日番谷ひつがや冬獅郎とうしろう

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日番谷ひつがや 冬獅郎とうしろう
BLEACHのキャラクター
作者さくしゃ	久保くぼ帯たい人じん
演えんじ	永山ながやまたかし 木戸きど邑弥 河原田かわらだ巧たくみ也 永田ながた崇たかし人じん
声こえ	朴ほお璐美
詳細しょうさい情報じょうほう
愛称あいしょう	冬獅郎とうしろう 日番谷ひつがやくん 日番谷ひつがや隊長たいちょう
性別せいべつ	男性だんせい
職業しょくぎょう	死神しにがみ 護廷ごてい十じゅう三さん隊たい十じゅう番ばん隊たい隊長たいちょう

日番谷ひつがや冬獅郎とうしろう（ひつがや とうしろう）は、久保くぼ帯たい人じん作さくの漫画まんが作品さくひんおよびそれを原作げんさくとしたアニメ『BLEACH』に登場とうじょうする架空かくうの人物じんぶつで死神しにがみ。アニメの声優せいゆうは朴ほお璐美。ミュージカルでの俳優はいゆうは永山ながやまたかし→木戸きど邑弥→河原田かわらだ巧たくみ也→永田ながた崇たかし人じん。

プロフィール

• 護廷ごてい十じゅう三さん隊たい所属しょぞく、十じゅう番ばん隊たい隊長たいちょう
• 身長しんちょう：133cm
• 体重たいじゅう：28kg
• 誕生たんじょう日び：12月20日にち

人物じんぶつ

西にし流魂街るこんがい一いち地区ちく「潤じゅん林りん安やす」出身しゅっしん。一人称いちにんしょうは「俺おれ」。史上しじょう最年少さいねんしょうで隊長たいちょうになった銀髪ぎんぱつ翡翠かわせみ眼めの天才てんさい児じ。小柄こがらな少年しょうねんのような外見がいけん（身長しんちょう・体重たいじゅうともに9歳さい男子だんしの平均へいきん値ちに相当そうとう[1]）だが、物事ものごとを冷静れいせいに見渡みわたせる高たかい見識けんしきの持もち主ぬしで、常つねにドタバタ騒さわぎを巻まき起おこす死神しにがみたちのなかで、主おもにツッコミ役やくに位置いちづけられているクールな常識じょうしき人じん。一見いっけん冷さめているように見みえるが、心しんには熱あつい激情げきじょうを秘ひめている。羽はね裏うら色しょくは千歳ちとせ緑みどり（常緑じょうりょく植物しょくぶつの葉はの色いろ）。羽織はおりは袖そでのないタイプ。戦闘せんとうスタイルは斬術ざんじゅつによる白兵戦はくへいせんや斬魄刀ざんぱくとうの能力のうりょくを用もちいることが多おおいが、アニメオリジナルストーリーでは鬼道きどうも多おおく用もちいるため、朽木くちき白哉びゃくやと同おなじく死神しにがみとしてバランスの取とれた高たかい戦闘せんとう能力のうりょくを有ゆうするが、戦闘せんとうが中断ちゅうだんすることが多おおいために勝率しょうりつは高たかくなく、苦戦くせんする描写びょうしゃが多おおい。

かつて死神しにがみになることを日番谷ひつがやに薦すすめた恩人おんじんでもある副ふく隊長たいちょうの松本まつもと乱菊らんぎくとは性格せいかくは正せい反対はんたいだが馬うまは合あい、公私こうしにおいて行動こうどうを共ともにすることがある。事務じむ作業さぎょうの有能ゆうのうさや、やや苦労性くろうしょうながらも優やさしさが窺うかがえるような行動こうどうもみせる。

五ご番ばん隊たい副ふく隊長たいちょう・雛ひな森もり桃ももとは幼馴染おさななじみで、幼おさない頃ころは流魂街るこんがいに住すむ祖母そぼのもとで姉あね弟おとうとのように育そだった。それ故ゆえに雛ひな森もりの身みを案あんじ気遣きづかっており、雛ひな森もりを心身しんしん共どもに追おい詰つめた市丸いちまるや藍染あいぞめに対たいし、怒いかりを見みせたこともある。実際じっさい、破面アランカル篇へんにて藍染あいぞめからは「隊長たいちょうの中なかでは自身じしんに対たいしてもっとも憎にくしみを抱いだく人物じんぶつ」と評ひょうされている。西門にしもんの番人ばんにん・兕丹坊ぼうとは仲なかがよく休日きゅうじつになると彼かれに会あうために足あしを運はこぶ。彼かれに「都会とかいのルール」を教おしえた人物じんぶつ。

