テレビ

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テレビは、テレビジョンえい: television)の略称りゃくしょうであり、テレビジョンは、映像えいぞう音声おんせいはなれた場所ばしょおくり、再現さいげんするしくみ[1]光学こうがくぞう電気でんきてき信号しんごう変換へんかんし、無線むせんまたは有線ゆうせんにより伝送でんそうし、テレビ受像じゅぞう映像えいぞうとして再生さいせいする通信つうしん方式ほうしき[2]光学こうがくぞうおよび音響おんきょう電気でんき信号しんごう変換へんかんし、電気でんきてきなみかたち有線ゆうせんもしくは無線むせんはなれた場所ばしょ伝送でんそうし、それを光学こうがくぞうおよび音響おんきょうさい変換へんかんする電子でんしてきなシステム[3]TV表記ひょうきすることもある。2番目ばんめ意味いみとして、その受像じゅぞう[3]。3番目ばんめ意味いみとしてはコミュニケーション媒体ばいたい(メディア)としてのテレビジョン、またテレビジョン産業さんぎょう[3]

とう記事きじでは、前半ぜんはんおも光学こうがくぞうおよび音響おんきょう伝送でんそう再現さいげんするしくみ(電子でんしてきシステム)とその歴史れきしについて解説かいせつし、後半こうはんでテレビジョン産業さんぎょう媒体ばいたいとしてのテレビジョンの性質せいしつ人々ひとびとあたえる影響えいきょう視聴しちょう傾向けいこうなどについても説明せつめいする。

概説がいせつ[編集へんしゅう]

おも放送ほうそうテレビジョン放送ほうそう)、遠隔えんかく監視かんし、テレビ電話でんわなどに利用りようされている。

日本にっぽん電波でんぱほうでは「テレビジョン」は「電波でんぱ利用りようして、静止せいしし、また移動いどうする事物じぶつ瞬間しゅんかんてき影像えいぞうおくり、またけるための通信つうしん設備せつび」と定義ていぎされている[4]放送ほうそうほうではテレビジョン放送ほうそうは「静止せいしし、また移動いどうする事物じぶつ瞬間しゅんかんてき影像えいぞうおよびこれにともな音声おんせいその音響おんきょうおく放送ほうそう文字もじ図形ずけいその影像えいぞう音声おんせいその音響おんきょうともなうものをふくむ。)また信号しんごうあわおくるものをふくむ。)」と定義ていぎされている[5]

語源ごげん[編集へんしゅう]

「テレビジョン」は直接的ちょくせつてきにはフランス語ふらんすごtélévisionテレヴィジオン)に由来ゆらいする。なお、tele-τたうηいーたλらむだεいぷしろん)はギリシアの「とおはなれた」、「vision」はラテン語らてんごで「視界しかい」「ぞう」の意味いみである。

原理げんり必要ひつよう装置そうち施設しせつ[編集へんしゅう]

原理げんりとしては電送でんそう写真しゃしんファクシミリ、FAX)とており、走査そうさによって光学こうがくぞう電気でんき信号しんごう相互そうご変換へんかんする技術ぎじゅつもちいる[1]が、ファクシミリが1まい画像がぞう伝送でんそうするのにすうじゅうびょうほどの時間じかんをかけるのにたいして、テレビジョンは人間にんげん視覚しかく残像ざんぞう性質せいしつ(を利用りようしてぞううごいているようにせること)を考慮こうりょすると、光学こうがくぞうを1秒間びょうかんに50〜60まいほど伝送でんそうしなければならない[1]送信そうしんがわでは、光学こうがくぞう電気でんき信号しんごう変換へんかんする装置そうちビデオカメラ)が、受信じゅしんがわでは、電気でんき信号しんごう光学こうがくぞう変換へんかんして表示ひょうじする装置そうち代表だいひょうてきなものでは液晶えきしょうパネルブラウン管ぶらうんかんなど)が必要ひつようである[1]送信そうしんがわ受信じゅしんがわではそれぞれ、分解ぶんかい走査そうさ組立くみたて走査そうさおこなわれるが、なんらかの方法ほうほう同期どうきをとらなければただしく送受信そうじゅしんできない。

伝送でんそう方法ほうほう基本きほん多様たよう組織そしきから個人こじん一方向いちほうこうから双方向そうほうこう[編集へんしゅう]

伝送でんそう方式ほうしきについては基本きほんてきには無線むせん方式ほうしき有線ゆうせん方式ほうしきケーブルテレビ有線ゆうせん監視かんしテレビ)がある。

21世紀せいきからはインターネット経由けいゆ信号しんごう伝送でんそうする方式ほうしきインターネットテレビ)もさかんにもちいられるようになっている。テレビ局てれびきょくなどの組織そしき一方向いちほうこうてきにテレビジョン放送ほうそうするだけでなく、個人こじんがテレビジョンのコンテンツをネットワーク経由けいゆ公開こうかいしたりリアルタイム放送ほうそうしたり、個人こじんあいだ双方向そうほうこうてきにテレビジョンを使つかうようになっている。具体ぐたいてきうと、2000ねんころからインターネットのブロードバンドつまり高速こうそくすすみ、2010年代ねんだいにはYouTube普及ふきゅうし、個人こじんがカメラで光学こうがくぞう撮影さつえい録音ろくおんおよび編集へんしゅうおこないネットワークじょう特定とくてい多数たすう人々ひとびと公開こうかいしたり、個人こじんがその瞬間しゅんかん様子ようすをリアルタイム撮影さつえいして放送ほうそうすること(ライブ配信はいしん)もさかんにおこなわれるようになっている。

テレビジョンに必要ひつよう要素ようそそなえたパソコンスマートフォンタブレット端末たんまつ急速きゅうそく普及ふきゅうしたことで、テレビジョン技術ぎじゅつ双方向そうほうこう利用りよう個人こじん個人こじんがテレビジョンでたがいの姿すがたつつ会話かいわをすること(テレビ電話でんわ)や会議かいぎわせをおこなうこと(テレビ会議かいぎ・ビデオ会議かいぎ)も気軽きがるおこなわれるようになっている。

テレビの歴史れきし[編集へんしゅう]

開発かいはつ[編集へんしゅう]

19世紀せいき[編集へんしゅう]

20世紀せいき[編集へんしゅう]

