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性 せい 分化 ぶんか 疾患 しっかん (せいぶんかしっかん、英 えい : disorders of sex development , DSDs )は「染色 せんしょく 体 たい 、生殖 せいしょく 腺 せん 、もしくは解剖 かいぼう 学 がく 的 てき に性 せい の発達 はったつ が先天的 せんてんてき に非 ひ 定型 ていけい 的 てき である状態 じょうたい 」を指 さ す医学 いがく 用語 ようご である[1] 。英語 えいご ではDSD と略 りゃく されることが多 おお い。
「性 せい 分化 ぶんか 疾患 しっかん 」という単一 たんいつ の疾患 しっかん があるわけではなく、アンドロゲン不 ふ 応 おう 症 しょう や先天 せんてん 性 せい 副腎 ふくじん 皮質 ひしつ 過 か 形成 けいせい 、卵 たまご 精巣 せいそう 性 せい 性 せい 分化 ぶんか 疾患 しっかん 、クラインフェルター症候群 しょうこうぐん 、ターナー症候群 しょうこうぐん など、身体 しんたい 的 てき 性別 せいべつ に関 かん する様々 さまざま なレベルでの、約 やく 60種類 しゅるい 以上 いじょう の症候群 しょうこうぐん ・疾患 しっかん 群 ぐん を包括 ほうかつ する用語 ようご で、日本 にっぽん では以前 いぜん までは「性 せい 分化 ぶんか 異常 いじょう 症 しょう 」「性 せい 発達 はったつ 障害 しょうがい 」などと呼 よ ばれていたものに当 あ たる。
柳水 りゅうすい 亭 てい 種清 たねきよ 『快 かい 淫 いん 水 すい 好 こう 傳 つて 』第 だい 三 さん 編 へん 。安政 あんせい 6年 ねん (1859年 ねん )[2] 。性 せい 分化 ぶんか 疾患 しっかん のなかでも、出生 しゅっしょう 時 じ (第 だい 一 いち 次 じ 性徴 せいちょう )における性別 せいべつ の判別 はんべつ が難 むずか しい状態 じょうたい を指 さ して半 はん 陰陽 いんよう (英 えい : hermaphrodite )もかつてよく用 もち いられていたが、名称 めいしょう と実態 じったい が合 あ っていないこともあり現在 げんざい ではあまり使用 しよう されなくなってきているほか、権利 けんり 運動 うんどう などではインターセックス (英 えい : intersex )という言葉 ことば が使 つか われるようになっている(後述 こうじゅつ 参照 さんしょう )。
この概念 がいねん は、内外 ないがい 生殖 せいしょく 器 き や性 せい 染色 せんしょく 体 たい など身体 しんたい 的 てき 性別 せいべつ にかかわる非 ひ 典型 てんけい 的 てき な特徴 とくちょう に関 かん するもので、ジェンダー・アイデンティティ (性 せい 同一 どういつ 性 せい ・性 せい 自認 じにん )、性的 せいてき 指向 しこう を指 さ すものではない。また、生物 せいぶつ 学 がく 的 てき 性別 せいべつ は典型 てんけい 的 てき な状態 じょうたい で、自身 じしん の身体 しんたい の性別 せいべつ をはっきり認識 にんしき しているものの、ジェンダー・アイデンティティと身体 しんたい 的 てき 性別 せいべつ とが一致 いっち しない状態 じょうたい を意味 いみ する診断 しんだん 名 めい の「性 せい 同一 どういつ 性 せい 障害 しょうがい 」(現在 げんざい は性別 せいべつ 不 ふ 合 ごう もしくは性別 せいべつ 違和 いわ と呼 よ ばれる)とは異 こと なる。
生物 せいぶつ 学 がく 的 てき 位置 いち づけ[ 編集 へんしゅう ]
半 はん 陰陽 いんよう の原因 げんいん としては、性 せい 染色 せんしょく 体 たい に稀 まれ なものが見 み られる場合 ばあい や、胎児 たいじ の発達 はったつ 途中 とちゅう における母体 ぼたい のホルモン 異常 いじょう が引 ひ き起 お こす場合 ばあい などがある。また、モザイク体 たい と呼 よ ばれる、性 せい 染色 せんしょく 体 たい の構成 こうせい の異 こと なる細胞 さいぼう を併 あわ せ持 も つ場合 ばあい もある。不 ふ 妊 にん の原因 げんいん となることがある[3] 。
男女 だんじょ 両性 りょうせい の特質 とくしつ を中途半端 ちゅうとはんぱ に兼 か ね備 そな える場合 ばあい や、遺伝子 いでんし 上 じょう の性別 せいべつ と肉体 にくたい 的 てき 性別 せいべつ が通常 つうじょう の組 く み合 あ わせとは反対 はんたい の場合 ばあい もある。両性 りょうせい の性腺 せいせん を兼 か ね備 そな えたものを真性 しんせい 半 はん 陰陽 いんよう 、遺伝子 いでんし と外見 がいけん とで性別 せいべつ の異 こと なるものを、仮性 かせい 半 はん 陰陽 いんよう と呼 よ び、後者 こうしゃ は性腺 せいせん 上 じょう の性別 せいべつ によって、男性 だんせい 仮性 かせい 半 はん 陰陽 いんよう 、女性 じょせい 仮性 かせい 半 はん 陰陽 いんよう として区別 くべつ される[4] 。
身体 しんたい 的 てき には、女性 じょせい 仮性 かせい 半 はん 陰陽 いんよう の場合 ばあい 、膣 ちつ が塞 ふさ がっている場合 ばあい が多 おお く、また陰 かげ 核 かく が通常 つうじょう よりも肥大 ひだい し、これが男性 だんせい 器 き (ペニス)と間違 まちが われることがある。男性 だんせい 仮性 かせい 半 はん 陰陽 いんよう では、尿道 にょうどう 下 か 裂 きれ [5] や停留 ていりゅう 睾丸 こうがん を併 あわ せ持 も った状態 じょうたい のこともある。
真性 しんせい 半 はん 陰陽 いんよう (卵 たまご 精巣 せいそう 性 せい 性 せい 分化 ぶんか 疾患 しっかん )[ 編集 へんしゅう ]
真性 しんせい 半 はん 陰陽 いんよう では、その性器 せいき の状態 じょうたい は人 ひと それぞれであり、またその要因 よういん は未 いま だ解明 かいめい されていない。人体 じんたい に2つある性腺 せいせん のどちらか一方 いっぽう が精巣 せいそう 、もう一方 いっぽう が卵巣 らんそう である場合 ばあい と、卵巣 らんそう と精巣 せいそう が混 ま ざった卵 たまご 精巣 せいそう を性腺 せいせん の一方 いっぽう もしくは両側 りょうがわ とも有 ゆう する場合 ばあい に診断 しんだん される。染色 せんしょく 体 たい 構造 こうぞう は「46, XX」[6] に次 つ いで「46, XY」が多 おお く、「46、XX/46、XYモザイク」も多 おお い。仮性 かせい 半 はん 陰陽 いんよう と比 くら べてもきわめて稀 まれ な症例 しょうれい とされ、半 はん 陰陽 いんよう のなかで外 そと 性器 せいき 異常 いじょう を最 もっと も伴 ともな いやすい[7] 。