「潤じゅん林りん安やす」で過すごした当時とうじは祖母そぼと幼馴染おさななじみで五ご番ばん隊たい副ふく隊長たいちょうの雛ひな森もり以外いがいの周囲しゅういの人達ひとたちから、銀髪ぎんぱつと翡翠かわせみ（碧あお緑みどり）の瞳ひとみに加くわえて物事ものごとを冷静れいせいに見渡みわたせるクールな性格せいかくのため、「氷こおりのようだ」と言いわれ恐おそれられ避さけられていた。また、この時ときから「氷こおり輪わ丸まる」の本体ほんたいを夢ゆめで見みるようになった。偶然ぐうぜん出会であった松本まつもと乱菊らんぎくに夢ゆめで見みた「氷こおり輪わ丸まる」の事こと、自身じしんの力ちからがこのままでは祖母そぼを殺ころしてしまう事ことを指摘してきされた上うえで死神しにがみになるように諭さとされ、祖母そぼの元もとを去さり、死神しにがみを目指めざすようになった。

仕事しごと熱心ねっしんなのも「寝ねる子こは育そだつ」という祖母そぼの言葉ことばを率先そっせんして忠実ちゅうじつに実行じっこうする為ために早はやく自室じしつに戻もどり昼寝ひるねがしたいという理由りゆうから来きており、休日きゅうじつには流魂街るこんがいに住すむ祖母そぼに会あいに行いく程ほどのおばあちゃん子こ。甘納豆あまなっとうは流魂街るこんがいに住すむ祖母そぼの好物こうぶつで、昔むかしから食たべていて好物こうぶつであり、今いまでも時々ときどき祖母そぼから隊舎たいしゃに差さし入いれが送おくられてくる。しかし、その他たの甘あまいものは苦手にがて。他たの好物こうぶつは、大根だいこんおろしがたっぷりかかった玉子たまご焼やきで嫌きらいなものは干ほし柿がき。

一護いちご等ひとしに呼よび捨すてされたり、「隊長たいちょう」を付つけないで呼よばれる度たびに「日番谷ひつがや隊長たいちょうだ」とい返いかえしており、アニメではある種しゅのお約束やくそくとなっている。

寒さむさに強つよいが、暑あつさに弱よわい。隊長たいちょうの中なかでは一番いちばん背せが低ひくく、今いまのところ全ぜん護廷ごてい隊たい士しの中なかでも十じゅう一いち番ばん隊たいの副ふく隊長たいちょう・草くさ鹿しかやちるに次ついで低てい身長しんちょうである。身長しんちょうが伸のびないことに、本人ほんにんが一番いちばん悩なやんでいる。コマ回まわしが幼おさない頃ころから得意とくいで、潤じゅん林りん安やすでは負まけ無なしの強つよさを誇ほこる。

志波しば一心いっしん（後ごの黒崎くろさき一心いっしん）が十じゅう番ばん隊たい隊長たいちょうであった時期じきは第だい三さん席せきで、その頃ころから事務じむ作業さぎょうの有能ゆうのうさが認みとめられており、次期じき隊長たいちょう候補こうほ（松本まつもとは当時とうじから副ふく隊長たいちょうだったが、性格せいかくに問題もんだいがあるため、一心いっしんから駄目だめ出しゅっしされた）に期待きたいされていた。この頃ころは、まだ卍解ばんかいを習得しゅうとくしていなかったことが一心いっしん視点してんの回想かいそうシーンで語かたられた。破面アランカル篇へんでは、京きょう楽らくから「日番谷ひつがや隊長たいちょうは天才てんさいだから、あと100年ねんもしたら追おい抜ぬかれてしまう」と評ひょうされているが、藍染あいぞめからは「若わかさ故ゆえに勝機しょうきと見みれば真まっ先さきに飛とび込こむのが最大さいだいの欠点けってん」と酷評こくひょうされており、この部分ぶぶんは京きょう楽らくも案あんじている描写びょうしゃがある。十じゅう三さん番ばん隊たい隊長たいちょう・浮竹十じゅう四よん郎ろうからは「じゅうしろう」「とうしろう」と名前なまえの響ひびきが似にているため気きに入いられており、「同おなじシロちゃんだろう」とも言いわれていて、よく現世げんせいのお菓子かしをくれる。以上いじょうのように、良よくも悪わるくも先達せんだつから一目いちもく置おかれている。