  • 1907ねん - ロシアボリス・ロージングブラウン管ぶらうんかんによるテレビ受像じゅぞう考案こうあん特許とっきょ出願しゅつがん
  • 1908ねん - イギリスのキャンベル・スウィントン、撮像さつぞうがわにも陰極線管いんきょくせんかん使つかった電子でんししき走査そうさほう概念がいねん科学かがく雑誌ざっしネイチャー』に発表はっぴょうぜん電子でんししきテレビジョンを示唆しさ
  • 1911ねん - ロシアのボリス・ロージング、世界せかいはじめてブラウン管ぶらうんかんもちいたテレビの送受信そうじゅしん実験じっけん公開こうかい撮像さつぞう機械きかいしきのニプコーえんばんを、受像じゅぞう電子でんししきブラウン管ぶらうんかんをそれぞれもちいた。簡単かんたん図形ずけい輪郭りんかく受像じゅぞう成功せいこう。しかし実用じつようレベルの受像じゅぞういたるには撮像さつぞうがわ電子でんしもとめられ、映像えいぞう電気でんき信号しんごう変換へんかんする撮像さつぞうかん開発かいはつや、映像えいぞう信号しんごう増幅ぞうふくする真空しんくうかん発達はったつたねばならなかった。
  • 1923ねん - 浜松はままつ高等こうとう工業こうぎょう学校がっこう高柳たかやなぎ健次郎けんじろう電子でんししき走査そうさ方式ほうしき研究けんきゅう開始かいし[6]どう時期じきにアメリカでツボルキンも電子でんし方式ほうしきのテレビ開発かいはつはじめたがたがいにまった相手あいてのことをらなかった[6]
  • 1925ねん - スコットランドジョン・ロジー・ベアード機械きかいしきテレビジョン開発かいはつ撮像さつぞう受像じゅぞう機械きかいしきのニプコーえんばんもちいた。見分みわけられる程度ていど人間にんげんかお送受信そうじゅしんすることに成功せいこう
  • 1925ねん - アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくのチャールズ・フランシス・ジェンキンスが機械きかいしきテレビの画像がぞうを8キロメートルはなれた地点ちてんあいだ無線むせん送受信そうじゅしんする公開こうかい実験じっけんおこなう。
  • 1926ねん1がつ - スコットランドジョン・ロジー・ベアード、ロンドンの王立おうりつ研究所けんきゅうじょうご物体ぶったい送受信そうじゅしん公開こうかい実験じっけん成功せいこう
  • 1926ねん - 早稲田大学わせだだいがく山本やまもと忠興ただおき川原田かわはらだ政太郎まさたろう機械きかいしきのテレビジョンの研究けんきゅう着手ちゃくしゅ[6]
  • 1926ねん12月25にち - 高柳たかやなぎ健次郎けんじろう世界せかいはつ電子でんししきテレビ受像じゅぞうもちいて「イ」の表示ひょうじさせることに成功せいこう[6]
  • 1927ねん - アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくフィロ・ファーンズワース世界せかいはつ撮像さつぞうかん「イメージディセクタ」による映像えいぞう撮影さつえい成功せいこうブラウン管ぶらうんかんに「$ $」を表示ひょうじ同年どうねん撮像さつぞう受像じゅぞうぜん電子でんし達成たっせいされる。
テレビジョン・システムのダイアグラム(1928ねん
  • 1928ねん - イギリスのジョン・ロジー・ベアード、カラーテレビの公開こうかい実験じっけん成功せいこう
  • 1930ねん - 山本やまもと忠興ただおき川原田かわはらだ政太郎まさたろう機械きかいしきテレビの公開こうかい実験じっけん成功せいこう[6]どう30ねん山本やまもとはこの発明はつめいによりじゅうだい発明はつめい一人ひとりとして宮中きゅうちゅう賜餐しさんさかえよくした。
  • 1931ねん7がつ - 川原田かわはらだらは早稲田大学わせだだいがく戸塚とつか球場きゅうじょうにておこなわれた同学どうがく野球やきゅう試合しあいを、理工学部りこうがくぶ実験じっけんしつまで送信そうしんすることに成功せいこうした。これが世界せかいはつ屋外おくがい実況じっきょう中継ちゅうけいとなる。
  • 1933ねん - アメリカのウラジミール・ツヴォルキンが、自身じしん開発かいはつのアイコノスコープで野外やがい景色けしき撮像さつぞうすることに成功せいこう[7]

放送ほうそう[編集へんしゅう]

欧米おうべい[編集へんしゅう]

1940年代ねんだいのアメリカのテレビ受像じゅぞう
  • 1941ねん - 3月、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくNTSC方式ほうしきによる白黒しろくろテレビ放送ほうそう開始かいし[8]
  • 1946ねん - RCA撮像さつぞうかん「イメージオルシコン」を開発かいはつ[9]
テレビ放送ほうそう家庭かてい家族かぞく(1958ねん、アメリカ)
  • 1951ねん - アメリカCBSが、独自どくじ規格きかく(CBS方式ほうしき)のカラーテレビ放送ほうそう開始かいし[9]
  • 1953ねん - 12月、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくにおけるカラーテレビ放送ほうそう標準ひょうじゅん規格きかくがNTSC方式ほうしき統一とういつ[8]
  • 1954ねん - 1がつ23にち、アメリカNBCが、NTSC方式ほうしきによるカラーほん放送ほうそう開始かいし
    なお有馬ありま哲夫てつおの『テレビのゆめからめるまで』[10]によれば、1950年代ねんだい米国べいこくでテレビが一般いっぱん家庭かてい普及ふきゅうはじめたころ、アメリカの人々ひとびとだい真面目まじめ以下いかのようにおもっていたという[11]
    テレビは、かみからのクリスマス・プレゼントだ。われわれは、このプレゼントをにして娯楽ごらくのことばかりをかんがえるのではなく、人類じんるい善意ぜんい地上ちじょう平和へいわのことを、そして、それにいかに役立やくだてるかをもかんがえなければならない。テレビをつうじて、いかにひとびとのこうむけいき、偏見へんけん根絶こんぜつし、理解りかいふかめるかにしんくだかなければならない。テレビこそ、その未来みらいひらいてくれるだろう。 — 有馬ありま哲夫てつお、『テレビのゆめからめるまで アメリカ1950年代ねんだいテレビ文化ぶんか社会しゃかい』(1997ねん/国文こくぶんしゃ)
  • 1956ねん - アンペックスしゃ白黒しろくろ2インチVTR1号機ごうき「VR-1000」を発表はっぴょう。3ねんにはカラーVTRの発表はっぴょういた[9]
  • 1962ねん - 12月13にち通信つうしん衛星えいせいリレー1ごう成功せいこう[9]後述こうじゅつ日米にちべい衛星えいせい中継ちゅうけい試験しけんもちいられた。
  • 1965ねん - イギリスがカラーテレビ放送ほうそう標準ひょうじゅん規格きかくとしてPAL方式ほうしき採用さいよう[9]
ニュージーランドでのカラー放送ほうそう試験しけん(1977ねん
  • 1967ねん - フランスSECAM方式ほうしきによるカラー放送ほうそう開始かいし[9]
  • 1984ねん - フランスで世界せかいはつ有料ゆうりょうチャンネル放送ほうそうCanal+がサービス開始かいし[9]
  • 1988ねん - 9月より、BBCがDVB-T形式けいしきによる世界せかいはつデジタルテレビ放送ほうそう試験しけん放送ほうそう開始かいし
  • 1995ねん - 7がつ、デジタルテレビ放送ほうそうとうのための映像えいぞう音声おんせいデータ圧縮あっしゅくフォーマット基準きじゅんMPEG-2策定さくていされる[9]
  • 2009ねん - 6月12にちアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでほとんどのNTSC方式ほうしき放送ほうそう停止ていしATSC方式ほうしきデジタルテレビ放送ほうそう全面ぜんめん移行いこう[8]

