はとバス

株式会社かぶしきがいしゃはとバス
Hato Bus Co., Ltd.

種類しゅるい	株式会社かぶしきがいしゃ
市場いちば情報じょうほう	非ひ上場じょうじょう
本社ほんしゃ所在地しょざいち	日本にっぽん 〒143-8512 東京とうきょう都と大田おおた区く平和へいわ島とう五ご丁目ちょうめ4番ばん1号ごう
本店ほんてん所在地しょざいち	〒100-0005 東京とうきょう都と千代田ちよだ区く丸まるの内うち一いち丁目ちょうめ10番ばん15号ごう はとバス東京とうきょう営業えいぎょう所しょ
設立せつりつ	1948年ねん（昭和しょうわ23年ねん）8月がつ14日にち （新しん日本にっぽん観光かんこう株式会社かぶしきがいしゃ）
業種ぎょうしゅ	陸運りくうん業ぎょう
法人ほうじん番号ばんごう	5010001026807
事業じぎょう内容ないよう	一般いっぱん乗合のりあい旅客りょかく自動車じどうしゃ運送うんそう事業じぎょう 一般いっぱん貸切かしきり旅客りょかく自動車じどうしゃ運送うんそう事業じぎょう 第だい2種しゅ旅行りょこう業ぎょう ホテル事業じぎょう 自動車じどうしゃ整備せいび業ぎょう 路線ろせんバス受託じゅたく事業じぎょう 不動産ふどうさん賃貸ちんたい業ぎょう
代表だいひょう者しゃ	武市たけいち玲子れいこ（取締役とりしまりやく社長しゃちょう）
資本しほん金きん	4億おく5,000万まん円えん
売上うりあげ高だか	単独たんどく：175億おく円えん （2019年ねん6月がつ期き）
純じゅん利益りえき	1億おく8800万まん円えん （2023年ねん6月がつ期き）
総そう資産しさん	187億おく2500万まん円えん （2023年ねん6月がつ期き）
従業じゅうぎょう員数いんずう	単独たんどく：899名めい （2023年ねん6月がつ現在げんざい）
決算けっさん期き	6月30日にち
主要しゅよう株主かぶぬし	東京とうきょう都と 37.93% 株式会社かぶしきがいしゃJTB 27.57% 公益こうえき財団ざいだん法人ほうじんメトロ文化ぶんか財団ざいだん 12.53% 東京とうきょう地下鉄ちかてつ株式会社かぶしきがいしゃ 10.02% いすゞ自動車ずじどうしゃ株式会社かぶしきがいしゃ 8.28%
主要しゅよう子会社こがいしゃ	株式会社かぶしきがいしゃシーライン東京とうきょう 株式会社かぶしきがいしゃはとバスエージェンシー
外部がいぶリンク	www.hatobus.co.jp
特記とっき事項じこう：東京とうきょう都知事とちじ登録とうろく旅行りょこう業ぎょう第だい2-2379号ごう。 東京とうきょう地下鉄ちかてつの持分もちぶん法ほう適用てきよう会社かいしゃ。

本社ほんしゃ

株式会社かぶしきがいしゃはとバス（英えい: Hato Bus Co., Ltd.）は、東京とうきょう都と内うち・神奈川かながわ県けん内うちで定期ていき観光かんこうバスおよび貸切かしきりバスを運行うんこうしている会社かいしゃである。2003年ねん度どからは都営とえいバスの一部いちぶ営業えいぎょう所しょの運行うんこう受託じゅたくを行おこなっている（後述こうじゅつ）。

概要がいよう

1948年ねん8月がつ、新しん日本にっぽん観光かんこう株式会社かぶしきがいしゃとして設立せつりつされ、1949年ねん3月がつに東京とうきょう都とから遊覧ゆうらんバス事業じぎょうを譲渡ゆずりわたされた。現在げんざいの社名しゃめいに改称かいしょうされたのは1963年ねん。その後ご数すう回かいにわたり東京とうきょう都とが出資しゅっしし、現在げんざい、はとバスの資本しほん金きんの37.9%を東京とうきょう都とが出資しゅっししている。本社ほんしゃは東京とうきょう都と大田おおた区く平和へいわ島とう5丁目ちょうめ4-1。

運輸うんゆ業ぎょうである定期ていき観光かんこうバス事業じぎょう・貸切かしきり観光かんこうバス事業じぎょうと、旅行りょこう業ぎょうである企画きかくバスツアー事業じぎょうを主力しゅりょく事業じぎょうとする。さらに、2003年ねん4月がつより東京とうきょう都内とないの都営とえいバスの一部いちぶの業務ぎょうむ受託じゅたくも行おこなっており、時ときを同おなじくして神奈川かながわ県内けんないにも路線ろせん（定期ていき観光かんこうを含ふくむ）・貸切かしきりの事業じぎょう範囲はんいが拡大かくだいされている。

大阪おおさかで「大阪おおさかはとバス」の愛称あいしょうを持もっていた緑風りょくふう観光かんこうとは、資本しほんを含ふくめて関係かんけいが一切いっさいない。大分おおいた県けん別府べっぷ市しにある「別府べっぷはとバス」は社名しゃめいの類似るいじ性せいを理由りゆうに（東京とうきょう）はとバスが訴訟そしょうを起おこし、2011年ねん11月1日にちに別府べっぷ側がわが社名しゃめいを変更へんこうすることと和解わかい金きんを支払しはらうことで和解わかいが成立せいりつし、のちに「別府べっぷ観光かんこうバス」に社名しゃめいを変更へんこうした。なお、株式会社かぶしきがいしゃはとバスは、「はとバス」について、「バスによる輸送ゆそう」等とうを指定してい役務えきむとした商標しょうひょう登録とうろくを受うけている。

沿革えんかく

前史ぜんし

東京とうきょうで初はじめて定期ていき遊覧ゆうらん乗合のりあいバスが運行うんこうされたのは、1925年ねん（大正たいしょう14年ねん）12月15日にち、上野うえのを起点きてんとして日比谷公園ひびやこうえん・銀座ぎんざ通どおり・愛宕山あたごやま・明治めいじ神宮じんぐうなどを遊覧ゆうらんするバスが東京とうきょう遊覧ゆうらん乗合のりあい自動車じどうしゃにより運行うんこう開始かいしされたものに端はしを発はっする。これは純然じゅんぜんたる路線ろせんバス扱あつかいであり、途中とちゅうの下車げしゃ観光かんこう地ちから乗車じょうしゃした場合ばあいの運賃うんちんも定さだめられていた。しかし、東京とうきょう遊覧ゆうらん乗合のりあい自動車じどうしゃは経営けいえい基盤きばんが脆弱ぜいじゃくであったため、事業じぎょう縮小しゅくしょうを余儀よぎなくされ、1926年ねん（大正たいしょう15年ねん）6月17日にちに、大だい株主かぶぬしであった東京とうきょう乗合のりあい自動車じどうしゃに路線ろせんを譲渡じょうとした。東京とうきょう乗合のりあい自動車じどうしゃはその車体しゃたい色しょくから「青あおバス」と呼よばれる愛称あいしょうで親したしまれていたが、この遊覧ゆうらん路線ろせんに使用しようされる車両しゃりょうについては黄色きいろい車体しゃたいとされた。

