こおり

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
うみごおり こおりみずよりも密度みつどひくいため、内部ないぶみずのこしたまま、表面ひょうめんから氷結ひょうけつする。
たき凍結とうけつしたもの(シビレさん不動滝ふどうたき)。

こおり(冰、こおり)とは、固体こたい状態じょうたいにあるみずのこと。

なお、天文学てんもんがくでは宇宙うちゅう空間くうかん存在そんざいする一酸化いっさんか炭素たんそ二酸化炭素にさんかたんそメタンなどみず以外いがいてい分子ぶんし物質ぶっしつ固体こたいをもこおり誤解ごかいけるためには「○○のこおり」)とぶこともある。また惑星わくせい科学かがくでは、天王星てんのうせい海王星かいおうせい内部ないぶ存在そんざいする高温こうおん高密度こうみつどみずや、アンモニア液体えきたいのことをこおりぶことがある。さらに日常にちじょうでも、固体こたい二酸化炭素にさんかたんそドライアイスぶ。

この記事きじでは、みず固体こたいあつかう。

こおり特徴とくちょう[編集へんしゅう]

あつこおり たてじく温度おんど摂氏せっし絶対温度ぜったいおんど)、よこじく圧力あつりょく (GPa) をった。1 GPa は大気たいきあつの1まんばいである。たとえば、10 GPa ではすうひゃくという高温こうおんこおりVIIが存在そんざいすることがれる。
結晶けっしょう
無色むしょく透明とうめいみず以外いがい不純物ふじゅんぶつ空気くうきじらない場合ばあい)で、六方ろっぽうあきらけい結晶けっしょうつ。融点ゆうてん通常つうじょう気圧きあつ摂氏せっし0。ただし、圧力あつりょくえることであい変化へんかこし、結晶けっしょう構造こうぞう物理ぶつりてき性質せいしつがある、様々さまざまこうあつしょうごおりになることがられている。この場合ばあい我々われわれ普段ふだんにする「普通ふつうの」こおりは「こおりI」とばれる。2021ねん現在げんざい圧力あつりょくたか状態じょうたいにおいてこおりIIからこおりXIX(19)まで発見はっけんされている[1][2]とくに、きわめてたか圧力あつりょくでは、水素すいそ結合けつごうちぢんで水分すいぶん配列はいれつわる。このように様々さまざまそう存在そんざいすることをかたちという。
ねつ
こおり特異とくいてき凝固ぎょうこねつ融解ゆうかいねつおおきい。たとえば融解ゆうかいするときに、潜熱せんねつとして1キログラムあたりやく 80 kcal (333.5 kJ) のねつ周囲しゅういからうばう。これはどうりょうみずを0℃から80℃まであたためることができるほどの熱量ねつりょうである。ゆきべると体力たいりょく消耗しょうもうするとして、かんでは(とく遭難そうなんどき禁忌きんきとされている。また、こおり表面ひょうめん水分すいぶん結合けつごう不完全ふかんぜんベアリングボールのようにころがりやすく、こおり表面ひょうめんすべりやすい。この現象げんしょうは2018ねん5がつドイツマックス・プランク研究所けんきゅうじょ永田ながた勇樹ゆうきらのグループによって解明かいめいされた[3][4]。ー7℃でこの性質せいしつもっとつよあらわれ、スケートスキーカーリングそりなどはこの性質せいしつかしている。また、こおりはじめるとぎゃくすべりにくくなる。従来じゅうらいこおり表面ひょうめんすべ仕組しくみは圧力あつりょくによる界面かいめん融解ゆうかい説明せつめいされてきたが、ぞう氷上ひかみハイヒールいてっても圧力あつりょく大幅おおはば不足ふそくする。
体積たいせき
通常つうじょう気圧きあつにおいてこおさい体積たいせきやく11ぶんの1増加ぞうかする。すなわち、比重ひじゅうが0.9168 とちいさくなり、みずく。物質ぶっしつ温度おんどひくくなるほど分子ぶんし振動しんどうちいさくなるため、通常つうじょうであれば温度おんどひくくなるほど密度みつどおおきくなり、したがってしょうよりもえきしょうのほうが密度みつどおおきく、えきしょうよりもかたしょうのほうが密度みつどたかい。このようにかたしょうほうえきしょうよりも密度みつどひく物質ぶっしつ非常ひじょうめずらしい。これはえきしょう水分すいぶん水素すいそ結合けつごう強固きょうこむすびついており、かたしょう場合ばあいよりも分子ぶんしあいだ距離きょりちいさいことが原因げんいんである。また、密閉みっぺいされた状態じょうたいこおると周囲しゅうい物質ぶっしつし、とき破壊はかいする。たとえばいわ隙間すきまみずはいんでこおりになると、いわ破壊はかいする。生物せいぶつ細胞さいぼう凍結とうけつすると破壊はかいされ、生物せいぶつ凍傷とうしょう凍死とうし原因げんいんとなる。冬季とうき寒冷かんれいでは凍結とうけつによる水道すいどうかん破裂はれつふせぐため、夜間やかん水抜みずぬきせんもちいてみず冷気れいきおよばない地中ちちゅうとし、凍結とうけつふせぐ。清涼飲料水せいりょういんりょうすいるいかんにも「こおらせないでください」という注意ちゅういきがかれている。みずけた炭酸たんさんみずこおると気体きたいとしてされてしまい、炭酸たんさんすい容器ようきれてこおらせると爆発ばくはつする危険きけんがある。
不純物ふじゅんぶつ
液体えきたい固体こたいになるとき溶解ようかいしている物質ぶっしつ結晶けっしょう構造こうぞうくわわらずに濃縮のうしゅくされる。冷蔵庫れいぞうこなどでこおりつくると、内部ないぶしろ気泡きほうのこされるのはこのためで、気泡きほうちゅうには、けていた空気くうき二酸化炭素にさんかたんそやその不純物ふじゅんぶつ)がめられている。一方いっぽう透明とうめい部分ぶぶん不純物ふじゅんぶつすくない、純度じゅんどたかみずになっている。透明とうめいこおりつくるためには、なるべく純粋じゅんすいみずをゆっくりこおらせる必要ひつようがある。一般いっぱんに、いち煮沸しゃふつして気体きたいしたり、だい部分ぶぶん凍結とうけつした段階だんかい不純物ふじゅんぶつあつまったみず部分ぶぶんてたりするなどの方法ほうほうられる(濃縮のうしゅくされたほうようがある場合ばあいは、凍結とうけつ濃縮のうしゅくほうばれる)。

