テロリズム

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テロリズム英語えいご: terrorism)とは、政治せいじてき目的もくてき達成たっせいするために暴力ぼうりょくおよび暴力ぼうりょくによる脅迫きょうはくもちいることをう。「テロ」とりゃくされる[1]

概要がいよう

日本にっぽんだい百科全書ひゃっかぜんしょ』によると、テロリズムとは「政治せいじてき目的もくてき達成たっせいするために、暗殺あんさつ殺害さつがい破壊はかい監禁かんきん拉致らちによる自由じゆう束縛そくばくなど苛酷かこく手段しゅだんで、敵対てきたいする当事とうじしゃ、さらには無関係むかんけい一般いっぱん市民しみん建造けんぞうぶつなどを攻撃こうげきし、攻撃こうげき物理ぶつりてき成果せいかよりもそこでしょうずる心理しんりてき威圧いあつ恐怖きょうふしんとおして、譲歩じょうほ抑圧よくあつなどをはかるもの」とされている[2]

1980ねんだい以降いこうイスラム過激かげきによるテロリズムが激化げきかし、2001ねんアメリカ同時どうじ多発たはつテロ事件じけんけてべいおう各国かっこくたいテロ戦争せんそう主導しゅどうした結果けっかホームグロウン・テロリズム主流しゅりゅうとなる。そのなかでもとく単独たんどくはん形態けいたいローンオフェンダー(ローンウルフ)とばれるが、海外かいがいでの先行せんこう研究けんきゅうによれば、ローンオフェンダーははん人工じんこう中絶ちゅうぜつはん性的せいてき少数しょうすうしゃ立場たちばからの犯行はんこうなど動機どうき目的もくてき多様たようし、人種じんしゅ主義しゅぎヘイトクライムとの境界きょうかい曖昧あいまいとなっていることから、厳密げんみつ定義ていぎにはてはまらない形態けいたいとされる[3]

テロリズムは、左翼さよくおよび右翼うよく政党せいとうナショナリズム集団しゅうだん宗教しゅうきょう集団しゅうだん、そして政府せいふがわなど多岐たきわた政治せいじてき組織そしきが、かれらの目的もくてき達成たっせいするために実施じっししている[4]。テロリズムをおこな主体しゅたいは、個人こじんから集団しゅうだん政府せいふ国家こっかなどまでふくまれる[5]

テロリズムをおこな主体しゅたいテロリストえい: terrorist)とばれる[5]。テロリストのうち、グループの場合ばあいテロ・グループ組織そしき場合ばあいテロ組織そしき国家こっか場合ばあいテロ国家こっかばれる。また、テロリストを支援しえんする国家こっかテロ支援しえん国家こっかばれる[6]

用語ようご 

英語えいごで「テロリズム (terrorism)」のかたり初期しょき使用しようされたいちれいタイムズ1795ねん1がつ30にち紙面しめんより。「我々われわれ自由じゆう転覆てんぷくしようとするしくみはひとつだけではない。過激かげき主義しゅぎすべての情熱じょうねつこし、王制おうせいはその希望きぼうをまだあきらめておらず、テロリズムはいまだかつてないほど大胆だいたんなようだ。」

テロリズムとはなんらかの政治せいじてき目的もくてき達成たっせいするために暴力ぼうりょく脅迫きょうはくもちいることをう。「テロリズム」の語源ごげんフランス語ふらんすごterrorisme[7]、1793ねんから1794ねんフランス革命かくめいさい恐怖きょうふ政治せいじフランス語ふらんすご: La Terreur)に由来ゆらいし、さらフランス語ふらんすごterreurラテン語らてんごterreōから派生はせいしたかたりで「恐怖きょうふ」を意味いみする[8]。「テロリズム」という用語ようご使つかわれるようになったのはフランス革命かくめいにおいておこなわれた九月くがつ虐殺ぎゃくさつがきっかけであった。この虐殺ぎゃくさつ事件じけんでは革命かくめいはん革命かくめい1まん6せんにん殺害さつがいする恐怖きょうふ政治せいじおこない、そのなか政治せいじてき用語ようごとして登場とうじょうした[9]。フランス革命かくめいではジャコバン恐怖きょうふ政治せいじおこない、ジャコバン権力けんりょく喪失そうしつに「テロリスト」の用語ようご使用しようされるようになった[10]。このかたり用法ようほうには歴史れきしてき議論ぎろんがあり、たとえばネルソン・マンデラチェ・ゲバラマハトマ・ガンディーシャナナ・グスマンもかつては「テロリスト」とばれていたのである[11]

定義ていぎ

「テロリズム」のかたり正確せいかく定義ていぎには多数たすう困難こんなんともなっており、100をえる多数たすう定義ていぎ存在そんざいしている[12][13]

オックスフォード英語えいご辞典じてん(OED)はきわめて古典こてんてき用法ようほうさきげている[14]

1.1789-1794ねんフランス革命かくめいときにフランスの権力けんりょくしゃ指示しじ遂行すいこうした威嚇いかくによる統治とうち恐怖きょうふ政治せいじ) 2.(派生はせい用法ようほう脅迫きょうはく威嚇いかく意図いとした攻撃こうげき方針ほうしん — オックスフォード英語えいご辞典じてん

だがこのOEDの説明せつめいでは現代げんだいてき用法ようほう理解りかいするにはものりないとかんじられることになる[14]。 「テロリズム」というかたり現代げんだいてき用法ようほう政治せいじてきなものである[14]。テロリズムの概念がいねんは、しばしば国家こっか権威けんいしゃやその支持しじしゃが、政治せいじてきあるいはその敵対てきたいしゃ非合法ひごうほう[10]さら国家こっか敵対てきたいしゃへの武力ぶりょく行使こうし合法ごうほうするためにも使用しようされている[10][15]

各国かっこく政府せいふ独自どくじ定義ていぎけをしているれいがあるが、自国じこく自国じこく支持しじする武装ぶそう集団しゅうだんによる暴力ぼうりょく行為こういは「テロリズム」から除外じょがいして、組織そしきのもののみを「テロリズム」とんでおり、定義ていぎ自己じこ中心ちゅうしんてきで、普遍ふへんせいちえず、妥当だとうせいかんしては疑問ぎもんされている。たとえばノーム・チョムスキーは、アメリカの公式こうしき文書ぶんしょによるテロリズムの定義ていぎしたがえば「アメリカが1985ねんにベイルートで1人ひとり聖職せいしょくしゃ暗殺あんさつすべくモスクのそとにトラックに仕掛しかけたばくだん設置せっちし、80めいころし、250めい怪我けがわせた」行為こういen:1985 Beirut car bombings)や「アメリカが1980年代ねんだいにニカラグアを攻撃こうげき壊滅かいめつ状態じょうたいおとしいれた」(コントラ戦争せんそう)のは間違まちがいなくテロである、と主張しゅちょうしている[16]