写真しゃしん集しゅう「冬ふゆのライオン」が重版じゅうはんされたり、グラビアカレンダーの発売はつばい、さらに瀞霊廷せいれいてい通信つうしんで特集とくしゅうが組くまれるなど、瀞霊廷せいれいてい内うちでの人気にんきはかなり高たかいものと思おもわれる。乱菊らんぎく曰いわく「男女だんじょ問とわず大人気だいにんきのウチの隊長たいちょう」らしい。なお写真しゃしん集しゅうは乱菊らんぎくの隠かくし撮とりによるものであり、「冬ふゆのライオン」が重版じゅうはんされたことを乱菊らんぎくにイキナリ伝つたえられ、「重版じゅうはんされたコメントを!」と乱菊らんぎくに頼たのまれたが、「うるさい!」と一喝いっかつした。 本人ほんにんの性格せいかくから基本きほん的てきにイベント類るいへ自みずから参加さんかはしないが、乱菊らんぎくに連つれ回まわされて出席しゅっせきすることがあり、他た部隊ぶたいの隊員たいいんや他者たしゃとの交流こうりゅうが無ない訳わけではない。

経歴けいれき

尸魂界ソウルソサエティ篇へん

護廷ごてい十じゅう三さん隊たい内部ないぶの不穏ふおんな気配けはいをいち早はやく察知さっちし、独自どくじに探索たんさく活動かつどうを行おこない、市丸いちまるギンに疑惑ぎわくの目めを向むける。市丸いちまるの計略けいりゃくにより雛ひな森もりと刃はを交まじえる事態じたいに陥おちいり、始解しかいして市丸いちまると交戦こうせんしたが乱菊らんぎくの介入かいにゅうで中断ちゅうだんされ、ひとまず雛ひな森もりを保護ほごする。その後ご、市丸いちまるの狙ねらいがルキアの処刑しょけいにあるとかぎ付つけ、処刑しょけいを止とめようと乱菊らんぎくと共ともに中央ちゅうおう四よん十じゅう六ろく室しつに乗のり込こみ、真実しんじつを知しることになる。そして、藍染あいぞめの手てで倒たおされた雛ひな森もりを発見はっけんし、全すべての仲間なかまを騙だましていた藍染あいぞめに対たいして怒いかりを爆発ばくはつさせ卍解ばんかいして挑いどむが、感情かんじょう的てきになっていることもあり、一瞬いっしゅんにして倒たおされてしまう。その後ご、卯うノ花はな烈れつの救護きゅうごで一命いちめいを取とり留とめ、一護いちごら死神しにがみ代行だいこう組ぐみが現世げんせいに帰還きかんする前まえに回復かいふくした。

破面アランカル篇へん

破面アランカル（アランカル）襲来しゅうらい時じに備そなえて、破面アランカル討伐とうばつ隊たいの現場げんば指揮しき官かんとしてルキアらと共ともに「日番谷ひつがや先遣せんけん隊たい」として現世げんせいへ派遣はけんされ、代行だいこう組ぐみの一護いちごらと合流ごうりゅうする。最初さいしょは乱菊らんぎくの誘さそいを断ことわり、自分じぶんで泊とまる所ところを探さがす素振そぶりを見みせるが、結局けっきょくは乱菊らんぎくと共ともに井上いのうえ織姫おりひめの自宅じたくに居候いそうろうする事ことにした。現世げんせいでの戦闘せんとうでは、グリムジョーの従属じゅうぞく官かんの一体いったいである破面アランカル・No.11（アランカル・ウンデシーモ）シャウロン・クーファンや旧きゅう第だい6十じゅう刃は（セスタ・エスパーダ）ルピと交戦こうせんし、勝利しょうりを収おさめている。 後のちに山本やまもと総そう隊長たいちょうの指示しじで尸魂界ソウルソサエティに一時いちじ帰還きかん後ご、現世げんせい空座からくら町まちに侵攻しんこうしてきた藍染あいぞめ一派いっぱを迎むかえ撃うつため、現世げんせいに赴おもむく。現世げんせいでの決戦けっせんでは第だい3十じゅう刃は（トレス・エスパーダ）ティア・ハリベルと交戦こうせん、仮面の軍勢ヴァイザードのリサやひよ里さととも共闘きょうとうするが、スタークやバラガンが倒たおされたことで十じゅう刃はに見切みきりを付つけた藍染あいぞめの介入かいにゅうによりハリベルが始末しまつされたため、藍染あいぞめとの戦闘せんとうに移行いこうする。己おのれの隊長たいちょうという職務しょくむを賭として他たの隊長たいちょうらとともに藍染あいぞめに立たち向むかうが、鏡花きょうか水月すいげつの力ちからによって藍染あいぞめと思おもい込こんだため雛ひな森もりを刺さしてしまった上うえに、感情かんじょうに左右さゆうされたため、藍染あいぞめに切きりかかり、左腕さわん左足ひだりあしを切断せつだんされる重傷じゅうしょうを負おう。一連いちれんの終結しゅうけつ後ごは回復かいふくし、雛ひな森もりを守まもるため氷こおり輪わ丸まるの力ちからをもっと引ひき出ださんと修行しゅぎょうに打うち込こんでいる。