こおり製造せいぞう[編集へんしゅう]

こおりには、河川かせん湖水こすい冬季とうき氷結ひょうけつしたものして保存ほぞん利用りようする「天然てんねんごおり」と、機械きかいによって製造せいぞうされる「人造じんぞうごおり」とがある。 ながらく人類じんるい天然てんねんごおりのみを利用りようしてきたが、19世紀せいき科学かがく技術ぎじゅつ発達はったつにより人造じんぞうごおりあらわれると、衛生えいせいめん・コストのてん天然てんねんごおり利用りよう主流しゅりゅうではなくなった。

我々われわれみずをすれば気温きおんがることをっているが、これはみず気化きかするさいねつうばう(気化きかねつ)ことによってこる。機械きかいによる製氷せいひょう気化きかねつによる冷却れいきゃく同様どうよう原理げんり利用りようされる。

1748ねん手回てまわしき減圧げんあつ装置そうちもちいることによるジエチルエーテル気化きかねつ利用りようした製氷せいひょうスコットランドウィリアム・カレンおこなったのが人造じんぞうごおりのはじまりとされる[5][6]

1834ねんには、エーテル利用りようしたコンプレッサーしき製氷せいひょう特許とっきょがアメリカのジェイコブ・パーキンスによってられている[5][6]

日本にっぽんでは、明治めいじ以降いこう外国がいこくじん居留きょりゅう小規模しょうきぼ製氷せいひょうおこなわれるようになり、1883ねん明治めいじ16ねん東京とうきょう製氷せいひょう株式会社かぶしきがいしゃ設立せつりつされている(当初とうしょ製氷せいひょう能力のうりょくは、いちにちたり6t)。

こおり利用りよう[編集へんしゅう]