国際こくさい連合れんごう

国際こくさい連合れんごうは、2004ねん11月、国際こくさい連合れんごう事務じむ総長そうちょうによる報告ほうこくしょにおいて、テロリズムを以下いかのようにしめした。

住民じゅうみん威嚇いかくする、または政府せいふ国際こくさい組織そしき強制きょうせいする、あるいは行動こうどう自制じせいさせる目的もくてきで、市民しみん戦闘せんとういんたいして殺害さつがいまたは重大じゅうだい身体しんたいてき危害きがいこすこと意図いとしたあらゆる行動こうどう — [17]

テロ防止ぼうし関連かんれんしょ条約じょうやく

とう条約じょうやくではハイジャック関連かんれん中心ちゅうしんに、以下いかがテロ行為こういとされている[18][19]

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく政府せいふによる定義ていぎ

連邦れんぽう捜査そうさきょく(FBI)の報告ほうこくしょにおいても、統一とういつされたテロの定義ていぎがないことがしめされている[20]

合衆国がっしゅうこく法典ほうてんだい18へんだい2331じょう 18 U.S.C. § 2331においては、暴力ぼうりょく行為こういしくは人命じんめい危険きけんおよぼす行為こういまた政府せいふ行動こうどう影響えいきょうおよぼすための大量たいりょう破壊はかい暗殺あんさつ誘拐ゆうかいなどを[21]

連邦れんぽう規則きそくしゅうだい28へん0.85じょう(28 CFR 0.85(l))においては、FBIとして「政治せいじてきまた社会しゃかいてき目的もくてき促進そくしんのために、政府せいふ市民しみん、もしくはその一部いちぶへの脅迫きょうはく強制きょうせいないし、人物じんぶつ資産しさんたいする不当ふとう実力じつりょく行使こうし暴力ぼうりょく」としている[22][23]

アメリカ国務省こくむしょうは、合衆国がっしゅうこく法典ほうてんだい22へんだい2656fじょう 22 U.S.C. § 2656fもとづき、国際こくさいテロリズムかんする年次ねんじ報告ほうこくしょ作成さくせいしているが、そこでは「工作こうさくいん国家こっかてき団体だんたいによっておこなわれる政治せいじてき動機どうきによる武装ぶそう目標もくひょうへの計画けいかくてき暴力ぼうりょく行為こうい」としている[24]。また、テロ活動かつどう支援しえんする団体だんたいふくめて、国務こくむ長官ちょうかんにより国外こくがいテロ組織そしき(Foreign Terrorist Organizations, FTOs)に指定していされ、かん制裁せいさい対象たいしょうとされる[25][26][23]

日本にっぽん政府せいふによる定義ていぎ

日本にっぽん法令ほうれいでテロリズムに関連かんれんするものには以下いかのようなものなどがある。

種類しゅるい分類ぶんるい

背景はいけい動機どうきによる分類ぶんるいとしては歴史れきしてき用語ようごふくめると、極端きょくたん右翼うよくてき思想しそう動機どうきとしておこなわれるものを「右翼うよくテロ」、共産きょうさん主義しゅぎ思想しそうなどを動機どうきとしたテロを「赤色あかいろテロ」、はん革命かくめい思想しそう動機どうきとしたテロを「白色はくしょくテロ」、アナキズム動機どうきとしたテロを「黒色こくしょくテロ」、宗教しゅうきょうてき目的もくてき背景はいけいとするテロを「宗教しゅうきょうテロ」、貧困ひんこん苦境くきょう貧富ひんぷ極端きょくたん格差かくさ原因げんいんとなってきるテロを「貧困ひんこんテロ」、環境かんきょう保護ほご動機どうきとしたテロを「環境かんきょうテロ」、ある国家こっか国家こっか政府せいふ国民こくみん市民しみん恫喝どうかつするテロを「国家こっかテロ」(state terrorism)と分類ぶんるいすることがある。また、あるくに政府せいふ自国じこく国民こくみん虐殺ぎゃくさつするなどしておどすテロは、とく古典こてんてき用語ようごもちいて「恐怖きょうふ政治せいじ」と分類ぶんるいされている[† 2]

また実施じっししゃ人数にんずうによる分類ぶんるいでは、国家こっかしょ組織そしき動員どういんして国家こっかぐるみ国家こっか規模きぼ他国たこくたいしておこなわれている「国家こっかテロ」、一定いってい規模きぼ集団しゅうだんによる「集団しゅうだんテロ」などと分類ぶんるいできる。1めいすうめい程度ていどおこなうテロは、ながらく「個人こじんテロ」と分類ぶんるいされていて、こちらがオーソドックスな分類ぶんるいほうだが、近年きんねんでは「ローンウルフかた)」と比喩ひゆてき用語ようご分類ぶんるいすることもえている。

自国じこくない市民しみん自国じこくない市民しみんたいしておこなうテロリズムをとくに「ドメスティック・テロリズム(domestic terrorism)」やホームグロウン・テロリズムう。

テロの実行じっこう手段しゅだんによる分類ぶんるいとしては、実行じっこうはんばくだん大衆たいしゅうあるいは特定とくてい人物じんぶつ周辺しゅうへん爆発ばくはつさせる「ばくだんテロ」、爆発ばくはつぶつ無差別むさべつあるいは計画けいかくてき設置せっちして区域くいき爆破ばくはする「爆破ばくはテロ」や実行じっこうはん自爆じばくする「自爆じばくテロ」、核兵器かくへいきまたはかく物質ぶっしつ使用しようするぞとおどしたりあるいはそれを実際じっさい使用しようする「かくテロリズム」、病原びょうげんたい使用しようしたり使用しようするぞとおどす「バイオテロ」、サーバPCコンピュータネットワークなどにたいする攻撃こうげきおこなう「サイバーテロ」などがあり、近年きんねんではとくにサイバーテロは日々ひび日常にちじょうてきおこなわれており、しかもサイバーテロは情報じょうほうインフラの破壊はかいだけでなく、石油せきゆパイプラインなど重要じゅうよう社会しゃかいインフラまでも数カ月すうかげつ停止ていしさせてしまうほど破壊はかいりょくがあり影響えいきょう甚大じんだいである。

