核兵器かくへいき

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核兵器かくへいき(かくへいき、えい: nuclear weapon)は、核分裂かくぶんれつ連鎖れんさ反応はんのう、またはかく融合ゆうごう反応はんのう放出ほうしゅつされる膨大ぼうだいなエネルギーを利用りようして、爆風ばくふうねつ放射ほうしゃ放射線ほうしゃせん効果こうか作用さよう破壊はかいもちいる兵器へいき総称そうしょう原子げんしばくだん水素すいそばくだん中性子ちゅうせいしばくだんなどのかくばくだん核弾頭かくだんとう)とそれを運搬うんぱんする運搬うんぱん兵器へいき構成こうせいされる。技術ぎじゅつ根幹こんかん原子力げんしりょく発電はつでん同様どうようであり、原子力げんしりょく発電はつでんによる生成せいせいぶつ核兵器かくへいき燃料ねんりょうとなりる。そのため核兵器かくへいき燃料ねんりょう単純たんじゅん製造せいぞうされることはほとんどく、核兵器かくへいき保有ほゆうこく自国じこくないにある原子力げんしりょく発電はつでんしょから供給きょうきゅうされる使用しようかく燃料ねんりょう利用りようされる。

核兵器かくへいき生物せいぶつ兵器へいき化学かがく兵器へいきわせてNBC兵器へいき(またはABC兵器へいき)とよばれる大量たいりょう破壊はかい兵器へいきである。一部いちぶ放射能ほうしゃのう兵器へいきふくめて核兵器かくへいきしょうする場合ばあいがあるが、厳密げんみつには放射能ほうしゃのう兵器へいき核兵器かくへいき分類ぶんるいするのはあやまりである。

核兵器かくへいきは、人類じんるい開発かいはつしたもっと強力きょうりょく兵器へいきひとつであり、ひとつのばくだん都市とし壊滅かいめつさせること可能かのうである。通常つうじょう兵器へいき比較ひかくして広範囲こうはんいに、差別さべつに、残留ざんりゅう放射能ほうしゃのうとして長年ながねんにわたり破壊はかいてき影響えいきょうあたえる。開発かいはつされてから20世紀せいき後半こうはん配備はいびすう世界中せかいじゅうえるにつれかく戦争せんそう脅威きょうい想定そうていされるようになり、たんなる兵器へいきとしてだけではなく国家こっか命運めいうん人類じんるい存亡そんぼうにも影響えいきょうするものとして、開発かいはつ配備はいびへのうごきのみならず、規制きせい廃棄はいきうごきなど様々さまざま議論ぎろん対象たいしょうとなってきた。現在げんざいまでに実戦じっせん使用しようされたのがアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくによる、だい世界せかい大戦たいせんにおける日本にっぽんへの2はつ広島ひろしま長崎ながさき)のみである。

だい世界せかい大戦たいせんは、配備はいびしているくにがわにとっては、「くにには核兵器かくへいき使つか選択肢せんたくしがあるぞ」とおどして他国たこくたいする一種いっしゅの「抑止よくしりょく」として、その保有ほゆう意義いぎ評価ひょうかされてきた側面そくめんち、周辺しゅうへんこく核兵器かくへいき保有ほゆうした場合ばあい自国じこく核兵器かくへいきとうとする傾向けいこうつよまったが、20世紀せいきまつころから次第しだい核兵器かくへいき抑止よくし理論りろんにはほころび(ほころび)がしょうじているめんもある、と右派うはからも左派さはからも指摘してきされることからえてきた[よう出典しゅってん]

核兵器かくへいき使用しようかんしては国家こっかあいだプロジェクトで監視かんしされており、原料げんりょうとなる使用しようかく燃料ねんりょう管理かんりや、かく爆発ばくはつについても人工じんこう衛星えいせい地震じしんけい大気たいきちゅう放射能ほうしゃのう測定そくていなどが常時じょうじ稼働かどうしている。この監視かんしでは核兵器かくへいきだけでなくかく実験じっけん特有とくゆう振動しんどうなどもかんされる。だが、核兵器かくへいき製造せいぞう保有ほゆう監視かんしかんしては、あまりうまくおこなわれていない。たとえばロシア核兵器かくへいき保有ほゆうかんして、正確せいかくにどの場所ばしょにいくつあるか、かんできていない。

核兵器かくへいき核分裂かくぶんれつおもとする原子げんしばくだんかく融合ゆうごうおもとする水素すいそばくだんおおきくふたつに分類ぶんるいされる。このふたつをどう程度ていど兵器へいきサイズで比較ひかくすると、原子げんしばくだん設計せっけい容易よういだがだい威力いりょく限界げんかいがあり、水素すいそばくだん複雑ふくざつ設計せっけい要求ようきゅうされるが最大さいだい威力いりょくおおきくすることができる。また、兵器へいき形態けいたいとしても、開発かいはつ当初とうしょ大型おおがた航空こうくうばくだんのみであったが、そのミサイル魚雷ぎょらい弾頭だんとう砲弾ほうだんまでも様々さまざまなものが開発かいはつされている。

核兵器かくへいき分類ぶんるい[編集へんしゅう]

原理げんりによる分類ぶんるい[編集へんしゅう]


使用しよう目的もくてきによる分類ぶんるい[編集へんしゅう]

  • 戦術せんじゅつ目的もくてき - 戦術せんじゅつ核兵器かくへいき[1]戦場せんじょう使用しようされる核兵器かくへいき[1]戦略せんりゃく核兵器かくへいき意味いみでは戦域せんいき核兵器かくへいきふく[1]
  • 戦略せんりゃく目的もくてき - 戦略せんりゃく核兵器かくへいき[1]敵国てきこく本土ほんど攻撃こうげき目標もくひょうとするため、長距離ちょうきょり運搬うんぱん手段しゅだんわせてもちいる[1]。ただし、各国かっこく地理ちりてき条件じょうけんにより、戦略せんりゃく核兵器かくへいき戦術せんじゅつ核兵器かくへいき明確めいかく境界きょうかい[1]

兵器へいき形態けいたいによる分類ぶんるい[編集へんしゅう]

事故じこについての分類ぶんるい[編集へんしゅう]

アメリカぐんでは核兵器かくへいきかんする事故じこつぎのように分類ぶんるいしている (en:United States military nuclear incident terminology)。

歴史れきし[編集へんしゅう]