こおり冷却れいきゃくざいとして複数ふくすうすぐれた性質せいしつっている。

  • 融解ゆうかいねつおおきい - こおり融解ゆうかいねつは333.5J/gとかなりおおきく、すくない重量じゅうりょう効率こうりつてき冷却れいきゃく効果こうかられる。
  • 融点ゆうてん十分じゅうぶんひくく、かつひくぎない - 融点ゆうてんが0であるため0未満みまんまで冷却れいきゃくされにくく、冷却れいきゃく対象たいしょう凍結とうけつさせにくい。細菌さいきん繁殖はんしょくおさえつつ、細胞さいぼう組織そしき水分すいぶん凍結とうけつによって破壊はかいされること回避かいひ出来できるため、食品しょくひん冷却れいきゃくしても風味ふうみ変化へんかおさえられる。
  • 安全あんぜんである - 上述じょうじゅつ性質せいしつにより人体じんたいれても凍結とうけつ危険きけんせいひくい。また、けてもみずであるため毒性どくせい物質ぶっしつとならず、清潔せいけつみずつくれば食品しょくひん直接ちょくせつれる用途ようと直接的ちょくせつてき食用しょくようにも使つかえる。
  • 入手にゅうしゅ処分しょぶん容易ようい - みず家庭かていよう冷凍庫れいとうこ程度ていど設備せつび製造せいぞう出来できるため、一般いっぱん家庭かていでも入手にゅうしゅ容易ようい近代きんだい以前いぜんでもゆき氷河ひょうがなど自然しぜんかいこおり利用りようられた。処分しょぶんけたみずてるだけでよい。

以上いじょう性質せいしつからおも使つかての冷却れいきゃくざいとして、きわめて広範こうはん用途ようと使用しようされている。

食用しょくよう[編集へんしゅう]

冷却れいきゃくよう[編集へんしゅう]

  • 冷蔵庫れいぞうこ - 初期しょき冷蔵庫れいぞうこは、たん断熱だんねつせいのある筐体きょうたい天井てんじょう部分ぶぶん巨大きょだいこおりめてやすだけのものであった。現在げんざいアイスボックスちかく、定期ていきてきこおりからこおりとどけてもらう必要ひつようがあった。現在げんざいにおいても電気でんき冷蔵庫れいぞうこ保存ほぞんした場合ばあい食材しょくざいによっては特有とくゆうにおいがつく場合ばあいがあり、こおり冷蔵庫れいぞうこもちいられるれいもある。
  • 生鮮せいせん食品しょくひん鮮度せんど維持いじ - 生鮮せいせん食品しょくひんとく魚介ぎょかいるい)を輸送ゆそうするさい梱包こんぽうくだいたこおり充填じゅうてんする。沿岸えんがん漁業ぎょぎょうでは、漁船ぎょせん船倉ふなぐらくだいたこおりんで出航しゅっこうするため、おおきな漁港ぎょこうでは岸壁がんぺきこおりおくるコンベヤダクトがそなえられている。
  • 人体じんたい冷却れいきゃく - 発熱はつねつなどに氷枕こおりまくら氷嚢ひょうのう)として冷却れいきゃくおこなう。
  • アイシング

その[編集へんしゅう]

こおり利用りよう歴史れきし[編集へんしゅう]

人為じんいてき冷却れいきゃく効果こうか技術ぎじゅつ登場とうじょうするまで、こおり自身じしん唯一ゆいいつ冷却れいきゃくざいであったため、冬季とうき寒冷かんれいにてられた天然てんねんごおりかさないよう保管ほかんする努力どりょくこうじられた。保管ほかん方法ほうほうとして、地下ちか洞窟どうくつおくなどに空間くうかんつくり、冷却れいきゃく効果こうかようと大量たいりょうこおり保管ほかんした。また、断熱だんねつ効果こうかるためオガクズなどももちいられた。

日本にっぽんではこれを氷室ひむろ(ひむろ)、英語えいごではアイスハウスとぶ。歴史れきしてきには紀元前きげんぜん1780ねんごろメソポタミア北部ほくぶテルカ使つかわれた記録きろくがある[9]

