勢いきおい翔太しょうた

勢いきおい 翔太しょうた
場所ばしょ入いりする勢いきおい
基礎きそ情報じょうほう
四股しこ名めい	勢いきおい 翔太しょうた
本名ほんみょう	東口ひがしぐち 翔太しょうた
愛称あいしょう	グッチー
生年月日せいねんがっぴ	(1986-10-11) 1986年ねん10月11日にち（37歳さい）
出身しゅっしん	大阪おおさか府ふ交野かたの市し
身長しんちょう	194cm
体重たいじゅう	172kg
BMI	45.70
所属しょぞく部屋へや	伊勢いせノ海部かいふ屋や
得意とくい技わざ	右みぎ四よっつ、寄より
成績せいせき
現在げんざいの番付ばんづけ	引退いんたい
最高さいこう位い	西にし関脇せきわけ
生涯しょうがい戦歴せんれき	546勝しょう545敗はい14休きゅう（96場所ばしょ）
幕内まくうち戦歴せんれき	308勝しょう352敗はい（44場所ばしょ）
優勝ゆうしょう	十両じゅうりょう優勝ゆうしょう2回かい
賞しょう	敢闘かんとう賞しょう4回かい
データ
初はつ土俵どひょう	2005年ねん3月がつ場所ばしょ
入幕にゅうまく	2012年ねん3月がつ場所ばしょ
引退いんたい	2021年ねん5月場所ばしょ （番付ばんづけ上じょうは2021年ねん7月がつ場所ばしょ）
引退いんたい後ご	年寄としより・春日山かすがやま
他たの活動かつどう	歌手かしゅ
趣味しゅみ	ゴルフ、カラオケ
備考びこう
金星きんぼし5個こ（白はく鵬ほう2個こ、鶴つる竜りゅう2個こ、稀まれ勢ぜいの里さと1個いっこ）
2021年ねん6月21日にち現在げんざい ■テンプレート  ■プロジェクト 相撲すもう

勢いきおい 翔太しょうた（いきおい しょうた、1986年ねん10月11日にち - ）は、大阪おおさか府ふ交野かたの市し出身しゅっしんで伊勢いせノ海部かいふ屋やに所属しょぞくした元もと大相撲おおずもう力士りきし。本名ほんみょうは東口ひがしぐち 翔太しょうた（とぐち しょうた）。身長しんちょう194cm、体重たいじゅう172kg。血液けつえき型がたはB型がた。 得意とくい手しゅは右みぎ四よっつ、寄より。最高さいこう位いは西にし関脇せきわけ（2016年ねん5月がつ場所ばしょ）。いわゆる「花はなのロクイチ組ぐみ」の1人ひとり。現在げんざいは年寄としより・春日山かすがやま。

来歴らいれき

大相撲おおずもう入門にゅうもん前まえ

祖母そぼや近所きんじょの住民じゅうみんなどの大人おとなに囲かこまれて東口ひがしぐちは幼少ようしょう期きを過すごしたといい、特とくに年配ねんぱいの人ひとから可愛かわいがられていた。自身じしんが小学しょうがく1年生ねんせいの頃ころに両親りょうしんが交野かたの市内しないで「すし家かの繁しげる」を開業かいぎょうし、接客せっきゃくなどを見みて学まなんだという。両親りょうしん曰いわくこの頃ころから大人おとなびていたといい、接客せっきゃくや店みせの手伝てつだいなどを見みよう見みまねで行おこなっていた。実家じっかのすし屋やは勢いきおいにとっては非常ひじょうに旨うまいようであり、2018年ねんの琴きん剣けんの『相撲すもうめし－おすもうさんは食道楽くいどうらく－』（扶桑社ふそうしゃ）を紹介しょうかいした記事きじによると、実家じっかの店みせの寿司すしこそ自分じぶんの寿司すしだと信しんじているので、東京とうきょうの寿司すし屋やにはほとんど足あしを運はこばないという。

交野かたの市立しりつ星田ほしだ小学校しょうがっこう3年生ねんせいの時ときに相撲すもう未経験みけいけんながら地元じもとのわんぱく相撲すもうの大会たいかいに出場しゅつじょうして優勝ゆうしょう。それをきっかけに同どう学年がくねんで隣接りんせつの寝屋川ねやがわ市し出身しゅっしんの澤井さわい豪つよし太郎たろう（現げん・武隈たけくま）の父ちちに相撲すもうに勧誘かんゆうされる。澤井さわいと共ともに小学校しょうがっこう時代じだいから交野かたの市内しないにある相撲すもうの古市ふるいち道場どうじょうに在籍ざいせき。当時とうじ澤井さわいの父ちちは澤井さわいの稽古けいこ相手あいてを探さがしていて、他たの子供こどもと比較ひかくして体からだの大おおきい東口ひがしぐち少年しょうねんに目めをつけた。東口ひがしぐち少年しょうねんは小児しょうに喘息ぜんそくを持病じびょうとして持もっていたため、両親りょうしんは体からだが丈夫じょうぶになる事ことを期待きたいして相撲すもうを習ならわせたという。

1日にち4時じ間あいだの相撲すもうの稽古けいこを週しゅう4回かい行おこなうことで健康けんこう状態じょうたいが好転こうてん、さらに放課後ほうかごから稽古けいこの時間じかんまで野球やきゅうなどの外そと遊あそびをするほど元気げんきになった。運動うんどうが過すぎて病院びょういんで「過労かろう」と診断しんだんされたこともあった。1996年ねんのわんぱく相撲すもう全国ぜんこく大会たいかいの小学しょうがく4年生ねんせいの部ぶでは準じゅん優勝ゆうしょう。小学しょうがく5年生ねんせいの頃ころに寿司すし屋やの常連じょうれんの紹介しょうかいで11代だい伊勢いせノ海うみと出会であっている。

小学校しょうがっこう時代じだいと交野かたの市立しりつ第だい三さん中学校ちゅうがっこう時代じだいは下校げこうし相撲すもう道場どうじょうに稽古けいこに行いく前まえに必かならず祖母そぼがうどんを作つくってくれ、東口ひがしぐちはそれを平たいらげた。「両親りょうしんが商売しょうばいをしていたので、小ちいさいときはおじいちゃん、おばあちゃんに育そだててもらった“おばあちゃん子こ”でした。帰かえる時間じかんに毎日まいにちつくっておいてくれる。このうどんを食たべてから、まわしとバスタオルを持もって自転車じてんしゃで道場どうじょうに行いくんです。夏なつでも、熱あついうどんが嫌いやじゃなかったなぁ」と2017年ねんに行おこなわれた日刊にっかんスポーツの絵日記えにっき企画きかくで述懐じゅっかいしている。

高校こうこうは関西かんさいの相撲すもうの名門めいもん校こうである報徳ほうとく学園がくえんを受験じゅけんしたが不ふ合格ごうかくだったため、中学ちゅうがく卒業そつぎょう後ごは実家じっかの家業かぎょうの手伝てつだいをしており、兵庫ひょうご県けん尼崎あまがさき市し内うちで一人暮ひとりぐらしのフリーター生活せいかつをした時期じきもあった。その中なかで、徐々じょじょに相撲すもうをやりたいと思おもうようになったという。その頃ころに急逝きゅうせいした祖母そぼの葬儀そうぎに11代だい伊勢いせノ海うみが参列さんれつしたことに心しんを動うごかされ、本腰ほんごしを入いれて相撲すもうに向むき合あおうと入門にゅうもんを志願しがん。同どう学年がくねんらと揃そろって18歳さいの3月がつに伊勢いせノ海部かいふ屋やに入門にゅうもんしている。

大相撲おおずもう入門にゅうもん後ご

2005年ねん3月がつ場所ばしょで初はつ土俵どひょうを踏ふみ、翌よく5月がつ場所ばしょからは「勢いきおい」という四股しこ名めいを名乗なのる。

7月がつ場所ばしょ、東ひがし序じょ二に段だん122枚まい目めで7戦せん全勝ぜんしょう、優勝ゆうしょう同点どうてん、決定けってい戦せん負まけ。優勝ゆうしょうは同期どうき入門にゅうもんで、本名ほんみょうの中西なかにし健二けんじで相撲すもうを取とっていた大道おおみち健二けんじ。