死神しにがみ代行だいこう消失しょうしつ篇へん

一護いちごに死神しにがみの力ちからを取とり戻もどさせるため、一護いちごに死神しにがみの力ちからを与あたえる刀かたなに他たの隊長たいちょう格かくらと共ともに霊圧れいあつを与あたえ、ルキアや恋次れんじ・剣八けんぱち・一角いっかく・白哉びゃくやと共ともに完かん現げん術じゅつ者しゃたちとの決戦けっせんに参戦さんせんして雪ゆき緒いとぐちと対決たいけつする。その戦たたかいでは雪ゆき緒いとぐちを殺ころしたとしても能力のうりょくが解除かいじょされるとも限かぎらないと考かんがえ、早はやい時点じてんで雪ゆき緒いとぐちを凍こおらせ、雪ゆき緒いとぐちに「能力のうりょくを解除かいじょさせたら命いのちは取とらない」という交換こうかん条件じょうけんの案あんを出だし、卍解ばんかいを使つかうまでもなく勝利しょうりした。

千せん年ねん血戦けっせん篇へん

瀞霊廷せいれいていに侵攻しんこうしてきた『見みえざる帝国ていこく』の蒼あおい都みやこ（ツァン・トゥ）と対峙たいじ、早期そうき決着けっちゃくを狙ねらい卍解ばんかいするも『大だい紅蓮ぐれん氷ごおり輪わ丸まる』を奪うばわれてしまった。『見みえざる帝国ていこく』が撤退てったいした後のちは、奪うばわれた卍解ばんかいに未練みれんを残のこさず、斬術ざんじゅつに磨みがきをかけるべく道場どうじょうで稽古けいこに励はげんでいた。

『見みえざる帝国ていこく』の二に回かい目めの侵攻しんこうではバズビーと対峙たいじ、乱菊らんぎくとの連携れんけいで応戦おうせんするも追おい詰つめられ、バズビーのバーナーフィンガー2で重傷じゅうしょうを負おい、さらに蒼あお都との乱入らんにゅうで絶体絶命ぜったいぜつめいに陥おちいるが、侵おかせ影かげ薬やくにより卍解ばんかいが虚化ホロウかしたことで卍解ばんかいを取とり戻もどし、『大だい紅蓮ぐれん氷ごおり輪わ丸まる』で蒼あお都とを氷こおり漬づけにする。その後ご、松本まつもとを治療ちりょうしようとするが力尽ちからつきて、倒たおれてしまう。

直後ちょくごに、近ちかづいてきたジゼル・ジュエルにゾンビ化かされ、帝国ていこくの軍服ぐんぷくへと衣装いしょうを変かえた姿すがたでジゼルによってマユリの前まえに召喚しょうかんされる。一角いっかく・弓親ゆみちかを戦闘せんとう不能ふのうにし、襲おそってきたクールホーンを一瞬いっしゅんで返かえり討うちにし、マユリと交戦こうせんするが、クールホーンの体液たいえきに仕込しこまれていた薬くすりを返かえり血ちで浴あびていたために薬くすりの効果こうかで戦たたかえなくなり、実験じっけん材料ざいりょうにされた。

ジゼル戦後せんごは、松本まつもとと共ともにマユリの開発かいはつした肉体にくたい保護ほご瓶びんへと入いれられ、そのまま霊れい王宮おうきゅうへと運はこばれる。マユリとネムがペルニダ・パルンカジャスとの戦闘せんとうを終おえた直後ちょくごにゾンビ化か解除かいじょが完了かんりょうし、マユリに礼れいを言いうと戦場せんじょうへと向むかった。この際さい、ゾンビ化か解除かいじょの代償だいしょうとして寿命じゅみょうが減へったとマユリの口くちから語かたられている。