昭和しょうわに入はいると、遊覧ゆうらん自動車じどうしゃ事業じぎょう（貸切かしきりバス）は好調こうちょうとなり、東京とうきょう乗合のりあい自動車じどうしゃでも1933年ねん（昭和しょうわ8年ねん）5月がつにはジャパン・ツーリスト・ビューローと提携ていけいし、日本にっぽんでは初はじめての貸切かしきりバス長距離ちょうきょり運行うんこうとなる「東海道とうかいどう五ご十じゅう三さん次じ遊覧ゆうらん自動車じどうしゃの旅たび」を催行さいこうした。さらに、1937年ねん（昭和しょうわ12年ねん）4月がつ1日にちより、新橋しんばし駅えきを拠点きょてんとして日比谷ひびやのコーヒーホールや浅草あさくさ六ろく区く、吉原よしはら遊廓ゆうかくを周遊しゅうゆうする夜よる出発しゅっぱつの遊覧ゆうらんバス運行うんこうを試こころみるなど、意欲いよく的てきな試こころみが目立めだった。1938年ねん（昭和しょうわ13年ねん）4月がつ1日にちに東京とうきょう乗合のりあい自動車じどうしゃが東京とうきょう地下鉄ちかてつ道どうに吸収きゅうしゅう合併がっぺいされた後のちも、遊覧ゆうらん自動車じどうしゃ事業じぎょうの展開てんかいは進すすめられたが、戦時せんじ色しょくが濃こくなる中なか、1940年ねん（昭和しょうわ15年ねん）9月18日にちに警視庁けいしちょうから遊覧ゆうらんバス一いち時じ休止きゅうしの指示しじが出でたことにより、東京とうきょうにおける第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん前まえの遊覧ゆうらん自動車じどうしゃ事業じぎょうは終了しゅうりょうを余儀よぎなくされた。またその後ご、1941年ねん（昭和しょうわ16年ねん）の陸上りくじょう交通こうつう事業じぎょう調整ちょうせい法ほうの制定せいていにより、東京とうきょう地下鉄ちかてつ道どうの地下鉄ちかてつ事業じぎょうは帝都ていと高速度こうそくど交通こうつう営団えいだん（営団えいだん地下鉄ちかてつ）に統合とうごう、バス事業じぎょうも1942年ねん（昭和しょうわ17年ねん）に東京とうきょう市し電気でんき局きょく（後ごの東京とうきょう都と交通こうつう局きょく・都営とえいバス）に買収ばいしゅうされた。このことにより、営業えいぎょう休止きゅうし状態じょうたいであった遊覧ゆうらん自動車じどうしゃ事業じぎょうも、他たのバス事業じぎょう同様どうよう、東京とうきょう都とに移管いかんされることになった。

戦後せんごの創業そうぎょう期き

初期しょきのはとバス（1952年ねん）

初期しょきのはとバス車内しゃない

街まち終戦しゅうせん後ご、荒廃こうはいした東京とうきょうに遊覧ゆうらんバスを再度さいど運行うんこうするために、1946年ねん（昭和しょうわ21年ねん）3月27日にちに「日本にっぽん観光かんこう株式会社かぶしきがいしゃ」が設立せつりつされた。しかし、市民しみんの関心かんしんは終戦しゅうせん後ごの混乱こんらんで切迫せっぱくした日常にちじょう生活せいかつに追おわれている状態じょうたいで、既存きそんのバス事業じぎょう者しゃも休止きゅうしされていた路線ろせんを再開さいかいすることに専念せんねんしている状態じょうたいであり、監督かんとく官庁かんちょうの理解りかいを得えるには時期じき尚早しょうそうという状態じょうたいであった。それでも陳情ちんじょうを続つづけた結果けっか、1948年ねん（昭和しょうわ23年ねん）には、東京とうきょう都と交通こうつう局きょくより路線ろせんバス・貸切かしきりバスの事業じぎょう権けんと車両しゃりょう6台だいの譲渡じょうとを受うけた。この時とき、東京とうきょう都とからは「多方面たほうめんからの支援しえんや協力きょうりょくを得えるためには、新しん会社かいしゃを設立せつりつすることが望のぞましい」という方針ほうしんが示しめされたことから、東京とうきょう都との元もと次長じちょうであった町村ちょうそん金きん五ごを初代しょだい社長しゃちょうに迎むかえ、1948年ねん8月がつ14日にちに「新しん日本にっぽん観光かんこう株式会社かぶしきがいしゃ」が設立せつりつされ、本社ほんしゃは上野うえのに、車庫しゃこは中野なかのに設もうけられた（のちに文京ぶんきょう区く指ゆびヶ谷町たにまちにも設置せっち）。創業そうぎょう時じの事業じぎょう内容ないようは団体だんたい貸切かしきりバスのみで、1949年ねん（昭和しょうわ24年ねん）1月がつ1日にちに成田山新勝寺なりたさんしんしょうじ初詣はつもうでのバスを運行うんこうしたものが最初さいしょである。その後ご、三浦半島みうらはんとう・箱根はこね方面ほうめんへも営業えいぎょうエリアを拡大かくだいしてゆくことになるが、代用だいよう燃料ねんりょう車両しゃりょうは性能せいのうが悪わるい上うえに信頼しんらい性せいも低ひくく、故障こしょうが頻発ひんぱつしたという。

続つづいて、同社どうしゃ本来ほんらいの事業じぎょうである定期ていき観光かんこうバスの運行うんこう開始かいしを急いそいだが、当初とうしょの申請しんせいにある東京とうきょう駅えき発はつ・新宿しんじゅく駅えき発はつの1日にち遊覧ゆうらんコース計画けいかくは、当時とうじの燃料ねんりょう事情じじょうや車両しゃりょう事情じじょうにおいて計画けいかく通どおりの運行うんこうは困難こんなんとみなされた。そこで、上野うえの駅えきを出発しゅっぱつし、上野公園うえのこうえん・御茶おちゃの水みず・皇居こうきょ・国会こっかい議事堂ぎじどう・帝国ていこくホテル・築地つきじ・歌舞伎座かぶきざ・日本橋にほんばし・浅草寺せんそうじなどを半日はんにちで周遊しゅうゆうし、下車げしゃ観光かんこう地ちは皇居こうきょ前まえ・赤坂あかさか離宮りきゅう・浅草あさくさ公園こうえん・上野公園うえのこうえんの4箇所かしょとしたコースを考案こうあんした。当時とうじの燃料ねんりょう事情じじょうでも半日はんにちコース程度ていどであれば問題もんだいないと判断はんだんされたことから、1949年ねん3月1日にち付づけで認可にんかを取得しゅとくし、1949年ねん3月19日にちより「東京とうきょう半日はんにちAコース」の運行うんこうを開始かいしした。当初とうしょの運賃うんちんは250円えんであった。「東京とうきょう半日はんにちAコース」は、その後ご発着はっちゃく地ちや下車げしゃ観光かんこう地ちの変化へんかはあるものの、2009年ねん（平成へいせい21年ねん）2月がつ現在げんざいでも運行うんこうが継続けいぞくされている（皇居こうきょ前ぜん広場ひろば（下車げしゃ）→浅草あさくさ観音かんのん・仲見世なかみせ→レインボーブリッジ（通過つうか）→お台場だいば（通過つうか）→東京とうきょうタワー（展望てんぼう）→国会こっかい前まえ（通過つうか））。

定期ていき観光かんこうバスの車両しゃりょうには、平和へいわのシンボルとして鳩ばとが描えがかれていたことから、役員やくいん会かいにおいて「はとバス」の愛称あいしょうを決定けっていし、鳩ばとマークの横よこに表示ひょうじした。また、1950年ねん（昭和しょうわ25年ねん）3月がつには新あらたなシンボルマークが制定せいていされた（後述こうじゅつ）。1950年代ねんだい後半こうはんになると、世相せそうも落おち着ついたことから観光かんこう需要じゅようは急増きゅうぞうした。新しん日本にっぽん観光かんこうでもディーゼルバスの導入どうにゅうを続つづけ、1953年ねん（昭和しょうわ28年ねん）にはリアエンジン式しきの大型おおがたバスを導入どうにゅうするようになった。また、この頃ころから同社どうしゃの車両しゃりょうは天窓てんまどを装備そうびするようになっている。

成長せいちょう期き

初期しょきの定期ていき観光かんこうバスはオフシーズンの集客しゅうきゃくに悩なやんだというが、1952年ねん（昭和しょうわ27年ねん）に燃料ねんりょう統制とうせいが撤廃てっぱいされると、都内とないのバス事業じぎょう者しゃが次々つぎつぎと定期ていき観光かんこうバスの免許めんきょを申請しんせいすることになる。1951年ねん（昭和しょうわ26年ねん）に国際こくさい自動車じどうしゃと国際こくさい観光かんこう自動車じどうしゃ（当時とうじ）が申請しんせいを出だしたのに続つづき、1952年ねんには国際こくさい興業こうぎょう、帝みかど産さんオート（当時とうじ）、東武鉄道とうぶてつどう（当時とうじ）、西武鉄道せいぶてつどう（当時とうじ）など、1955年ねん（昭和しょうわ30年ねん）までに毎年まいとしのように新規しんき参入さんにゅうを目論もくろむ事業じぎょう者しゃが続つづいた。新しん日本にっぽん観光かんこうは、複数ふくすう事業じぎょう者しゃに免許めんきょが下おりると過当かとう競争きょうそうを招まねき、サービスの低下ていかを招まねくと考かんがえ、関係かんけい当局とうきょくに反対はんたい陳情ちんじょうを繰くり返かえした。この結果けっか、運輸省うんゆしょう内うちの運輸うんゆ審議しんぎ会かいは1955年ねん5月19日にちに「都内とない定期ていき観光かんこうバスに関かんする新規しんき免許めんきょは不ふ必要ひつよう」との答申とうしんを明あきらかにした。