初はつ土俵どひょうから約やく1年ねん後ごの2006年ねん5月場所ばしょには早はやくも幕下まくしたに昇進しょうしんし、その場所ばしょでは5勝しょう2敗はいの好成績こうせいせきを挙あげる。同年どうねん9月がつ場所ばしょでは初日しょにちから3連勝れんしょうと好調こうちょう。8日にち目めに同おなじく3連勝れんしょうの琴きん冠かんむり佑たすくに張はり手てを交まじえて勝利しょうりし4連勝れんしょうで勝かち越こしを決きめたものの、取組とりくみ後ごに琴きん冠かんむり佑たすくから顔面がんめんを殴なぐられ、結果けっかその後ごは3連敗れんぱいと精彩せいさいを欠かいた。2010年ねん11月場所ばしょでは自己じこ最高さいこう位いとなる西にし幕下まくした2枚まい目めまで昇進しょうしんしたものの3勝しょう4敗はいと負まけ越こした。その後ごも幕下まくした上位じょういにしばらく在位ざいいを続つづけ、番付ばんづけを東ひがし幕下まくした3枚まい目めの位置いちで迎むかえた2011年ねん9月場所ばしょにおいて5勝しょう2敗はいの好成績こうせいせきを挙あげ、翌よく11月がつ場所ばしょに新しん十じゅう両りょうへ昇進しょうしんした。漢字かんじ一いち文字もじの四股しこ名めいを持もつ力士りきしとしては、1997年ねん11月場所ばしょ新しん十じゅう両りょうの嵐あらし以来いらい、14年ねんぶりの関取せきとりとなった。

新しん十じゅう両りょうとなった2011年ねん11月場所ばしょでは、初日しょにちから8連勝れんしょうで早々そうそうと勝かち越こし、9日にち目めに千代ちよ嵐あらしの髷まげを掴つかんで反則はんそく負まけを喫きっした以外いがいは13日にち目めまで白星しろぼしを重かさね、14日にち目めの時点じてんで初はつの十両じゅうりょう優勝ゆうしょうを決きめた。新しん十じゅう両りょうでの優勝ゆうしょうは2008年ねん11月場所ばしょの翔しょう天てん狼おおかみ以来いらいのこととなった。東ひがし十じゅう両りょう3枚まい目めまで大おおきく番付ばんづけを上あげた翌よく2012年ねん1月がつ場所ばしょでも7日にち目めから8連勝れんしょうして10勝しょう5敗はいの好成績こうせいせきを挙あげ、翌よく3月がつ場所ばしょにおいて新しん入幕にゅうまくを果はたした。漢字かんじ一いち文字もじの四股しこ名めいを持もつ力士りきしとしては、1990年ねん9月場所ばしょに新しん入幕にゅうまくを果はたした曙あけぼの以来いらい、22年ねんぶりの幕内まくうち力士りきしとなった。その3月場所ばしょでは3日にち目めの若わかの里さと戦せんに10本ほんの懸賞けんしょうがかかるなど御ご当地とうち力士りきしとしての人気にんきぶりを示しめしたが、黒星くろぼしを喫きっして若わかの里さとに懸賞けんしょうを勝かち取とられる結果けっかとなった。これも含ふくめて初日しょにちから5連敗れんぱいを喫きっするなどして5勝しょう10敗はいと振ふるわず、翌よく5月がつ場所ばしょに十じゅう両りょうへ陥落かんらくした。翌よく7月がつ場所ばしょに再さい入幕にゅうまくを果はたしたものの、その7月がつ場所ばしょでも7勝しょう8敗はいと負まけ越こして1場所ばしょで十じゅう両りょうへ陥落かんらくした。翌よく9月がつ場所ばしょでは東ひがし十じゅう両りょう筆頭ひっとうの位置いちで11勝しょう4敗はいの好成績こうせいせきを挙あげて優勝ゆうしょう決定けってい戦せんまで進出しんしゅつしたが、優勝ゆうしょう決定けってい戦せんでは常つね幸さいわい龍りゅうに敗やぶれて優勝ゆうしょうは逃のがした。翌よく11月がつ場所ばしょに3回かい目めの入幕にゅうまくを果はたし、9勝しょう6敗はいの成績せいせきを挙あげて幕内まくうちでは自身じしん初はつとなる勝かち越こしを決きめた。以降いこうは幕内まくうちに定着ていちゃくすることとなる。

2013年ねん11月場所ばしょは11勝しょう4敗はいの好成績こうせいせきを挙あげ、幕内まくうちで初はつの二に桁けた勝利しょうりを挙あげるとともに、初はつの三さん賞しょうとなる敢闘かんとう賞しょうを受賞じゅしょうした。翌よく2014年ねん1月がつ場所ばしょは西にし前頭まえがしら2枚まい目めで6勝しょう9敗はいと負まけ越こしたが、大関おおぜき・琴きん奨すすむ菊きく戦せんで初はつ勝利しょうり。2014年ねん5月がつ場所ばしょは2日にち目めから自身じしん初はつとなる9連勝れんしょうを記録きろくし、11勝しょう4敗はいの好成績こうせいせきを挙あげ、2度目どめの敢闘かんとう賞しょうを受賞じゅしょうした。翌よく7月がつ場所ばしょは豪ごう栄さかえ道どうと栃とち煌山が関脇せきわけを維持いじした上うえに安美やすみ錦にしきと碧あお山やまが小結こむすびの地位ちいを得えた影響えいきょうで新しん三さん役やくを逃のがしたが東ひがし前頭まえがしら筆頭ひっとうに据すえられて最高さいこう位いを半はん枚まい更新こうしんする。西にし前頭まえがしら5枚まい目めの地位ちいで迎むかえた9月がつ場所ばしょは新鋭しんえいの逸いっノ城しろを破やぶる活躍かつやく（詳細しょうさいは後述こうじゅつ）を見みせた上うえで、10勝しょう5敗はいの好成績こうせいせきを残のこした。翌よく11月がつ場所ばしょは新しん三さん役やく（西にし小結こむすび）。大阪おおさか府ふからの新しん三さん役やく（小結こむすび）は、2008年ねん11月場所ばしょの豪ごう栄さかえ道どう以来いらい戦後せんご7人にん目め。その11月場所ばしょでは10日とおか目めに負まけ越こしを確定かくていさせてしまったものの、11日にち目めから4連勝れんしょうするなど食くい下さがって場所ばしょを6勝しょう9敗はいで終おえた。

2015年ねん1月がつ場所ばしょは中日ちゅうにちの遠藤えんどう戦せんを除のぞいて白星しろぼしを全まったく得えられず1勝しょう14敗はいと大だい不振ふしんであったものの、翌よく3月がつ場所ばしょは8勝しょう7敗はいの勝かち越こしにあずかり、続つづく5月がつ場所ばしょは11日にち目めに勝かち越こし10勝しょう5敗はいの好成績こうせいせき。9月場所ばしょは11勝しょう4敗はい、11月場所ばしょは12勝しょう3敗はいと連続れんぞくして二に桁けた勝利しょうり、敢闘かんとう賞しょうを受賞じゅしょう。

2016年ねん1月がつ場所ばしょはおよそ1年ねんぶりの三さん役やくである東ひがし小結こむすびとして迎むかえたが、横綱よこづな・大関おおぜき陣じん相手あいてに1勝しょう5敗はいと力ちからの差さを見みせつけられ、結局けっきょく5勝しょう10敗はいでまたも一いち場所ばしょで平幕ひらまくに落おちた。3月場所ばしょは東ひがし前頭まえがしら4枚まい目めで迎むかえたが、初日しょにちから7連勝れんしょうと好調こうちょうを維持いじ。そこから3連敗れんぱいで優勝ゆうしょう争あらそいからは脱落だつらくしたもののそこから白星しろぼしを重かさね、千秋楽せんしゅうらくでの勝利しょうりを条件じょうけんに自身じしん5度目どめの敢闘かんとう賞しょう候補こうほに挙あがったが琴きん勇いさむ輝あきらに敗やぶれ、10勝しょう5敗はいの成績せいせきで敢闘かんとう賞しょうは獲得かくとくできなかった。しかし3月がつ場所ばしょは関脇せきわけ、小結こむすび力士りきしが全員ぜんいん負まけ越こしたため、続つづく5月がつ場所ばしょでは新しん関脇せきわけとなった。5月場所ばしょは2日にち目めに照あきらノ富士ふじ、5日にち目めに鶴つる竜りゅうに勝かつなど序盤じょばんは好調こうちょうだったが、7日にち目めから8連敗れんぱいと失速しっそくし、4勝しょう11敗はいで三さん役やく陥落かんらくが決きまった。7月がつ場所ばしょも調子ちょうしが上あがらず5勝しょう10敗はいだったが、9日にち目めに優勝ゆうしょう争あらそいの一角いっかくにいた白はく鵬ほうを破やぶって金星かなぼしを獲得かくとくした。9月場所ばしょは7日にち目めまで5勝しょう2敗はいと出でだしが良よかったが中日ちゅうにちから4連敗れんぱい、そのまま千秋楽せんしゅうらくに黒星くろぼしで7勝しょう8敗はい。11月場所ばしょは弟弟子おとうとでしの錦木にしきぎに部屋へや頭あたまの座ざを譲ゆずることとなった。