その後ご、リジェによる狙撃そげきから生いき残のこった護廷ごてい十じゅう三さん隊たいや仮面の軍勢ヴァイザードとジェラルドが交戦こうせんしていた戦地せんちへ一足ひとあし先さきに到着とうちゃくしジェラルドと交戦こうせん、白哉びゃくやや剣八けんぱちと共ともに応戦おうせんし、完成かんせいした大だい紅蓮ぐれん氷ごおり輪わ丸まるを披露ひろうする善戦ぜんせんをするも、ユーハバッハの聖ひじり別べつによって白骨はっこつ化かするまでの間あいだに再生さいせいを繰くり返かえすジェラルドと応戦おうせんすることとなった。

一連いちれんの戦たたかいが収束しゅうそくした10年ねん後ごでも隊長たいちょうは続つづけており、隊長たいちょうとなって以降いこうも欠かかさず鍛錬たんれん場じょうから出勤しゅっきんする射場いばを労ねぎらいながら、ルキアの隊長たいちょう就任しゅうにん式しきに参加さんかした。

斬魄刀ざんぱくとう

斬魄刀ざんぱくとうの名なは『氷こおり輪わ丸まる（ひょうりんまる）』。

始解しかい

刀かたな自体じたいは普通ふつうの刀かたなよりも少すこし長ながい程度ていどだが、彼かれの身長しんちょうに対たいしては長ながいため背負せおっている（劇場げきじょう版ばん第だい二に作さくでは腰こしに挿さしている）。氷雪ひょうせつ系けい最強さいきょうの斬魄刀ざんぱくとう。

能力のうりょく解放かいほうと共ともに柄え尻しりに鎖くさりで繋つながれた龍りゅうの尾おのような三日月みかづき形がたの刃物はものが付つき、溢あふれだす霊圧れいあつが触ふれたもの全すべてを凍こおらせる水みずと氷こおりの竜りゅうを創つくり出だす。斬魄刀ざんぱくとうそのものにも、触ふれたものを凍こおらせる能力のうりょくが付加ふかする。始解しかい時じから「天てん相しょう従したがえ臨（てんそうじゅうりん）」という天候てんこうを支配しはいする能力のうりょくがあり、四方しほう三さん里さと（半径はんけい約やく12km）に及およぶ広範囲こうはんいの天候てんこうに影響えいきょうを与あたえる。斬魄刀ざんぱくとうは「大気たいき中ちゅうの水分すいぶん全すべて」なため、折おられても何なん度ども作つくり出だすことが可能かのう。

斬魄刀ざんぱくとう票ひょうでは1位いを獲得かくとくしている。

隊長たいちょう格かくの中なかでは卍解ばんかいとの能力のうりょく差さが最もっとも少すくなく、作つくり出だせる氷こおりの量りょうが少すくない、という位くらいしか差異さいがない。そのため、卍解ばんかいを奪うばわれてからは少すくない氷こおりでも戦たたかえるように応用おうよう技わざが編あみ出だされた。

解かい号ごうは「霜天そうてんに坐ざせ『氷こおり輪わ丸まる』（そうてんにざせ『～』）」

卍解ばんかい

【卍解ばんかい】の名なは『大だい紅蓮ぐれん氷ごおり輪わ丸まる（だいぐれんひょうりんまる）』。

能力のうりょく解放かいほうと共ともに、刀かたなを持もった腕うでから連つらなる巨大きょだいな翼つばさを持もつ西洋せいよう風ふうの氷こおりの龍りゅうを日番谷ひつがや自身じしんが纏まとい、背後はいごに三みっつの巨大きょだいな花はなのような氷こおりの結晶けっしょうが浮うかぶ。このとき刀身とうしんの鍔つばが微妙びみょうに変化へんかし、元々もともとの鍔つばに少すこしずらした鍔つばが重かさなっているような形状けいじょうとなっている。

能力のうりょくは始解しかい時じの能力のうりょくが増大ぞうだいしたもので、氷こおりと凍こお気きを自在じざいに発はっし操あやつる。又また、刀かたな以外いがいの部分ぶぶんは全すべて氷ごおりでできている為ため、たとえ砕くだかれても水みず（液体えきたいとしてその場ばに無むくとも空気くうき中ちゅうの水分すいぶんなど）さえあれば何なん度どでも再生さいせい可能かのうという特性とくせいを持もつ。その他たにも、敵てきから受うけてできた傷口きずぐちを氷こおりで塞ふさぐことで、一時いちじ的てきに出血しゅっけつを止とめることなどができる。

