エア・コンディショナー (英 えい : air conditioner )とは、空調 くうちょう 設備 せつび の一 ひと つで、室内 しつない の空気 くうき の温度 おんど や湿度 しつど などを調整 ちょうせい する機械 きかい である。日本 にっぽん での通称 つうしょう はエアコン (以下 いか 「エアコン」と表記 ひょうき )。
狭義 きょうぎ では、パッケージ・エア・コンディショナーや家庭 かてい 用 よう のルーム・エア・コンディショナーのうち、水 みず 以外 いがい の熱 ねつ 媒体 ばいたい で熱 ねつ を搬送 はんそう する装置 そうち 、つまりヒートポンプ を指 さ す。
なお、「エアコン」は「エアー・コンディショニング」または「エアー・コンディション」の略 りゃく として使用 しよう される場合 ばあい もある。
また、日本語 にほんご で「クーラー」というとエアコンの冷房 れいぼう 用 よう での使用 しよう や冷房 れいぼう 専用 せんよう タイプを指 さ すことが多 おお いが、英語 えいご の「Cooler 」は主 しゅ としてクーラーボックス を意味 いみ する。
日本語 にほんご の「エアコン」は冷房 れいぼう と暖房 だんぼう が出来 でき るヒートポンプ式 しき の空調 くうちょう 設備 せつび を示 しめ すが、英語 えいご で「air conditioner」や「Air conditioning」というとヒートポンプなど技術 ぎじゅつ 的 てき な意味 いみ を問 と わず、冷房 れいぼう 、冷房 れいぼう 機 き など冷房 れいぼう 専用 せんよう タイプを含 ふく む意味 いみ である。英語 えいご で日本語 にほんご の「エアコン」に相当 そうとう する単語 たんご 、熟語 じゅくご は無 な く、相当 そうとう する製品 せいひん は「heating and air conditioning system」(暖房 だんぼう と冷房 れいぼう システム)や「Cool & Heat」と呼 よ ばれ販売 はんばい されている。
日本 にっぽん では、上記 じょうき の狭義 きょうぎ で説明 せつめい されているヒートポンプ式 しき の空調 くうちょう 機器 きき を「エアコンディショナー」として家庭 かてい 用品 ようひん 品質 ひんしつ 表示法 ひょうじほう の適用 てきよう 対象 たいしょう としており、電気 でんき 機械 きかい 器具 きぐ 品質 ひんしつ 表示 ひょうじ 規程 きてい に定 さだ めがある[1] 。
1758年 ねん 、ベンジャミン・フランクリン とジョン・ハドリー は、蒸発 じょうはつ の原理 げんり (蒸発 じょうはつ 熱 ねつ )を使 つか って物体 ぶったい を急速 きゅうそく に冷却 れいきゃく する実験 じっけん を行 おこな った。フランクリンとハドリーはアルコール などの揮発 きはつ 性 せい の高 たか い液体 えきたい の蒸発 じょうはつ を試 ため し、エーテル を使 つか うと物体 ぶったい を氷点下 ひょうてんか にまで冷却 れいきゃく できることを発見 はっけん した。実験 じっけん では水銀 すいぎん 柱 はしら 式 しき 温度 おんど 計 けい の球 たま 部 ぶ を冷却 れいきゃく 対象 たいしょう とし、蒸発 じょうはつ を早 はや めるためにふいご を使 つか った。周囲 しゅうい の気温 きおん が65 °F (18 °C) の状態 じょうたい で、温度 おんど 計 けい の球 たま 部 ぶ を 7 °F (−14 ℃)にまで冷却 れいきゃく することができた。フランクリンは、温度 おんど が氷点下 ひょうてんか になると間 ま もなく温度 おんど 計 けい の球 たま 部 ぶ 表面 ひょうめん に薄 うす く氷 こおり が張 は ったことに気 き づいた。そして 7 °F (−14 ℃)にまで達 たっ したとき、氷 こおり の厚 あつ さは6ミリメートル (4分 ぶん の1インチ )ほどになっていた。フランクリンは「この実験 じっけん で、暖 あたた かい夏 なつ の日 ひ に人間 にんげん を凍死 とうし させられる可能 かのう 性 せい があることがわかった」と結論 けつろん 付 つ けた[2] 。
1820年 ねん 、イギリス の科学 かがく 者 しゃ で発明 はつめい 家 か のマイケル・ファラデー は、圧縮 あっしゅく により液化 えきか したアンモニア を蒸発 じょうはつ できるようにすると、周囲 しゅうい の空気 くうき を冷却 れいきゃく できることを発見 はっけん した。
1842年 ねん 、アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく (アメリカ)フロリダ州 しゅう の医師 いし ジョン・ゴリー は圧縮 あっしゅく 冷凍 れいとう 技術 ぎじゅつ を使 つか って氷 こおり を作 つく り、アパラチコーラ (英語 えいご 版 ばん ) の彼 かれ の病院 びょういん でそれを使 つか い、患者 かんじゃ のために病室 びょうしつ を冷 ひ やした[3] 。彼 かれ はさらにその製氷 せいひょう 機 き を使 つか って建物 たてもの 全体 ぜんたい の温度 おんど を調節 ちょうせつ しようと考 かんが えた。そして、都市 とし 全体 ぜんたい の空調 くうちょう を集中 しゅうちゅう 制御 せいぎょ するという構想 こうそう まで描 えが いた。彼 かれ の試作 しさく 品 ひん は常 つね にうまく機能 きのう するわけではなかったが、ゴリーは製氷 せいひょう 機 き の特許 とっきょ を1851年 ねん に取得 しゅとく した。しかし、パトロン が死 し に、本格 ほんかく 的 てき に開発 かいはつ する資金 しきん を集 あつ められなかった。ゴリーの伝記 でんき を書 か いたビビアン・シャーロック[4] によれば、ゴリーは製氷 せいひょう で財 ざい を成 な したフレデリック・チューダー (英語 えいご 版 ばん ) が彼 かれ の発明 はつめい を誹謗 ひぼう するキャンペーンを行 おこな ったと疑 うたが い、チューダーを非難 ひなん した。ゴリーは貧困 ひんこん の中 なか で1855年 ねん に亡 な くなり、その空調 くうちょう のアイディアは約 やく 50年間 ねんかん 顧 かえり みられることはなかった。
空気 くうき 調和 ちょうわ の初期 しょき の商業 しょうぎょう 利用 りよう は、個人 こじん の快適 かいてき さのためではなく、工業 こうぎょう で必要 ひつよう とされる冷気 れいき を生 う み出 だ すために使 つか われた。最初 さいしょ の電気 でんき 式 しき エア・コンディショナーは1902年 ねん 、アメリカニューヨーク州 しゅう シラキュース のウィリス・キャリア が発明 はつめい した。印刷 いんさつ 工場 こうじょう の製造 せいぞう 工程 こうてい を改善 かいぜん するために設計 せっけい されており、温度 おんど だけでなく湿度 しつど も制御 せいぎょ できるようになっていた。温度 おんど と湿度 しつど を低 ひく く保 たも つことで、紙 かみ の状態 じょうたい が一定 いってい となり、インク の付 つ き方 かた が一定 いってい になる。その後 ご もキャリアの技術 ぎじゅつ は様々 さまざま な仕事場 しごとば の生産 せいさん 性 せい 向上 こうじょう に応用 おうよう され、増大 ぞうだい する需要 じゅよう に応 こた えるために The Carrier Air Conditioning Company of America(キヤリア 社 しゃ )を創設 そうせつ した。その後 ご 、エア・コンディショナーは住宅 じゅうたく や自動車 じどうしゃ で室内 しつない の快適 かいてき さを向上 こうじょう させる手段 しゅだん として使 つか われるようになっていった。アメリカでは1950年代 ねんだい に家庭 かてい 用 よう エア・コンディショナーが爆発 ばくはつ 的 てき に売 う れるようになった。
1906年 ねん 、アメリカのスチュアート・W・クラマー (英語 えいご 版 ばん ) は、自身 じしん の経営 けいえい する織物 おりもの 工場 こうじょう 内 ない に湿気 しっけ を追加 ついか する方法 ほうほう を探 さが していた。クラマーは同年 どうねん 出願 しゅつがん した特許 とっきょ で初 はじ めて「エア・コンディショニング(空気 くうき 調和 ちょうわ )」という言葉 ことば を使 つか った。これは、織物 おりもの 製造 せいぞう 工程 こうてい として当時 とうじ よく行 おこな われていた水 みず 調和 ちょうわ (英 えい : water conditioning )を真似 まね て名付 なづ けたものだった。彼 かれ は加湿 かしつ と換気 かんき を組 く み合 あ わせて工場 こうじょう 内 ない の湿度 しつど を制御 せいぎょ し、織物 おりもの 工場 こうじょう に最適 さいてき な湿度 しつど を実現 じつげん した。ウィリス・キャリアはこの用語 ようご を採用 さいよう し、社名 しゃめい にも組 く み込 こ んだ。水分 すいぶん を空気 くうき 中 ちゅう に蒸発 じょうはつ させるこの方式 ほうしき には冷却 れいきゃく 効果 こうか があり、現在 げんざい ではミスト散布 さんぷ として知 し られている。