靖国神社やすくにじんじゃ奉納ほうのう大相撲おおずもう 土俵入どひょういりする勢いきおい関せき（2017年ねん4月がつ17日にち撮影さつえい）

靖国神社やすくにじんじゃ奉納ほうのう大相撲おおずもう 勢ぜい関せきの相手あいては御嶽おんたけ海うみ関せき（2017年ねん4月がつ17日にち撮影さつえい）

2017年ねん1月がつ場所ばしょは西にし前頭まえがしら3枚まい目めの地位ちいで土俵どひょうに上あがり、この場所ばしょは日馬くさま富士ふじと鶴つる竜りゅうの2横綱よこづなと琴きん奨すすむ菊きくに勝利しょうりするなど好調こうちょうであり、場所ばしょ成績せいせきを8勝しょう7敗はいとして自身じしん初はつの幕内まくうち上位じょういでの勝かち越こしを手てにした。場所ばしょ後ごの1月がつ27日にち、4月がつ13日にちに行おこなわれる大相撲おおずもう川崎かわさき巡業じゅんぎょうのPRで川崎かわさき市役所しやくしょを訪おとずれ、福田ふくだ紀彦のりひこ市長しちょうらと対談たいだんし「巡業じゅんぎょうならではの距離きょりの近ちかさ。力士りきしもリラックスしてますからね。一緒いっしょに写真しゃしんを撮とったり、声こえをかけてもらいたい。ぜひ来きて下ください」と呼よびかけた。同時どうじに「向むこうも成長せいちょうしてますけど、こちらも成長せいちょうしてますからね」と3月がつ場所ばしょから横綱よこづなとなる稀まれ勢ぜいの里さとから金星きんぼしを獲得かくとくすることに意欲いよくを見みせるかのようなコメントを残のこした。3月場所ばしょは場所ばしょ前まえに右腕うわんを負傷ふしょうしたが、4日にち目めに白しろ鵬おおとりから金星きんぼしを挙あげた。（白はく鵬ほうは翌日よくじつから休場きゅうじょう）立合たちあいで白はく鵬ほうに一いち歩ほ押おし込こまれたのと引ひき換かえに得意とくいの右みぎを差さし、反撃はんげきの手掛てがかりをつかんだ。「出でるしかない」とはやる気持きもちを抑おさえ、ぐっと腰こしを落おとす。「慌あわてて出でるとはたかれる。一瞬いっしゅんだけど低ひくくなって押おせた」とコメント。左ひだりのおっつけで横綱よこづなの差さし手しゅを封ふうじながら足あしを踏ふみ出だすと、土俵際どひょうぎわへ一直線いっちょくせん。最後さいごは右手みぎてを深ふかく差さし直なおすようにして前まえのめりになり、寄より倒たおした。いったん勝かち名乗なのりを受うけたのに、審判しんぱんが土俵どひょうの上うえに集あつまった。意外いがいなタイミングで物言ものいいがついたが、一方いっぽう的てきに攻せめ続つづけた相撲すもう。勢いきおいには「横綱よこづな（の体からだ）がちょっと飛とんでた」と自信じしんがあった。軍配ぐんばい通どおりの結果けっかを告つげるアナウンスが終おわらないうち、金星きんぼしをたたえる拍手はくしゅと歓声かんせいが湧わき起おこる。地元じもと大阪おおさかのファンにこの日ひ一番いちばんの盛もり上あがりをもたらした立役者たてやくしゃは、「横綱よこづなに勝かてばどんな形かたちでもうれしい」と破顔はがんした。だが、この相撲すもうでさらに右腕うわんを痛いため、初日しょにちから得意とくいの右みぎ小手こて投なげが全まったく使つかえない苦くるしい相撲すもうが続つづいた。結局けっきょく白しろ鵬おおとりからの金星きんぼし以外いがいは勝かち星ぼしを挙あげられず、9日にち目めに負まけ越こしが確定かくてい。しかし1勝しょう9敗はいの状態じょうたいから終盤しゅうばんに調子ちょうしを戻もどし、最終さいしゅう的てきには5勝しょう10敗はいとした。7月がつ場所ばしょは腰こしの痛いたみにより振ふるわず、5日にち目めにこの場所ばしょ2勝しょうしただけで休場きゅうじょうした不調ふちょうの稀まれ勢ぜいの里さとから金星きんぼしを奪うばう以外いがいは良よい所ところが無なく、4勝しょう11敗はいの大敗たいはいに終おわった。稀まれ勢ぜいの里さとから金星きんぼしを挙あげた際さいには支度したく部屋へやで「そうか、金星きんぼしか。忘わすれてた。初はじめて勝かてたのがうれしい。今いままで思おもい切きりがなかったので、何なんでも思おもい切きりやってみようと思おもった」と語かたっている。8月6日にちの夏なつ巡業じゅんぎょう本庄ほんじょう場所ばしょの支度したく部屋へやでは「夏なつ巡業じゅんぎょうは腰こしのケアを優先ゆうせんし、体調たいちょう管理かんりに注意ちゅういしています。体調たいちょうを整ととのえて巡業じゅんぎょうの稽古けいこに励はげみたいです。秋場所あきばしょは是非ぜひとも勝かち越こして、お世話せわになった方々かたがたにごちそうをしたいと思おもっています」と思おもいを語かたった。西にしの7枚まい目めで迎むかえた9月がつ場所ばしょは11日にち目めまでに6勝しょう5敗はいとするもそこから4連敗れんぱいで6勝しょう9敗はいと負まけ越こし。およそ2年ねんぶりとなる幕内まくうちの二に桁けた番付ばんづけとなった11月場所ばしょは、先さき場所ばしょとは対照たいしょう的てきに10日とおか目めまでに4勝しょう6敗はいの成績せいせきから5連勝れんしょうで勝かち越こしを決きめた。

2018年ねん1月がつ場所ばしょは4勝しょう11敗はいと精彩せいさいを欠かき、翌よく3月がつ場所ばしょは2013年ねん以降いこう最もっとも低ひくい番付ばんづけとなる東ひがしの14枚まい目めまで落おとした。場所ばしょ前まえに足あしを痛いためた影響えいきょうから、初日しょにち、2日にち目めと連勝れんしょうしたものの、取組とりくみ後ごには顔かおをしかめ、花道かどうでは足あしを引ひき摺ずる仕草しぐさが見みられた。しかし、足あしの痛いたみをきっかけに積極せっきょく的てきに前まえに出でる相撲すもうを取とったことで白星しろぼしが先行せんこう、11日にち目めには勝かち越こしを確定かくていさせた。14日にち目めまで優勝ゆうしょうの可能かのう性せいを残のこし、幕内まくうちの下位かいから優勝ゆうしょう戦線せんせんを盛もり上あげた。千秋楽せんしゅうらくに勝かてば自身じしん5度目どめとなる敢闘かんとう賞しょうを受賞じゅしょうすることが決きまったが、同おなじく今こん場所ばしょ好調こうちょうだった魁さきがけ聖きよしに敗やぶれて受賞じゅしょうはならなかった。敢闘かんとう賞しょうこそ逃のがしたものの、身体しんたいの状態じょうたいが良よくない中なかで8場所ばしょぶりの二に桁けた白星しろぼしとなる11勝しょうを挙あげたことで、本人ほんにんは「十分じゅうぶんに頑張がんばれたと思おもう。地元じもとでたくさんの人ひとに支ささえられた」と場所ばしょに満足まんぞくするコメントを残のこした。7月がつ場所ばしょ前まえには、勢いきおいが年寄としより名跡みょうせき『春日山かすがやま』を取得しゅとくしたことが報ほうじられた。日本にっぽん相撲すもう協会きょうかいの事業じぎょう報告ほうこく書しょによれば、春日かすが山さんを取得しゅとくした件けんは、2017年ねん3月がつ24日にちの理事りじ会かいで決議けつぎされている。

2019年ねん1月がつ場所ばしょ初日しょにち、輝てるとの取組とりくみで右目みぎめの上うえに7針はりの傷きずを負おう。すぐに縫合ぬいあわしたが取組とりくみ後ご、午後ごご1時じから2時じまで出血しゅっけつが止とまらなかった。ただ、この場所ばしょは9勝しょう6敗はいと勝かち越こしている。3月場所ばしょ前まえは左足ひだりあしのアキレス腱あきれすけんを痛いため、さらに蜂はち窩織炎えんにも見舞みまわれた。初日しょにちこそ松まつ鳳おおとり山さんを一気いっきの相撲すもうで押おし出だしたものの、場所ばしょ中ちゅうも蜂はち窩織炎えんの影響えいきょうで40度どの高熱こうねつを出だすなど本ほん調子ちょうしとは程遠ほどとおく、8連敗れんぱいで9日にち目めに負まけ越こしを喫きっした。豊山とよやまを右みぎ差さしからの寄よりで退しりぞけ、連敗れんぱいを12で止とめて2勝しょう目めを挙あげた14日にち目めには「相撲すもうを取とっているだけでも不思議ふしぎな状態じょうたい」とこの場所ばしょでの体調たいちょうの悪わるさの程ほどを語かたっている。結局けっきょく自己じこワーストタイの2勝しょう13敗はいに終おわり、6年ねん半はん連続れんぞくで務つとめた幕内まくうちから陥落かんらくすることとなった。その後ごも体調たいちょうが優すぐれず9月がつ場所ばしょは幕下まくした陥落かんらくが見みえる西にし十じゅう両りょう12枚まい目めまで地位ちいを下さげた。ところがこの場所ばしょは4日にち目めから11連勝れんしょうと好調こうちょうで14日にち目めに自身じしん2度目どめの十両じゅうりょう優勝ゆうしょうを確定かくていさせた。優勝ゆうしょうに際さいして「出でられて相撲すもうが取とれるだけでありがたい」と蜂はち窩織炎えんからの回復かいふくを喜よろこぶコメントを残のこした。千秋楽せんしゅうらくは負まけて、場所ばしょを12勝しょう3敗はいで終おえた。東ひがし十じゅう両りょう3枚まい目めの11月場所ばしょは先さき場所ばしょの好調こうちょうを維持いじし、初日しょにちから6連勝れんしょう。中盤ちゅうばんでやや失速しっそくしたが千秋楽せんしゅうらくに天てん空海くうかいを叩たたき込こんで11勝しょう4敗はいで終おえ、4人にんによる優勝ゆうしょう決定けってい戦せんに出場しゅつじょうした。だが、その天空てんくう海戦かいせんで額がくを切きって大量たいりょうに出血しゅっけつした影響えいきょうで1回戦かいせんで東あずま龍りゅうに一気いっきに寄より切きられ、2場所ばしょ連続れんぞくの十両じゅうりょう優勝ゆうしょうを逃のがした。