サイバー攻撃こうげき重要じゅうよう施設しせつ破壊はかい重要じゅうよう人物じんぶつ暗殺あんさつなど破壊はかい工作こうさくおこなうために、各国かっこく潜伏せんぷくしている工作こうさくいん諜報ちょうほういんによるテロリズムをとくに「スリーパーセル」とう。日本にっぽん政府せいふ対抗たいこう手段しゅだんとして、内閣ないかく情報じょうほう調査ちょうさしつ警察庁けいさつちょう警備けいびきょく公安調査庁こうあんちょうさちょう防衛ぼうえいしょう情報じょうほう本部ほんぶなど専門せんもん機関きかん設置せっちしている[37]

1960年代ねんだい1980年代ねんだいなどでは、ハイジャック重要じゅうよう施設しせつ占拠せんきょして人質ひとじちるタイプのテロが続発ぞくはつしたが、解決かいけつ手段しゅだんとして特殊とくしゅ部隊ぶたい突入とつにゅうおこなわれるようになり制圧せいあつ成功せいこうする事例じれいえてからは、これらの手段しゅだん下火したびになった[38]

歴史れきし

ふるくはスパルタにおける κρυπτειαクリュプテイアなどにれいられる。50ねんころユダヤではマ帝国まていこくからの独立どくりつをめざす熱心ねっしんとうがテロ行為こういをおこなった。スッラによるプロスクリプティオユリウス・カエサルの暗殺あんさつ事件じけんなどもテロとばれることがある。

近代きんだい以降いこうでは、上述じょうじゅつのフランス革命かくめいにおける革命かくめいがわによる恐怖きょうふ政治せいじや、おう党派とうはがわによる白色はくしょくテロだいいち世界せかい大戦たいせんがねとなったサラエボ事件じけんロシア革命かくめいでの赤色あかいろテロアナーキストによる黒色こくしょくテロなどが有名ゆうめいである。とくヨハン・モスト英語えいごばんの「ばくだん哲学てつがく」に影響えいきょうされた19世紀せいきまつアナキストいたるによる一連いちれんダイナマイトによる暴力ぼうりょく行動こうどうでは、国家こっか権力けんりょく正面しょうめんから対抗たいこうする手段しゅだんたない政治せいじ勢力せいりょく思想しそう集団しゅうだん宗教しゅうきょう勢力せいりょく奇襲きしゅうてき殺戮さつりく行為こういおこなうことにより、国際こくさい社会しゃかい外交がいこう関係かんけいといった利害りがい背景はいけいとしてそれにつけこみ、目標もくひょう国家こっか政治せいじてき打撃だげきあたえ、政治せいじてき主張しゅちょうれさせることが主流しゅりゅうとなった[39]

20世紀せいきでは、スターリン主義しゅぎによるだい粛清しゅくせいナチズムによる水晶すいしょうよる事件じけんがなどが発生はっせいした。

まただい世界せかい大戦たいせんうしろでは冷戦れいせん民族みんぞく自決じけつ運動うんどうたかまりによる各種かくしゅ事件じけん、1970年代ねんだいにはパレスチナ問題もんだい背景はいけいとしたPFLP旅客機りょかくき同時どうじハイジャック事件じけんや、しん左翼さよくけいドイツ赤軍せきぐん日本にっぽん赤軍せきぐんあか旅団りょだんなどにより、従来じゅうらい紛争ふんそう地域ちいき以外いがいふくめた国際こくさいてきなテロ事件じけん多発たはつした。1980年代ねんだい以降いこうは、市民しみんをも攻撃こうげき対象たいしょうとする差別さべつテロが増加ぞうかしてきている[40]

冷戦れいせんから、兵器へいき販売はんばい自由じゆうはじまり、ぐん払下はらいさひんなどの出回でまわった火器かきがテロリストのわたるようになり、国際こくさいてきなテロ事件じけん増加ぞうかするようになった。とくに、1990年代ねんだい初頭しょとうからのイスラム過激かげき台頭たいとう目覚めざましく、2001ねん9月11にちにはアルカイダによってアメリカ同時どうじ多発たはつテロ事件じけんこされるにいたっている。テロリストによる破壊はかい活動かつどう拡大かくだいふせぐため、たいテロ戦争せんそうおこなわれているが、以後いごISILひとしイスラム過激かげき新興しんこう組織そしきあらわれており、1こく首脳しゅのうが「戦争せんそう行為こうい」と非難ひなんするほどだい規模きぼ攻撃こうげきおこなわれつづけている。2010年代ねんだいまつになっても、イスラム教いすらむきょう文化ぶんか侵害しんがい理由りゆうとしてアメリカとアメリカ同盟どうめいこく敵視てきしするイスラム過激かげきと、破壊はかい活動かつどう被害ひがいしゃであるアメリカとアメリカ同盟どうめいこく泥沼どろぬまたたかいがつづいている。

議論ぎろん

一般いっぱんてきに、テロリズムは「非難ひなんされる行為こうい」と位置いちづけられる。また同時どうじに、テロリズムは「周知しゅうちされることで恐怖きょうふしんこすもの」である。このてんにおいて狭義きょうぎ意味いみでの暗殺あんさつとはことなる。直接ちょくせつ攻撃こうげき対象たいしょう以外いがいである大衆たいしゅう操作そうさ支配しはいする目的もくてき差別さべつに、あるいは象徴しょうちょうてき人物じんぶつ攻撃こうげきする手段しゅだんは、つよ道徳どうとくてき倫理りんりてき非難ひなん対象たいしょうとなる。

そのため、「テロリズム」という言葉ことばつ、つよはん道徳どうとくせいはん倫理りんりせい活用かつようするかたちで、「みずからとはことなる立場たちばもののアピールや実力じつりょく行使こうし」にたいして、「それはテロリズムである」というレッテル(ラベル)をるという方法ほうほうで、非難ひなんおこなうという方法ほうほうろん戦術せんじゅつがある(プロパガンダ)。この非難ひなん対象たいしょうとされるものには、しばしば政治せいじてきアピールや暴力ぼうりょく直接ちょくせつ行動こうどうなどがふくまれる。

