牛乳 ぎゅうにゅう の脂肪酸 しぼうさん 組成 そせい [3] 100gあたり
総 そう 脂肪 しぼう
3.25g
飽和 ほうわ 脂肪酸 しぼうさん 酪酸 (4:0)
カプロン酸 さん (6:0)
カプリル酸 さん (8:0)
カプリン酸 さん (10:0)
ラウリン酸 さん (12:0)
ミリスチン酸 さん (14:0)
パルミチン酸 さん (16:0)
ステアリン酸 さん (18:0)
1.865g0.075g
0.075g
0.075g
0.075g
0.077g
0.297g
0.829g
0.365g
一価 いっか 不 ふ 飽和 ほうわ 脂肪酸 しぼうさん オレイン酸 さん (18:1)
0.812g0.812g
多 た 価 あたい 不 ふ 飽和 ほうわ 脂肪酸 しぼうさん リノール酸 さん (18:2)
α あるふぁ -リノレン酸 さん (18:3)
0.195g0.12g
0.075g
エネルギー比 ひ [3]
タンパク質 たんぱくしつ
20%
脂肪 しぼう
47%
糖分 とうぶん
33%
牛乳 ぎゅうにゅう (ぎゅうにゅう、英 えい : (Cow's) Milk )とは、ウシ (牛 うし )の乳汁 にゅうじゅう である。栄養 えいよう 価 か が高 たか く、様々 さまざま な乳製品 にゅうせいひん の原料 げんりょう や、菓子 かし や料理 りょうり の材料 ざいりょう に利用 りよう 出来 でき る。乳 ちち 等 とう 省令 しょうれい では種類 しゅるい 別 べつ 「牛乳 ぎゅうにゅう 」を指 さ す。直接 ちょくせつ 飲用 いんよう する目的 もくてき で販売 はんばい する牛 うし の乳 ちち をいい、生乳 せいにゅう 100%、成分 せいぶん 無 む 調整 ちょうせい で、乳 ちち 脂肪 しぼう 分 ぶん 3.0%以上 いじょう 、無 む 脂 あぶら 乳 ちち 固形 こけい 分 ぶん 8.0%以上 いじょう のものをいう。 成分 せいぶん 無 む 調整 ちょうせい とは、生乳 せいにゅう を殺菌 さっきん して牛乳 ぎゅうにゅう を製造 せいぞう する工程 こうてい で成分 せいぶん をまったく調整 ちょうせい していないことである。使用 しよう できる原料 げんりょう は生乳 せいにゅう のみで水 みず や他 た の原料 げんりょう を加 くわ えてはならない[4] 。
酪農 らくのう 生産 せいさん 物 ぶつ であり、家畜 かちく (乳牛 にゅうぎゅう )から採取 さいしゅ した生乳 せいにゅう から牛乳 ぎゅうにゅう や乳製品 にゅうせいひん となる[5] 。乳製品 にゅうせいひん は、加工 かこう 乳 ちち 、乳 ちち 飲料 いんりょう 、チーズ 、バター 、ヨーグルト など多岐 たき にわたる[6] 。加工 かこう 乳 ちち は生乳 せいにゅう に脱脂粉乳 だっしふんにゅう やバターなどの乳製品 にゅうせいひん を加 くわ えたものであり、乳 ちち 飲料 いんりょう は生乳 せいにゅう または乳製品 にゅうせいひん を主原 あるじはら 料 りょう に乳製品 にゅうせいひん 以外 いがい の物 もの を加 くわ えた物 もの 、成分 せいぶん 調整 ちょうせい 牛乳 ぎゅうにゅう や低 てい 脂肪 しぼう 牛乳 ぎゅうにゅう や無 む 脂肪 しぼう 牛乳 ぎゅうにゅう は生乳 せいにゅう から乳 ちち 脂肪 しぼう 分 ぶん を調整 ちょうせい した物 もの とされる[4] 。
牛乳 ぎゅうにゅう は白 しろ い液体 えきたい の食品 しょくひん である。水分 すいぶん 中 ちゅう に離散 りさん している脂肪 しぼう やカゼイン(タンパク質 たんぱくしつ )の微粒子 びりゅうし が光 ひかり を散乱 さんらん して白 しろ く見 み えるためでコロイド のチンダル現象 げんしょう という。牛乳 ぎゅうにゅう を温 あたた めると表面 ひょうめん に膜 まく が張 は り、これをラムスデン現象 げんしょう と呼 よ ぶ。
摂取 せっしゅ 適正 てきせい 年齢 ねんれい について、日本 にっぽん では牛乳 ぎゅうにゅう を飲用 いんよう として与 あた える場合 ばあい は、鉄 てつ 欠乏 けつぼう 性 せい 貧血 ひんけつ の予防 よぼう の観点 かんてん から、1歳 さい を過 す ぎてからが望 のぞ ましいとしている[7] 。
国連 こくれん 食糧 しょくりょう 農業 のうぎょう 機関 きかん (FAO)により2001年 ねん 、6月1日 にち が「世界 せかい 牛乳 ぎゅうにゅう の日 ひ 」と定 さだ められた。これを受 う けて日本 にっぽん では2008年 ねん から、6月1日 にち が「牛乳 ぎゅうにゅう の日 ひ 」、6月が「牛乳 ぎゅうにゅう 月間 げっかん 」とされている[8] 。
食物 しょくもつ としての乳 ちち の利用 りよう は、動物 どうぶつ の家畜 かちく 化 か とともに始 はじ まった。野生 やせい の哺乳 ほにゅう 動物 どうぶつ から搾乳 さくにゅう することは困難 こんなん なためである[9] 。今 いま から約 やく 1万 まん 1千 せん 年 ねん 前 まえ にヒツジ が、1万 まん 年 ねん 前 まえ にウシ とヤギ が家畜 かちく 化 か されてきた。バターやチーズと一緒 いっしょ に世界 せかい 各地 かくち で同時 どうじ 多発 たはつ 的 てき に発生 はっせい したと考 かんが えられているが、牛乳 ぎゅうにゅう の利用 りよう のはっきりとした科学 かがく 的 てき な証拠 しょうこ として、新 しん 石器 せっき 時代 じだい の5,500年 ねん から6,000年 ねん 前 まえ の現在 げんざい のイギリス にあたる地域 ちいき (ブリテン諸島 しょとう )の陶器 とうき から牛乳 ぎゅうにゅう の脂肪 しぼう 分 ぶん が発見 はっけん されている[9] 。紀元前 きげんぜん 7000年 ねん 頃 ころ 、トルコ の一部 いちぶ でウシの遊牧 ゆうぼく が行 おこな われていたともいわれている。
チーズとバター の利用 りよう はヨーロッパ、アジアの一部 いちぶ 、アフリカの一部 いちぶ に広 ひろ まった。大 だい 航海 こうかい 時代 じだい 以降 いこう 、世界 せかい に広 ひろ がるヨーロッパ諸国 しょこく の植民 しょくみん 地 ち に導入 どうにゅう された。
牛乳 ぎゅうにゅう は腐敗 ふはい しやすく保存 ほぞん が困難 こんなん だった事 こと から、ヨーロッパにおいても長年 ながねん にわたり牛乳 ぎゅうにゅう の利用 りよう はバターやチーズなどの加工 かこう 品 ひん がほとんどであり、そのまま牛乳 ぎゅうにゅう を飲 の むことは農家 のうか での小規模 しょうきぼ な生産 せいさん 即 そく 消費 しょうひ に頼 たよ っていた。コールドチェーン という輸送 ゆそう 技術 ぎじゅつ や冷蔵 れいぞう 技術 ぎじゅつ の進歩 しんぽ 、そして19世紀 せいき 後半 こうはん に風味 ふうみ を損 そこ なわない低温 ていおん 殺菌 さっきん 法 ほう (パスチャライゼーション )の実用 じつよう 化 か により、今日 きょう では世界 せかい 的 てき に牛乳 ぎゅうにゅう が一 ひと つの産業 さんぎょう として大 だい 規模 きぼ に生産 せいさん ・利用 りよう されている。さらに先進 せんしん 国 こく では、自動 じどう 化 か された搾乳 さくにゅう 設備 せつび を持 も つ酪農 らくのう 業者 ぎょうしゃ によって、その大 だい 部分 ぶぶん が生産 せいさん されている。
牛 うし の品種 ひんしゅ は、牛乳 ぎゅうにゅう 生産 せいさん 量 りょう の向上 こうじょう に特 とく 化 か して改良 かいりょう された。マクジーによれば、アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく の乳牛 にゅうぎゅう の90 %、イギリスの乳牛 にゅうぎゅう の85 %がホルスタインである。アメリカの代表 だいひょう 的 てき な乳牛 にゅうぎゅう 品種 ひんしゅ は、ホルスタインのほか、エアシャー、ブラウンスイス、ガーンジー、ジャージー 、ミルキング・ショートホーンなどである。
今日 きょう 、乳製品 にゅうせいひん と牛乳 ぎゅうにゅう の生産 せいさん 量 りょう が最 もっと も大 おお きい国 くに はインド で、これにアメリカと中華人民共和国 ちゅうかじんみんきょうわこく が次 つ ぐ。
日本 にっぽん における牛乳 ぎゅうにゅう [ 編集 へんしゅう ]
明治 めいじ 時代 じだい にいち早 はや く牛乳 ぎゅうにゅう 生産 せいさん 販売 はんばい を始 はじ め、成功 せいこう した牧田 まきた 義雄 よしお [10] 。
日本 にっぽん では幕末 ばくまつ から明治 めいじ 時代 じだい に広 ひろ まり、第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 後 のち にアメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく からの脱脂粉乳 だっしふんにゅう を含 ふく む食糧 しょくりょう 支援 しえん のララ物資 ぶっし を経 へ て、1954年 ねん に学校 がっこう 給食 きゅうしょく 法 ほう が制定 せいてい され、牛乳 ぎゅうにゅう の提供 ていきょう を規則 きそく としてからは国民 こくみん の大半 たいはん が牛乳 ぎゅうにゅう を飲 の むこととなった。これより前 まえ においては、日本 にっぽん で牛乳 ぎゅうにゅう は普及 ふきゅう していなかった。しかし、歴史 れきし 上 じょう 、日本 にっぽん 国内 こくない で一切 いっさい 牛乳 ぎゅうにゅう が利用 りよう されなかったわけではなく、史書 ししょ で僅 わず かながら牛 うし およびその乳 ちち を利用 りよう してきたことが分 わ かっている。
神話 しんわ 的 てき には、『日本書紀 にほんしょき 』の神武 じんむ 天皇 てんのう の東征 とうせい において、弟 おとうと 猾なる者 もの が天皇 てんのう 一 いち 行 ぎょう を持 も て成 な した折 おり に「牛 うし 酒 しゅ (ししさけ)」を献上 けんじょう したという記述 きじゅつ が見 み られ、これは牛肉 ぎゅうにく と酒 さけ のことではないかという研究 けんきゅう がある[11] 。
考古学 こうこがく 的 てき には、日本 にっぽん 列島 れっとう では2015年 ねん 時点 じてん で弥生 やよい 時代 じだい における牛 うし の飼育 しいく は確認 かくにん されていない[12] 。古墳 こふん 時代 じだい には牛 うし を形象 けいしょう した埴輪 はにわ が出土 しゅつど しており、奈良 なら 県 けん 御所 ごしょ 市 し の南郷 なんごう 遺跡 いせき 群 ぐん からは5世紀 せいき 頃 ごろ の牛 うし 臼歯 きゅうし が出土 しゅつど しており、この頃 ころ から家畜 かちく 利用 りよう されていたと考 かんが えられている[12] 。
6世紀 せいき に仏教 ぶっきょう が伝来 でんらい する。仏教 ぶっきょう の生 う まれたインドには乳製品 にゅうせいひん の習慣 しゅうかん があり、儀礼 ぎれい とともに乳製品 にゅうせいひん の加工 かこう が始 はじ まる[11] 。
560年 ねん (欽明天皇 てんのう 21年 ねん )に百済 くだら の智 さとし 聡 さとし が、日本 にっぽん に伝 つた えた医薬 いやく 書 しょ に、搾乳 さくにゅう などについての記述 きじゅつ があり、これによって広 ひろ まったとされる。その後 ご 、北 きた 魏 たかし 以来 いらい の鮮卑 ・匈奴 きょうど の牧畜 ぼくちく 文化 ぶんか を濃厚 のうこう に継承 けいしょう する唐 とう の影響 えいきょう の大 おお きな時代 じだい には、彼 かれ らの乳 ちち の知識 ちしき が日本 にっぽん にも伝来 でんらい した。
こうして酪 ・蘇 そ ・醍醐 だいご といった乳製品 にゅうせいひん に加工 かこう され一部 いちぶ の階級 かいきゅう 層 そう には食 た べられていた。孝徳天皇 こうとくてんのう に牛乳 ぎゅうにゅう が献上 けんじょう された記録 きろく もある。しかし需要 じゅよう は小 ちい さく[11] 、その後 ご 製法 せいほう も忘 わす れられた。
「牛乳 ぎゅうにゅう を飲 の むと牛 うし になる」という迷信 めいしん があり、それを知 し った少年 しょうねん 時代 じだい の織田 おだ 信長 のぶなが が、「実際 じっさい に牛 うし になるかどうか試 ため す」と言 い って牛乳 ぎゅうにゅう を飲 の んだという逸話 いつわ がある。これは当時 とうじ 、牛乳 ぎゅうにゅう が一般 いっぱん 的 てき な食品 しょくひん では無 な かった事 こと を意味 いみ する。江戸 えど 時代 じだい 末期 まっき に来日 らいにち した、初代 しょだい ・駐 ちゅう 日 にち アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく 大使 たいし のタウンゼント・ハリス が所望 しょもう した時 とき も、「あんなものを飲 の んでいるから、獣 しし のように毛深 けぶか いのだ」と噂 うわさ されたほどである。
それでも、江戸 えど 時代 じだい には、僅 わず かながら日本 にっぽん でも乳製品 にゅうせいひん の利用 りよう が始 はじ まっている。陸奥 みちのく 国 こく 北部 ほくぶ の盛岡 もりおか 藩 はん で寛永 かんえい 21年 ねん /正保 まさやす 元年 がんねん (1644年 ねん )から天保 てんぽう 11年 ねん (1840年 ねん )にかけて書 が き継 つ がれた「雑書 ざっしょ 」に牛乳 ぎゅうにゅう に関 かん する記録 きろく が見 み られる[13] 。「雑書 ざっしょ 」によれば、対馬 つしま 藩 はん における国書 こくしょ 偽造 ぎぞう 事件 じけん (柳川 やながわ 一 いち 件 けん )において対馬 つしま 藩主 はんしゅ ・宗 そう 氏 し の外交 がいこう 僧 そう である規 ぶんまわし 伯玄 はくげん 方 かた (きはく げんぼう)が盛岡 もりおか 藩 はん にお預 あづ けとなっていた[14] 。盛岡 もりおか 藩 はん は南部 なんぶ 馬 ば の産地 さんち として知 し られるが、馬 うま 利用 りよう の一方 いっぽう で南部 なんぶ 牛 うし の利用 りよう も盛 さか んに行 おこな われており、牛 うし 角 かく や皮革 ひかく も利用 りよう されていた[15] 。「雑書 ざっしょ 」によれば盛岡 もりおか 藩主 はんしゅ の南部 なんぶ 重 しげる 直 ただし は慶安 けいあん 3年 ねん (1650年 ねん )に規 ぶんまわし 伯玄 はくげん 方 かた の奨 すす めにより牛乳 ぎゅうにゅう を用 もち いたという[13] 。