フランス[編集へんしゅう]

うえぶしではヨーロッパ諸国しょこくとアメリカをごちゃまぜにして年表ねんぴょうふう列挙れっきょしたが、当時とうじ現在げんざいのようにEUがあったわけではなくヨーロッパといってもこくごとに施策しさくことなっていたので、このふしではいちこくなかだけできたことをとき系列けいれつで、フランスをれいにとり説明せつめいする(日本一にっぽんいちこくなかだけの出来事できごと説明せつめいつぎふし詳説しょうせつするので、ここではまずフランスいち国内こくない出来事できごとについてまとめて理解りかいできるように簡潔かんけつ説明せつめいする)。

フランスでは1931ねん4がつ14にち電波でんぱおこなうテレビ送受信そうじゅしんのフランスはつ実演じつえんおこなわれた。それまでは有線ゆうせんでの実演じつえんおこなわれたことはあったが電波でんぱ使つかうテレビの実演じつえんをするのはフランスでははじめてだった[12]。この実演じつえんおこなったのはフランスの技術ぎじゅつしゃルネ・バルテレミ(fr:René Barthélemy)であり、800めい招待客しょうたいきゃくまえにして2キロメートルほどはなれた場所ばしょからマラコフ電気でんき高等こうとう学校がっこうとモンルージュにある会社かいしゃ研究所けんきゅうじょあいだ映像えいぞうつたえた。1931ねん12月6にちにはアンリ・ド・フランス(fr:Henri de France)がテレビ放送ほうそう会社かいしゃ ラ・コンパニ・ジェネラル・ドゥ・テレヴィジオン(la Compagnie générale de télévision )しゃ(CGT)を設立せつりつ。1932ねん12月にはルネ・バルテレミがテレビカメラを発明はつめい実験じっけんてき白黒しろくろ放送ほうそう番組ばんぐみ「Paris Télévision」を毎週まいしゅう1あいだ放送ほうそうし、これを受信じゅしんするためのテレビ受像じゅぞうがおよそ100だいほど用意よういされた。そのほとんどは公開こうかいようテレビ受像じゅぞうつまり個人こじん所有しょゆうするものではなく公共こうきょう設置せっちしてみなるものだった。1935ねん4がつ26にちにはフランスではつ公式こうしきテレビ放送ほうそう開始かいしするとの宣言せんげん当時とうじのフランス郵政ゆうせい大臣だいじんのジョルジュ・マンデル(fr:Georges Mandel)によっておこなわれた。1935ねん11月17にちには(前述ぜんじゅつ技術ぎじゅつしゃ)バルテレミが走査そうさせんかずを180ほんまでやし解像度かいぞうどげるのに成功せいこうし、放送ほうそうよう送信そうしんエッフェル塔えっふぇるとう先端せんたん設置せっち。1937ねん1がつ4にちには毎晩まいばん20から20時半じはんのテレビ放送ほうそう(レギュラー放送ほうそう)が開始かいしされ、すうひゃくだいのテレビ受像じゅぞう個人こじんたく設置せっちされた。

日本にっぽん[編集へんしゅう]

