中央ちゅうおう新幹線しんかんせん

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JRしきマグレブ MLX01-1
あい地球ちきゅうはくでの展示てんじ
JRしきマグレブ MLX01-2
JRしきマグレブ MLX01-901
JRしきマグレブ 時速じそく501km/hの瞬間しゅんかん(2004ねん6がつ18にち山梨やまなしリニア実験じっけんせん試乗しじょうかい
山梨やまなしリニア実験じっけんせん

中央ちゅうおう新幹線しんかんせん(ちゅうおうしんかんせん)とは東京とうきょうから大阪おおさかいた新幹線しんかんせん基本きほん計画けいかく路線ろせんである。

高速こうそく走行そうこう可能かのう超電導ちょうでんどう磁気じき浮上ふじょうしきリニアモーターカージェイアールしきマグレブ)により建設けんせつされる予定よていである。 品川しながわえき - 名古屋なごやえきの2025ねん先行せんこう開業かいぎょう目指めざしており、首都しゅとけん - 中京ちゅうきょうけんやく40ふん近畿きんきけんまで開業かいぎょうした場合ばあい首都しゅとけん - 近畿きんきけんあいだやく1あいだむすぶことになると予想よそうされている。

誘致ゆうちがわからはリニア中央ちゅうおう新幹線しんかんせんばれることもある[1]が、事業じぎょう主体しゅたいである東海旅客鉄道とうかいりょかくてつどう(JR東海とうかい)は東海道新幹線とうかいどうしんかんせんバイパスないしは、たん中央ちゅうおう新幹線しんかんせんしょうしている。

概要がいよう

中央ちゅうおう本線ほんせん関西本線かんさいほんせんにほぼ沿って東京とうきょう - 大阪おおさかあいだむすんだ建設けんせつルートが予定よていされ、経由けいゆ甲府こうふ附近ふきん長野ながのけん飯田いいだ附近ふきん名古屋なごや附近ふきん奈良なら附近ふきんとされており、東海道新幹線とうかいどうしんかんせんのバイパス路線ろせんとしての性格せいかくつよつ。またほん路線ろせん基本きほん計画けいかく決定けっていされるのとほぼどう時期じき国鉄こくてつでは東京とうきょう大阪おおさかあいだを1あいだむすリニアモーターカージェイアールしきマグレブ)の開発かいはつ着手ちゃくしゅしている。このため中央ちゅうおう新幹線しんかんせんはリニア方式ほうしき建設けんせつされ、リニアモーターカーは中央ちゅうおう新幹線しんかんせん実用じつようされるものとしてセットでかんがえられてきた。リニア方式ほうしき全線ぜんせん開業かいぎょうすれば東京とうきょう大阪おおさかやく1あいだむすばれ、東海道新幹線とうかいどうしんかんせん比較ひかくして所要しょよう時間じかん大幅おおはば短縮たんしゅくできる。2025ねんにリニア方式ほうしき東京とうきょう - 名古屋なごやあいだ先行せんこうして営業えいぎょう運転うんてん開始かいしする構想こうそうがJR東海とうかいから発表はっぴょうされている。JR東海とうかいは、東海道新幹線とうかいどうしんかんせんのバイパス路線ろせんとしての意味合いみあいをめて東海道新幹線とうかいどうしんかんせんバイパス呼称こしょうする場合ばあいおおい。

日本にっぽん経済けいざいオイルショックのちてい成長せいちょうてんじたことなどから新幹線しんかんせん建設けんせつ全体ぜんたい停滞ていたいしたが、バブルには東海道新幹線とうかいどうしんかんせん輸送ゆそうりょうきゅうし、ちか将来しょうらい輸送ゆそうりょく逼迫ひっぱくするとかんがえられたことから中央ちゅうおう新幹線しんかんせん注目ちゅうもくされた。正式せいしき呼称こしょうではないがリニア方式ほうしきでの建設けんせつ前提ぜんていとして「リニア中央ちゅうおう新幹線しんかんせん」「中央ちゅうおうリニア新幹線しんかんせん」「中央ちゅうおうリニアエクスプレス」「リニア中央ちゅうおうエクスプレス」などともばれ、JR東海とうかいによる建設けんせつ促進そくしん運動うんどう沿線えんせん自治体じちたいによる誘致ゆうち運動うんどう展開てんかいされた。また、沿線えんせん各駅かくえき東京とうきょう大阪おおさかへ1時間じかん以内いない到達とうたつできることから、首都しゅと機能きのう移転いてん議論ぎろんのきっかけのひとつにもなった。また、東海道とうかいどう山陽新幹線さんようしんかんせん兵庫ひょうごけん南部なんぶ地震じしん被害ひがい長期間ちょうきかん不通ふつうになった経験けいけんから、東海とうかい地震じしん予想よそう被災ひさい地域ちいき通過つうかする東海道新幹線とうかいどうしんかんせん代替だいたい路線ろせん必要ひつようであること[2]東海道新幹線とうかいどうしんかんせん自体じたい老朽ろうきゅうにより長期ちょうき運休うんきゅうともな改築かいちく工事こうじ必要ひつようしょうじる可能かのうせいがあることも建設けんせつ理由りゆうとしてげられた[3]

リニア方式ほうしきでの建設けんせつ

1990ねんには中央ちゅうおう新幹線しんかんせん通過つうか予定よていである山梨やまなしけん都留つる付近ふきん山梨やまなしリニア実験じっけんせん建設けんせつする工事こうじ着手ちゃくしゅした。過去かこ新幹線しんかんせんでは先行せんこうして建設けんせつした実験じっけんせん実用じつよう路線ろせん一部いちぶになってきたことから、事実じじつじょう中央ちゅうおう新幹線しんかんせん着工ちゃっこう期待きたいされた。当初とうしょそう延長えんちょう42.8kmの複線ふくせん路線ろせん計画けいかくされたが、予算よさん節減せつげんのため先行せんこう区間くかんとして18.4kmのみを建設けんせつし、1997ねんより実験じっけん開始かいしした。