『倭 やまと 漢 かん 三 さん 才 さい 圖絵 ずえ 』には古代 こだい の乳製品 にゅうせいひん である蘇 そ や醍醐 だいご などの製法 せいほう が書 か かれており、『本 ほん 朝食 ちょうしょく 鑑 かん 』にも乳製品 にゅうせいひん を利用 りよう した料理 りょうり が載 の っている。宇田川 うだがわ 玄真 げんしん は、日本 にっぽん で初 はじ めて、西洋 せいよう のチーズ作 づく りの本 ほん を翻訳 ほんやく している[16]
江戸 えど 幕府 ばくふ 第 だい 8代 だい 将軍 しょうぐん ・徳川 とくがわ 吉宗 よしむね は乳牛 にゅうぎゅう の輸入 ゆにゅう を行 おこな い、それ以来 いらい 、薬 くすり としてわずかばかり使用 しよう されていた様子 ようす である(ただし、当初 とうしょ は馬 うま の薬 くすり として用 もち いられ、人間 にんげん のための薬 くすり ではなかったと言 い う説 せつ もある)。第 だい 11代 だい 将軍 しょうぐん ・徳川 とくがわ 家斉 いえなり は『白 しろ 牛酪 ぎゅうらく 考 こう 』と言 い う本 ほん を作 つく らせており、腎虚 じんきょ 、労咳 ろうがい 、産後 さんご の衰弱 すいじゃく 、大便 だいべん の閉塞 へいそく 、老衰 ろうすい から来 く る各種 かくしゅ 症状 しょうじょう に効 き くといった効能 こうのう が書 か かれている。ただし当時 とうじ の日本 にっぽん には、通常 つうじょう の食品 しょくひん としては忌避 きひ されるものを薬 くすり として服用 ふくよう する習慣 しゅうかん があり[注 ちゅう 1] 、牛乳 ぎゅうにゅう もそういった位置 いち づけであった。水戸 みと 藩 はん 主 おも の徳川 とくがわ 斉昭 なりあき は、自 みずか らの庭 にわ に乳牛 にゅうぎゅう を飼 か い、健康 けんこう のため、牛乳 ぎゅうにゅう をギヤマン の器 うつわ に入 い れて飲 の んでいた。斉昭 なりあき の著書 ちょしょ 『菜食 さいしょく 録 ろく 』では、牛乳 ぎゅうにゅう は精力 せいりょく 剤 ざい であるとの説明 せつめい がある[16] 。
現在 げんざい の千葉 ちば 県 けん 白子 しらこ 町 まち 出身 しゅっしん の前田 まえだ 留吉 とめきち が、オランダ人 じん より酪農 らくのう に関 かん する技術 ぎじゅつ を学 まな び、1863年 ねん に開港 かいこう 地 ち である横浜 よこはま で本格 ほんかく 的 てき な牛乳 ぎゅうにゅう の国内 こくない 生産 せいさん が始 はじ まり、その後 ご 、次第 しだい に広大 こうだい な原野 げんや を持 も つ蝦夷 えぞ 地 ち (北海道 ほっかいどう )に拠点 きょてん が移 うつ される。
明治維新 めいじいしん を経 へ て、明治 めいじ 4年 ねん (1871年 ねん )に、「天皇 てんのう が毎日 まいにち 2回 かい ずつ牛乳 ぎゅうにゅう を飲 の む」という記事 きじ が新聞 しんぶん ・雑誌 ざっし に載 の ると、国民 こくみん の間 あいだ にも牛乳 ぎゅうにゅう 飲用 いんよう が広 ひろ まった[17] [18] 。しかし馴染 なじ めない人 ひと も多 おお く、まずい栄養 えいよう 薬 やく のような扱 あつか われ方 かた をすることもあった[19] 。
1875年 ねん (明治 めいじ 8年 ねん )には、当時 とうじ の北海道 ほっかいどう 開拓 かいたく 使 し において、国産 こくさん 第 だい 一 いち 号 ごう の欧米 おうべい 風 ふう チーズが試作 しさく された。このとき、元来 がんらい の農家 のうか は家畜 かちく から搾乳 さくにゅう する行為 こうい を嫌 きら ったとされ、牛乳 ぎゅうにゅう 販売 はんばい を事業 じぎょう として行 い ったのは主 おも に士族 しぞく 出身 しゅっしん 者 しゃ であった。牛乳 ぎゅうにゅう 販売 はんばい は、失敗 しっぱい が多 おお かったとされるいわゆる「士族 しぞく の商法 しょうほう 」の代表 だいひょう 的 てき な成功 せいこう 例 れい である。これにより、北海道 ほっかいどう で大 だい 規模 きぼ 酪農 らくのう としての牛乳 ぎゅうにゅう の生産 せいさん が行 おこな われるようになった。
1900年 ねん 4月 がつ 7日 にち 、内務省 ないむしょう は牛乳 ぎゅうにゅう 営業 えいぎょう 取締 とりしまり 規則 きそく を公布 こうふ し(省令 しょうれい )、容器 ようき がガラス 瓶 びん になった。
第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 後 ご には、1946年 ねん 以降 いこう にアメリカの救援 きゅうえん 食料 しょくりょう であるララ物資 ぶっし による脱脂粉乳 だっしふんにゅう が輸入 ゆにゅう された。
1947年 ねん 、連合 れんごう 国軍 こくぐん 最高 さいこう 司令 しれい 官 かん 総 そう 司令 しれい 部 ぶ (GHQ)公共 こうきょう 衛生 えいせい 福祉 ふくし 局 きょく の招請 しょうせい で来日 らいにち した医学 いがく 者 しゃ らが、日本 にっぽん の疫痢 えきり の原因 げんいん を血液 けつえき 中 ちゅう のカルシウム不足 ふそく であると言及 げんきゅう 。児童 じどう が牛乳 ぎゅうにゅう を採 と る必要 ひつよう 性 せい に言及 げんきゅう している[20] 。
1954年 ねん の学校 がっこう 給食 きゅうしょく 法 ほう が牛乳 ぎゅうにゅう を出 だ すことを規定 きてい したため学校 がっこう 給食 きゅうしょく へ導入 どうにゅう された。食生活 しょくせいかつ の欧米 おうべい 化 か も経 へ て広 ひろ く飲 の まれるようになった。日本 にっぽん における生乳 せいにゅう の生産 せいさん 量 りょう は、年間 ねんかん 約 やく 820 - 840万 まん トン(うち、市 し 乳 ちち 向 む けは400万 まん トン弱 じゃく )で、約 やく 4割 わり が北海道 ほっかいどう で生産 せいさん されている。
1966年 ねん には201万 まん kl だった牛乳 ぎゅうにゅう の消費 しょうひ 量 りょう は、1996年 ねん に505万 まん klと30年間 ねんかん で約 やく 2.5倍 ばい に増加 ぞうか した。しかし、以降 いこう は少子 しょうし 化 か による学校 がっこう 給食 きゅうしょく 用 よう 牛乳 ぎゅうにゅう の消費 しょうひ 減少 げんしょう や、消費 しょうひ 者 しゃ の牛乳 ぎゅうにゅう 離 ばな れ等 とう により消費 しょうひ は減少 げんしょう に転 てん じている。2013年 ねん の消費 しょうひ 量 りょう は、ピークだった1996年 ねん 時 じ に比 くら べ、約 やく 3割 わり 減 げん の350万 まん klであり、17年間 ねんかん で150万 まん kl減少 げんしょう している[21] 。特 とく に若年 じゃくねん 層 そう の牛乳 ぎゅうにゅう 需要 じゅよう の拡大 かくだい を図 はか るため、2005年 ねん (平成 へいせい 17年 ねん )より、中央 ちゅうおう 酪農 らくのう 会議 かいぎ は「牛乳 ぎゅうにゅう に相談 そうだん だ。 」というキャンペーンを実施 じっし 。2006年 ねん には北海道 ほっかいどう で1000トンが廃棄 はいき される事態 じたい も発生 はっせい している。
中国 ちゅうごく における牛乳 ぎゅうにゅう [ 編集 へんしゅう ]
日本 にっぽん 同様 どうよう に、例外 れいがい 的 てき に牛乳 ぎゅうにゅう の飲用 いんよう が普及 ふきゅう しなかった国 くに としては、中国 ちゅうごく 本土 ほんど が挙 あ げられる。北方 ほっぽう からの牧畜 ぼくちく 民 みん 、遊牧民 ゆうぼくみん が華北 かほく に大 だい 規模 きぼ に移住 いじゅう してきた五 ご 胡 えびす 十 じゅう 六 ろく 国 こく 時代 じだい - 北 きた 魏 たかし 時代 じだい には華北 かほく の食 しょく 文化 ぶんか にモンゴル高原 こうげん 型 かた の乳製品 にゅうせいひん ・乳 ちち 加工 かこう 技術 ぎじゅつ が普及 ふきゅう したことが『斉 ひとし 民 みん 要 よう 術 じゅつ 』の記述 きじゅつ からうかがえるが、その後 ご 衰退 すいたい した。半 はん 農 のう 半牧 はんぼく 地帯 ちたい に建国 けんこく された金 きむ によって監禁 かんきん された欽宗 の悲劇 ひげき として、茶 ちゃ を飲 の ませてもらえず、牛乳 ぎゅうにゅう (という粗末 そまつ なもの)を与 あた えられたというエピソードが伝 つた えられる。ただし日本 にっぽん 同様 どうよう 、現在 げんざい の中国 ちゅうごく でも酪農 らくのう と牛乳 ぎゅうにゅう は一般 いっぱん に普及 ふきゅう している。
法律 ほうりつ による定義 ていぎ [ 編集 へんしゅう ]
この
節 ふし は
特 とく に
記述 きじゅつ がない
限 かぎ り、
日本 にっぽん 国内 こくない の
法令 ほうれい について
解説 かいせつ しています。また
最新 さいしん の
法令 ほうれい 改正 かいせい を
反映 はんえい していない
場合 ばあい があります。
ご自身 じしん が現実 げんじつ に遭遇 そうぐう した事件 じけん については法律 ほうりつ 関連 かんれん の専門 せんもん 家 か にご相談 そうだん ください。 免責 めんせき 事項 じこう もお読 よ みください。
日本 にっぽん では牛乳 ぎゅうにゅう について、食品 しょくひん 衛生 えいせい 法 ほう の乳 ちち 及 およ び乳製品 にゅうせいひん の成分 せいぶん 規格 きかく 等 とう に関 かん する省令 しょうれい (昭和 しょうわ 26年 ねん 厚生省 こうせいしょう 令 れい 第 だい 52号 ごう 、俗称 ぞくしょう は乳 ちち 等 とう 省令 しょうれい )で定 さだ めている。この省令 しょうれい 上 じょう の牛乳 ぎゅうにゅう の定義 ていぎ は「直接 ちょくせつ 飲用 いんよう に供 きょう する目的 もくてき 又 また はこれを原料 げんりょう とした食品 しょくひん の製造 せいぞう 若 も しくは加工 かこう の用 よう に供 きょう する目的 もくてき で販売 はんばい (略 りゃく )する牛 うし の乳 ちち 」である。
添加 てんか 物 ぶつ 、成分 せいぶん 調整 ちょうせい の有無 うむ によって大 おお まかには次 つぎ のように分類 ぶんるい される。
無 む 添加 てんか
原材料 げんざいりょう は生乳 せいにゅう 100%
無 む 調整 ちょうせい
生乳 せいにゅう (原 はら 乳 ちち )に含 ふく まれる成分 せいぶん を調整 ちょうせい していないため、季 き 節 ぶし による成分 せいぶん の変動 へんどう があり、冬場 ふゆば は成分 せいぶん が高 たか まる(無 む 脂 あぶら 乳 ちち 固形 こけい 分 ぶん 8.7%以上 いじょう 、乳 ちち 脂肪 しぼう 分 ぶん 4%以上 いじょう になることがある)。逆 ぎゃく に夏場 なつば は、牛 うし が乳 にゅう 脂肪 しぼう 分 ぶん の元 もと となる繊維 せんい 質 しつ の含量の少 すく ない青草 あおくさ を多 おお く摂 と るために、脂肪 しぼう 分 ぶん が減 へ り、味 あじ が薄 うす く感 かん じられるケースもある。
牛乳 ぎゅうにゅう (種類 しゅるい 別 べつ 牛乳 ぎゅうにゅう )
無 む 脂 あぶら 乳 ちち 固形 こけい 分 ぶん 8.0%以上 いじょう 、乳 ちち 脂肪 しぼう 分 ぶん 3.0%以上 いじょう (市販 しはん されている製品 せいひん では、無 む 脂 あぶら 乳 ちち 固形 こけい 分 ぶん 8.3%以上 いじょう 、乳 ちち 脂肪 しぼう 分 ぶん 3.5%以上 いじょう としているものがほとんどである)。
細菌 さいきん 数 すう (標準 ひょうじゅん 平板 へいばん 培養 ばいよう 法 ほう で1ミリリットル当 あ たり)50,000以下 いか 、大腸菌 だいちょうきん 群 ぐん 陰性 いんせい 。
摂氏 せっし 63度 ど で30分間 ふんかん の加熱 かねつ 殺菌 さっきん (またはこれと同等 どうとう 以上 いじょう の効果 こうか のある方法 ほうほう での加熱 かねつ 殺菌 さっきん )を行 おこな うことが必要 ひつよう 。
特別 とくべつ 牛乳 ぎゅうにゅう
特別 とくべつ 牛乳 ぎゅうにゅう さく取 しゅ 処理 しょり 業 ぎょう の許可 きょか を受 う けた施設 しせつ (2018年 ねん 時点 じてん で4か所 しょ )で製造 せいぞう された牛乳 ぎゅうにゅう で、特別 とくべつ 牛乳 ぎゅうにゅう として販売 はんばい されるもの。
無 む 脂 あぶら 乳 ちち 固形 こけい 分 ぶん 8.5%以上 いじょう 、乳 ちち 脂肪 しぼう 分 ぶん 3.3%以上 いじょう 。
細菌 さいきん 数 すう (標準 ひょうじゅん 平板 へいばん 培養 ばいよう 法 ほう で1ミリリットル当 あ たり)30,000以下 いか 、大腸菌 だいちょうきん 群 ぐん 陰性 いんせい 。
加熱 かねつ 殺菌 さっきん を行 おこな う場合 ばあい は摂氏 せっし 63度 ど から65度 ど で30分間 ふんかん (加熱 かねつ 殺菌 さっきん をしなくてもよい)。
調整 ちょうせい した牛乳 ぎゅうにゅう
乳 ちち 脂肪 しぼう 分 ぶん の一部 いちぶ を除去 じょきょ したり水分 すいぶん を一部 いちぶ 除去 じょきょ して濃 こ くしたりするなどして、生乳 せいにゅう から乳 ちち 成分 せいぶん などを除去 じょきょ したもの。無 む 脂 あぶら 乳 ちち 固形 こけい 分 ぶん 8.0%以上 いじょう 。2002年 ねん (平成 へいせい 14年 ねん )より制定 せいてい されたもの。
低 てい 脂肪 しぼう 牛乳 ぎゅうにゅう