1940年代ねんだい以前いぜん[編集へんしゅう]
  • 1931ねん - 日本にっぽん放送ほうそう協会きょうかい省略しょうりゃくNHK)放送ほうそう技術ぎじゅつ研究所けんきゅうじょでテレビの研究けんきゅう開始かいし
  • 1932ねん - 早大そうだいしき有線ゆうせんから無線むせん電波でんぱしき改良かいりょうされた。
  • 1933ねん - 早大そうだいしき日本にっぽん放送ほうそう協会きょうかいから多額たがく研究けんきゅう資金しきん提供ていきょうされ、同年どうねんあき日本にっぽん最初さいしょのテレビジョン研究けんきゅうしつどう大学だいがく構内こうない建設けんせつされた。
  • 1934ねん - このとしの1がつ12にちづけ新聞しんぶん山本やまもとは「将来しょうらいてき映画えいが匹敵ひってきする画質がしつ」「なま中継ちゅうけいではなく、撮影さつえいおこない、適宜てきぎ編集へんしゅうおこなったうえ放送ほうそうするようになる」と発言はつげんしている。
  • 1935ねん3がつ - 5がつまで横浜よこはま開催かいさいされた関東大震災かんとうだいしんさい復興ふっこう記念きねん横浜よこはまだい博覧はくらんかいにて、逓信ていしんしょう電気でんき試験しけんしょ曽根そねゆう山本やまもと忠興ただおき門下もんか)らが開発かいはつしたテレビジョン電話でんわ試作しさく展示てんじされた。テレビ電話でんわ先駆さきがけとなるこの機械きかいは、双方そうほう視線しせんをちゃんとわせる改良かいりょうほどこされたのち、1937ねん以降いこう大阪おおさか市立しりつ電気でんき科学かがくかん設置せっちされた。
  • 1937ねん - このころから高柳たかやなぎがNHKに出向しゅっこうし、1940ねん予定よていされていた東京とうきょうオリンピックを見据みすえてのブラウン管ぶらうんかんしきテレビジョン研究けんきゅう参加さんかする。
  • 1939ねん - 3月に日本にっぽんでNHK放送ほうそう技術ぎじゅつ研究所けんきゅうじょによるテレビ実験じっけん放送ほうそう開始かいし。5月13にちには公開こうかい実験じっけん[13]
  • 1940ねん - 4がつ13にち日本にっぽんはつテレビドラマ夕餉ゆうげまえ」の実験じっけん放送ほうそう東京とうきょうオリンピックはにちちゅう戦争せんそう激化げきか影響えいきょうなどをけて中止ちゅうしとなり、テレビジョン研究けんきゅう中止ちゅうしされ、技術ぎじゅつしゃ無線むせん通信つうしんやレーダーの開発かいはつもとめられた。
  • 1945ねん - 敗戦はいせん直後ちょくご日本にっぽんのテレビ研究けんきゅうGHQにより禁止きんしされる[14]
  • 1946ねん - 高柳たかやなぎ弟子でしらととも日本にほんビクターに入社にゅうしゃしテレビジョンの研究けんきゅうつづけた。7月、テレビ研究けんきゅう禁止きんしれい解除かいじょされ、11月よりNHKが研究けんきゅう再開さいかいした[14]
  • 高柳たかやなぎ中心ちゅうしんとなりNHK、シャープ、東芝とうしば共同きょうどうでテレビジョン放送ほうそう技術ぎじゅつとテレビジョン受像じゅぞう開発かいはつした(後述こうじゅつ)。
1950年代ねんだい[編集へんしゅう]
昭和しょうわ30年代ねんだい街頭がいとうテレビ再現さいげん。(新横浜しんよこはまラーメン博物館はくぶつかんにて)
1955ねん 三菱電機みつびしでんきTV受像じゅぞう広告こうこく
テレビの日本にっぽんでの世帯せたい普及ふきゅうりつ推移すいい
  • 1950ねん - 5月、電波でんぱほう放送ほうそうほう電波でんぱ監理かんり委員いいんかい設置せっちほうの「電波でんぱ3ほう施行しこう
  • 1951ねん - GHQの要請ようせいにより電波でんぱ監理かんり委員いいんかいメンバーが視察しさつのため渡米とべい[14]。その、アメリカから3にんのコンサルタントが来日らいにち軍事ぐんじ戦略せんりゃくのひとつとして占領せんりょうこくでのテレビ放送ほうそう利用りよう重要じゅうようしていたアメリカのあつりょくによりアメリカしき(NTSC方式ほうしき)の技術ぎじゅつ標準ひょうじゅん日本にっぽん採用さいようされる[14]
  • 1952ねん - 松下電器産業まつしたでんきさんぎょうパナソニック前身ぜんしん)が日本にっぽんはつ民生みんせいようテレビを発売はつばい[15]
  • 1953ねん昭和しょうわ28ねん
    • 1がつ - シャープ国産こくさんだい1ごうのテレビ「TV3-14T」を発売はつばい[16]価格かかくは175,000えん
    • 2がつ1にち - NHK東京とうきょうテレビジョン(コールサインJOAK-TV)のテレビ放送ほうそう開始かいし日本にっぽんはつ地上波ちじょうはテレビ放送ほうそう開始かいし)。
    • 8がつ28にち - 日本にほんテレビ(NTV、コールサインJOAX-TV)、テレビ放送ほうそう開始かいし民間みんかん放送ほうそうはつのテレビ放送ほうそう開始かいし)。またこの日本にっぽんはつテレビCM放送ほうそうするさい画面がめん裏返うらがえしにうつ放送ほうそう事故じこ発生はっせいした。
    当時とうじおも番組ばんぐみ大相撲おおずもうプロレスプロ野球やきゅうなどのスポーツ中継ちゅうけいや、記録きろく映画えいがなど。
  • 1954ねん - 4がつ電電でんでん公社こうしゃ整備せいびによる放送ほうそうよう無線むせん中継ちゅうけい回線かいせん開通かいつう
  • 1955ねん - 4がつ1にちラジオ東京とうきょうテレビ(コールサインJOKR-TV)がテレビ放送ほうそう開始かいし。ラジオきょくとして発足ほっそくした放送ほうそうきょくによるはつのテレビ放送ほうそう開始かいしTBSテレビ前身ぜんしん
    • 以降いこう民間みんかん放送ほうそう開局かいきょく年月日ねんがっぴ民間みんかん放送ほうそう#沿革えんかく参照さんしょう
    • 当時とうじ白米はくまい10キログラムやく680えん銭湯せんとう入浴にゅうよくりょうやく15えんであったのにたいし、テレビ受像じゅぞう価格かかくやく20まん〜30まんえんであり、一般人いっぱんじんにとっては非常ひじょう高価こうかであったため、おおくの大衆たいしゅう繁華はんかがい主要しゅようえきなどに設置せっちされた街頭がいとうテレビ土地とち名士めいしなどの一部いちぶ富裕ふゆう世帯せたいたく客寄きゃくよせにテレビを設置せっちした飲食いんしょくてんなどで番組ばんぐみていた。
    • 7がつ - NHK放送ほうそう技術ぎじゅつ研究所けんきゅうじょ、イメージオルシコンの国産こくさん成功せいこう
  • 1956ねん - 12月、NHKのカラーテレビ実験じっけん放送ほうそう開始かいしUHFおび使用しよう[17]
  • 1957ねん - 12月28にち、NHK東京とうきょう日本にほんテレビがカラー試験しけん放送ほうそう開始かいしVHFおび使用しよう)。
  • 1958ねん
  • 1959ねん
    • 1がつ10日とおか - NHK教育きょういくテレビジョン開局かいきょく
      • この時期じき教育きょういく放送ほうそうきょくじゅん教育きょういく放送ほうそうきょくとして開設かいせつされる民間みんかん放送ほうそうきょく相次あいついだが、いずれものちに総合そうごう放送ほうそうきょく改組かいそしている。
    • 前年ぜんねん1958ねんからこのとしにかけておおくのテレビ局てれびきょく開設かいせつされ、4がつ10日とおか皇太子こうたいし明仁あきひと親王しんのう成婚せいこん中継ちゅうけい特別とくべつ番組ばんぐみをきっかけにテレビ受像じゅぞう一般いっぱん家庭かてい普及ふきゅうはじめる。
    • 8がつ1にち - 上記じょうき特別とくべつ番組ばんぐみ制作せいさくをきっかけにKRTなど16きょくJapan News Network(JNN)を形成けいせい日本にっぽんはつニュースネットワーク[21](これ以外いがいのネットワーク成立せいりつについてはニュース系列けいれつ#歴史れきし参照さんしょう)。
1960年代ねんだい[編集へんしゅう]
1960年代ねんだい放送ほうそうきょくしゅ調整ちょうせいしつ(マスターしつ
1970年代ねんだいから1990年代ねんだい[編集へんしゅう]
2000年代ねんだい以降いこう[編集へんしゅう]
フラットハイビジョンブラウン管ぶらうんかんテレビ(2000ねん
ハイビジョン液晶えきしょうテレビ

テレビの技術ぎじゅつ[編集へんしゅう]

伝送でんそう方式ほうしき[編集へんしゅう]

無線むせん方式ほうしき有線ゆうせん方式ほうしき、インターネット方式ほうしきなどがある。

無線むせん方式ほうしきはさらに、従来じゅうらいのアナログ方式ほうしき近年きんねんのデジタル方式ほうしきがある。過渡かとてきなアナログとデジタルの両方りょうほうもちいる方式ほうしきもあった。

おおむね同様どうようのことではあるが、伝送でんそう地上ちじょう電波でんぱアンテナ(テレビ塔てれびとう)をもちいるかそれとも放送ほうそう衛星えいせいもちいるかひかりケーブルもちいるか、などをじくにしてだい分類ぶんるいするとつぎのようになる。