現在 げんざい は「半 はん 陰陽 いんよう 」という表現 ひょうげん が両性 りょうせい 具有 ぐゆう をイメージしやすいとして適切 てきせつ ではないことから見直 みなお され、日本 にっぽん 小児 しょうに 内分泌 ないぶんぴつ 学会 がっかい 性 せい 分化 ぶんか 委員 いいん 会 かい による2008年 ねん (平成 へいせい 20年 ねん )3月1日 にち 付 つ けの「性 せい 分化 ぶんか 異常 いじょう 症 しょう の管理 かんり に関 かん する合意 ごうい 見解 けんかい 」において、真性 しんせい 半 はん 陰陽 いんよう (True hermaphrodite) については「 卵 たまご 精巣 せいそう 性 せい 性 せい 分化 ぶんか 疾患 しっかん (Ovotesticular DSD) 」と呼称 こしょう するように提唱 ていしょう されている[8] 。
対称 たいしょう 性 せい 真性 しんせい 半 はん 陰陽 いんよう Hermaphroditism usbilateralis: 性腺 せいせん の両側 りょうがわ に、卵巣 らんそう と精巣 せいそう の混 ま ざった卵 たまご 精巣 せいそう を有 ゆう する
一 いち 側 がわ 性 せい 真性 しんせい 半 はん 陰陽 いんよう H.unilateralis: 性腺 せいせん の一方 いっぽう が卵巣 らんそう または精巣 せいそう で、もう一方 いっぽう に卵 たまご 精巣 せいそう を有 ゆう する
両側 りょうがわ 性 せい 真性 しんせい 半 はん 陰陽 いんよう H.1ateralis: 性腺 せいせん の一方 いっぽう が卵巣 らんそう 、もう一方 いっぽう に精巣 せいそう を有 ゆう する
仮性 かせい 半 はん 陰陽 いんよう [ 編集 へんしゅう ]
男性 だんせい 仮性 かせい 半 はん 陰陽 いんよう [ 編集 へんしゅう ]
精巣 せいそう 組織 そしき をもつが内 うち 性器 せいき または外 そと 性器 せいき が女性 じょせい 型 がた
テストステロン 生 なま 合成 ごうせい 障害 しょうがい :外 そと 性器 せいき の男性 だんせい 化 か 異常 いじょう
アンドロゲン不 ふ 応 おう 症 しょう :完全 かんぜん 型 がた の場合 ばあい 、外 そと 性器 せいき は女性 じょせい 型 がた
5α あるふぁ -還元 かんげん 酵素 こうそ 欠損 けっそん 症 しょう :尿道 にょうどう 下 か 裂 きれ
ミュラー管 かん 遺 のこ 存 そん 症候群 しょうこうぐん :外 そと 性器 せいき は完全 かんぜん に男性 だんせい 型 がた だが子宮 しきゅう と卵管 らんかん を有 ゆう する(もっとも、正常 せいじょう 男性 だんせい にも、前立腺 ぜんりつせん 小 しょう 室 しつ 、または男子 だんし 子宮 しきゅう 、男子 だんし 膣 ちつ はある)
17β べーた -ヒドロキシステロイド脱 だつ 水素 すいそ 酵素 こうそ 欠損 けっそん 症 しょう [9]
女性 じょせい 仮性 かせい 半 はん 陰陽 いんよう [ 編集 へんしゅう ]
卵巣 らんそう 組織 そしき をもつが陰 かげ 核 かく 肥大 ひだい などの男性 だんせい 化 か 性器 せいき を有 ゆう する
先天 せんてん 性 せい 副腎 ふくじん 過 か 形成 けいせい
水酸化 すいさんか 酵素 こうそ 欠損 けっそん 症 しょう
男性 だんせい ホルモン産 さん 生 せい 腫瘍 しゅよう
非 ひ 進行 しんこう 性 せい 女性 じょせい 仮性 かせい 半 はん 陰陽 いんよう
仮性 かせい 半 はん 陰陽 いんよう の発生 はっせい 要因 よういん [ 編集 へんしゅう ]
仮性 かせい 半 はん 陰陽 いんよう の発生 はっせい は、その根本 こんぽん 的 てき な原因 げんいん は様々 さまざま であるが、少 すく なくとも男性 だんせい ホルモン が関係 かんけい しているとされる。
胎児 たいじ における外 そと 性器 せいき の分化 ぶんか は、染色 せんしょく 体 たい や遺伝子 いでんし ではなく男性 だんせい ホルモンの働 はたら きによる。外 そと 性器 せいき の発生 はっせい する時期 じき にこれが働 はたら くことで外 そと 性器 せいき は男性 だんせい 化 か を起 お こし、それがなければ未 み 分化 ぶんか 、すなわち女性 じょせい 的 てき な外 そと 性器 せいき の状態 じょうたい を示 しめ す。
遺伝子 いでんし 上 うえ は男性 だんせい であっても、睾丸 こうがん が男性 だんせい ホルモンを分泌 ぶんぴつ しない、細胞 さいぼう が男性 だんせい ホルモンに反応 はんのう しないなどで外 そと 性器 せいき が完全 かんぜん には男性 だんせい 化 か しない、あるいは、遺伝子 いでんし 上 じょう は女性 じょせい であっても母体 ぼたい などからの男性 だんせい ホルモンの影響 えいきょう で外 そと 性器 せいき の男性 だんせい 化 か が起 お こるといわれている。
半 はん 陰陽 いんよう の根本 こんぽん 的 てき な原因 げんいん により、第 だい 二 に 次 じ 性徴 せいちょう の表 あらわ れ方 かた は様々 さまざま である。性腺 せいせん の働 はたら きが正常 せいじょう で遺伝子 いでんし 的 てき な異常 いじょう のない、単純 たんじゅん な外 そと 性器 せいき の発達 はったつ 不全 ふぜん の場合 ばあい には、第 だい 二 に 次 じ 性徴 せいちょう 期 き に通常 つうじょう に性 せい ホルモンが分泌 ぶんぴつ され、(外見 がいけん とは逆 ぎゃく の)本来 ほんらい の二 に 次 じ 性徴 せいちょう が発現 はつげん するといわれ、この場合 ばあい にはこの肉体 にくたい 的 てき 変化 へんか で気付 きづ くことが多 おお い。また、男性 だんせい 仮性 かせい 半 はん 陰陽 いんよう の中 なか で、睾丸 こうがん が女性 じょせい ホルモンのみを分泌 ぶんぴつ する場合 ばあい には、女性 じょせい としては十分 じゅうぶん とはいえないまでも乳房 ちぶさ の発達 はったつ が起 お こるとされ、この様 よう な場合 ばあい には男性 だんせい ホルモンが働 はたら かないために陰毛 いんもう などが発生 はっせい しないともいわれる。
自己 じこ ・周囲 しゅうい の認知 にんち [ 編集 へんしゅう ]
仮性 かせい 半 はん 陰陽 いんよう の場合 ばあい 、外見 がいけん 的 てき には表 ひょう に出 で ている男性 だんせい または女性 じょせい そのものであることも少 すく なくないため、周囲 しゅうい はおろか当人 とうにん も全 まった くそれに気 き づかない場合 ばあい もある。精巣 せいそう や卵巣 らんそう も形成 けいせい され、たとえ遺伝子 いでんし 情報 じょうほう のそれと反 はん していても、外見 がいけん 通 どお りの性別 せいべつ に成人 せいじん する。
たとえば遺伝子 いでんし は男性 だんせい だが女性 じょせい の形態 けいたい をとる男性 だんせい 仮性 かせい 半 はん 陰陽 いんよう の場合 ばあい 、本人 ほんにん もそれと知 し らずに結婚 けっこん 、一生 いっしょう を女性 じょせい として過 す ごすこともある。ただしこの場合 ばあい 、膣 ちつ はあるものの子宮 しきゅう が痕跡 こんせき 的 てき で少 すく なくとも機能 きのう しないため、自然 しぜん な妊娠 にんしん はできない。少 すく なくとも現在 げんざい のところ、男性 だんせい 仮性 かせい 半 はん 陰陽 いんよう の女性 じょせい が出産 しゅっさん にまで至 いた った事例 じれい は知 し られていない。