運輸省うんゆしょう当時とうじ超電導ちょうでんどう磁気じき浮上ふじょうしき鉄道てつどう実用じつよう技術ぎじゅつ評価ひょうか委員いいんかい2000ねんに「長期ちょうき耐久たいきゅうせい経済けいざいせい一部いちぶつづ検討けんとうする課題かだいはあるものの、ちょう高速こうそく大量たいりょう輸送ゆそうシステムとして実用じつようけた技術ぎじゅつじょうのめどはったものとかんがえられる」と評価ひょうかした[4]2005ねんには「実用じつよう基盤きばん技術ぎじゅつ確立かくりつしたと判断はんだんできる」と総合そうごう技術ぎじゅつ評価ひょうかした[4][5]2006ねんには「2016ねんまでに交通こうつう機関きかんたいして一定いってい競争きょうそうりょくゆうするちょう高速こうそく大量たいりょう輸送ゆそうシステムとして実用じつよう技術ぎじゅつ確立かくりつすることを目指めざす」と表明ひょうめいした。

実現じつげんけたうご

リニア中央ちゅうおうエクスプレス建設けんせつ促進そくしん期成きせい同盟どうめいかい

1979ねん東京とうきょう神奈川かながわけん山梨やまなしけん長野ながのけん岐阜ぎふけん愛知あいちけん三重みえけん奈良ならけん大阪おおさかの9都府県とふけんにより「中央ちゅうおう新幹線しんかんせん建設けんせつ促進そくしん期成きせい同盟どうめいかい」が発足ほっそくし、1988ねん現在げんざい名称めいしょう変更へんこうした[6]早期そうき実現じつげんけて広報こうほう啓発けいはつ調査ちょうさ要望ようぼう活動かつどうなどを積極せっきょくてきおこない、としに1かい「リニア中央ちゅうおうエクスプレス建設けんせつ促進そくしんけん期成きせい同盟どうめいかい総会そうかい」を開催かいさいしている。現在げんざい事務じむきょく愛知あいちけん地域ちいき振興しんこう交通こうつう対策たいさくにあり、愛知あいち県知事けんちじ神田かんだしんあき会長かいちょうつとめている。

また東京とうきょう大阪おおさかのぞく7けんには、それぞれの県知事けんちじ会長かいちょうつとめる「リニア中央ちゅうおうエクスプレス建設けんせつ促進そくしん○○けん期成きせい同盟どうめいかい(○○にはけんめいはいる、たとえば長野ながのけん建設けんせつ促進そくしん長野ながのけん協議きょうぎかい)」が設立せつりつされている[7]

国会こっかい議員ぎいん連盟れんめい

議員ぎいん連盟れんめいには超党派ちょうとうは議連ぎれんによる「リニア中央ちゅうおうエクスプレス建設けんせつ促進そくしん国会こっかい議員ぎいん連盟れんめい」(1988ねん設立せつりつ)と自民党じみんとう議連ぎれんによる「リニア中央ちゅうおうエクスプレス建設けんせつ促進そくしん議員ぎいん連盟れんめい」(1978ねん設立せつりつ)、民主党みんしゅとう議連ぎれんによる「民主党みんしゅとうリニア中央ちゅうおう新幹線しんかんせん推進すいしん議員ぎいん連盟れんめい」(2008ねん設立せつりつ)が存在そんざいする[6]。それぞれ堀内ほりうち光雄みつお中山なかやま太郎たろう鳩山はとやま由紀夫ゆきお会長かいちょうつとめている[8]

JR東海とうかい

1990ねん2がつ運輸うんゆ大臣だいじん当時とうじ)はJR東海とうかいおよび日本鉄道建設公団にほんてつどうけんせつこうだんたいし、中央ちゅうおう新幹線しんかんせん整備せいび計画けいかく決定けっていけて地形ちけい地質ちしつなどの調査ちょうさ全線ぜんせんにわたりおこなうよう指示しじした。JR東海とうかい中央ちゅうおう新幹線しんかんせんを「中央ちゅうおうリニアエクスプレス」としょうして、東海道新幹線とうかいどうしんかんせん主要しゅようえきにリニア車両しゃりょう実物じつぶつだい模型もけい展示てんじするなど建設けんせつけたキャンペーンを展開てんかいした。

その東海道新幹線とうかいどうしんかんせん品川しながわえき新設しんせつなどの輸送ゆそうりょく増強ぞうきょうさくくわえバブル崩壊ほうかい輸送ゆそうりょう頭打あたまうちにより輸送ゆそう需給じゅきゅう逼迫ひっぱくする可能かのうせいとおのいたため、中央ちゅうおう新幹線しんかんせん建設けんせつうごきも一旦いったん低調ていちょうになった。しかし景気けいき回復かいふくによりふたた2003ねんから輸送ゆそうりょう増加ぞうかてんじたことから、JR東海とうかいはふたたび中央ちゅうおう新幹線しんかんせんのリニア方式ほうしきでの建設けんせつした。

2005ねん開催かいさいされた「あい地球ちきゅうはく」では、JR東海とうかいは「超電導ちょうでんどうリニアかん」を出展しゅってんした。会場かいじょうにはMLX01-1の実物じつぶつ展示てんじされ、来場らいじょうしゃ実際じっさい車中しゃちゅうはいることもできた。