  • 地上ちじょう放送ほうそう地上ちじょう送信そうしんしょから放送ほうそうする放送ほうそう方式ほうしき
    • 地上ちじょうアナログテレビ放送ほうそう(NTSC):日本にっぽんでは1953ねんから放送ほうそうされていた方式ほうしきで、50ねん以上いじょうこの方式ほうしきつづき、2011ねん7がつ24にちとまなみされ(例外れいがいてき東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい被災ひさい3けんでは8かげつおくれとなる2012ねん3がつ31にちとまなみとなり)日本にっぽんの「完全かんぜんデジタル」が完了かんりょうした。
    • 地上ちじょうデジタルテレビ放送ほうそう日本にっぽんでは2003ねん12月1にちよりほん放送ほうそう開始かいしした現在げんざい方式ほうしき
  • 衛星えいせい放送ほうそう人工じんこう衛星えいせい直接ちょくせつ放送ほうそう衛星えいせい(DBS)、通信つうしん衛星えいせい(CS))から放送ほうそうする放送ほうそう方式ほうしき
  • ケーブルテレビ(CATV)
  • インターネット・テレビ : インターネット経由けいゆ映像えいぞうおよび音響おんきょう信号しんごう伝送でんそうおこなうものであり、たとえばNetflixなどのインターネット配信はいしん事業じぎょうしゃ放送ほうそう受信じゅしんするものやYouTubeのチャネルなど。インターネットはインターネット・プロトコル・スイート信号しんごう伝送でんそうしているものであり、途中とちゅう物理ぶつりてき経路けいろ物理ぶつりそう)は限定げんていされてはおらず、ひかりケーブルの場合ばあいもメタルケーブル(金属きんぞくケーブル)の場合ばあい電磁波でんじは場合ばあいもあり、途中とちゅう通信つうしん衛星えいせい利用りようする場合ばあいもある。

放送ほうそう機器きき[編集へんしゅう]

テレビ受信じゅしん[編集へんしゅう]

TVチューナーのようなコンポーネントがた機器ききもあるが、基本きほんてきふくごうがた機器ききおおい。

送信そうしんしょ設備せつび[編集へんしゅう]

演奏えんそうしょ設備せつび[編集へんしゅう]

フォックス・ビジネスしゅ調整ちょうせいしつ

演奏えんそうしょ設備せつびをスタジオ機器ききうこともある。この場合ばあい撮影さつえいスタジオにかれる機器ききだけをすのではなくきょくしゃない放送ほうそう関連かんれん機器きき全般ぜんぱんす。おももの以下いかしめす。

画質がしつ[編集へんしゅう]

  • 標準ひょうじゅんテレビジョン放送ほうそうSDTV
    • 従来じゅうらいのアナログテレビ放送ほうそうNTSCPALSECAM
    • クリアビジョンEDTV):画質がしつ改良かいりょうばんNTSC放送ほうそう暗部あんぶ画質がしつ改善かいぜん重畳ちょうじょうされたゴーストクリア基準きじゅん信号しんごうもと演算えんざんおこないゴーストを低減ていげんさせる。
    • ワイドクリアビジョン(EDTV-II):画質がしつ改良かいりょうばんクリアビジョン放送ほうそう水平すいへい垂直すいちょく時間じかんじく情報じょうほうりょうやすことで画質がしつ改善かいぜん。16:9放送ほうそう、NTSCと順次じゅんじ走査そうさ両立りょうりつ
  • こう精細せいさいテレビジョン放送ほうそう(HDTV)
    • デジタルハイビジョン(ISDB):日本にっぽんで2000ねん12月1にちより実施じっしされた衛星えいせいデジタル放送ほうそう、2003ねん12月1にちより実施じっしされた地上ちじょうデジタル放送ほうそうにおけるデジタル方式ほうしきのHDTV放送ほうそう方式ほうしき愛称あいしょう
    • ハイビジョン:放送ほうそう衛星えいせいによるアナログ(MUSE)方式ほうしきのHDTV放送ほうそう愛称あいしょう日本にっぽんで2007ねん9がつ30にち放送ほうそう番組ばんぐみ送出そうしゅつ終了しゅうりょうし、同年どうねん10がつ31にち完全かんぜんとまなみとなった。

音量おんりょう[編集へんしゅう]

付加ふか情報じょうほう[編集へんしゅう]

視聴しちょう方法ほうほう[編集へんしゅう]

放送ほうそう受信じゅしんアンテナまたはケーブルテレビ局てれびきょくなどから信号しんごうチューナーせんきょくされ映像えいぞう信号しんごうえられて、テレビ受像じゅぞうはたDVDレコーダーひとし録画ろくがみちびかれる(一般いっぱん録画ろくが再生さいせい機能きのうつが、ここでは録画ろくが表記ひょうきする)。

アナログ放送ほうそうもデジタル放送ほうそうつぎ機能きのう機器ききによって受信じゅしん視聴しちょう録画ろくがおこなうのはおなじことである。

  • チューナーから映像えいぞう音声おんせい信号しんごうをテレビに接続せつぞく視聴しちょうする。
  • チューナーから映像えいぞう音声おんせい信号しんごう録画ろくが経由けいゆしてテレビに接続せつぞく視聴しちょう録画ろくがする。
  • チューナーから映像えいぞう音声おんせい信号しんごう録画ろくが接続せつぞく録画ろくがのみをおこなう。
  • チューナー内蔵ないぞう録画ろくがから映像えいぞう音声おんせい信号しんごうをテレビに接続せつぞく視聴しちょう録画ろくがする。
  • チューナー内蔵ないぞうテレビで直接ちょくせつ視聴しちょうする。
  • チューナー内蔵ないぞう録画ろくが録画ろくがのみをおこなう。

かつては地上ちじょうアナログ放送ほうそう専用せんようチューナーばれる単体たんたい商品しょうひん存在そんざいした。これはゴーストキャンセル機能きのう強化きょうかや、音声おんせい多重たじゅう機能きのうのないテレビやビデオデッキにたいしその機能きのう提供ていきょうする目的もくてき製造せいぞうされていた。エントリークラスでもテレビで5まんえん家庭かていようビデオデッキで10まんえんくだらなかった時期じき登場とうじょうしたものだが、NECとう1990年代ねんだいはいっても生産せいさんしていたメーカーも存在そんざいする。

テレビ産業さんぎょう[編集へんしゅう]

メディアとしてのテレビとそのコンテンツ

とう記事きじ最初さいしょ説明せつめいされているように、「テレビジョン(テレビ)」の3番目ばんめ意味いみとしてコミュニケーション媒体ばいたい(メディア)としてのテレビという意味いみがある。

一般いっぱんろんとして「メディア」という概念がいねん関連付かんれんづけられたり対比たいひされる概念がいねんに、かくメディアでつたえられる内容ないようつまり「コンテンツ」という概念がいねんがあるわけだが、テレビジョンの場合ばあいのコンテンツというのはテレビ番組ばんぐみである。

どのようなテレビ番組ばんぐみ放送ほうそうするかということにかんしてはテレビジョン放送ほうそうきょく決定けっていする権限けんげんっているが、放送ほうそうされるテレビ番組ばんぐみはどのように制作せいさくされているかというと、(一部いちぶ放送ほうそう局内きょくない制作せいさくされる場合ばあいもありはするが)おおくの場合ばあい実際じっさいにはテレビ番組ばんぐみ制作せいさくしているのは放送ほうそうきょく自体じたいではなく、テレビ番組ばんぐみ制作せいさく会社かいしゃ制作せいさくプロダクション)という会社かいしゃである。