初期 しょき のエア・コンディショナーや冷蔵庫 れいぞうこ は、アンモニア 、クロロメタン 、プロパン といった有毒 ゆうどく または可燃 かねん 性 せい のガス を使用 しよう しており、それらが漏 も れ出 だ すと死亡 しぼう 事故 じこ に繋 つな がる危険 きけん 性 せい があった。トマス・ミジリー は世界 せかい 初 はつ のフロン類 るい であるフレオンを1928年 ねん に開発 かいはつ した。この冷媒 れいばい は人間 にんげん には安全 あんぜん だったが、後 のち になって、太陽光 たいようあきら に含 ふく まれる紫外線 しがいせん を吸収 きゅうしゅう して、オゾン層 そう を損傷 そんしょう させることがわかった。「フレオン」はデュポン 社 しゃ の商標 しょうひょう であり、実際 じっさい はクロロフルオロカーボン(CFC)、ハイドロクロロフルオロカーボン (HCFC)、ハイドロフルオロカーボン (HFC)といった物質 ぶっしつ で、商品 しょうひん 名 めい (R-11, R-12, R-22, R-134a)には分子 ぶんし 構成 こうせい を示 しめ す数 かず が付 つ けられている。住宅 じゅうたく などの空調 くうちょう によく使 つか われたものはR-22という商品 しょうひん 名 めい のHCFCである。これは2010年 ねん までに新 しん 製品 せいひん には使 つか われなくなり、2020年 ねん 以降 いこう に完全 かんぜん に製造 せいぞう されなくなる予定 よてい である。アメリカでは自動車 じどうしゃ のエア・コンディショナーのほとんどがR-12を使 つか っていたが、1994年 ねん にR-134aに切 き り替 か えられた。R-11とR-12はアメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく 内 ない では既 すで に生産 せいさん されておらず、廃棄 はいき されたエア・コンディショナーから回収 かいしゅう したガスをきれいにしたものが売 う られているだけとなっている。オゾン層 そう に影響 えいきょう しないいくつかの冷媒 れいばい が代替 だいたい フロン として開発 かいはつ されており、例 たと えばR-410Aはブランド名 めい 「プロン」[5] で販売 はんばい されている。オゾン層 そう に悪影響 あくえいきょう を与 あた える主 おも な冷媒 れいばい はR-11、R-22、R-123である。ただし、R-410A冷媒 れいばい などの代替 だいたい フロンは強力 きょうりょく な温室 おんしつ 効果 こうか ガス でもあったフロン類 るい ほどではないものの、やはり地球 ちきゅう 温暖 おんだん 化 か 係数 けいすう が高 たか いため、これに代 か わる次世代 じせだい 冷媒 れいばい の開発 かいはつ が行 おこな われている。
第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 後 ご 、エアコンの開発 かいはつ ・生産 せいさん と利用 りよう は世界 せかい 的 てき に広 ひろ がった。室外 しつがい 機 き と分離 ぶんり することで住宅 じゅうたく の壁 かべ に掛 か けられるほど薄型 うすがた ・軽量 けいりょう 化 か されたエアコンが1968年 ねん (昭和 しょうわ 43年 ねん )に日本 にっぽん で発売 はつばい され(三菱電機 みつびしでんき )、国立 こくりつ 科学 かがく 博物館 はくぶつかん の重要 じゅうよう 科学 かがく 技術 ぎじゅつ 史 し 資料 しりょう (未来 みらい 技術 ぎじゅつ 遺産 いさん )の一 ひと つに2018年 ねん 選定 せんてい されている[6] 。
熱帯 ねったい ・亜熱帯 あねったい の国々 くにぐに の経済 けいざい 成長 せいちょう や、日本 にっぽん などにおける夏 なつ 場 ば の仕事 しごと ・生活 せいかつ の環境 かんきょう 改善 かいぜん は、エアコンによる冷房 れいぼう の普及 ふきゅう があったからこそという評価 ひょうか もある[7] 。赤道 あかみち 近 ちか くにあるシンガポール の元 もと 首相 しゅしょう リー・クアンユー は「東南 とうなん アジア諸国 しょこく にとって、エアコンは20世紀 せいき 最大 さいだい の発明 はつめい 」と語 かた ったことがある[8] 。一方 いっぽう 、欧州 おうしゅう 各国 かっこく の中 なか には夏場 なつば に高温 こうおん となる地域 ちいき があるにもかかわらず、家庭 かてい における普及 ふきゅう 率 りつ は低迷 ていめい しており、2017年 ねん 時点 じてん で5 %と推測 すいそく する報告 ほうこく 書 しょ もある[9] 。イギリスでは2022年 ねん 時点 じてん でも多 おお くの学校 がっこう には冷房 れいぼう が無 な い[10] 。
空気 くうき 調和 ちょうわ テクノロジーにおける技術 ぎじゅつ 革新 かくしん は続 つづ き、近年 きんねん ではエネルギー効率 こうりつ と屋内 おくない の空 そら 気質 きしつ の改善 かいぜん が中心 ちゅうしん テーマとなっている。従来 じゅうらい の冷媒 れいばい の代替 だいたい として二酸化炭素 にさんかたんそ (R-744)のような自然 しぜん に存在 そんざい する物質 ぶっしつ も提案 ていあん されている[11] 。
気体 きたい 液化 えきか ヒートポンプのしくみ。 1:凝縮 ぎょうしゅく 器 き 、2:膨張 ぼうちょう 弁 べん 、3:蒸発 じょうはつ 器 き 、4:圧縮 あっしゅく 機 き 赤 あか が高温 こうおん 、青 あお が低温 ていおん 。
室外 しつがい 機 き と室内 しつない 機 き を接続 せつぞく する冷媒 れいばい 配管 はいかん 。断熱 だんねつ 材 ざい で覆 おお われる。
基本 きほん 機能 きのう として冷房 れいぼう 専用 せんよう 形 がた と冷暖房 れいだんぼう 兼用 けんよう のヒートポンプ 形 かたち がある。
また、次 つぎ のような形態 けいたい がある。
一体 いったい 型 がた - 圧縮 あっしゅく 機 き ・凝縮 ぎょうしゅく 器 き ・蒸発 じょうはつ 器 き が一体 いったい となったもの。冷媒 れいばい 配管 はいかん が不要 ふよう である。家庭 かてい 用 よう の窓 まど 枠 わく 取 と り付 つ け型 がた 、キャスター がついて自由 じゆう に移動 いどう できる冷風 れいふう 機 き 、鉄道 てつどう 車両 しゃりょう 用 よう などに見 み られる。
リモートコンデンサ型 がた - 圧縮 あっしゅく 機 き ・蒸発 じょうはつ 器 き が一体 いったい となった室内 しつない 機 き と、凝縮 ぎょうしゅく 器 き のみを内蔵 ないぞう した室外 しつがい 機 き を冷媒 れいばい 配管 はいかん で接続 せつぞく したもの。室内 しつない 側 がわ に圧縮 あっしゅく 機 き があるためメンテナンスが容易 ようい で、カスタマイズ(ヒーター や加湿 かしつ 器 き の取 と り付 つ けなど)を必要 ひつよう とする工場 こうじょう (設備 せつび )用 よう や、業務 ぎょうむ (ビル )用 よう の一部 いちぶ で使 つか われていたが、室内 しつない に圧縮 あっしゅく 機 き の騒音 そうおん や振動 しんどう が発生 はっせい することや、室内 しつない 機 き に圧縮 あっしゅく 機 き を内蔵 ないぞう する構造 こうぞう から室内 しつない 機 き のバリエーションが限 かぎ られ(基本 きほん 的 てき に床 ゆか 置 お き形 がた のみ)、室内 しつない の状況 じょうきょう に応 おう じた機器 きき (室内 しつない 機 き )の配置 はいち がしにくいとった問題 もんだい がある。このため近年 きんねん では後述 こうじゅつ するリモートコンデンシングユニット型 がた (家庭 かてい 用 よう のセパレートタイプ)やマルチ式 しき (ビル用 よう など)が主流 しゅりゅう となっている。通称 つうしょう 「中 ちゅう コン(なかこん:室内 しつない 機 き 側 がわ に圧縮 あっしゅく 機 き = コンプレッサーがあるため)」または「リモコン型 がた (一部 いちぶ のエアコンメーカー)」。
リモートコンデンシングユニット型 がた - 圧縮 あっしゅく 機 き ・凝縮 ぎょうしゅく 器 き が一体 いったい となった室外 しつがい 機 き と、蒸発 じょうはつ 器 き が内蔵 ないぞう された室内 しつない 機 き を冷媒 れいばい 配管 はいかん で接続 せつぞく したもの。家庭 かてい 用 よう のセパレートタイプはこの方式 ほうしき 。
マルチ式 しき - 圧縮 あっしゅく 機 き ・凝縮 ぎょうしゅく 器 き が一体 いったい となった室外 しつがい 機 き と、蒸発 じょうはつ 器 き が内蔵 ないぞう された複数 ふくすう の室内 しつない 機 き を冷媒 れいばい 配管 はいかん で接続 せつぞく したもの。業務 ぎょうむ (ビル)用 よう の主流 しゅりゅう 。家庭 かてい 用 よう にも販売 はんばい されているが、実例 じつれい は少 すく ない。
室内 しつない 機 き の形態 けいたい [ 編集 へんしゅう ]
床 ゆか 置 おけ 型 がた (スタンドスタイル) - 業務 ぎょうむ (ビル)用 よう の古 ふる い(1970年代 ねんだい まで使 つか われた)タイプ。タンス 程度 ていど の大 おお きさ、あるいは窓際 まどぎわ に高 たか さ1メートル程度 ていど の上部 じょうぶ に吹出 ふきだ し口 くち を持 も つ室内 しつない 機 き が、壁際 かべぎわ にむき出 だ しで設置 せっち されている。室内 しつない 機 き の分 ぶん 、床 ゆか 面積 めんせき が減 へ るため新規 しんき の建物 たてもの では使 つか われなくなった。現在 げんざい でも古 ふる い地下鉄 ちかてつ の駅 えき や工場 こうじょう 、事務 じむ 室 しつ などでよく見 み かける事 こと ができる。韓国 かんこく では家庭 かてい 用 よう タイプにおいても室内 しつない 機 き が壁掛 かべかけ 型 がた よりも床 ゆか 置 おけ 型 がた の方 ほう が多 おお い[12] 。なお、圧縮 あっしゅく 機 き ・凝縮 ぎょうしゅく 器 き ・蒸発 じょうはつ 器 き ・送風 そうふう 機 き を一体 いったい として、キャスター がついて自由 じゆう に移動 いどう できるものは冷風 れいふう 機 き として、業務 ぎょうむ 用 よう ・家庭 かてい 用 よう 共 とも に販売 はんばい されている。
壁掛 かべかけ 型 がた - 家庭 かてい 用 よう セパレートエアコンのタイプ。業務 ぎょうむ 用 よう も存在 そんざい する。
天井 てんじょう 吊 つるし 型 がた - 倉庫 そうこ などのような天井 てんじょう 骨組 ほねぐ みがむき出 だ しの場合 ばあい や学校 がっこう などの一部 いちぶ 公共 こうきょう 施設 しせつ に使 つか われる。