2006ねん9月25にち、JR東海とうかい独自どくじ資金しきん3,550おくえん投入とうにゅうして山梨やまなしリニア実験じっけんせん建設けんせつ区間くかん建設けんせつ当初とうしょ計画けいかくどおりの42.8kmに延伸えんしんすることを発表はっぴょうした。同時どうじにこれまでの実験じっけんにもとづいて開発かいはつされた経済けいざいせい耐久たいきゅうせいたかめた機器きき導入どうにゅう全面ぜんめんてき設備せつび更新こうしんするほか、実用じつようちか長編ちょうへんなり車両しゃりょうだい深度しんど地下ちか想定そうていちょう編成へんせいにも対応たいおうしたえき設備せつび導入どうにゅうする。ほん計画けいかくは2007ねんには国土こくど交通省こうつうしょう認可にんかされ、2008ねん5月30にち延伸えんしん工事こうじ着工ちゃっこうされた。

つづいて2007ねん4がつ26にち東海道新幹線とうかいどうしんかんせん輸送ゆそうりょう過去かこ最高さいこうとなった2006年度ねんど決算けっさん短信たんしん発表はっぴょうされ、首都しゅとけん - 中京ちゅうきょうけん - 近畿きんきけんむす東海道新幹線とうかいどうしんかんせん発展はってんてき代替だいたいてきバイパスをみずからのイニシアティブのもとに推進すいしん実現じつげんするためのだいいち局面きょくめんとして、2025ねん首都しゅとけん - 中京ちゅうきょうけんでリニアモーターカーを使つかった中央ちゅうおう新幹線しんかんせん営業えいぎょう運転うんてん開始かいし目指めざ方針ほうしん明記めいきされた。今後こんご具体ぐたいてき工事こうじ計画けいかく、ルート、建設けんせつ費用ひよう負担ふたんなどの検討けんとう開始かいしするという。

2007ねん10月16にちにJR東海とうかい東京とうきょう - 名古屋なごやあいだ用地ようち買収ばいしゅうふく建設けんせつを4ちょうから6ちょうえん試算しさんしていることをあきらかにした。1kmたりの建設けんせつ平均へいきんすると150おくから200おくえん試算しさんしており、これは東京とうきょう - 名古屋なごやあいだ最短さいたん距離きょりである280kmでむすぶことを前提ぜんていとしている。また、山梨やまなしけんから長野ながのけんにまたがる区間くかんは、みなみアルプス(赤石山脈あかいしさんみゃく)にトンネルを計画けいかくし、実現じつげん可能かのう検討けんとうおこなうことになっている。

その、2007ねん10月23にちには、JR東海とうかいみなみアルプス付近ふきん地形ちけい地質ちしつ調査ちょうさおこなうことを決定けっていした。中央ちゅうおう新幹線しんかんせんみなみアルプスでのトンネル建設けんせつ可能かのうせいさぐるのが目的もくてきとみられている。リニア中央ちゅうおうエクスプレス建設けんせつ促進そくしん期成きせい同盟どうめいかい作成さくせいした、中央ちゅうおう新幹線しんかんせんのルート概略がいりゃくでは、長野ながの県内けんないみなみアルプスをけるようにカーブをえがくため、この概略がいりゃくどおりに建設けんせつされた場合ばあい時間じかんてきなロスが想定そうていされていた。もし、みなみアルプスにトンネルが建設けんせつされた場合ばあい、ほぼ直線ちょくせんちかいルートになることにくわえ、走行そうこう距離きょりみじかくなるため、建設けんせつ促進そくしん期成きせい同盟どうめいかい想定そうていしたルートよりも所要しょよう時間じかん短縮たんしゅくできる。トンネルの建設けんせつ工事こうじともない、建設けんせつふくらむことも予想よそうされるが、JR東海とうかい諏訪すわとおBルート建設けんせつするより用地ようち買収ばいしゅうやすくなるとしている。中央ちゅうおう自動車じどうしゃどう当初とうしょ東京とうきょうからみなみアルプスを貫通かんつうして愛知あいちけんいたるルートで計画けいかくされていたが、建設けんせつ膨大ぼうだいになる、当時とうじ技術ぎじゅつりょくりなかったことなどを理由りゆう現在げんざいのルートに変更へんこうされた経緯けいいがある。

つづいて2007ねん12月25にちに、JR東海とうかい首都しゅとけん - 中京ちゅうきょうけんあいだ超電導ちょうでんどうリニア方式ほうしきによる東海道新幹線とうかいどうしんかんせんバイパスとして中央ちゅうおう新幹線しんかんせん全額ぜんがく自己じこ負担ふたん建設けんせつすることを発表はっぴょうした[9]路線ろせん距離きょりやく290km、そう事業じぎょうやく5.1ちょうえん具体ぐたいてき資金しきん調達ちょうたつ方法ほうほう未定みていとされたが、試算しさんでは開業かいぎょう8ねんには2007年度ねんどどう水準すいじゅん長期ちょうき債務さいむ残高ざんだかもどり、自力じりき東海道新幹線とうかいどうしんかんせん黒字くろじと、借入金かりいれきんによる資金しきん調達ちょうたつ)で建設けんせつしても財務ざいむ健全けんぜんせい問題もんだいないとされている。ただし、地元じもと要望ようぼう建設けんせつされる途中とちゅうえきについては、地元じもと建設けんせつ費用ひよう負担ふたんもとめるものとされた。全額ぜんがく自己じこ負担ふたんでの建設けんせつ実現じつげんした場合ばあい民間みんかん企業きぎょう独力どくりょく開業かいぎょうするはつ新幹線しんかんせんとなる。今後こんご実用じつよう建設けんせつにあたって全国ぜんこく新幹線しんかんせん鉄道てつどう整備せいびほうのっと方向ほうこうしている。