原爆げんばく被害ひがいしゃ
核兵器かくへいき使用しよう都市とし(1945ねん広島ひろしま

だい世界せかい大戦たいせん核兵器かくへいき開発かいはつ[編集へんしゅう]

1930年代ねんだい中性子ちゅうせいしによる原子核げんしかく分裂ぶんれつ連鎖れんさてきおこなわれれば、莫大ばくだいなエネルギーが放出ほうしゅつされると仮説かせつてられていた。オットー・ハーンによるウラン核分裂かくぶんれつ発見はっけんて、1939ねんレオ・シラードエンリコ・フェルミフレデリック・ジョリオ=キュリーの3グループはウランのなか中性子ちゅうせいしすうぞうばいする現象げんしょう発見はっけんし、これによって連鎖れんさ反応はんのう可能かのうになることをしめした。それをけて各国かっこく原子げんし開発かいはつ開始かいしされた。

当初とうしょかならずしも兵器へいき目的もくてきではなかったが、このとし9月だい世界せかい大戦たいせん勃発ぼっぱつすると、核分裂かくぶんれつ巨大きょだいエネルギーを兵器へいきとして利用りようする原子げんしばくだん可能かのうせい活発かっぱつ議論ぎろんされることになる。1940ねん5月3にちけの理研りけん仁科にしな芳雄よしお東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく理学部りがくぶ化学かがく木村きむら健二郎けんじろうひとし論文ろんぶんに、ウラン238高速こうそく中性子ちゅうせいし照射しょうしゃした実験じっけんにおいて、いまでは核兵器かくへいき爆発ばくはつによって生成せいせいすることがられているネプツニウム237[2]生成せいせいした[3] ことがしるされ、同年どうねんアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく物理ぶつりがくフィジカル・レビュー掲載けいさいされた[4]。また、どう実験じっけんでは、1かい核分裂かくぶんれつで10以上いじょう中性子ちゅうせいし放出ほうしゅつされ核分裂かくぶんれつ連鎖れんさ反応はんのうちょう臨界りんかい)をともなうことがられている対称たいしょう核分裂かくぶんれつによる生成せいせいぶつ[5]生成せいせいされたことが、『Fission Products of Uranium produced by Fast Neutrons(高速こうそく中性子ちゅうせいしによって生成せいせいされた核分裂かくぶんれつ生成せいせいぶつ)』とだいして、同年どうねん7がつ6にちけの英国えいこく学術がくじゅつ雑誌ざっしネイチャー掲載けいさいされた[6][7]

原爆げんばく秘密裏ひみつり検討けんとう連合れんごうこくがわ枢軸すうじくこくがわともにおこなわれていたとされる[注釈ちゅうしゃく 1]

マンハッタン計画けいかく[編集へんしゅう]

トリニティ実験じっけんでのかく爆発ばくはつ (1945)

この時代じだい原爆げんばく開発かいはつ組織そしきてきもっと推進すいしんできたのはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくであった。当時とうじアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくにはナチス・ドイツユダヤじん迫害はくがいからのがれてアメリカに移民いみんした優秀ゆうしゅう科学かがくしゃ大勢おおぜいおり、その一人ひとりのレオ・シラードが1939ねん8がつアルベルト・アインシュタイン署名しょめいて、大統領だいとうりょうフランクリン・ルーズベルトかく連鎖れんさ反応はんのう実現じつげんへの協力きょうりょくアドルフ・ヒトラー核保有かくほゆう危険きけんせいうったえる手紙てがみおくった。これがアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく原爆げんばく開発かいはついたもっとはやいきっかけとなった。その、1941ねん10がつにウランばくだん実現じつげん可能かのうであることをつたえる報告ほうこくしょイギリスMAUD委員いいんかいからもたらされ、1942ねん6がつ原子げんしばくだん秘密ひみつ開発かいはつプロジェクト、マンハッタン計画けいかく開始かいしされた[8]

ウラン濃縮のうしゅくプラント・プルトニウム生産せいさんかくきょだい工場こうじょう建設けんせつ、そしてロバート・オッペンハイマーひきいるロスアラモス研究所けんきゅうじょには優秀ゆうしゅう科学かがくしゃ全米ぜんべいからあつめ、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくぐんさんがく総力そうりょくげた国家こっかプロジェクトとなった。最初さいしょ原爆げんばく1945ねん7がつ16にち完成かんせい(3)し、そのうち1個いっこガジェット)によりアラモゴード砂漠さばく世界せかい最初さいしょ原爆げんばく実験じっけん実施じっしした。のこりの2つの原爆げんばく日本にっぽん投下とうかされた。

日本にっぽんへの原爆げんばく投下とうか[編集へんしゅう]

世界せかいはつ原子げんしばくだんじつ使用しようは、1945ねん8がつ6にち午前ごぜん815ふん広島ひろしまたいして濃縮のうしゅくウランかた原爆げんばくリトルボーイB-29エノラ・ゲイ)からの投下とうか実行じっこうされた。ついで1945ねん8がつ9にち午前ごぜん112ふんには長崎ながさきたいしてプルトニウムばくちぢみかた原爆げんばくファットマンB-29ボックスカー)から投下とうかされた。

原爆げんばく投下とうかによりりょう都市とし一瞬いっしゅんにして壊滅かいめつし、すうじゅうまんにん差別さべつ殺害さつがいされた。原爆げんばく炸裂さくれつによるキノコくも頂点ちょうてんは17kmと成層圏せいそうけんたっし、くもからは放射ほうしゃせい物質ぶっしつふくくろあめが30kmの範囲はんいそそぎ、被曝ひばく人的じんてき被害ひがい拡大かくだいした。

原爆げんばく成功せいこうぐん当局とうきょくよろこんだが、原爆げんばく使用しよう実体じったいあきらかになってくると世界せかい震撼しんかんし、原爆げんばく開発かいはつ関係かんけいした科学かがくしゃからも原爆げんばく反対はんたいこえがあがっていくことになる。

かくちからによるアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく単独たんどく覇権はけん想定そうていどおりとならなかった。予想よそう以上いじょうはやく、1949ねんソ連それん原爆げんばく実験じっけん成功せいこうしたからである。これ以降いこう世界せかいかく均衡きんこううえ冷戦れいせん時代じだい突入とつにゅうする。