しかしながら、ある行動こうどうが、利害りがい対立たいりつするものからの「テロリズムばわり」にもとづいてテロリズムになるわけではない。利害りがい対立たいりつしゃ行動こうどうをテロリズムばわりするというのは、正当せいとうのための修辞しゅうじ(レトリック)であり[41]、その行動こうどうがテロリズムに分類ぶんるいされるべきものであるかどうかを決定けっていするものではないということには注意ちゅういする必要ひつようがある。しばしば「利害りがい対立たいりつしゃからのテロリズムばわり」は、テロリズムばわりしたものとテロリズムばわりされたものとの不仲ふなか存在そんざい証明しょうめいにすぎない。

テロリズムは暴力ぼうりょくかかわる複雑ふくざつ現象げんしょうである。テロリズムの中核ちゅうかくてき概念がいねんは「社会しゃかいへのなんらかのうったえかけが意図いとされた、物理ぶつりてき被害ひがいよりも心理しんりてき衝撃しょうげき重視じゅうしする暴力ぼうりょく行為こうい」であるととらえることができる[† 3]

古典こてんてきなテロリズムは古代こだいから観察かんさつされているが、定義ていぎされたのはフランス革命かくめいにおいておこなわれた9月虐殺ぎゃくさつがきっかけであった。9月虐殺ぎゃくさつ事件じけんでははん革命かくめい1まん6せんにん革命かくめいにより殺害さつがいする恐怖きょうふ政治せいじおこなった[9]現代げんだいのテロリズムの手法しゅほうはより複雑ふくざつしており、従来じゅうらい革命かくめい勢力せいりょくだけではなく、全体ぜんたい主義しゅぎ政府せいふ分離ぶんり主義しゅぎ政治せいじ勢力せいりょくなどのあらゆる社会しゃかい集団しゅうだんがテロ活動かつどうおこなるようになっており、冷戦れいせんのちには強制きょうせい外交がいこう手段しゅだんとしてテロリズムは確立かくりつされている[42]

アメリカがテロを「あたらしい戦争せんそう」とんだ背景はいけいには、テロリストの国際こくさいほうじょう地位ちい問題もんだいがある。テロをあらたな国際こくさいほうじょう戦争せんそう形態けいたいくわえないと「民間みんかんじんよそお便衣べんいへいによる民間みんかんじんねらった戦闘せんとうスタイル」を容認ようにんすることになる。テロを戦争せんそう認定にんていできればテロリストから交戦こうせんしゃ資格しかく捕虜ほりょとして軍事ぐんじ裁判さいばんける権利けんりつ)を剥奪はくだつできることになる[43]

米国べいこくにおける事例じれい

米国べいこくない

1995ねん4がつには米国べいこくのオクラホマシティにある連邦れんぽう政府せいふビルが爆破ばくはされるという事件じけんオクラホマシティ連邦れんぽう政府せいふビル爆破ばくは事件じけん)がきた。犯人はんにんアメリカ陸軍りくぐんぐんれきつアイルランドけい白人はくじん青年せいねんであった。2001ねん9がつ-10月には米国べいこく炭疽たんそきんテロ事件じけんきた。米国べいこく白人はくじん科学かがくしゃ犯人はんにんとして逮捕たいほされた。2001ねんアメリカ同時どうじ多発たはつテロ事件じけんきると、とき大統領だいとうりょうジョージ・W・ブッシュは「たいテロ戦争せんそう」を宣言せんげんし、米国べいこく愛国あいこくしゃほう施行しこう手始てはじめに徹底的てっていてきさくはじめた。これはアフガニスタン紛争ふんそう (2001ねん-2021ねん)につながった。

同時どうじ多発たはつテロのNSAによるぜん世界せかいのインターネット通信つうしん監視かんし開始かいし

じつはそれ以前いぜんからアメリカ国家こっか安全あんぜん保障ほしょうきょく(NSA)は、米国べいこくがいインターネット経由けいゆ通信つうしんたりまえのように監視かんししていたが、ウォーターゲート事件じけん大統領だいとうりょう国民こくみん通信つうしん監視かんし悪用あくようしたことを教訓きょうくん国民こくみん監視かんしとさせないためにアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく憲法けんぽう規定きていによって、この同時どうじ多発たはつテロ事件じけんまでは米国べいこくないの(米国べいこく市民しみん同士どうしの)ネット通信つうしんだけは裁判所さいばんしょ許可きょかなしにかんすることはできないめになっていたのだが、この事件じけんをきっかけにして「テロ対策たいさく」の範囲はんい拡大かくだい解釈かいしゃくして、米国べいこくないのインターネット通信つうしんまで、裁判所さいばんしょ許可きょかなしにすっかりまるごと丸見まるみえの状態じょうたい監視かんしする、という、(はっきりえば)米国べいこく憲法けんぽう違反いはんのしくみをつくげてしまった[44]。だが、外部がいぶかっては言葉ことばたくみに表現ひょうげんえて、あたかも匿名とくめいせいたもちわずかな情報じょうほうしか収集しゅうしゅうしないかのようにうそ説明せつめいをし、問題もんだいないシステムのようにごまかして説明せつめいしたため、実際じっさいには強力きょうりょく監視かんしシステムが存在そんざいできてしまうことはNSAの中枢ちゅうすうすうめいと、ごく一部いちぶのNSA技術ぎじゅつしゃと、米国べいこく大統領だいとうりょうくらいしからなかった[44]結局けっきょくNSAはインターネットもうのほとんどが米国べいこく経由けいゆであることを利用りようし、米国べいこくから外国がいこくじんも、さらに米国べいこくじんふくめて、大量たいりょう通信つうしん内容ないようを、すべてまるごとかんするようなしくみをつくげたのである[44]。が、やがて一部いちぶひとがその不法ふほうなしくみが存在そんざいすることに気付きづきはじめ、新聞しんぶんしゃなどに告発こくはつしたが、ブッシュ政権せいけんなどの圧力あつりょくでもみされてしまった[44]結局けっきょく、その告発こくはつとはべつに、NSAの日本にっぽん支部しぶで、渋谷しぶや存在そんざいする(かくみのてきな)インターネット通信つうしん企業きぎょうにも勤務きんむしていたことのあるNSAのわか技術ぎじゅつしゃエドワード・スノーデン独自どくじにその不法ふほうなシステムの存在そんざいづき、べつ新聞しんぶんしゃ記者きしゃたいしてその情報じょうほうおし告発こくはつしたことで、米国べいこくNSAによるぜん世界せかいのインターネット通信つうしんたいする監視かんしシステムの存在そんざい世界せかいてきあかるみに世界中せかいじゅう人々ひとびとるところとなり、世界せかいてきだい問題もんだいになった[44]