1952年ねん4月がつ1日にちから、「夜よるの定期ていき観光かんこうコース」の運行うんこうを開始かいしした。午後ごご6時じに新橋しんばし駅えきを出発しゅっぱつし、下車げしゃ観光かんこう地ちは歌舞伎座かぶきざとフロリダダンスホールであったが、地方ちほうからの乗客じょうきゃくは銀座ぎんざの復興ふっこうぶりに感激かんげきしたという。さらにコースの拡充かくじゅうを図はかり、1952年ねん9月1日にちからは戦後せんご初はつの1日にち周遊しゅうゆうコースとして「都内とない1日にちCコース」の運行うんこうが開始かいしされたほか、1955年ねん8月がつ1日にちには、新あたらしい観光かんこう資源しげんとなった東京とうきょう国際こくさい空港くうこうの見学けんがくを目的もくてきとする「社会しゃかい科かDコース」の運行うんこうを開始かいしした。一方いっぽう、外国がいこく人じん観光かんこう客きゃく向むけには、それまでは貸切かしきりバスで対応たいおうしてきたが、1952年ねん7月がつから初はつの外国がいこく人じん向むけコースとして「昼ひるの外人がいじんSコース」の運行うんこうを開始かいしした。その後ごも日本人にっぽんじん・外国がいこく人じん旅行りょこう者しゃ向むけのコースとも拡充かくじゅうされ、営業えいぎょう収入しゅうにゅうの増加ぞうかに貢献こうけんした。1953年ねんには本社ほんしゃを銀座ぎんざに移転いてん、日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどうとの連絡れんらく運輸うんゆの取とり扱あつかいを開始かいしした。

昭和しょうわ30年代ねんだいに入はいると、日本にっぽんの交通こうつう・観光かんこう業界ぎょうかいの発展はってんは著いちじるしくなったが、それに伴ともない貸切かしきりバスのダンピング問題もんだいも多発たはつするようになった。また、都内とないの定期ていき観光かんこうバスにおいては再度さいど6社しゃから定期ていき観光かんこうバスの免許めんきょ申請しんせいがあった。これに対たいし、同社どうしゃは複数ふくすう免許めんきょ反対はんたいの主張しゅちょうを崩くずすことなく、反対はんたい陳情ちんじょうを繰くり返かえした。この結果けっか、1962年ねん（昭和しょうわ37年ねん）4月がつまでには競きおい願ねがい各社かくしゃとも申請しんせいを取とり下さげ、都内とないの定期ていき観光かんこうバスの運行うんこうは新しん日本にっぽん観光かんこうが独占どくせんすることになった。

この頃ころ、利用りよう者しゃ急増きゅうぞうに対応たいおうして、1956年ねん5月がつに東京とうきょう駅えき構内こうないに八重洲やえす案内あんない所しょを設置せっちしたのを初はじめとして、新宿しんじゅく・錦糸きんし町まち・本郷ほんごうにも案内あんない所しょを設置せっちし、利用りよう者しゃの利便りべんを図はかった。コースの充実じゅうじつも図はかられ、1956年ねん6月がつには周遊しゅうゆうコースに観劇かんげきを加くわえた「観劇かんげきHコース」の運行うんこうも開始かいししたほか、1958年ねん（昭和しょうわ33年ねん）3月がつ16日にちには同社どうしゃ初はつの郊外こうがいコースとして、都内とない観光かんこうの後のちに江えの島しま・鎌倉かまくらを周遊しゅうゆうする「都内とない・江ノ島えのしま・鎌倉かまくら周遊しゅうゆうHコース」の運行うんこうが京浜急行電鉄けいひんきゅうこうでんてつ（当時とうじ）との相互そうご乗のり入いれにより開始かいしされた。また、日本にっぽん遊覧ゆうらん航空こうくうの協力きょうりょくを得えて、空そらから東京とうきょうを観光かんこうするという「陸海空りくかいくう立体りったいLコース」の運行うんこうが1958年ねん7月がつより開始かいしされるなど、独創どくそう性せいのあるコースがこの頃ころから新設しんせつされるようになった。車両しゃりょう面めんでも、特別とくべつな車両しゃりょうが登場とうじょうを始はじめることになる。1958年ねんに「走はしるパーラー」と呼よばれる24人にん乗のり冷房れいぼう付づけバスを導入どうにゅうしている。本社ほんしゃも1959年ねん（昭和しょうわ34年ねん）に銀座ぎんざから車庫しゃこのある港みなと区く芝しば高浜たかはま町まち（現在げんざいの港みなと区く港南こうなん）に移転いてんしている。

1958年ねん12月23日にちに東京とうきょうタワーが完成かんせいすると、早速さっそく翌年よくねん3月がつから東京とうきょうタワーが主要しゅようコースに組くみ込こまれた。また、この時ときに合あわせてコースの再編さいへんを行おこなった結果けっか、同社どうしゃの定期ていき観光かんこうバス利用りよう者しゃ数すうは大おおきく増加ぞうかし、知名度ちめいども格段かくだんに向上こうじょうすることになった。この時期じきには、既すでに東京とうきょうの定期ていき観光かんこうバスとして「はとバス」という呼称こしょうが浸透しんとうしていたことから、企業きぎょうイメージの確定かくていを図はかるべく1963年ねん（昭和しょうわ38年ねん）9月1日にちに会社かいしゃ名めいを「株式会社かぶしきがいしゃはとバス」に変更へんこうした。同時どうじに、都内とない各所かくしょや大阪おおさかにも案内あんない所しょを開設かいせつした。

本ほん項こうでは、以下いか同社どうしゃを「はとバス」と表記ひょうきする。

はとバスとしてさらに成長せいちょう

観光かんこうニーズの多様たよう化かが進すすむと、ボウリングやゴルフなどレジャーを題材だいざいにしたコースの新設しんせつも行おこなわれたほか、大相撲おおずもうやナイター観戦かんせんなどをコースに組くみ込こむ事例じれいも多おおくなった。これは、都市とし部ぶの整備せいびは新あらたな観光かんこう資源しげんの発生はっせいでもあるという観点かんてんからのもので、新あたらしいニーズを反映はんえいさせる企画きかくでもあった。車両しゃりょう面めんにおいても、1963年ねんには「スーパーデラックスバス」と称しょうした、座席ざせきが後方こうほうほど高たかくなるシアター形式けいしきを採用さいようした独創どくそう的てきな車両しゃりょうが登場とうじょうしている。

さらに、1964年ねん（昭和しょうわ39年ねん）の東京とうきょうオリンピックにおいては、オリンピックの競技きょうぎ施設しせつを巡めぐるコースのみならず、オリンピックの観戦かんせんもコースに組くみ込こんだ「オリンピックコース」の運行うんこうも行おこなわれた。これらのコースは、オリンピック終了しゅうりょう後ごも施設しせつめぐりコースとしてしばらく運行うんこうが続つづけられた。また、外国がいこく人じん向むけのコースについても質的しつてきな強化きょうかが行おこなわれ、蛍狩ほたるがりから産業さんぎょう施設しせつの見学けんがくなどが盛もり込こまれたコースが多数たすう設定せっていされた前後ぜんごして1963年ねんには日本交通公社にほんこうつうこうしゃの外国がいこく人じん向むけ日本にっぽん国内こくないツアー「サンライズツアー」に参画さんかくしている。