なお、ソビエト連邦れんぽうソ連それん)の原爆げんばく開発かいはつには、CFR(外交がいこう問題もんだい評議ひょうぎかい)メンバーであり、ルーズベルト政権せいけん商務しょうむ長官ちょうかん兼任けんにん大統領だいとうりょう主席しゅせき補佐ほさかんであったハリー・ホプキンスが、意図いとてきソ連それん原爆げんばく技術ぎじゅつ移転いてんヴェノナ文書ぶんしょ参照さんしょう)したという、レーシー・ジョーダン(en:George Racey Jordan少佐しょうさのアメリカ議会ぎかい委員いいんかいでの宣誓せんせい供述きょうじゅつがある[9]

冷戦れいせん時代じだいかく競争きょうそう[編集へんしゅう]

地下ちかサイロから発射はっしゃされるドニエプルロケット(1960年代ねんだい
アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくあお)とソビエト連邦れんぽう(ロシア、あか)の核兵器かくへいき保有ほゆうりょう推移すいい(1945ねん-2014ねん
バスター・ジャングル作戦さくせんかく実験じっけん至近しきん距離きょりつめるアメリカ陸軍りくぐん兵士へいしたち。かく攻撃こうげき直後ちょくご被爆ひばくにおける作戦さくせん行動こうどう能力のうりょく調査ちょうさという名目めいもくであったが、人体じんたいへの影響えいきょう調査ちょうさする実験じっけんたいであったともわれる。
トライデント I ミサイルとそのさい突入とつにゅうたい(1981ねん10がつ2にち

冷戦れいせん時代じだいには、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくソ連それんあいだ核兵器かくへいき大量たいりょう製造せいぞう配備はいびおこなわれた。1952ねんにイギリス、1960ねんフランス1964ねん中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく中国ちゅうごく)、1974ねんインド原子げんしばくだん開発かいはつ保有ほゆうした。1952ねんアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく1955ねんにソビエト連邦れんぽう1958ねんにイギリス、1967ねん中国ちゅうごく1968ねんにフランスが水素すいそばくだん開発かいはつ保有ほゆうした。核兵器かくへいきりょう地球ちきゅうじょうぜん人類じんるいほろぼすのに必要ひつようりょうはるかに上回うわまわっていた。核兵器かくへいき保有ほゆうこく最盛さいせいには、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく1966ねんやく32,000はつ、ソビエト連邦れんぽう1986ねんやく45,000はつ、イギリスは1981ねんに350はつ、フランスは1992ねんに540はつ中国ちゅうごく1993ねんに435はつこく合計ごうけいで1986ねんやく7まんはつ[10]保有ほゆうしていた。また、かくによる先制せんせい攻撃こうげきつうじて相手あいてこく致命ちめいてきなダメージをわせ、戦争せんそう勝利しょうりするという戦略せんりゃく不可能ふかのうにするべく、相手あいてこく攻撃こうげき早期そうき探知たんちし、報復ほうふくするためのシステムが構築こうちくされた。この戦略せんりゃく相互そうご確証かくしょう破壊はかいばれ、冷戦れいせんかく抑止よくしをめぐる議論ぎろん重要じゅうよう役割やくわりたした。また核兵器かくへいき搭載とうさいしたロケット、ミサイルの性能せいのう誇示こじするため宇宙うちゅう開発かいはつ競争きょうそうこり、ボストーク1ごう有人ゆうじん宇宙うちゅう飛行ひこうアポロ11ごう有人ゆうじん月面げつめん着陸ちゃくりくつながった。

また核兵器かくへいき小型こがたにともない冷戦れいせんには戦略せんりゃくてき使用しようのみならず戦場せんじょうなどで使用しようされる戦術せんじゅつ核兵器かくへいき開発かいはつされ、どう時代じだいミサイル信頼しんらいせいひくさをおぎなうための対空たいくうかくミサイル、潜水せんすいかん確実かくじつしずめるためのかく魚雷ぎょらいてき部隊ぶたい一撃いちげき殲滅せんめつするためのかく砲弾ほうだんなど、ありとあらゆるものの核兵器かくへいきおこなわれた。戦略せんりゃく爆撃ばくげき弾道弾だんどうだん搭載とうさい原子力げんしりょく潜水せんすいかん(SSBN)大陸たいりくあいだ弾道弾だんどうだん(ICBM)みっつは戦略せんりゃくかくさんほんばしら(トライアド)といわれた。

冷戦れいせんには核兵器かくへいき管理かんり関連かんれんしてブロークン・アロー核兵器かくへいき紛失ふんしつ落下らっか事故じこ)も問題もんだいとなった(パロマレスまい軍機ぐんき墜落ついらく事故じこチューレ空軍くうぐん基地きちまい軍機ぐんき墜落ついらく事故じこ参照さんしょう)。

かくふゆ[編集へんしゅう]

核兵器かくへいき大量たいりょう使用しようのちには、地表ちひょう放射ほうしゃせい物質ぶっしつ汚染おせんされ、また放射ほうしゃせい物質ぶっしつふくはい放射ほうしゃせい降下こうかぶつ)がることになる。がったはいによって日光にっこうさえぎられ、地表ちひょう気温きおん低下ていかし、植物しょくぶつれ、人間にんげん生存せいぞんできない環境かんきょうになることが指摘してきされた。このような状態じょうたいかくふゆばれる。このかくふゆびるための手段しゅだん用意よういされなかった。ばくしんからある程度ていどはなれた地点ちてんで、かく爆発ばくはつねつ爆風ばくふう放射線ほうしゃせんのがれ、かく爆発ばくはつ放射能ほうしゃのう減衰げんすいつためのかくシェルターばれる地下ちか施設しせつ考案こうあんされたのみである。このように核兵器かくへいき使用しようすること自体じたい人類じんるい絶滅ぜつめつ直結ちょっけつするため、核兵器かくへいき使用しようにつながる戦争せんそう抑止よくしできるとされる。

核兵器かくへいき恐怖きょうふかく戦争せんそうのリスク、放射線ほうしゃせんによる殺傷さっしょう残酷ざんこくさなどは知識ちしきじん作家さっか政治せいじ政治せいじ活動かつどう一般いっぱん市民しみんなどおおくの人々ひとびと関心かんしんんだ。そのため反核はんかく運動うんどうまれた。一方いっぽうで、核兵器かくへいき廃絶はいぜつすることで通常つうじょう兵器へいきによる戦争せんそう誘発ゆうはつされるため、平和へいわのためにかく抑止よくしりょく維持いじすべきとの主張しゅちょうもみられる。

冷戦れいせん終結しゅうけつ核兵器かくへいき[編集へんしゅう]

