アガリアレプト

アガリアレプト（Agaliarept）は、ヨーロッパの伝承でんしょうに伝つたわる悪魔あくまの1人ひとり。

概要がいよう

魔術まじゅつや悪魔あくま学がくに関かんして記しるしたグリモワールと呼よばれる一連いちれんの文献ぶんけんにおいてその名前なまえが見みられる。18世紀せいきもしくは19世紀せいきに民間みんかんに流布るふしたグリモワールの1つである『真正しんしょう奥義おうぎ書しょ』によれば、アガリアレプトはルシファーの配下はいかの悪魔あくまであり、ルシファー、サタナキアとともにヨーロッパ・アジアに住すまう。

Tarihimalという別べつの悪魔あくまとともに、水みずを支配しはいする力ちからを持もつElelogapという精霊せいれいを支配しはい下かにおいているとされる。一方いっぽう、『真正しんしょう奥義おうぎ書しょ』と関連かんれんがあると考かんがえられている大だい英えい図書館としょかん所蔵しょぞうの文献ぶんけん、ランズダウン稿本こうほん1202『アルマデルによるソロモン王おうの真しんの鍵かぎ』（Les Vrais Clavicules du Roi Salomon par Armadel）では、ベルゼビュート配下はいかの悪魔あくまたちの首領しゅりょうとしてAgateraptorという名前なまえが挙あげられており、ベルゼビュート配下はいかの悪魔あくまたちはアメリカに住すまうとされる。

アガリアレプトは、『真正しんしょう奥義おうぎ書しょ』と同おなじく18世紀せいき以降いこうに流布るふしたと考かんがえられているグリモワール『大だい奥義おうぎ書しょ』にも登場とうじょうしている。『大だい奥義おうぎ書しょ』によれば、地獄じごくの3人にんの支配しはい者しゃルシファー、ベルゼビュート、アスタロトに仕つかえる6柱はしらの上級じょうきゅう精霊せいれいの1柱はしらであり、サタナキアとともに将軍しょうぐん・司令しれい官かんを勤つとめる。精霊せいれいの第だい2軍団ぐんだんを指揮しきしており、ブエル、グソイン、ボティスを配下はいかに持もつ。

また、世界中せかいじゅうの宮廷きゅうていや政府せいふが秘ひしている機密きみつを明あきらかにし、どんなに崇高すうこうな謎なぞでも解明かいめいしてしまう力ちからを持もつとされる。

参考さんこう文献ぶんけん

• コラン・ド・プランシー『地獄じごくの辞典じてん』床鍋とこなべ剛彦たけひこ訳やく、講談社こうだんしゃ、1990年ねん。ISBN 4-06-201297-9。 
• Waite, A.E., The Book of Ceremonial Magic（1913）, The Internet Sacred Text Archive 内ないの文書ぶんしょ （英語えいご）
• Clavicules du Roi Salomon, Par Armadel. Livre Troisieme. Concernant les Esprits & leurs pouvoirs., Twilit Grotto: Archives of Western Esoterica（ジョゼフ・H・ピーターソン編集へんしゅう・解題かいだい・注釈ちゅうしゃく、フランス語ふらんすご原文げんぶん、ジョゼフ・H・ピーターソンによる英訳えいやく） （フランス語ふらんすご） （英語えいご）