ホームグロウン・テロリズム

2009ねんから2010ねんにかけてこった、未遂みすいふく米国べいこく標的ひょうてきにしたテロ事件じけんは、当局とうきょく訴追そついしたうちやく4わりべい国民こくみんだったことがあきらかになっている。家庭かてい崩壊ほうかい貧困ひんこん差別さべつなど米国べいこく社会しゃかいがかかえているしょ問題もんだいによって疎外そがいかんおぼえている若者わかものらが、インターネットうえ交流こうりゅうサイトなどをつうじて過激かげき思想しそうまりテロをこす、「ホームグロウン・テロリズム」(地元じもとそだちのテロリスト)が脅威きょういとなっている[45][46]

2013ねん4がつにはボストンマラソンばくだんテロ事件じけんきた。犯人はんにん米国べいこく兄弟きょうだいでありテロ組織そしき構成こうせいいんではなかった。

べいぐんによるもの

2020ねん1がつ、イラン革命かくめい防衛ぼうえいたいガセム・ソレイマニ司令しれいかんを、アメリカぐん空爆くうばくにより殺害さつがい[47](=要人ようじん殺害さつがい)した。これについて米国べいこくのトランプ大統領だいとうりょうは、イランが米国べいこく国民こくみん財産ざいさん反撃はんげき仕掛しかけた場合ばあい、「イランの52カ所かしょ標的ひょうてきにする」とツイッターに投稿とうこうしたうえで、軍事ぐんじ施設しせつだけでなく文化ぶんか施設しせつ標的ひょうてきにすることを示唆しさした。イラン議会ぎかいはアメリカぐんとそれにぞくする組織そしき企業きぎょうをテロリストに指定していする法案ほうあん議員ぎいんたちの満場一致まんじょういっちにより可決かけつし、これにより法的ほうてき正式せいしきに、イランにおいてべいぐんはテロリストとして指定していされた[48]。イラン政府せいふは、べいぐんによるテロリズムは国家こっかによるテロリズム(国家こっかテロ state terrorism)だとしており[49]米国べいこく国防総省こくぼうそうしょうとその司令しれいかんである米国べいこく大統領だいとうりょう(=ドナルド・トランプ)をテロリストとして指定していした[49]

最近さいきん状況じょうきょう統計とうけい

近年きんねん世界せかい国際こくさい政治せいじでは、国家こっか国家こっかたいしておこなうテロリズムつまり国家こっかテロがすっかり常態じょうたいしてしまっている状況じょうきょうにある(たとえば北朝鮮きたちょうせん韓国かんこくしま一般いっぱん市民しみんたいして高射こうしゃほうんでいつでも一般いっぱん市民しみんころ姿勢しせいだとしめしたり(延坪のべつぼとう砲撃ほうげき事件じけん[† 4]核兵器かくへいきミサイル潜水艦せんすいかん発射はっしゃ弾道だんどうミサイル開発かいはつ装備そうびすることで、いつでも地球ちきゅうじょうのどこでもかく攻撃こうげきできる状態じょうたいにある、とほのめかしたり明言めいげんすること(かくテロリズム)で、自由じゆう主義しゅぎ諸国しょこく恫喝どうかつしつづけている。北朝鮮きたちょうせん場合ばあいは、自由じゆう主義しゅぎ諸国しょこく恫喝どうかつすることで食糧しょくりょう大量たいりょう無料むりょう提供ていきょうさせることがおも目的もくてきなので、それを一種いっしゅの「外交がいこう」ととらえて、「瀬戸際せとぎわ外交がいこう」などとばれることもある。国家こっかが、自国じこくない秘密裏ひみつり他国たこくたいしてインターネット攻撃こうげきおこな組織そしき構築こうちくし、他国たこく政府せいふ組織そしきなどのサーバーや重要じゅうよう施設しせつをいつでも攻撃こうげきし(サイバーテロ)をおこない、いつでもそうできるとしめすことで恫喝どうかつし、他国たこく政府せいふ直接的ちょくせつてき間接かんせつてきおもどおりにあやつろうとすることも常態じょうたいしている。北朝鮮きたちょうせん中国ちゅうごくロシアイスラエルなどの政府せいふやその情報じょうほう機関きかん組織そしきないっていたり、手先てさきとして使つかっているサイバー組織そしきなどが、敵対てきたいする国家こっかたいしてサイバー攻撃こうげきおこなうことが常態じょうたいしている。

アメリカ国務省こくむしょう発表はっぴょうした報告ほうこくしょ世界せかいにおけるテロリズムの現状げんじょう』(Partterns of Global Terrorizm)によれば、世界せかいのテロリズムによる犠牲ぎせいしゃかずは、1998ねんから2003ねんにかけては、毎年まいとし、1000-7000にん程度ていどであったとされる[50]一方いっぽうたいテロ戦争せんそうによる犠牲ぎせいしゃかずおおく、たとえばイラク戦争せんそう場合ばあい、アメリカの科学かがくしゃチームによる集計しゅうけいによると 10まんにん民間みんかんじん死亡しぼうしたとされる[50]

対応たいおう

ビル・クリントンは、テロリズムを終息しゅうそくさせるのは《国家こっかえた共通きょうつう人類じんるい意識いしき》であり、経済けいざいてきくるしむ国々くにぐに援助えんじょをさしのべないかぎ米国べいこく永遠えいえんにテロリズムとたたかつづけることになる、と2002ねんカリフォルニア大学だいがくバークレーこうでの講演こうえんしたとき指摘してきした[51]先進せんしんこくひとはいわゆる「グローバル経済けいざい」や「テクノロジー・ブーム」などが世界せかい状況じょうきょうになっているかのような幻想げんそういてかれているが、実際じっさいには世界せかい大半たいはん人々ひとびとにとってはそのような恩恵おんけいとどいておらず[51]発展はってん途上とじょうこくでは経済けいざい破綻はたん医療いりょう制度せいど不備ふびき、人々ひとびと絶望ぜつぼうかんなかきており、世界せかい人口じんこう半数はんすうひとにとっては1にち生活せいかつが2ドル未満みまんしかなく、3ねん以内いないに1おくにんひとエイズ・ウイルス感染かんせんすると予想よそうされる状態じょうたい恐怖きょうふくるしんでいる、というのが実際じっさい状況じょうきょうであり[51]、これがテロ組織そしき温床おんしょうになっている[51]。テロリズム対策たいさくとして、発展はってん途上とじょうこく再建さいけんプランが必要ひつようだと、ビル・クリントンは指摘してき[51]、より具体ぐたいてきにはつぎのようなものをげた。