天井 てんじょう 埋 う め込 こ みカセット型 がた - 通称 つうしょう 「天 てん カセ」。表面 ひょうめん に吸込 すいこめ 口 こう ・吹出 ふきだ し口 くち のある蒸発 じょうはつ 器 き 内蔵 ないぞう ユニットを天井 てんじょう 内 ない に埋 う め込 こ むもの。天井 てんじょう 面 めん がフラットになり、床 ゆか 置 お き形 がた のように床 ゆか 面積 めんせき も減 へ らないため、店舗 てんぽ やオフィスビルなど業務 ぎょうむ 用 よう で多 おお く用 もち いられている。
床 ゆか 置 おけ 型 がた (ファンヒーター スタイル) - 家庭 かてい 用 よう セパレートタイプのバリエーションの1つで、石油 せきゆ ストーブ類似 るいじ の形態 けいたい をしている。1980年代 ねんだい 頃 ころ までは主 おも に和室 わしつ 用 よう に使 つか われたが、冷房 れいぼう 能力 のうりょく 上 じょう の問題 もんだい 点 てん (熱 ねつ 対流 たいりゅう 上 じょう 壁掛 かべかけ 型 がた ・天井 てんじょう 埋 う め込 こ みカセット型 がた に比 くら べて不利 ふり )から急速 きゅうそく に数 かず を減 へ らした。しかし完全 かんぜん な消滅 しょうめつ には至 いた っていない。また、同様 どうよう の理由 りゆう で暖房 だんぼう 時 じ は有利 ゆうり という面 めん もある。
ダクト接続 せつぞく 型 がた - ユニットとダクトを接続 せつぞく し、任意 にんい の場所 ばしょ に吸込 すいこめ 口 こう ・吹出 ふきだ し口 くち を設 もう けられるもの。大型 おおがた ビルやホテル等 とう 用 よう 。
冷房 れいぼう 専用 せんよう 及 およ び暖房 だんぼう 専用 せんよう 機種 きしゅ [ 編集 へんしゅう ]
冷房 れいぼう または暖房 だんぼう のみを必要 ひつよう とする消費 しょうひ 者 しゃ のために、それぞれに特 とく 化 か した機種 きしゅ がある。長所 ちょうしょ は、特 とく 化 か することで、価格 かかく が安 やす く、消費 しょうひ 電力 でんりょく が少 すく なく、室内 しつない 機 き や室外 しつがい 機 き が小 ちい さく、操作 そうさ が簡単 かんたん なことである。機種 きしゅ によっては、広 ひろ い場所 ばしょ で使用 しよう するために強力 きょうりょく な性能 せいのう を持 も っている物 もの もある。
韓国 かんこく ではオンドル が普及 ふきゅう しているため、冷房 れいぼう 専用 せんよう の床 ゆか 置 おけ 型 がた が多 おお い[12] 。
蒸発 じょうはつ 器 き (暖房 だんぼう 時 じ は凝縮 ぎょうしゅく 器 き として働 はたら く)
ルームエアコンとも呼 よ ばれる家庭 かてい 用 よう エアコンには、形態 けいたい として、圧縮 あっしゅく 機 き ・凝縮 ぎょうしゅく 器 き ・蒸発 じょうはつ 器 き が一体 いったい となった窓 まど 型 がた と、圧縮 あっしゅく 機 き ・凝縮 ぎょうしゅく 器 き が一体 いったい となった室外 しつがい 機 き と、蒸発 じょうはつ 器 き が内蔵 ないぞう された室内 しつない 機 き とで構成 こうせい されるセパレート型 がた (東芝 とうしば では「スプリット型 がた 」という)の2種類 しゅるい がある。セパレート型 がた では、日本 にっぽん などの東 ひがし アジア圏 けん では壁掛 かべかけ 型 がた が主流 しゅりゅう である。一方 いっぽう 、欧州 おうしゅう では横長 よこなが 長方形 ちょうほうけい の窓 まど 型 がた がほとんどである。
さらに米国 べいこく では、一般 いっぱん 家庭 かてい であってもダクト を使用 しよう して各 かく 部屋 へや に冷暖房 れいだんぼう を行 おこな うダクト方式 ほうしき が普及 ふきゅう してきたが、日本 にっぽん のエアコンに代表 だいひょう されるダクトレス 方式 ほうしき も評価 ひょうか されつつある[13] 。
能力 のうりょく によって、2.2 kW、2.5 kW、2.8 kW、3.6 kW、4.0 kW、4.5 kW、5.0 kW、5.6 kW、6.3 kW、7.1 kW などがある。使用 しよう する電圧 でんあつ も、単 たん 相 しょう 100Vと、単 たん 相 しょう 200Vと、動力 どうりょく の三 さん 相 そう 200Vがある。通常 つうじょう 、エアコン一 いち 台 だい に子 こ ブレーカー一 いち 個 こ を用意 ようい する。なお、日本 にっぽん の家庭 かてい 用 よう エアコンは窓 まど 型 がた 、セパレート型 がた とも、2001年 ねん より家電 かでん リサイクル法 ほう の対象 たいしょう となり、廃棄 はいき の際 さい に適正 てきせい な処理 しょり が義務付 ぎむづ けられた。
動力 どうりょく の三 さん 相 そう 200Vエアコンは室外 しつがい ユニットや室内 しつない ユニット共 ども 外観 がいかん 上 じょう 一般 いっぱん の100/200V単 たん 相 あい エアコンと同 おな じであるが、省令 しょうれい による規制 きせい があるため受電 じゅでん 方法 ほうほう が異 こと なる。電気 でんき 設備 せつび 技術 ぎじゅつ 基準 きじゅん (経 けい 産 さん 省令 しょうれい )の規定 きてい では家庭 かてい で三 さん 相 そう 200Vを使用 しよう できるのは屋外 おくがい 機器 きき のみとされている[注 ちゅう 1] 。そのため動力 どうりょく エアコンは室外 しつがい 電源 でんげん のみ三 さん 相 そう 200Vであり室内 しつない ユニットの運転 うんてん および通信 つうしん 制御 せいぎょ は別途 べっと 室内 しつない 側 がわ で受電 じゅでん した単 たん 相 しょう 100/200Vで行 おこな われる。従 したが って一部 いちぶ のメーカー(ダイキン工業 だいきんこうぎょう など室内 しつない 電源 でんげん を室外 しつがい ユニット送 おく り以外 いがい で受電 じゅでん 不可能 ふかのう な機種 きしゅ )での業務 ぎょうむ 用 よう エアコンを住宅 じゅうたく へ設置 せっち した場合 ばあい 、電力 でんりょく 会社 かいしゃ との図面 ずめん 協議 きょうぎ で指摘 してき され送電 そうでん 拒否 きょひ や変更 へんこう を求 もと められるケースが生 しょう じる。
家庭 かてい 用 よう エアコンは、冷房 れいぼう ・暖房 だんぼう ・ドライ(除 じょ 湿 しめ )など多様 たよう な空気 くうき 調整 ちょうせい が可能 かのう な機種 きしゅ が製造 せいぞう ・販売 はんばい の多 おお くを占 し める。最近 さいきん はトップランナー方式 ほうしき による省 しょう エネ化 か が進 すす み、内部 ないぶ の改良 かいりょう とも相 あい まって以前 いぜん のものよりも消費 しょうひ 電力 でんりょく が少 すく なくなっている。日本 にっぽん 国内 こくない で発売 はつばい されるセパレート型 がた のエアコンはほぼ全 すべ てインバータ 制御 せいぎょ を内蔵 ないぞう した機種 きしゅ になっている(ただし、窓 まど 型 がた エアコンについては非 ひ インバータのものが大半 たいはん を占 し めている)。インバータエアコンは1981年 ねん に当時 とうじ の東京 とうきょう 芝浦 しばうら 電気 でんき (現 げん ・東芝 とうしば )が世界 せかい で初 はじ めて発売 はつばい した[14] 。当初 とうしょ は、圧縮 あっしゅく 機 き には誘導 ゆうどう 電動 でんどう 機 き を用 もち いていたが、1990年代 ねんだい に高 こう 効率 こうりつ なブラシレスDCモータ を採用 さいよう してPAM制御 せいぎょ により電圧 でんあつ を細 こま かく制御 せいぎょ し[15] 、現在 げんざい では、日本 にっぽん で発売 はつばい される家庭 かてい 用 よう エアコンに搭載 とうさい される圧縮 あっしゅく 機 き 用 よう ・ファン用 よう のモータは、ほぼ全 すべ てがブラシレスDCモータになっている。日本 にっぽん ではインバータエアコンが主流 しゅりゅう であるが、世界 せかい 的 てき に見 み れば一定 いってい 速 そく である非 ひ インバータエアコンがまだまだ主流 しゅりゅう である。
また、非 ひ インバータエアコンでは商用 しょうよう 電源 でんげん 周波数 しゅうはすう による能力 のうりょく の差 さ があり、50Hz へるつ 地域 ちいき では60Hz へるつ 地域 ちいき より1 - 2割 わり 能力 のうりょく が落 お ちるが、インバータエアコンではそれがない。そのため、非 ひ インバータが主流 しゅりゅう であった当時 とうじ のエアコンのカタログは50Hz へるつ ・60Hz へるつ 地域 ちいき で別々 べつべつ に作成 さくせい していた。現在 げんざい では、非 ひ インバータの窓 まど 型 がた エアコンのカタログで、50Hz へるつ ・60Hz へるつ それぞれの場合 ばあい の能力 のうりょく が併記 へいき されているのが見受 みう けられる。能力 のうりょく の違 ちが いは圧縮 あっしゅく 機 き に用 もち いる誘導 ゆうどう 電動 でんどう 機 き の回転 かいてん 数 すう が電源 でんげん 周波数 しゅうはすう に依存 いぞん するためである。なお日本 にっぽん での窓 まど 用 よう エアコンでのインバータ採用 さいよう 例 れい は松下電器産業 まつしたでんきさんぎょう (現 げん ・パナソニック )のCW-G18系 けい が空前 くうぜん にして絶後 ぜつご になった。同 どう 機種 きしゅ は年 とし 毎 ごと の僅 わず かなマイナーチェンジのみで20年 ねん 以上 いじょう 発売 はつばい され続 つづ けた。窓 まど 用 よう インバータエアコンは森田 もりた 電工 でんこう (現 げん ・ユーイング )からも発売 はつばい されていたが、現在 げんざい 同社 どうしゃ はエアコン事業 じぎょう から撤退 てったい している。