また、2007ねん12月28にちに、これまで「首都しゅとけん」としてきた中央ちゅうおう新幹線しんかんせんさきを、JR東海とうかい東京とうきょうえき品川しながわえき新横浜しんよこはまえきの3えきしぼんでいることがあきらかになった。「中京ちゅうきょうけん」でのさき名古屋なごやえきとなる見込みこみ。既存きそん東海道新幹線とうかいどうしんかんせんむすけることで、利用りようきゃく東海道とうかいどう中央ちゅうおうりょう新幹線しんかんせん容易よういえらべるようにすることで利便りべんせいたかめるねら[10]首都しゅとけん候補こうほえきのうち、いまのところ有力ゆうりょくされているのは、東海道新幹線とうかいどうしんかんせんなどの主要しゅよう路線ろせん起点きてんである東京とうきょうえきと、JR東海とうかい拠点きょてんすすめている品川しながわえきという。ルートは山梨やまなしリニア実験じっけんせんひがしはしとなる山梨やまなしけん上野原うえのはらからさらに延伸えんしんさせ、東京とうきょう都心としんふかさ40mちょうだい深度しんど地下ちかトンネルでつらぬ構想こうそうとみられている。ただし、建設けんせつ条件じょうけんなどで都心としんルートが困難こんなんになった場合ばあい新横浜しんよこはまえきとするか、またはどうえき経由けいゆして東海道新幹線とうかいどうしんかんせんなみそうし、東京とうきょうえきれる可能かのうせいもある。

2008ねん1がつ23にちには、共同通信社きょうどうつうしんしゃによってJR東海とうかい松本まつもと正之まさゆき社長しゃちょうへのインタビューがおこなわれた。このインタビューのなか松本まつもと社長しゃちょうは、中央ちゅうおう新幹線しんかんせん開業かいぎょうは、既存きそん東海道新幹線とうかいどうしんかんせん停車駅ていしゃえきすうやすことで、生活せいかつ密着みっちゃくがた鉄道てつどう路線ろせんとして、中央ちゅうおう新幹線しんかんせんとの差別さべつはかかんがえをしめした。中央ちゅうおう新幹線しんかんせん都市としあいだちょう高速こうそく専用せんようせん位置いちづけ、現在げんざいの「のぞみ」の役割やくわり中央ちゅうおう新幹線しんかんせんになうことで、停車駅ていしゃえきやすことができるようになり、沿線えんせん利便りべんせい向上こうじょう見込みこめると指摘してきしている。

2008ねん2がつ20日はつかにJR東海とうかい葛西かさい敬之たかゆき会長かいちょうが、東京とうきょう都内とない講演こうえんし、中央ちゅうおう新幹線しんかんせん運賃うんちん東海道新幹線とうかいどうしんかんせんよりすうひゃくから1000えんたか程度ていどにするとべた[11]。また、座席ざせきは「グリーン」や「普通ふつう」などの区分くぶんもうけずに、全席ぜんせき指定していとするかんがえをしめした。

2008ねん5月31にち中日新聞ちゅうにちしんぶん[12]によると、JR東海とうかい関係かんけいしゃはなしとして東名とうめいあいだ中間なかまえきは2・3えき程度ていどでかかる費用ひよう地元じもと負担ふたんとし、途中とちゅうえき候補こうほとして橋本はしもとえき付近ふきん甲府こうふ付近ふきん飯田いいだ付近ふきんげている。

2008ねん7がつ3にちにJR東海とうかい松本まつもと正之まさゆき社長しゃちょうによる記者きしゃ会見かいけん[13][14]おこなわれ、松本まつもと社長しゃちょう首都しゅとけん中央ちゅうおう新幹線しんかんせんさきとして、品川しながわえき有力ゆうりょくであるとの見方みかたしめした。東京とうきょう都心としんからの距離きょりくわえて、新幹線しんかんせんなどとの接続せつぞく考慮こうりょすると東京とうきょうえきもしくは品川しながわえきしぼられ、建設けんせつ難易なんいからすると、東京とうきょうえきのほうがむずかしいとべた。

2008ねん11月7にちには、JR東海とうかい葛西かさい敬之たかゆき会長かいちょう名古屋なごや市内しない講演こうえんし、「東京とうきょう名古屋なごや大阪おおさかでは新幹線しんかんせんとリニアのどちらでもえが可能かのうにしたい」と中央ちゅうおう新幹線しんかんせん新大阪しんおおさかえきれの意向いこうしめした[15]

中央ちゅうおうリニア新幹線しんかんせん基本きほんスキーム検討けんとう会議かいぎ

2004ねん国土こくど交通省こうつうしょう鉄道てつどう局長きょくちょう私的してき諮問しもん機関きかん中央ちゅうおうリニア新幹線しんかんせん基本きほんスキーム検討けんとう会議かいぎ」は2000ねんのデータにもとづいた試算しさん結果けっか公表こうひょうした。

工事こうじ前提ぜんてい条件じょうけん 東京とうきょう-大阪おおさかあいだ

  • 工期こうきは7から10ねん
  • ぜんルートやく500km、そのうちトンネルはやく60%、東京とうきょうけん名古屋なごやけん大阪おおさかけんやく100km区間くかんだい深度しんど地下ちか使用しよう
  • 沿線えんせん9都府県とふけん東京とうきょう神奈川かながわ山梨やまなし長野ながの岐阜ぎふ愛知あいち三重みえ奈良なら大阪おおさか)にそれぞれ1えきずつ、けい9えき設置せっち
  • 1kmあたりの建設けんせつコストはやく170おくから180おくえん
  • 全体ぜんたい建設けんせつコストはやく7ちょう7000おくから9ちょう2000おくえん
  • リニア車両しゃりょう1りょうやく8おくえん
  • 1あいだたり10往復おうふく運転うんてん必要ひつよう車両しゃりょうやく800から900りょう
  • 全体ぜんたい車両しゃりょうコストはやく6400おくから7200おくえん