乳 ちち 脂肪 しぼう 分 ぶん のみを調整 ちょうせい した牛乳 ぎゅうにゅう のうち、乳 ちち 脂肪 しぼう 分 ぶん 0.5%以上 いじょう 1.5%以下 いか のもの。 2002年 ねん までの「部分 ぶぶん 脱脂 だっし 乳 ちち 」を当時 とうじ の栄養 えいよう 改善 かいぜん 法 ほう (現 げん ・健康 けんこう 増進 ぞうしん 法 ほう )に合 あ わせる形 かたち で乳 ちち 脂肪 しぼう 分 ぶん の割合 わりあい を変更 へんこう して改称 かいしょう 。
無 む 脂肪 しぼう 牛乳 ぎゅうにゅう
乳 ちち 脂肪 しぼう 分 ぶん のみを調整 ちょうせい した牛乳 ぎゅうにゅう のうち、乳 ちち 脂肪 しぼう 分 ぶん 0.5%未満 みまん のもの。 2002年 ねん までの「脱脂 だっし 乳 ちち 」を改称 かいしょう 。
成分 せいぶん 調整 ちょうせい 牛乳 ぎゅうにゅう
調整 ちょうせい した牛乳 ぎゅうにゅう のうち、「低 てい 脂肪 しぼう 牛乳 ぎゅうにゅう と無 む 脂肪 しぼう 牛乳 ぎゅうにゅう に該当 がいとう しない」もの。例 れい としては、脱水 だっすい 処理 しょり による乳 ちち 脂肪 しぼう 分 ぶん が4%の濃 こ い牛乳 ぎゅうにゅう や、脱水 だっすい 処理 しょり による乳 ちち 脂肪 しぼう 分 ぶん が濃 こ い牛乳 ぎゅうにゅう にさらに乳 にゅう 脂肪 しぼう 分 ぶん を調整 ちょうせい し、1.5%以下 いか にした牛乳 ぎゅうにゅう 、乳 ちち 脂肪 しぼう 分 ぶん のみを調整 ちょうせい したが、1.5%を上回 うわまわ る牛乳 ぎゅうにゅう など。2002年 ねん の乳 ちち 等 とう 省令 しょうれい 改正 かいせい で新設 しんせつ された種類 しゅるい 別 べつ である。原 はら 乳 ちち の生産 せいさん 者 しゃ 価格 かかく が引 ひ き上 あ げられた2008年 ねん (平成 へいせい 20年 ねん )あたりから、この「成分 せいぶん 調整 ちょうせい 牛乳 ぎゅうにゅう 」(乳 ちち 脂肪 しぼう 分 ぶん を2 - 3%に調整 ちょうせい したもの)が多 おお くなっている。
添加 てんか した牛乳 ぎゅうにゅう
原材料 げんざいりょう は生乳 せいにゅう 100%ではない。
加工 かこう 乳 ちち
生乳 せいにゅう 、牛乳 ぎゅうにゅう と、これらを原料 げんりょう とする規定 きてい された乳製品 にゅうせいひん (脱脂粉乳 だっしふんにゅう 、バター など)から製造 せいぞう し、無 む 脂 あぶら 乳 ちち 固形 こけい 分 ぶん 8%以上 いじょう のもの。低 てい 脂肪 しぼう 乳 ちち 、無 む 脂肪 しぼう 乳 ちち と濃厚 のうこう タイプがある。
乳 ちち 飲料 いんりょう
乳製品 にゅうせいひん を主 おも 原料 げんりょう とした飲料 いんりょう で、乳 ちち 固形 こけい 分 ぶん 3%以上 いじょう (乳 ちち 等 とう 省令 しょうれい の規定 きてい による)。ビタミン やカルシウムなどを加 くわ えた栄養 えいよう 強化 きょうか タイプや、いわゆるコーヒー牛乳 ぎゅうにゅう 、イチゴ牛乳 ぎゅうにゅう 、フルーツ牛乳 ぎゅうにゅう 、レモン牛乳 ぎゅうにゅう などのコーヒーや果汁 かじゅう 、糖分 とうぶん 、香料 こうりょう などを加 くわ えたもの、また乳糖 にゅうとう 不 ふ 耐 たい 症 しょう の人 ひと のための乳糖 にゅうとう 分解 ぶんかい 乳 ちち もこちらに含 ふく まれる。
商品 しょうひん 名 めい として[ 編集 へんしゅう ]
以前 いぜん は、加工 かこう 乳 ちち や乳 ちち 飲料 いんりょう であっても一定 いってい 以上 いじょう の成分 せいぶん (無 む 脂 あぶら 乳 ちち 固形 こけい 分 ぶん 8.0%以上 いじょう 、乳 ちち 脂肪 しぼう 分 ぶん 3.0%以上 いじょう 、生乳 せいにゅう 50%以上 いじょう )が含 ふく まれていれば、商品 しょうひん 名 めい に「牛乳 ぎゅうにゅう 」という名称 めいしょう を使用 しよう できたが(濃厚 のうこう 牛乳 ぎゅうにゅう 、カルシウム牛乳 ぎゅうにゅう 、コーヒー牛乳 ぎゅうにゅう など)、2000年 ねん (平成 へいせい 12年 ねん )の雪印 ゆきじるし 集団 しゅうだん 食中毒 しょくちゅうどく 事件 じけん をきっかけに、消費 しょうひ 者 しゃ から「ややこしい」という声 こえ が起 お こり、2001年 ねん に公正 こうせい 競争 きょうそう 規約 きやく が改正 かいせい され、生乳 せいにゅう を100%使用 しよう していないもの(種類 しゅるい 別 べつ 名称 めいしょう が「牛乳 ぎゅうにゅう 」「特別 とくべつ 牛乳 ぎゅうにゅう 」でないもの)は「牛乳 ぎゅうにゅう 」とは名乗 なの られなくなった(2年間 ねんかん の経過 けいか 措置 そち あり)。この結果 けっか 、商品 しょうひん 名 めい から「牛乳 ぎゅうにゅう 」を外 はず したり、「ミルク」へのい換 いか えなどを余儀 よぎ なくされ、コーヒー牛乳 ぎゅうにゅう は「コーヒーミルク」「カフェ・オ・レ 」「カフェ・ラテ 」またはただの「コーヒー」などに商品 しょうひん 名 めい を変更 へんこう した。[22]
ホルスタイン
手作業 てさぎょう による搾乳 さくにゅう
回転 かいてん 式 しき の搾乳 さくにゅう 施設 しせつ 。牛 うし が乗 の ると、自動的 じどうてき に、搾乳 さくにゅう の作業 さぎょう 者 しゃ の前 まえ に来 く るため、作業 さぎょう の負担 ふたん が軽減 けいげん される。
日本 にっぽん では主 おも にホルスタイン、ジャージー種 しゅ などの乳牛 にゅうぎゅう から得 え られる生乳 せいにゅう (搾 しぼ っただけで何 なに もしない乳 ちち )のみを原料 げんりょう として、均質 きんしつ 化 か (ホモジナイズ)や加熱 かねつ 殺菌 さっきん 工程 こうてい を経 へ て、ガラス瓶 がらすびん (牛乳 ぎゅうにゅう 瓶 びん )や紙 かみ パック に詰 つ められて製品 せいひん となる。
「均質 きんしつ 化 か 処理 しょり 」の事 こと で、ホモジナイザー(乳化 にゅうか 機 き 、均質 きんしつ 機 き )という高圧 こうあつ ポンプ を使用 しよう して牛乳 ぎゅうにゅう の脂肪 しぼう 成分 せいぶん を均一 きんいつ 化 か する「ホモジナイズ (英語 えいご 版 ばん ) 」を行 おこな う。これによって脂肪 しぼう 組織 そしき が2マイクロメーター以下 いか のより小 ちい さなサイズに分解 ぶんかい されて均一 きんいつ となり、製品 せいひん 内 ない のクリーム層 そう などの分離 ぶんり を防 ふせ ぐとともに、製品 せいひん 間 あいだ のばらつきを抑 おさ えて販売 はんばい 出来 でき るようになる。また、生乳 せいにゅう と比 くら べ、脂肪 しぼう 分 ぶん の香 かお りやコクなど味 あじ が変化 へんか する。例 たと えば、生乳 せいにゅう は濃 こ さと同時 どうじ に水 みず っぽさがある。
ホモジナイズを行 おこな っていない「ノンホモ」牛乳 ぎゅうにゅう では、瓶詰 びんづ めから数 すう 日 にち 経 た つと粒子 りゅうし の大 おお きな脂肪 しぼう 球 だま が分離 ぶんり して浮 う く。クリーム とはこの表面 ひょうめん に浮上 ふじょう するものを採取 さいしゅ したものである。近代 きんだい 工業 こうぎょう 的 てき な製法 せいほう は遠心 えんしん 分離 ぶんり を用 もち いる。これを撹拌 かくはん して脂肪 しぼう 球 だま をさらに大 おお きくしたものがバター である。
法令 ほうれい に基 もと づき、飲用 いんよう 目的 もくてき で消費 しょうひ する場合 ばあい は牛乳 ぎゅうにゅう を殺菌 さっきん することが義務付 ぎむづ けられている。
窒素 ちっそ を使 つか うなどして、溶存 ようぞん 酸素 さんそ による酸化 さんか を抑制 よくせい しながら加熱 かねつ 殺菌 さっきん した商品 しょうひん が多 おお い。ごく少数 しょうすう ながら、ウシの乳頭 にゅうとう から生産 せいさん 設備 せつび までを無菌 むきん に保 たも ち [要 よう 出典 しゅってん ] 、加熱 かねつ 殺菌 さっきん をしない「無 む 殺菌 さっきん 牛乳 ぎゅうにゅう 」も存在 そんざい する。
低温 ていおん 保持 ほじ 殺菌 さっきん (LTLT法 ほう )
低温 ていおん 殺菌 さっきん 牛乳 ぎゅうにゅう で使用 しよう される摂氏 せっし 63度 ど で30分間 ふんかん 加熱 かねつ 殺菌 さっきん する方法 ほうほう (実際 じっさい の設定 せってい 温度 おんど は摂氏 せっし 65度 ど から68度 ど に設定 せってい されている場合 ばあい が多 おお い)。乳 ちち 等 とう 省令 しょうれい に定 さだ められた殺菌 さっきん 方法 ほうほう であり、後述 こうじゅつ する殺菌 さっきん 方法 ほうほう についてもこの方法 ほうほう と同等 どうとう 以上 いじょう の殺菌 さっきん 効果 こうか を有 ゆう する方法 ほうほう であることが求 もと められている。低温 ていおん による殺菌 さっきん は、タンパク質 たんぱくしつ の熱 ねつ 変性 へんせい を起 お こさない点 てん が利点 りてん ともなる。
高温 こうおん 短時間 たんじかん 殺菌 さっきん (HTST法 ほう )
摂氏 せっし 72度 ど から78度 ど で15秒間 びょうかん 程度 ていど 殺菌 さっきん する方法 ほうほう 。アメリカではさらにHTSTに類似 るいじ した89度 ど から100度 ど 以下 いか で1秒 びょう 以下 いか の殺菌 さっきん 法 ほう をHHST (Higher-Heat Shorter Time) として定義 ていぎ している[23] 。
LTLT法 ほう とHTST法 ほう 特徴 とくちょう
パスチャライズド牛乳 ぎゅうにゅう (パス乳 ちち )と称 しょう されることがある。これは、フランスの細菌 さいきん 学者 がくしゃ ルイ・パスツール が開発 かいはつ した加熱 かねつ 殺菌 さっきん 法 ほう (パスチャライゼーション )を行 おこな った牛乳 ぎゅうにゅう という意味 いみ である。一部 いちぶ の耐 たい 熱性 ねっせい の菌 きん は残存 ざんそん するので、期限 きげん 表示 ひょうじ (ほとんどが消費 しょうひ 期限 きげん )は短 みじか め(4 - 6日 にち 程度 ていど )になる。また失 うしな われる栄養素 えいようそ が少 すく ないとされる。欧米 おうべい やヨーロッパのイギリス、フィンランド 、スウェーデン 、ギリシャ 、デンマーク などでの市販 しはん 牛乳 ぎゅうにゅう の主流 しゅりゅう といわれているが、殺菌 さっきん 工程 こうてい に時間 じかん がかかることや良質 りょうしつ の原 げん 乳 ちち が必要 ひつよう となるため、日本 にっぽん ではメーカの一部 いちぶ 商品 しょうひん や観光 かんこう 牧場 ぼくじょう で限定 げんてい 的 てき に販売 はんばい されている。[24] 。LTLT法 ほう では、一定 いってい 量 りょう の牛乳 ぎゅうにゅう をタンク等 とう に入 い れ、加 か 温 ゆたか の後 のち 一定 いってい 温度 おんど に保持 ほじ するバッチ 方式 ほうしき の殺菌 さっきん 機械 きかい が主流 しゅりゅう であるが、それ以外 いがい では細管 さいかん を通 とお しながら蒸気 じょうき と熱 ねつ 交換 こうかん する方法 ほうほう や、成型 せいけい されたプレートの間 あいだ に牛乳 ぎゅうにゅう を流 なが して熱 ねつ 交換 こうかん する方法 ほうほう (連続 れんぞく 方式 ほうしき )が採 と られる。
超 ちょう 高温 こうおん 瞬間 しゅんかん 殺菌 さっきん (UHT法 ほう 、UP法 ほう )
摂氏 せっし 120度 ど から135度 ど で1秒間 びょうかん から3秒間 びょうかん 殺菌 さっきん する方法 ほうほう 。耐 たい 熱性 ねっせい の菌 きん もほとんど死滅 しめつ する。加熱 かねつ 殺菌 さっきん 方式 ほうしき には水蒸気 すいじょうき で牛乳 ぎゅうにゅう を直接 ちょくせつ 加熱 かねつ する直接 ちょくせつ 加熱 かねつ 法 ほう (インフュージョン式 しき 、インジェクション式 しき )と間接 かんせつ 加熱 かねつ 法 ほう (プレート式 しき 、チューブラー式 しき 、表面 ひょうめん かき取 ど り式 しき )がある。通常 つうじょう の充填 じゅうてん 方法 ほうほう では、充填 じゅうてん 後 ご の細菌 さいきん 繁殖 はんしょく を完全 かんぜん に防 ふせ ぐことはできないため、未 み 開封 かいふう 状態 じょうたい での賞味 しょうみ 期限 きげん は冷蔵 れいぞう で10日間 にちかん 程度 ていど とされていることが多 おお い(近年 きんねん 、「ESL製法 せいほう 」と称 しょう し、生産 せいさん ラインの衛生 えいせい 管理 かんり を高度 こうど 化 か することで、2週間 しゅうかん 程度 ていど まで賞味 しょうみ 期限 きげん を延 の ばしたものもある)[23] 。低温 ていおん 保持 ほじ 殺菌 さっきん と比較 ひかく して手間 てま がかからず賞味 しょうみ 期限 きげん が長 なが くなるため、日本 にっぽん の市販 しはん 牛乳 ぎゅうにゅう のほとんどはこの方法 ほうほう で処理 しょり されている。
UHT滅菌 めっきん 法 ほう
常温 じょうおん 保存 ほぞん 専用 せんよう のボトルで販売 はんばい されているようす摂氏 せっし 135度 ど から150度 ど で1秒間 びょうかん から3秒間 びょうかん UHT法 ほう で殺菌 さっきん し、気密 きみつ 性 せい の高 たか いアルミコーティング紙 し パックやプラスチック容器 ようき などに無菌 むきん 的 てき に充填 じゅうてん 包装 ほうそう する方法 ほうほう 。この方法 ほうほう によって生産 せいさん された牛乳 ぎゅうにゅう はロングライフ牛乳 ぎゅうにゅう (LL牛乳 ぎゅうにゅう )と呼 よ ばれ、未 み 開封 かいふう の状態 じょうたい で長期間 ちょうきかん (3ヶ月 かげつ 間 あいだ 程度 ていど )常温 じょうおん 保存 ほぞん 可能 かのう とされている[23] 。日本 にっぽん ではペットボトル入 い り牛乳 ぎゅうにゅう は流通 りゅうつう 量 りょう は少 すく ないが販売 はんばい されている[25] 。2007年 ねん 10月 がつ の法令 ほうれい 改正 かいせい によって牛乳 ぎゅうにゅう の容器 ようき にペットボトル を使 つか うことが可能 かのう になった[26] 。