当初とうしょは日番谷ひつがや自身じしんがまだ幼おさないために卍解ばんかいは未完成みかんせいであり、持続じぞく時間じかんが短みじかく、背後はいごにある花はなの結晶けっしょうは日番谷ひつがやの残のこりの霊力れいりょくを示しめすもので、時間じかんと共ともに花はなの花弁はなびらが一いち枚まいずつ砕くだけ落おちていき、十じゅう二に枚まいの花弁はなびら全すべてが散ちった時とき、卍解ばんかいも消きえると目めされていた。しかし実際じっさいは氷こおりの華はなが全すべて散ぢり尽つくすことで、ようやく完成かんせいする。この状態じょうたいになると日番谷ひつがやは大人おとなびた姿すがたとなり、戦闘せんとう力りょくはおろか能力のうりょくそのものも向上こうじょうする。奇跡きせきを含ふくめる全すべての物質ぶっしつを停止ていしさせられるほか、地ち水火すいか風ふうそのものを凍こおらせることが出来できるようになる。

因ちなみに蒼あお都ととの二に回かい目めの対決たいけつでは、虚化ホロウかの影響えいきょうで左目ひだりめが仮面かめんのような氷こおりに覆おおわれている。なお「大だい紅蓮ぐれん」というのは、八はち寒かん地獄じごくの大だい紅蓮地獄ぐれんじごくに由来ゆらいする。

技わざ

始解しかいの技わざ

「真空しんくう多層たそう氷壁ひょうへき（しんくうたそうひょうへき）」

『氷こおり輪わ丸まる』と松本まつもとの『灰はい猫ねこ』を組くみ合あわせた技わざ。防御ぼうぎょ以外いがいにも鋭利えいりな形状けいじょうに変かえて攻撃こうげきに転用てんようできる。バズビー戦せんで使用しよう。

「綾あや陣じん氷壁ひょうへき（りょうじんひょうへき）」

繊細せんさいな氷こおりを編あみ込こんだ氷壁ひょうへきを盾たてにする防御ぼうぎょ技わざ。バズビー戦せんで使用しよう。

「六ろく衣ころも氷結ひょうけつ陣じん（ろくいひょうけつじん）」

地面じめんの六ろくヶ所かしょに氷こおりの結晶けっしょうを仕掛しかけ、踏ふみ込こんだ標的ひょうてきを氷柱つららで包つつみ込こむ設置せっち式しきの技わざ。バズビーに対たいして使用しよう。

未み完成かんせい卍解ばんかいの技わざ

「竜りゅう霰架（りゅうせんか）」

刀かたなで貫つらぬいた相手あいてを十字架じゅうじか型がたの氷塊ひょうかいに閉とじこめ、砕くだく技わざ。シャウロン戦せんで使用しよう。本来ほんらいは卍解ばんかい時じに使用しようする技わざだが、アニメでのみ始解しかいの状態じょうたいで使用しようした。

「斬き氷こおり人形にんぎょう（ざんひょうにんぎょう）」

氷こおりで自身じしんの分身ぶんしんを作つくり出だす。死覇装しはくしょうの皺しわなど、細こまかな部分ぶぶんも精巧せいこうに作成さくせい可能かのう。ハリベル戦せんで使用しよう。

「群ぐん鳥とり氷柱つらら（ぐんちょうつらら）」

敵てきに向むけて大量たいりょうの氷柱つららを放はなつ技わざ。ハリベルに対たいして使用しよう。

「氷こおり竜りゅう旋尾（ひょうりゅうせんび）」

氷こおりで形成けいせいされた斬撃ざんげきを敵てきに向むけて放はなつ技わざ。相手あいてが初はつ撃げきを上空じょうくうに避さけた場合ばあいでも、氷こおりの斬撃ざんげきを上空じょうくうにいる相手あいてに放はなつ氷こおり竜りゅう旋尾・絶ぜっ空そら（ぜっくう）のコンボに繋つなげることが出来できる。ハリベル戦せんで使用しよう。

「千せん年ねん氷ごおり牢ろう（せんねんひょうろう）」

日番谷ひつがやの三さん番目ばんめに強つよい必殺ひっさつ技わざ。 氷柱つららを大量たいりょうに発生はっせいさせて敵てきを囲かこみ、巨大きょだいな氷塊ひょうかいに敵てきを閉とじ込こめる技わざ。ルピに対たいして使用しよう。