しかし、この頃ころからモータリゼーションの進展しんてんに伴ともない、乗用車じょうようしゃを利用りようする観光かんこう客きゃくが次第しだいに増加ぞうか、定期ていき観光かんこうバスの業績ぎょうせきを圧迫あっぱくすることになった。また、東海道新幹線とうかいどうしんかんせんの開業かいぎょうと引ひき換かえに夜行やこう列車れっしゃの大幅おおはばな削減さくげんが行おこなわれたため、「夜行やこう列車れっしゃの待まち時間じかんを観光かんこうに利用りよう」という形態けいたいが失うしなわれたことから、夜よるのコースに大おおきな影響えいきょうを与あたえることになった。その一方いっぽう、首都高しゅとこう速そく道路どうろや東名高速道路とうめいこうそくどうろの開通かいつうは所要しょよう時間じかんの短縮たんしゅくという効果こうかを生うみ出だすことになったが、特とくに首都高しゅとこう速そく道路どうろについては車窓しゃそう景観けいかんを売うり物ものとしたコースの設定せっていにも活用かつようされることになった。特とくに、1965年ねんに運行うんこうされた「新しん東京とうきょうドライブコース」は、いすゞBX341PAの車体しゃたい上部じょうぶを切断せつだんしてオープントップバスに仕立したてたものであった。

新あたらしい発想はっそうのコースも次々つぎつぎと開設かいせつされた。結婚けっこん適齢てきれい期きの女性じょせいを対象たいしょうとして着物きもの着付きつけやテーブルマナーを学まなぶ「ブライダルコース」をはじめとして、受験生じゅけんせい向むけに大学だいがくを回まわるコースや美容びように関係かんけいする施設しせつを巡めぐるコースなども開設かいせつされた。なお、1970年ねん（昭和しょうわ45年ねん）3月がつ15日にちより大阪おおさかで日本にっぽん万国博覧会ばんこくはくらんかいが行おこなわれたのに合あわせ、浜松はままつ町まちの貿易ぼうえきセンタービル内うちに案内あんない所しょを新設しんせつし、期間きかん限定げんていのコースも設定せっていしたが、さほどの影響えいきょうはなかったという。

しかし、万博ばんぱく以後いごのレジャー志向しこうは高級こうきゅう化かが顕著けんちょになったため、はとバスでも高級こうきゅう志向しこうのコースを設定せっていすることになった。1971年ねん2月がつに帝国ていこくホテルなどの高級こうきゅうレストランやクラブを周遊しゅうゆうする夜間やかんコースとして「ワールドナイトAコース」の運行うんこうを開始かいししたのを皮切かわきりに、赤坂あかさか・六本木ろっぽんぎ・新宿しんじゅくのクラブを巡めぐるコースが開設かいせつされた。昼間ひるまのコースでも帝国ていこくホテルや「マキシム・ド・パリ」を回まわるコースが登場とうじょうしている。個性こせい的てきなコースの開設かいせつも、バスに講談こうだん師しが同乗どうじょうし、講談こうだん名めい場面ばめんを巡めぐる「大江戸おおえどハイライトコース」などが運行うんこう開始かいしされている。

車両しゃりょう面めんについては、1971年ねん5月がつに窓まどの大おおきいオリジナル車体しゃたいを架か装そうした「スーパーバス」が登場とうじょうした。ロケットのような冷房れいぼうダクトを屋根やね上じょうに搭載とうさいし、荷物にもつ棚たなまで省略しょうりゃくして窓まどを拡大かくだいしたこのバスは、後年こうねんの増ぞう備で9台だいにまで増加ぞうかし、1980年代ねんだいまではとバスの看板かんばん車両しゃりょうとしてパンフレットや広告こうこくなどにも登場とうじょうしていた。

本社ほんしゃと車庫しゃこを、現在げんざいの平和へいわ島とうに移転いてんしたのもこの頃ころで、1969年ねん（昭和しょうわ44年ねん）に移うつっている。

オイルショック後ご〜バブル期き

しかし、1973年ねん（昭和しょうわ48年ねん）のオイルショックは、バス事業じぎょう者しゃ全体ぜんたいにも深刻しんこくな影響えいきょうを及およぼした。はとバスでもコース再編さいへんなどを行おこない、走行そうこうキロ数すうの削減さくげんに努つとめた。さらに、地方ちほうの若年じゃくねん労働ろうどう者しゃが地元じもとへ就労しゅうろうするケースが目立めだつようになり、バスガイド不足ふそくが顕在けんざい化かすることになった。はとバスではこれに対たいし、1972年ねん秋あきからアルバイトガイドの採用さいようで対応たいおうすることになった。さらに1975年ねん（昭和しょうわ50年ねん）3月がつからはアルバイトの定時ていじ採用さいように踏ふみ切きり、1977年ねん（昭和しょうわ52年ねん）以降いこう正社員せいしゃいんとしてのバスガイド採用さいよう数すうが回復かいふくするまで続つづけられた。

1976年ねん（昭和しょうわ51年ねん）の国鉄こくてつ運賃うんちん値上ねあげにより、定期ていき観光かんこうバスの利用りよう者しゃ数すうの減少げんしょうに拍車はくしゃがかかったことから、特とくに昼間ひるまのコースについては大幅おおはばな改定かいていが行おこなわれ、コースごとの特色とくしょくを前面ぜんめんに押おし出だしたコース構成こうせいに変更へんこうされていった。一方いっぽうで、貸切かしきりバス需要じゅようは1974年ねん（昭和しょうわ49年ねん）以降いこうは増加ぞうか傾向けいこうにあったことから、会員かいいん制せい郊外こうがいコースの増強ぞうきょうに注力ちゅうりょくすることになり、郊外こうがいコースはマザー牧場ぼくじょうや犬吠埼いぬぼうさきなど、さらに東京とうきょうから離はなれた場所ばしょへ向むかうコースが多おおくなり、1泊はく2日にちのコースも登場とうじょうした。

東北とうほく・上越新幹線じょうえつしんかんせんの開業かいぎょうした1982年ねん（昭和しょうわ57年ねん）からは定期ていき観光かんこうバスのコースの見直みなおしを行おこない、新幹線しんかんせん利用りよう者しゃをターゲットとしたコース設定せっていを行おこなった。また、車両しゃりょう面めんでもドレクメーラー製せいのダブルデッカーを導入どうにゅう、ダブルデッカーは新あたらしい看板かんばん車しゃとなり、定期ていき観光かんこうバス利用りよう者しゃ数すうの増加ぞうかにも貢献こうけんした。1987年ねん（昭和しょうわ62年ねん）にはドレクメーラー製せいの「ヨーロコメット」を導入どうにゅうしたが、これは1960年代ねんだいのスーパーデラックスバス以来いらいのシアター形式けいしきのスーパーハイデッカーであり、はとバスの新あらたな看板かんばん車しゃとなった。

また、1983年ねん（昭和しょうわ58年ねん）4月がつ15日にちには東京とうきょうディズニーランドがオープンし、はとバスでは画期的かっきてきなレクリエーションスポットとして東京とうきょうディズニーランドを組くみ込こんだコースを複数ふくすう設定せっていしたところ、大変たいへんな人気にんきコースとなり、定期ていき観光かんこうバス事業じぎょうを支ささえる主要しゅような柱はしらの1つとなった。1988年ねん（昭和しょうわ63年ねん）10月がつにはシーライン東京とうきょうを設立せつりつ、同社どうしゃのクルーズ船せん『シンフォニー』を組くみ合あわせたコースも設定せっていされている。

バブル崩壊ほうかい後ご

バブル経済けいざいの崩壊ほうかいははとバスにも影響えいきょうを及およぼしていた。 経営けいえい面めんでは1993年ねん（平成へいせい5年ねん）から4年ねん連続れんぞくで赤字あかじを計上けいじょう、累積るいせきの借入金かりいれきんは70億おく円えんに達たっしていた。そこで1998年ねん（平成へいせい10年ねん）に従業じゅうぎょう員いんの賃金ちんぎんカットや不ふ採算さいさんコースの廃止はいし、はとバス旅行りょこうの清算せいさんなどのリストラを行おこない、並行へいこうして社員しゃいんのお客様きゃくさま満足まんぞく向上こうじょうと意識いしき改革かいかくに取とり組くんだ結果けっか、1998年度ねんどには3億おく6000万まん円えんの経常けいじょう黒字くろじを計上けいじょう、2002年ねん（平成へいせい14年ねん）度どには累積るいせき赤字あかじを解消かいしょうして復配ふくはいを実現じつげんした。