旅客りょかく輸送ゆそう前提ぜんてい条件じょうけん 2020ねん開業かいぎょう

  • 経済けいざい成長せいちょうりつが0%、1%、2%の3パターンを想定そうてい
  • 運賃うんちん水準すいじゅん15,000えんから17,000えん想定そうてい(2004ねん発表はっぴょう東京とうきょうから新大阪しんおおさかあいだのぞみ通常つうじょう14,720えん
  • 需要じゅよう予測よそく
    • リニア新幹線しんかんせん 254おくから345おくひとキロ
    • 東海道新幹線とうかいどうしんかんせん 203おくから238おくにんキロ(2000ねん実績じっせき397おくにんキロ、2006年度ねんど実績じっせき445おくにんキロ)
    • リニア+東海道新幹線とうかいどうしんかんせん 457おくから583おくにんキロ
    • 全体ぜんたい需要じゅようは、2000ねんとの比較ひかくで1.24から1.44ばい
    • リニア中央ちゅうおう新幹線しんかんせん建設けんせつしなかった場合ばあい東海道新幹線とうかいどうしんかんせんのみの需要じゅよう予測よそくは390おくから433おくにんキロ。

建設けんせつけての課題かだい

建設けんせつ資金しきん問題もんだい

「リニア中央ちゅうおうエクスプレス建設けんせつ促進そくしん期成きせい同盟どうめいかい」の試算しさんによると、経済けいざい効果こうか最大さいだい21ちょうえんになるとされる。しかしながらそう投資とうしがくやく8.3から9.9ちょうえんといわれる資金しきん調達ちょうたつのめどはついておらず、今後こんご課題かだいとなっている。また建設けんせつ圧縮あっしゅくするため、山梨やまなしリニア実験じっけんせんでは延伸えんしん工事こうじわせ、より経済けいざいてき設計せっけい軌道きどうえき設備せつびとう設置せっち実証じっしょうする予定よていである。

JR東海とうかいは2025ねん開業かいぎょう目指めざしている首都しゅとけん - 中京ちゅうきょうけんあいだそう事業じぎょうやく5ちょうえん試算しさんしている。このがくかんして同社どうしゃ首都しゅとけん - 中京ちゅうきょうけんだけなら全線ぜんせん東京とうきょう - 大阪おおさか)にくら建設けんせつすくなく、技術ぎじゅつ革新かくしん車両しゃりょう製造せいぞうおおきく削減さくげんできるとみている。また、上記じょうきとおり、JR東海とうかい2007ねん12月25にち首都しゅとけん - 中京ちゅうきょうけんあいだ超電導ちょうでんどうリニアによる東海道新幹線とうかいどうしんかんせんバイパスとして、全額ぜんがく自己じこ負担ふたん建設けんせつする計画けいかく発表はっぴょうした。

北陸ほくりく新幹線しんかんせんとの関係かんけい

東海道新幹線とうかいどうしんかんせん代替だいたい路線ろせんとしては建設けんせつ先行せんこうしている北陸ほくりく新幹線しんかんせんじゅうふんという意見いけんもある。北陸ほくりく新幹線しんかんせん東京とうきょう - 大阪おおさかあいだ全長ぜんちょう700kmのうち3ぶんの2(やく460km)が開業かいぎょうもしくは着工ちゃっこうみであり、のこりは3ぶんの1(やく240km)の着工ちゃっこう区間くかんのみである。なお、着工ちゃっこう区間くかんのうち敦賀つるが - 大阪おおさかあいだのルートは決定けっていである。

実際じっさい北陸ほくりく新幹線しんかんせん初期しょき計画けいかくでは東海道新幹線とうかいどうしんかんせんのバイパスを意識いしきして、長野ながの富山とやま直線ちょくせんルートでむすんで距離きょり短縮たんしゅくすることがかんがえられていた。しかし、技術ぎじゅつてき問題もんだい建設けんせつなどの問題もんだいから、飛騨ひだ山脈さんみゃく迂回うかいして上越じょうえつとおるルートになった。また、碓氷峠うすいとうげでは減速げんそく運転うんてんいられているなど、東海道新幹線とうかいどうしんかんせん代替だいたいするのは無理むりがある。現在げんざいでは北陸ほくりく新幹線しんかんせん推進すいしんする立場たちばから「災害さいがい東海道新幹線とうかいどうしんかんせん不通ふつうになった場合ばあいは、バイパスになりる」と主張しゅちょうされる程度ていど後退こうたいしており、中央ちゅうおう新幹線しんかんせんわりるものではなくなった。

一方いっぽう北陸ほくりく新幹線しんかんせん敦賀つるが以西いせいについては、建設けんせつ米原まいばらまでとして建設けんせつ圧縮あっしゅくし、米原まいばら - 大阪おおさかあいだ東海道新幹線とうかいどうしんかんせんれるあん存在そんざいしている。自民党じみんとう整備せいび新幹線しんかんせん建設けんせつ促進そくしん議連ぎれん会長かいちょうもり喜朗よしろう若狭わかさルートは現実げんじつてき発言はつげんしており、建設けんせつやす米原まいばらルートが候補こうほがっているのだが、本案ほんあん問題もんだいてん東海道新幹線とうかいどうしんかんせん増発ぞうはつ本数ほんすう余裕よゆうがなく直通ちょくつうむずかしいてんである(北陸ほくりく新幹線しんかんせん#敦賀つるが以西いせい参照さんしょう)。

中央ちゅうおう新幹線しんかんせん建設けんせつされれば東海道新幹線とうかいどうしんかんせん余裕よゆうができ、この問題もんだいてん解決かいけつするが、中央ちゅうおう新幹線しんかんせん建設けんせつまらなければ北陸ほくりく新幹線しんかんせん米原まいばらルートには現実げんじつせいがない。すなわち、「北陸ほくりく新幹線しんかんせんがあれば中央ちゅうおう新幹線しんかんせん不要ふよう」という主張しゅちょう終息しゅうそくし、「中央ちゅうおう新幹線しんかんせんがあれば北陸ほくりく新幹線しんかんせん一部いちぶ区間くかん不要ふよう」という関係かんけい変化へんかしているのである。