たとえば、NHK放送ほうそうされるテレビ番組ばんぐみ制作せいさくしている会社かいしゃNHKエンタープライズNHKグローバルメディアサービスがあり、TBSテレビ関連かんれんテレビ番組ばんぐみ制作せいさく会社かいしゃTBSスパークルTBSアクトがあり、テレビ朝日てれびあさひグループのテレビ番組ばんぐみ制作せいさく会社かいしゃフレックス東京とうきょうサウンドプロダクションがある。

テレビ産業さんぎょう職業しょくぎょう[編集へんしゅう]

テレビ産業さんぎょうにたずさわっている職業しょくぎょうとしてつぎのような職業しょくぎょうげることができる。

視聴しちょう時間じかん[編集へんしゅう]

2005年度ねんどのフランス・カンヌで開催かいさいされたテレビ番組ばんぐみ国際こくさい見本市みほんいち「MIPTV」で発表はっぴょうされた統計とうけいによると、世界せかいもっともテレビを時間じかんながいのは日本人にっぽんじんで、1にちのテレビ視聴しちょう時間じかん平均へいきん5あいだ1ふんだった。2米国べいこくで4あいだ46ふん世界せかい平均へいきん米国べいこくより90ふんすくない。最下位さいかい中国ちゅうごくとスウェーデンの2あいだ30ふんだった。

テレビばな[編集へんしゅう]

日本にっぽん
NHKがおこなった「国民こくみん生活せいかつ時間じかん調査ちょうさ」によると、日本人にっぽんじんのテレビ視聴しちょう時間じかん平均へいきん3あいだ、1にちにテレビを視聴しちょうするひと国民こくみん全体ぜんたい減少げんしょうとくに16~19さいにおいては、1にちにテレビをひとが5わり下回したまわり、やく半分はんぶんが「ほぼテレビをない」ことがかった[35]
米国べいこく
米国べいこく大学生だいがくせいで1週間しゅうかんに10時間じかん以上いじょうテレビを割合わりあいは17%。一方いっぽうで1週間しゅうかんにインターネットを10時間じかん以上いじょう利用りようするひと割合わりあいは43%だった[36]

身体しんたい精神せいしん健康けんこうあたえる影響えいきょう[編集へんしゅう]

こころ疾患しっかん[編集へんしゅう]

  • オーストラリア、メルボルンのベーカーIDI心臓しんぞう糖尿とうにょうびょう研究所けんきゅうじょのデビッド・ダンスタンによると、テレビの視聴しちょうが1にち2あいだ未満みまんひとくらべて、4時間じかん以上いじょうひとは、あらゆる要因よういんによって死亡しぼうする危険きけんせいが46%たか[37]。また、こころ疾患しっかんにかかる危険きけんせいは80%たかい。また、小型こがたモニターの長時間ちょうじかん視聴しちょう心臓しんぞう負担ふたんになる。調査ちょうさは8,800にん対象たいしょうに6年間ねんかんにわたってった。年齢ねんれい性別せいべつ喫煙きつえん体重たいじゅう運動うんどうなどの影響えいきょうのぞかれている[38]

肥満ひまん食生活しょくせいかつ[編集へんしゅう]

  • 米国べいこくハーバード公衆こうしゅう衛生えいせい大学だいがく栄養えいよう学部がくぶのフランク・B・ルー[注釈ちゅうしゃく 1]らの研究けんきゅうグループが5まんにん以上いじょう女性じょせい看護かんご対象たいしょうった2004ねん調査ちょうさによると、テレビの視聴しちょう時間じかんおおいほど、肥満ひまん糖尿とうにょうびょうのリスクがたか[39]いちにち視聴しちょう時間じかんが2時間じかんえるごとに、肥満ひまん相対そうたいリスクは23%、2がた糖尿とうにょうびょう発症はっしょうは14%、統計とうけいてき有意ゆういえる(95%信頼しんらい区間くかん)。調査ちょうさにおいて、年齢ねんれい喫煙きつえん飲酒いんしゅ食事しょくじ影響えいきょう調整ちょうせいしている。
  • ハーバード大学だいがく医学部いがくぶのソニア・A・ミラー[注釈ちゅうしゃく 2]によると、テレビをなが幼児ようじほど、食生活しょくせいかつわる[40]研究けんきゅう結果けっかでは、テレビの視聴しちょう時間じかんが1あいだながくなるたびに、1にち摂取せっしゅカロリーが46カロリーえていた。実際じっさいにテレビが食生活しょくせいかつわるくさせるのかどうかはあきらかではないがソニア・A・ミラーは、コマーシャルやテレビをながらの食事しょくじが、わる食生活しょくせいかつまねくとしている。調査ちょうさ平均へいきん年齢ねんれい3さい幼児ようじ対象たいしょうおこなわれ、母親ははおやたちからテレビの視聴しちょう時間じかん食事しょくじ内容ないよういた。
  • カナダのトロント大学だいがく栄養士えいようしハービー・アンダーソン[注釈ちゅうしゃく 3]による小児しょうに肥満ひまんしょう研究けんきゅうにおいて、子供こどもがテレビをながら食事しょくじをすると肥満ひまんになる可能かのうせいたかまることがかった。研究けんきゅう結果けっかによると、テレビをながら昼食ちゅうしょくべる子供こどもは、テレビをない子供こどもくらべて228カロリー余分よぶんおお摂取せっしゅしている[41]。テレビをながら食事しょくじをすると、いつ食事しょくじめるべきかの判断はんだんりょくうばわれてしまうからである。
  • テレビをごすことは、体重たいじゅう増加ぞうか体重たいじゅう肥満ひまん危険きけん因子いんしとして指摘してきされている[42]
  • 韓国かんこくのテレビ番組ばんぐみ実験じっけんではテレビの視聴しちょうをやめることは、夫婦ふうふあいだ関係かんけい改善かいぜんするなどの利点りてんがあった[43][44]実験じっけんは、ケーブルテレビ教育きょういくチャンネル「EBSテレビ」が韓国かんこく南部なんぶ離島りとうなみとうで3週間しゅうかんにわたってった。同島どうとうむらぜん28にん住民じゅうみん対象たいしょうに、かく家庭かていには監視かんしカメラを設置せっちし、テレビの視聴しちょうきんじた。実験じっけん終了しゅうりょうのアンケート調査ちょうさでは、大半たいはん被験者ひけんしゃ以前いぜんよりもテレビの視聴しちょう時間じかんらし、読書どくしょ夫婦ふうふあいだ対話たいわ宗教しゅうきょう活動かつどうえ、精神せいしんてきゆたかになったとかんじていた。

注意ちゅうい欠陥けっかん障害しょうがい[編集へんしゅう]