「氷こおり天てん百ひゃく華はな葬そう（ひょうてんひゃっかそう）」

日番谷ひつがやの二に番目ばんめに強つよい必殺ひっさつ技わざ。天てん相しょう従したがえ臨によって発生はっせいさせた雨雲あまぐもに穴あなを空あけ、触ふれたものを瞬時しゅんじに華はなのように凍こおりつかせる雪ゆきを大量たいりょうに降ふらせる技わざ。本人ほんにん曰いわく、百ひゃく輪りんの氷こおりの華はなが咲さき終おえる頃ころには相手あいての命いのちは消きえているとのこと。降雪こうせつに触ふれただけで凍こおるために回避かいひがとても困難こんなんな技わざである。第だい3十じゅう刃はハリベルに対たいして使用しようし実際じっさいに凍こおらせたが、ワンダーワイスの登場とうじょうにより一時いちじ的てきに活動かつどうを停止ていしさせるにとどまった。

完成かんせい卍解ばんかいの技わざ

「四よん界かい氷結ひょうけつ（しかいひょうけつ）」

日番谷ひつがやの最大さいだいの必殺ひっさつ技わざ。卍解ばんかいが完成かんせいした状態じょうたいだけで発動はつどうした技わざ。大だい紅蓮ぐれん氷ごおり輪わ丸まるを解放かいほうして、四よん歩ほのうちに踏ふみしめた空間くうかんの地ち水火すいか風ふうの全すべてを凍結とうけつする。ジェラルドに対たいして使用しよう。

本体ほんたい

声こえ - 松岡まつおか大介だいすけ

大おおきな翼つばさを纏まつわった氷こおりの龍りゅう。「潤じゅん林りん安やす」当時とうじの日番谷ひつがやの夢ゆめの中なかや『The DiamondDust Rebellion もう一ひとつの氷こおり輪わ丸まる』の作中さくちゅうに現あらわれた。日番谷ひつがやを「小僧こぞう」と呼よぶ。

蒼あおい都みやことの戦闘せんとう中ちゅう、卍解ばんかいを完全かんぜんに取とり戻もどした瞬間しゅんかんには巨大きょだいで重厚じゅうこうな姿すがたをした西洋せいよう風ふうの竜りゅうの姿すがたをしていた。

アニメ『斬魄刀ざんぱくとう異聞いぶん篇へん』で実体じったい化かした氷こおり輪わ丸まるの詳細しょうさいはBLEACH 斬魄刀ざんぱくとう異聞いぶん篇へん#実体じったい化かした斬魄刀ざんぱくとうを参照さんしょう。

鬼道きどう

詳細しょうさいは「BLEACH#鬼道きどう」を参照さんしょう

縛道ばくどうの六ろく十じゅう三さん「鎖くさり条じょう鎖くさり縛ばく（さじょうさばく）」

実体じったい化かした氷こおり輪わ丸まるを捕とらえるために使つかった縛道ばくどう。鎖くさりで相手あいての身動みうごきを封ふうじる。

破道はどうの三さん十じゅう一いち「赤あか火砲かほう（しゃっかほう）」

斬魄刀ざんぱくとう異聞いぶん篇へんで氷こおり輪わ丸まるに使用しよう。

鏡かがみ門もん（きょうもん）

雛ひな森もりを外そとから護まもるために使つかった鬼道きどう。中なかからは簡単かんたんに破われる。

なお、上記じょうきの破道はどう・縛道ばくどうはアニメオリジナルストーリーにて使用しようしており、原作げんさく全ぜん74巻かんに於おいて「鏡かがみ門もん」以外いがいの鬼道きどうを使用しようしたことがない。

アニメ

バウント篇へん

狩かり矢やらバウントが作つくり出だしたドール・ビットが現世げんせいの人間にんげんを襲おそった時ときは、現世げんせいに乱菊らんぎくや吉良きらや檜ひのき佐さ木きや弓親ゆみちかを派遣はけんする。バウントが尸魂界ソウルソサエティに進出しんしゅつしたときは、バウント捕捉ほそくの指揮しき官かんに任命にんめいされるが、バウントの策略さくりゃくにより瀞霊廷せいれいてい進入しんにゅうを許ゆるしてしまい、その任にんを解とかれる。その後ご、十じゅう番ばん隊たいを率ひきいてバウント・古賀こがを追跡ついせき。【卍解ばんかい】まで追おい詰つめられるものの、最終さいしゅう的てきには1対たい1の決闘けっとうで打うち破やぶる。

死神しにがみ図鑑ずかん・死神しにがみ図鑑ずかんゴールデン

残務ざんむ整理せいりのために嫌々いやいやながら乱菊らんぎくと一緒いっしょに行いった健康けんこうランドで「お子様こさまは保護ほご者しゃ同伴どうはんでないと入いれない」と受付うけつけ嬢じょうに門前払もんぜんばらいを食くらうなど、小柄こがらな体型たいけいが度々たびたびネタにされている。「寝ねる子こは育そだつ」を執務しつむ室しつでも実践じっせんしていた。また、乱菊らんぎくにより仕事しごとを度々たびたび中断ちゅうだんされることが多おおいようだ。

