移うつった一いち年ねん戦争せんそう末期まっき、ガッシャやゼーゴックなどと同様どうようの発想はっそうに基もとづき、月面げつめん戦せん向むけの機体きたいとして転用てんようすべくアッガイを再さい設計せっけいした機体きたい。装甲そうこう強化きょうかのために頭部とうぶは胴体どうたいと一体化いったいかしており、避弾経けい始はじめを意識いしきした丸まるっこい胴体どうたい形状けいじょうを特徴とくちょうとする。

ロールアウト時じにはアッガイ由来ゆらいのハイドロジェットがそのまま装備そうびされていたが、後のちに空間くうかん戦闘せんとう用ようのランドセルへ換かわ装そうされている。

アッガイ2機き分ぶんのジェネレーターを空冷くうれい式しき（※原文げんぶんママ）に改修かいしゅうした上うえで搭載とうさいすることで、両りょう腕うでのメガ粒子りゅうし砲ほう2門もん、胴体どうたいに備そなえたゴッグ用ようの拡散かくさんビーム砲ほう4門もん、計けい6基きのビーム兵器へいきの運用うんようを可能かのうとしている。その他た、右腕うわんに4連装れんそうミサイルランチャー、左腕さわんにクローを装備そうびする。尚なお、空気くうきが存在そんざいしない環境かんきょう下かでどのように冷却れいきゃくしているのかは不明ふめい。

一いち年ねん戦争せんそう後ごはアクシズに移送いそうされたようで、武装ぶそう関連かんれんの設計せっけいがカプール開発かいはつ時じに参考さんこうにされた他ほか、第だい一いち次じネオ・ジオン抗争こうそう後ごに生しょうじたムーン・ムーン一帯いったいでの戦闘せんとうにも、ネオ・ジオン残党ざんとうの偽装ぎそう貨物かもつ船せん「アタラント3」に増援ぞうえんとして配備はいびされる形かたちで参加さんかしている。

ベアッガイ

型式けいしき番号ばんごうGPB-04B。

アニメ『模型もけい戦士せんしガンプラビルダーズ ビギニングG』に登場とうじょう。

アッガイをベース機きとする、クマを模もした外見がいけんのカスタムガンプラ。

詳細しょうさいはベアッガイを参照さんしょう。

癒いやしキャラ・萌もえキャラ化か

現在げんざいでは上記じょうきの設定せっていがどうでもいいとばかりに「萌もえ人気にんき機体きたい」としての地位ちいを確立かくりつした。

2009年ねん5月がつの静岡しずおかホビーショーで「招まねき猫ねこアッガイ」や「木き登のぼりアッガイ」など30体たい以上いじょうを出展しゅってんした模型もけいクラブ代表だいひょうは、かっこよいイメージが固かたまったガンダムに比くらべ、愛嬌あいきょうがあるアッガイには改造かいぞうの余地よちが充分じゅうぶんにあると語かたった。

また、ガンダムファンで知しられる橋爪はしづめ紳しん也は、

『愛あいらしいキャラクターに溢あふれて育そだった本ほん放送ほうそうを知しらない世代せだいが、アッガイの魅力みりょくを再さい発見はっけんした』

と分析ぶんせきしている。

1980年代ねんだい

劇場げきじょう版ばん第だい2作さく『哀あい・戦士せんし篇へん』のパンフレット裏表紙うらびょうしに掲載けいさいされた、安彦やすひこ良和よしかず氏しのイラスト「小ちいさな防衛ぼうえい線せん」での「体育たいいく座ずわりポーズ」により、『最もっともかわいらしいモビルスーツ」としてファンの間あいだで認知にんちされるようになった。

またイラスト中ちゅうで2頭とう身みにディフォルメされたことから、元祖がんそSDキャラとも呼よばれる。

ガンプラ発売はつばい以前いぜんのガンダムファンは女性じょせいが多おおく、「最初さいしょにファンになってくれたのは模型もけいマニアではなく彼女かのじょ達たちだ」と富野とみのがコメントしている。

最もっとも女性じょせいに受うけるメカはアッガイだという認識にんしきがあったようだ。

前述ぜんじゅつの1/100旧きゅうキットには上記じょうきの事実じじつを示しめすかの様ように、「あたまでっかち」「涎掛よだれかけのような胴体どうたい」「蛸だこのような口くち」、「小ちいさな子供こどもを思おもわせるような姿すがた」といった、兵器へいきとは思おもえない妙みょうなセールスポイントが記しるされている。