UHT法 ほう とUHT滅菌 めっきん 法 ほう 特徴 とくちょう
ヨーロッパのフランス 、スペイン 、ポルトガル などはほとんど、ドイツ、スイス 、イタリア などでは半分 はんぶん ほどを占 し めている[24] 。
製品 せいひん 形態 けいたい と販路 はんろ [ 編集 へんしゅう ]
スーパーマーケットにて
日本 にっぽん の伝統 でんとう 的 てき な200ミリリットル牛乳 ぎゅうにゅう 瓶 びん とフタ。このタイプのパッケージは急速 きゅうそく に姿 すがた を消 け しつつある。
牛乳 ぎゅうにゅう パック扇状 せんじょう 切 せつ 欠 か き
日本 にっぽん で主流 しゅりゅう な製品 せいひん の形態 けいたい は、以下 いか のように様々 さまざま である。
学校 がっこう や病院 びょういん などの給食 きゅうしょく として
鉄道 てつどう 駅 えき のミルクスタンド
スーパー・コンビニ
牛乳 ぎゅうにゅう 店 てん からの個別 こべつ 宅配 たくはい (早朝 そうちょう 届 とど くケースが多 おお い)
販売 はんばい 形態 けいたい の推移 すいい [ 編集 へんしゅう ]
かつては食品 しょくひん 衛生 えいせい 法 ほう と省令 しょうれい により、紙 かみ パックとガラス瓶 がらすびん とポリエチレン樹脂 じゅし 製 せい 容器 ようき 以外 いがい への牛乳 ぎゅうにゅう の充填 じゅうてん は禁止 きんし されていた。そのためプラスチック製 せい の瓶 びん やテトラパック が使 つか われてきた。
1970年代 ねんだい 以前 いぜん から、180ミリリットル(1970年 ねん 、昭和 しょうわ 45年 ねん まで) - 200ミリリットルのガラス製 せい の牛乳 ぎゅうにゅう 瓶 びん で販売 はんばい されていた。給食 きゅうしょく や銭湯 せんとう 、ミルクスタンドなど一部 いちぶ の販売 はんばい 個所 かしょ に卸 おろ されている。また、牛乳 ぎゅうにゅう 店 てん から早朝 そうちょう に都会 とかい や住宅 じゅうたく 地 ち の街 まち 中 ちゅう を毎朝 まいあさ 巡回 じゅんかい し個別 こべつ 宅配 たくはい される牛乳 ぎゅうにゅう 配達 はいたつ (英語 えいご 版 ばん ) が行 おこな われている。
テトラパック
1970年代 ねんだい にはテトラパック (三 さん 角錐 かくすい 型 かた の紙 かみ パック)の商品 しょうひん が主流 しゅりゅう になった。
1980年代 ねんだい 以降 いこう はブリックパック (四 よん 角柱 かくちゅう 型 がた の紙 かみ パック)に変 か わり、販売 はんばい ルートもスーパーやコンビニ経由 けいゆ にシフトしている。一部 いちぶ にはガラス瓶 がらすびん も残 のこ るが、軽量 けいりょう 化 か された新 しん 形態 けいたい の瓶 びん に移行 いこう されつつある。
2014年 ねん 、セブン&アイ・ホールディングス が日本 にっぽん で初 はじ めて900ミリリットルの紙 かみ パックを使用 しよう した「セブンプレミアム北海道 ほっかいどう 十 じゅう 勝 しょう おいしい牛乳 ぎゅうにゅう 」を発売 はつばい [27] 。2016年 ねん には明治乳業 めいじにゅうぎょう が同様 どうよう に「明治 めいじ おいしい牛乳 ぎゅうにゅう 」を900ミリリットルにリニューアルしている[28] 。
2007年 ねん の法 ほう 改正 かいせい でペットボトル への充填 じゅうてん も認 みと められ少 すく ないが販売 はんばい されるようになり、2020年 ねん 9月 がつ 15日 にち より、タカナシ乳業 にゅうぎょう が発売 はつばい を開始 かいし した[29] 。
製品 せいひん の種類 しゅるい によって価格 かかく 帯 たい が異 こと なるが、2010年 ねん (平成 へいせい 22年 ねん )現在 げんざい 、1リットルパック1本 ほん が、約 やく 90 - 280円 えん 程度 ていど で販売 はんばい されている。
沖縄 おきなわ 県 けん では、かつて米 べい 軍 ぐん 統治 とうち 下 した にあった関係 かんけい で、ほとんどのパックの容量 ようりょう がヤード・ポンド法 ほう に従 したが って946ml(1クォート =1/4ガロン )、473ml(1/2クオート)となっている。これは牛乳 ぎゅうにゅう に限 かぎ らず、紅茶 こうちゃ 飲料 いんりょう などほぼ全 すべ ての紙 かみ パック飲料 いんりょう で共通 きょうつう である(ただし、沖縄 おきなわ 県 けん でもリウボウ の牛乳 ぎゅうにゅう などごく一部 いちぶ に1リットルの製品 せいひん が存在 そんざい する)。なお、メーカーによっては視覚 しかく 障害 しょうがい 者 しゃ への配慮 はいりょ (バリアフリー 、ユニバーサルデザイン の一環 いっかん )のため、スーパーやコンビニで多 おお く販売 はんばい される、1リットルや500ミリリットルパックについては、写真 しゃしん のように飲 の み口 こう の反対 はんたい 側 がわ の部分 ぶぶん を丸 まる く切 き り取 と って、他 た の飲料 いんりょう (低 てい 脂肪 しぼう 乳 ちち 、フルーツ飲料 いんりょう 、コーヒー、お茶 ちゃ など)と区別 くべつ している。
日本 にっぽん のスフレパンケーキ
各種 かくしゅ 乳製品 にゅうせいひん の原料 げんりょう になる
そのまま利用 りよう する場合 ばあい
料理 りょうり
スープ やシチュー 、飛鳥 あすか 鍋 なべ などの鍋 なべ 料理 りょうり 、コーンフレーク などシリアル食品 しょくひん にかけたり、ミューズリー などと混 ま ぜてふやかし粥 かゆ の様 よう にして食 た べる。
デザート
プリン 、カスタードクリーム 、アイスクリーム 、ババロア 、ブランマンジェ 、フレンチトースト 、ケーキ 、洋菓子 ようがし などの製菓 せいか 原料 げんりょう にもなる。砂糖 さとう を加 くわ えて煮詰 につ めるとミルクジャム (キャラメル )になる。フルーチェ などの牛乳 ぎゅうにゅう に加 くわ えるだけで出来上 できあ がる即席 そくせき 商品 しょうひん もある。
飲用 いんよう
そのまま飲 の むこともあるが、カフェオレ 、ホットチョコレート 、フォームミルクなど、加熱 かねつ したり冷却 れいきゃく したりして、砂糖 さとう やシロップなど各種 かくしゅ 調味 ちょうみ 料 りょう を加 くわ えたりもする。ミルメーク やネスレ・ミロ などの即席 そくせき 商品 しょうひん もある。
工業 こうぎょう 用 よう
石鹸 せっけん や入浴 にゅうよく 剤 ざい として加工 かこう されたりもする。
カゼイン は食品 しょくひん 用途 ようと 、工業 こうぎょう 用途 ようと 、印鑑 いんかん 、接着 せっちゃく 剤 ざい 、繊維 せんい などに。天然 てんねん 塗料 とりょう としても使用 しよう されている[30] 。
ラクトアルブミン はワクチン製造 せいぞう などの医療 いりょう 用途 ようと に用 もち いられる。
他 ほか にも医薬 いやく 製造 せいぞう など、様々 さまざま な用途 ようと が模索 もさく されている。
健康 けんこう との関連 かんれん [ 編集 へんしゅう ]
牛乳 ぎゅうにゅう や乳製品 にゅうせいひん は総 そう じて健康 けんこう に良 よ い影響 えいきょう があると評価 ひょうか されるが、現在 げんざい も様々 さまざま な統計 とうけい や研究 けんきゅう が飛 と び交 か っており、一定 いってい の結論 けつろん には至 いた っていない。
アメリカの調査 ちょうさ 結果 けっか [ 編集 へんしゅう ]
アメリカでは観察 かんさつ 研究 けんきゅう で結論 けつろん は出 で ていないが傾向 けいこう として、毎日 まいにち の食事 しょくじ に牛乳 ぎゅうにゅう 、ヨーグルト、またはチーズを1日 にち 2食 しょく 以上 いじょう 含 ふく む人 ひと は、乳製品 にゅうせいひん を摂取 せっしゅ しない人 ひと よりも心臓 しんぞう 病 びょう 、脳卒中 のうそっちゅう 、または死亡 しぼう のリスクが低 ひく い。2010年代 ねんだい 末期 まっき のガイドラインでは、無 む 糖 とう かつ無 む 脂肪 しぼう または低 てい 脂肪 しぼう の牛乳 ぎゅうにゅう 、ヨーグルト、チーズが推奨 すいしょう されている[31] 。
カナダの調査 ちょうさ 結果 けっか [ 編集 へんしゅう ]
カナダ での調査 ちょうさ 結果 けっか によれば、牛乳 ぎゅうにゅう などの乳製品 にゅうせいひん の摂取 せっしゅ 量 りょう と、死亡 しぼう および循環 じゅんかん 器 き 疾患 しっかん 発症 はっしょう のリスクとの間 あいだ に逆 ぎゃく 相関 そうかん 関係 かんけい が見 み られることを示 しめ し、乳製品 にゅうせいひん の積極 せっきょく 的 てき な摂取 せっしゅ を支持 しじ する結果 けっか となっている。
マックマスター大学 だいがく の Mahshid Dehghan らは、2003年 ねん 1月 がつ 1日 にち から2018年 ねん 7月 がつ 14日 にち までの期間 きかん で集 あつ めた、世界 せかい 21か国 こく (欧州 おうしゅう 、北米 ほくべい 、南米 なんべい 、アフリカ 、中東 ちゅうとう 、南 みなみ アジア 、東南 とうなん アジア の国々 くにぐに と中国 ちゅうごく )に住 す む35 - 70歳 さい の約 やく 15万 まん 人 にん のデータを基 もと に、乳製品 にゅうせいひん の健康 けんこう への影響 えいきょう について、下記 かき のように結論 けつろん 付 つ けた[32] 。
1日 にち に2回 かい を超 こ えて乳製品 にゅうせいひん を摂取 せっしゅ する人 ひと の複 ふく 合 あい イベントのリスクは、乳製品 にゅうせいひん を全 まった く摂取 せっしゅ しない人 ひと と比 くら べて16%低 ひく くなっていた。死亡 しぼう のリスクは17%減 げん 、循環 じゅんかん 器 き 疾患 しっかん 発症 はっしょう のリスクは22%減 げん であった。すべて、摂取 せっしゅ 量 りょう が増 ふ えるほど、リスクは低 ひく くなる傾向 けいこう が認 みと められた。
牛乳 ぎゅうにゅう の摂取 せっしゅ については、全 まった く飲 の まない人 ひと に比 くら べ、1日 にち に1回 かい を超 こ えて摂取 せっしゅ していた人々 ひとびと の複 ふく 合 あい イベントのリスクは10%低 ひく く、循環 じゅんかん 器 き 疾患 しっかん のリスクも18%低 ひく いことが明 あき らかになった。死亡 しぼう リスクとの間 あいだ には有意 ゆうい な関係 かんけい は確認 かくにん できなかった。
ヨーグルトでは、1日 にち に1回 かい を超 こ えて摂取 せっしゅ していた人 ひと の複 ふく 合 あい イベントのリスクは14%低 ひく く、死亡 しぼう のリスクは17%低 ひく くなっていたが、循環 じゅんかん 器 き 疾患 しっかん リスクの低下 ていか は統計 とうけい 学 がく 的 てき に有意 ゆうい ではなかった。ただし、循環 じゅんかん 器 き 疾患 しっかん の場合 ばあい も、ヨーグルトの摂取 せっしゅ 量 りょう が多 おお い人 ひと ほどリスクは低 ひく い傾向 けいこう が確認 かくにん された。
チーズの摂取 せっしゅ 量 りょう 、バターの摂取 せっしゅ 量 りょう については、複 ふく 合 あい イベントや死亡 しぼう との間 あいだ に有意 ゆうい な関係 かんけい は確認 かくにん できなかった。
乳製品 にゅうせいひん の飽和 ほうわ 脂肪酸 しぼうさん [ 編集 へんしゅう ]
乳製品 にゅうせいひん 由来 ゆらい の飽和 ほうわ 脂肪酸 しぼうさん の摂取 せっしゅ 量 りょう と、複 ふく 合 あい イベント、死亡 しぼう の関係 かんけい についても、有意 ゆうい な関係 かんけい は確認 かくにん できなかった。
日本 にっぽん の調査 ちょうさ 結果 けっか [ 編集 へんしゅう ]
日本 にっぽん では、健康 けんこう に悪影響 あくえいきょう を与 あた える側面 そくめん もあるという調査 ちょうさ 結果 けっか が出 で ている。
日本 にっぽん の国立 こくりつ がん研究 けんきゅう センター が4万 まん 3000人 にん を追跡 ついせき した大 だい 規模 きぼ 調査 ちょうさ では、牛乳 ぎゅうにゅう や乳製品 にゅうせいひん の摂取 せっしゅ が前立腺 ぜんりつせん 癌 がん のリスクを上 あ げることを示 しめ し、カルシウム や飽和 ほうわ 脂肪酸 しぼうさん の摂取 せっしゅ が前立腺 ぜんりつせん 癌 がん のリスクをやや上 あ げることを示 しめ した。牛乳 ぎゅうにゅう や乳製品 にゅうせいひん を頻繁 ひんぱん に摂取 せっしゅ する人 ひと は、最 もっと も摂取 せっしゅ しない人 ひと より1.5 - 1.6倍 ばい 前立腺 ぜんりつせん 癌 がん のリスクが高 たか いとされている[33] 。
疾患 しっかん との関連 かんれん [ 編集 へんしゅう ]
乳 ちち 脂肪 しぼう は飽和 ほうわ 脂肪酸 しぼうさん を豊富 ほうふ に含 ふく む。
ハーバード大学 だいがく 医学部 いがくぶ ・公衆 こうしゅう 衛生 えいせい 大学院 だいがくいん では、乳 ちち 脂肪 しぼう には心臓 しんぞう 病 びょう のリスクとなる飽和 ほうわ 脂肪酸 しぼうさん が多 おお く含 ふく まれると解説 かいせつ されており、低 てい 脂肪 しぼう の牛乳 ぎゅうにゅう の選択 せんたく も可能 かのう であるが、除去 じょきょ された脂肪 しぼう はバターやアイスクリームなどに使 つか われておりそうした形 かたち で消費 しょうひ されることもある[34] 。ハーバード公衆 こうしゅう 衛生 えいせい 大学院 だいがくいん は、乳製品 にゅうせいひん は骨粗鬆症 こつそしょうしょう と大腸 だいちょう 癌 がん の危険 きけん 性 せい を低下 ていか させる一方 いっぽう で、前立腺 ぜんりつせん 癌 がん と卵巣 らんそう 癌 がん のリスクを上 あ げうるとして[35] 、乳製品 にゅうせいひん 以外 いがい のカルシウムの摂取 せっしゅ 源 げん としてコラード 、チンゲンサイ 、豆乳 とうにゅう 、ベイクドビーンズ を挙 あ げている[36] 。2022年 ねん 6月 がつ 時点 じてん でも、ハーバード大学 だいがく 医学部 いがくぶ では牛乳 ぎゅうにゅう の摂取 せっしゅ はあまり推奨 すいしょう されていないが[37] 、無 む 脂肪 しぼう 牛乳 ぎゅうにゅう なら問題 もんだい ない[38] 。