差別 さべつ 化 か 機能 きのう としてマイナスイオン の発生 はっせい 、フィルタ の自動 じどう 清掃 せいそう 、空気 くうき 清浄 せいじょう 機 き 、換気 かんき 、加湿 かしつ 、赤外線 せきがいせん センサ による温度 おんど 監視 かんし 、人工 じんこう 知能 ちのう による解析 かいせき 、HA JEMA 標準 ひょうじゅん 端子 たんし -A、インターネットによるデータ取得 しゅとく など、様々 さまざま 機能 きのう が開発 かいはつ されている[16] [17] 。韓国 かんこく ではミセモンジ(粒子 りゅうし 状 じょう 物質 ぶっしつ )対策 たいさく として空気 くうき 清浄 せいじょう 機能 きのう 付 つ きが多 おお い[12] 。
家庭 かてい 用 よう での暖房 だんぼう では、「すぐに温風 おんぷう がふき出 だ して欲 ほ しい」という需要 じゅよう が高 たか い。そのため、外 そと 気温 きおん が低 ひく い場合 ばあい は、停止 ていし 中 ちゅう でも機器 きき を予熱 よねつ をする機能 きのう を持 も つ機種 きしゅ がある。また、冷媒 れいばい 寝込 ねこ みを防 ふせ ぐためのヒーターを持 も つ機種 きしゅ もある。このような機種 きしゅ では冬場 ふゆば の待機 たいき 電力 でんりょく は多 おお い。省 しょう エネと快適 かいてき 性 せい を両立 りょうりつ させるため、気象 きしょう 予報 よほう などのデータから室温 しつおん の変化 へんか を予測 よそく して先回 さきまわ りで制御 せいぎょ する機種 きしゅ もある。
また、寒冷 かんれい 地 ち など暖房 だんぼう 時 じ に外 そと 気温 きおん が低 ひく すぎる場合 ばあい は、屋外 おくがい で燃焼 ねんしょう をした熱 ねつ をヒートポンプする「石油 せきゆ エアコンディショナー」がある。同様 どうよう にガス[注 ちゅう 2] の火 ひ で熱 ねつ を発生 はっせい させ、その熱 ねつ を室内 しつない へ送 おく る「ガスエアコンディショナー」もある。寒冷 かんれい 地 ち で、除 じょ 霜 しも 運転 うんてん が多 おお いことが予想 よそう される場合 ばあい は有効 ゆうこう な選択 せんたく である。なお、家庭 かてい 用 よう では、冷房 れいぼう にガスや石油 せきゆ の力 ちから はあまり使用 しよう されていない。過去 かこ にパナソニックや東芝 とうしば なども石油 せきゆ や都市 とし ガス等 とう を使 つか ったエアコンも販売 はんばい されていたが[注 ちゅう 3] 、暖房 だんぼう 時 じ におけるエアコン自体 じたい の性能 せいのう 向上 こうじょう に伴 ともな い、採用 さいよう されるケースが少 すく なくなった。
窓 まど 型 がた エアコンは、「ウインドエアコン」とも呼 よ ばれる。長所 ちょうしょ は、セパレート型 がた に比 くら べ、小型 こがた であり、安 やす く、個人 こじん で取 と り付 つ け(取 と り外 はず し)ができることである。壁 かべ に配管 はいかん 用 よう の穴 あな を開 あ けたり、室内 しつない 機 き の固定 こてい 工事 こうじ を施 ほどこ す必要 ひつよう が無 な く、窓 まど さえあれば設置 せっち できるため、賃貸 ちんたい 物件 ぶっけん 等 とう でエアコンの設置 せっち に制限 せいげん がある場合 ばあい にも向 む いている。短所 たんしょ は、圧縮 あっしゅく 機 き を室内 しつない 側 がわ と離隔 りかく できないため騒音 そうおん や振動 しんどう が大 おお きいこと、装置 そうち 重量 じゅうりょう を分散 ぶんさん できないため小型 こがた のシステムとなり能力 のうりょく は落 お ちることである。窓 まど 用 よう は可 か 搬型のスポットクーラー等 とう との共通 きょうつう 性 せい もあるため完全 かんぜん に廃 すた れてはいないものの、平成 へいせい 期 き 以後 いご は比較的 ひかくてき 家賃 やちん が安 やす い物件 ぶっけん にもエアコンの固定 こてい 設置 せっち が進 すす んだことで需要 じゅよう が減 へ って量産 りょうさん 効果 こうか も出 で にくくなり価格 かかく 競争 きょうそう 力 りょく も失 うしな われつつある。
ちなみに海外 かいがい にも日本 にっぽん と同様 どうよう の壁掛 かべかけ 型 がた (欧米 おうべい では窓 まど 型 がた の方 ほう が主流 しゅりゅう )のエアコンが普及 ふきゅう しているが、日本 にっぽん のエアコンほど機能 きのう 面 めん では豊富 ほうふ でなく、シンプルな単 たん 機能 きのう のものが多 おお い。また欧米 おうべい では暖房 だんぼう としてセントラルヒーティング や暖炉 だんろ などが住宅 じゅうたく に備 そな わっているケースもあるため、「air conditioner 」というと冷房 れいぼう 専用 せんよう 機 き を前提 ぜんてい に話 はなし をしているケースが多々 たた ある。
家庭 かてい 用 よう のルームエアコンは家電 かでん 製品 せいひん であると共 とも に、住宅 じゅうたく 設備 せつび としての一 いち 面 めん も併 あわ せ持 も つ。そのため、販路 はんろ や商 しょう 習慣 しゅうかん の違 ちが いによって電器 でんき 店 てん 向 む けの機種 きしゅ と、住宅 じゅうたく 設備 せつび 工事 こうじ 業者 ぎょうしゃ 向 む けの機種 きしゅ が用意 ようい されている。後者 こうしゃ は住宅 じゅうたく を新築 しんちく する際 さい に同時 どうじ に据 す え付 つ けるというニーズに対応 たいおう したものであり、型番 かたばん やスペック、価格 かかく (量販 りょうはん 店 てん 向 む けの機種 きしゅ はオープン価格 かかく なのに対 たい して、住宅 じゅうたく 設備 せつび 向 む けは希望 きぼう 価格 かかく が定 さだ められている)で区別 くべつ される。
業務 ぎょうむ 用 よう エアコンは、大型 おおがた のものや各種 かくしゅ 原動機 げんどうき を使用 しよう したものが存在 そんざい する。2002年 ねん からフロン類 るい を冷媒 れいばい とする業務 ぎょうむ 用 よう 機器 きき は、フロン回収 かいしゅう 破壊 はかい 法 ほう の対象 たいしょう となり、廃棄 はいき する場合 ばあい 、適正 てきせい な処理 しょり が義務付 ぎむづ けられた。
業務 ぎょうむ 用 よう エアコンの室外 しつがい 機 き
ビルの屋上 おくじょう に設置 せっち してあるクーリングタワー
ビル用 よう マルチエアコンは、一 ひと つの室外 しつがい 機 き で複数 ふくすう の室内 しつない 機 き を使用 しよう し空調 くうちょう を行 おこな うものである。中小 ちゅうしょう 規模 きぼ の建築 けんちく 物 ぶつ で一般 いっぱん に使用 しよう されていて、以下 いか の特徴 とくちょう がある。
室内 しつない 機 き の個別 こべつ 起動 きどう ・停止 ていし が可能 かのう である。
増設 ぞうせつ が容易 ようい に出来 でき る。
大型 おおがた 又 また は大 だい 規模 きぼ のビルの空調 くうちょう 装置 そうち は、冷媒 れいばい に水 みず を使用 しよう しており、冷房 れいぼう の場合 ばあい には、チリングユニット、吸収 きゅうしゅう 式 しき 冷凍 れいとう 機 き 、ターボ冷凍 れいとう 機 き などの吸収 きゅうしゅう 式 しき 冷凍 れいとう サイクル又 また はヒートポンプ式 しき 冷凍 れいとう サイクルを使用 しよう した熱源 ねつげん 機器 きき 類 るい と冷水 れいすい 槽 そう との間 あいだ でポンプによる循環 じゅんかん を行 おこな い、熱源 ねつげん 機器 きき 類 るい で作 つく られた冷水 れいすい が冷水 れいすい 槽 そう に溜 た まる。そこから別 べつ のポンプにより、部屋 へや の天井 てんじょう に設置 せっち されたファンコイルユニット 又 また はビルの屋上 おくじょう に設置 せっち されているエアハンドリングユニット にある熱 ねつ 交換 こうかん 器 き との間 あいだ で冷水 れいすい が循環 じゅんかん して部屋 へや の空調 くうちょう を行 おこな う。また、熱源 ねつげん 機器 きき 類 るい の運転 うんてん 時 じ に、冷凍 れいとう サイクルの凝縮 ぎょうしゅく 器 き から発生 はっせい する熱 ねつ は、熱 ねつ 交換 こうかん 器 き で冷却 れいきゃく 水 すい (水 みず を使用 しよう する)と熱 ねつ 交換 こうかん を行 おこな い、ポンプによりビルの屋上 おくじょう に設置 せっち してあるクーリングタワー との間 あいだ で冷却 れいきゃく 水 すい が循環 じゅんかん して冷却 れいきゃく されるシステムとなっている為 ため 、広 ひろ い意味 いみ での「エア・コンディショナー」と言 い える。歴史 れきし 的 てき には欧米 おうべい で先行 せんこう して普及 ふきゅう したセントラルヒーティングのシステムに冷房 れいぼう 機能 きのう を追加 ついか したもので、古 ふる い設備 せつび などでは暖房 だんぼう にはボイラーを用 もち いるものもある。
コンビニエンスストア用 よう [ 編集 へんしゅう ]
コンビニエンスストア 専用 せんよう の冷凍 れいとう ・空調 くうちょう 統合 とうごう システムが存在 そんざい し、以下 いか のような特徴 とくちょう がある。
冷凍 れいとう ・空調 くうちょう 統合 とうごう システムであるため冷媒 れいばい の総 そう 使用 しよう 量 りょう が少 すく ない。
冷蔵 れいぞう ・冷凍 れいとう ショーケースの廃 はい 熱 ねつ で暖房 だんぼう するため効率 こうりつ が高 たか い。
冷房 れいぼう 時 じ も制御 せいぎょ の工夫 くふう により最大 さいだい 需要 じゅよう 電力 でんりょく ・使用 しよう 電 でん 力量 りきりょう とも少 すく なくなっている。
メーカーの発想 はっそう に違 ちが いがあり冷媒 れいばい 回路 かいろ を空調 くうちょう 、冷蔵 れいぞう 、冷凍 れいとう で共有 きょうゆう する方式 ほうしき (システムダウン時 じ 、どちらも運転 うんてん 不能 ふのう )や三菱電機 みつびしでんき のように熱 ねつ 交換 こうかん 器 き で相互 そうご の熱 ねつ のやりとりをすることで冷媒 れいばい 回路 かいろ や通信 つうしん 制御 せいぎょ が全 まった く独立 どくりつ していて単独 たんどく で機能 きのう するのもある。