なお、平成へいせい以後いごの設定せってい変更へんこうによってアッガイはガンダムより背せが高たかくなり、体型たいけいの差さもあって二に周まわり以上いじょう大おおきい巨体きょたいで、対峙たいじした画像がぞうをみると「かわいい」とは言いいにくくなった。

（先述せんじゅつの『第だい08MS小隊しょうたい』における陸戦りくせん型がたガンダムとの交戦こうせんシーンなど顕著けんちょである）

1990年代ねんだい

1994年ねんのアーケードゲーム『機動きどう戦士せんしガンダム EX-REVUE』に登場とうじょうし、今度こんどは「いじられキャラ」としてのイメージが決定けってい付つけられる事こととなる。

他たの登場とうじょうモビルスーツに比くらべ非常ひじょうに弱よわいとされたが、その一方いっぽうで挙動きょどうが非常ひじょうにユーモラスである。特とくに際立きわだっていたのが勝利しょうりポーズで、他たのMSが銃じゅうを掲かかげたり、剣けんを振ふったりするのに対たいして、アッガイは「くるくるハッフンどすこい」と通称つうしょうされる、全まったく異質いしつのものだった。

これにより、コメディリリーフとしての方向ほうこう付づけが固定こてい化かされた。

また、パロディギャグ漫画まんが作品さくひん『いけ！いけ！ぼくらのＶガンダム！！』（ことぶきつかさ著ちょ）の単行本たんこうぼんに収載しゅうさいの漫画まんが『いけ！いけ！ぼくらのシャイニングアッガイ！！』に登場とうじょうする「アッガイファイト」の影響えいきょうも大おおきい。

『機動きどう武闘ぶとう伝でんGガンダム』の「ガンダムファイト」のパロディ「アッガイファイト」を描えがいたこの作品さくひんで、アッガイは一気いっきにアニメファンに浸透しんとうすることとなる。

このパロディシリーズは『新しん機動きどう戦記せんきガンダムW』をも巻まき込こみ、結果けっか「ファーストガンダムを見みたことは無ないがアッガイは知しっている」という女性じょせいファンが増ふえるという現象げんしょうを作つくり出だした。

また、この漫画まんがの影響えいきょうからか、後のちにゲーム『SDガンダム GGENERATION』ではシャイニングガンダムの設計せっけいにアッガイが必要ひつようとなるケースも出でるようになり、更さらに続編ぞくへん『SDガンダム GGENERATION-F.I.F』のガンダムファイトEXモードでは、『機動きどう武闘ぶとう伝でんGガンダム』の主人公しゅじんこうドモン・カッシュが大幅おおはばに改造かいぞう強化きょうかされたアッガイに搭乗とうじょうしている。

その他た、プレイステーションの対戦たいせん格闘かくとうゲーム『ガンダム・ザ・バトルマスターII』での登場とうじょう機体きたいの一ひとつでもあり、その挙動きょどうは非常ひじょうにコミカルなものである。

2000年代ねんだい

近年きんねんアッガイの知名度ちめいどが向上こうじょうしたのは、2001年ねんのアーケードゲーム『機動きどう戦士せんしガンダム 連邦れんぽうvs.ジオン』によるものが大おおきい。

レバーニュートラル状態じょうたいで射撃しゃげきボタンをタイミングよく連打れんだするとまるでアッガイが踊おどっているような動うごきをする「アッガイダンス」や、一部いちぶ格闘かくとうのコミカルな動うごきが話題わだいとなった。他たに「アッガイターン」や「アガコプター」と呼よばれるテクニックもあった。

また、このゲームのバージョンアップ版ばんが稼働かどうされ、稼働かどうから2ヶ月かげつ経たったころに「鹵獲ろかくモード」の存在そんざいもある。

稼働かどう当初とうしょは連邦れんぽうはジオンのモビルスーツを、ジオンは連邦れんぽうのモビルスーツを選えらべなかったが、鹵獲ろかくモードを開放かいほうすることで敵てき軍ぐんの機体きたいが使つかえるようになり(続編ぞくへんの『機動きどう戦士せんしZガンダム　エゥーゴvs.ティターンズ』も同様どうよう)、敵てき軍ぐんのモビルスーツはカラーリングが変かわっているという要素ようそもあった。このモードで選えらべる連邦れんぽう軍ぐん版ばんアッガイのカラーリングが「ドラえもんに似にている」という声こえが高たかくなったこともあり、ドジだけど愛あいらしい、いわゆる萌もえキャラとしての側面そくめんも持もつように見みなされていった。