2007年 ねん の世界 せかい がん研究 けんきゅう 基金 ききん の報告 ほうこく では、牛乳 ぎゅうにゅう は大腸 だいちょう 癌 がん のリスクをおそらく (Probable) 下 さ げ、膀胱 ぼうこう 癌 がん のリスクを下 さ げると限 かぎ られた証拠 しょうこ が示 しめ しており (Limited - suggestive)、牛乳 ぎゅうにゅう および乳製品 にゅうせいひん が前立腺 ぜんりつせん 癌 がん のリスクを上 あ げると限 かぎ られた証拠 しょうこ が示 しめ しているため (Limited - suggestive)、この衝突 しょうとつ があるためどれくらい食 た べる、あるいは控 ひか えるといった推奨 すいしょう を行 おこな わないことを決定 けってい した[39] 。日本 にっぽん の国立 こくりつ がん研究 けんきゅう センター が4万 まん 3000人 にん を追跡 ついせき した大 だい 規模 きぼ 調査 ちょうさ でも、牛乳 ぎゅうにゅう や乳製品 にゅうせいひん の摂取 せっしゅ が前立腺 ぜんりつせん 癌 がん のリスクを上 あ げることを示 しめ し、カルシウムや飽和 ほうわ 脂肪酸 しぼうさん の摂取 せっしゅ が前立腺 ぜんりつせん 癌 がん のリスクをやや上 あ げることを示 しめ した[40] 。
ハーバード大学 だいがく やそこの教授 きょうじゅ のウォルター・ウィレットはこう記 しる している。牛乳 ぎゅうにゅう には過剰 かじょう 摂取 せっしゅ で骨 ほね を弱 よわ める可能 かのう 性 せい のあるレチノール(ビタミンA )も含 ふく まれる[34] 。ハーバード大学 だいがく の研究 けんきゅう では、1週間 しゅうかん に1杯 はい かそれ以下 いか の牛乳 ぎゅうにゅう を飲 の んだ場合 ばあい と、1週間 しゅうかん に2杯 はい 以上 いじょう 飲 の んだ場合 ばあい では骨折 こっせつ のリスクに違 ちが いはなかったなど、いくつかの研究 けんきゅう がカルシウムは大量 たいりょう には必要 ひつよう ないと疑問 ぎもん を投 な げかけている[34] 。2013年 ねん ハ は ーバ ば ード大 どだい 学 がく のウォルター・ウィレット教授 きょうじゅ と、デビッド・ルートヴィヒ教授 きょうじゅ は『ボストン・グローブ 』紙 し の取材 しゅざい に対 たい し「カルシウムの豊富 ほうふ な食事 しょくじ をしている大人 おとな は恩恵 おんけい が少 すく ないが、貧 まず しい食生活 しょくせいかつ を行 おこな っている場合 ばあい は、(米 べい 農務 のうむ 省 しょう が勧 すす める)一 いち 日 にち 3杯 はい の牛乳 ぎゅうにゅう が必要 ひつよう かもしれない」と語 かた っている[要 よう 文献 ぶんけん 特定 とくてい 詳細 しょうさい 情報 じょうほう ] 。
牛乳 ぎゅうにゅう 1日 にち 2杯 はい の飲用 いんよう は大腿 だいたい 骨 こつ 頸部を骨折 こっせつ するリスクを上 あ げるという日本 にっぽん の研究 けんきゅう 論文 ろんぶん がある[41] 。2011年 ねん のメタアナリシス では、中高年 ちゅうこうねん の牛乳 ぎゅうにゅう 消費 しょうひ が股関節 こかんせつ 骨折 こっせつ を予防 よぼう するかを調査 ちょうさ し、女性 じょせい では関連 かんれん がないことされ、男性 だんせい では追加 ついか の調査 ちょうさ が必要 ひつよう だとした[42] 。2014年 ねん のアメリカで行 おこな われたある研究 けんきゅう では、10代の時期 じき の牛乳 ぎゅうにゅう の消費 しょうひ 量 りょう は男女 だんじょ 共 ども に高齢 こうれい になってからの骨折 こっせつ の予防 よぼう とは関連 かんれん していなかった[43] 。同年 どうねん のスウェーデンで行 おこな われたある研究 けんきゅう では、男女 だんじょ 共 ども に牛乳 ぎゅうにゅう の摂取 せっしゅ が骨折 こっせつ 率 りつ と死亡 しぼう 率 りつ を高 たか めており、特 とく に女性 じょせい では1日 にち 3杯 はい 以上 いじょう では1杯 はい 未満 みまん より約 やく 2倍 ばい の死亡 しぼう 率 りつ であった[44] 。
2018年 ねん のメタアナリシスでは、乳製品 にゅうせいひん の消費 しょうひ は股関節 こかんせつ の骨折 こっせつ と関連 かんれん しないが、チーズやヨーグルトではそのリスク低下 ていか に関連 かんれん していた[45] 。
カゼインなど牛乳 ぎゅうにゅう たんぱく質 しつ へのアレルギーである。2008年 ねん に厚生 こうせい 労働 ろうどう 科学 かがく 研究 けんきゅう 班 はん が全 ぜん 年齢 ねんれい の食物 しょくもつ アレルギー発症 はっしょう 患者 かんじゃ を調査 ちょうさ した結果 けっか 、原因 げんいん 食物 しょくもつ として牛乳 ぎゅうにゅう は20.9%を占 し め、鶏卵 けいらん の38.7%に次 つ いで高 たか い割合 わりあい となっている[46] 。
アレルギーやアトピー性 せい 疾患 しっかん の発症 はっしょう に関 かか わるのは、母乳 ぼにゅう の保護 ほご 効果 こうか なのか、牛乳 ぎゅうにゅう たんぱく質 しつ の回避 かいひ によるのか、どちらなのかと提起 ていき されてきた[47] 。アトピー性 せい 皮膚 ひふ 炎 えん のリスク排除 はいじょ の第 だい 一 いち 手段 しゅだん として乳児 にゅうじ の完全 かんぜん 母乳 ぼにゅう が推奨 すいしょう されており、実施 じっし しない場合 ばあい には、システマティック・レビュー による18の研究 けんきゅう はすべて、100%乳 ちち 清 きよし タンパク質 たんぱくしつ の分解 ぶんかい 乳 ちち を用 もち いたほうが、牛乳 ぎゅうにゅう たんぱく質 しつ を原料 げんりょう とする調整 ちょうせい 粉 こ よりも、アトピー性 せい 皮膚 ひふ 炎 えん とアトピー性 せい 疾患 しっかん の発症 はっしょう リスクを低下 ていか させていた[48] 。あるいは、母乳 ぼにゅう 哺育 ほいく を行 おこな う生後 せいご 4か月 げつ までの乳児 にゅうじ の母親 ははおや が、牛乳 ぎゅうにゅう の摂取 せっしゅ を制限 せいげん することで、その子 こ のアトピー性 せい 皮膚 ひふ 炎 えん の発症 はっしょう 率 りつ を下 さ げる[49] 。母乳 ぼにゅう 中 ちゅう に主 おも な食物 しょくもつ アレルゲンであるα あるふぁ 1カゼインが移行 いこう することは確認 かくにん されている[50] 。
システマティック・レビュー により、牛乳 ぎゅうにゅう の摂取 せっしゅ がニキビ の有 ゆう 病 びょう 率 りつ と重症 じゅうしょう 度 ど を増加 ぞうか させることを裏付 うらづ ける確 たし かな証拠 しょうこ があることが報告 ほうこく された[51] 。
日本 にっぽん の法令 ほうれい では、牛乳 ぎゅうにゅう を原材料 げんざいりょう として使用 しよう した加工 かこう 食品 しょくひん にはその旨 むね を表示 ひょうじ することが義務付 ぎむづ けられている[52] 。
乳糖 にゅうとう 不 ふ 耐 たい 症 しょう [ 編集 へんしゅう ]
旧 きゅう 世界 せかい (アメリカ以外 いがい )の先住民 せんじゅうみん 族 ぞく における、牛乳 ぎゅうにゅう の乳糖 にゅうとう を消化 しょうか できる遺伝子 いでんし 型 がた を持 も つ乳糖 にゅうとう 持続 じぞく 表現 ひょうげん 型 がた の成人 せいじん の割合 わりあい 。現在 げんざい のイギリスに特 とく に多 おお く分布 ぶんぷ している。
乳糖 にゅうとう 不 ふ 耐 たい 症 しょう は、牛乳 ぎゅうにゅう に含 ふく まれる乳糖 にゅうとう (ラクトース)の分解 ぶんかい 酵素 こうそ であるラクターゼ を持 も たないことである。ガス、下痢 げり 、腹部 ふくぶ の膨張 ぼうちょう 感 かん といった問題 もんだい が生 しょう じる[34] 。これはアジア系 けい で90%、黒人 こくじん とアメリカ先住民 せんじゅうみん で70%、ヒスパニック 系 けい の50%が該当 がいとう し、北欧 ほくおう 系 けい では約 やく 15%でしかない[34] 。先天的 せんてんてき にラクターゼが欠損 けっそん している例 れい はほとんどなく、乳児 にゅうじ 期 き を過 す ぎて、または成人 せいじん になり分解 ぶんかい 酵素 こうそ の活性 かっせい が低下 ていか するものである[53] 。後者 こうしゃ の場合 ばあい には、牛乳 ぎゅうにゅう を常 つね 飲 いん することで活性 かっせい が再 ふたた び上昇 じょうしょう する可能 かのう 性 せい がある[53] 。活性 かっせい が続 つづ いている場合 ばあい にラクターゼ活性 かっせい 持続 じぞく 症 しょう であり乳製品 にゅうせいひん を利用 りよう してきた民族 みんぞく に多 おお い。ヨーグルトやチーズでは微生物 びせいぶつ によって乳糖 にゅうとう が一部 いちぶ 分解 ぶんかい されているので、この問題 もんだい は起 お きにくい[53] 。胃腸 いちょう 症状 しょうじょう だけでは乳糖 にゅうとう 不 ふ 耐 たい 症 しょう だとは確定 かくてい できず、胃腸 いちょう 症状 しょうじょう や皮膚 ひふ 症状 しょうじょう は牛乳 ぎゅうにゅう アレルギーの主 おも な症状 しょうじょう である。
放射線 ほうしゃせん 障害 しょうがい [ 編集 へんしゅう ]
主 おも に牛 うし が食 た べた飼料 しりょう (牧草 ぼくそう など)に含 ふく まれる放射 ほうしゃ 性 せい 物質 ぶっしつ が牛 うし の体内 たいない で生体 せいたい 濃縮 のうしゅく されるため、牛乳 ぎゅうにゅう などの摂取 せっしゅ による内部 ないぶ 被曝 ひばく の危険 きけん 性 せい がある。チェルノブイリ原子力 げんしりょく 発電 はつでん 所 しょ 事故 じこ ではウクライナ の子供 こども に多 おお くの甲状腺 こうじょうせん 癌 がん 患者 かんじゃ が現 あらわ れ問題 もんだい になったが、(海藻 かいそう などの摂取 せっしゅ 量 りょう が少 すく ないため)ヨウ素 もと 摂取 せっしゅ 量 りょう が元 もと より少 すく ないところへ、高 こう 濃度 のうど の放射 ほうしゃ 性 せい ヨウ素 もと に汚染 おせん された牛乳 ぎゅうにゅう を飲 の み続 つづ けていたことも一因 いちいん とみられている。ポーランドは原発 げんぱつ 事故 じこ 直後 ちょくご に国内 こくない での牛乳 ぎゅうにゅう を禁止 きんし して、全 すべ て輸入 ゆにゅう 粉 こな ミルクに変 か えたため、ポーランドでは甲状腺 こうじょうせん 癌 がん の増加 ぞうか がなかった。 [要 よう 出典 しゅってん ]
健康 けんこう についての研究 けんきゅう 段階 だんかい の懸念 けねん [ 編集 へんしゅう ]
様々 さまざま な観点 かんてん から牛乳 ぎゅうにゅう の安全 あんぜん 性 せい の問題 もんだい が提示 ていじ されている。
アメリカ小児科 しょうにか 医 い アカデミーは、牛乳 ぎゅうにゅう を1歳 さい 未満 みまん の子供 こども に与 あた えないように推奨 すいしょう しており、理由 りゆう はビタミンE 、鉄分 てつぶん 、必須 ひっす 脂肪酸 しぼうさん が不十分 ふじゅうぶん で、牛乳 ぎゅうにゅう 中 ちゅう の多 おお いたんぱく質 しつ 、脂肪 しぼう 、ナトリウム 、カリウム を乳児 にゅうじ が処理 しょり しきれないということである[54] 。
アメリカ小児科 しょうにか 学会 がっかい は、牛乳 ぎゅうにゅう たんぱく質 しつ が膵臓 すいぞう β べーた 細胞 さいぼう の破壊 はかい の過程 かてい に重要 じゅうよう な原因 げんいん であるとし、糖尿 とうにょう 病 びょう につながるおそれがあるということで、ハイリスクな乳児 にゅうじ は生後 せいご 1年 ねん まで摂取 せっしゅ しないことを推奨 すいしょう する声明 せいめい を行 おこな っている[55] 。
またそれ以上 いじょう の年齢 ねんれい においても、ハーバード大学 だいがく の公衆 こうしゅう 衛生 えいせい 大学院 だいがくいん の教授 きょうじゅ のウォルター・ウィレット らによれば、アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく 農務 のうむ 省 しょう のフードピラミッド で1日 にち に2-3杯 はい の牛乳 ぎゅうにゅう を推奨 すいしょう しているという問題 もんだい があり、カルシウム摂取 せっしゅ の目的 もくてき とする乳製品 にゅうせいひん が骨折 こっせつ のリスクを下 さ げるというデータがないものの、後述 こうじゅつ するように他 た のリスクがあり、これではとりすぎだという[35] 。成人 せいじん なら牛乳 ぎゅうにゅう は1日 にち 1杯 はい でよく、余分 よぶん なカロリーや脂肪 しぼう 分 ぶん を摂取 せっしゅ することなくサプリメント によって低 てい 価格 かかく で摂取 せっしゅ することもできる[35] 。牛乳 ぎゅうにゅう が、カルシウムの適切 てきせつ な摂取 せっしゅ 源 げん であるかには議論 ぎろん の余地 よち がある[34] 。