内燃 ないねん 機関 きかん (エンジン)を動力 どうりょく にヒートポンプを作動 さどう させるもの。主 おも に都市 とし ガスを用 もち いるガスエンジン ヒートポンプ (GHP)の他 ほか 、北海道 ほっかいどう など寒 かん 地 ち の世帯 せたい に普及 ふきゅう している灯油 とうゆ 暖房 だんぼう インフラを利用 りよう する灯油 とうゆ エンジンヒートポンプ (KHP)がある。現行 げんこう のエンジンはレシプロ機関 きかん だが、次世代 じせだい 型 がた としてマイクロガスタービン も構想 こうそう されているものの製品 せいひん 化 か に到 いた っていない。以下 いか のような特徴 とくちょう がある。
消費 しょうひ 電力 でんりょく が小 ちい さく、電力 でんりょく ピークカットの効果 こうか も高 たか い。発電 はつでん 機 き を搭載 とうさい した機種 きしゅ もあり、自己 じこ 消費 しょうひ 電力 でんりょく のほとんどをまかなう為 ため 、商用 しょうよう の消費 しょうひ 電力 でんりょく はごく僅 わず かである。
空調 くうちょう 用 よう の受電 じゅでん 設備 せつび が不要 ふよう なため、新規 しんき 導入 どうにゅう 時 じ のイニシャルコスト面 めん でメリットがある。
所要 しょよう 能力 のうりょく の大 おお きい事業 じぎょう 用 よう では電気 でんき 式 しき だと地域 ちいき の給電 きゅうでん 網 もう が対応 たいおう しきれない場合 ばあい もあり、その際 さい に有力 ゆうりょく な選択肢 せんたくし である。
電気 でんき 式 しき のものより、ガスエンジン回 まわ りの整備 せいび ・点検 てんけん や、消耗 しょうもう 品 ひん の交換 こうかん 費用 ひよう が多 おお くかかる。
機器 きき 本体 ほんたい のみを比較 ひかく すると、初期 しょき 導入 どうにゅう 費用 ひよう が電気 でんき 式 しき より高 たか い。
多 おお くのガス事業 じぎょう 者 しゃ で、通常 つうじょう より安価 あんか な空調 くうちょう 用 よう のガス料金 りょうきん を別途 べっと 設定 せってい しているため、メータと配管 はいかん を他 た の系統 けいとう と別 べつ にすることが多 おお い。
室外 しつがい 機 き の設置 せっち スペースまたは高 たか さが電気 でんき 式 しき に比 くら べ大 おお きく必要 ひつよう (20馬力 ばりき システムだと電気 でんき 式 しき と比較 ひかく した場合 ばあい 占有 せんゆう 面積 めんせき は2割 わり 増 ま し、高 たか さは1.5倍 ばい 、重量 じゅうりょう は2倍 ばい ある)。
モーターに比 くら べ騒音 そうおん が大 おお きい。またガス燃焼 ねんしょう 特有 とくゆう の主 あるじ として窒素 ちっそ 酸化 さんか 物 ぶつ に加 くわ えて、燃料 ねんりょう ガスの付 づけ 臭 しゅう 剤 ざい がTBM に代表 だいひょう される硫黄 いおう 化合 かごう 物 ぶつ であれば硫黄 いおう 酸化 さんか 物 ぶつ いわゆる亜硫酸 ありゅうさん ガス による臭気 しゅうき が発生 はっせい する[注 ちゅう 4] 。一酸化 いっさんか 炭素 たんそ も排出 はいしゅつ される。
上記 じょうき 窒素 ちっそ 酸化 さんか 物 ぶつ を含 ふく んだ燃焼 ねんしょう 排気 はいき ガスから亜 あ 硝酸 しょうさん を含 ふく んだドレイン排水 はいすい が発生 はっせい するが、強酸 きょうさん 性 せい であるため中和 ちゅうわ 処置 しょち を行 おこな わず垂 た れ流 なが しにするとコンクリート の腐食 ふしょく を誘発 ゆうはつ する。
ガスエンジンの廃 はい 熱 ねつ を暖房 だんぼう に利用 りよう できるため、寒冷 かんれい 地 ち においても暖房 だんぼう 運転 うんてん の立 た ち上 あ がりが良 よ い。また暖房 だんぼう 時 じ の室外 しつがい 熱 ねつ 交換 こうかん 器 き の除 じょ 霜 しも にもエンジン廃 はい 熱 ねつ を用 もち いるため、暖房 だんぼう 能力 のうりょく の低下 ていか を抑 おさ えることができる。
エンジンがコスト面 めん から旧式 きゅうしき を使 つか っており総合 そうごう 効率 こうりつ は1を少 すこ し上回 うわまわ る程度 ていど (エンジンが30%程度 ていど 、ヒートポンプがEER値 ち が3〜4の場合 ばあい システムCOP値 ち は1〜1.2)で近年 きんねん の電気 でんき 式 しき の省 しょう エネ化 か (特 とく にマルチでなく1:1システムが顕著 けんちょ )でCOP値 ち が4以上 いじょう と従来 じゅうらい 機 き の半分 はんぶん の電気 でんき 代 だい で運転 うんてん できる事 こと から、導入 どうにゅう 費用 ひよう +保守 ほしゅ 費用 ひよう +ガス代 だい を考 かんが えてもGHPが割高 わりだか となるケースがある。
エンジン式 しき の構造 こうぞう 上 じょう 、現状 げんじょう では冷媒 れいばい 漏 も れが避 さ けられない。
燃料 ねんりょう (特 とく に都市 とし ガス)の供給 きょうきゅう が絶 た たれると運転 うんてん できない。
商用 しょうよう 電力 でんりょく を利用 りよう して運転 うんてん するため、原則 げんそく 停電 ていでん 時 じ には運転 うんてん できない。ただし、電源 でんげん 自立 じりつ 型 がた と呼 よ ばれるタイプでは、発電 はつでん 機 き とバッテリを内蔵 ないぞう することで停電 ていでん 時 じ でも起動 きどう 、運転 うんてん が可能 かのう となる。発電 はつでん した電力 でんりょく のうち余剰 よじょう 分 ぶん は、通常 つうじょう の電力 でんりょく として使用 しよう することも可能 かのう である。
LPG は災害 さいがい 時 じ に供給 きょうきゅう が止 と まることが少 すく なく、発電 はつでん 機 き で少量 しょうりょう の電気 でんき を供給 きょうきゅう すれば稼動 かどう する。一方 いっぽう 運搬 うんぱん に必要 ひつよう な道路 どうろ のインフラストラクチャー の損傷 そんしょう 具合 ぐあい によっては都市 とし ガス同様 どうよう に復旧 ふっきゅう が遅 おそ くなる事 こと もある。ただし、都市 とし ガスは復旧 ふっきゅう が遅 おそ く長期 ちょうき に渡 わた って空調 くうちょう が使 つか えなくなる。したがって都市 とし ガスが無 な ければ営業 えいぎょう 自体 じたい ができない店舗 てんぽ (飲食 いんしょく 店 てん やガス炊 た きボイラーの浴場 よくじょう )はともかく、病院 びょういん や事務所 じむしょ など直接 ちょくせつ ガスに依存 いぞん しない施設 しせつ ではGHPのみに依存 いぞん すると空調 くうちょう に支障 ししょう をきたす場合 ばあい がある。なお現行 げんこう のGHPにおいては、使用 しよう 燃料 ねんりょう を都市 とし ガス(13A)とLPG間 あいだ で相互 そうご に切 き り替 か えることが可能 かのう であるため、必要 ひつよう に応 おう じて都市 とし ガスからLPGに切 き り替 か えたうえでボンベを接続 せつぞく することで、運転 うんてん の継続 けいぞく が可能 かのう となる。
電力 でんりょく ピークカットを目的 もくてき とした税 ぜい 優遇 ゆうぐう 措置 そち は、2011年 ねん 現在 げんざい も有効 ゆうこう である。
自動車 じどうしゃ に取 と り付 つ けてあるエアコン。基本 きほん 的 てき な構造 こうぞう は、冷房 れいぼう の場合 ばあい は通常 つうじょう のエアコンと変 か わりなく、コンプレッサー を使 つか う方式 ほうしき である。コンプレッサーは電磁 でんじ クラッチ の断続 だんぞく によってエンジンの動力 どうりょく で冷媒 れいばい を圧縮 あっしゅく し、圧縮 あっしゅく されて蓄熱 ちくねつ された冷媒 れいばい は、車両 しゃりょう 前方 ぜんぽう のラジエーター 前 まえ などに配置 はいち されたコンデンサー (凝縮 ぎょうしゅく 器 き )で走行 そうこう 風 ふう や電動 でんどう ファンによる強制 きょうせい 空冷 くうれい で冷却 れいきゃく されガス状 じょう の冷媒 れいばい が液化 えきか される。液化 えきか された冷媒 れいばい は室内 しつない エアコンユニットのエバポレーター (蒸発 じょうはつ 器 き )に送 おく られる。エバポレーターにはエキスパンションバルブ (膨張 ぼうちょう 弁 べん )が内蔵 ないぞう されており、ここで液化 えきか された冷媒 れいばい が一気 いっき に気化 きか されることにより、冷房 れいぼう サイクルが成立 せいりつ する。冷房 れいぼう を終 お えた冷媒 れいばい はコンプレッサーに返送 へんそう され、一部 いちぶ の余剰 よじょう の冷媒 れいばい は必要 ひつよう に応 おう じてレシーバータンク (貯蔵庫 ちょぞうこ )に蓄 たくわ えられて再 さい 液化 えきか 及 およ び乾燥 かんそう 剤 ざい による除 じょ 湿 しめ が行 おこな われる。
暖房 だんぼう は建物 たてもの 用 よう エアコンと違 ちが い、液 えき 冷 ひや エンジン (水冷 すいれい エンジン )においてはエンジンを冷却 れいきゃく した冷却 れいきゃく 液 えき (冷却 れいきゃく 水 すい 、クーラント)を室内 しつない のヒーターコアに導 みちび き、熱 ねつ 交換 こうかん している。すなわちカーエアコンの暖房 だんぼう は、エンジンの廃 はい 熱 ねつ 利用 りよう にあたる。
これらの冷 ひや 温風 おんぷう は電動 でんどう 送風 そうふう 機 き であるブロワモーター により室内 しつない 各所 かくしょ に送風 そうふう される。カーエアコンはこれらの冷 ひや 温風 おんぷう により、フロントガラスやサイドガラスの霜 しも 取 と りや曇 くも り取 と り(デフォッガー /デフロスター )を行 おこな う機能 きのう も持 も たせられている。