同おなじ頃ごろに進すすめられたバス事業じぎょうの規制きせい緩和かんわや、東京とうきょう都とが筆頭ひっとう株主かぶぬしで長年ながねんの都内とないの定期ていき観光かんこうバス運行うんこうの実績じっせきもあることから、2003年ねん（平成へいせい15年ねん）4月がつより東京とうきょう都と交通こうつう局きょくから一部いちぶ都営とえいバスの運行うんこう業務ぎょうむの受託じゅたくを開始かいしした。

詳細しょうさいは「#都営とえいバス業務ぎょうむ受託じゅたく」を参照さんしょう

2019年ねん（平成へいせい31年ねん）2月がつに港みなと区く港南こうなん1丁目ちょうめに複ふく合あいビル「Shinagawa HEART」が竣工しゅんこうした。

新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょう (COVID-19)による東京とうきょう都とから都民とみんへの外出がいしゅつ自粛じしゅく要請ようせい、及および周辺しゅうへん自治体じちたいにおける都内とないへの移動いどう自粛じしゅく要請ようせいが2020年ねん（令れい和わ2年ねん）3月がつ25日にちに出だされたことを受うけて、4月がつ10日とおかまでは定期ていき観光かんこう・募集ぼしゅう型がた企画きかく旅行りょこういずれも運行うんこう・催行さいこうコースを限定げんていし土曜どよう・日曜にちようを運休うんきゅう、更さらに4月がつ7日にちの政府せいふの緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんを受うけて全ぜんコースが運休うんきゅうされた。5月25日にちに緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんが解除かいじょされたことで6月がつ13日にちより定期ていき観光かんこうバスがコース限定げんていで運行うんこうを再開さいかいした。この結果けっか、東京とうきょう都内とない定期ていき観光かんこうバスの年間ねんかん利用りよう者しゃ数すうは2018年ねん（平成へいせい30年ねん）度どの816,303名めいに対たいし2019年ねん（平成へいせい31年ねん/令れい和わ元年がんねん）度どは447,154名めいと前年ぜんねん比ひ54％に減少げんしょうした。 しかし2021年ねん（令れい和わ3年ねん）に新型しんがたコロナウイルスの変異へんい種しゅの感染かんせんが拡大かくだいしたことで緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんが1月がつ8日にちと4月がつ25日にちに発令はつれい、それぞれの解除かいじょまで運休うんきゅうとなる。

2020年ねん9月がつ30日にちの浜松はままつ町まちバスターミナル閉鎖へいさに伴ともない浜松はままつ町まち案内あんない所しょも閉鎖へいさ、同どうターミナルを集合しゅうごう・出発しゅっぱつ地ちとする募集ぼしゅう型がた企画きかく旅行りょこうは既存きそんの新宿しんじゅくや池袋いけぶくろの他ほか、京橋きょうばしエドグランなどに集合しゅうごう・出発しゅっぱつ地ちが変更へんこうされた。

主おもな路線ろせん

• 東京とうきょう都内とない・横浜よこはま市内しないを発着はっちゃくする定期ていき観光かんこうバス（昼夜ちゅうや合あわせて約やく100コース）
  • この他ほか、日光にっこうコースは東武とうぶバスセントラル、鎌倉かまくら・江ノ島えのしまコースは京浜急行けいひんきゅうこうバスと共同きょうどう運行うんこう。かつては箱根はこねコースもあり、藤田観光ふじたかんこう自動車じどうしゃ→ケイエム国際こくさい（現げん：国際こくさい自動車じどうしゃ（ケイエム観光かんこう））と共同きょうどう運行うんこうであった。

コースによる差異さい

はとバスの定期ていき観光かんこうとバスツアーは似にて非ひなる要素ようそが多おおいので、対比たいひすると以下いかのようになる。

コース番号ばんごう	A・B・C	R・H・S・P
主催しゅさい者しゃ	はとバス(完全かんぜん直営ちょくえい)	はとバス（はとバス自身じしんが旅行りょこう業ぎょう登録とうろく（東京とうきょう都知事とちじ登録とうろく旅行りょこう業ぎょう第だい2-2379号ごう）を行おこなっている、また協力きょうりょくバス会社かいしゃの車両しゃりょう・乗務じょうむ員いんで運行うんこうするものもある）
運行うんこう形態けいたい	路線ろせんバス	貸切かしきりバス
適用てきようされる約款やっかん	一般いっぱん乗合のりあい旅客りょかく自動車じどうしゃ運送うんそう事業じぎょう約款やっかん	旅行りょこう業ぎょう約款やっかん・一般いっぱん貸切かしきり自動車じどうしゃ運送うんそう事業じぎょう約款やっかん
最少さいしょう催行さいこう人員じんいん	原則げんそくとして1人にんでも申込もうしこみがあれば運行うんこうする	旅行りょこう商品しょうひんにより異ことなり（1人ひとりから20人にん程度ていど）、その商品しょうひんの最少さいしょう催行さいこう人員じんいんに満みたなければ中止ちゅうしされる
申もうし込こみ締切しめきり日び	コース内容ないようにもよるが基本きほん的てきに当日とうじつの出発しゅっぱつ直前ちょくぜんまで受うけ付つける	原則げんそくとして1週間しゅうかん前まえ、実施じっしが決定けっていしている場合ばあいは出発しゅっぱつ前日ぜんじつの窓口まどぐち営業えいぎょう時間じかん中ちゅうまで
出発しゅっぱつ前まえの取とり消けし・払はらい戻もどし手数料てすうりょう	無料むりょう又または一定いってい額がく（大半たいはんは当日とうじつの出発しゅっぱつ直前ちょくぜんであっても数すう百ひゃく円えん程度ていどの小額しょうがくである）	旅行りょこう業法ぎょうほうに基もとづき、出発しゅっぱつ日びまでの残のこり日数にっすうにより代金だいきんの20% - 100%の取消とりけし料りょうが必要ひつよう
連絡れんらく運輸うんゆ	行いっている場合ばあいあり	なし
地方ちほう運輸うんゆ局きょくへの許認可きょにんか・届とどけ出で	必要ひつよう（路線ろせんバスとして運行うんこうされるため）	不要ふよう（旅行りょこうを主催しゅさいできる第だい1種しゅ・第だい2種しゅ旅行りょこう業者ぎょうしゃとしての登録とうろくは必要ひつよう）

車両しゃりょう

定期ていき観光かんこうバスをはじめとして、国内こくないの観光かんこうバスをリードする様々さまざまな特徴とくちょうある車両しゃりょうを、国産こくさん・輸入ゆにゅうに関かかわらず導入どうにゅうしてきた。2009年ねん現在げんざいで136台だいを保有ほゆうしている。

一般いっぱんタイプ

国産こくさんの一般いっぱんタイプは、いすゞ自動車ずじどうしゃ製せいの大型おおがたスーパーハイデッカーが中心ちゅうしんで（いすゞ自動車ずじどうしゃが大だい株主かぶぬしのため）、スーパーハイデッカーの一部いちぶと車椅子くるまいすリフト車しゃ、後述こうじゅつするハイブリッド車しゃで日野自動車ひのじどうしゃ製せいが加くわわる。過去かこには三菱みつびしふそう製せい・日産にっさんディーゼル製せいの車両しゃりょうも保有ほゆうしていたが、ふそう車しゃは定期ていき観光かんこう用ようのエアロキングで再度さいど登場とうじょうした。他社たしゃのようなハイデッカー車しゃは車椅子くるまいすリフト車しゃとハイブリッド車しゃにとどまっており、車両しゃりょうのレベルは全体ぜんたい的てきに高たかい。多おおくは補助ほじょ席せき付つき55人にん乗のりタイプであるが（貸切かしきり車しゃについては「ポップス（Pops）」の愛称あいしょうあり）、いすゞ・ガーラ（初代しょだい）をベースとして、自社じしゃ主催しゅさいツアー向むけの「フォルテシモ」（現在げんざいは引退いんたい）・「ピアニシモ」と称しょうする、3列席れっせきを備そなえる2タイプの高級こうきゅう観光かんこうバスも保有ほゆうしていた。