  • 最貧さいひんこくたいする債務さいむ免除めんじょ継続けいぞく[51]
  • 経済けいざい状態じょうたいきびしい地域ちいきでの小規模しょうきぼビジネス資金しきん貸付かしつけのしくみの強化きょうか[51]
  • 発展はってん途上とじょうこくでの医療いりょうインフラの整備せいび[51]

また、(しばしば先進せんしんこく政権せいけん目先めさきのことにとらわれて行動こうどう選択せんたくしてしまうが)ながれば、(テロリズムとの)戦争せんそうというかたちかね使つかうよりも、(苦境くきょうなかで)政権せいけん樹立じゅりつしようとしている政府せいふ支援しえん援助えんじょすることにおかね使つかったほうが、すくないおかねむ、ともクリントンは指摘してきした[51]たとえば、アフガニスタンで戦争せんそうをするとなると1ヵ月かげつあたり10おくドルものおかね使つかってしまっているのである。おかねというのは、そんなおろかなやりかた使つかうべきではなく、発展はってん途上とじょうこく再建さいけん支援しえん使つかえば、はるかに効果こうかてき結果けっかせるのである[51]

ラテンアメリカ地域ちいき研究けんきゅうせんもん国際こくさい政治せいじ経済けいざいがくもの富田とみたあずかは(いくつもあるテロリズムのタイプのなかから)、地位ちいちから両面りょうめん劣位れつい主体しゅたい優位ゆうい主体しゅたい要求ようきゅう拒否きょひされつづけている場合ばあい対抗たいこうさくのひとつとしてもちいられているタイプに着目ちゃくもくし、そのタイプのテロリズムは、ちょうど誘拐ゆうかいはんが「人質ひとじち」を交渉こうしょう資源しげんとして交渉こうしょうすすめようとする状況じょうきょうていると(アナロジーで)かんがえ、分析ぶんせきし、対策たいさくについてもろんじた[52]民主みんしゅ主義しゅぎ国家こっかとテロリズムの対話たいわはステイタスにおいて拒否きょひされるが「人質ひとじち解放かいほうのためには不可欠ふかけつであり矛盾むじゅんしている。そのため国家こっか積極せっきょくてきなテロ対策たいさくをとった場合ばあいにしばしば民主みんしゅ主義しゅぎ制約せいやくける[52]とくタカは「テロリストとは交渉こうしょうせず」の姿勢しせいつらぬくが、これは対症療法たいしょうりょうほうぎない。誘拐ゆうかい篭城ろうじょう爆破ばくはといったまえ問題もんだい解決かいけつ出来できても活動かつどう沈静ちんせいにはつながらない。構成こうせいいん排除はいじょし、あるいは逮捕たいほ収監しゅうかんして組織そしき壊滅かいめつさせたところで、組織そしきかかげる思想しそう主張しゅちょう共鳴きょうめいする市民しみんのこり、それがあらたな集団しゅうだん形成けいせいにつながる。

国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかん調査ちょうさおよ立法りっぽう考査こうさきょく専門せんもん調査ちょうさいん清水しみず隆雄たかおはテロリズム対策たいさくとして(各国かっこく法的ほうてきに)おこなわれているものとして、つぎのものをげた。

テロリストは敵対てきたいこく潜入せんにゅうすると、ターゲットを慎重しんちょう調査ちょうさするとわれていることから、主要しゅよう各国かっこく治安ちあん機関きかんは、テロリストの潜入せんにゅう、テロ準備じゅんび活動かつどう、ターゲット調査ちょうさ活動かつどうなどの捕捉ほそくつとめている。国家こっかにとっての「テロとのたたかい」の実態じったいは、テロ計画けいかく存在そんざい早期そうき捕捉ほそくできるか、すりけられてしまうかの熾烈しれつ情報じょうほうせんえる。各国かっこく治安ちあん機関きかんは、テロリストの摘発てきはつ一定いってい効果こうかげているとされるが、すべての計画けいかく阻止そしできるわけではない。また、テロリストのおおくは、じゅう爆発ばくはつぶつあつかかた戦闘せんとう訓練くんれんなど、高度こうど軍事ぐんじ訓練くんれんけていることから[54]おおくのくにでテロリストによる正規せいきせん犯罪はんざい対抗たいこうする専門せんもん部隊ぶたいとしてたいテロ部隊ぶたい組織そしきされている。通常つうじょう警察けいさつ組織そしきなか組織そしきされているが、くにによってはぐん特殊とくしゅ部隊ぶたいたいテロ任務にんむたることもある[55]

方策ほうさくについては専門せんもんごと、立場たちばごとに見解けんかいがそれなりにかれている。れいげれば以下いかのようなものがある。

  • 絶望ぜつぼう原因げんいん解消かいしょうする。貧困ひんこんくるしむ地域ちいき援助えんじょべる。医療いりょう地域ちいき人々ひとびとのために医療いりょう制度せいどととのえる。
  • 政治せいじプロセス(合意ごういプロセス)を改善かいぜんし、戦争せんそうをするのではなく、対話たいわうながす。先進せんしんこく富裕ふゆうそうに、人々ひとびと苦境くきょう実情じつじょう理解りかいさせる。

先進せんしんこく政権せいけんにぎものがしばしばしめ見解けんかいとしては、

  • 「テロリストに利益りえきあたえない」(ゲームの手段しゅだんとしての無効むこうせい立証りっしょうつづける)
  • 「テロリストを特定とくていし、監視かんし管理かんり排除はいじょする」(テロリスト(個人こじん集団しゅうだん組織そしき)を特定とくていし、行動こうどう監視かんし管理かんりし、あるいは排除はいじょする)
  • 被害ひがい拡大かくだい最小さいしょう限度げんど管理かんりする」(物理ぶつりりょく(武具ぶぐ)を管理かんりかんする、危機きき管理かんり区域くいき設定せっていし、テロリストの接近せっきん排除はいじょする)