その翌よく場所ばしょより幕内まくうちに復帰ふっきし、そこから2場所ばしょ連続れんぞくで勝かち越こしたが、2020年ねん7月がつ場所ばしょから3場所ばしょ連続れんぞくで2桁けたの黒星くろぼしを喫きっし、2021年ねん1月がつ場所ばしょでは東ひがし十じゅう両りょう13枚まい目めまで番付ばんづけを下さげた。同どう場所ばしょでは14日にち目めまでに6勝しょう8敗はいとなり、千秋楽せんしゅうらくの相撲すもうに関取せきとり残留ざんりゅうを賭かけることになっていたが、左手ひだりて親指おやゆびの付つけ根ね付近ふきんの骨折こっせつが判明はんめいし、千秋楽せんしゅうらくの相撲すもうを休場きゅうじょうした。勢いきおいにとって入門にゅうもん以来いらい初はじめての休場きゅうじょうとなり、自身じしんの連続れんぞく出場しゅつじょう記録きろくが1090回かいでストップした。尚なお、千秋楽せんしゅうらくの相手あいてはこの場所ばしょで14日にち目めまで11勝しょう3敗はいと十両じゅうりょうでの優勝ゆうしょう戦線せんせんを走はしっていた剣けん翔しょうで、勢いきおいの休場きゅうじょうにより不戦勝ふせんしょうで相撲すもうを取とらずに十じゅう両りょう優勝ゆうしょうが決定けっていするという珍事ちんじが起おこった。翌よく3月がつ場所ばしょは東ひがし幕下まくした筆頭ひっとうに番付ばんづけを下さげ、2011年ねん11月場所ばしょの新しん十じゅう両りょう昇進しょうしん以来いらい守まもり続つづけてきた関取せきとりの地位ちいを失うしなった。場所ばしょ前まえの2月がつ上旬じょうじゅんに左手ひだりて親指おやゆびの手術しゅじゅつを受うけたが、3月がつ場所ばしょ、5月場所ばしょも全休ぜんきゅうとなり、7月がつ場所ばしょ前まえの6月がつ21日にちに現役げんえき引退いんたいを表明ひょうめいした。引退いんたい後ごは年寄としより「春日山かすがやま」を襲名しゅうめいした。引退いんたい会見かいけんでは左手ひだりて親指おやゆびの骨折こっせつで土俵どひょう復帰ふっきが叶かなわなくなったと説明せつめいし、思おもい出での取組とりくみとして2017年ねん3月がつ場所ばしょ4日にち目めの白はく鵬ほう戦せんの金星きんぼしを挙あげた。今後こんごの抱負ほうふは「心しんも体からだも丈夫じょうぶな決けっしてあきらめない、強つよい力士りきしを育そだてたい」と語かたった。なお番付ばんづけには7月がつ場所ばしょにも東ひがし三さん段だん目め21枚まい目めに四股しこ名めいが残のこり、最高さいこう位い関脇せきわけの力士りきしが番付ばんづけ上じょう三さん段だん目めに陥落かんらくしたのは、明確めいかくな記録きろくが残のこっている力士りきしでは、出羽でわヶ嶽だけ・栃とち赤城せきじょうに次ついで史上しじょう3人にん目めとなった（このうち出羽でわヶ嶽だけのみが三さん段だん目めで出場しゅつじょう。最高さいこう位い大関おおぜきの力士りきしが三さん段だん目め以下いかに陥落かんらくした例れいも含ふくめれば照あきらノ富士ふじ（序じょ二に段だん）、朝あさ乃山（三さん段だん目め）の例れいがある（いずれも当該とうがい地位ちいで出場しゅつじょう、照あきらノ富士ふじは後のちに横綱よこづな昇進しょうしん）。関取せきとり在位ざいい後ごに4階かい級きゅう以上いじょう陥落かんらくした力士りきし一覧いちらんも参照さんしょう）。

2023年ねん1月がつ9日にち、協会きょうかいは24代だい春日山かすがやまの引退いんたい相撲すもうを同年どうねん6月がつ4日にちに両国りょうこく国技こくぎ館かんで行おこなうと発表はっぴょうした。その日ひの引退いんたい相撲すもうにおける断髪だんぱつ式しきには約やく250人にんが参加さんかし、最後さいごは師匠ししょうの伊勢いせノ海うみ親方おやかた（元もと前頭まえがしら・北きた勝鬨かちどき）が止やめばさみを入いれた。断髪だんぱつ式しきの後のちには家族かぞくぐるみで交流こうりゅうがある友人ゆうじんで歌手かしゅの平原ひらはら綾香あやかが登場とうじょうし、感謝かんしゃの思おもいを込こめて「誓ちかい」「Jupiter」の2曲きょくを披露ひろう。断髪だんぱつ後ごは槙野まきの智章ともあきをイメージしたヘアスタイルに整髪せいはつ。最後さいごにはスペシャルゲストとして山本やまもと譲二じょうじと3曲きょくデュエットを披露ひろうし、館内かんないを沸わかせた。

人物じんぶつ

親子おやこ揃そろって「我わが強つよい」「何なんでもじっくり考かんがえて、納得なっとくが行いかなければ動うごかない。その代かわり、納得なっとくして決きめればしぶとい」と評ひょうする性格せいかくをしており、基本きほん的てきに相撲すもう以外いがいはそれほど器用きようでないという。前述ぜんじゅつのとおり幼少ようしょう期きの経験けいけんもあって人当ひとあたりは良よい。タニマチの高須たかす克かつ弥わたるは「ゴルフもうまくて歌うたもうまい。遊あそび人にん力士りきしだけどね（笑わらい）」と気きに入いっている一方いっぽうで「勢いきおいも頑張がんばるけど、相手あいても頑張がんばっちゃう。だから、懸賞けんしょう金きんを出だすと逆ぎゃくに負まける確かく率りつが高たかくなっちゃうんだよ（笑わらい）。敵てきに兵糧ひょうろうを与あたえるくらいなら、懸賞けんしょうを出ださないほうがマシってなるんだよね。タニマチのジレンマだね」と苦悩くのうしている様子ようすも見みせている。

いわゆる「エレベーター力士りきし」の1人ひとりであり、幕内まくうち上位じょういに昇進しょうしんしては大だい負まけを喫きっし下位かいに戻もどるパターンが続つづいた。2015年ねんは年とし6場所ばしょで番付ばんづけが38枚まい上下動じょうげどうしたという記録きろくを作つくり、これは2位いに8枚まい差さをつけ断だんトツだった。

中学ちゅうがく卒業そつぎょう後ごの3年間ねんかんは家業かぎょうの手伝てつだいをしながらゴルフの練習れんしゅうに明あけ暮くれていたため「元もとニート」という肩書かたがきを付つけられることもあった。引退いんたいの際さいに、本人ほんにんは色々いろいろと将来しょうらいを考かんがえていたので「ニート」という一言ひとことで片かたづけられることは嫌いやがっていた一方いっぽう、とことん考かんがえて角界かくかい入いりを選えらんだからこそ力士りきし生活せいかつを全まっとうできたとも話はなした。