なお、2代目だいめセレガ&ガーラ登場とうじょう以前いぜんのスーパーハイデッカーは富士重工業ふじじゅうこうぎょう製せいの車体しゃたいを中心ちゅうしんに架か装そうしたため、フロントウィンドウは上下じょうげ2枚まい窓まどタイプを採用さいようしていた。少しょう人数にんずう貸切かしきり向むけの9mクラスの車両しゃりょうは2005年ねん頃ごろから一時いちじ中断ちゅうだんしていたが、2013年ねんに三菱みつびしふそう・エアロエース ショートタイプMMが加くわわっている。また、2011年ねん頃ごろまでは上高地かみこうち仕様しようと称しょうする全長ぜんちょう11mクラスの短尺たんざく車しゃを、1960年代ねんだいにはマイクロバスも保有ほゆうしていた。

2002年ねん4月がつに初代しょだい「ピアニシモ」が登場とうじょうし、化粧けしょう室しつ付つきの「ピアニシモII」に移行いこう。2014年ねん4月がつ、座席ざせき数すう24席せきと化粧けしょう室しつ、車両しゃりょう安全あんぜん装置そうちを備そなえた「ピアニシモIII」まで進化しんか。さらに、2015年ねん4月がつにNew Colorの「Sapphire」が新あらたに登場とうじょうしたことで「Platinum」「Gold」と併あわせ、はとバス最上級さいじょうきゅうバス「HATOBUS SELECTION」として3カラー構成こうせいが整ととのった。

2008年ねん6月がつには創立そうりつ60周年しゅうねん記念きねん事業じぎょうの一環いっかんとして日野ひの・セレガハイブリッドを導入どうにゅう、同年どうねん7月がつ19日にちより都内とないの定期ていき観光かんこうバスに就役しゅうえきしている。セレガハイブリッドは2010年ねん、2012年ねんから2017年ねんにも追加ついかされて延のべ21台だいを導入どうにゅう、2014年ねんはツアー専用せんよう車しゃ「レガート」仕様しようで導入どうにゅうされた。

2014年ねんの「ピアニシモIII」導入どうにゅうに併あわせて横よこ4列れつ・トイレ付つき36人にん乗のりのツアー専用せんよう車しゃ「レガート」も導入どうにゅうされた。

車椅子くるまいすリフト付つき車両しゃりょうは2020年ねんに初はじめて導入どうにゅうされている。

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  はとバス 2003年ねん1月がつ（写真しゃしんの車体しゃたい形状けいじょうの車両しゃりょうは廃車はいしゃ）
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  富士ふじHD-II-日野ひのブルーリボン（50周年しゅうねん記念きねんロゴ入いり、廃車はいしゃ）
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  定期ていき観光かんこう55周年しゅうねん記念きねん復刻ふっこく色しょく（廃車はいしゃ）
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  富士ふじ7S-いすゞスーパークルーザー
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  富士ふじ7S-いすゞスーパークルーザー（50周年しゅうねん記念きねんロゴ入いり）
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  富士ふじ7S-いすゞスーパークルーザー
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  1990年代ねんだい後半こうはん-2000年代ねんだいの主力しゅりょく車しゃ いすゞ・ガーラ（GHD：グレースハイデッカー）
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  2006年ねんからの貸切かしきり車しゃ「ポップスII」（セレガSHD）
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  貸切かしきり車しゃ「ポップスII」（ガーラSHD）
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  創立そうりつ60周年しゅうねん記念きねん装飾そうしょく（現在げんざいは終了しゅうりょう）
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  ツアー専用せんよう車しゃ「ピアニシモ」（ガーラGHD、のちにピアニシモIIに改修かいしゅう）
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  ツアー専用せんよう車しゃ「ピアニシモII」（ガーラGHD）
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  ツアー専用せんよう車しゃ「フォルテシモ」（ガーラGHD）
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  上高地かみこうち向むけハイデッカー（ガーラHD：廃車はいしゃ）
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  中型ちゅうがた車しゃ（セレガFC：廃車はいしゃ）
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  中型ちゅうがた車しゃ（エアロエースMM：廃車はいしゃ）
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  セレガハイブリッド（2008年ねんバージョン:RU1ASAR）
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  セレガハイブリッド（2013年ねんバージョン:RU1ASBR）
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  セレガハイブリッド（2014年ねんバージョン:RU1ASBR）ツアー専用せんよう車しゃ「レガート」仕様しよう
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  ツアー専用せんよう車しゃ「ピアニシモIII」（ガーラSHD）
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  ツアー専用せんよう車しゃ「レガート」（ガーラSHD）
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  リフト付つき貸切かしきりバス（セレガHD）

輸入ゆにゅう車しゃ・2階かい建だて車しゃ

1980年代ねんだいの輸入ゆにゅう観光かんこうバスブームで、ドイツ製せいの2階かい建だてバス：ドレクメーラー・メテオールE440が2世代せだいにわたって導入どうにゅうされ、定期ていき観光かんこうの2階かい建だて車しゃ使用しようコースの主力しゅりょくとして活躍かつやくしていた。1996年ねんから2009年ねんまでは三菱みつびしふそう・エアロキングが導入どうにゅうされた。1997年ねんにベルギー製せいのバンホール・アストロメガTD824が導入どうにゅうされたが2台だいにとどまり、2005年ねん3月がつからハローキティラッピングバスとして活躍かつやくした。

2016年ねん、はとバスとしては初はつとなるスカニアのパワートレーンを採用さいようした、2世代せだい目めのバンホール・アストロメガとなるTDX24が導入どうにゅうされた。日本にっぽんの法規ほうき内ないに収おさめた事実じじつ上じょうの日本にっぽん専用せんようモデルで、2020年度ねんどにはツアー用ようとしても導入どうにゅうされた。

1983年ねんにアンダーフロアコクピットタイプのドイツ・ケスボーラ社しゃ製せいスーパーハイデッカー「ゼトラS216HDS」が貸切かしきり車しゃとして、1987年ねんに「パノラマビューはとまるくん」（後述こうじゅつ）の先祖せんぞといえる劇場げきじょう型がたの座席ざせき配列はいれつ（シアターフロア）を採用さいようした、ドレクメーラー・ヨーロコメットE330Hが定期ていき観光かんこう用ように導入どうにゅうされていた。

車両しゃりょうの後うしろが2階かい建だて構造こうぞうとなっているスーパーハイデッカー、ボルボ・アステローペ（ボルボ・B10Mシャーシ、富士重工ふじじゅうこう車体しゃたい）も2世代せだいにわたって導入どうにゅうされ、初期しょきに貸切かしきり車しゃとして導入どうにゅうされたアステローペは後部こうぶサロンを吹ふき抜ぬけとしていた。

オープントップバスは昭和しょうわ40年代ねんだいにデラックスバスBX341を改造かいぞうした車両しゃりょうで運行うんこうされて以来いらいしばらく設定せっていがなかったが、2009年ねん11月に「オー・ソラ・ミオ」の愛称あいしょうで運行うんこうを開始かいししたときはドレクメーラー・メテオール（2代目だいめ）を改造かいぞう、2012年ねんからはエアロキングもベース車しゃに加くわわる。またアストロメガTD824も2011年ねん4月がつに1台だいがオープントップバスに改造かいぞうされ、2012年ねんに「オー・ソラ・ミオ」に編入へんにゅうされている。2013年ねんには京阪けいはんバスからエアロキングを2台だい譲ゆずり受うけ、ディーゼル車しゃ規制きせい条例じょうれいに対応たいおうするためDPF（粒子りゅうし状じょう物質ぶっしつ減少げんしょう装置そうち）取とり付つけ改造かいぞうを施ほどこしている。2021年ねんには英国えいこくライトバス・エクリプスジェミニ3のオープントップバスをスカニア製せいシャーシの新車しんしゃで導入どうにゅうしている。