性 せい 分化 ぶんか 疾患 しっかん の一覧 いちらん [ 編集 へんしゅう ]
性 せい 分化 ぶんか 疾患 しっかん とは単一 たんいつ の疾患 しっかん を指 さ すのではなく、約 やく 60種類 しゅるい 以上 いじょう ある疾患 しっかん 群 ぐん の包括 ほうかつ 用語 ようご に過 す ぎない。以下 いか は代表 だいひょう 的 てき なものを挙 あ げる。
内分泌 ないぶんぴつ 異常 いじょう による性 せい 分化 ぶんか 疾患 しっかん [ 編集 へんしゅう ]
先天 せんてん 性 せい 副腎 ふくじん 皮質 ひしつ 過 か 形成 けいせい [ 編集 へんしゅう ]
性別 せいべつ 不明 ふめい 外 がい 性器 せいき で最 もっと も多 おお い(70~80%)のが先天 せんてん 性 せい 副腎 ふくじん 皮質 ひしつ 過 か 形成 けいせい (CAH)。常 つね 染色 せんしょく 体 たい 劣性 れっせい 遺伝 いでん を取 と る。副腎 ふくじん 皮質 ひしつ のはたらきの異常 いじょう によりコルチゾール やアルドステロン が低下 ていか し、アンドロゲン が過剰 かじょう に分泌 ぶんぴつ される内分泌 ないぶんぴつ 系 けい の疾患 しっかん 。そのほとんどが21水酸化 すいさんか 酵素 こうそ 欠損 けっそん 症 しょう 。男児 だんじ 女児 じょじ 合 あ わせて約 やく 5,000~15,000人 にん に1人 ひとり の頻度 ひんど で見 み られる。XX女児 じょじ においては、内 うち 性器 せいき の構造 こうぞう は女性 じょせい のものであるが、外 そと 性器 せいき の一部 いちぶ がどちらかというと男性 だんせい 様 さま の外見 がいけん になる場合 ばあい がある。XY男児 だんじ の場合 ばあい は思春期 ししゅんき 早 さ 発症 はっしょう が見 み られることがある。男児 だんじ 女児 じょじ とも、治療 ちりょう を行 おこな わないと早 はや い時期 じき に発育 はついく が停止 ていし し、新生児 しんせいじ 期 き より副 ふく 腎不全 じんふぜん が発生 はっせい するため、適切 てきせつ な治療 ちりょう を行 おこな わないと死亡 しぼう してしまう。XX女児 じょじ の思春期 ししゅんき 以降 いこう の性別 せいべつ 違和感 いわかん は、女性 じょせい として育 そだ てた場合 ばあい 4.6%、男性 だんせい として育 そだ てた場合 ばあい 21.4%[10] 。
アンドロゲン不 ふ 応 おう 症 しょう [ 編集 へんしゅう ]
染色 せんしょく 体 たい はXYでアンドロゲンが分泌 ぶんぴつ されるが、アンドロゲン受容 じゅよう 体 たい が働 はたら かないため、外見 がいけん ・外 そと 性器 せいき 共 ども に女性 じょせい 型 がた となるが、内 うち 性器 せいき は未 み 分化 ぶんか な精巣 せいそう であり、思春期 ししゅんき 以降 いこう の無 む 月経 げっけい などで判明 はんめい することが多 おお い。受容 じゅよう 体 たい がすべて働 はたら かない型 かた を完全 かんぜん 型 がた アンドロゲン不 ふ 応 おう 症 しょう (CAIS)、一部 いちぶ のみ働 はたら く型 かた を部分 ぶぶん 型 がた アンドロゲン不 ふ 応 おう 症 しょう (PAIS) と言 い う。発生 はっせい 頻度 ひんど はCAISは13,000人 にん に1人 ひとり 、PAISは130,000人 にん に1人 ひとり の割合 わりあい 。どちらもX染色 せんしょく 体 たい 由来 ゆらい の伴 とも 性 せい 遺伝 いでん 形式 けいしき をとる。不完全性 ふかんぜんせい アンドロゲン不 ふ 応 おう 症 しょう で、誕生 たんじょう 時 じ に性別 せいべつ 不明 ふめい 外 がい 性器 せいき の場合 ばあい 、男性 だんせい として育 そだ てられることもある。
思春期 ししゅんき 以降 いこう の性別 せいべつ 違和感 いわかん は、女性 じょせい として育 そだ てられたCAISでは0%(男性 だんせい として育 そだ てられた者 もの はいない)、女性 じょせい として育 そだ てられたPAISでは10.9%、男性 だんせい として育 そだ てられたPAISでは14.3%[10] 。
アンドロゲン不 ふ 応 おう 症 しょう に限 かぎ らず、性 せい 分化 ぶんか 疾患 しっかん では性腺 せいせん 腫瘍 しゅよう が正常 せいじょう に比 くら べ起 お こりやすいが、アンドロゲン不 ふ 応 おう 症 しょう は悪性 あくしょう 化 か リスクがCAISとPAISで大 おお きく異 こと なり、CAISが悪性 あくしょう 化 か が2%程度 ていど の低 てい リスク群 ぐん なのに対 たい し、PAISの特 とく に腹腔 ふくこう 内 ない に停留 ていりゅう 精巣 せいそう があるグループは悪性 あくしょう 化 か が50%近 ちか くに達 たっ する高 こう リスク群 ぐん である(PAISの陰嚢 ふぐり があってそこに精巣 せいそう があるグループは数値 すうち は不明 ふめい だが中間 ちゅうかん リスク群 ぐん と考 かんが えられている)[11] 。
5α あるふぁ 還元 かんげん 酵素 こうそ 欠損 けっそん 症 しょう [ 編集 へんしゅう ]
テストステロン をジヒドロテストステロン に変換 へんかん するための5α あるふぁ 還元 かんげん 酵素 こうそ (5α あるふぁ -レダクターゼ)を欠 か くために、XY染色 せんしょく 体 たい を持 も つ個体 こたい が胎内 たいない で男性 だんせい 化 か せず女性 じょせい 型 がた として生 う まれる。たいていは気付 きづ かれず女性 じょせい として育 そだ てられるが、二 に 次 じ 性徴 せいちょう ではほぼ100%が男性 だんせい 化 か し、約 やく 60%は成人 せいじん 後 ご 男性 だんせい として生活 せいかつ している[12] 12歳 さい 以上 いじょう の患者 かんじゃ のデータでは男性 だんせい として養育 よういく された26人 にん の性別 せいべつ 違和 いわ は0(性 せい 自認 じにん も男性 だんせい )だったが、女性 じょせい として養育 よういく された117人 にん 中 ちゅう 69人 にん (59.0%)は性別 せいべつ 違和 いわ があったという物 もの がある[10] 。
ドミニカ共和国 どみにかきょうわこく のサリーナス村 むら 等 とう での発生 はっせい 頻度 ひんど が多 おお い[13] [14] 。それら地域 ちいき の部族 ぶぞく では文化 ぶんか 的 てき に男性 だんせい にならなければならないとしているところがある[要 よう 出典 しゅってん ] 。
カルマン症候群 しょうこうぐん [ 編集 へんしゅう ]
ゴナドトロピンの欠如 けつじょ のため、思春期 ししゅんき の第 だい 二 に 次 じ 性徴 せいちょう が見 み られないか、不完全 ふかんぜん となる。また、嗅覚 きゅうかく の機能 きのう 障害 しょうがい 、腎 じん 形成 けいせい 異常 いじょう 、難聴 なんちょう などが合併症 がっぺいしょう として生 しょう じる。
性腺 せいせん 異常 いじょう による性 せい 分化 ぶんか 疾患 しっかん [ 編集 へんしゅう ]