日番谷ひつがや先遣せんけん隊たい奮闘ふんとう記き

黒崎くろさき夏梨かりんとの絡がらみがメインであった第だい132話わでは、運動うんどう神経しんけいの高たかさを見込みこまれ、夏梨かりんにサッカーの試合しあいに助すけっ人とを申もうし込こまれる。練習れんしゅうには出でなかったものの試合しあい当日とうじつ、夏梨かりんが足あしにケガをしているのを見みて試合しあいに出場しゅつじょうし、勝利しょうりを収おさめる。また、尸魂界ソウルソサエティの事ことをまだ知しらない夏梨かりんには、最後さいごまで小学生しょうがくせいとして扱あつかわれていた。

ドラマCD

院生いんせい時代じだいに若年じゃくねんであることを先輩せんぱい達たちにからかわれたきっかけで起おこった騒動そうどうや、乱菊らんぎくにほぼ連つれられ海うみに行いったり等ひとし、ドラマCDでの出演しゅつえんは多おおい。

映画えいが

2007年ねん12月22日にち公開こうかいの劇場げきじょう版ばん『The DiamondDust Rebellion もう一ひとつの氷こおり輪わ丸まる』ではメインを務つとめている。真央霊術院しんおうれいじゅついん時代じだいも常つねに成績せいせきトップで、草冠くさかんむり宗次郎そうじろうとは友達ともだちであり良よきライバルであった。だが草冠くさかんむりと氷こおり輪わ丸まるの真しんの所有しょゆう者しゃを決きめるため、中央ちゅうおう四よん十じゅう六ろく室しつに一騎討いっきうちちを強しいられた過去かこを秘ひめている。その戦たたかい以降いこう草冠くさかんむりとの因縁いんねんを持もつようになる。この映画えいがのルキアの話はなしでは、日番谷ひつがやが真央霊術院しんおうれいじゅついんに入はいったのはルキアが朽木家くちきけに養子ようしになってからであることが語かたられた。

構想こうそう背景はいけい

護廷ごてい十じゅう三さん隊たいの造形ぞうけいが、作者さくしゃの久保くぼ帯たい人じんがの頭あたまの中なかで外見がいけんが定さだまっているキャラクターを並ならべた際さいのバランスを取とっ掛かかりにして性格せいかくやキャラ設定せっていを作つくる手法しゅほうで作つくられた中なかで、藍染あいぞめと同おなじくその手法しゅほう以外いがいで意図いと的てきに護廷ごてい十じゅう三さん隊たいに入いれるために作つくられたキャラクターである。日番谷ひつがやの外見がいけんについては護廷ごてい十じゅう三さん隊たいの隊長たいちょう格かくが並ならんでいるシーンを描えがく中なかで、一人ひとり異色いしょくなキャラが欲ほしく人ひととシルエットや身長しんちょうも違ちがうという発想はっそうから子供こどもを入いれてみたという背景はいけいがあり、子供こどもで隊長たいちょうということで天才てんさいであるというイメージからルックスを決きめられたという。また劇げき中ちゅうの尸魂界ソウルソサエティ篇へんにおいては、藍染あいぞめの話はなしに深ふかく関かかわるキャラ、一護いちご側がわではなく護廷ごてい十じゅう三さん隊たい側がわで犯人はんにんを探さがす中心ちゅうしんとしてずっと登場とうじょうするキャラとしても想定そうていされていた

久保くぼ帯たい人じんのインタビューにおいて、日番谷ひつがやは出でたての頃ころは特別とくべつ人気にんきというわけではなかったが、雛ひな森もりと吉良きらの交戦こうせんに割わって入はいり戦たたかいを止とめた回かい以降いこう、日番谷ひつがやの人気にんきが上あがった旨むねが語かたられている。尚なお、本ほん作さくの第だい4回かいの人気にんき投票とうひょうにおいて一いち位いを獲得かくとくしている。

参考さんこう文献ぶんけん

• 久保くぼ帯たい人じん『BLEACH OFFICIALCHARACTER BOOK SOULs.』集英社しゅうえいしゃ、2006年ねん
• 久保くぼ帯たい人じん『BLEACH OFFICIAL BOOTLEG カラブリ+』集英社しゅうえいしゃ、2007年ねん

関連かんれん項目こうもく

• BLEACHの登場とうじょう人物じんぶつ