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくソ連それんは、1991ねん7がつだいいち戦略せんりゃく兵器へいき削減さくげん条約じょうやく (START I) を締結ていけつし、核兵器かくへいき削減さくげんすすんでいた。1991ねんソ連それん崩壊ほうかいこうも、継承けいしょうこくである現在げんざいロシア連邦れんぽう戦略せんりゃく兵器へいき削減さくげん条約じょうやくかたち進行しんこうしていた。

しかしだい戦略せんりゃく兵器へいき削減さくげん条約じょうやくは1993ねん条約じょうやく締結ていけつしたものの発効はっこうせず、だいさん戦略せんりゃく兵器へいき削減さくげん条約じょうやく交渉こうしょう不調ふちょうとなった。2001ねんだいいち戦略せんりゃく兵器へいき削減さくげん条約じょうやくさだめた廃棄はいき完了かんりょうし、2002ねんモスクワ条約じょうやくでは核兵器かくへいき配備はいびすう削減さくげん削減さくげん廃棄はいき義務付ぎむづけず保有ほゆう容認ようにん)をさだめた。2009ねん1がつ就任しゅうにんしたアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくバラク・オバマ大統領だいとうりょうは、核兵器かくへいき軍縮ぐんしゅく政策せいさく最終さいしゅう目標もくひょうとして核兵器かくへいき保有ほゆうこく協調きょうちょうによる核兵器かくへいき廃絶はいぜつかかげ、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくとロシアは2010ねん4がつだいよん戦略せんりゃく兵器へいき削減さくげん条約じょうやく締結ていけつした。

ソ連それん崩壊ほうかいは、経済けいざい情勢じょうせい悪化あっか汚職おしょく蔓延まんえんともな管理かんり体制たいせい不備ふびから、ロシアから第三国だいさんごくへの兵器へいき流出りゅうしゅつ、あるいは技術ぎじゅつしゃ流出りゅうしゅつ増加ぞうかしているとされる。かつてのかく大国たいこく以外いがいでの核兵器かくへいき使用しようあやま使用しようなどのリスクは、冷戦れいせん時代じだいとはちがった意味いみ増大ぞうだいしている。

これらのことから、自国じこく安全あんぜんというかく抑止よくしろん配備はいびされた核兵器かくへいきが、安全あんぜんおびやかす存在そんざいそのものとして世界せかい各国かっこくらばり、さらにそれらにたいする安全あんぜんとしてさらに増加ぞうかし、ぜん世界せかい騒動そうどう火種ひだねとなりつつあることをしめしている。

1998ねんにはパキスタン原子げんしばくだん開発かいはつ保有ほゆうした。近年きんねんではカシミール地方ちほう領有りょうゆうけんめぐインドパキスタン国境こっきょう紛争ふんそう核兵器かくへいき使用しようにつながる可能かのうせいがあると懸念けねんされた。

また北朝鮮きたちょうせん体制たいせい維持いじ目的もくてきに、近隣きんりん他国たこくたいする交渉こうしょう手段しゅだんとして、核兵器かくへいき開発かいはつ継続けいぞくし、2006ねん10がつ9にち2009ねん5がつ25にち2013ねん2がつ12にち2016ねん1がつ6にちどう9がつ9にち2017ねん9がつ3にちかく実験じっけん実施じっしした。

核兵器かくへいき削減さくげんへの[編集へんしゅう]

核兵器かくへいき計画けいかくから現在げんざいまでの、核兵器かくへいき開発かいはつ保有ほゆう使用しようたいする、管理かんり規制きせい反対はんたい廃絶はいぜつなどのうごきには以下いかがある。

だい世界せかい大戦たいせんちゅう原爆げんばく使用しよう反対はんたいするうごきはフランクレポートがあり、だい世界せかい大戦たいせん終了しゅうりょうにはパグウォッシュ会議かいぎなどがある。

1959ねん南極なんきょく条約じょうやく以来いらいかく地域ちいき非核ひかく地帯ちたい条約じょうやく設定せっていされた。一部いちぶ条約じょうやく核保有かくほゆうこく参加さんかしている。

かく実験じっけん制限せいげんには、1963ねん部分ぶぶんてきかく実験じっけん禁止きんし条約じょうやくがあるが、地下ちかかく実験じっけんふく禁止きんしする1996ねん包括ほうかつてきかく実験じっけん禁止きんし条約じょうやく (CTBT) は、2022ねん現在げんざい発効はっこうしていない。ただし臨界りんかいぜんかく実験じっけんはいずれの条約じょうやくでも禁止きんしされていない。

核兵器かくへいき拡散かくさん防止ぼうしでは、1968ねん国連こくれん総会そうかいかく拡散かくさん防止ぼうし条約じょうやく (NPT) が採択さいたくされた。これはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくソ連それん、イギリス、フランス、中国ちゅうごく大国たいこく)のみを国際こくさいてきみとめられた「核兵器かくへいき保有ほゆうこく」として核軍縮かくぐんしゅく義務ぎむ規定きていし、の「核兵器かくへいき保有ほゆうこく」の核兵器かくへいき保有ほゆう禁止きんしし「かく平和へいわ利用りよう」に限定げんていするものである。

1996ねんには国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ勧告かんこくてき意見いけん核兵器かくへいき威嚇いかくまたは使用しよう合法ごうほうせい国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ勧告かんこくてき意見いけん」の判断はんだん[11]くだし、そこでは「厳格げんかくかつ効果こうかてき国際こくさい管理かんりしたにおいて、すべての側面そくめんでの核軍縮かくぐんしゅくみちび交渉こうしょう誠実せいじつ追求ついきゅうし、かつ完結かんけつさせる義務ぎむ存在そんざいする」[12]とした。

これまで世界せかい合計ごうけい累計るいけい2000かい以上いじょうかく爆発ばくはつきた。あか:ロシア/ソビエト連邦れんぽうあお:フランス、うすあお米国べいこくむらさき英国えいこくくろ:イスラエル、黄色おうしょく中国ちゅうごく、オレンジ:インド、茶色ちゃいろ:パキスタン、みどり北朝鮮きたちょうせんうすきみどり核兵器かくへいき実験じっけん被害ひがいこくインド洋いんどよう南部なんぶくろてんヴェラ事件じけん地点ちてん