混合 こんごう 性腺 せいせん 形成 けいせい 不全 ふぜん [ 編集 へんしゅう ]
性腺 せいせん が精巣 せいそう もしくは卵巣 らんそう に分化 ぶんか 仕切 しき れていない状態 じょうたい を指 さ す。性 せい 染色 せんしょく 体 たい は45X0/46XYのモザイクが多 おお い。発生 はっせい 頻度 ひんど は不明 ふめい 。未 み 分化 ぶんか 性腺 せいせん の悪性 あくせい 腫瘍 しゅよう 化 か のリスクは、Y染色 せんしょく 体 たい の一部 いちぶ であるTSPY(tesus_specinc prOtein Y encoded)が存在 そんざい し、なおかつ停留 ていりゅう 精巣 せいそう だと高 こう リスク群 ぐん で約 やく 50%に達 たっ する。(精巣 せいそう が陰嚢 ふぐり 内 ない だと中間 ちゅうかん リスク群 ぐん )[11] 。
卵 たまご 精巣 せいそう 性 せい 性 せい 分化 ぶんか 疾患 しっかん [ 編集 へんしゅう ]
卵巣 らんそう と精巣 せいそう の両方 りょうほう の組織 そしき を含 ふく む性腺 せいせん を持 も つ状態 じょうたい 。発生 はっせい 頻度 ひんど は83,000人 にん 中 ちゅう 1人 にん の割合 わりあい 。ほとんどのケースで養育 よういく 性 せい の性 せい 自認 じにん を獲得 かくとく する。性腺 せいせん の悪性 あくせい 化 か リスクは低 てい リスク群 ぐん で3%ほど[11] 。
性器 せいき 異常 いじょう による性 せい 分化 ぶんか 疾患 しっかん [ 編集 へんしゅう ]
メイヤー・ロキタンスキー・クスター・ハウザー症候群 しょうこうぐん (MRKH) [ 編集 へんしゅう ]
先天 せんてん 性 せい 膣 ちつ 欠損 けっそん 症 しょう とも呼 よ ばれる。XX女性 じょせい で他 た の性器 せいき は通常 つうじょう だが、内 うち 性器 せいき である膣 ちつ ・子宮 しきゅう が欠如 けつじょ している状態 じょうたい 。発生 はっせい 頻度 ひんど は女性 じょせい の4,000~5,000人 にん に1人 ひとり の割合 わりあい 。性 せい 自認 じにん は全員 ぜんいん が女性 じょせい の自認 じにん を持 も つ。
男児 だんじ の尿道 にょうどう 口 こう が陰茎 いんけい の先端 せんたん に位置 いち していない状態 じょうたい 。程度 ていど によっては立 だて 位 い 排尿 はいにょう が困難 こんなん になりうる。軽度 けいど のものは性 せい 分化 ぶんか 疾患 しっかん に分類 ぶんるい されないが、尿道 にょうどう が陰嚢 ふぐり に位置 いち しており陰茎 いんけい の形状 けいじょう にも異常 いじょう がみられるなどの、重度 じゅうど の形態 けいたい のみ性 せい 分化 ぶんか 疾患 しっかん に分類 ぶんるい される。外 そと 性器 せいき 以外 いがい は通常 つうじょう の男性 だんせい と変 か わらない機能 きのう を有 ゆう するため、生殖 せいしょく 能力 のうりょく は保 たも たれる[要 よう 出典 しゅってん ] [15] 。
総 そう 排泄 はいせつ 腔外反 はん 症 しょう [ 編集 へんしゅう ]
先天 せんてん 性 せい 下腹 かふく 壁 かべ ・外 そと 陰 かげ 形成 けいせい 不全 ふぜん 症 しょう で、肛門 こうもん および内 うち 性器 せいき ・外 そと 性器 せいき 異常 いじょう を伴 ともな いやすい。
46XYのこの患者 かんじゃ で女児 じょじ として育 そだ てられた患者 かんじゃ は多様 たよう な性 せい 同一 どういつ 性 せい アウトカムを示 しめ し、約 やく 28.6%は性別 せいべつ に違和 いわ を感 かん じたが65%以上 いじょう は女性 じょせい として生活 せいかつ した。一方 いっぽう 、男児 だんじ として育 そだ てられた場合 ばあい の性別 せいべつ 違和 いわ は0%だった[10] [16] 。
染色 せんしょく 体 たい 異常 いじょう による性 せい 分化 ぶんか 疾患 しっかん [ 編集 へんしゅう ]
クラインフェルター症候群 しょうこうぐん [ 編集 へんしゅう ]
通常 つうじょう の男性 だんせい の性 せい 染色 せんしょく 体 たい は「XY」であるが、これにX染色 せんしょく 体 たい が1つ多 おお く「XXY」となっている。一般 いっぱん に染色 せんしょく 体 たい すべてを総合 そうごう して「47, XXY」と表現 ひょうげん される。さらにX染色 せんしょく 体 たい が二 ふた つ以上 いじょう 多 おお い「XXXY」等 とう もある。過剰 かじょう なX染色 せんしょく 体 たい が多 おお いほど障害 しょうがい の傾向 けいこう も強 つよ い。XXY染色 せんしょく 体 たい の発生 はっせい 頻度 ひんど は1,000人 にん 中 ちゅう 1人 にん の割合 わりあい だが、X染色 せんしょく 体 たい の数 かず の異常 いじょう があればクラインフェルター症候群 しょうこうぐん の症状 しょうじょう が高 こう 確 かく 率 りつ で出 で るわけではなく、この組 く み合 あ わせの染色 せんしょく 体 たい を持 も ちながら症状 しょうじょう が全 まった く出 で ないケースの方 ほう が多 おお い。通常 つうじょう の男性 だんせい 器 き を持 も って生 う まれ、通常 つうじょう の二 に 次 じ 性徴 せいちょう を経験 けいけん するため気 き づかれない場合 ばあい が多 おお いが、乳房 ちぶさ 発達 はったつ や不 ふ 妊 にん 傾向 けいこう が見 み られ、不 ふ 妊 にん 検査 けんさ などで判明 はんめい することが多 おお い。性 せい 自認 じにん は大 だい 多数 たすう が通常 つうじょう 男性 だんせい だが、性 せい 同一 どういつ 性 せい 障害 しょうがい を伴 ともな う人 ひと もいる。
ターナー症候群 しょうこうぐん [ 編集 へんしゅう ]
染色 せんしょく 体 たい 異常 いじょう 症 しょう のうちの異数 いすう 性 せい の一 ひと つ。配偶 はいぐう 子 こ 形成 けいせい 時 じ の減数 げんすう 分裂 ぶんれつ 過程 かてい での染色 せんしょく 体 たい 不 ふ 分離 ぶんり により、X染色 せんしょく 体 たい が1本 ほん 少 すく ないことによる。正常 せいじょう 女性 じょせい 核 かく 型 がた は46,XXとX染色 せんしょく 体 たい が2本 ほん あるのに対 たい して、X染色 せんしょく 体 たい が少 すく なく45,Xとなる。しかしながら、実際 じっさい には45,Xだけではなく、X染色 せんしょく 体 たい の構造 こうぞう 異常 いじょう によりX短 たん 腕 うで が欠 かけ 失 しっ した核 かく 型 がた も稀 まれ ではなく、46,X,i(Xq)やマーカー染色 せんしょく 体 たい などがモザイクで存在 そんざい する場合 ばあい も多 おお い。新生児 しんせいじ 期 き の四肢 しし の浮腫 ふしゅ 、先天 せんてん 性 せい 心 こころ 疾患 しっかん 。小児 しょうに 期 き の低 てい 身長 しんちょう 。思春期 ししゅんき の無 む 月経 げっけい で判明 はんめい する。発生 はっせい 頻度 ひんど は2010年 ねん のデータで新生 しんせい 女児 じょじ の約 やく 2500人 にん に1人 ひとり [17] 、もしくは女児 じょじ 1000人 にん に1人 ひとり [18] 。性 せい 自認 じにん は主 おも に女性 じょせい 。
