不可思議ふかしぎ

不可思議ふかしぎ（ふかしぎ）とは

• 思おもいはかることもできず、言語げんごでも表現ひょうげんできないこと。
  • （仏教ぶっきょう）仏ふつの智慧ちえや神通力じんずうりきというのは、それを思おもい測はかったり言葉ことばでい表いあらわしたりすることはできない、ということ（元もとの用法ようほう）。
• あやしいこと、異様いようなこと。
  • （転てんじて）数すうの単位たんいのひとつ。那由なゆ他ほかのひとつ上じょうで、無量むりょう大数たいすうのひとつ下かの単位たんい。

「不可思議ふかしぎ」というのは漢語かんごであるが、和語わごで言いえば「思おもうことや、議ぎすることが、できない」という意味いみである。略りゃくして「不思議ふしぎ（ふしぎ）」という。

理解りかいや言葉ことばを超こえたこと

不可思議ふかしぎとは、思おもいはかることも、言葉ことばで議ぎすることもできないことを広ひろく指さしている。この意味いみでは現代げんだい語ごでは「不思議ふしぎ」と略りゃくして呼よぶことも多おおい。英語えいごでは「wonder」などに当あたる。

「世界せかいの七不思議ななふしぎ」などの表現ひょうげん・概念がいねんで用もちいられている。

「七不思議ななふしぎ」も参照さんしょう

この意味いみの「不可思議ふかしぎ」は「謎なぞ」「神秘しんぴ」「ミステリー」などの語かたりで置おき換かえられることがある。

テレビ番組ばんぐみでは『日立ひたち 世界せかい・ふしぎ発見はっけん!』などがこうした内容ないようを扱あつかっている。言葉ことばだけでは伝つたえにくいが、テレビのカメラ・映像えいぞうなどを用もちいてそれを視聴しちょう者しゃに伝つたえようとしている。

あやしいこと、異様いようなこと

「不可思議ふかしぎ」は、古語こご・和語わごでは「あやし」にあたる。 「あやし」というのは、自分じぶんには理解りかいしにくくて異様いように感かんじられることを言いい、現代げんだい的てきに言いえば「不思議ふしぎ」「神秘しんぴ的てき」「異常いじょう」「不審ふしん」などの言葉ことばを当あてることができるのである。 「あやし」に漢字かんじをあてる時ときは「奇きし」「怪あやし」「異あやし」などとした。

「不可思議ふかしぎ」は「怪異かいい」とも言いった。この意味いみの「不可思議ふかしぎ」は、現代げんだいの日本にっぽんでは「怪奇かいき現象げんしょう」などといった用語ようごで呼よばれることが多おおい。現代げんだいの超ちょう心理しんり学がくなどではこれを「paranormal phenomena 超ちょう常つね現象げんしょう」などと呼よぶ。自然しぜん科学かがくの用語ようご・概念がいねんなどで説明せつめい・表現ひょうげんできないもの、などと定義ていぎされている用語ようご・概念がいねんである。

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