好物こうぶつは寿司すし、焼肉やきにく。特とくに寿司すしネタの中なかでも貝類かいるいやイカ、ウニを好このむという。

合あい口くち

（以下いかは最高さいこう位いが横綱よこづな・大関おおぜきの現役げんえき力士りきし）

• 横綱よこづな・照あきらノ富士ふじには8勝しょう3敗はい。照あきらノ富士ふじの大関おおぜき在位ざいい中ちゅうは5勝しょう3敗はいと勝かち越こしている。2015年ねん11月場所ばしょから2017年ねん1月がつ場所ばしょまで5連勝れんしょう。直近ちょっきんでは照あきらノ富士ふじの大関おおぜき陥落かんらく後ごの2018年ねん1月がつ場所ばしょで勝利しょうり。照あきらノ富士ふじの大関おおぜき復帰ふっき後ごは対戦たいせんなし。
• 大関おおぜき・貴き景勝けいしょうには4戦せん全敗ぜんぱい。貴き景勝けいしょうの大関おおぜき昇進しょうしん後ごは対戦たいせんなし。
• 大関おおぜき・霧島きりしまには1敗はい。霧島きりしまの大関おおぜき在位ざいい中ちゅうは対戦たいせんなし。
• 大関おおぜき・琴きんノ若わかには1勝しょう。琴きんノ若わかは勢いきおいの引退いんたい後ごに大関おおぜきへ昇進しょうしんした。
• 元もと大関おおぜき・髙安には4勝しょう11敗はい。髙安の大関おおぜき在位ざいい中ちゅうは3敗はい。
• 元もと大関おおぜき・朝あさ乃山には2勝しょう3敗はい。朝あさ乃山の大関おおぜき昇進しょうしん後ごは対戦たいせんなし。
• 元もと大関おおぜき・正代しょうだいには4勝しょう7敗はい。正代しょうだいの大関おおぜき昇進しょうしん後ごは対戦たいせんなし。
• 元もと大関おおぜき・御嶽みたけ海かいには1勝しょう5敗はい。御嶽みたけ海かいは勢いきおいの引退いんたい後ごに大関おおぜきへ昇進しょうしんした。

（以下いかは最高さいこう位いが横綱よこづな・大関おおぜきの引退いんたい力士りきし）

• 元もと横綱よこづな・白はく鵬ほうには2勝しょう13敗はい。2016年ねん7月がつ場所ばしょで初はつ勝利しょうり。直近ちょっきんは2017年ねん3月がつ場所ばしょで勝利しょうり。
• 元もと横綱よこづな・日馬くさま富士ふじには1勝しょう12敗はい。2017年ねん1月がつ場所ばしょで不戦勝ふせんしょうを得えたが、自力じりき勝利しょうりは無なし。
• 元もと横綱よこづな・鶴つる竜りゅうには4勝しょう10敗はい。鶴つる竜りゅうの横綱よこづな昇進しょうしん後ごは4勝しょう6敗はい。2016年ねん1月がつ場所ばしょでの初はつ勝利しょうりから3連勝れんしょうしていた。
• 元もと横綱よこづな・稀まれ勢ぜいの里さとには1勝しょう16敗はい。稀まれ勢ぜいの里さとの大関おおぜき時代じだいは14戦せん全敗ぜんぱい。稀まれ勢ぜいの里さとの横綱よこづな昇進しょうしん後ごは1勝しょう2敗はい。2017年ねん7月がつ場所ばしょで金星きんぼしを獲得かくとく。
• 元もと大関おおぜき・雅まさ山やまとは、雅まさ山やまの大関おおぜき陥落かんらく後ごに1度ど対戦たいせんし1勝しょう。
• 元もと大関おおぜき・琴きん欧おう洲しゅうとは、琴きん欧おう洲しゅうの大関おおぜき陥落かんらく後ごに1度ど対戦たいせんし1勝しょう。
• 元もと大関おおぜき・把わ瑠都とは、把わ瑠都の大関おおぜき陥落かんらく後ごに2度ど対戦たいせんし2敗はい。
• 元もと大関おおぜき・琴きん奨すすむ菊きくには8勝しょう11敗はい。琴きん奨すすむ菊きくの大関おおぜき在位ざいい中ちゅうは4勝しょう7敗はい。
• 元もと大関おおぜき・豪ごう栄さかえ道どうには1勝しょう17敗はい。豪ごう栄さかえ道どうの大関おおぜき昇進しょうしん後ごは12敗はい。
• 元もと大関おおぜき・栃とちノ心こころには4勝しょう9敗はい。栃とちノ心しんの大関おおぜき昇進しょうしん後ごは2敗はい。
• 最高さいこう位いが関脇せきわけ以下いかの力士りきしとの幕内まくうちでの対戦たいせん成績せいせきは以下いかの通とおりである。

力士りきし名めい	勝かち数すう	負数ふすう	力士りきし名めい	勝かち数すう	負数ふすう	力士りきし名めい	勝かち数すう	負数ふすう	力士りきし名めい	勝かち数すう	負数ふすう
関脇せきわけ
碧あお山やま	13	10	朝あさ赤あか龍りゅう	3	0	阿おもね炎ほのお	2	2	安美やすみ錦にしき	10	4
阿おもね覧らん	3	0	逸いっノ城しろ	3	10	隠岐おきの海うみ	5	5	魁さきがけ聖きよし	10	16
旭天鵬きょくてんほう	5	3	琴きん勇いさむ輝あきら	7	5	宝たから富士ふじ	10	13	大栄おおえ翔しょう	1	2
隆りゅうの勝かち	1	1	豪ごう風ふう	6	4	玉たま鷲わし	5	10	栃とち煌山	7	11
豊ゆたかノ島しま	4	2	妙義みょうぎ龍りゅう	5	6	明生あきお	0	3	嘉よしみ風ふう	8	9
若わかの里さと	2	1
小結こむすび
遠藤えんどう	9	3	阿武あぶ咲さき	1	1	臥が牙きば丸まる	9	1	常つね幸さいわい龍りゅう	1	1
松まつ鳳おおとり山さん	9	5	千代ちよ鳳おおとり	3	5	千代ちよ大龍おおたつ	6	9	時どき天空てんくう	3	2
豊ゆたか真ま将しょう	0	1	北きた勝富かつとみ士し	2	1	竜りゅう電でん	2	1
前頭まえがしら
旭日きょくじつ松まつ	1	0	東あずま龍りゅう	2	0	阿おもね夢ゆめ露ろ	3	0	荒あら鷲わし	2	3
石浦いしうら	4	3	炎ほのお鵬おおとり	0	1	宇良うら	1	0	大だい砂嵐すなあらし	5	0
輝てる	7	1	北きた太ふとし樹じゅ	6	3	旭あさひ秀しげる鵬おおとり	4	1	琴きん恵めぐみ光こう	1	2
琴きん勝かち峰ほう	0	1	佐田さたの海うみ	3	4	佐田さたの富士ふじ	4	2	志摩しまノ海うみ	0	3
翔しょう天てん狼おおかみ	3	0	青あお狼おおかみ	1	0	蒼あお国こく来らい	2	4	大だい奄美あまみ	2	2
大だい翔しょう鵬おおとり	0	1	大だい翔しょう丸まる	3	5	大道だいどう	0	3	貴たかノ岩いわ	6	1
隆りゅうの山やま	0	2	玉たま飛鳥ひちょう	1	0	千代ちよ翔しょう馬ば	6	3	千代ちよの国くに	8(1)	3
千代丸ちよまる	2	5	剣けん翔しょう	1	0	照あきら強きょう	1	3	天てん鎧よろい鵬おおとり	0	1
德とく勝かつ龍りゅう	4	2	栃とち乃若	2	1	豊ゆたか響ひびき	6	7	英えい乃海	3	0
富士ふじ東ひがし	2	4	寶たから智さとし山さん	2	0	誉ほまれ富士ふじ	2	1	舛ますノ山やま	2	2
矢や後ご	1	1	豊山とよやま	3	3

※カッコ内ないは勝かち数すう、負数ふすうの中なかに占しめる不戦勝ふせんしょう、不戦敗ふせんぱいの数かず。

エピソード

取組とりくみ関連かんれん

• 2014年ねん9月がつ場所ばしょ7日にち目め、新しん入幕にゅうまくで東ひがし前頭まえがしら10枚まい目め・モンゴル出身しゅっしんの新鋭しんえいである逸いっノ城しろに勝かったことでインタビュールームに呼よばれた。通常つうじょうはインタビュールームに呼よばれるのは勝かち越こしや上位じょうい撃破げきはの時ときだが、「館内かんないが盛もり上あがったので特別とくべつに」と行おこなわれた。この取組とりくみは59秒びょう9の熱戦ねっせんで、逸いっノ城しろの連勝れんしょうを6でストップさせ、「敢闘かんとう精神せいしん評価ひょうか」の投票とうひょう者しゃ数すうが史上しじょう初はじめて1日にちで200人にんを超こえた。敢闘かんとう精神せいしん評価ひょうかアンケートは師匠ししょうの先代せんだい伊勢いせノ海うみが発案はつあんした。
• 2016年ねん11月場所ばしょ3日にち目め、幕内まくうちの輝てると対戦たいせんしたが、これは優勝ゆうしょう制度せいどが確立かくりつされた1909年ねん夏場所なつばしょ以降いこう初はじめてとなる「漢字かんじ1文字もじの関取せきとり同士どうしの対戦たいせん」であった。
• 2018年ねん3月がつ場所ばしょ10日にち目めの豊山とよやま戦せんで髷まげに手てが入はいったことで反則はんそく負まけとされ、幕内まくうちで3回かいの反則はんそく負まけという阿おもね覧らんと並ならぶワーストタイ記録たいきろく（十両じゅうりょうも含ふくめると4回かいで単独たんどくワースト記録きろく）を作つくってしまった。この日ひの取組とりくみによって、3日にち連続れんぞくでの物言ものいいが記録きろくされている。