主要しゅよう核兵器かくへいき保有ほゆうこくあいだであるアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくソ連それんは、1969ねんから戦略せんりゃく兵器へいき制限せいげん交渉こうしょう (SALT) がおこなわれ、1972ねんにはだいいち戦略せんりゃく兵器へいき制限せいげん交渉こうしょう (SALT-I) および弾道弾だんどうだん迎撃げいげきミサイル制限せいげん条約じょうやく(ABM条約じょうやく)が締結ていけつされたが、後継こうけいだい戦略せんりゃく兵器へいき制限せいげん交渉こうしょう (SALT-II) はソビエト連邦れんぽうによるアフガニスタン侵攻しんこう反発はんぱつするアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく議会ぎかいにより批准ひじゅんされずに無効むこうした。

1982ねんからは戦略せんりゃく兵器へいき削減さくげん条約じょうやく (START) が開始かいしされ、1987ねんには中距離ちゅうきょりかく戦力せんりょく全廃ぜんぱい条約じょうやく締結ていけつされ、1991ねん両国りょうこく政府せいふ相互そうご査察ささつにより条約じょうやく履行りこう確認かくにんした。

1991ねんにはだいいち戦略せんりゃく兵器へいき削減さくげん条約じょうやく (START I) が締結ていけつされ、2001ねん両国りょうこく政府せいふ相互そうご査察ささつ条約じょうやく履行りこう確認かくにんした。1993ねんには後継こうけいだい戦略せんりゃく兵器へいき削減さくげん条約じょうやく (START II) が調印ちょういんされ、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく上院じょういん批准ひじゅんしたがロシア議会ぎかい批准ひじゅんせず、1997ねんべい両国りょうこく政府せいふ条約じょうやく履行りこう時期じき2007ねんへの延期えんきとミサイル防衛ぼうえいシステムの配備はいび制限せいげんする追加ついか議定ぎていしょ署名しょめいし、ロシア議会ぎかい批准ひじゅんしたがアメリカ上院じょういん批准ひじゅんせず条約じょうやく発効はっこうしなかった。

2001ねんにはミサイル防衛ぼうえい推進すいしんするアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくによって弾道弾だんどうだん迎撃げいげきミサイル制限せいげん条約じょうやく破棄はきおこなわれたため、ロシアはだい戦略せんりゃく兵器へいき削減さくげん条約じょうやく実行じっこうしないと表明ひょうめいした。2002ねんにはモスクワ条約じょうやく締結ていけつされた。2010ねんにはだいよん戦略せんりゃく兵器へいき削減さくげん条約じょうやく締結ていけつされた。

国連こくれん総会そうかいでは1994ねんから2012ねんまで19ねん連続れんぞく核兵器かくへいき廃絶はいぜつ決議けつぎ採択さいたくしている。2009ねんアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくはじめて共同きょうどう提案ていあんこくとなった。2009ねんアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくのオバマ大統領だいとうりょうは、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく大統領だいとうりょうとしてははじめてかく廃絶はいぜつけた「核兵器かくへいきのない世界せかいかくなき世界せかい)」の演説えんぜつおこない、ノーベル平和へいわしょう受賞じゅしょうした。しかしアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく核兵器かくへいき保有ほゆうつづけることを言明げんめいした。ロシア、中国ちゅうごくかく放棄ほうき否定ひていした。2012ねんには核兵器かくへいき廃絶はいぜつ決議けつぎは184かこく賛成さんせい採択さいたくされた[13]

2010ねん4がつにはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく連邦れんぽう政府せいふロシア政府せいふだいいち戦略せんりゃく兵器へいき削減さくげん条約じょうやくからさらに核弾頭かくだんとう運搬うんぱん手段しゅだん削減さくげんするだいよん戦略せんりゃく兵器へいき削減さくげん条約じょうやく署名しょめいした。

核兵器かくへいき拡散かくさんじょうきょう[編集へんしゅう]

     核保有かくほゆうこく      NATOのかく共有きょうゆうこく      NPTのみ      核兵器かくへいき地帯ちたい

また、ある地域ちいきにおいて核兵器かくへいき実験じっけん使用しよう製造せいぞう生産せいさん取得しゅとく貯蔵ちょぞう配備はいびとう禁止きんしする条約じょうやく締結ていけつされることがあり、この条約じょうやくむすんだ地域ちいき核兵器かくへいき地帯ちたいばれる。

こうした核兵器かくへいき条約じょうやく嚆矢こうしとなったのは1967ねんメキシコシティラテンアメリカ諸国しょこくによって締結ていけつされたラテンアメリカおよびカリブ核兵器かくへいき禁止きんし条約じょうやくトラテロルコ条約じょうやく)であり、以後いご1985ねんには南太平洋みなみたいへいよう非核ひかく地帯ちたい条約じょうやく(ラロトンガ条約じょうやく)がオセアニア諸国しょこくあいだ[15]1995ねんには東南とうなんアジア核兵器かくへいき地帯ちたい条約じょうやく(バンコク条約じょうやく)が東南とうなんアジア諸国しょこくあいだで、1996ねんにはアフリカ核兵器かくへいき地帯ちたい条約じょうやく(ペリンダバ条約じょうやく)がアフリカ諸国しょこくあいだで、そして2006ねんには中央ちゅうおうアジア核兵器かくへいき地帯ちたい条約じょうやく(セメイ条約じょうやく)が中央ちゅうおうアジア諸国しょこくあいだでそれぞれ締結ていけつされ、南半球みなみはんきゅう中心ちゅうしん広大こうだい非核ひかく地帯ちたい地球ちきゅうじょうひろがることとなった。

かく戦略せんりゃく[編集へんしゅう]

各国かっこくかく戦略せんりゃく[編集へんしゅう]

実際じっさい問題もんだいとして核兵器かくへいき積極せっきょくてき使用しよう困難こんなん兵器へいきであり、その存在そんざい意義いぎ防衛ぼうえいじょうあるいは戦略せんりゃくじょうのものとなる。とくにアメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国ちゅうごくといった大国たいこくおも戦略せんりゃくてき目的もくてきのためにかく保持ほじしている。

一方いっぽうパキスタンのような比較的ひかくてき軍事ぐんじてき脆弱ぜいじゃくくには、最後さいご安全あんぜん保障ほしょうとしてかくたよかんがえをっている。韓国かんこく台湾たいわん、イラクなどもおな思想しそうっていたが、韓国かんこく台湾たいわんはアメリカの説得せっとく工作こうさくにより、イラクはイスラエルぐんによる原子げんし破壊はかいイラク原子げんしばくげき事件じけん)により、それぞれ開発かいはつ断念だんねんした。また北朝鮮きたちょうせんのように、かくカードをって譲歩じょうほみちびそうとする国家こっか存在そんざいする。イスラエルはこの中間ちゅうかんで、軍事ぐんじりょくはアメリカの援助えんじょもあってかなり強大きょうだい部類ぶるいはいるが、中東ちゅうとう紛争ふんそうふだとしてかくを(保有ほゆう事実じじつ明確めいかくにしていないこともふくめ)重視じゅうししている。