またその一般いっぱん普及ふきゅうには漫画まんが家か・大和田おおわだ秀樹ひできの『機動きどう戦士せんしガンダムさん』がその先鋒せんぽうを担になっている。

ちなみに『ガンダムさん』ではシャア・アズナブルとララァ・スンが

「昔むかしはアッガイ好すきと言いっただけで変人へんじん扱あつかいされたものだ」

「良よい時代じだいになりましたね」

という会話かいわをしている。

さらには作中さくちゅうでは住民じゅうみん皆みなアッガイの「アッガイ谷だに」という地名ちめいも登場とうじょうしている。

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その後ご、アッガイを萌もえキャラとして扱あつかった二に次じ創作そうさく物ぶつが同人どうじん誌しやインターネット上じょうで次々つぎつぎと発表はっぴょうされ、萌もえキャラとしてのイメージに拍車はくしゃをかけた。

2009年ねんにアーケード稼働かどうの3D対戦たいせんアクションゲーム

『機動きどう戦士せんしガンダム ガンダムVS.ガンダムNEXT』にはシャア専用せんようザク、ドムに次ついで3機き目めの同どうタイトルジオン機体きたいとして登場とうじょう。パイロットはアカハナ。

ゲーム中ちゅうでのアッガイの兵へい装そうには「アッガイ隊たい同時どうじ攻撃こうげきor呼出よびだし」なるものがある。

：アッガイ隊たい　同時どうじ攻撃こうげき

本体ほんたいの横よこに同どう機体きたい（アッガイ）が2機き並ならんで出現しゅつげん、同時どうじに頭部とうぶバルカン一いち斉射せいしゃ撃げき。

：アッガイ隊たい　呼出よびだし（特とくに注目ちゅうもくしていただきたいアクション）

※この兵へい装そうはレバー入いれとの同時どうじ入力にゅうりょくで攻撃こうげき内容ないようが大おおきく変化へんかする。

上うえ入力にゅうりょく…同どう機体きたいが複数ふくすうで標的ひょうてきへ走はしり、ヘッドスライディング（空中くうちゅうだとキックになる事ことも）する。

横よこ入力にゅうりょく…同どう機体きたいが標的ひょうてきへ向むかって走はしって接近せっきん、到達とうたつすると３連れん格闘かくとうでボコボコに叩たたく。

下したorニュートラル入力にゅうりょく…同どう機体きたいがジャンプ、当あたった対象たいしょうに抱だきついて移動いどう速度そくどを遅おそくする。

これらのアッガイ隊たいを駆使くしすれば「対戦たいせんエリア中ちゅうに沢山たくさんのアッガイがいる」という、

アッガイ好すきにはたまらない状況じょうきょうを作つくることも可能かのうである。

[nicovideo:sm8202536]

ゲームセンター向むけ案内あんない資料しりょうでは、

・見開みひらきで前作ぜんさくからの追加ついか機体きたいが一定いっていの方向ほうこうを向むいているが、

　アッガイだけは逆ぎゃくの方向ほうこうを向むいている

・その見開みひらき面めんの右みぎ下かでアカハナがポツリと登場とうじょうしている

・裏面りめんでカプルやデスティニーガンダムなどとショートストーリーを繰くり広ひろげている

と、制作せいさく者しゃやバンダイナムコゲームスの資料しりょう作成さくせい者しゃたちにも好感こうかんをもたれているように見受みうけられる描写びょうしゃがある。

また、アーケードゲーム雑誌ざっし「アルカディア」での攻略こうりゃく記事きじでは他たの新規しんき参入さんにゅう組ぐみや前作ぜんさく続投ぞくとう組ぐみを差さし置おいて最初さいしょに登場とうじょうした。しかも、同おなじ新規しんき組ぐみのデスティニーガンダムやガンキャノンが1/4ページしか与あたえられなかったのに対たいし、アッガイには1ページ分ぶんも与あたえられた程ほどである。

このシリーズの続ぞく作さくとなる『機動きどう戦士せんしガンダム EXTREME VS.』でも、並ならび立たつ主役しゅやくガンダムに混まじって堂々どうどう参戦さんせんしており、前作ぜんさくでのアッガイ隊たい呼よび出だし攻撃こうげきが、かわってジャブロー攻略こうりゃく隊たいのアッグガイ、ゾゴック、ジュアッグなどを呼よび出だすものになった。しかし、EXバースト時じの一部いちぶ攻撃こうげきにおいてはちゃんとアッガイ隊たいが登場とうじょうする。

続編ぞくへん『機動きどう戦士せんしガンダム EXTREME VS. FULL BOOST』のPS3版はんのDLCからはハマーンが搭乗とうじょうしたアッガイも登場とうじょう。パイロット違ちがいのコンパチ機体きたいは新規しんきモーションがほとんどない機体きたいも多おおい中なか、この機体きたいは新規しんきモーションも多おおく作つくられた。