現在 げんざい 、日本 にっぽん で半 はん 陰陽 いんよう の状態 じょうたい を持 も つ子 こ が生 う まれた場合 ばあい 、形成 けいせい 手術 しゅじゅつ が行 おこな われることが多 おお い。特 とく に生 う まれてすぐに手術 しゅじゅつ を行 おこな うことで生殖 せいしょく 能力 のうりょく の保持 ほじ に関 かか わるケースなどもあり、医師 いし と親 おや の判断 はんだん に任 まか されることが多々 たた ある。しかし、本人 ほんにん の身体 しんたい についての説明 せつめい が十分 じゅうぶん でない場合 ばあい 、後 のち に本人 ほんにん のアイデンティティ を揺 ゆ るがすことがある。手術 しゅじゅつ をすることによって初 はじ めて自分 じぶん の体 からだ に満足 まんぞく する人 ひと もいるが、当事 とうじ 者 しゃ 団体 だんたい では、半 はん 陰陽 いんよう の状態 じょうたい を持 も つ子供 こども が生 う まれた場合 ばあい 、即座 そくざ の形成 けいせい 手術 しゅじゅつ は健康 けんこう 的 てき な問題 もんだい を含 ふく まない限 かぎ り避 さ けられるべきで、かつ、男性 だんせい 女性 じょせい どちらかで養育 よういく するように推奨 すいしょう している。ただし、後々 あとあと で明確 めいかく になる本人 ほんにん の性 せい 自認 じにん は尊重 そんちょう すべきであり、成長 せいちょう に合 あ わせた柔軟 じゅうなん 性 せい も必要 ひつよう である。モントリオール宣言 せんげん やジョグジャカルタ原則 げんそく 第 だい 18原則 げんそく は特 とく にこうした十分 じゅうぶん なインフォームド・コンセント の伴 ともな わない医療 いりょう 介入 かいにゅう から児童 じどう が保護 ほご される必要 ひつよう 性 せい を訴 うった えている。
手術 しゅじゅつ の問題 もんだい 点 てん としては、説明 せつめい が十分 じゅうぶん になされないゆえのアイデンティティの危機 きき 、性感 せいかん 帯 たい の切除 せつじょ による満足 まんぞく の減少 げんしょう 、また、ホルモンの減少 げんしょう によって骨粗鬆症 こつそしょうしょう になりやすくなる、精神 せいしん が不安定 ふあんてい になる場合 ばあい がある。骨粗鬆症 こつそしょうしょう に関 かん しては、生来 せいらい 的 てき なホルモン不足 ふそく により起 お こることがほとんどで、その上 うえ ではホルモン投与 とうよ などの治療 ちりょう はむしろ推奨 すいしょう される。
出生 しゅっしょう 直後 ちょくご に外見 がいけん 上 じょう の性別 せいべつ が不明瞭 ふめいりょう である場合 ばあい 、出生 しゅっしょう 届 とどけ 等 ひとし で性別 せいべつ 留保 りゅうほ という手続 てつづ きをすれば戸籍 こせき には性別 せいべつ は記載 きさい されない。また、一度 いちど 登録 とうろく した戸籍 こせき 性 せい を出生 しゅっしょう 時 じ の性別 せいべつ 判断 はんだん の誤 あやま である「性別 せいべつ 錯誤 さくご 」としてもう一方 いっぽう の性 せい に訂正 ていせい することが可能 かのう であるが、性別 せいべつ 錯誤 さくご に該当 がいとう するものは染色 せんしょく 体 たい の性 せい と反対 はんたい の性 せい を登録 とうろく された場合 ばあい に染色 せんしょく 体 たい の性 せい と同様 どうよう の性 せい に訂正 ていせい することに限 かぎ られるなど、その適用 てきよう 範囲 はんい は狭 せま い。
用語 ようご の変遷 へんせん と定義 ていぎ [ 編集 へんしゅう ]
半 はん 陰陽 いんよう (hermaphroditism)と両性 りょうせい 具有 ぐゆう [ 編集 へんしゅう ]
当事 とうじ 者 しゃ もしくは非 ひ 当事 とうじ 者 しゃ の人々 ひとびと は、この性的 せいてき 特徴 とくちょう を持 も つ人間 にんげん を説明 せつめい するためにさまざまな用語 ようご で表現 ひょうげん してきた[19] 。その中 なか には、各 かく 当事 とうじ 者 しゃ が好 この む用語 ようご もあれば、軽蔑 けいべつ 的 てき な意味合 いみあ いとして受 う け止 と められる用語 ようご もある。
性 せい 分化 ぶんか 疾患 しっかん の旧称 きゅうしょう は半 はん 陰陽 いんよう (はんいんよう、英 えい : Intersexuality, Hermaphrod )である。半 はん 陰陽 いんよう は、男女 だんじょ 両方 りょうほう の性腺 せいせん をもつものや外 そと 性器 せいき の性別 せいべつ が曖昧 あいまい な真性 しんせい 半 はん 陰陽 いんよう 、もしくは外 そと 性器 せいき が性腺 せいせん の性 せい と異 こと なる仮性 かせい 半 はん 陰陽 いんよう (精巣 せいそう 組織 そしき に女性 じょせい 様 さま 性器 せいき を有 ゆう する男性 だんせい 仮性 かせい 半 はん 陰陽 いんよう 、卵巣 らんそう 組織 そしき に男性 だんせい 様 さま 性器 せいき を有 ゆう する女性 じょせい 仮性 かせい 半 はん 陰陽 いんよう )を指 さ す言葉 ことば である[20] 。この性質 せいしつ を持 も つ人 ひと を半 はん 陰陽 いんよう 者 しゃ (はんいんようしゃ)、インターセクシュアル あるいはインターセクシャル (英 えい : Intersexual 、略称 りゃくしょう : IS )と呼称 こしょう する場合 ばあい もある。当事 とうじ 者 しゃ の間 あいだ では賛否 さんぴ 両論 りょうろん があり、まとまっていない[要 よう 出典 しゅってん ] 。陽 ひ と陰 かげ 、男 おとこ と女 おんな といった対立 たいりつ 的 てき にして補完 ほかん 的 てき なものの調和 ちょうわ を重視 じゅうし する陰陽 いんよう 思想 しそう などに基 もと づいて、半 はん 陰陽 いんよう を理想 りそう 的 てき な性別 せいべつ のあり方 かた とする考 かんが え方 かた もあった[要 よう 出典 しゅってん ]
日本 にっぽん では男女 だんじょ 両方 りょうほう の性 せい を兼 か ね備 そな えているという観点 かんてん から両性 りょうせい 具有 ぐゆう (りょうせいぐゆう)とも呼 よ ばれ、ふたなり (二形 ふたなり )、 はにわり (半月 はんつき )などの呼称 こしょう もあり古 ふる くよりその存在 そんざい が知 し られていた。この他 ほか 、半 はん 陰陽 いんよう 者 しゃ のことを指 さ して両性 りょうせい 具有 ぐゆう 者 しゃ (りょうせいぐゆうしゃ)、アンドロジニー (Androgyny )、アンドロギュノス あるいはアンドロジナス (Androgynous )、アンドロジン (Androgyne )、ギリシャ神話 しんわ のヘルマプロディートス の名 な をとってヘルマプロディトス (Hermaphroditus )、ハーマフロダイト あるいはヘルマフロディーテ (Hermaphrodite ) の呼称 こしょう もある。