取組とりくみ以外いがいの相撲すもう関連かんれん

• 相撲すもう甚句じんくの名手めいしゅとして知しられ、幕下まくした時代じだいより巡業じゅんぎょうで甚句じんくを担当たんとうしており、「双葉ふたば山さん」などを持もち歌うたにしている。2013年ねん6月がつ22日にちには東京藝術大学とうきょうげいじゅつだいがくにおいて相撲すもう甚句じんくを披露ひろう。その際さいに史上しじょう初はつのオーケストラとの共演きょうえんを果はたした。
• 「15戦せん全勝ぜんしょう」に繋つながる験けん担かつぎとしてさがりの本数ほんすうを15本ほんにしている白はく鵬ほうにならって自身じしんも同様どうようにさがりを15本ほんにしていた。
• 高須たかす克かつ弥わたると西原にしはら理恵子りえこをタニマチに持もっている。そのため本場所ほんばしょでは高須たかすクリニック名義めいぎで懸賞けんしょう金きんを設定せっていされており、西原にしはらのデザインした化粧廻けしょうまわしを贈おくられている。勢いきおいの弟弟子おとうとでしの錦木にしきぎが十じゅう両りょうに昇進しょうしんした際さいも高須たかすから西原にしはらのデザインした化粧廻けしょうまわしを贈おくられている。
• 2013年ねん12月19日にち、両国りょうこく国技こくぎ館かんで日本にっぽん相撲すもう協会きょうかいが史上しじょう初はじめて園児えんじ対象たいしょうのイベントとして開催かいさいした「クリスマスお楽たのしみ会かい」で園児えんじと触ふれ合あい、“歌うたの先生せんせい”として「オリジナル相撲すもう甚句じんく」も披露ひろうした。
• 2014年ねん5月がつ場所ばしょより第だい71代だい横綱よこづなに昇進しょうしんした鶴つる竜りゅうの太刀持たちもちを同門どうもんの幕内まくうち力士りきしとして務つとめることになり、土俵入どひょういりの従者じゅうしゃ自体じたいは同年どうねん3月がつ28日にちに行おこなわれた明治めいじ神宮じんぐうで奉納ほうのう土俵入どひょういりで初はじめて経験けいけん。勢いきおいは「右手みぎてがプルプル。そんきょも不安定ふあんてい。本場所ほんばしょも巡業じゅんぎょうもやらせていただきます」と太刀持たちもちを務つとめた感想かんそうを述のべていた。

高須たかす克かつ弥わたるから贈おくられた西原にしはら理恵子りえこデザインの化粧けしょうまわし

カラオケ好すき

• 実家じっかが寿司すし店てんを経営けいえいしていて、小ちいさいころから常つねに有線ゆうせん放送ほうそうで演歌えんかが流ながれている環境かんきょうで育そだったため、自身じしんの趣味しゅみであるカラオケでも演歌えんかを得意とくいとしている。
• 2012年ねん7月がつ場所ばしょ8日にち目め（2012年ねん7月がつ15日にち）のNHK総合そうごう・大相撲おおずもう中継ちゅうけいにおいて放送ほうそうされた「関取せきとり訪問ほうもん」のコーナーでは、リポーター役やくであるAKB48の岩佐いわさ美咲みさきの訪問ほうもんを受うけて、稽古けいこ風景ふうけいの取材しゅざいを受うけた後のちに岩佐いわさと一緒いっしょにカラオケ店てんへ行いき、自身じしんはそこで山本やまもと譲二じょうじの『花はなも嵐あらしも』を熱唱ねっしょうした後のち、岩佐いわさからAKB48の振ふり付つけを教おそわってAKB48の『ヘビーローテーション』に合あわせて一緒いっしょにその振ふり付つけを披露ひろうした。また、携帯けいたい用よう音楽おんがくプレイヤーを2個こ持もっていて、演歌えんか用ようとそれ以外いがい用ようとを分わけて使用しようしていることを明あかした。
• 反面はんめん洋楽ようがくには疎うとく、2013年ねん11月場所ばしょ5日にち目めの取組とりくみを終おえた際さいにはその日ひにポール・マッカートニーが観戦かんせんしていた話題わだいについて「僕ぼくは日本語にほんごしか知しらないので、演歌えんかで行いきます!」とコメントした。
• カラオケ好すきであることに関連かんれんして、2017年ねん5月がつ場所ばしょからはJOYSOUNDの懸賞けんしょう金きんが設定せっていされた。勢いきおいは5月がつ場所ばしょ初日しょにちの支度したく部屋へやで「カラオケは相撲すもうを頑張がんばるための息抜いきぬきです」とあくまでメインが相撲すもうにあることを強調きょうちょう。
• 2017年ねん9月がつには、パナソニック社しゃのコードレススチームアイロン「NI-WL704」のプロモーションの一環いっかんとして、オリジナル曲きょく「二人ふたりで生いきよう」（作詞さくし円えん香が乃・作曲さっきょく大谷おおや明裕あきひろ）が起用きようされた。チャンネルパナソニックでは本人ほんにん歌唱かしょうのプロモーションビデオも公開こうかいされている。尚なお、同社どうしゃによると、同どう曲きょくの発売はつばい及および配信はいしんの予定よていはないという。
• 2018年ねん2月がつ10日とおかの第だい51回かいNHK福祉ふくし大相撲おおずもうでは、城之内じょうのうち早苗さなえと『別わかれても好すきな人ひと』をデュエット、ソロでは演歌えんかではなくポップスの『君きみとなら』を歌うたい、喉のどを披露ひろう。

交友こうゆう関係かんけい

• 11代だい伊勢いせノ海うみ（元もと関脇せきわけ・藤ノ川ふじのかわ）は勧誘かんゆうのときに「大好だいすきな山本やまもと譲二じょうじさんと会あわせてあげる」と約束やくそくしていた。入門にゅうもんして数すう年ねん後ごに計はからいで会あえることになり、コンサートの楽屋がくやで握手あくしゅしてもらった時ときの写真しゃしんはパソコンの待まち受うけ画面がめんにしているという。兄弟子あにでしの土佐とさノ海うみ（現げん：年寄としより立川たちかわ）は山本やまもと本人ほんにんを通つうじて木梨きなし憲武のりたけと知しり合あったとされている。このように山本やまもと譲二じょうじは伊勢いせノ海部かいふ屋やと交遊こうゆう関係かんけいにあると言いえる。
• 一いち門外もんがいの大だい岩戸いわととは大だい岩戸いわとの現役げんえき時代じだいに親交しんこうがあり、十じゅう両りょうに上あがる前まえからの付つき合あいであった。若手わかての頃ころは互たがいの部屋へやを出稽古でげいこで行いき来きし、自身じしんの十両じゅうりょう昇進しょうしん後ごも時ときに2人ふたりで1時じ間あいだ半はん三さん番ばん稽古けいこを行おこなったり、50番ばんから60番ばん取とったりしたという。そのような縁えんから勢いきおいは大だい岩戸いわとの引退いんたい相撲すもうで相撲すもう甚句じんくを担当たんとうした。
• 古市ふるいち忠夫ただおとは実家じっかの家族かぞくぐるみで親交しんこうがある。
• 小金沢こがねざわ昇司しょうじとは親交しんこうがあった。2024年ねん1月がつ場所ばしょ2日にち目めの同月どうげつ15日にちに訃報ふほうを知しり「現役げんえきの時ときから応援おうえんしてもらっていました。（65歳さいでの死去しきょは）ちょっと早はやすぎますよね…」と声こえを落おとした。