昨今さっこんでは、ふゆった大量たいりょう氷雪ひょうせつ保管ほかんしておいて夏期かき冷房れいぼう利用りようしようとするこころみや、気温きおんひく電力でんりょく需要じゅようすくない(そのため電力でんりょく料金りょうきんやすくなる)夜間やかん製氷せいひょうしておき、昼間ひるま冷房れいぼう役立やくだてようとするサービスなどが普及ふきゅうしつつある。

函館はこだてごおり[編集へんしゅう]

日本にっぽんにおいて、ふゆ以外いがいこおりやしたものめるようになるのは、明治めいじになってからになる。中川なかがわ嘉兵衛かへえという実業じつぎょうが、明治めいじ4ねん北海道ほっかいどう函館はこだてはじめて天然てんねんごおりこおり事業じぎょう成功せいこうしたことにはじまる。嘉兵衛かへえはまず、富士山ふじさん山麓さんろくに500つぼこおりり、そこからやく2000天然てんねんごおりることに成功せいこうする。しかしこのこおりは、江尻えじりこう静岡しずおか)までの8やく31km)はうまで、その帆船はんせんりて一般いっぱん貨物かもつの2ばい運賃うんちん横浜よこはままではこんだものの、横浜よこはま到着とうちゃくにはすべけてみずになってしまっていた。こののち2年間ねんかん休業きゅうぎょうしたのち、諏訪湖すわこ日光にっこう釜山ぷさん青森あおもりからと、毎年まいとし場所ばしょえてこおりり、横浜よこはまへと運搬うんぱんしたがいずれも失敗しっぱいわった。しかし、嘉兵衛かへえあきらめることなく、函館はこだてわたり、6かいこおり挑戦ちょうせんした。このとし温暖おんだんであったため、わずかなこおりしかれず、250トンのこおり横浜よこはま輸送ゆそうすることが出来できたものの、採算さいさんれなかった。しかしこれに手応てごたえをかんじ、明治めいじ2ねん函館はこだて五稜郭ごりょうかく外濠そとぼりけ、亀田川かめだがわみずれて7かいこおりおこなった。この7度目どめ挑戦ちょうせんにしてやっと事業じぎょう成功せいこう明治めいじ5ねん(1872ねん)の『新聞しんぶん雑誌ざっし』には、「製氷せいひょうかい恩人おんじん――中川なかがわ嘉兵衛かへえ」の見出みだしで、

昨夏さくなつ横浜よこはまこおり会社かいしゃよりこおりし、其価はなはやす衆人しゅうじん賞美しょうび大方おおかたならず。(中略ちゅうりゃく文政ぶんせい天保てんぽうさいに、奢侈しゃしきわめし貴人きじん富豪ふごうだれらざるところ一味いちみを、いち貧生ひんせいにして飽までしょう受すること、明代あきよ余沢よたくならずや。

べられ、その事業じぎょう称賛しょうさんされている。これまで簡単かんたんれられなかった夏場なつばこおりが、やすはいるようになり、人々ひとびと夏場なつばつめたいものにふれるはじまりになった。また明治めいじ7ねん(1874ねん)の『東京日日新聞とうきょうにちにちしんぶん』においても、函館はこだて天然てんねんごおり採取さいしゅげられ、功績こうせき称賛しょうさんされている。

こおり大功たいこうあることは、だいいち熱病ねつびょうには必要ひつよう薬品やくひんにて、氷室ひむろありし以来いらい炎症えんしょうたすけしことすくなからず。だい暑中しょちゅうじんこころよくし、だいさん我国わがくにいち産物さんぶつけり

製氷せいひょう事業じぎょう病人びょうにんねつさましとして、またあつなつ飲食いんしょくようとして、人々ひとびと歓迎かんげいされた。

近年きんねん需要じゅよう動向どうこう[編集へんしゅう]

1980年代ねんだいから1990年代ねんだいにかけて、飲食いんしょくてん業務ぎょうむよう自動じどう製氷せいひょう普及ふきゅうしたため、食用しょくようごおりじゅんこおりあつか業者ぎょうしゃ販売はんばい不振ふしんおちいっていた[10]。しかし、2013ねんコンビニエンスストアきたてコーヒー登場とうじょうしたことによって、ふたた食用しょくようごおり需要じゅよう上昇じょうしょうしている[10]近年きんねんのかきごおりブームによる需要じゅようでふわふわかんたのしめるこおりとして、またウイスキーオン・ザ・ロックさいもちいられる、こう品質ひんしつでほとんど無味むみ無臭むしゅうこおりとして、製氷せいひょう工場こうじょうつくられたじゅんこおりもとめられるようになってきた。