半 はん 陰陽 いんよう から「性 せい 分化 ぶんか 疾患 しっかん 」との用語 ようご へと至 いた る過程 かてい は、主 おも にアメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく の医学 いがく 界 かい 及 およ び一部 いちぶ の当事 とうじ 者 しゃ 団体 だんたい から成 な る「DSDコンソーシアム」[21] が主導 しゅどう した。これまで医学 いがく 領域 りょういき や一般 いっぱん に用 もち いられていた「半 はん 陰陽 いんよう 」「両性 りょうせい 具有 ぐゆう 」(hermaphroditism) などの用語 ようご は、「患者 かんじゃ には蔑視 べっし 的 てき な意味 いみ が潜 ひそ むものと感 かん じられ、専門 せんもん 家 か や親 おや などにとっては紛 まぎ らわしいものである」[1] ため、医学 いがく 領域 りょういき においては用 もち いられなくなりつつある。
もともと半 はん 陰陽 いんよう もしくは両性 りょうせい 具有 ぐゆう (英 えい : hermaphroditism )とは、20世紀 せいき に婦人 ふじん 科 か 医 い のフランシスコ・ノイゲバウアー(de:Franciszek Ludwik Neugebauer )によって導入 どうにゅう された解剖 かいぼう 学 がく 的 てき 医学 いがく 用語 ようご であった。
「真性 しんせい 半 はん 陰陽 いんよう (true hermaphroditism)」とは、卵巣 らんそう と精巣 せいそう の両方 りょうほう を持 も ち、卵巣 らんそう と精巣 せいそう のいずれが優勢 ゆうせい かによって男性 だんせい と女性 じょせい の特徴 とくちょう を併 あわ せもった構造 こうぞう を呈 てい した状態 じょうたい を指 さ す。
「男性 だんせい 仮性 かせい 半 はん 陰陽 いんよう (male-pseudohermaphroditism)」は、性器 せいき は精巣 せいそう であるが、外 そと 性器 せいき が女性 じょせい 器 き 、もしくは区別 くべつ のつきにくい状態 じょうたい を指 さ す。
「女性 じょせい 仮性 かせい 半 はん 陰陽 いんよう (female-pseudohermaphroditism)」は、卵巣 らんそう と正常 せいじょう な女性 じょせい 内 ない 性器 せいき を持 も つが、外 そと 性器 せいき 形成 けいせい 異常 いじょう がある状態 じょうたい を指 さ す。
その後 ご の医学 いがく の発展 はってん において、例 たと えば女性 じょせい 仮性 かせい 半 はん 陰陽 いんよう の大 だい 部分 ぶぶん が、先天 せんてん 性 せい 副腎 ふくじん 皮質 ひしつ 過 か 形成 けいせい の一部 いちぶ を構成 こうせい する疾病 しっぺい 群 ぐん であることが判明 はんめい するなど、病態 びょうたい 生理 せいり が明 あき らかになったり、1950年代 ねんだい 以降 いこう 可能 かのう となった染色 せんしょく 体 たい 抽出 ちゅうしゅつ によって明 あき らかになっていった、性 せい 染色 せんしょく 体 たい の数 かず と構成 こうせい が非 ひ 典型 てんけい 的 てき であることに伴 ともな う疾病 しっぺい 群 ぐん が、20世紀 せいき 時点 じてん での解剖 かいぼう 学 がく 的 てき 概念 がいねん に収 おさ まり切 き らなくなってきたことや、「半 はん 陰陽 いんよう (Hermaphroditus )」という用語 ようご が、完全 かんぜん な男性 だんせい と完全 かんぜん な女性 じょせい との両方 りょうほう を併 あわ せ持 も つという誤解 ごかい を与 あた えることから、特 とく に患者 かんじゃ 間 あいだ で問題 もんだい 視 し され、現在 げんざい では用 もち いられなくなりつつある[22] 。
性 せい 分化 ぶんか 疾患 しっかん =半 はん 陰陽 いんよう との誤解 ごかい が生 しょう じやすいが、本来 ほんらい は半 はん 陰陽 いんよう とは、卵巣 らんそう と精巣 せいそう の両方 りょうほう をもつ真性 しんせい 半 はん 陰陽 いんよう 、性腺 せいせん ・内 うち 性器 せいき と外 そと 性器 せいき が一致 いっち しない仮性 かせい 半 はん 陰陽 いんよう (男性 だんせい 仮性 かせい 半 はん 陰陽 いんよう ・女性 じょせい 仮性 かせい 半 はん 陰陽 いんよう )をいうものであり、性器 せいき 異常 いじょう による性 せい 分化 ぶんか 疾患 しっかん や染色 せんしょく 体 たい 異常 いじょう による性 せい 分化 ぶんか 疾患 しっかん は半 はん 陰陽 いんよう には分類 ぶんるい されない。半 はん 陰陽 いんよう という言葉 ことば は男性 だんせい 器 き も女性 じょせい 器 き もある両性 りょうせい 具有 ぐゆう というイメージをもたれやすいが、実態 じったい としての半 はん 陰陽 いんよう は未 み 分化 ぶんか で機能 きのう しない性器 せいき あるいは外見 がいけん 上 じょう は男女 だんじょ いずれかに近 ちか い外 そと 性器 せいき を有 ゆう している。そのため、正常 せいじょう に機能 きのう する男性 だんせい 器 き と女性 じょせい 器 き の両方 りょうほう をもつ両性 りょうせい 具有 ぐゆう という偏見 へんけん を呼 よ び起 お こすとして、半 はん 陰陽 いんよう という表現 ひょうげん は現在 げんざい は当事 とうじ 者 しゃ から忌避 きひ されている[要 よう 出典 しゅってん ] 。[15]
性 せい 分化 ぶんか 疾患 しっかん (DSDs)[ 編集 へんしゅう ]
性 せい 分化 ぶんか 疾患 しっかん (disorders of sex development, DSDs) とは「染色 せんしょく 体 たい 、性腺 せいせん 、または解剖 かいぼう 学的 がくてき 性 せい の発達 はったつ が非 ひ 典型 てんけい 的 てき である先天的 せんてんてき 状態 じょうたい 」を指 さ す医学 いがく 用語 ようご である[1] 。
仮性 かせい 半 はん 陰陽 いんよう (pseudohermaphroditism)、半 はん 陰陽 いんよう :雌雄 しゆう 同体 どうたい (hermaphroditism)といった用語 ようご や、性別 せいべつ を基盤 きばん とした診断 しんだん 学 がく 的 てき ラベリングが特 とく に議論 ぎろん を呼 よ び、患者 かんじゃ には蔑視 べっし 的 てき な意味 いみ が潜 ひそ むものと感 かん じられ、専門 せんもん 家 か や親 おや などにとっては紛 まぎ らわしいものである」ため、臨床 りんしょう 上 じょう の系統 けいとう 的 てき な専門 せんもん 用語 ようご として提案 ていあん されたものである。この用語 ようご は、ローソン・ウィルキンス小児 しょうに 内分泌 ないぶんぴつ 科 か 学会 がっかい (LWPES) や、アメリカ小児 しょうに 医 い 学会 がっかい (AAP)、ヨーロッパ小児 しょうに 内分泌 ないぶんぴつ 学 がく 協会 きょうかい (ESPA)、当事 とうじ 者 しゃ 団体 だんたい である北米 ほくべい インターセックス協会 きょうかい (ISNA)、日本 にっぽん 小児 しょうに 内分泌 ないぶんぴつ 学会 がっかい 性 せい 分化 ぶんか 委員 いいん 会 かい などのメンバー・専門 せんもん 家 か ら約 やく 40人 にん 以上 いじょう が集 あつ まった2006年 ねん の国際 こくさい 会議 かいぎ において合意 ごうい ・採択 さいたく された(シカゴコンセンサス)[23] 。