最新さいしん作さくの『機動きどう戦士せんしガンダム EXTREME VS2』ではアップデートによりダリル・ローレンツ少尉しょういが搭乗とうじょうするアッガイ（ダリル搭乗とうじょう）が参戦さんせんした。サンダーボルトの項目こうもくで書かかれているように元もとのアッガイよりも様々さまざまな武装ぶそうや装備そうびが施ほどこされている。基本きほん的てきにはアカハナのアッガイと同おなじく小しょう隊員たいいんのアッガイを呼よび出だす援護えんご攻撃こうげきを駆使くしして戦たたかうスタイルだが、一定いっていの射撃しゃげきダメージを無効むこう化かするゲルを全身ぜんしんにまとったり、センサーユニットを展開てんかいして味方みかたを援護えんごしたりと一風いっぷう変かわった武装ぶそうで立たち回まわる。

一方いっぽう『機動きどう戦士せんしガンダム 戦場せんじょうの絆きずな』においては、ゲーム序盤じょばんで使用しよう可能かのうになる機体きたいな事こともあって、アッガイが出撃しゅつげき可能かのうなステージでジオン軍ぐん側がわプレイヤーが全員ぜんいんアッガイを選択せんたくし出撃しゅつげきするという、「アッガイ祭さい」が自然しぜん発生はっせい。

メーカー側がわが困惑こんわくする旨むねの発言はつげんをしてはいるが、同時どうじに好意こうい的てきな発言はつげんもしており、今いまもよく見みかける現象げんしょうである。

なお萌もえキャラとして扱あつかわれる場合ばあい、アッガイは幼稚園ようちえん児こ～小学校しょうがっこう低てい学年がくねん程度ていどの女児じょじ（幼女ようじょ）のように擬人ぎじん化か（MS少女しょうじょ）されている事ことが多おおい。

実際じっさいは前述ぜんじゅつの通とおりザクよりデカいのだが…。まぁジオン水泳すいえい部ぶは（ザク・マリナーを除のぞき）皆みなデカいから仕方しかたないね。

また、2ちゃんねる特有とくゆうの発音はつおんの変化へんかにより「アガーイ」「アガーイたん」と呼よばれる事こともある。恐おそらく『ガンダム・ザ・バトルマスターII』での自じ機き決定けってい時じボイスからきているものと思おもわれる。

これらの事態じたい（上記じょうきには下記かきよりも先さきの時事じじもあるが）がアッガイを表おもて舞台ぶたいへと引ひきずり出だし、2005年ねんにはマスターグレードキットがリリースされるまでに至いたった。

一般いっぱんには「人気にんきは今こん一ひとつで需要じゅようがない」、「マスターグレード化かの暁あかつきには、5万まん円えん位いでないと商品しょうひん化かされないだろう」と実まことしやかに言いわれていたが、他たのMGキットと同等どうとうの価格かかくで発売はつばいされた。

「リアリズムよりもアッガイらしい設計せっけいを心掛こころがけた」キットとされるが、内部ないぶメカの造型ぞうけいはそれまでのシリーズのノウハウを導入どうにゅうした充実じゅうじつを見みせる品しなとなっている。

また、関節かんせつの可動かどう範囲はんいも広ひろく取とられており、「体育たいいく座ずわり」のポーズをとる事ことが出来できる。

この技術ぎじゅつは後発こうはつのHCM-Proにも活いかされ、組くみ立たての手間てまなしに座すわるアッガイが再現さいげんできる。

更さらに2007年ねんには前述ぜんじゅつの通とおりHGUC版はんのキットもリリースされ、こちらでは「不良ふりょう座ずわり」のポーズをとる事ことが出来できる。

『ガンダムビルドシリーズ』では女性じょせい向むけガンプラ・ベアッガイシリーズの素もと体たいとして扱あつかわれている。

一方いっぽうでアニメ『ガンダムビルドファイターズ バトローグ』では、ベアッガイ制作せいさく時じの余剰よじょうパーツ（金かね型がた代だい節約せつやくのためにアッガイのプラモが丸々まるまる入はいっているため頭部とうぶパーツが丸々まるまる余あまる）の怨霊おんりょうとしてアッガイそのものが登場とうじょうしている（襲おそっていたベアベア村むらの住人じゅうにん（チナッガイとプチッガイ）は完全かんぜん新規しんきのプラモなので完全かんぜんにとばっちりだが）。

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