温度 おんど 調節 ちょうせつ はドライバーが手動 しゅどう で任意 にんい に行 おこな うマニュアルエアコン と、建物 たてもの 用 よう エアコンのようにあらかじめ設定 せってい した室温 しつおん に室温 しつおん センサーなどで自動 じどう 調節 ちょうせつ を行 おこな うオートエアコン が存在 そんざい し、今日 きょう の日本 にっぽん 市場 いちば ではオートエアコンが主流 しゅりゅう である。
クーラーの冷媒 れいばい には一般 いっぱん 的 てき にはR134a が用 もち いられる。かつてはフロン12(R12) が広 ひろ く用 もち いられていたが、オゾン層 そう 破壊 はかい が問題 もんだい になったことにより現在 げんざい ではR134aに完全 かんぜん に置 お き換 か えられている。しかし、R134a冷媒 れいばい は強力 きょうりょく な温室 おんしつ 効果 こうか ガス でもあったR12ほどではないもののやはり地球 ちきゅう 温暖 おんだん 化 か 係数 けいすう (GWP)が高 たか い温室 おんしつ 効果 こうか ガスであることから、欧州 おうしゅう F-Gas 規制 きせい [注 ちゅう 5] が制定 せいてい され、2017年 ねん 1月 がつ までに全 すべ ての欧州 おうしゅう 内 ない の乗用車 じょうようしゃ および軽 けい トラックの新車 しんしゃ のカーエアコンに使用 しよう される冷媒 れいばい はGWP が150 以下 いか の冷媒 れいばい を採用 さいよう しなければならなくなった。2011年 ねん 1月 がつ から発売 はつばい される新型 しんがた 車 しゃ から段階 だんかい 的 てき 廃止 はいし が始 はじ まり、代替 だいたい 冷媒 れいばい としてCO2 やHFO-1234yfが採用 さいよう される模様 もよう である。
近年 きんねん では花粉 かふん 症 しょう 対策 たいさく などを謡 うた ったクリーンエアフィルタ がカーエアコンに装着 そうちゃく される事 こと も一般 いっぱん 化 か している。バスの冷房 れいぼう 装置 そうち については、機関 きかん 直結 ちょっけつ 式 しき 冷房 れいぼう 装置 そうち 、独立 どくりつ 機関 きかん 式 しき 冷房 れいぼう 装置 そうち を参照 さんしょう 。
鉄道 てつどう 車両 しゃりょう に取 と り付 つ けてある冷房 れいぼう 装置 そうち (一部 いちぶ を除 のぞ き冷房 れいぼう 専用 せんよう であることから、エアコンと呼 よ ばれることは少 すく ない)。基本 きほん 的 てき には電気 でんき で作動 さどう するが、気動車 きどうしゃ ではカーエアコンと同様 どうよう 、走行 そうこう 用 よう エンジンの動力 どうりょく の一部 いちぶ を利用 りよう して作動 さどう するものが多 おお い。
電車 でんしゃ の場合 ばあい 、屋根 やね または床下 ゆかした にコンプレッサー・エバポレーター・コンデンサーが一体化 いったいか されたものが搭載 とうさい され、最近 さいきん のものでは、換気 かんき 機能 きのう を有 ゆう するものや空気 くうき 清浄 せいじょう 機 き を内蔵 ないぞう するものがあり、換気 かんき や暖房 だんぼう によって天井 てんじょう に上 のぼ った空気 くうき を下 した へ戻 もど すために冬 ふゆ でも送風 そうふう を行 おこな うものもある。
温度 おんど と湿度 しつど の調節 ちょうせつ [ 編集 へんしゅう ]
温度 おんど と湿度 しつど をセンサーで取得 しゅとく し解析 かいせき 、気流 きりゅう を制御 せいぎょ することで快適 かいてき な状態 じょうたい に保 たも つ機能 きのう も実現 じつげん している[16] 。
相対 そうたい 湿度 しつど の低下 ていか [ 編集 へんしゅう ]
冷房 れいぼう は室内 しつない 機 き が結露 けつろ し、その水分 すいぶん を屋外 おくがい へ排水 はいすい するため、湿度 しつど が下 さ がる。これは、体感 たいかん 温度 おんど を下 さ げる助 たす けになる。
しかし、インバーターエアコンでは自在 じざい に出力 しゅつりょく を調整 ちょうせい 出来 でき るため、始動 しどう 時 じ は高 こう 出力 しゅつりょく 運転 うんてん を行 おこな うが、室温 しつおん が安定 あんてい した後 のち は低 てい 出力 しゅつりょく の運転 うんてん を行 おこな う。低 てい 出力 しゅつりょく の運転 うんてん では室内 しつない 機 き が結露 けつろ を起 お こさないため、室温 しつおん だけが下 さ がり相対 そうたい 湿度 しつど は上昇 じょうしょう する。相対 そうたい 湿度 しつど の上昇 じょうしょう は、不快 ふかい 感 かん やカビ 、ダニ の発生 はっせい の原因 げんいん になる事 こと があるため、除 じょ 湿 しめ 機 き を併用 へいよう したり、冷房 れいぼう のかわりに再 さい 熱 ねつ 除 じょ 湿 しめ を使用 しよう して、湿度 しつど の上昇 じょうしょう に注意 ちゅうい する必要 ひつよう がある。
暖房 だんぼう は室内 しつない で燃焼 ねんしょう を行 おこな わないため、相対 そうたい 湿度 しつど が下 さ がる。これは、体感 たいかん 温度 おんど を下 さ げる副作用 ふくさよう となる。結果 けっか 、過度 かど な暖房 だんぼう をし、自律 じりつ 神経 しんけい 失調 しっちょう 症 しょう につながる場合 ばあい もある。エアコンのみで暖房 だんぼう を行 おこな う場合 ばあい は、加湿 かしつ 器 き を併用 へいよう するなど、乾燥 かんそう に注意 ちゅうい する必要 ひつよう がある。
冷房 れいぼう と除 じょ 湿 しめ [ 編集 へんしゅう ]
冷房 れいぼう 運転 うんてん は室温 しつおん を設定 せってい 温度 おんど に合 あ わせるものであり、除 じょ 湿 しめ 運転 うんてん は湿度 しつど を設定 せってい した湿度 しつど に合 あ わせるものである。目的 もくてき に応 おう じ選択 せんたく することにより快適 かいてき な状態 じょうたい となる。同 おな じ室温 しつおん でも湿度 しつど が低 ひく ければ体感 たいかん 温度 おんど が下 さ がり快適 かいてき に感 かん じるため、日本 にっぽん の夏 なつ のような多湿 たしつ の場合 ばあい は、室温 しつおん をあまり下 さ げなくても除 じょ 湿 しめ をすれば快適 かいてき に感 かん じる場合 ばあい がある。
除 じょ 湿 しめ 運転 うんてん の原理 げんり には、弱 じゃく 冷房 れいぼう 除 じょ 湿 しめ 方式 ほうしき と再 さい 熱 ねつ 除 じょ 湿 しめ 方式 ほうしき の2種類 しゅるい がある。
弱 じゃく 冷房 れいぼう 除 じょ 湿 しめ 方式 ほうしき は、弱 よわ く冷房 れいぼう をかけて除 じょ 湿 しめ する方式 ほうしき である。そのため温度 おんど を下 さ げる能力 のうりょく は冷房 れいぼう 運転 うんてん より低下 ていか するため、消費 しょうひ 電力 でんりょく も少 すく なくなる。この方式 ほうしき では湿度 しつど と同時 どうじ に温度 おんど も下 さ がり、温度 おんど と湿度 しつど を独立 どくりつ に制御 せいぎょ することができない。そのため、梅雨 つゆ 時 じ など室温 しつおん が高 たか くない場合 ばあい は肌寒 はださむ く感 かん じることもある。室温 しつおん が低 ひく い場合 ばあい には、除 じょ 湿 しめ 能力 のうりょく が低下 ていか する。
再 さい 熱 ねつ 除 じょ 湿 しめ 方式 ほうしき は、冷房 れいぼう により一 いち 度 ど 温度 おんど が下 さ がった空気 くうき を、再度 さいど 加熱 かねつ (再 さい 熱 ねつ )することにより、所望 しょもう の湿度 しつど に調節 ちょうせつ する方式 ほうしき である。原理 げんり 上 じょう 、温度 おんど と湿度 しつど を独立 どくりつ に制御 せいぎょ することが可能 かのう であり、また弱 じゃく 冷房 れいぼう 除 じょ 湿 しめ 方式 ほうしき に比 くら べ室温 しつおん が低 ひく い場合 ばあい でも除 じょ 湿 しめ 能力 のうりょく がある。ヒーターで再 さい 熱 ねつ する場合 ばあい 冷房 れいぼう 運転 うんてん よりも消費 しょうひ 電力 でんりょく は多 おお い。このタイプの再 さい 熱 ねつ 除 じょ 湿 しめ は近年 きんねん の家庭 かてい 用 よう エアコンでは採用 さいよう されていないが、一部 いちぶ の鉄道 てつどう 車 しゃ 両用 りょうよう エアコンなどで採用 さいよう されている。近年 きんねん の家庭 かてい 用 よう エアコンで多 おお く採用 さいよう されている再 さい 熱 ねつ 除 じょ 湿 しめ は室外 しつがい 機 き の廃 はい 熱 ねつ をリサイクルする方式 ほうしき で冷房 れいぼう に比 くら べて温度 おんど を下 さ げる能力 のうりょく が低下 ていか する。そのため、昼間 ひるま など大 おお きな冷房 れいぼう 能力 のうりょく が必要 ひつよう なときに使用 しよう すると、室温 しつおん が下 さ がらずに消費 しょうひ 電力 でんりょく だけ大 おお きくなる場合 ばあい もある。機種 きしゅ によっては温度 おんど や湿度 しつど をセンサー監視 かんし し、最適 さいてき なモードへ自動的 じどうてき に切 き り替 か える機種 きしゅ もある。近年 きんねん ではインターネットでクラウドサービスに接続 せつぞく し、天気 てんき 予報 よほう などから最適 さいてき な条件 じょうけん となる設定 せってい 値 ち に合 あ わせる機種 きしゅ も登場 とうじょう している[17] 。
除 じょ 湿 しめ 運転 うんてん の場合 ばあい 、冷房 れいぼう 運転 うんてん だけでは取 と りきれない湿度 しつど を下 さ げる事 こと が出来 でき るため、設定 せってい 温度 おんど を高 たか めにしても体感 たいかん 温度 おんど は下 さ がる場合 ばあい もあり、実際 じっさい の消費 しょうひ 電力 でんりょく は個々 ここ のケースによる。