名称 めいしょう の変更 へんこう 案 あん として半 はん 陰陽 いんよう (intersex) を「disorders of sex development (DSD )」、真性 しんせい 半 はん 陰陽 いんよう (true hermaphrodite) を「ovotesticular DSD 」とする提唱 ていしょう がなされた[24] 。論文 ろんぶん 『我々 われわれ はその人 ひと たちを半 はん 陰陽 いんよう (hermaphroditism) と呼 よ んできた』において、筆者 ひっしゃ のヴィランは「DSDs」はインターセクシュアリティの同義語 どうぎご ではなく、「半 はん 陰陽 いんよう :雌雄 しゆう 同体 どうたい (hermaphroditism)」を基 もと にした医学 いがく 用語 ようご を置 お き換 か えるものであると明確 めいかく にしている[25] 。
2009年 ねん 10月、日本 にっぽん 小児 しょうに 内分泌 ないぶんぴつ 学会 がっかい では、こうした状態 じょうたい の総称 そうしょう に「異常 いじょう (abnormality) や障害 しょうがい (disorder) という言葉 ことば を使 つか うべきではない」として「性 せい 分化 ぶんか 疾患 しっかん 」を用 もち いることを決定 けってい した[26] 。
「disorders of sex development」の語 かたり には「半 はん 陰陽 いんよう 」「間 あいだ 性 せい 」などの持 も つ偏見 へんけん を取 と り除 のぞ き、人格 じんかく 全体 ぜんたい でなく単 たん に症状 しょうじょう を指 さ すことで当事 とうじ 者 しゃ に受 う け入 い れられやすくし、医療 いりょう を受 う けやすくするなどの狙 ねら いがあったが、当事 とうじ 者 しゃ の受 う け止 と めは一様 いちよう ではない[27] 。
インターセックス (intersex) [ 編集 へんしゅう ]
インターセックス (英 えい : intersex )という用語 ようご も包括 ほうかつ 的 てき に広 ひろ く使用 しよう されている[19] [28] 。インターセックスという用語 ようご は、医学 いがく 界 かい で当事 とうじ 者 しゃ に不名誉 ふめいよ なかたちで医者 いしゃ に用 もち いられてきたが、1980年代 ねんだい 後半 こうはん から、当事 とうじ 者 しゃ の活動 かつどう 家 か たちは、この用語 ようご を医学 いがく 的 てき 診断 しんだん ではなくアイデンティティとコミュニティの意味 いみ として取 と り戻 もど す運動 うんどう を開始 かいし した[29] 。1993年 ねん にインターセックスの活動 かつどう 家 か のシェリル・チェイスによって「北米 ほくべい インターセックス協会 きょうかい (ISNA)」が設立 せつりつ された[29] 。
「Intersex Human Rights Australia」や「interACT 」などのインターセックスの権利 けんり (英語 えいご 版 ばん ) 運動 うんどう を展開 てんかい する組織 そしき は「DSD(disorders of sex development)」の用語 ようご の使用 しよう に反対 はんたい の立場 たちば をとっている[28] [30] 。「interACT」は声明 せいめい の中 なか で、「DSD」の用語 ようご を一般 いっぱん 的 てき に使用 しよう することに反対 はんたい するのは当事 とうじ 者 しゃ が病理 びょうり 化 か されてしまうためであり、インターセックスの特性 とくせい を持 も って生 う まれた各 かく 当事 とうじ 者 しゃ が自分 じぶん の身体 しんたい や経験 けいけん について話 はな すときに自分 じぶん が好 この む用語 ようご を使用 しよう する自主 じしゅ 性 せい を尊重 そんちょう し、「インターセックス」以外 いがい の用語 ようご の使用 しよう を禁止 きんし ・批判 ひはん したりするものではないと補足 ほそく している[31] 。「インターセックス・アジア 」も、インターセックスの人々 ひとびと を障害 しょうがい ではなく性的 せいてき 特徴 とくちょう の多様 たよう さとして認 みと めるように声明 せいめい を発表 はっぴょう している[32] 。国際 こくさい 連合 れんごう 人権 じんけん 高等 こうとう 弁務 べんむ 官 かん 事務所 じむしょ でもインターセックスという用語 ようご を使 つか っており[33] 、2024年 ねん 4月 がつ にはインターセックスの人々 ひとびと の人権 じんけん を侵害 しんがい する差別 さべつ ・暴力 ぼうりょく ・慣行 かんこう を非難 ひなん する初 はじ めての決議 けつぎ 案 あん の採択 さいたく を可決 かけつ した[34] [35] 。
インターセックスという用語 ようご を受 う け止 と めていない当事 とうじ 者 しゃ や組織 そしき も存在 そんざい する。北米 ほくべい インターセックス協会 きょうかい に所属 しょぞく していた一部 いちぶ の人 ひと は、2008年 ねん には解散 かいさん してintersex を冠 かん さない新 しん 組織 そしき 「Accord Alliance」に移行 いこう した[36] 。インターセックス・イニシアティヴ(Intersex Initiative, IPDX) は、「子 こ どもの身体 しんたい ではなく社会 しゃかい を変 か える」べきであるとして、インフォームド・コンセント を求 もと めており、特 とく に外科 げか 的 てき な処置 しょち に対 たい しては否定 ひてい 的 てき である[37] が、
インターセックスの
症状 しょうじょう を
持 も つ
当事 とうじ 者 しゃ の
大 だい 多数 たすう は
自分 じぶん のことを
標準 ひょうじゅん とは
違 ちが った
身体 しんたい 的 てき 特徴 とくちょう を
持 も つ「
男性 だんせい 」もしくは「
女性 じょせい 」であると
認識 にんしき しており、
自分 じぶん の
身体 しんたい がその
中間 ちゅうかん にあるとはあまり
考 かんが えない。
事実 じじつ 、インターセックスとは
男性 だんせい もしくは
女性 じょせい の
標準 ひょうじゅん 的 てき な
定義 ていぎ の「
外側 そとがわ 」を
指 さ す
言葉 ことば であって、
必 かなら ずしも
両性 りょうせい の
中 なか 間 あいだ 的 てき なものだけを
指 さ す
言葉 ことば ですらない。
多 おお くの
当事 とうじ 者 しゃ は、
自己 じこ 認識 にんしき に
反 はん する「
中間 ちゅうかん の
性 せい =インターセックス」というラベルを
自分 じぶん に
当 あ てはめることはないし、かれらの
家族 かぞく はなおさら
