新古しんこ書店しょてん

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ブックオフ店舗てんぽ
出張しゅっちょう買取かいとりとう使用しようされるブックオフの車両しゃりょう

新古しんこ書店しょてんしんこしょてんとは、比較的ひかくてき近年きんねん出版しゅっぱんされたほん売買ばいばいする日本にっぽん古書こしょてんのことである[1]

特徴とくちょう[編集へんしゅう]

売買ばいばい対象たいしょうおも漫画まんが文庫本ぶんこぼんなど大量たいりょう出版しゅっぱんされ希少きしょう価値かちひく書籍しょせきである。稀少きしょうほん専門せんもんしょあつかわないこともないが、後述こうじゅつするように従来じゅうらい古書こしょ市場いちばくらべてかなりひく価格かかくきされる。それを利用りようして従来じゅうらいがた古書こしょてんが「仕入しいれさき」にしていることがあるほか、個人こじん転売てんばいする「せどり」も存在そんざいする。買取かいとりほん状態じょうたい重視じゅうししているので希少きしょうほんでも拒否きょひ破棄はきされるケースも多々たたある。ったほん必要ひつようおうじてクリーニングをほどこして販売はんばいする。

売買ばいばい対象たいしょう書籍しょせきかぎらず、音楽おんがくCDや映像えいぞうソフト、ゲームソフトとうあわせてあつかっている店舗てんぽおおい。これらも古書こしょ同様どうように、ふるいタイトルについてはせんもん中古ちゅうこてん比較ひかくして大幅おおはばひく価格かかく取引とりひきされる。

新古しんこ書店しょてん古物ふるもの営業えいぎょうほうにより、買取かいとりには本人ほんにん確認かくにん義務付ぎむづけられている。

店舗てんぽ比較的ひかくてきひろ清潔せいけつかんこころがけた内装ないそうで、古書こしょ特有とくゆうにおいをおさえる対策たいさくほどこされており、従来じゅうらいがた古書こしょてんよりむしろコンビニや新刊しんかん書店しょてんている。おも客層きゃくそう中高生ちゅうこうせいなど若年じゃくねんそうで、若年じゃくねんそう人口じんこうおお郊外こうがいのベッドタウンや、来店らいてんしやすいロードサイド立地りっちしていることおおい。みもある程度ていど許容きょようされている。

経営けいえい方法ほうほうとしては、在庫ざいこ管理かんりのコストを徹底的てっていてき削減さくげんするために一風いっぷうわった方法ほうほうられている。

  • けの簡略かんりゃく従来じゅうらい古書こしょてんでは古書こしょ市場いちばでの相場そうばみずからの鑑定かんていもとけをおこなうため店主てんしゅ古書こしょ精通せいつうしている必要ひつようがあるが、新古しんこ書店しょてんではこれをおこなわず、商品しょうひん種類しゅるい出版しゅっぱん年月としつきほん状態じょうたいとう基準きじゅんとしてほぼ一律いちりつ価格かかくさだめることとし、これによりけの手間てまはぶいている。なお、これを可能かのうにした原因げんいん再販さいはん制度せいどにある。再販さいはん制度せいどしたでは新刊しんかん価格かかく需要じゅよう希少きしょう価値かちにかかわらずつね一定いっていであるため、古書こしょがわでも同様どうよう価格かかく一定いっていにしても問題もんだいないのである[よう出典しゅってん]
  • POSシステムれての単品たんぴん管理かんりおこなわない。これによりオペレーションが簡略かんりゃくでき、情報じょうほうシステムのコストもくすことができた[ちゅう 1]

こうした方法ほうほうにより熟練じゅくれん労働ろうどうしゃでも店舗てんぽ運営うんえい可能かのうとなり、コストをおさえて利益りえきげられるようになっている。ただし単品たんぴん管理かんり欠如けつじょゆえにITを活用かつようしての高度こうど在庫ざいこ管理かんりシステムも採用さいようできなくなっており、近年きんねんネット古書こしょてんとの競争きょうそうにおいておくれを原因げんいんともなっている[よう出典しゅってん]

フランチャイズとして展開てんかいしていることおおいが、充分じゅうぶんなノウハウもないままにフランチャイジーを募集ぼしゅうして不当ふとうにロイヤリティをているとの批判ひはんけることがある(詳細しょうさいフランチャイズ参照さんしょう)。

おも新古しんこ書店しょてんチェーン[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ ただし近年きんねん一部いちぶのショップでは導入どうにゅうされつつある。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]