現代 げんだい の牛乳 ぎゅうにゅう は、20世紀 せいき 初頭 しょとう に牧場 ぼくじょう の牛 うし から搾乳 さくにゅう されたのとは全 まった く異 こと なり、血 ち 中 ちゅう エストロゲン の量 りょう が上昇 じょうしょう する妊娠 にんしん 期 き の後期 こうき に搾乳 さくにゅう されており牛乳 ぎゅうにゅう 中 ちゅう にも増加 ぞうか するため、回帰 かいき 分析 ぶんせき により卵巣 らんそう がん や子宮 しきゅう 体 たい がん につながる可能 かのう 性 せい があると主張 しゅちょう している研究 けんきゅう 者 しゃ がいる[56] 。2004年 ねん 発表 はっぴょう の財団 ざいだん 法人 ほうじん ・日本 にっぽん 食品 しょくひん 分析 ぶんせき センターの調査 ちょうさ 報告 ほうこく によると、牛乳 ぎゅうにゅう には平均 へいきん で0.012ng/gのエストロゲン、17ng/gのプロゲステロンが含 ふく まれていた[57] 。
主 しゅ として先進 せんしん 国 こく で酪農 らくのう の産業 さんぎょう 化 か のために70年 ねん ほど前 まえ から始 はじ まった妊娠 にんしん 牛 うし からの搾乳 さくにゅう により、現在 げんざい 市販 しはん されている牛乳 ぎゅうにゅう の乳 ちち 漿中の女性 じょせい ホルモン エストロゲン、プロゲステロン 濃度 のうど は、妊娠 にんしん していない牛 うし から搾乳 さくにゅう された牛乳 ぎゅうにゅう に比 くら べてエストロゲンで約 やく 2倍 ばい 、プロゲステロンで6-8倍 ばい である。これらの過剰 かじょう な女性 じょせい ホルモンはヒト の免疫 めんえき 機能 きのう を低下 ていか させるため、感染 かんせん 症 しょう への抵抗 ていこう 力 りょく を落 お とす。また月経 げっけい 障害 しょうがい 、生殖 せいしょく 機能 きのう 低下 ていか を招 まね き、各種 かくしゅ アレルギー反応 はんのう を助長 じょちょう する。
含 ふく まれる乳糖 にゅうとう (ラクトース)の摂取 せっしゅ 量 りょう が日 ひ に牛乳 ぎゅうにゅう 3杯 はい 分 ぶん である場合 ばあい に、低 ひく い摂取 せっしゅ 量 りょう の場合 ばあい と比較 ひかく して卵巣 らんそう がんのリスクがやや高 たか い[34] 。乳糖 にゅうとう の消化 しょうか によって生成 せいせい されるガラクトース が多 おお い場合 ばあい に、卵巣 らんそう にダメージを与 あた え、卵巣 らんそう がんにつながる可能 かのう 性 せい が考 かんが えられる[34] 。それはガラクトースの直接的 ちょくせつてき な毒性 どくせい と、ゴナドトロピンの濃度 のうど を上昇 じょうしょう させることによると考 かんが えられている[58] 。
牛乳 ぎゅうにゅう を飲 の みすぎることで骨 ほね を脆 もろ くし、骨折 こっせつ を招 まね くという週刊 しゅうかん 誌 し に掲載 けいさい された説 せつ に対 たい して、2001年 ねん に、農林水産省 のうりんすいさんしょう の佐藤 さとう と、同 どう ・生産 せいさん 局 きょく 畜産 ちくさん 部 ぶ 牛乳 ぎゅうにゅう 乳製品 にゅうせいひん 課長 かちょう の五十嵐 いがらし は、骨折 こっせつ の発生 はっせい には要因 よういん が様々 さまざま にあり牛乳 ぎゅうにゅう の摂取 せっしゅ 量 りょう の相関 そうかん を比較 ひかく することは不正 ふせい 確 かく で誤解 ごかい を招 まね くとした[59] 。
1997年 ねん には、牛乳 ぎゅうにゅう やその他 た のカルシウム源 げん が骨折 こっせつ 率 りつ を低下 ていか させなかったという研究 けんきゅう [60] 、2000年 ねん には動物 どうぶつ 性 せい タンパク質 たんぱくしつ の消費 しょうひ が多 おお い国 くに で骨折 こっせつ 率 りつ が高 たか く、植物 しょくぶつ 性 せい たんぱく質 しつ の消費 しょうひ が多 おお い国 くに で骨折 こっせつ 率 りつ が低 ひく いといった研究 けんきゅう 結果 けっか が得 え られている[61] 。世界 せかい 保健 ほけん 機関 きかん による類似 るいじ する現象 げんしょう への言及 げんきゅう についてはカルシウム・パラドックス を参照 さんしょう 。
マグネシウム はカルシウムに次 つ いで骨 ほね に多 おお く含 ふく まれるミネラルである。牛乳 ぎゅうにゅう のマグネシウムの比率 ひりつ は少 すく ないと言 い える。一方 いっぽう で、骨 ほね 形成 けいせい に必要 ひつよう な成分 せいぶん としては、他 た にリン 、ビタミンD などのバランスの取 と れた摂取 せっしゅ が求 もと められる。
2002年 ねん の農水省 のうすいしょう の消費 しょうひ 者 しゃ 相談 そうだん ページでは、殺菌 さっきん 温度 おんど の違 ちが いによる栄養 えいよう 価 か の違 ちが いはないと返答 へんとう している[62] 。過酸化水素 かさんかすいそ が発生 はっせい し(または残留 ざんりゅう し)、危険 きけん であるという説 せつ があるが、国立 こくりつ 医薬品 いやくひん 食品 しょくひん 衛生 えいせい 研究所 けんきゅうじょ の加工 かこう 食品 しょくひん 中 ちゅう の過酸化水素 かさんかすいそ 含有 がんゆう 量 りょう の調査 ちょうさ データでは牛乳 ぎゅうにゅう 1グラムあたり最大 さいだい 0.1マイクログラム、コーヒー牛乳 ぎゅうにゅう で0.59-2.96同 どう 、フルーツ牛乳 ぎゅうにゅう で0.08-0.43同 どう の結果 けっか が得 え られている[63] 。ビタミンB1、B2、葉酸 ようさん 、ビタミンEやビタミンB12は生乳 せいにゅう と比較 ひかく して熱処理 ねつしょり 後 ご には減少 げんしょう し、ビタミンAは増加 ぞうか する[64] 。B2以外 いがい はもともと含有 がんゆう 量 りょう が少 すく ないため影響 えいきょう が弱 よわ いが、B2においては牛乳 ぎゅうにゅう は主 おも な摂取 せっしゅ 源 げん であるため熱処理 ねつしょり の影響 えいきょう を考慮 こうりょ する必要 ひつよう がある[64] 。多 た 価 あたい 不 ふ 飽和 ほうわ 脂肪酸 しぼうさん の豊富 ほうふ な牛乳 ぎゅうにゅう にて、高温 こうおん 短時間 たんじかん のUHTでは共役 きょうやく リノール酸 さん が増加 ぞうか し、殺菌 さっきん 用 よう のマイクロ波 は によってcis-9,trans-11共役 きょうやく リノール酸 さん をtrans-9,trans-11へとシグマトロピー転位 てんい された[65] 。そうした加熱 かねつ 法 ほう では変化 へんか がなかったが、マイクロ波 は では共役 きょうやく リノール酸 さん を減少 げんしょう させトランス脂肪酸 しぼうさん を増加 ぞうか させたという研究 けんきゅう 結果 けっか がある[66] 。
2016年 ねん の研究 けんきゅう は、超 ちょう 高温 こうおん 瞬間 しゅんかん 殺菌 さっきん (UHT)、高温 こうおん 短時間 たんじかん 殺菌 さっきん (HTST)、ホモジナイズによって牛乳 ぎゅうにゅう の構造 こうぞう や試験管 しけんかん 内 ない の消化 しょうか に変化 へんか が観察 かんさつ された[67] 。たんぱく質 しつ はUHTよりもHTSTで消化 しょうか が遅 おそ かった[67] 。
低温 ていおん 殺菌 さっきん では殺菌 さっきん 時間 じかん が長 なが く、普通 ふつう はバッチ式 しき の殺菌 さっきん 機械 きかい が使 つか われるため、加熱 かねつ 中 ちゅう に空気 くうき と触 ふ れる事 こと により脂肪 しぼう の酸化 さんか が起 お きやすいという説 せつ には根拠 こんきょ が乏 とぼ しい[要 よう 出典 しゅってん ] 。それよりも牛乳 ぎゅうにゅう 中 ちゅう の溶存 ようぞん 酸素 さんそ の量 りょう が酸化 さんか や風味 ふうみ に影響 えいきょう するといわれる。[68]
ホモジナイズ(均質 きんしつ 化 か )された牛乳 ぎゅうにゅう の悪影響 あくえいきょう は、カート・A・オスターが心臓 しんぞう 病 びょう の原因 げんいん として提唱 ていしょう し、1960年代 ねんだい から1980年代 ねんだい にかけて研究 けんきゅう され後 のち に否定 ひてい された説 せつ であるが、それが否定 ひてい されたとしても均質 きんしつ 化 か され脂肪 しぼう 球 だま の表面積 ひょうめんせき が大 おお きくなった近代 きんだい の牛乳 ぎゅうにゅう はアレルギーを増 ふ やしているのではとも考 かんが えられる[69] 。ホモジナイズにより乳 ちち 清 きよし たんぱく質 しつ の構造 こうぞう は変化 へんか し、それは破壊 はかい 的 てき である可能 かのう 性 せい がある[70] 。ホモジナイズの高 こう 圧 あつ 処理 しょり は酸化 さんか を促 うなが す[65] 。熱処理 ねつしょり は脂質 ししつ に影響 えいきょう を与 あた えず、ホモジナイズではC8からC14の飽和 ほうわ 脂肪酸 しぼうさん (C8 カプリル酸 さん 、C10 カプリン酸 さん 、C12 ラウリン酸 さん 、C14 ミリスチン酸 さん の4種 しゅ )が増加 ぞうか した[71] 。融点 ゆうてん で言 い えば、融点 ゆうてん が高 たか い飽和 ほうわ 脂肪酸 しぼうさん が増加 ぞうか している。
その他 た 懸念 けねん
牛乳 ぎゅうにゅう はカルシウム が豊富 ほうふ な食品 しょくひん として知 し られる[72] 。脂肪 しぼう 分 ぶん は飽和 ほうわ 脂肪酸 しぼうさん の比率 ひりつ が高 たか く、健康 けんこう 上 じょう の懸念 けねん のため低 てい 脂肪 しぼう 牛乳 ぎゅうにゅう などが製造 せいぞう されている[34] 。一方 いっぽう 、牛乳 ぎゅうにゅう がカルシウムを摂取 せっしゅ するために適切 てきせつ な食品 しょくひん であるかに疑問 ぎもん を投 な げかける栄養 えいよう 学者 がくしゃ もいる[34] 。
牛乳 ぎゅうにゅう の脂肪 しぼう 分 ぶん は、動物 どうぶつ 性 せい 脂肪 しぼう であるため飽和 ほうわ 脂肪酸 しぼうさん の比率 ひりつ が高 たか く(肉類 にくるい より多 おお い)、健康 けんこう 上 じょう の懸念 けねん のため脂肪 しぼう 分 ぶん を薄 うす めた低 てい 脂肪 しぼう 牛乳 ぎゅうにゅう が製造 せいぞう されている。現代 げんだい の畜産 ちくさん 方法 ほうほう では牧草 ぼくそう を食 た べる放牧 ほうぼく 牛 うし は少 すく ないが、必須 ひっす 脂肪酸 しぼうさん は牧草 ぼくそう を飼料 しりょう として与 あた えられている乳牛 にゅうぎゅう の乳 ちち ではα あるふぁ -リノレン酸 さん とリノール酸 さん との比率 ひりつ が高 たか くなり、α あるふぁ -リノレン酸 さん をほとんど含 ふく まない穀物 こくもつ の飼料 しりょう を多 おお く与 あた えられている乳牛 にゅうぎゅう の乳 ちち はα あるふぁ -リノレン酸 さん とリノール酸 さん との比率 ひりつ が低 ひく くなる。牧草 ぼくそう 等 とう の葉 は には微量 びりょう ではあるもののリノール酸 さん に比 くら べてα あるふぁ -リノレン酸 さん が比較的 ひかくてき 多 おお く存在 そんざい しているためである。
たんぱく質 しつ はカゼイン が豊富 ほうふ で、特 とく に子供 こども にとって鶏卵 けいらん に次 つ ぐ主要 しゅよう な食物 しょくもつ アレルギー の原因 げんいん となることがある[73] 。牛乳 ぎゅうにゅう の炭水化物 たんすいかぶつ として乳糖 にゅうとう が豊富 ほうふ であり、離乳 りにゅう 期 き を過 す ぎたヒト では多 おお かれ少 すく なかれ乳糖 にゅうとう 不 ふ 耐 たい 症 しょう として消化 しょうか 不良 ふりょう となる。そして他 た の動物 どうぶつ 性 せい 食品 しょくひん と同 おな じく食物 しょくもつ 繊維 せんい は含 ふく まれない。
ビタミンB2 が豊富 ほうふ である。牛乳 ぎゅうにゅう には他 た の動物 どうぶつ 性 せい 食品 しょくひん と同様 どうよう にビタミンB12 が含 ふく まれ、菜食 さいしょく 主義 しゅぎ 者 しゃ で牛乳 ぎゅうにゅう を許容 きょよう する場合 ばあい には貴重 きちょう な摂取 せっしゅ 源 げん となる。牛乳 ぎゅうにゅう にビタミンC がほとんど含 ふく まれていないのは、牛 うし はビタミンCを合成 ごうせい できるので摂取 せっしゅ する必要 ひつよう がないためである。逆 ぎゃく に、ヒトの母乳 ぼにゅう にビタミンCが含 ふく まれているのは、ヒトはビタミンCを合成 ごうせい できないので摂取 せっしゅ する必要 ひつよう があるためである。
牛 うし の命 いのち を奪 うば わずに採取 さいしゅ できる事 こと から、菜食 さいしょく 主義 しゅぎ 者 しゃ の一部 いちぶ 流派 りゅうは は動物 どうぶつ 性 せい 栄養 えいよう の摂取 せっしゅ のため牛乳 ぎゅうにゅう や屠殺 とさつ せず製造 せいぞう 出来 でき る乳製品 にゅうせいひん の飲食 いんしょく を認 みと めている。
「牛乳 ぎゅうにゅう はよく噛(か)んで飲 の んだ方 ほう が消化 しょうか にいい」と言 い われることがある。そもそも乳糖 にゅうとう を分解 ぶんかい する酵素 こうそ は腸 ちょう 液 えき に存在 そんざい し、唾液 だえき には含 ふく まれないため、噛 か む事 こと で直接的 ちょくせつてき に吸収 きゅうしゅう 率 りつ が高 たか まるわけではない。しかし、噛 か む様 よう にして飲 の むことで、少量 しょうりょう ずつ消化 しょうか 管 かん に送 おく ること、また、冷 つめ たい牛乳 ぎゅうにゅう を体温 たいおん で温 あたた めることにより、消化 しょうか 管 かん への負担 ふたん を減 へ らすことで、乳糖 にゅうとう をうまく分解 ぶんかい できるようになるとも言 い われている[要 よう 出典 しゅってん ] 。
女性 じょせい は牛乳 ぎゅうにゅう を良 よ く飲 の むと胸 むね が大 おお きくなるという俗説 ぞくせつ があるが、科学 かがく 的 てき 根拠 こんきょ はほとんどない。ただし、収穫 しゅうかく 量 りょう を上 あ げるために乳牛 にゅうぎゅう に人工 じんこう 的 てき に投与 とうよ された成長 せいちょう ホルモンの影響 えいきょう があるという説 せつ もある[要 よう 出典 しゅってん ] 。IGF-1 (成長 せいちょう 因子 いんし )は生乳 せいにゅう には含 ふく まれているが高温 こうおん 処理 しょり でなくなる[74] 。