自分 じぶん たちの
子 こ どもが「
中間 ちゅうかん の
性 せい 」であると
受 う け
入 い れようとはしない。かれらが
受 う け
入 い れるのは、あくまで「
先天 せんてん 性 せい 副腎 ふくじん 皮質 ひしつ 過 か 形成 けいせい 」「アンドロゲン
不 ふ 応 おう 症候群 しょうこうぐん 」といった
診断 しんだん 名 めい であって、「インターセックス」という
大 おお きなカテゴリではない
[38] と、大 だい 多数 たすう が通常 つうじょう の男性 だんせい もしくは女性 じょせい の性 せい 同一 どういつ 性 せい を持 も っているという現実 げんじつ とかけ離 はな れた「男 おとこ でも女 おんな でもない性 せい 」という印象 いんしょう を与 あた える「インターセックス」との用語 ようご が与 あた える弊害 へいがい の大 おお きさから、「disorders of sex development」という言葉 ことば に対 たい しては慎重 しんちょう に中立 ちゅうりつ を保 たも ちながらも、
「
障害 しょうがい 」という
括 くく りに
疑問 ぎもん を
感 かん じる
人 ひと もいるけれど、DSDというのは
少 すく なくとも
多 おお くの
当事 とうじ 者 しゃ 及 およ びその
家族 かぞく が
自称 じしょう できる
言葉 ことば であり、その
点 てん 「インターセックス」よりはるかに
優 すぐ れている。「
障害 しょうがい 」という
言葉 ことば が
持 も つネガティヴな
印象 いんしょう については、
逆 ぎゃく に「
障害 しょうがい 」であるからこそ
障害 しょうがい 者 しゃ 運動 うんどう や
障害 しょうがい 理論 りろん に
繋 つな がることができるのだ、とポジティヴに
捉 とら えてみたい。それに、「
医療 いりょう 化 か 」に
伴 ともな うさまざな
問題 もんだい を
解決 かいけつ するには、インターセックスを「
脱 だつ 医療 いりょう 化 か 」することでなく、
医療 いりょう そのものを
変革 へんかく する
方 ほう が
良 よ いとわたしは
思 おも っている
[38] と、プラグマティックな意味 いみ で受 う け入 い れるという立場 たちば をとっている[39] 。インターセックス運動 うんどう には「実際 じっさい にはインターセックスでない人達 ひとたち が多 おお く紛 まぎ れ込 こ んでいた」と、ある団体 だんたい を[39] 示唆 しさ する一方 いっぽう で、DSDコンソーシアムの決定 けってい には「実際 じっさい の患者 かんじゃ の声 こえ はほとんど反映 はんえい されず」「当事 とうじ 者 しゃ 団体 だんたい のリーダーはその構成 こうせい 員 いん を売 う り渡 わた したと疑 うたが われ支持 しじ 者 しゃ の多 おお くに失望 しつぼう されてしまった」[40] としている。推進 すいしん 派 は ・反対 はんたい 派 は のどちらも「子 こ どものノーマライゼーション =手術 しゅじゅつ や投薬 とうやく による矯正 きょうせい 」を望 のぞ んではおらず、ラベリングから逃 のが れたいと望 のぞ んでいることでは共通 きょうつう していると整理 せいり した上 うえ で、「disorders of sex development」という語 かたり は前進 ぜんしん ではあるが問題 もんだい も残 のこ るとして、個人 こじん 的 てき には「anomalies of sex development」という用語 ようご を好 この むとし、「disorders of sex development」は「医学 いがく 的 てき な側面 そくめん を指 さ す用語 ようご としては容認 ようにん できる」が、IPDXとしては団体 だんたい 名 めい なども含 ふく めて「『インターセックス』という言葉 ことば も使 つか う」としている[40] 。
インターセックスの性的 せいてき 特徴 とくちょう を持 も っていない人 ひと を意味 いみ する単語 たんご は「エンドセックス(endosex)」である[28] 。
インターセックスを包括 ほうかつ したプログレス・プライド・フラッグ
性的 せいてき 指向 しこう について「Intersex Human Rights Australia」の報告 ほうこく によれば、回答 かいとう 者 しゃ (複数 ふくすう 回答 かいとう 可 か )の48%が異性愛者 いせいあいしゃ であると述 の べ、22%がバイセクシュアル を選択 せんたく し、15%がクィア であった[41] 。また、アセクシュアル は10%、パンセクシュアル も10%、ラベル無 な しを好 この むと答 こた えた人 ひと も10%いた[41] 。このデータから、非 ひ 典型 てんけい 的 てき な生殖 せいしょく ・性的 せいてき 構造 こうぞう を持 も って生 う まれた人 ひと は典型 てんけい 的 てき な人 ひと よりも性的 せいてき 指向 しこう については性的 せいてき 少数 しょうすう 者 しゃ である(異性愛者 いせいあいしゃ でない)割合 わりあい が高 たか いことがわかっている[41] 。
インターセックスの状態 じょうたい を持 も つ人々 ひとびと の中 なか には、自 みずか らを「男性 だんせい でも女性 じょせい でもない性 せい 」「中性 ちゅうせい 」「第 だい 三 さん の性 せい 」と認識 にんしき する人 ひと は少数 しょうすう ながら存在 そんざい する。2004年 ねん から2005年 ねん にかけてドイツで行 おこな われた大 だい 規模 きぼ 調査 ちょうさ [42] では、性 せい 分化 ぶんか 疾患 しっかん 当事 とうじ 者 しゃ 439人 にん のうち、自 みずか らを「男 おとこ でも女 おんな でもない」とした人 ひと は9人 にん で、残 のこ りの430人 にん は通常 つうじょう の男性 だんせい か女性 じょせい のジェンダー・アイデンティティ を報告 ほうこく している。一方 いっぽう でより最新 さいしん の調査 ちょうさ として「Intersex Human Rights Australia」の2015年 ねん の報告 ほうこく によれば、ジェンダーについて回答 かいとう 者 しゃ の52%が女性 じょせい であり、23%が男性 だんせい であり、25%が他 た のさまざまなオプションを選択 せんたく した[41] 。この結果 けっか から、4分 ぶん の1は「女性 じょせい または男性 だんせい 」以外 いがい の性別 せいべつ マーカーまたは性 せい 同一 どういつ 性 せい (ノンバイナリー など)を示 しめ していることがわかっている[41] 。
LGBT にインターセックスの「I」を加 くわ えて「LGBTI」と表記 ひょうき する場合 ばあい もある[43] 。2021年 ねん にはインターセックスのコラムニストであるヴァレンティノ・ベキエッティが、既存 きそん のレインボープライド・フラッグ にインターセックス・プライド・フラッグのデザインを加 くわ えた新 あたら しい表現 ひょうげん を提案 ていあん し、その旗 はた の新 しん デザインは普及 ふきゅう していった[44] [45] 。
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