その他た

• 苦手にがてなものは注射ちゅうしゃ。2011年ねん12月に出羽海でわのうみ理事りじ（当時とうじ、元もと関脇せきわけ・鷲羽山わしゅうざん）主催しゅさいのインフルエンザ予防よぼう接種せっしゅが行おこなわれた際さいには顔かおをひきつらせながら予防よぼう接種せっしゅを受うけた。
• 地元じもとのMBSラジオで放送ほうそう中ちゅうの生なまワイド番組ばんぐみ『上泉かみいずみ雄一ゆういちのええなぁ!』には、十じゅう両りょう時代じだいから折おりに触ふれてゲストで出演しゅつえん。その縁えんから、同どう番組ばんぐみでは、「『ええなぁ!』公認こうにん関取せきとり」として勢いきおいを応援おうえんする姿勢しせいを示しめしている。
• 2018年ねん3月がつ4日にち、大阪おおさか市し中央ちゅうおう区くの千日前せんにちまえ通どおり地下ちかに設もうけられた地下街ちかがい「なんばウオーク」で、トークショーを行おこなった。地元じもととあって関西かんさい人じんのノリをトークでも全開ぜんかい。彼女かのじょはいますか?という質問しつもんに、「彼女かのじょはいません。彼氏かれしはいますけど」と冗談じょうだんを飛とばして笑わらいを誘さそい、大阪おおさか・交野かたの市しにある実家じっかのすし店てんを「おすすめの店みせ」と臆面おくめんもなくPRした。さらに力士りきしの代名詞だいめいしでもある体からだの柔やわらかさもアピール。求もとめに応おうじて着物きものの上着うわぎを脱ぬぎ、両足りょうあしを広ひろげて床ゆかに胸むねをつけた。「僕ぼくは体からだが柔やわらかいんです。だから、けがをしにくいんです」と自慢じまんげに話はなすと、共演きょうえんしていた英えい乃海から「でも勢いきおい関せき、けがが多おおいですね」と突つっ込こまれていた。
• ゴルフの腕前うでまえは2016年ねんの時点じてんでは9ホールを30台だいで回まわるほどであった。ただ、2018年ねん8月がつの記事きじによると、コースを回まわる機会きかいが少すくなく、練習れんしゅうも自宅じたくでのパター練習れんしゅうや素振そぶり程度ていどであるため、18ホールを90前後ぜんこうにまで実力じつりょくが下さがっている。
  • 2018年ねん夏なつ巡業じゅんぎょう中ちゅう、日刊にっかんスポーツの絵日記えにっき企画きかくで「関取せきとりになって金かねのかかる趣味しゅみであるゴルフを思おもう存分ぞんぶん行おこなえるようになりたいと目標もくひょうを持もって取的とりてき時代じだいを過すごしていた」という趣旨しゅしの話はなしをしていた。
  • 同年どうねん7月がつ場所ばしょの番付ばんづけ発表はっぴょう後ご、女子じょしプロゴルファーの比嘉ひか真美子まみことの婚約こんやくを発表はっぴょう。「仕事しごととしてやっている世界せかいに軽々かるがるしく入はいってはいけない」との考かんがえから、婚約こんやく中ちゅうの比嘉ひかとラウンドを回まわるのは互たがいに競技きょうぎを引退いんたいしてからにしたいと語かたっていた。比嘉ひかがどん底ぞこのときに出会であい、ゴルフに対たいして誠実せいじつに努力どりょくする姿すがたに惹ひかれたという。しかし2021年ねん5月がつ場所ばしょ前まえの引退いんたい時じ、2020年ねん末まつに婚約こんやくが破談はだんとなっていたことが報ほうじられた。互たがいの方向ほうこう性せいに相違そういが生しょうじたためであるという。

取とり口くち

身長しんちょう193cm、体重たいじゅう167kgという白はく鵬ほうとほぼ同おなじ体格たいかくをしており、右みぎ差さしと上手じょうずからの左前ひだりまえミツという型かたが勢いきおいにとって理想りそうの差さし手しゅである。秀しげるノ山やま（現げん：朝日山あさひやま）はこの取とり口くちに関かんして「正攻法せいこうほうの相撲すもうであり幕内まくうち中位ちゅういでは十分じゅうぶん通用つうようする」と評価ひょうかしながら「白はく鵬ほうを真似まねて左足ひだりあしを引ひいて引ひいた足あしから立たつが勢いきおいは足首あしくびが固かたいから同おなじように低ひくく鋭するどく立たつことはできず、前ぜんミツが取とれずに後退こうたいするしかなくなる」と指摘してきし、その上うえで「長身ちょうしんと手足てあしの長ながさ、体からだのバネを活いかして立たち合あいから数すう発はつ上じょう突つっ張ぱりで体からだを起おこしながら距離きょりを詰つめるべきだ。そうすれば四よつ身みの強つよさ、右みぎからの下手へた投なげが生いきる」と解決かいけつ策さくを提案ていあんしている。

また、右みぎ小手こて投なげも強つよく、2016年ねん5月がつ場所ばしょ5日にち目めの鶴つる竜りゅう戦せんと同年どうねん7月がつ場所ばしょ10日にち目めの照あきらノ富士ふじ戦せんで右みぎ小手こて投なげで勝負しょうぶを決きめている。この強つよさの背景はいけいには本人ほんにんの熱心ねっしんな稽古けいこ態度たいどがある。

2017年ねん3月がつ前まえの座談ざだん会かいで甲山こうざん（元もと幕内まくうち・大だい碇いかり）は「ただ、皆みなさんが言いうようにやっぱり左手ひだりての使つかい方かたですよ。どうしても右みぎ下手へたからの攻せめ、すくい投なげもそうですけど、右みぎ一辺倒いっぺんとうなんで本人ほんにんも意識いしきはしているんでしょうけど、そこが課題かだいですね」と話はなしている。

懐ふところが深ふかいため引びき技わざもよく決きまり、2017年ねん5月がつ場所ばしょ13日にち目めに勢いきおいに叩たたき込こみで敗やぶれた宇良うらは「まあうまくいかなかったです。（上うえからはたかれて）あれはもう無理むりですね。大おおきかったです。いや～大おおきく感かんじました。かなわないな」とコメントしている。

2017年ねんのインタビューでは「とにかく僕ぼくはまわしを取とらないと話はなしにならない、得意とくいの右みぎをさせなくても、最近さいきんは右みぎ上手じょうずでも取とれるようになったんです。立たち合あいの当あたりも重おもくなったんですかね、押おされることが少すくなくなりました。ずっと筋すじトレは続つづけているので、その効果こうかなのかもしれません」と自身じしんの相撲すもうぶりを分析ぶんせきしている。それと同時どうじに「あとはちょっとした技術ぎじゅつや経験けいけん。巧たくみさというか、い方いかたは悪わるいですけど"ずるさ"というのかな。何気なにげないことでも、相手あいての嫌いやがるようなことをしたいですね。まともに当あたって押おす、引ひく、投なげるだけではなく、もっといろんな工夫くふうをしないと。例たとえば押おすときでも、相手あいての嫌いやがる位置いちに手てを置おきながら押おすとか」と自分じぶんの相撲すもうに関かんする今後こんごの抱負ほうふを述のべている。

2018年ねん1月がつ場所ばしょ7日にち目めの取組とりくみ後ごの支度したく部屋へやでは「もっと足あしに力ちからを入いれないとだめです」と加か齢よわいによる足腰あしこしの筋力きんりょくの低下ていかや立合たちあいの甘あまさを自覚じかくしているとも取とれるコメントを残のこしている。

時間じかん一いち杯はいになると小走こばしりで塩しおを取とりに行いく。これは十じゅう両りょうに上あがった時ときから取とり入いれているルーティンである。

主おもな成績せいせき

通算つうさん成績せいせき

• 通算つうさん成績せいせき：546勝しょう545敗はい14休きゅう（96場所ばしょ）
• 幕内まくうち成績せいせき：308勝しょう352敗はい（44場所ばしょ）
• 十じゅう両りょう成績せいせき：87勝しょう78敗はい（11場所ばしょ）

三さん賞しょう・金星かなぼし

• 三さん賞しょう：4回かい
  • 敢闘かんとう賞しょう：4回かい（2013年ねん11月場所ばしょ、2014年ねん5月がつ場所ばしょ、2015年ねん9月がつ場所ばしょ、2015年ねん11月場所ばしょ）
• 金星かなぼし
  • 白はく鵬ほう2個こ（2016年ねん7月がつ場所ばしょ、2017年ねん3月がつ場所ばしょ）
  • 鶴つる竜りゅう2個こ（2017年ねん1月がつ場所ばしょ、2018年ねん7月がつ場所ばしょ）
  • 稀まれ勢ぜいの里さと1個いっこ（2017年ねん7月がつ場所ばしょ）