酒 さけ を飲 の む前 まえ に牛乳 ぎゅうにゅう を飲 の むと悪酔 わるよ いしないと俗 ぞく にいわれる。これについて牛乳 ぎゅうにゅう が胃 い に膜 まく を作 つく るからだと説明 せつめい されることが多 おお いが、事実 じじつ と異 こと なる。牛乳 ぎゅうにゅう には脂肪 しぼう とタンパク質 たんぱくしつ が含 ふく まれているが、前者 ぜんしゃ が胃 い の蠕動 ぜんどう を抑 おさ え、後者 こうしゃ がアルコールの代謝 たいしゃ を助 たす けている。
人間 にんげん の赤 あか ん坊 ぼう も、母親 ははおや から乳 ちち を飲 の むため、牛乳 ぎゅうにゅう もまた子供 こども っぽい飲 の み物 もの であるという認識 にんしき を持 も つ者 もの がいる。例 たと えば第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 末期 まっき 、ヒトラーユーゲント の少年 しょうねん 兵 へい が多数 たすう 配 はい されたナチス・ドイツ 第 だい 12SS装甲 そうこう 師団 しだん は、連合 れんごう 国 こく から「ミルク師団 しだん 」の渾名 あだな で呼 よ ばれた。
妊娠 にんしん 中 ちゅう に牛乳 ぎゅうにゅう を多 おお く飲 の むと子供 こども の身長 しんちょう が高 たか くなるという研究 けんきゅう 結果 けっか がある。
平成 へいせい 29年 ねん 1月 がつ 4日 にち のNHK番組 ばんぐみ 「ガッテン」において、牛乳 ぎゅうにゅう を飲 の むと、牛乳 ぎゅうにゅう に含 ふく まれる「カゼイン」が胃腸 いちょう で分解 ぶんかい されてアラニンに変 か わり、このアラニンが、腎臓 じんぞう から尿 にょう 酸 さん を排出 はいしゅつ するのを助 たす けて、人体 じんたい の尿 にょう 酸 さん 値 ち が下 さ がる効果 こうか があると放送 ほうそう された。
乳牛 にゅうぎゅう の健康 けんこう [ 編集 へんしゅう ]
乳牛 にゅうぎゅう の強制 きょうせい 妊娠 にんしん や出産 しゅっさん した子 こ 牛 うし の引 ひ き離 はな し、断 だん 角 かく ・除 じょ 角 かく が苦痛 くつう をもたらすこと、高 こう 泌乳量 りょう 牛 うし への品種 ひんしゅ 改良 かいりょう など、動物 どうぶつ の権利 けんり から反対 はんたい がなされている[75] 。
牛乳 ぎゅうにゅう に係 かか わる不祥事 ふしょうじ 、事件 じけん [ 編集 へんしゅう ]
法律 ほうりつ による定義 ていぎ や分類 ぶんるい の資料 しりょう
日本 にっぽん での歴史 れきし に使 つか われた資料 しりょう
^ 例 たと えば彦根 ひこね 藩 はん の名物 めいぶつ の牛肉 ぎゅうにく の味噌 みそ 漬 づけ や山田 やまだ 浅 あさ 右 みぎ 衛門 えもん 自家 じか で生産 せいさん された死体 したい を原料 げんりょう とする丸薬 がんやく など。現代 げんだい でも残 のこ るものとしては、マムシ を原料 げんりょう とした栄養 えいよう ドリンクがある。
^ 「普通 ふつう 牛乳 ぎゅうにゅう 」『日本 にっぽん 食品 しょくひん 標準 ひょうじゅん 成分 せいぶん 表 ひょう 2015年版 ねんばん 七 なな 訂 てい 』(文部 もんぶ 科学 かがく 省 しょう 食品 しょくひん 成分 せいぶん データベース)
^ 日本人 にっぽんじん の食事 しょくじ 摂取 せっしゅ 基準 きじゅん 2015年版 ねんばん 策定 さくてい 検討 けんとう 会 かい 「日本人 にっぽんじん の食事 しょくじ 摂取 せっしゅ 基準 きじゅん 2015年版 ねんばん 策定 さくてい 検討 けんとう 会 かい 報告 ほうこく 書 しょ 」厚生 こうせい 労働省 ろうどうしょう 、2014年 ねん 3月 がつ 。
^ a b "Milk, whole, 3.25% milkfat, without added vitamin A and vitamin D "(英語 えいご ) (米国 べいこく 農務 のうむ 省 しょう 食品 しょくひん 成分 せいぶん データベース)
^ a b “牛乳 ぎゅうにゅう 類 るい の種類 しゅるい ”. findNew 牛乳 ぎゅうにゅう 乳製品 にゅうせいひん の知識 ちしき . 2023年 ねん 7月 がつ 14日 にち 閲覧 えつらん 。
^ 酪農 らくのう って何 なに かと聞 き かれたら?全国 ぜんこく 酪農 らくのう 業 ぎょう 協同 きょうどう 組合 くみあい 連合 れんごう 会 かい (2021年 ねん 5月 がつ 29日 にち 閲覧 えつらん )
^ “乳製品 にゅうせいひん とは ”. 2022年 ねん 6月 がつ 30日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “授乳 じゅにゅう ・離乳 りにゅう の支援 しえん ガイド(2019年 ねん 改定 かいてい 版 ばん ) ”. www.mhlw.go.jp . 2023年 ねん 7月 がつ 14日 にち 閲覧 えつらん 。
^ 牛乳 ぎゅうにゅう の日 ひ ・牛乳 ぎゅうにゅう 月間 げっかん 日本 にっぽん 乳業 にゅうぎょう 協会 きょうかい (2021年 ねん 5月 がつ 29日 にち 閲覧 えつらん )
^ a b Cordain L, Eaton SB , Sebastian A, et al. (2005). “Origins and evolution of the Western diet: health implications for the 21st century” . Am. J. Clin. Nutr. 81 (2): 341-54. PMID 15699220 . http://ajcn.nutrition.org/content/81/2/341.long .
^ 牛乳 ぎゅうにゅう 搾取 さくしゅ 業 ぎょう 楽 らく 牛 うし 園 えん 牧田 まきた 義雄 よしお 氏 し 夫妻 ふさい の奮闘 ふんとう 成功 せいこう 記 き 『夫婦 ふうふ 成功 せいこう 美談 びだん : 男女 だんじょ 修養 しゅうよう . 第 だい 1編 へん 』東京 とうきょう 実用 じつよう 女学校 じょがっこう 出版 しゅっぱん 部 ぶ 、明治 めいじ 42
^ a b c 基 もと 峰 みね 修 おさむ 「文献 ぶんけん と埴輪 はにわ ・壁画 へきが 資料 しりょう から見 み た牛 うし 甘 あま (飼) : 牽牛 けんぎゅう 織女 しょくじょ 説話 せつわ の伝来 でんらい 年代 ねんだい を含 ふく めて 」『人間 にんげん 社会 しゃかい 環境 かんきょう 研究 けんきゅう 』第 だい 34号 ごう 、金沢大学 かなざわだいがく 大学院 だいがくいん 人間 にんげん 社会 しゃかい 環境 かんきょう 研究 けんきゅう 科 か 、2017年 ねん 9月 がつ 、77-98頁 ぺーじ 、doi :10.24517/00049494 、ISSN 1881-5545 、NAID 120006370931 。
^ a b 北條 ほうじょう (2015)、p.22
^ a b 兼平 かねひら (2015)、p.133
^ 兼平 かねひら (2015)、pp.27 - 28
^ 兼平 かねひら (2015)、pp.130 - 133
^ a b 細野 ほその 明義 あきよし . “我国 わがくに における牛乳 ぎゅうにゅう と乳製品 にゅうせいひん 普及 ふきゅう の系譜 けいふ ” (PDF). 日本 にっぽん 乳業 にゅうぎょう 技術 ぎじゅつ 協会 きょうかい . 2015年 ねん 6月 がつ 13日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “日本 にっぽん の牛乳 ぎゅうにゅう の歴史 れきし | findNew 牛乳 ぎゅうにゅう 乳製品 にゅうせいひん の知識 ちしき ” . findNew 牛乳 ぎゅうにゅう 乳製品 にゅうせいひん の知識 ちしき . http://www.j-milk.jp/findnew/chapter2/0102.html 2018年 ねん 8月 がつ 23日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “乳製品 にゅうせいひん の歴史 れきし 日本人 にっぽんじん はいつから牛乳 ぎゅうにゅう を飲 の んでいた? ”. www.j-milk.jp . 2018年 ねん 8月 がつ 23日 にち 閲覧 えつらん 。
^ 寺田 てらだ 寅彦 とらひこ コーヒー哲学 てつがく 序説 じょせつ
^ 「夏 なつ のエキリを防 ふせ ごう カルシウム不足 ふそく からくる 総 そう 司令 しれい 部 ぶ の研究 けんきゅう 」『朝日新聞 あさひしんぶん 』昭和 しょうわ 22年 ねん 7月 がつ 16日 にち 4面 めん
^ “牛乳 ぎゅうにゅう の消費 しょうひ 動向 どうこう について ”. 農 のう 畜産 ちくさん 業 ぎょう 振興 しんこう 機構 きこう (2014年 ねん 7月 がつ 2日 にち ). 2019年 ねん 3月 がつ 31日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “NIE 教育 きょういく に新聞 しんぶん を ”. 中国新聞社 ちゅうごくしんぶんしゃ . 2006年 ねん 10月 がつ 9日 にち 時点 じてん のオリジナル よりアーカイブ。2006年 ねん 12月29日 にち 閲覧 えつらん 。
^ a b c Pasteurization (International Dairy Foods Association)
^ a b “The UHT route to long-life planet ”. Times Online. 2008年 ねん 3月 がつ 1日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “ペットボトル入 い りの牛乳 ぎゅうにゅう は無 な いのでしょうか? | 乳 ちち と乳製品 にゅうせいひん のQ&A | 一般 いっぱん 社団 しゃだん 法人 ほうじん 日本 にっぽん 乳業 にゅうぎょう 協会 きょうかい ”. nyukyou.jp . 2023年 ねん 7月 がつ 14日 にち 閲覧 えつらん 。
^ 「ペットボトルの牛乳 ぎゅうにゅう なぜないの? ののちゃんのDO科学 かがく 」朝日新聞 あさひしんぶん 社 しゃ
^ “牛乳 ぎゅうにゅう で日本 にっぽん 初 はつ の900ml容器 ようき を採用 さいよう !! 10/1(水) すい 『セブンプレミアム 北海道 ほっかいどう 十 じゅう 勝 しょう おいしい牛乳 ぎゅうにゅう 』 ” (PDF). セブン&アイ・ホールディングス (2014年 ねん 9月 がつ 29日 にち ). 2020年 ねん 12月3日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “明治 めいじ /「おいしい牛乳 ぎゅうにゅう 」に利便 りべん 性 せい とおいしさを向上 こうじょう させる新 しん 容器 ようき を採用 さいよう ”. 流通 りゅうつう ニュース (2016年 ねん 6月 がつ 1日 にち ). 2020年 ねん 12月3日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “ストローでも広口 ひろくち でも飲 の める「BOTTLE MILK」 牛乳 ぎゅうにゅう ビン型 びんがた ペットボトル ”. J-cast (2020年 ねん 9月 がつ 10日 とおか ). 2022年 ねん 3月 がつ 13日 にち 閲覧 えつらん 。
^ 「壁 かべ 塗 ぬ り替 か えに牛乳 ぎゅうにゅう を使用 しよう ? バチカン」 CNN 、2022年 ねん 3月 がつ 13日 にち 閲覧 えつらん
^ Publishing, Harvard Health. “Two daily servings of dairy: Good for your heart? ”. Harvard Health . 2020年 ねん 11月5日 にち 閲覧 えつらん 。
^ 日本経済新聞社 にほんけいざいしんぶんしゃ ・日経 にっけい BP社 しゃ . “乳製品 にゅうせいひん 、たくさん食 た べる人 ひと は死亡 しぼう リスク低 ひく く|ヘルスUP|NIKKEI STYLE ”. NIKKEI STYLE . 2019年 ねん 11月16日 にち 閲覧 えつらん 。
^ 乳製品 にゅうせいひん 、飽和 ほうわ 脂肪酸 しぼうさん 、カルシウム摂取 せっしゅ 量 りょう と前立腺 ぜんりつせん がんとの関連 かんれん について―概要 がいよう ― PMID 18398033
^ a b c d e f g h i j “Calcium: What’s Best for Your Bones and Health? ”. ハーバード公衆 こうしゅう 衛生 えいせい 大学院 だいがくいん . 2017年 ねん 8月 がつ 12日 にち 閲覧 えつらん 。
^ a b c W. C. ウィレット 、M. J. スタンファー 著 ちょ 「ヘルシーな食事 しょくじ の新 あたら しい常識 じょうしき 」、日経 にっけい サイエンス編集 へんしゅう 部 ぶ 編 へん 『エイジング研究 けんきゅう の最前線 さいぜんせん 心 しん とからだの健康 けんこう 』日経 にっけい サイエンス〈別冊 べっさつ 日経 にっけい サイエンス 147〉、2004年 ねん 11月11日 にち 、116-125頁 ぺーじ 。ISBN 978-4-532-51147-0 。http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0304/healthy.html 。 Willett, Walter C.; Stampfer, Meir J. (2006). sp “Rebuilding the Food Pyramid” . Scientific American 16 (4): 12–21. doi :10.1038/scientificamerican1206-12sp . https://www.scientificamerican.com/article/rebuilding-the-food-pyramid/ sp .