これらの(一応いちおう合理ごうりてき本来ほんらいの)目的もくてきのほかに、国威こくい高揚こうよう目的もくてきとしてかく開発かいはつおこな場合ばあいすくなくない。究極きゅうきょくてき軍事ぐんじてき自立じりつ目指めざせばかく必要ひつようになり、かくという先端せんたん技術ぎじゅつそのものも宇宙うちゅう開発かいはつ同様どうよう国民こくみん自尊心じそんしん称揚しょうよう手段しゅだんになるとかんがえられるからである。これは一部いちぶ強硬きょうこうかく武装ぶそうろんもの主張しゅちょうでもある。

みなみアフリカ共和きょうわこく核兵器かくへいき開発かいはつ配備はいびしながら、廃絶はいぜつしたことを公表こうひょうした唯一ゆいいつくにである。

上記じょうきのことを背景はいけいに、核兵器かくへいき最終さいしゅう兵器へいきばれることもある[16]

2014ねんクリミア危機ききいてロシアがかく使用しよう準備じゅんびしたことを示唆しさしたり、北極圏ほっきょくけんしま北方領土ほっぽうりょうどふく千島ちしま列島れっとう攻撃こうげきされ戦闘せんとう発生はっせいしたという仮定かていのもと核兵器かくへいき限定げんていてき先制せんせい使用しよう可能かのうせい想定そうていした演習えんしゅうおなじくロシアがおこなうなど、局地きょくちてき戦闘せんとうにおいても積極せっきょくてき核兵器かくへいき投入とうにゅう想定そうていしたケースは存在そんざいしている[17]アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくは2018ねん2がつ2にちかく戦略せんりゃく見直みなおしを発表はっぴょう小型こがた核兵器かくへいき開発かいはつした。核兵器かくへいき一度いちど炸裂さくれつすると非常ひじょう被害ひがいおおきくなるためむしろこの被害ひがいおおきさが「使つかえない兵器へいき」としてしまっているというかんがかたがあり、核兵器かくへいき小型こがたすれば「使つかえる兵器へいき」となるというかんがかたがあるともわれている[18][19]

日本にっぽんかく戦略せんりゃく[編集へんしゅう]

日本にっぽんだい世界せかい大戦たいせんなか原爆げんばく開発かいはつ理論りろん研究けんきゅうおこなっていた。広島ひろしま長崎ながさきへの原子げんしばくだん投下とうかひとつのきっかけに日本にっぽん降伏ごうぶくした。

1958ねん山田やまだひさ外務がいむ事務次官じむじかんは「防御ぼうぎょてきな」核兵器かくへいき保有ほゆうするオプションについて外務省がいむしょううち検討けんとうしているとちゅうにちアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく大使たいしダグラス・マッカーサー2せいつたえていた。この核兵器かくへいきソビエト連邦れんぽうからの侵攻しんこうたいするそなえとして対空たいくうミサイル搭載とうさいするとされていた。大使たいしジョン・フォスター・ダレス国務こくむ長官ちょうかんへの電報でんぽうにおいて、日本にっぽん世論せろんつよ反核はんかく感情かんじょう考慮こうりょすると首相しゅしょうきし信介しんすけ外相がいしょう藤山ふじやま愛一郎あいいちろう現時点げんじてんでは政策せいさく変更へんこうをする段階だんかいにないだろうとコメントしている[20]

わかいずみたかしは1964ねん中国ちゅうごくによるかく実験じっけん直後ちょくごに、「中共ちゅうきょうかく実験じっけん日本にっぽん安全あんぜん保障ほしょう」とだいするレポートを内閣ないかく調査ちょうさしつ現在げんざい内閣ないかく情報じょうほう調査ちょうさしつ)に提出ていしゅつした。若泉わかいずみは、日本にっぽんかく武装ぶそうはしないという国是こくぜつらぬいたうえで、原発げんぱつ開発かいはつ国産こくさんのロケット開発かいはつにより潜在せんざいてき核兵器かくへいき能力のうりょく保持ほじするべきであると主張しゅちょうした。1968、1970ねんには内閣ないかく調査ちょうさしつ構成こうせいの「日本にっぽんかく政策せいさくかんする基礎きそてき研究けんきゅう」を、1969ねんには外務省がいむしょうが「わがくに外交がいこう政策せいさく大綱たいこう」を極秘ごくひ報告ほうこくしょとして作成さくせいしており、それらのなかでも「核兵器かくへいき製造せいぞう経済けいざいてき技術ぎじゅつてきポテンシャルをつね保持ほじする」(外交がいこう政策せいさく大綱たいこう)と指摘してきされていた[21]

だい大戦たいせん日本にっぽん政府せいふは、「日本にっぽん戦争せんそうにおける世界せかい唯一ゆいいつ被爆ひばくくに」として、原子力げんしりょく平和へいわ利用りよう限定げんていし、核兵器かくへいき拡散かくさん防止ぼうし条約じょうやく (NPT) を批准ひじゅんし、国際こくさい原子力げんしりょく機関きかん (IAEA) の査察ささつれて、非核ひかくさん原則げんそく国是こくぜとした[22]。また1994ねん以降いこう国連こくれん総会そうかいに16ねん連続れんぞく核兵器かくへいき廃絶はいぜつ決議けつぎあん提出ていしゅつしている。

日本にっぽん日米にちべい安保あんぽ条約じょうやくもとづきアメリカによるかくかさ提供ていきょうされている。また非核ひかくさん原則げんそくひとつである「核兵器かくへいきませず」については検証けんしょうする手段しゅだんがなく、日米にちべいりょう政府せいふ秘密裏ひみつり核兵器かくへいきみをみとめていたこともわかっている(日米にちべい核持かくも問題もんだい)。

2006ねん12月25にち産経新聞さんけいしんぶんは、日本にっぽん政府せいふが「核兵器かくへいき国産こくさん可能かのうせいについて」との資料しりょう作成さくせいしていたことをほうじた。この資料しりょうなかでは「1〜2ねん期限きげん核兵器かくへいき国産こくさんすることは不可能ふかのう」であり、黒鉛こくえん減速げんそく建設けんせつ必要ひつようで「小型こがたばくだん試作しさくするまでに最低さいていでも2せんおくえん〜3せんおくえん予算よさん技術ぎじゅつしゃすうひゃくにん、3〜5ねん期間きかん必要ひつようで、かく実験じっけんせずに開発かいはつするとなると費用ひよう期間きかんさらえる」とされている[23]