土居どいやすしによると、米国べいこくによるテロへのアプローチは刑罰けいばつほうレトリックちかいという。すなわち「たいテロ戦争せんそう」の目的もくてきはテロリストの組織そしきもう途絶とぜつさせ、裁判さいばん法廷ほうてい犯罪はんざいじんすことになるというのである[56]

日本にっぽん

日本にっぽんでは警察けいさつ当局とうきょくにより“極左きょくさ暴力ぼうりょく集団しゅうだんおよ右翼うよく団体だんたいによる「テロ、ゲリラ」事件じけん未然みぜんぼうあつ各種かくしゅ違法いほう事案じあん取締とりしまりがされている[57]。また財務省ざいむしょう国際こくさいテロ資金しきん凍結とうけつかんする国連こくれん安保理あんぽり決議けつぎもとづき資産しさん凍結とうけつ措置そち実施じっししている。

懸念けねん批判ひはん

国家こっかによるテロ対策たいさくへの懸念けねん批判ひはんには、テロ対策たいさく公務こうむ執行しっこうがたテロリズムとなり、過剰かじょう暴力ぼうりょく非合法ひごうほう活動かつどう正当せいとう使つかわれている(テロ撲滅ぼくめつのためには多少たしょう付随ふずいてき犠牲ぎせいるのはやむをないという主張しゅちょう)との批判ひはんもある。具体ぐたいてきには公務こうむ執行しっこうがたテロリズムにともな一般いっぱん市民しみんへのあやま誤爆ごばくなどである。

またパレスチナ問題もんだいにおけるイスラエルぐん攻撃こうげき北部ほくぶイラク・クルドじん自治じちクルドじんへのトルコ攻撃こうげきバスク地方ちほうおよETAへのスペイン態度たいどチェチェン共和国ちぇちぇんきょうわこく独立どくりつへのロシア態度たいどきたアイルランド問題もんだいもカウンターテロリズムをもちいた過剰かじょう暴力ぼうりょく正当せいとう、もしくはカウンターテロリズムを大義名分たいぎめいぶんにした体制たいせいがわテロリズム・公務こうむ執行しっこうがたテロリズムのれいとされることがある[† 5]