  • ワシントン大学だいがく小児しょうに科学かがくのディミトリ・クリスタキス博士はかせによると、乳幼児にゅうようじにテレビの視聴しちょうおおいほど、注意ちゅうい欠陥けっかん障害しょうがいになる可能かのうせいおおきい[45]。1さいと3さいの2,623にん調査ちょうさした。視聴しちょう時間じかんが1時間じかんえるごとに、7さい注意ちゅうい欠陥けっかん障害しょうがいになる可能かのうせいが10%えた。

暴力ぼうりょく誘発ゆうはつ[編集へんしゅう]

  • メアリー・G・バーク医学いがく博士はかせによると、テレビ、ビデオコンピュータ・ゲームといった映像えいぞうメディア子供こども行動こうどう関係かんけいについての数々かずかず研究けんきゅうにおいて、映像えいぞうメディアの視聴しちょう時間じかん子供こども暴力ぼうりょくせい関連かんれんがあり[46]映像えいぞうメディアを時間じかんすくないほど子供こども攻撃こうげきせいよわまる。映像えいぞうメディアの過剰かじょう視聴しちょう子供こども行動こうどう堕落だらくさせることがしめされている。過剰かじょう映像えいぞうメディアの視聴しちょう原因げんいん精神せいしん障害しょうがいきたあるいは悪化あっかした事例じれいもあり、メアリー・G・バーク医学いがく博士はかせ治療ちりょうたった6さい子供こども衝動しょうどうてき攻撃こうげきせいち、在学ざいがく支障ししょうきたすほど症状しょうじょう深刻しんこくで、最初さいしょ注意ちゅうい欠陥けっかんどうせい障害しょうがい(ADHD)と診断しんだんされた。この児童じどう就学しゅうがくまえから毎日まいにち3、4あいだテレビをていたが、ていたのは一般いっぱん番組ばんぐみだけであった。この児童じどう感情かんじょうあらわすことがなく、とくたのしいという気持きもちが欠如けつじょしていた。しかしバークが遊技ゆうぎ治療ちりょうおこない、6かげつにわたりテレビ視聴しちょう時間じかんしゅう4あいだらした結果けっか、この児童じどうよろこびの感情かんじょうあらわすようになり、攻撃こうげきてき行動こうどうった[46]
  • 日本にっぽんの1998ねん内閣ないかく調査ちょうさ[47]では、テレビの暴力ぼうりょくシーンをおお子供こどもほど暴力ぼうりょくるいやすいなどといった影響えいきょうがあると結論けつろんづけている[47]調査ちょうさ対象たいしょうとなった子供こども小学しょうがく6年生ねんせい中学ちゅうがく2年生ねんせい、3,242にんだった。この調査ちょうさでは、テレビの暴力ぼうりょくシーンをりょうを「上位じょういぐん」「中位ちゅういぐん」「下位かいぐん」にけ、暴力ぼうりょくシーンをおおりょうおおいほど、最近さいきん1年間ねんかん暴力ぼうりょく行為こうい経験けいけんした子供こども割合わりあいおおかった。一方いっぽう暴力ぼうりょく被害ひがいった子供こどもかず暴力ぼうりょくシーンをりょうとの関連かんれんられなかった。また非行ひこう不良ふりょう行為こうい経験けいけん暴力ぼうりょくシーンをりょう関連かんれんられた。暴力ぼうりょくシーンをりょうおおいほど非行ひこう不良ふりょう行為こうい経験けいけんをした子供こども割合わりあいおおかった。「相手あいてからやられたら、やりかえしてもよい」「おとこがケンカをするのはあたりまえだ」といった「暴力ぼうりょく許容きょようせい」についての調査ちょうさは、調査ちょうさ項目こうもく7項目こうもくちゅう5項目こうもくにおいて、暴力ぼうりょくシーンをりょうおお子供こどもほど、暴力ぼうりょく許容きょようする内容ないよう賛成さんせいする子供こども割合わりあいおおかった。「被害ひがいしゃへの共感きょうかんせい」の調査ちょうさでは、暴力ぼうりょくシーンをおお子供こどもほど、暴力ぼうりょく被害ひがいしゃのつらさにたいする共感きょうかんせいひくかった。また保護ほごしゃへのどう内閣ないかく調査ちょうさで「Vチップ制度せいどについていたところ、「積極せっきょくてき導入どうにゅうすべきである」と「導入どうにゅう検討けんとうすべきである」をわせて、父親ちちおやが42%、母親ははおやが45%だった。「導入どうにゅう必要ひつようはまったくない」と「あまり導入どうにゅう必要ひつようはない」は、父親ちちおやが46%、母親ははおやが34%だった。
  • 科学かがくサイエンスったマックス・ワイス[注釈ちゅうしゃく 4]らの研究けんきゅうによると、テレビ番組ばんぐみ黒人こくじん差別さべつをする発言はつげんがあからさまにわれなくとも、テレビでえがかれるふるまいや行動こうどうが、視聴しちょうしゃ黒人こくじんたいする差別さべつてき見方みかた行動こうどうすという[48]。バイスブーフ[注釈ちゅうしゃく 5]らの研究けんきゅうでは、偏見へんけん言語げんごてき描写びょうしゃふく番組ばんぐみ頻度ひんど個人こじん偏見へんけん関連かんれんがあることがかった[49]

こどもへの影響えいきょう[編集へんしゅう]

米国べいこくのこどもは1にち平均へいきん3あいだテレビをており、高校こうこう卒業そつぎょうまでに合計ごうけい3年間ねんかんテレビ視聴しちょうついやしていることになる[50]。また近年きんねん生活せいかつ習慣しゅうかんびょうてい年齢ねんれい進行しんこうしており、Iがた糖尿とうにょうびょうだけでなく小児しょうにでもIIがた糖尿とうにょうびょう増加ぞうかし、小児しょうに肥満ひまん増加ぞうかしている[50]米国べいこく調査ちょうさではテレビの視聴しちょう時間じかんなが小児しょうにほど肥満ひまんりつたか[50]。テレビの長時間ちょうじかん視聴しちょうによって運動うんどう時間じかんり、野菜やさい果物くだもの摂取せっしゅりょうすくなくなるという報告ほうこくがなされている[50]CM番組ばんぐみとうでのハンバーガースナック菓子すなっくがしソフトドリンク映像えいぞうによる刺激しげきがそうした症状しょうじょう原因げんいんのひとつともなっている[50]エレン・ラペル・シェル食品しょくひん業界ぎょうかいにとって小児しょうにおおきなターゲットとなっており「家族かぞく食費しょくひかぎにぎるのは子供こどもである」といっている[51]

心理しんり学者がくしゃのAric Sigmanはテレビの視聴しちょう子供こども健康けんこう悪影響あくえいきょうあた[52]幼児ようじにおけるテレビの視聴しちょうおおいほど、睡眠すいみん時間じかん不規則ふきそくになり、免疫めんえきシステムにも悪影響あくえいきょうをおよぼし[52]自閉症じへいしょう視力しりょく低下ていか肥満ひまんこす。また、テレビの視聴しちょうホルモンメラトニン」の分泌ぶんぴつ抑制よくせいし、その結果けっかDNA変形へんけいこし、がん原因げんいんになる可能かのうせいがある[52]。そのため、3さい未満みまん子供こどもはテレビをるべきではないとっている[53][52]。また毎日まいにち視聴しちょうする場合ばあいアルツハイマー疾患しっかん可能かのうせいたかくなる[52]。またテレビ視聴しちょうらすことで、国民こくみん健康けんこう保険ほけん制度せいど(National Health Service、NHS)の負担ふたんらすこともできると提言ていげんしている[52]