憲法けんぽう議論ぎろん[編集へんしゅう]

核兵器かくへいき保有ほゆうについて1978ねん3月11にち衆議院しゅうぎいん予算よさん委員いいんかいで、憲法けんぽうじょう当時とうじだい9じょう範囲はんいで「自衛じえいのための最小限さいしょうげん範囲はんいにとどまるかぎり」禁止きんしされていないという政府せいふ見解けんかいされたことがある[24][25]

かく拡散かくさん[編集へんしゅう]

かく拡散かくさん防止ぼうし条約じょうやくにおいて、核保有かくほゆうこくによる核兵器かくへいき国際こくさい管理かんり提唱ていしょうされたが、この条約じょうやくはんして、非核ひかく保有ほゆうこく核兵器かくへいき保有ほゆうしていくことをかく拡散かくさんという。ただしかく拡散かくさん防止ぼうし条約じょうやく条約じょうやくである以上いじょう脱退だったいみとめられている。

秘密裏ひみつり核兵器かくへいき開発かいはつおこな可能かのうせい[編集へんしゅう]

核保有かくほゆうこくからなる「かくクラブ」(原子力げんしりょく供給きょうきゅうこくグループ)の国々くにぐにでは、包括ほうかつてきかく実験じっけん禁止きんし条約じょうやく (CTBT) に同意どういしているかかにかかわらず他国たこくあらたな核兵器かくへいき保有ほゆうみとめていない。とくアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく中心ちゅうしん地球ちきゅう規模きぼでのかく開発かいはつ阻止そし政策せいさくすすめており、そういったかくクラブこく証拠しょうこつかまれずに核弾頭かくだんとう生産せいさんや、運搬うんぱん手段しゅだんである弾道だんどうミサイル、巡航じゅんこうミサイルとう開発かいはつ運用うんよう継続けいぞくするのは困難こんなん状況じょうきょうといえる。

かく物資ぶっしかくかんする技術ぎじゅつ装置そうちは、たとえそれが平和へいわ利用りよう目的もくてきとする原子力げんしりょく発電はつでんようのものであると主張しゅちょうしても、国際こくさい原子力げんしりょく機関きかん (IAEA) のきびしい監視かんしでしか導入どうにゅうゆるされない。一部いちぶくに平和へいわ利用りよううたいながら核兵器かくへいき開発かいはつ使用しようするのではないかとつねうたがいをたれており、国際こくさいてきかく問題もんだい中心ちゅうしん課題かだいとなっている。

可能かのうせい検討けんとう[編集へんしゅう]

かく物質ぶっしつ
ソビエト連邦れんぽう崩壊ほうかいにある程度ていどりょう精製せいせいかく物質ぶっしつ不法ふほう手段しゅだんされたという真実味しんじつみびたうわさがあり[よう出典しゅってん]、それを裏付うらづけるようにソ連それん時代じだいかく科学かがくしゃがソビエト崩壊ほうかい大量たいりょう海外かいがいへと流出りゅうしゅつしていた時期じき[いつ?]がある。ウラン鉱石こうせきそのものは、たとえば日本にっぽんでもれるように世界せかい各地かくち採掘さいくつ可能かのうなため、入手にゅうしゅそのものは可能かのう推察すいさつできる。
精製せいせい施設しせつ
核兵器かくへいきとして使つかえるだけの精製せいせいたか核兵器かくへいききゅうかく物質ぶっしつるには、ウランを濃縮のうしゅくするか、プルトニウム生産せいさん生産せいさんしたプルトニウムを精製せいせいする必要ひつようがある。ウラン濃縮のうしゅくにはおおがかりな設備せつび必要ひつようなため、かくクラブの監視かんしくぐけて秘密裏ひみつり建造けんぞう運転うんてんすることはきわめて困難こんなんである。また、精製せいせい必要ひつようとなる莫大ばくだい電力でんりょくまかなうために発電はつでんしょ建設けんせつすれば電力でんりょく需要じゅよう不釣合ふつりあいいな発電はつでん施設しせつ保有ほゆうすることになり、疑念ぎねんけられることになる。兵器へいききゅうウランの生産せいさんせいきわめてひくく、ウラン原爆げんばく一発いっぱつ生産せいさんするにも多額たがく資金しきんなが年月としつき必要ひつようであるが、一方いっぽう失敗しっぱいりつきわめてひく信頼しんらいせいたかうえ構造こうぞう単純たんじゅん寿命じゅみょうながいことから、一発いっぱつだけでもなんじゅうねんにわたって仮想かそう敵国てきこく恫喝どうかつすることができる。他方たほう単価たんかきわめてたかいことから大量たいりょう生産せいさんにはかず、現在げんざい配備はいびされている核兵器かくへいき大量たいりょう生産せいさん可能かのう設備せつびちいさくむプルトニウムを使用しようするものがほとんどである。
ウラン濃縮のうしゅくだい電力でんりょく消費しょうひする遠心えんしん分離ぶんりほうではなくレーザーほうもちいればてい消費しょうひ電力でんりょく実現じつげん可能かのうであるという見方みかたもある[だれによって?]が、レーザーほう自体じたい実験じっけんしつレベルでの研究けんきゅうとどまっているため、実際じっさい消費しょうひ電力でんりょく不明ふめいである。かりにレーザーほうてい消費しょうひ電力でんりょくであっても、高度こうど技術ぎじゅつ導入どうにゅう必要ひつようなのはたしかである。また、実験じっけんしつレベルでは実現じつげん可能かのうであっても、兵器へいき工業こうぎょうてき生産せいさん手段しゅだんとしての量的りょうてき実用じつようせいべつ問題もんだいである。なお、天然てんねんウランちゅうのウラン235はわずか0.7%であり、兵器へいきようにはすくなくとも濃縮のうしゅく80%以上いじょう実用じつようてきには90%がのぞましい。他方たほう発電はつでん燃料ねんりょう濃縮のうしゅくは3%から5%程度ていどであり、まったくとってよいほどの別物べつものである。この濃縮のうしゅくおおきなちがいは特定とくてい国家こっかのウランのかく技術ぎじゅつ研究けんきゅう開発かいはつ平和へいわ目的もくてきであるか、軍事ぐんじ目的もくてきであるかをじょう大切たいせつである。
実証じっしょう実験じっけん
かく爆発ばくはつ装置そうち兵器へいきとして完成かんせいするには、すくなくともかく爆発ばくはつ実験じっけんなどの実証じっしょう実験じっけん不可欠ふかけつであり、偵察ていさつ衛星えいせいこう精度せいど地震じしんけい空中くうちゅう核分裂かくぶんれつ反応はんのう由来ゆらいガスの収集しゅうしゅうなどの監視かんし技術ぎじゅつ発達はったつした現在げんざいでは、おおくの痕跡こんせきのこかく実験じっけん秘密裏ひみつりでの実施じっし困難こんなんであるとされる。
臨界りんかいぜんかく実験じっけん
アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは1990年代ねんだいから臨界りんかいいたらない「臨界りんかいぜんかく実験じっけん」という核兵器かくへいき開発かいはつほう導入どうにゅうされ、核兵器かくへいき能力のうりょく精度せいど向上こうじょうとすでにある核兵器かくへいき信頼しんらいせい検証けんしょうをしている[26]
ロシアでも20世紀せいきまつから臨界りんかいぜんかく実験じっけんおこなっている[27] とされるが、これらはともかぞれないほどのかく爆発ばくはつ実験じっけんときわめて高度こうどかく物理ぶつりがく知見ちけんもとで、コンピュータ・シミュレーション技術ぎじゅつたすけがあってはじめて実現じつげんした成果せいかである。