エアコンは消費 しょうひ 電力 でんりょく が大 おお きく、一般 いっぱん 的 てき なピークは夏期 かき の日 にち 中 ちゅう である。対策 たいさく として設定 せってい 温度 おんど を上 あ げる、すだれ を降 お ろして部屋 へや に流入 りゅうにゅう する熱 ねつ を減 へ らす、部屋 へや を仕切 しき って冷 ひ やす空間 くうかん を最小限 さいしょうげん にすることで消費 しょうひ 電力 でんりょく を抑 おさ えられる。ただし風 ふう 量 りょう を弱 よわ くしても、室内 しつない 機 き のファンの回転 かいてん が弱 よわ まるだけで、設定 せってい 温度 おんど まで冷 ひ やす(または暖 あたた める)ことに変 か わりはなく、設定 せってい 温度 おんど になるまでに時間 じかん がかかるため、エアコンの消費 しょうひ 電力 でんりょく の大半 たいはん を占 し めるコンプレッサーが長 なが く高 こう 出力 しゅつりょく 運転 うんてん し、かえって消費 しょうひ 電力 でんりょく 量 りょう が増 ふ える[18] [19] 。
インターネット 上 うえ で「外出 がいしゅつ 時 じ などの時 とき も冷房 れいぼう をつけたままにしておく方 ほう が電気 でんき 代 だい が安 やす い」という情報 じょうほう が広 ひろ まっているのを受 う けて、ダイキン が行 おこな った実験 じっけん では、間取 まど りなどが同 おな じ条件 じょうけん で片方 かたがた はつけたまま、もう片方 かたがた は30分 ふん ごとに運転 うんてん を入 はい り切 き りしたところ、日 にち 中 ちゅう (9時 じ 〜18時 じ )はつけたままの方 ほう が電気 でんき 代 だい が安 やす くなり、夜 よる (18時 じ 〜23時 じ )は入 はい り切 き りした方 ほう が安 やす くなるとの結果 けっか が出 で た。昼夜 ちゅうや で結果 けっか が違 ちが う理由 りゆう は、昼夜 ちゅうや の気温 きおん 差 さ で、一番 いちばん 電力 でんりょく を消費 しょうひ する起動 きどう 時 じ の電力 でんりょく 量 りょう に差 さ があるからである。なお、この実験 じっけん ではこのような結果 けっか だが、実際 じっさい には部屋 へや の間取 まど りや断熱 だんねつ 性 せい 、天候 てんこう などの環境 かんきょう 要因 よういん によって結果 けっか が違 ちが ってくるとしている[20] 。
経済 けいざい 産業 さんぎょう 省 しょう 資源エネルギ しげんえねるぎ ー庁 ちょう 「省 しょう エネ性能 せいのう カタログ」より作成 さくせい されたエアコン期間 きかん 消費 しょうひ 電力 でんりょく 量 りょう の推移 すいい からその電気 でんき 代 だい を出 だ した調査 ちょうさ によると、1995年 ねん に40,284円 えん だったものが2000年 ねん には27,459円 えん と5年間 ねんかん で約 やく 3分 ぶん の2まで減少 げんしょう している[21] 。その後 ご も2006年 ねん の23,814円 えん まで毎年 まいとし 少 すこ しずつ電気 でんき 代 だい は減少 げんしょう してきたが、2015年 ねん の22,518円 えん までの9年間 ねんかん では電気 でんき 代 だい はほぼ横 よこ ばいとなっている[21] 。
必要 ひつよう なエアコンの能力 のうりょく は、設置 せっち する畳 たたみ 数 すう のみに左右 さゆう されず、住宅 じゅうたく の断熱 だんねつ 性能 せいのう や気密 きみつ 性能 せいのう 、窓 まど の方位 ほうい や庇 ひさし などによって大 おお きく異 こと なる[22] 。日本 にっぽん 建材 けんざい ・住宅 じゅうたく 設備 せつび 産業 さんぎょう 協会 きょうかい の資料 しりょう によると、夏場 なつば において冷房 れいぼう 中 ちゅう に熱 ねつ が流入 りゅうにゅう する割合 わりあい の73%が窓 まど に代表 だいひょう される開口 かいこう 部 ぶ である[23] 。そのため対策 たいさく 、樹脂 じゅし サッシの採用 さいよう やガラスの複 ふく 層 そう 化 か 、二 に 重 じゅう 窓 まど の設置 せっち などにより断熱 だんねつ を強化 きょうか することで、エアコンによる電気 でんき 代 だい を節約 せつやく する手法 しゅほう がある[24] 。
各 かく メーカーでは消費 しょうひ 電力 でんりょく を抑 おさ えるためにAI による気温 きおん 予測 よそく など、様々 さまざま な機能 きのう を開発 かいはつ している[17] 。
室外 しつがい 機 き は特 とく に冬場 ふゆば に暖房 だんぼう にすると音 おと が強 つよ くなることがある。
風 ふう 量 りょう を強 つよ くすると、空気 くうき 循環 じゅんかん (サーキュレーション)も出来 でき て効果 こうか 的 てき であるが、暖房 だんぼう 時 じ は設定 せってい 温度 おんど を下 さ げて風 ふう 量 りょう を強 つよ く設定 せってい しても、吹 ふ き出 だ し温度 おんど が低 ひく くなると寒 さむ く感 かん じるのを防 ふせ ぐ為 ため 風 ふう 量 りょう が弱 よわ くなる機種 きしゅ も多 おお い。この場合 ばあい 、風 ふう 量 りょう を「強 つよし 」にしても「自動 じどう 」にしても同 おな じである。冷房 れいぼう 時 じ は設定 せってい 温度 おんど を上 あ げて風 ふう 量 りょう を上 あ げると、除 じょ 湿 しめ 能力 のうりょく が低下 ていか する場合 ばあい がある(湿度 しつど が高 たか いと体感 たいかん 温度 おんど が上 あ がって設定 せってい 温度 おんど を低 ひく くしがちになったり、熱中 ねっちゅう 症 しょう や食中毒 しょくちゅうどく の原因 げんいん になったりする)。このため設定 せってい 温度 おんど だけを上 あ げて風 ふう 量 りょう は自動 じどう に設定 せってい し、送風 そうふう の補助 ほじょ として扇風機 せんぷうき やサーキュレーター などを併用 へいよう する使 つか い方 かた もある。
通常 つうじょう のエアコンは換気 かんき 能力 のうりょく を備 そな えていないが、1999年 ねん ごろから換気 かんき 機能 きのう を備 そな えたエアコンが登場 とうじょう し、後 こう 付 つ けの換気 かんき ユニットも販売 はんばい されている[25] 。換気 かんき のためのダクトが別 べつ に存在 そんざい し、直接 ちょくせつ 外気 がいき に晒 さら すタイプと、室外 しつがい 機 き に接続 せつぞく するタイプがある。「原発 げんぱつ 事故 じこ が発生 はっせい し屋内 おくない 退避 たいひ 指示 しじ が出 で たらエアコンを止 と めること」と周知 しゅうち する報道 ほうどう 機関 きかん が存在 そんざい するが[26] 、換気 かんき 機能 きのう が付 つ いている場合 ばあい であり、換気 かんき 機能 きのう が付 つ いていないエアコンまたは換気 かんき をオフにできるエアコンを止 と める必要 ひつよう はない。
家電 かでん 品 ひん の中 なか では、メンテナンスコストと掃除 そうじ の要求 ようきゅう 頻度 ひんど が比較的 ひかくてき 高 たか い。室外 しつがい 機 き は内部 ないぶ の掃除 そうじ を怠 おこた ると、増殖 ぞうしょく したカビ が室内 しつない に拡散 かくさん される場合 ばあい がある[27] 。対策 たいさく として熱 ねつ 交換 こうかん 器 き の位置 いち を工夫 くふう することで室内 しつない 機 き 内部 ないぶ の湿度 しつど 上昇 じょうしょう を抑 おさ え結露 けつろ を防止 ぼうし したり、高機能 こうきのう フィルターにより埃 ほこり の吸 す い込 こ みを抑 おさ えた製品 せいひん もある[17] 。
水冷 すいれい 式 しき の屋外 おくがい 機内 きない では、メンテナンスが不十分 ふじゅうぶん であると細菌 さいきん が発生 はっせい しやすく、飛沫 しぶき による拡散 かくさん が問題 もんだい となる可能 かのう 性 せい がある。2012年 ねん 、カナダ のケベック・シティー の住民 じゅうみん など176人 にん がレジオネラ症 しょう を発症 はっしょう し、うち12名 めい が死亡 しぼう する事件 じけん が発生 はっせい した[28] 。
寒冷 かんれい 地 ち に対応 たいおう した機種 きしゅ も存在 そんざい している。基本 きほん 的 てき に日常 にちじょう の運転 うんてん 時間 じかん を学習 がくしゅう し、概 おおむ ね運転 うんてん 1時 じ 間 あいだ から30分 ふん 前 まえ から室外 しつがい 機 き コンプレッサーを電熱 でんねつ ヒーターで温 あたた め、室外 しつがい 機 き の着 ちゃく 霜 しも や凍結 とうけつ での排水 はいすい 障害 しょうがい を凍結 とうけつ 防止 ぼうし の電気 でんき ヒーターで溶 と かすという、旧来 きゅうらい のパッケージ・ビル用 よう 等 とう の大型 おおがた 機種 きしゅ の機能 きのう を応用 おうよう している[29] 。電熱 でんねつ ヒーターでの等価 とうか 熱量 ねつりょう を掛 か けているため省 しょう エネ性能 せいのう を引 ひ き下 さ げることや、霜 しも 取 と り中 ちゅう は暖房 だんぼう が停止 ていし する[30] ためメーカー各社 かくしゃ は様々 さまざま な工夫 くふう を施 ほどこ している[29] 。コンプレッサーモーターの多極化 たきょくか による低速 ていそく 回転 かいてん の安定 あんてい 性 せい や、圧縮 あっしゅく 高温 こうおん ガスの室外 しつがい 熱 ねつ 交換 こうかん 器 き への再 さい 循環 じゅんかん 弁 べん 制御 せいぎょ での除 じょ 霜 しも などもあるが、効果 こうか は前述 ぜんじゅつ したほどではない。
日本 にっぽん の主 おも なエアコンメーカー[ 編集 へんしゅう ]
アイシン (GHP式 しき ) - 過去 かこ には室内 しつない ユニットは三菱重工 みつびしじゅうこう 製 せい を使用 しよう していたが、現在 げんざい は室内 しつない ユニットのみダイキンからのOEM 。かつて中型 ちゅうがた タイプの室外 しつがい 機 き はパナソニック産 さん 機 き からのOEMだった。