自然しぜんかいこおり[編集へんしゅう]

蔵王ざおう連峰れんぽう樹氷じゅひょう山形やまがたけん
たき水滴すいてき凍結とうけつして様々さまざま造形ぞうけい形作かたちづくることがある。

大気たいきちゅう[編集へんしゅう]

よこびた氷柱つらら北海道ほっかいどう

地上ちじょう[編集へんしゅう]

海上かいじょう[編集へんしゅう]

地球ちきゅうがい[編集へんしゅう]

あい変化へんか[編集へんしゅう]

1気圧きあつ環境かんきょうでは、こおりは0℃以上いじょう溶解ようかいしてみずになり、みずは0℃以下いか凝固ぎょうこしてこおりになる。611.657Pa以下いか気圧きあつでは、温度おんど上昇じょうしょうするとこおり水蒸気すいじょうき昇華しょうかする。

こおりみず水蒸気すいじょうきは、611.657Paの圧力あつりょく、273.16K(0.01℃)の三重みえてん共存きょうぞんすることができる[11][12]

加圧かあつおおくの液体えきたいは、圧力あつりょく分子ぶんし固定こていすることから高温こうおんでも凝固ぎょうこする。しかし、下図したずの100MPa周辺しゅうへんみず場合ばあいつよ水素すいそ結合けつごうによって0℃以下いかけている。この高圧こうあつでのこおり融解ゆうかいは、氷河ひょうが移動いどう寄与きよするとかんがえられている[13]

こおり結晶けっしょう構造こうぞうは、2021ねん現在げんざい20しゅかたち[1][2]様々さまざま密度みつどあきらしつごおり英語えいごばん判明はんめいしている。

対数たいすう線形せんけい みず圧力あつりょく温度おんどそうあおいSolidこおりローマ数字すうじこおりかたちしめす。
あきらしつごおり
あきらしつごおり(またはアモルファスごおり)は分子ぶんし配列はいれつ長距離ちょうきょり秩序ちつじょアモルファス状態じょうたいこおりことである。あきらしつごおり密度みつどによって3つの形態けいたいけられる。大気たいきあつ形成けいせいされたてい密度みつどあきらしつごおり(LDA)や、よりたか圧力あつりょく形成けいせいされた高密度こうみつどあきらしつごおり(HDA)およびちょう高密度こうみつどあきらしつごおり(VHDA)である。
宇宙うちゅう空間くうかんでは、地球ちきゅうじょうもっと優勢ゆうせいろくぽうあきらけいこおり非常ひじょうにまれで、あきらしつごおり一般いっぱんてきである。しかし、火山かざん活動かつどうによってろくぽうあきらけいこおり形成けいせいされる可能かのうせいがある[14]
こおりかたち
一般いっぱんてきろくぽうあきらけいこおりであるこおりIhしょうはじめ、こおりIcしょうこおりIIこおりIIIこおりIVこおりVこおりVIこおりVIIこおりVIIIこおりIXこおりXこおりXIこおりXIIこおりXIIIこおりXIVこおりXVこおりXVIこおりXVIIこおりXVIIIこおりXIXの20しゅ発見はっけんされている。2018ねんにはダイヤモンドちゅうこおりVIIが発見はっけんされ、このことから、国際こくさい鉱物こうぶつがく連合れんごうこおりVIIを鉱物こうぶつとした[15]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 星野ほしのリゾート トマム北海道ほっかいどう占冠しむかっぷむら)が厳冬げんとう設営せつえいする。「クールなゆめ られそう」朝日新聞あさひしんぶん夕刊ゆうかん2019ねん1がつ22にち(1めん)2019ねん1がつ24にち閲覧えつらん

出典しゅってん [編集へんしゅう]