核兵器かくへいき平和へいわ利用りよう[編集へんしゅう]

核兵器かくへいききわめて密集みっしゅうした部分ぶぶん多大ただいなエネルギーを集中しゅうちゅうすることが可能かのうであり、この性質せいしつ利用りようした平和へいわ利用りよう模索もさくされている。たとえば、NASA地球ちきゅうのすべての生物せいぶつにとって脅威きょういとなり小惑星しょうわくせい軌道きどうえる核弾頭かくだんとう搭載とうさいする宇宙船うちゅうせん設計せっけいすすめてきた[28]地球ちきゅう小惑星しょうわくせい巨大きょだい隕石いんせき)が衝突しょうとつする可能かのうせいしょうじた場合ばあい現在げんざい想定そうてい可能かのう回避かいひ手段しゅだん核兵器かくへいき利用りようしかない。ただし、小惑星しょうわくせい爆破ばくはさせる場合ばあいたん細別さいべつするだけではふたた重力じゅうりょくによって集合しゅうごうしてしまうので、個々ここ破片はへん軌道きどう八方はっぽうらす高度こうどなシミュレーションを必要ひつようとする[29]小惑星しょうわくせいおおきな破片はへん八方はっぽう飛散ひさんする状況じょうきょう大変たいへん危険きけんであるので、現実げんじつてき方法ほうほう小惑星しょうわくせい破壊はかい最小さいしょうにして軌道きどう衝突しょうとつ防止ぼうしできる程度ていどまでわずかにずらすことである。

また、核分裂かくぶんれつ連鎖れんさ反応はんのう一定いっていのレベルでおさえ、臨界りんかい制御せいぎょすることによって、かく爆発ばくはつともなえなわずねつエネルギーのみを産出さんしゅつする原子力げんしりょく発電はつでんがある。ただし、スリーマイルとう原子力げんしりょく発電はつでんしょ事故じこチェルノブイリ原子力げんしりょく発電はつでんしょ事故じこ福島ふくしまだいいち原子力げんしりょく発電はつでんしょ事故じこ代表だいひょうされるように、いかに対策たいさく施工しこうしても放射線ほうしゃせんともな放射能ほうしゃのう広域こういき地域ちいき汚染おせんする危険きけんせいはらんでいる。

また、かつては核兵器かくへいき巨大きょだい発破はっぱととらえ、だい規模きぼ土木どぼく工事こうじ応用おうようすることも検討けんとうされていた。平和へいわてきかく爆発ばくはつばれるこの計画けいかくは、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく、ソビエト連邦れんぽう両国りょうこく検討けんとうならびに実験じっけんおこなわれ、とくにソビエト連邦れんぽうでは積極せっきょくてき使用しよう検討けんとうされていた。この両国りょうこく以外いがいにも、だい2パナマ運河うんが計画けいかくクラ地峡ちきょう運河うんが計画けいかくなどで使用しよう検討けんとうされ、エジプト西部せいぶカッターラ低地ていち人工じんこうみずうみ計画けいかくでは詳細しょうさい検討けんとうおこなわれたことがある[30] が、すべて放射能ほうしゃのう汚染おせん危惧きぐにより中止ちゅうしされた。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ たとえば、U-234られるように核兵器かくへいき必要ひつようなウラン鉱石こうせきドイツから日本にっぽん運搬うんぱんする計画けいかく存在そんざいした(日本にっぽん原子げんしばくだん開発かいはつ参照さんしょう)。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

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  3. ^ 仁科にしな芳雄よしお博士はかせ生誕せいたん120周年しゅうねん記念きねん講演こうえんかい 日本にっぽん現代げんだい物理ぶつりがくちち 仁科にしな芳雄よしお博士はかせかがやかしき業績ぎょうせき―ウラン-237と対称たいしょう核分裂かくぶんれつ発見はっけんひょう関連かんれん事項じこう年表ねんぴょう(p.40)”. 仁科にしな記念きねん財団ざいだん(2010ねん12がつ). 2018ねん2がつ12にち閲覧えつらん
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  7. ^ NISHINA Memorial Foundation 2008 - "Fission Products of Uranium produced by Fast Neutrons(p.16)”. 仁科にしな記念きねん財団ざいだん. 2018ねん2がつ12にち閲覧えつらん
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  18. ^ かくは「使つかえぬ兵器へいき」から「使つかえる兵器へいき」へ変貌へんぼう 被害ひがい極小きょくしょうも…「心理しんりてきハードルがった」おそ - 産経さんけいニュース 2016ねん5がつ29にち配信はいしん 2018ねん3がつ4にち閲覧えつらん
  19. ^ トランプ、先制せんせいかく攻撃こうげきいち 小型こがた核弾頭かくだんとう開発かいはつ表明ひょうめい - ニューズウィーク日本語にほんごばん 2018ねん2がつ5にち配信はいしん 2018ねん3がつ4にち閲覧えつらん
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関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]