運営うんえい会社かいしゃ問題もんだい

並行へいこう在来ざいらいせんかんがえた場合ばあい東京とうきょうがわ東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう(JR東日本ひがしにっぽん)、大阪おおさかがわ西日本旅客鉄道にしにほんりょかくてつどう(JR西日本にしにほん)である。国鉄こくてつ民営みんえい建設けんせつされた新幹線しんかんせん運営うんえい並行へいこう在来ざいらいせん帰属きぞくじゅんじて決定けっていされているため、この原則げんそくしたがえば中央ちゅうおう新幹線しんかんせん東京とうきょうがわからJR東日本ひがしにっぽん、JR東海とうかい、JR西日本にしにほんの3しゃうことになる。また、中央ちゅうおう本線ほんせん関西本線かんさいほんせん旅客りょかく中央ちゅうおう新幹線しんかんせんにシフトすることが予想よそうされるため、JR東日本ひがしにっぽん、JR西日本にしにほん両社りょうしゃ中央ちゅうおう新幹線しんかんせん経営けいえい参加さんかすることを希望きぼうしていたTemplate:よう出展しゅってん

しかし、中央ちゅうおう新幹線しんかんせん旅客りょかく東海道新幹線とうかいどうしんかんせん同様どうようさん大都市だいとしけんあいだ長距離ちょうきょりきゃく大半たいはんめることが予想よそうされる。また東海道新幹線とうかいどうしんかんせんからも相当そうとうりょう旅客りょかくがシフトするとかんがえられるが、JR東海とうかい営業えいぎょう収入しゅうにゅうやく9わり東海道新幹線とうかいどうしんかんせんからているため中央ちゅうおう新幹線しんかんせん帰属きぞく死活しかつ問題もんだいであり、自社じしゃによる東海道新幹線とうかいどうしんかんせんとの一元いちげんてき経営けいえい主張しゅちょうしている[16]。JR東海とうかい山梨やまなしリニア実験じっけんせん建設けんせつ一部いちぶ負担ふたんしたさいにこれを確約かくやくしたとしておりTemplate:よう出展しゅってん、さらに全額ぜんがく自己じこ資金しきん延伸えんしん工事こうじ着手ちゃくしゅし「自社じしゃ単独たんどくでのリニア新幹線しんかんせん建設けんせつ」にけた布石ふせきいている。

また、1990ねんくに中央ちゅうおう新幹線しんかんせんにおける実現じつげん念頭ねんとう決定けっていした山梨やまなしリニア実験じっけんせん建設けんせつかんしてJR東海とうかい特別とくべつ負担ふたんおこなうにあたり、中央ちゅうおう新幹線しんかんせんはJR東海とうかい東海道新幹線とうかいどうしんかんせんとともに一元いちげんてき経営けいえいすることを当時とうじ運輸省うんゆしょう確認かくにんしたTemplate:よう出展しゅってん

そして現在げんざい、JR東海とうかい民間みんかん主導しゅどう建設けんせつ推進すいしんしており、このまま事業じぎょうすれば事業じぎょう主体しゅたいがJR東海とうかい単独たんどくになるのは自明じめいである。またJR東海とうかい中間なかまえき設置せっち消極しょうきょくてきでありTemplate:よう出展しゅってん実質じっしつてき並行へいこう路線ろせん東海道新幹線とうかいどうしんかんせんであるため、JR東日本ひがしにっぽんやJR西日本にしにほん並行へいこう在来ざいらいせん問題もんだいしていないTemplate:よう出展しゅってん

てつ軌道きどう方式ほうしきとの比較ひかく

てつ軌道きどう方式ほうしき建設けんせつされる可能かのうせい存在そんざいした。JR東海とうかいてつ軌道きどうでの高速こうそく試験しけん車両しゃりょうとして955かたち新幹線しんかんせん高速こうそく試験しけん電車でんしゃ通称つうしょう300X)を開発かいはつし、1995ねんから7年間ねんかんわた走行そうこう試験しけん実施じっしした。

また、JR東日本ひがしにっぽん現在げんざい開発かいはつちゅう新幹線しんかんせんE954かたち電車でんしゃ通称つうしょうFASTECH 360 S)は将来しょうらい営業えいぎょう最高さいこう速度そくど360km/hを目指めざしている。かり中央ちゅうおう新幹線しんかんせんをこの速度そくど運行うんこうできたとすると東京とうきょう - 大阪おおさかあいだは1あいだ40ふん程度ていどで、所要しょよう時間じかん1あいだ目標もくひょうとしているリニアにはおよばないものの、現在げんざい東海道新幹線とうかいどうしんかんせん最速さいそくである2あいだ25ふんから大幅おおはば短縮たんしゅくすることができ、山陽新幹線さんようしんかんせんへの直通ちょくつう可能かのうになる。

このような理由りゆうからてつ軌道きどう方式ほうしき意見いけん一部いちぶにあったものの、実際じっさい事業じぎょう主体しゅたいであるJR東海とうかい自己じこ負担ふたんによる超電導ちょうでんどうリニア方式ほうしきでの建設けんせつ発表はっぴょうしている。なお、新幹線しんかんせん整備せいび計画けいかくでは方式ほうしきてつ軌道きどうか、リニアか)をさだめることになっているが、中央ちゅうおう新幹線しんかんせん基本きほん計画けいかく段階だんかいであるため、正式せいしきには方式ほうしきさだまっていない。