各かく段だん優勝ゆうしょう

• 十両じゅうりょう優勝ゆうしょう：2回かい （2011年ねん11月場所ばしょ、2019年ねん9月がつ場所ばしょ）

場所ばしょ別べつ成績せいせき

勢いきおい 翔太しょうた

	一いち月がつ場所ばしょ 初場所はつばしょ（東京とうきょう）	三さん月がつ場所ばしょ 春場所はるばしょ（大阪おおさか）	五月ごがつ場所ばしょ 夏場所なつばしょ（東京とうきょう）	七なな月がつ場所ばしょ 名古屋なごや場所ばしょ（愛知あいち）	九月場所くがつばしょ 秋場所あきばしょ（東京とうきょう）	十一月じゅういちがつ場所ばしょ 九州きゅうしゅう場所ばしょ（福岡ふくおか）
2005年ねん （平成へいせい17年ねん）	x	（前ぜん相撲すもう）	西にし序ノ口じょのくち22枚まい目め 4–3	東ひがし序じょ二に段だん122枚まい目め 7–0	西にし三さん段だん目め98枚まい目め 6–1	東ひがし三さん段だん目め37枚まい目め 5–2
2006年ねん （平成へいせい18年ねん）	西にし三さん段だん目め9枚まい目め 3–4	西にし三さん段だん目め21枚まい目め 5–2	東ひがし幕下まくした56枚まい目め 5–2	東ひがし幕下まくした35枚まい目め 3–4	東ひがし幕下まくした46枚まい目め 4–3	西にし幕下まくした37枚まい目め 4–3
2007年ねん （平成へいせい19年ねん）	東ひがし幕下まくした29枚まい目め 3–4	東ひがし幕下まくした40枚まい目め 4–3	東ひがし幕下まくした36枚まい目め 4–3	西にし幕下まくした28枚まい目め 3–4	東ひがし幕下まくした37枚まい目め 3–4	東ひがし幕下まくした49枚まい目め 3–4
2008年ねん （平成へいせい20年ねん）	東ひがし幕下まくした57枚まい目め 5–2	西にし幕下まくした35枚まい目め 3–4	西にし幕下まくした44枚まい目め 3–4	東ひがし幕下まくした54枚まい目め 4–3	東ひがし幕下まくした43枚まい目め 3–4	西にし幕下まくした53枚まい目め 5–2
2009年ねん （平成へいせい21年ねん）	西にし幕下まくした37枚まい目め 4–3	西にし幕下まくした30枚まい目め 4–3	西にし幕下まくした23枚まい目め 4–3	東ひがし幕下まくした18枚まい目め 3–4	東ひがし幕下まくした25枚まい目め 2–5	東ひがし幕下まくした41枚まい目め 4–3
2010年ねん （平成へいせい22年ねん）	東ひがし幕下まくした35枚まい目め 5–2	東ひがし幕下まくした25枚まい目め 3–4	西にし幕下まくした30枚まい目め 5–2	西にし幕下まくした22枚まい目め 4–3	西にし幕下まくした14枚まい目め 6–1	西にし幕下まくした2枚まい目め 3–4
2011年ねん （平成へいせい23年ねん）	東ひがし幕下まくした5枚まい目め 3–4	八百長やおちょう問題もんだい により中止ちゅうし	西にし幕下まくした8枚まい目め 3–4	西にし幕下まくした8枚まい目め 4–3	東ひがし幕下まくした3枚まい目め 5–2	東ひがし十じゅう両りょう14枚まい目め 優勝ゆうしょう 12–3
2012年ねん （平成へいせい24年ねん）	東ひがし十じゅう両りょう3枚まい目め 10–5	西前にしまえ頭あたま14枚まい目め 5–10	東ひがし十じゅう両りょう2枚まい目め 8–7	東ひがし前頭まえがしら16枚まい目め 7–8	東ひがし十じゅう両りょう筆頭ひっとう 11–4	東ひがし前頭まえがしら10枚まい目め 9–6
2013年ねん （平成へいせい25年ねん）	西前にしまえ頭あたま5枚まい目め 8–7	西前にしまえ頭あたま3枚まい目め 4–11	西前にしまえ頭あたま9枚まい目め 9–6	東ひがし前頭まえがしら5枚まい目め 9–6	西前にしまえ頭あたま筆頭ひっとう 5–10	西前にしまえ頭あたま6枚まい目め 11–4 敢
2014年ねん （平成へいせい26年ねん）	西前にしまえ頭あたま2枚まい目め 6–9	西前にしまえ頭あたま4枚まい目め 7–8	西前にしまえ頭あたま5枚まい目め 11–4 敢	東ひがし前頭まえがしら筆頭ひっとう 5–10	西前にしまえ頭あたま5枚まい目め 10–5	西にし小結こむすび 6–9
2015年ねん （平成へいせい27年ねん）	西前にしまえ頭あたま2枚まい目め 1–14	東ひがし前頭まえがしら13枚まい目め 8–7	東ひがし前頭まえがしら10枚まい目め 10–5	東ひがし前頭まえがしら3枚まい目め 2–13	東ひがし前頭まえがしら12枚まい目め 11–4 敢	東ひがし前頭まえがしら4枚まい目め 12–3 敢
2016年ねん （平成へいせい28年ねん）	東ひがし小結こむすび 5–10	東ひがし前頭まえがしら4枚まい目め 10–5	西にし関脇せきわけ 4–11	西前にしまえ頭あたま4枚まい目め 5–10 ★	西前にしまえ頭あたま7枚まい目め 7–8	西前にしまえ頭あたま8枚まい目め 10–5
2017年ねん （平成へいせい29年ねん）	西前にしまえ頭あたま3枚まい目め 8–7 ★	西前にしまえ頭あたま筆頭ひっとう 5–10 ★	西前にしまえ頭あたま6枚まい目め 9–6	東ひがし前頭まえがしら3枚まい目め 4–11 ★	西前にしまえ頭あたま7枚まい目め 6–9	西前にしまえ頭あたま10枚まい目め 9–6
2018年ねん （平成へいせい30年ねん）	西前にしまえ頭あたま6枚まい目め 4–11	東ひがし前頭まえがしら14枚まい目め 11–4	西前にしまえ頭あたま5枚まい目め 8–7	東ひがし前頭まえがしら2枚まい目め 8–7 ★	東ひがし前頭まえがしら筆頭ひっとう 3–12	東ひがし前頭まえがしら8枚まい目め 6–9
2019年ねん （平成へいせい31年ねん /令れい和わ元年がんねん）	西前にしまえ頭あたま11枚まい目め 9–6	西前にしまえ頭あたま9枚まい目め 2–13	西にし十じゅう両りょう筆頭ひっとう 4–11	西にし十じゅう両りょう8枚まい目め 5–10	西にし十じゅう両りょう12枚まい目め 優勝ゆうしょう 12–3	東ひがし十じゅう両りょう3枚まい目め 11–4
2020年ねん （令れい和わ2年ねん）	西前にしまえ頭あたま15枚まい目め 8–7	西前にしまえ頭あたま12枚まい目め 8–7	感染かんせん症しょう拡大かくだい により中止ちゅうし	西前にしまえ頭あたま9枚まい目め 3–12	東ひがし十じゅう両りょう筆頭ひっとう 3–12	西にし十じゅう両りょう8枚まい目め 5–10
2021年ねん （令れい和わ3年ねん）	東ひがし十じゅう両りょう13枚まい目め 6–9	東ひがし幕下まくした筆頭ひっとう 休場きゅうじょう 0–0–7	東ひがし幕下まくした41枚まい目め 休場きゅうじょう 0–0–7	東ひがし三さん段だん目め21枚まい目め 引退いんたい ––	x	x
各かく欄らんの数字すうじは、「勝かち-負まけ-休場きゅうじょう」を示しめす。    優勝ゆうしょう 引退いんたい 休場きゅうじょう 十じゅう両りょう 幕下まくした 三さん賞しょう：敢=敢闘かんとう賞しょう、殊こと=殊勲賞しゅくんしょう、技わざ=技能ぎのう賞しょう     その他た：★=金星かなぼし 番付ばんづけ階級かいきゅう：幕内まくうち - 十じゅう両りょう - 幕下まくした - 三さん段だん目め - 序じょ二に段だん - 序ノ口じょのくち 幕内まくうち序列じょれつ：横綱よこづな - 大関おおぜき - 関脇せきわけ - 小結こむすび - 前頭まえがしら（「#数字すうじ」は各位かくい内ないの序列じょれつ）

改名かいめい歴れき

力士りきし

• 東口ひがしぐち 翔太しょうた（とぐち しょうた）2005年ねん3月がつ場所ばしょ
• 勢いきおい 翔太しょうた（いきおい - ）2005年ねん5月がつ場所ばしょ - 2021年ねん7月がつ場所ばしょ

年寄としより

• 春はる日山ひやま 翔太しょうた（かすがやま しょうた）2021年ねん6月がつ21日にち -

参考さんこう文献ぶんけん

• 『昭和しょうわ平成へいせい 大相撲おおずもう名めい力士りきし100列伝れつでん』（著者ちょしゃ:塩澤しおざわ実みのる信しんじ、発行はっこう元もと:北辰ほくしん堂どう出版しゅっぱん、2015年ねん）p235-236

所属しょぞくマネージメント会社かいしゃ

• 合同ごうどう会社かいしゃMIJ - Facebook

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• 豪ごう栄さかえ道どう豪ごう太郎たろう、宇良うら和輝かずてる - 隣接りんせつの寝屋川ねやがわ市し出身しゅっしんの幕内まくうち力士りきし。いずれも勢いきおいと幕内まくうちで対戦たいせん。
• 関取せきとり在位ざいい後ごに4階かい級きゅう以上いじょう陥落かんらくした力士りきし一覧いちらん

外部がいぶリンク

• 勢いきおい 翔太しょうた - 日本にっぽん相撲すもう協会きょうかい
• 勢いきおい 翔太しょうた オフィシャルブログ
• 勢いきおい 翔太しょうた オフィシャルfacebookページ