なおオープントップバスで運行うんこうするコースは事故じこ防止ぼうしのため3歳さい以下いかの乳幼児にゅうようじは搭乗とうじょうできない。

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  ドレクメーラー・メテオール（2代目だいめ：廃車はいしゃ）
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  オープンバス「オー・ソラ・ミオ」に改造かいぞうされたメテオール
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  ドレクメーラー・ヨーロコメット
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  ケスボーラー・ゼトラ
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  三菱みつびしふそう・エアロキング（1997年ねん式しき：MU612TA）
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  三菱みつびしふそう・エアロキング（2009年ねん式しき：MU66JS）
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  オープンバス「オー・ソラ・ミオ」に改造かいぞうされたエアロキング（MU612TA）
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  京阪けいはんバス譲受じょうじゅ車しゃを改造かいぞうした「オー・ソラ・ミオ」エアロキング（MU525TA改あらため）
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  京阪けいはんバス時代じだいの「オー・ソラ・ミオ」エアロキング
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  ハローキティバスを経へて「オー・ソラ・ミオ」に編入へんにゅうされたアストロメガ(TD824)
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  バンホール・アストロメガ（ハローキティバス化か前まえ）1997-2004
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  バンホール・アストロメガ（ハローキティバス：ピンク）2005-2006
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  バンホール・アストロメガ（ハローキティバス：グレー）2005-2006
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  バンホール・アストロメガ（ハローキティバス：ブルー）2007-2008
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  バンホール・アストロメガ（ハローキティバス：オレンジ）2007-2008
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  2016年ねんに導入どうにゅうされたバンホール・アストロメガ(TDX24)
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  2021年ねんに導入どうにゅうされたライトバス・エクリプスジェミニ3
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  ボルボ・アステローペ（2代目だいめ）

オリジナルバス

はとバスオリジナルのバス車両しゃりょうも存在そんざいした。1960年代ねんだいには、京成けいせい自動車じどうしゃ工業こうぎょうとヤナセが手てがけた2種類しゅるいの「スーパーデラックスバス」を擁ようしていた。1970年代ねんだいには、三菱みつびしふそう製せい大型おおがた観光かんこうバスに東京とうきょう特殊とくしゅ車体しゃたいでボデイを架か装そうした「スーパーバス」と呼よばれる大型おおがた窓まどを備そなえたバスがあり人気にんきを集あつめた。最近さいきんのものでは、はとバス創立そうりつ50周年しゅうねんを記念きねんして2001年ねんに2台だい造つくられたシアターフロアの特別とくべつ車しゃ「パノラマビューはとまるくん」があり、アステローペと同おなじボルボ製せいB10Mシャーシに東京とうきょう特殊とくしゅ車体しゃたい製せいのオリジナルボディを架か装そうしたもので、特定とくていの定期ていき観光かんこうコースにのみ運行うんこうされ、2013年ねんに引退いんたいし浜はま通どおり交通こうつうに譲渡ゆずりわたされた。

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  スーパーバス（保存ほぞん車しゃ：三菱みつびしふそう・B915N）
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  創立そうりつ50周年しゅうねん記念きねんに製造せいぞうされたはとまるくん（デビュー当時とうじの塗装とそう）
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  はとまるくんの後部こうぶ（デビュー当時とうじの塗装とそう）
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  はとまるくん（2007年ねん末まつの塗装とそう変更へんこう後ご）
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  はとまるくんの車内しゃない

ぐるり東京とうきょう号ごう

1998年ねんに自由じゆう乗降じょうこう制せいの「ぐるり東京とうきょう号ごう」として、中型ちゅうがた車しゃのいすゞ・ジャーニーK観光かんこう仕様しよう（KC-LR233J）が5台だい導入どうにゅうされた。豪華ごうかさよりも気楽きらくさを優先ゆうせんしたコンセプトから中型ちゅうがた車しゃが導入どうにゅうされ、GPSによる自動じどうガイドシステムやプリペイドカード方式ほうしきの一いち日にち乗車じょうしゃ券けんが採用さいようされた。あまり振ふるわなかったため2年ねんで打うち切きられ、大森おおもり駅えき - 平和へいわ島とうの本社ほんしゃ送迎そうげいバスとして使つかわれた後のち、売却ばいきゃくされた。

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  元もと「ぐるり東京とうきょう号ごう」の車両しゃりょう（石垣島いしがきじま・東ひがし運輸うんゆ）
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  元もと「ぐるり東京とうきょう号ごう」の車両しゃりょう（石垣島いしがきじま・東ひがし運輸うんゆ）

塗装とそう

前出ぜんしゅつのスーパーバスを皮切かわきりに、1979年ねんからは基本きほん的てきに黄色おうしょくをベースとしているが、屋根やねを白しろくしていた。1999年代ねんだい頃ごろからレモンイエローに改あらため、屋根やねも黄色きいろに改あらためている。2階かい建だて車しゃと輸入ゆにゅう車しゃの一部いちぶは製造せいぞう国こくのドイツおよびベルギーの国旗こっきをイメージして赤あかと黒くろをアクセントとしていた。

シンボルマークは昭和しょうわ時代じだいは赤丸あかまると白しろい鳩ばととなっていたが、これは東京芸術大学とうきょうげいじゅつだいがく教授きょうじゅの高田たかだ正二郎しょうじろうのデザインにより、1950年ねん3月がつに制定せいていされたものであった。日本にっぽんを表あらわす日ひの丸まるを描えがき、日ひの丸まるの中なかには皇居こうきょ二重橋にじゅうばしを描えがくことで基準きじゅんを東京とうきょうに置おくことを表あらわし、その上うえに鳩ばとの飛翔ひしょうする姿すがたを配はいすることで安全あんぜんかつ快速かいそくであると同時どうじに平和へいわを象徴しょうちょうするというものであった。1989年ねんからはHato Busの頭文字かしらもじを組くみ合あわせ、HとBの縦たて線せん部ぶを翼つばさを広ひろげた鳥とりのようにアレンジした「HBマーク」を採用さいようする。4羽わの鳩ばとで「バス、旅行りょこう、ホテル、料飲りょういんの4部門ぶもん」、「安全あんぜん、快適かいてき、信頼しんらい、繁栄はんえい」、「夢ゆめ、未来みらい、飛躍ひやく、旅立たびだち」を表現ひょうげんしている。

1991年ねんに、当時とうじ導入どうにゅうした日野ひの・セレガFCにおいて、濃こ青色あおいろをベースにした車両しゃりょうが導入どうにゅうされたことがあったが、後年こうねん黄色おうしょくベースに改あらためられている。また、「ぐるり東京とうきょう」号ごうでは黄色おうしょくベースではなく1台だいごとに異ことなり、赤あか・青あお・緑みどり・水色みずいろ・桜さくら色しょくをベースにしていた。

2004年ねんには都内とない定期ていき観光かんこうバス運行うんこう55周年しゅうねんを記念きねんして、一部いちぶ車両しゃりょうに1960年代ねんだいのカラーリングとシンボルマークが再現さいげんされ、特別とくべつコースも運行うんこうされた。

2008年ねん・2010年ねん・2012年ねんに導入どうにゅうされたセレガハイブリッドでは、外装がいそうは黄色おうしょくから緑みどりへのグラデーション、内装ないそうは緑みどりを基調きちょうに木目もくめ風ふうの床ゆかを採用さいようしていた。2013年度ねんどからはレガート仕様しようを除のぞいて黄色おうしょくをベースに複数ふくすうの白しろ鳩ばとと地球ちきゅうが描えがかれるデザインに変更へんこうされ、旧きゅう塗装とそう車しゃも変更へんこうされた。

オープントップバスでは前輪ぜんりんの後うしろから2階かい席せき後部こうぶにかけて虹にじをイメージした7色しょくのラインを配はいしている。

2014年ねん・2015年ねんに登場とうじょうしたピアニシモIIIでは、漆黒しっこくをベースに車両しゃりょうごとに金色きんいろ・銀色ぎんいろ・青あおの水引みずひきをイメージしたラインを配はいしている。水引みずひきのラインは同どう時期じきに登場とうじょうしたレガートにも採用さいようされている。

歴代れきだい社長しゃちょう

はとバスの社長しゃちょうポストは東京とうきょう都との元もと高級こうきゅう幹部かんぶ職員しょくいんが多おおいとされる。

• 宮みや端はし清次せいじ - 東京とうきょう都と・交通こうつう局長きょくちょう（1998年ねん就任しゅうにん）
• 金子かねこ正一郎しょういちろう - 東京とうきょう都と・交通こうつう局長きょくちょう（2011年ねん9月がつ就任しゅうにん）
• 中村なかむら靖やすし - 東京とうきょう都と・交通こうつう局長きょくちょう、都知事とちじ本局ほんきょく長ちょう（2019年ねん9月がつ就任しゅうにん）
• 塩見しおみ清仁きよひと - 東京とうきょう都と・主税局しゅぜいきょく長ちょう（2020年ねん10月がつ就任しゅうにん）
• 武市たけいち玲子れいこ - 東京とうきょう都と・交通こうつう局長きょくちょう（2023年ねん4月がつ就任しゅうにん）