カナダのモントリオール大学だいがく米国べいこくミシガン大学だいがく研究けんきゅう[注釈ちゅうしゃく 6]では、幼児ようじにテレビを長時間ちょうじかんていた子供こどもは、学校がっこうでの適応てきおう能力のうりょく欠如けつじょ、いじめにいやすい、数学すうがくなどの学力がくりょく低下ていか運動うんどう不足ふそくジャンクフード過食かしょく肥満ひまんBMI)がたかいといった問題もんだいきると発表はっぴょうした[54]

日本にっぽん小児科しょうにか学会がっかいこどもの生活せいかつ環境かんきょう改善かいぜん委員いいんかいは、乳幼児にゅうようじにテレビを長時間ちょうじかんせると、言語げんご発達はったつおくれる危険きけんせいがあるとして、2さい以下いか子供こどもにテレビを長時間ちょうじかんせないことを提言ていげんしている[55][56]どう委員いいんかいによると、子供こども知識ちしきおしえるためにテレビをさせるおやもいるが、言語げんご能力のうりょく大人おとなとの双方向そうほうこうかかわりが必要ひつようであり、一方いっぽうてきくだけでは発達はったつしない。どう委員いいんかい調査ちょうさ結果けっかでは、子供こども長時間ちょうじかん視聴しちょうは、1さい6かげつ時点じてんにおける意味いみのある言葉ことば有意ゆうい)の出現しゅつげんおくれと関係かんけいがあった[56]

日本にっぽん文部もんぶ科学かがくしょうは2003ねんから2004ねんにかけての調査ちょうさTVゲーム予想よそう以上いじょう暴力ぼうりょくせい誘発ゆうはつすること、視力しりょく低下ていかなどは確認かくにんされたが、社会しゃかいてき適応てきおうといった問題もんだいについては有用ゆうようせいみとめられるともし、今後こんご悪影響あくえいきょうとよい影響えいきょう双方そうほうから多角たかくてき研究けんきゅうすべきとした[57]

アメリカのランド研究所けんきゅうじょ研究けんきゅうによると、10代の男女だんじょは、せい描写びょうしゃのあるテレビ番組ばんぐみ子供こどもほど妊娠にんしんする・させる可能かのうせいたか[注釈ちゅうしゃく 7]。またせい描写びょうしゃふくむテレビ番組ばんぐみもっとおお子供こどもは、もっとない子供こどもくらべて妊娠にんしんする・させる可能かのうせいが2ばいだった[58]

中国ちゅうごくの「はな西にし都市としほう」によると、14さい少年しょうねんがアニメ『トランスフォーマー』に影響えいきょうされてガソリンを5年間ねんかんつづけていたことで、知能ちのう障害しょうがいおちいっていることがかった。どう作品さくひんのキャラクターがガソリンの補給ほきゅうでパワーアップする姿すがた感化かんかされたという。少年しょうねん以前いぜん、ガスをんでいたという経緯けいいもあった[59]

行政ぎょうせい対応たいおう[編集へんしゅう]

  • 鳥取とっとりけん西伯さいはくぐん南部なんぶまちでは、南部なんぶまち教育きょういく振興しんこうかい毎月まいつき1にちと15にちに、テレビをないよう町民ちょうみんびかける「町内ちょうない一斉いっせいノーテレビデー」キャンペーンを実施じっししている[60]生活せいかつ習慣しゅうかん改善かいぜん親子おやこのふれあいをやすことなどを目的もくてきとしている。また、テレビを長時間ちょうじかん視聴しちょうすると前頭葉ぜんとうようはたらかなくなり、いかりっぽくなったり、集中しゅうちゅうりょく記憶きおくりょく低下ていかなどの症状しょうじょうがでると警告けいこくしている。

テレビにかんする啓発けいはつ映画えいが[編集へんしゅう]

1950年代ねんだいから1960年代ねんだいにかけて、テレビの構造こうぞう原理げんりなどを紹介しょうかいするための短編たんぺん映画えいがが2ほん制作せいさくされている。

ひとつは日本にっぽんけるテレビほん放送ほうそうはじまるまえとし(1952ねん)にNHK協力きょうりょくうつ科学かがく映画えいが製作所せいさくしょ制作せいさくした『テレビジョン』で、テレビ(受像じゅぞうおよびテレビカメラの原理げんり紹介しょうかいほかほん放送ほうそう開始かいしまえにしてNHKのテレビ実験じっけんきょくおこなわれたスタジオ収録しゅうろく様子ようすなども紹介しょうかいされている。

もうひとつはカラーほん放送ほうそう開始かいし翌年よくねん(1961ねん)に松下電器産業まつしたでんきさんぎょうげんパナソニック)の企画きかくした東京とうきょうシネマが制作せいさくした『電子でんし技術ぎじゅつ-テレビジョン』で、こちらはテレビをいち電化でんか製品せいひんとしてとらえ、その原理げんり構造こうぞうこまかく紹介しょうかいしているほか、テレビの製造せいぞう現場げんば様子ようすうつされている。

これら2ほん短編たんぺん映画えいがは、現在げんざい科学かがく映像えいぞうかん(NPO法人ほうじん科学かがく映像えいぞうかんささえるかい)のWebサイトじょういて無料むりょう公開こうかいされている。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ えい: Frank B. Lu
  2. ^ えい: Sonia A. Miller
  3. ^ えい: Harvey Anderson
  4. ^ えい: Max Weis
  5. ^ どく: Weisbuch
  6. ^ カナダのモントリオール大学だいがく、セント・ジャスティン大学だいがく病院びょういん研究けんきゅうセンター、米国べいこくミシガン大学だいがく小児科しょうにか専門医せんもんいたちが、カナダのケベックしゅうまれた1314にん子供こども対象たいしょうった研究けんきゅう
  7. ^ 論文ろんぶん執筆しっぴつしゃは、行動こうどうがく研究けんきゅうしゃのAnita Chandra。研究けんきゅうチームは12さいから17さいまでの2000にん対象たいしょう調査ちょうさおこなった。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

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参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • 伊予田いよだ, 康弘やすひろ田村たむら, みのるせい八木はちぼく, 信忠のぶただ上滝かみたき, 徹也てつや野田のだ, けいじん煤孫すすまご, 勇夫いさお『テレビハンドブック 改訂かいてい増補ぞうほばん自由じゆう國民こくみんしゃそう解説かいせつシリーズ〉、1998ねんISBN 978-4426747015 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]