天候てんこう地形ちけい問題もんだい

新幹線しんかんせんは、東海道新幹線とうかいどうしんかんせん関ヶ原せきがはら付近ふきんゆき影響えいきょうつよけた経験けいけんから、のち積雪せきせつ地帯ちたい建設けんせつされた区間くかんでははいせつしょうゆき対応たいおうした軌道きどう設備せつび車両しゃりょう構造こうぞう開発かいはつして解決かいけつした。中央ちゅうおう新幹線しんかんせん山間さんかん建設けんせつされるため、リニア方式ほうしきでの積雪せきせつ対策たいさく技術ぎじゅつ開発かいはつされている。国鉄こくてつ時代じだいには、北海道ほっかいどう千歳ちとせ地区ちくにリニア軌道きどうした高架こうか構造こうぞうぶつ設置せっちして、軌道きどう隙間すきまからゆきちる構造こうぞう試験しけんされた。また、山梨やまなし実験じっけんせんでは積雪せきせつ走行そうこう除雪じょせつ設備せつび耐久たいきゅうせいなども研究けんきゅう対象たいしょうになっており、中央ちゅうおう新幹線しんかんせんけて技術ぎじゅつ実証じっしょうつづけている。

また、赤石山脈あかいしさんみゃくなどおおくのやま通過つうかするため地形ちけい問題もんだいのクリアも課題かだいとなっている。赤石山脈あかいしさんみゃく付近ふきんのルートのあんは、長野ながのけん木曽きそたに南下なんかする「Aルート」、どうけん伊那いなたにとおる「Bルート」、赤石山脈あかいしさんみゃく貫通かんつうする「Cルート」の3つがあり、現在げんざいはBルートとCルートのいずれかにほぼしぼまれている。長野ながのけん諏訪すわ地域ちいき上伊那かみいな地域ちいき自治体じちたいなどはBルートを支持しじしているが、JR東海とうかい最短さいたん距離きょり建設けんせつできるCルートをかんがえており、糸魚川いといがわ静岡しずおか構造こうぞうせんだい断層だんそうたい長大ちょうだいトンネルで貫通かんつうすることになるため、地質ちしつ調査ちょうさおこない、2008ねん10がつ適切てきせつ施工しこうほう選択せんたくすれば建設けんせつ可能かのうとの調査ちょうさ結果けっかをまとめた[17]

なお、2008ねん10月3にち同月どうげつ4にちけの中日新聞ちゅうにちしんぶん[18]によると、Cルートが有力ゆうりょくとなっており、同月どうげつ7にち朝日新聞あさひしんぶん[19]によれば、JR東海とうかいはCルートで建設けんせつする方針ほうしんかため、2008ねん12月26にちにはJR東海とうかい葛西かさい敬之たかゆき会長かいちょう都内とない会見かいけんおこなって「実現じつげん可能かのうなのは直線ちょくせんルートだけ」と強調きょうちょうした[20]

検討けんとうされているルート

品川しながわえきから橋本はしもとえき付近ふきん、リニア実験じっけんせん経由けいゆし、

  1. 山梨やまなしけん甲府こうふ付近ふきんから木曽きそたに愛知あいちけん名古屋なごや付近ふきんいた大回おおまわりルート(Aルート)
  2. 山梨やまなしけん甲府こうふ付近ふきんから伊那いなたに愛知あいちけん名古屋なごや付近ふきんいた迂回うかいルート(Bルート)
    • 長野ながのけん要望ようぼうするルート
  3. 山梨やまなしけん甲府こうふ付近ふきんからみなみアルプスを名古屋なごや付近ふきんいた直線ちょくせんルート(Cルート)
    • 東海旅客鉄道とうかいりょかくてつどう建設けんせつ方針ほうしんかためたルート
    • 東海旅客鉄道とうかいりょかくてつどうは、距離きょりみじか経済けいざい合理ごうりせいたかいとされる「みなみアルプスをつらぬ直線ちょくせんルートでの建設けんせつ可能かのう」とする地形ちけい地質ちしつ調査ちょうさ結果けっか[21][22]もとづき、山梨やまなしけん甲府こうふ付近ふきんからみなみアルプスを名古屋なごや付近ふきんいた直線ちょくせんルートでの中央ちゅうおうリニア新幹線しんかんせん建設けんせつ方針ほうしんを2008ねん10がつ21にちかためた。

歴史れきし

  • 1973ねん11月 - 全国ぜんこく新幹線しんかんせん鉄道てつどう整備せいびほうもとづく建設けんせつ開始かいしすべき新幹線しんかんせん鉄道てつどう路線ろせんさだめる基本きほん計画けいかく決定けってい
  • 1974ねん4がつ - 運輸うんゆ大臣だいじん当時とうじ)が国鉄こくてつ甲府こうふ付近ふきん - 名古屋なごや付近ふきんあいだにおける山岳さんがくトンネル地形ちけい地質ちしつ調査ちょうさとうをするように指示しじ
  • 1987ねん12月 - 運輸うんゆ大臣だいじん当時とうじ)が日本鉄道建設公団にほんてつどうけんせつこうだん甲府こうふ付近ふきん - 名古屋なごや付近ふきんあいだにおける山岳さんがくトンネル地形ちけい地質ちしつ調査ちょうさとうをするように指示しじ
  • 1990ねん
    • 2がつ - 運輸うんゆ大臣だいじん当時とうじ)が日本鉄道建設公団にほんてつどうけんせつこうだんとJR東海とうかいぜん区間くかん地形ちけい地質ちしつとう調査ちょうさをするように指示しじ
    • 11月 - 山梨やまなしリニア実験じっけんせん建設けんせつ着手ちゃくしゅ
  • 1997ねん - 山梨やまなしリニア実験じっけんせん先行せんこう区間くかん18.4kmが完成かんせいし、走行そうこう試験しけん開始かいし
  • 2003ねん - 山梨やまなしリニア実験じっけんせんにおいて581km/hを達成たっせいし、翌年よくねん世界せかい最高さいこう速度そくどとしてギネス認定にんてい
  • 2008ねん - 地質ちしつ調査ちょうさ報告ほうこくけて、JR東海とうかい直線ちょくせんルート(Cルート)で建設けんせつする方針ほうしん決定けってい
  • 2013ねん - 山梨やまなしリニア実験じっけんせん延伸えんしん工事こうじ完成かんせいし、実験じっけんせん42.8kmが全線ぜんせん開通かいつうする予定よてい
  • 2025ねん - このとしまでに首都しゅとけん - 中京ちゅうきょうけんあいだ営業えいぎょう運転うんてん開始かいしする目標もくひょう