ヴァレオサーマルシステムズ (自動車 じどうしゃ 向 む け)
神戸製鋼所 こうべせいこうしょ (業務 ぎょうむ 用 よう 空調 くうちょう )
ケーヒン (自動車 じどうしゃ 向 む け)
小泉 こいずみ 成 しげる 器 き (ウインド型 がた ・千石 せんごく のOEM)
コロナ (基幹 きかん 部分 ぶぶん は東芝 とうしば 製 せい ) - 冷房 れいぼう 専用 せんよう 機種 きしゅ ・ウインド型 がた も販売 はんばい 。
カルソニックカンセイ (自動車 じどうしゃ 向 む け)
シャープ - 過去 かこ に業務 ぎょうむ 用 よう も販売 はんばい (ダイキン製 せい )
千 せん 石 せき (OEM生産 せいさん のみ)
ダイキン工業 だいきんこうぎょう - 2010年 ねん より空調 くうちょう 事業 じぎょう (家庭 かてい 用 よう ・業務 ぎょうむ 用 よう )の世界 せかい シェア1位 い 。国内 こくない シェア1位 い のパナソニックと包括 ほうかつ 提携 ていけい 。GHPの室外 しつがい 機 き はアイシンからのOEM。
デンソー - 自動車 じどうしゃ 向 む けが中心 ちゅうしん だが、過去 かこ にはオフィス用 よう 灯油 とうゆ ヒートポンプ(KHP)タイプも取 と り扱 あつか っていた(パナソニック産 さん 機 き 製 せい )。主 おも に同社 どうしゃ の工場 こうじょう 等 とう で見 み かける。
デンソーエース - 旧 きゅう ゼネラルエアコンテクニカ、スキニー[注 ちゅう 6] というブランドでトヨタ系列 けいれつ 施設 しせつ 、輸入 ゆにゅう 住宅 じゅうたく 、コンビニで使用 しよう 。
長府製作所 ちょうふせいさくしょ (基幹 きかん 部分 ぶぶん は三菱電機 みつびしでんき 製 せい 、一部 いちぶ 機種 きしゅ はダイキンのOEM)
東芝 とうしば キヤリア - 東芝 とうしば とキヤリアとの合弁 ごうべん という形 かたち で設立 せつりつ (2010年 ねん 5月 がつ より家庭 かてい 用 よう エアコンの販売 はんばい は東芝 とうしば ライフスタイル が担当 たんとう )。かつては石油 せきゆ もしくはガスエアコン(いずれも家庭 かてい 用 よう ならびに業務 ぎょうむ 用 よう )にも手掛 てが けていたが、現在 げんざい は撤退 てったい している。
トヨトミ (ウインド型 がた )
日立 ひたち ジョンソンコントロールズ空調 くうちょう - 日立 ひたち の空調 くうちょう 部門 ぶもん (日立 ひたち アプライアンス →日立 ひたち グローバルライフソリューションズ )と米国 べいこく ジョンソンコントロールズとの合弁 ごうべん 会社 かいしゃ で家庭 かてい 用 よう からチラー も含 ふく めた業務 ぎょうむ 用 よう と幅広 はばひろ い。かつては都市 とし ガス向 む け家庭 かてい 用 よう ガスルームエアコンやGHPも手掛 てが けていたが日立 ひたち ブランドとしては撤退 てったい してはいるものの、現在 げんざい のGHPはヤンマー向 む けOEM展開 てんかい は継続 けいぞく 中 ちゅう 。
富士通 ふじつう ゼネラル - 主 おも に家庭 かてい 用 よう 。パッケージエアコンや業務 ぎょうむ 用 よう エアコンは海外 かいがい のみで販売 はんばい 。
富士電機 ふじでんき - 業務 ぎょうむ 用 よう ではエアスカットというブランドで販売 はんばい (三菱重工 みつびしじゅうこう 製 せい )。家庭 かてい 用 よう は海外 かいがい 向 む け。現在 げんざい は富士通 ふじつう ゼネラルのOEM。
パナソニック - 家庭 かてい 用 よう 空調 くうちょう 機器 きき の国内 こくない シェア1位 い 。空調 くうちょう 事業 じぎょう 世界 せかい シェア1位 い のダイキン工業 だいきんこうぎょう と包括 ほうかつ 提携 ていけい 。
パナソニック産 さん 機 き システムズ - パナソニックの子会社 こがいしゃ で三洋電機 さんようでんき の業務 ぎょうむ 用 よう 空調 くうちょう 事業 じぎょう を引 ひ き継 つ いだ会社 かいしゃ 。これまで親会社 おやがいしゃ が取 と り組 く んでいなかった業務 ぎょうむ 用 よう GHPやチラーといった大型 おおがた 特殊 とくしゅ 空調 くうちょう 事業 じぎょう にも参入 さんにゅう している。
三菱電機 みつびしでんき - 一部 いちぶ の業務 ぎょうむ 用 よう エアコンは三菱重工業 みつびしじゅうこうぎょう のOEM。過去 かこ に家庭 かてい 用 よう ガスルームエアコンも製造 せいぞう していたが、現在 げんざい は撤退 てったい している。
三菱重工業 みつびしじゅうこうぎょう - 一部 いちぶ のハウジングエアコンは三菱電機 みつびしでんき のOEM。業務 ぎょうむ 用 よう ガスエアコンの室外 しつがい 機 き はアイシンもしくはパナソニック産 さん 機 き からのOEM。三菱自動車 みつびしじどうしゃ ならびに三菱 みつびし ふそう向 む けの自動車 じどうしゃ 用 よう も製造 せいぞう 。
ヤンマーエネルギーシステム (GHP式 しき ) - 室内 しつない 機 き は日立 ひたち (Hタイプ)とダイキン(Dタイプ)からのOEM。
アイリスオーヤマ - 2017年 ねん から事業 じぎょう 参入 さんにゅう 。
かつて手掛 てが けていた日本 にっぽん のエアコンメーカー [ 編集 へんしゅう ]
吉井 よしい 電気 でんき (ウインド型 がた )ブランド名 めい アビテラックス(Abitelax)
ハイアールジャパンホールディングス (ウインド型 がた )
三 さん 協 きょう
GAC - デンソーエースに統合 とうごう 。日本 にっぽん で初 はじ めて窓 まど 用 よう タテ型 がた ウインドエアコンを製造 せいぞう 。GEスキニーというブランドで1974年 ねん 〜1983年 ねん まで製造 せいぞう ・販売 はんばい された。
ソニー - ダイキン工業 だいきんこうぎょう のOEM。
松下冷機 まつしたれいき - パナソニックに吸収 きゅうしゅう された。
三洋電機 さんようでんき - 2010年 ねん モデルから家庭 かてい 用 よう エアコンは富士通 ふじつう ゼネラルのOEMだったが、パナソニックの完全 かんぜん 子会社 こがいしゃ 化 か に伴 ともな い、家庭 かてい 用 よう からは撤退 てったい 。業務 ぎょうむ 用 よう もパナソニック産 さん 機 き システムズに引 ひ き継 つ ぐ形 かたち で撤退 てったい 。
高木 たかぎ 産業 さんぎょう (現 げん パーパス ) - 家庭 かてい 用 よう ガスエアコンのみ販売 はんばい 。パナソニックのOEM。
東洋 とうよう キヤリア工業 こうぎょう - 東芝 とうしば キヤリアに統合 とうごう 。統合 とうごう 前 まえ は東芝 とうしば や三洋 さんよう からのOEM。
ノーリツ - 三洋 さんよう などからのOEM。
日本電気 にっぽんでんき ホームエレクトロニクス (三洋 さんよう などからのOEM。)
日本 にほん ビクター (現 げん JVCケンウッド ) - 三菱重工業 みつびしじゅうこうぎょう のOEM。
ブラザ ぶらざ ー工業 こうぎょう - 三菱電機 みつびしでんき のOEM。
船井 ふない 電機 でんき
ホリエ電機 ほりえでんき - 壁掛 かべかけ 型 がた 、ウインド型 がた 共 とも に手掛 てが けていたが1998年 ねん に解散 かいさん した。
ゼクセル (旧 きゅう ・ヂーゼル機器 きき ) - 自動車 じどうしゃ 向 む け。ヴァレオサーマルシステムズに社名 しゃめい 変更 へんこう 。
ヤマハ発動機 やまははつどうき - GHP式 しき 。室内 しつない ユニットはパナソニックもしくは三菱電機 みつびしでんき 製 せい 。「リビングメイト」と呼 よ ばれるハウジングモデルは室内 しつない ・室外 しつがい 共 ども にパナソニック産 さん 機 き 製 せい が使 つか われた。筆頭 ひっとう 株主 かぶぬし であるヤマハ のルートを通 つう じて学校 がっこう 施設 しせつ への納入 のうにゅう が多 おお かった。
ユーイング (旧 きゅう ・森田 もりた 電工 でんこう ) - ウインド型 がた 。
リンナイ - LPガスや都市 とし ガスを用 もち いた家庭 かてい 用 よう ガスエアコン。主 おも に東芝 とうしば やシャープからのOEM。
サンデン - 自動車 じどうしゃ 向 む け。特 とく に吊 つ り下 さ げ型 がた カーエアコン のレザム が有名 ゆうめい だったが、吊 つ り下 さ げ型 がた エアコンもエアコンを標準 ひょうじゅん 装備 そうび する車 くるま が増加 ぞうか したことにより、市場 いちば 縮小 しゅくしょう していった。
外国 がいこく の主 おも なエアコンメーカー[ 編集 へんしゅう ]
^ 具体 ぐたい 的 てき には電 でん 技 わざ 解釈 かいしゃく 第 だい 162条 じょう に、住宅 じゅうたく の屋内 おくない 電路 でんろ の対地 たいち 電圧 でんあつ は原則 げんそく として150V以下 いか にする旨 むね 定 さだ められている。
^ 都市 とし ガス もしくはプロパンガス を燃料 ねんりょう としている。
^ 主 おも に都市 とし ガス会社 かいしゃ へのOEM が中心 ちゅうしん である。
^ エンジン自体 じたい はLPG タクシー やCNG車 しゃ と同 おな じだが、排気 はいき ガス に関 かん する厳 きび しい規制 きせい が無 な く野放 のばな し状態 じょうたい だった。2003年 ねん 時点 じてん では陸 りく 用 よう 内燃 ないねん 機関 きかん としての自主 じしゅ 規制 きせい により100ppm、東京 とうきょう 都 と における火力 かりょく 発電 はつでん 所 しょ の10ppmより一 いち 桁 けた 甘 あま い規制 きせい がなされ、現在 げんざい はほぼ使用 しよう されていない
^ 英 えい : F-Gas regulation
^ 三菱電機 みつびしでんき や東芝 とうしば キヤリアからのOEM。