都営とえいバス業務ぎょうむ受託じゅたく

東京とうきょう都とが筆頭ひっとう株主かぶぬしであることもあり、2003年ねん度どの杉並すぎなみを皮切かわきりに都営とえいバスから路線ろせんバス運行うんこう業務ぎょうむを受託じゅたくしている。はとバスは定期ていき観光かんこうバスが乗合のりあい事業じぎょうとしてすでに営業えいぎょうしているため、受託じゅたくのために都営とえいバスから譲渡じょうとされた一般いっぱん路線ろせんはない。

• 小滝こだき橋きょう営業えいぎょう所しょ杉並すぎなみ支所ししょ
• 江戸川えどがわ営業えいぎょう所しょ臨海りんかい支所ししょ
• 南千住みなみせんじゅ営業えいぎょう所しょ青戸あおと支所ししょ
• 品川しながわ営業えいぎょう所しょ港南こうなん支所ししょ
• 渋谷しぶや営業えいぎょう所しょ新宿しんじゅく支所ししょ

関連かんれん事業じぎょう

銀座ぎんざキャピタルホテル新館しんかん（現げん　銀座ぎんざキャピタルホテル　茜あかね）

• 銀座ぎんざキャピタルホテル

  中央ちゅうおう区く築地つきじにある直営ちょくえいのホテル。定期ていき観光かんこうや募集ぼしゅう型がた企画きかく旅行りょこうのコースによってはオプションでホテルから東京とうきょう駅えき丸まるの内うち南口みなみぐちへの送迎そうげいを組くみ込こむことができる。「茜あかね」（旧きゅう：新館しんかん）、「萌もえ木き」の2館かんがある。かつては本館ほんかんも存在そんざいしたが、2021年ねんに閉館へいかんした。

• はとバス興業こうぎょう

  田町たまち交通こうつうビルの日本にっぽん料理りょうり店みせ「和わ膳ぜん 道灌どうかんかがり」を運営うんえいする。

• シーライン東京とうきょう

  東京とうきょう港こうの日ひの出で桟橋さんばしを拠点きょてんにレストラン船せん「シンフォニー」を運行うんこうする。

• はとバスエージェンシー

  オリジナルグッズの企画きかく・販売はんばい、広告こうこく代理だいり店てん、保険ほけん代理だいり店てんなど

この他ほか、JTBも株主かぶぬしになっているためか、有楽町ゆうらくちょうの東京とうきょう交通こうつう会館かいかんにJTBの代理だいり店てんを設置せっちしていたが、2011年ねんに閉店へいてんした。

イメージガール

2006年ねんからイメージガールを採用さいようしている。パンフレットやポスターに、バスガイドの制服せいふく姿すがたで登場とうじょうしている。歴代れきだいのイメージガールは以下いかの通とおりである。

• 初代しょだい - 木谷きたに真美まみ（2006年ねん - 2009年ねん春はる）
• 2代目だいめ - 村上むらかみひさ子こ（2009年ねん - 2011年ねん）
• 3代目だいめ - 平田ひらた菜さい津つ美び（2011年ねん - 2013年ねん）
• 4代目だいめ - 高田たかだ桃もも衣ころも（2013年ねん - 2016年ねん）
• 5代目だいめ - 星野ほしの礼奈れいな（2016年ねん - 2017年ねん）
• 6代目だいめ - 浅古あさごあいり（2017年ねん - 2018年ねん）
• 7代目だいめ - 稲葉いなば千晴ちはる（2018年ねん - ）

イメージソング

• 東京とうきょうのバスガール（初代しょだいコロムビア・ローズ）
• 東京とうきょう夜景やけい（ダイアー・リン、後ごの真ま唯ただ林りん）
• 走はしれ!未来みらいをのせて（ダイアー・リン）
  • ダイアー・リンが歌うたう2曲きょくは、1999年ねんに定期ていき観光かんこうバス運行うんこう50周年しゅうねん記念きねんとして制定せいていされた。
• 夢ゆめのバスガール（三さん代目だいめコロムビア・ローズ）

その他た

• 同社どうしゃに毎年まいとし入社にゅうしゃするバスガイドには地方ちほうの高校こうこうを新卒しんそつして就職しゅうしょくした者ものも多おおくいる。しかし、観光かんこうバスとしての性格せいかく上じょう、国民こくみんの祝日しゅくじつは書かき入いれ時どきとなるため、成人せいじんを迎むかえても自治体じちたい等とうが行おこなう式典しきてんには参加さんかできない人ひとが多おおい。そのため毎年まいとし、会社かいしゃで独自どくじに成人せいじん式しきを行おこなっている。但ただし2020年ねん・2021年ねんは新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょうの影響えいきょうで中止ちゅうしされた。
• 2006年ねんから横浜よこはま市し交通こうつう局きょくの定期ていき観光かんこうバス『横濱よこはまベイサイドライン』にも同社どうしゃのガイドが乗務じょうむしていた。
• 車両しゃりょうの一部いちぶは、みずほ信託しんたく銀行ぎんこう（みずほフィナンシャルグループ発足ほっそく前まえは安田信託銀行やすだしんたくぎんこう）の信託しんたく車両しゃりょうで、1962年ねんから実施じっしされている。
• 浅草あさくさ・浅草寺せんそうじ境内けいだい裏うらに、はとバス専用せんよう駐車ちゅうしゃ場じょうがある。なお、他たの会社かいしゃの観光かんこうバスは駐車ちゅうしゃできない。
• 毎年まいとし9月がつ頃ごろに日本にほんテレビの『news every.』の特集とくしゅうコーナーで、同社どうしゃの新人しんじんバスガイドのドキュメントが放送ほうそうされている。

東京とうきょうマラソンの選手せんしゅ収容しゅうよう車両しゃりょうとして動員どういんされたセレガハイブリッド

• 東京とうきょうマラソン開催かいさい日びには交通こうつう規制きせいが敷しかれる関係かんけいで、大会たいかい当日とうじつの日にち中ちゅうに運行うんこうされる都内とない定期ていき観光かんこうコースの多おおくは運休うんきゅうされる。一方いっぽうで東京とうきょうマラソンにスポンサー参加さんかしており、運休うんきゅうで浮ういた車両しゃりょうと乗務じょうむ員いんを生いかして選手せんしゅや関係かんけい者しゃ用ようのバスを運行うんこうする形かたちで携たずさわっている。
• 関西かんさい地区ちくでの知名度ちめいど向上こうじょうなどのため、2009年ねん7月がつ18・19日にちに、南海電気鉄道なんかいでんきてつどうと協力きょうりょくして、大阪おおさか市しのミナミ（難波なんば周辺しゅうへん）を東京とうきょうの名所めいしょと比較ひかく（例れい・通天閣つうてんかくと東京とうきょうタワー、木津きづ卸売おろしうり市場いちばと築地つきじ市場いちば）しながら案内あんないする無料むりょうバスツアーが開催かいさいされた。

参考さんこう文献ぶんけん

• バス・ジャパン刊行かんこう会かい『バス・ジャパン』6号ごう。ISBN 4-7952-7761-3。
• ぽると出版しゅっぱん
  • 『バスラマ・インターナショナル』1998年ねん11月がつ号ごう。ISBN 4-938677-50-4。
  • 『バスラマエクスプレス15 はとバス 70年ねんの車両しゃりょうの変遷へんせん』ISBN 978-4-89980-365-2
• KKベストセラーズ『まるごとはとバス』。ISBN 4-584-16524-6。
• 宮みや端はし清次せいじ『はとバスをV字じ回復かいふくさせた社長しゃちょうの習慣しゅうかん』。ISBN 978-4-396-61368-6。
• はとバス『写真しゃしんと資料しりょうで読よむはとバス60年ねん大図おおず鑑あきら』、非売品ひばいひん。

外部がいぶリンク

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