関連かんれん項目こうもく

脚注きゃくちゅう

  1. ^ リニア中央ちゅうおうエクスプレス建設けんせつ促進そくしん期成きせい同盟どうめいかい. “リニア中央ちゅうおう新幹線しんかんせんってなに?”. リニア中央ちゅうおう新幹線しんかんせん概要がいよう. 6月4にち閲覧えつらんaccessdateの記入きにゅう不備ふびがあります。
  2. ^ JR東海じぇいあーるとうかい リニア中央ちゅうおう新幹線しんかんせん みなみアルプス直線ちょくせんルートを重視じゅうし」 FujiSankei Business i. 2008ねん10がつ16にち
  3. ^ 東海道新幹線とうかいどうしんかんせんバイパスの実現じつげんけて」(PDF)『アニュアルレポート2008』 東海旅客鉄道とうかいりょかくてつどう
  4. ^ a b リニア中央ちゅうおうエクスプレス建設けんせつ促進そくしん期成きせい同盟どうめいかい. “あゆみ”. 1月7にち閲覧えつらんaccessdateの記入きにゅう不備ふびがあります。
  5. ^ 超電導ちょうでんどう磁気じき浮上ふじょうしき鉄道てつどう実用じつよう技術ぎじゅつ評価ひょうか(PDF) 超電導ちょうでんどう磁気じき浮上ふじょうしき鉄道てつどう実用じつよう技術ぎじゅつ評価ひょうか委員いいんかい 2005ねん3がつ11にち
  6. ^ a b リニア中央ちゅうおうエクスプレス建設けんせつ促進そくしん期成きせい同盟どうめいかい. “実現じつげんけて”. かく団体だんたい. 1月8にち閲覧えつらんaccessdateの記入きにゅう不備ふびがあります。
  7. ^ http://linear-chuo-exp-cpf.gr.jp/pdf/domei.pdf
  8. ^ http://linear-chuo-exp-cpf.gr.jp/pdf/kokkai.pdf
  9. ^ 東海旅客鉄道とうかいりょかくてつどう (2007ねん12月25にち). “自己じこ負担ふたん前提ぜんていとした東海道新幹線とうかいどうしんかんせんバイパス、すなわ中央ちゅうおう新幹線しんかんせん推進すいしんについて” (PDF). 2008ねん11月14にち閲覧えつらん
  10. ^ 東京とうきょう品川しながわ有力ゆうりょくに=リニア新幹線しんかんせんれ-JR東海じぇいあーるとうかい時事通信じじつうしん 2007ねん12月28にち 15:22
  11. ^ リニア中央ちゅうおう新幹線しんかんせん運賃うんちん東海道とうかいどうよりちょいこう JR東海とうかい会長かいちょう講演こうえん”. MSN産経さんけいニュース (2008ねん2がつ20日はつか). 2008ねん11月14にち閲覧えつらん
  12. ^ [1]
  13. ^ 2008ねん7がつ4にち / 読売新聞よみうりしんぶん朝刊ちょうかん / 8めん経済けいざいめん) / リニア始発駅しはつえき品川しながわ有力ゆうりょく
  14. ^ リニア始発しはつ品川しながわえき有力ゆうりょくとJR東海とうかい社長しゃちょう”. nikkansports.com (2008ねん7がつ3にち). 2008ねん11月14にち閲覧えつらん
  15. ^ リニア、新大阪しんおおさかえきれへ=「直線ちょくせんルート」楽観らっかん-JR東海とうかい会長かいちょう(2008ねん11月7にち時事通信じじつうしん
    http://charge.biz.yahoo.co.jp/vip/news/jij/081107/081107_mbiz059.html
    http://money.goo.ne.jp/investment/news/keizai/jijiji-081107X487.html
  16. ^ 東海旅客鉄道とうかいりょかくてつどう. “超電導ちょうでんどうリニアによる東海道新幹線とうかいどうしんかんせんバイパス”. 事業じぎょう紹介しょうかい. 2009ねん2がつ9にち閲覧えつらん
  17. ^ JR東海じぇいあーるとうかい、リニア3ルート併記へいき 経路けいろ綱引つなひ本格ほんかく 日経にっけいネット 2008ねん10がつ15にち
  18. ^ http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2008100402000138.html
  19. ^ リニア新幹線しんかんせんみなみアルプス直下ちょっかルート」 JR東海じぇいあーるとうかい方針ほうしん asahi.com 2008ねん10がつ7にち
  20. ^ JR東海じぇいあーるとうかい会長かいちょう「リニアは直線ちょくせんルート」 - FujiSankei Business i. 2008ねん12月27にち
  21. ^ 東海旅客鉄道とうかいりょかくてつどう (2008ねん10がつ22にち). “中央ちゅうおう新幹線しんかんせん東京とうきょう大阪おおさかあいだ地形ちけい地質ちしつ調査ちょうさ報告ほうこくしょ 概要がいよう” (PDF). 2008ねん11月14にち閲覧えつらん
  22. ^ 東海旅客鉄道とうかいりょかくてつどう (2008ねん10がつ22にち). “中央ちゅうおう新幹線しんかんせん東京とうきょう大阪おおさかあいだ地形ちけい地質ちしつ調査ちょうさ報告ほうこくしょ提出ていしゅつにあたって” (PDF). 2008ねん11月14にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク