オカルト

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
かくれがく思想家しそうかエリファス・レヴィ

オカルト英語えいご: occult)は、がく神秘しんぴてきなこと)・ちょう自然しぜんてきなものをさす用語ようご[1]

ラテン語らてんご: occulere過去かこ分詞ぶんし occultaかくされたもの)を語源ごげんとする。たり、れてかんじたりすることのできないことを意味いみする。そのような知識ちしき探求たんきゅうとそれによってられた知識ちしき体系たいけいは「オカルティズム」とばれている。ただし、なにをもって「オカルト」とするのかについては、時代じだい論者ろんしゃ立場たちばとうにより見解けんかいことなる。

オカルティズムはフランスじん魔術まじゅつエリファス・レヴィ能動のうどうてき魔術まじゅつ体系たいけい提唱ていしょうしたとき使用しようしたかたりである[2]たいして「オカルト」という形容詞けいようし英語えいごけん一般いっぱん使用しようされるようになったのは、英国えいこくかみ智学ちがく協会きょうかい会員かいいんアルフレッド・パーシー・シネット英語えいごばんが1881ねん出版しゅっぱんしたかみ智学ちがくしょオカルトの世界せかい英語えいごばん』(The Occult World)からとされる[2]。オカルティズムが比較的ひかくてき限定げんていてきもちいられたのにくらべて、オカルトはひろもちいられた[2]

日本にっぽんでは、このような知識ちしきについての記事きじ学習研究社がくしゅうけんきゅうしゃ児童じどうよう雑誌ざっし掲載けいさいされ好評こうひょうであったため、そこから派生はせいした同社どうしゃ雑誌ざっしムー』により、人々ひとびとひろられるところとなった。『ムー』はオウム真理教おうむしんりきょう信者しんじゃなか愛読あいどくしゃおおかったことでられ、宗教しゅうきょう学者がくしゃ大田おおた俊寛としひろオウム真理教おうむしんりきょうも『ムー』がはじめた現代げんだいオカルトブームから発生はっせいしたとかた[3]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 國廣くにひろ哲彌てつやほかへんoccult」『小学館しょうがくかんプログレッシブ英和えいわちゅう辞典じてん』(だい4はん小学館しょうがくかん、2003ねんISBN 4-09-510204-7http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/ej3/58438/m0u/occult/2012ねん3がつ28にち閲覧えつらん 
  2. ^ a b c 吉永よしなが進一しんいち 執筆しっぴつ 「オカルト」『現代げんだい宗教しゅうきょう事典じてん井上いのうえじゅんこう へん弘文こうぶんどう、2005ねん、pp.66-67.
  3. ^ 大田おおた俊寛としひろオウム真理教おうむしんりきょう事件じけんしん犯人はんにんは「思想しそう」だった」 SYNODOS

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]