  1. ^ a b Yamane, Ryo; Komatsu, Kazuki; Gouchi, Jun; Uwatoko, Yoshiya; Machida, Shinichi; Hattori, Takanori; Ito, Hayate; Kagi, Hiroyuki (2021-2-18). “Experimental evidence for the existence of a second partially-ordered phase of ice VI”. Nature Communications 12 (1): 1129. doi:10.1038/s41467-021-21351-9. ISSN 2041-1723. 
  2. ^ a b 低温ていおんだかあつあたらしいこおりそうこおりXIX)を発見はっけん』(プレスリリース)東京大学とうきょうだいがく大学院だいがくいん理学りがくけい研究けんきゅう理学部りがくぶ、2021ねん2がつ19にちhttps://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/info/7238/2021ねん2がつ22にち閲覧えつらん 
  3. ^ Weber, Bart; Nagata, Yuki; Ketzetzi, Stefania; Tang, Fujie; Smit, Wilbert J.; Bakker, Huib J.; Backus, Ellen H. G.; Bonn, Mischa et al. (2018-06-07). “Molecular Insight into the Slipperiness of Ice”. The Journal of Physical Chemistry Letters 9 (11): 2838–2842. doi:10.1021/acs.jpclett.8b01188. https://doi.org/10.1021/acs.jpclett.8b01188. 
  4. ^ チコちゃんにしかられる!「拡大かくだいばんSP!イチョウ並木なみきこおりなぞ・イラスト一挙いっきょ公開こうかい!」”. TVでたぞう (2019ねん12月27にち). 2019ねん12月30にち閲覧えつらん
  5. ^ a b 製氷せいひょう発明はつめいしたひとうごかした、あつ意志いし”. WIRED Japan. 2016ねん2がつ5にち閲覧えつらん
  6. ^ a b けゆくこおり使つかっていた大正たいしょう昭和しょうわ冷蔵庫れいぞうこ わるキッチン(だい15かい)~やす(へん”. 2016ねん2がつ5にち閲覧えつらん
  7. ^ "Unique ice pier provides harbor for ships," Antarctic Sun. 8 January 2006; McMurdo Station, Antarctica.
  8. ^ Makkonen, L. (1994) "Ice and Construction". E & FN Spon, London. ISBN 0-203-62726-1
  9. ^ Stephanie Dalley (1 January 2002). Mari and Karana: Two Old Babylonian Cities. Gorgias Press LLC. p. 91. ISBN 978-1-931956-02-4. https://books.google.com/books?id=_oTh51M5XF4C&pg=PA91 
  10. ^ a b “コンビニ「こおり特需とくじゅ」 コーヒーようカップ増産ぞうさん札幌さっぽろ工場こうじょうフル稼働かどう. 北海道新聞ほっかいどうしんぶん (北海道新聞社ほっかいどうしんぶんしゃ). (2014ねん8がつ7にち). http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sapporo/555554.html 
  11. ^ International Equations for the Pressure along the Melting and along the Sublimation Curve of Ordinary Water Substance W. Wagner, A. Saul and A. Pruss (1994), J. Phys. Chem. Ref. Data, 23, 515.
  12. ^ Review of the vapour pressures of ice and supercooled water for atmospheric applications. D. M. Murphy and T. Koop (2005) Quarterly Journal of the Royal Meteorological Society, 131, 1539.
  13. ^ National Snow and Data Ice Center, "The Life of a Glacier"
  14. ^ Chang, Kenneth (2004ねん12月9にち). “Astronomers Contemplate Icy Volcanoes in Far Places”. The New York Times. http://www.nytimes.com/2004/12/09/science/09ice.html 2012ねん7がつ30にち閲覧えつらん 
  15. ^ Tschauner, O.; Huang, S.; Greenberg, E.; Prakapenka, V. B.; Ma, C.; Rossman, G. R.; Shen, A. H.; Zhang, D. et al. (2018-03-09). “Ice-VII inclusions in diamonds: Evidence for aqueous fluid in Earth’s deep mantle” (英語えいご). Science 359 (6380): 1136–1139. doi:10.1126/science.aao3030. ISSN 0036-8075. PMID 29590042. https://science.sciencemag.org/content/359/6380/1136. 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]