脚注きゃくちゅう

法令ほうれいぶん

  1. ^ 公衆こうしゅうとう脅迫きょうはく目的もくてき犯罪はんざい行為こういのための資金しきんとう提供ていきょうとう処罰しょばつかんする法律ほうりつ[27]だいいちじょう
    この法律ほうりつにおいて「公衆こうしゅうとう脅迫きょうはく目的もくてき犯罪はんざい行為こうい」とは、公衆こうしゅうまたくにしくは地方ちほう公共こうきょう団体だんたいしくは外国がいこく政府せいふとう外国がいこく政府せいふしくは地方ちほう公共こうきょう団体だんたいまた条約じょうやくその国際こくさい約束やくそくにより設立せつりつされた国際こくさい機関きかんをいう。)を脅迫きょうはくする目的もくてきをもっておこなわれる犯罪はんざい行為こういであって、つぎ各号かくごうのいずれかに該当がいとうするものをいう。
    1. ひと殺害さつがいし、しくは凶器きょうき使用しようその他人たにん身体しんたい重大じゅうだい危害きがいおよぼす方法ほうほうによりその身体しんたい傷害しょうがいし、またひと略取りゃくしゅし、しくは誘拐ゆうかいし、しくは人質ひとじちにする行為こうい
      1. 航行こうこうちゅう航空機こうくうき墜落ついらくさせ、転覆てんぷくさせ、しくは覆没ふくぼつさせ、またはその航行こうこう危険きけんしょうじさせる行為こうい
      2. 航行こうこうちゅう船舶せんぱく沈没ちんぼつさせ、しくは転覆てんぷくさせ、またはその航行こうこう危険きけんしょうじさせる行為こうい
      3. 暴行ぼうこうしくは脅迫きょうはくもちい、またはその方法ほうほうによりひと抵抗ていこう不能ふのう状態じょうたいおとしいれて、航行こうこうちゅう航空機こうくうきしくは船舶せんぱくつよし、またはほしいままにその運航うんこう支配しはいする行為こうい
      4. 爆発ばくはつぶつ爆発ばくはつさせ、放火ほうかし、またはその方法ほうほうにより、航空機こうくうきしくは船舶せんぱく破壊はかいし、そのこれに重大じゅうだい損傷そんしょうあたえる行為こうい
    2. 爆発ばくはつぶつ爆発ばくはつさせ、放火ほうかし、またはそのつぎかかげるものに重大じゅうだい危害きがいおよぼす方法ほうほうにより、これを破壊はかいし、そのこれに重大じゅうだい損傷そんしょうあたえる行為こうい
      1. 電車でんしゃ自動車じどうしゃそのひとしくはもの運送うんそうもちいる車両しゃりょうであって、公用こうようしくは公衆こうしゅう利用りようきょうするものまたはその運行うんこうようきょうする施設しせつ
      2. 道路どうろ公園こうえんえきその公衆こうしゅう利用りようきょうする施設しせつ
      3. 電気でんきしくはガスを供給きょうきゅうするための施設しせつ水道すいどう施設しせつしくは下水道げすいどう施設しせつまた電気でんき通信つうしんおこなうための施設しせつであって、公用こうようまた公衆こうしゅう利用りようきょうするもの
      4. 石油せきゆ可燃かねんせい天然てんねんガス、石炭せきたんまたかく燃料ねんりょうである物質ぶっしつしくはその原料げんりょうとなる物質ぶっしつ生産せいさんし、精製せいせいその燃料ねんりょうとするための処理しょりをし、輸送ゆそうし、また貯蔵ちょぞうするための施設しせつ
      5. 建造けんぞうぶつ(イからニまでに該当がいとうするものをのぞく。)
  2. ^ 警察庁けいさつちょう組織そしきれい[28]だい39じょう
    国際こくさいテロリズム対策たいさくにおいては、つぎ事務じむをつかさどる。
    1. 外国がいこくじんまたはその活動かつどう本拠ほんきょ外国がいこく日本人にっぽんじんによるテロリズム(ひろ恐怖きょうふまた不安ふあんいだかせることによりその目的もくてき達成たっせいすることを意図いとしておこなわれる政治せいじじょうそのほか主義しゅぎ主張しゅちょうもとづく暴力ぼうりょく主義しゅぎてき破壊はかい活動かつどうをいう。) にかんする警備けいび情報じょうほう収集しゅうしゅう整理せいりそのこれらの活動かつどうかんする警備けいび情報じょうほうかんすること。
  3. ^ 自衛隊じえいたいほう[29]だい81じょうの2だい1こう
    内閣ないかく総理そうり大臣だいじんは、本邦ほんぽうないにあるつぎかかげる施設しせつまた施設しせつおよ区域くいきにおいて、政治せいじじょうそのほか主義しゅぎ主張しゅちょうもとづき、国家こっかしくは他人たにんにこれを強要きょうようし、また社会しゃかい不安ふあんしくは恐怖きょうふあたえる目的もくてき多数たすうひと殺傷さっしょうし、また重要じゅうよう施設しせつそのもの破壊はかいする行為こういおこなわれるおそれがあり、かつ、その被害ひがい防止ぼうしするため特別とくべつ必要ひつようがあるとみとめる場合ばあいには、当該とうがい施設しせつまた施設しせつおよ区域くいき警護けいごのため部隊ぶたいとう出動しゅつどうめいずることができる。
    1. 自衛隊じえいたい施設しせつ
    2. 日本にっぽんこくアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくとのあいだ相互そうご協力きょうりょくおよ安全あんぜん保障ほしょう条約じょうやくだいろくじょうもとづく施設しせつおよ区域くいきならびに日本にっぽんこくにおける合衆国がっしゅうこく軍隊ぐんたい地位ちいかんする協定きょうていだいじょうだいいちこう施設しせつおよ区域くいきどう協定きょうていだいじゅうじょう合同ごうどう委員いいんかいにおいて自衛隊じえいたい部隊ぶたいとう警護けいごおこなうこととされたものにかぎる。)
  4. ^ 特定とくてい秘密ひみつ保護ほごかんする法律ほうりつ[30]だい12じょう2こう
    1. 特定とくてい有害ゆうがい活動かつどうおおやけになっていない情報じょうほうのうちそのろうえいがくに安全あんぜん保障ほしょう支障ししょうあたえるおそれがあるものを取得しゅとくするための活動かつどう核兵器かくへいき軍用ぐんよう化学かがく製剤せいざいしくは細菌さいきん製剤せいざいしくはこれらの散布さんぷのための装置そうちしくはこれらを運搬うんぱんすることができるロケットしくは無人むじん航空機こうくうきまたはこれらの開発かいはつ製造せいぞう使用しようしくは貯蔵ちょぞうのためにもちいられるおそれがとくおおきいとみとめられるもの輸出ゆしゅつし、また輸入ゆにゅうするための活動かつどうその活動かつどうであって、外国がいこく利益りえきはか目的もくてきおこなわれ、かつ、くにおよ国民こくみん安全あんぜんいちじるしくがいし、またがいするおそれのあるものをいう。別表べっぴょうだいさんごうにおいておなじ。)およテロリズム(政治せいじじょうそのほか主義しゅぎ主張しゅちょうもとづき、国家こっかしくは他人たにんにこれを強要きょうようし、また社会しゃかい不安ふあんしくは恐怖きょうふあたえる目的もくてきひと殺傷さっしょうし、また重要じゅうよう施設しせつそのもの破壊はかいするための活動かつどうをいう。どうひょうだいよんごうにおいておなじ。)との関係かんけいかんする事項じこう評価ひょうか対象たいしょうしゃ家族かぞく配偶はいぐうしゃ婚姻こんいん届出とどけでをしていないが、事実じじつじょう婚姻こんいん関係かんけい同様どうよう事情じじょうにあるものふくむ。以下いかこのごうにおいておなじ。)、父母ちちははおよ兄弟きょうだい姉妹しまいならびにこれらのもの以外いがい配偶はいぐうしゃ父母ちちははおよをいう。以下いかこのごうにおいておなじ。)およ同居どうきょじん家族かぞくのぞく。)の氏名しめい生年月日せいねんがっぴ国籍こくせき過去かこゆうしていた国籍こくせきふくむ。)およ住所じゅうしょふくむ。)

注釈ちゅうしゃく

  1. ^ cf. 「警護けいご出動しゅつどう
  2. ^ 「テロ」という表現ひょうげんふくんでいないが、恐怖きょうふ政治せいじ印刷いんさつされている百科ひゃっか事典じてん記事きじかなら言及げんきゅうされる、ふるくからある、古典こてんてきなテロリズムのひとつであり、間違まちがいなくテロリズムの一種いっしゅである。
  3. ^ この中核ちゅうかく概念がいねんについては、テロ対策たいさくかんがえるかいによる『〈テロ対策たいさく入門にゅうもん 遍在へんざいする危機ききへの対処たいしょほう宮坂みやさか直史なおふみ責任せきにん編集へんしゅう亜紀あき書房しょぼう、2006ねん7がつISBN 978-4-7505-0608-119ぺーじべられたものである。
  4. ^ これなども、意図いとてき一般いっぱん市民しみんねら殺害さつがいすることで、韓国かんこく国民こくみん恫喝どうかつすることを目的もくてきしている。これは、いわゆる「戦争せんそう」(軍隊ぐんたい たい 軍隊ぐんたい戦闘せんとう)ではない。あきらかにテロリズムてきっている。やっているがわが、あきらかに「戦争せんそう」をすることを目的もくてきとしておらず、意図いとてきに、計算けいさんづくで韓国かんこく国民こくみんおどすことっており、それによって政治せいじてき目的もくてき達成たっせいできると冷徹れいてつ計算けいさんしたうえおこなっている。
  5. ^ イスラエルの人権じんけん団体だんたい「ベツェレム」の調査ちょうさでは、2006ねんなかのパレスチナとイスラエルの犠牲ぎせいしゃすう比率ひりつは660たい23。パトリック・オコナーによると、2000ねん以来いらい累計るいけいでは39たい10であった[よう出典しゅってん]。このような調査ちょうさ結果けっかから、「イスラエルの武力ぶりょく行使こうし過剰かじょう人道的じんどうてきである」という批判ひはんがなされる[だれ?]

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外部がいぶリンク