^ Calcium and Milk? (ハーバード公衆 こうしゅう 衛生 えいせい 大学院 だいがくいん )
^ Godman, Heidi (2022年 ねん 6月 がつ 1日 にち ). “The best ways to identify processed foods ” (英語 えいご ). Harvard Health . 2022年 ねん 6月 がつ 4日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “Is low-fat or full-fat the better choice for dairy products? ” (英語 えいご ). Harvard Health (2018年 ねん 10月 がつ 1日 にち ). 2022年 ねん 6月 がつ 4日 にち 閲覧 えつらん 。
^ World Cancer Research Fund and American Institute for Cancer Research (2007). Food, Nutrition, Physical Activity, and the Prevention of Cancer: A Global Perspective . Amer. Inst. for Cancer Research. p. 370, 382. ISBN 978-0972252225 . http://wcrf.org/int/research-we-fund/continuous-update-project-cup/second-expert-report (推奨 すいしょう については英語 えいご 版 ばん のみ)日本語 にほんご 要旨 ようし :食 た べもの、栄養 えいよう 、運動 うんどう とがん予防 よぼう 、世界 せかい がん研究 けんきゅう 基金 ききん と米国 べいこく がん研究 けんきゅう 機構 きこう
^ 乳製品 にゅうせいひん 、飽和 ほうわ 脂肪酸 しぼうさん 、カルシウム摂取 せっしゅ 量 りょう と前立腺 ぜんりつせん がんとの関連 かんれん について―概要 がいよう ― PMID 18398033
^ 鈴木 すずき 隆雄 たかお 「わが国 くに の大 だい 規模 きぼ 調査 ちょうさ による大腿 だいたい 骨 こつ 頸部骨折 こっせつ の症例 しょうれい 対照 たいしょう 研究 けんきゅう 」『Osteoporosis Japan』Vol.4、No.2、1996年 ねん 。
^ Bischoff-Ferrari HA, Dawson-Hughes B, Baron JA, et al. (2011). “Milk intake and risk of hip fracture in men and women: a meta-analysis of prospective cohort studies”. J. Bone Miner. Res. 26 (4): 833-9. doi :10.1002/jbmr.279 . PMID 20949604 .
^ Feskanich D, Bischoff-Ferrari HA, Frazier AL, Willett WC (2014). “Milk consumption during teenage years and risk of hip fractures in older adults” . JAMA Pediatr 168 (1): 54-60. doi :10.1001/jamapediatrics.2013.3821 . PMC 3983667 . PMID 24247817 . https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3983667/ .
^ Michaelsson, K.; Wolk, A.; Langenskiold, S.; Basu, S.; Warensjo Lemming, E.; Melhus, H.; Byberg, L. (2014). “Milk intake and risk of mortality and fractures in women and men: cohort studies”. BMJ 349 (oct27 1): g6015-g6015. doi :10.1136/bmj.g6015 . ISSN 1756-1833 .
^ Bian S, Hu J, Zhang K, Wang Y, Yu M, Ma J (January 2018). “Dairy product consumption and risk of hip fracture: a systematic review and meta-analysis” . BMC Public Health 18 (1): 165. doi :10.1186/s12889-018-5041-5 . PMC 5778815 . PMID 29357845 . https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5778815/ .
^ 厚生 こうせい 労働 ろうどう 科学 かがく 研究 けんきゅう 事業 じぎょう 「食物 しょくもつ アレルギーの発症 はっしょう 要因 よういん の解明 かいめい および耐 たい 性 せい 化 か に関 かん する研究 けんきゅう (PDF ) 」p.3
^ Halken S, Høst A (2000). “The lessons of noninterventional and interventional prospective studies on the development of atopic disease during childhood” . Allergy 55 (9): 793-802. PMID 11003443 . http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1034/j.1398-9995.2000.00117.x/full .
^ Alexander DD, Schmitt DF, Tran NL, Barraj LM, Cushing CA (2010). “Partially hydrolyzed 100% whey protein infant formula and atopic dermatitis risk reduction: a systematic review of the literature”. Nutrition Reviews 68 (4): 232-45. doi :10.1111/j.1753-4887.2010.00281.x . PMID 20416019 .
^ Jirapinyo P, Densupsoontorn N, Kangwanpornsiri C, Limlikhit T (2013). “Lower prevalence of atopic dermatitis in breast-fed infants whose allergic mothers restrict dairy products”. J Med Assoc Thai 96 (2): 192-5. PMID 23936985 .
^ Coscia A, Orrù S, Di Nicola P, et al. (2012). “Cow's milk proteins in human milk”. J. Biol. Regul. Homeost. Agents 26 (3 Suppl): 39-42. PMID 23158513 .
^ Ferdowsian HR, Levin S (2010). “Does diet really affect acne?”. Skin Therapy Lett. 15 (3): 1-2, 5. PMID 20361171 .
^ アレルギー表示 ひょうじ について (PDF ) - 消費 しょうひ 者 しゃ 庁 ちょう
^ a b c 鈴木 すずき 一郎 いちろう 「牛乳 ぎゅうにゅう を飲 の めない人 ひと のために-乳糖 にゅうとう 不 ふ 耐 たい 症 しょう について- 」 農林水産省 のうりんすいさんしょう 畜産試験場 ちくさんしけんしょ 、1993年 ねん 7月 がつ 。
^ アメリカ小児科 しょうにか 医 い アカデミー(The American Academy of Pediatricians) Cow's milk - infants Medical Encyclopedia, 2015-10-7
^ Scott FW (1995). “AAP recommendations on cow milk, soy, and early infant feeding” . Pediatrics 96 (3 Pt 1): 515-7. PMID 7651787 . http://pediatrics.aappublications.org/content/96/3/515 .
^ Ganmaa D, Sato A (2005). “The possible role of female sex hormones in milk from pregnant cows in the development of breast, ovarian and corpus uteri cancers”. Med. Hypotheses 65 (6): 1028-37. doi :10.1016/j.mehy.2005.06.026 . PMID 16125328 .
^ “食品 しょくひん のリスク管理 かんり の実施 じっし 状 じょう 況 きょう に関 かん する調査 ちょうさ 報告 ほうこく 書 しょ ”. 2018年 ねん 6月 がつ 26日 にち 閲覧 えつらん 。
^ Larsson SC, Bergkvist L, Wolk A (2004). “Milk and lactose intakes and ovarian cancer risk in the Swedish Mammography Cohort” . Am. J. Clin. Nutr. 80 (5): 1353-7. PMID 15531686 . http://ajcn.nutrition.org/content/80/5/1353.long .
^ 佐藤 さとう 憲雄 のりお 、五十嵐 いがらし 太 ふとし 乙 おつ 「『牛乳 ぎゅうにゅう はこんなに身体 しんたい に悪 わる い』(新潮 しんちょう 45 6月 がつ 号 ごう )に対 たい する農林水産省 のうりんすいさんしょう の申 もう し入 い れについて 」農林水産省 のうりんすいさんしょう 、2001年 ねん 5月 がつ 23日 にち 。
^ “Milk, dietary calcium, and bone fractures in women: a 12-year prospective study” . Am J Public Health 87 (6): 992-7. (1997). PMC 1380936 . PMID 9224182 . https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1380936/ .
^ Frassetto LA, Todd KM, Morris RC, Sebastian A (2000). “Worldwide incidence of hip fracture in elderly women: relation to consumption of animal and vegetable foods”. J. Gerontol. A Biol. Sci. Med. Sci. 55 (10): M585-92. PMID 11034231 .
^ Q 高温 こうおん 殺菌 さっきん 牛乳 ぎゅうにゅう と低温 ていおん 殺菌 さっきん 牛乳 ぎゅうにゅう を比較 ひかく すると、栄養 えいよう に差 さ があるのか。 アーカイブ、原典 げんてん はリンク切 き れ(農林水産省 のうりんすいさんしょう 「消費 しょうひ 者 しゃ の部屋 へや 」、2002年 ねん )
^ 加工 かこう 食品 しょくひん 中 ちゅう の過酸化水素 かさんかすいそ 含有 がんゆう 量 りょう (国立 こくりつ 医薬品 いやくひん 食品 しょくひん 衛生 えいせい 研究所 けんきゅうじょ )
^ a b Macdonald LE, Brett J, Kelton D, Majowicz SE, Snedeker K, Sargeant JM (2011). “A systematic review and meta-analysis of the effects of pasteurization on milk vitamins, and evidence for raw milk consumption and other health-related outcomes”. J. Food Prot. 74 (11): 1814-32. doi :10.4315/0362-028X.JFP-10-269 . PMID 22054181 .
^ a b Rodríguez-Alcalá LM, Alonso L, Fontecha J (2014). “Stability of fatty acid composition after thermal, high pressure, and microwave processing of cow milk as affected by polyunsaturated fatty acid concentration”. Journal of Dairy Science 97 (12): 7307-15. doi :10.3168/jds.2013-7849 . PMID 25459902 .
^ Herzallah SM, Humeid MA, Al-Ismail KM (2005). “Effect of heating and processing methods of milk and dairy products on conjugated linoleic acid and trans fatty Acid isomer content”. J. Dairy Sci. 88 (4): 1301-10. doi :10.3168/jds.S0022-0302(05)72796-X . PMID 15778297 .
^ a b Tunick MH, Ren DX, Van Hekken DL, et al. (2016). “Effect of heat and homogenization on in vitro digestion of milk”. J. Dairy Sci. 99 (6): 4124-39. doi :10.3168/jds.2015-10474 . PMID 27060826 .
^ “乳 ちち と抗 こう 酸化 さんか ”. JDTA. 2022年 ねん 3月 がつ 10日 とおか 閲覧 えつらん 。
^ Mary G. Enig(Know Your Fats の著者 ちょしゃ でもある) Milk Homogenization and Heart Disease (A Campaign ofr Real Milk, December 13, 2003) ミルクのホモジナイズと心臓 しんぞう 病 びょう
^ Qi PX, Ren D, Xiao Y, Tomasula PM (2015). “Effect of homogenization and pasteurization on the structure and stability of whey protein in milk”. J. Dairy Sci. 98 (5): 2884-97. doi :10.3168/jds.2014-8920 . PMID 25704975 .
^ Van Hekken DL, Tunick MH, Ren DX, Tomasula PM (2017). “Comparing the effect of homogenization and heat processing on the properties and in vitro digestion of milk from organic and conventional dairy herds”. J. Dairy Sci. 100 (8): 6042-6052. doi :10.3168/jds.2016-12089 . PMID 28624284 .
^ 日本 にっぽん の4訂 てい 食品 しょくひん 成分 せいぶん 表 ひょう によれば、乳牛 にゅうぎゅう の種類 しゅるい による差 さ 、個体 こたい 差 さ 、季 き 節 ぶし 変動 へんどう などがあり、その成分 せいぶん が一定 いってい していないことを断 ことわ った上 うえ で、ホルスタイン の牛乳 ぎゅうにゅう 100 g当 あ たりのカルシウムの含有 がんゆう 量 りょう は、100 mgであるとされている。条件 じょうけん によって変動 へんどう するものである。
^ 中野 なかの 泰 やすし 至 いたり 、下条 しもじょう 直樹 なおき 、森田 もりた 慶 けい 紀 き ほか「牛乳 ぎゅうにゅう アレルギー患者 かんじゃ におけるカゼイン,β べーた ラクトグロブリン感 かん 作 さく に関 かん する研究 けんきゅう 」 『アレルギー』 Vol.59 (2010) No.2 p.117-122, doi :10.15036/arerugi.59.117
^ “食品 しょくひん 安全 あんぜん 関係 かんけい 情報 じょうほう 詳細 しょうさい ”. www.fsc.go.jp . 2018年 ねん 6月 がつ 26日 にち 閲覧 えつらん 。
^ NPO法人 ほうじん アニマルライツセンター. “ミルクを生産 せいさん するために使 つか われる牛 うし たち | NPO法人 ほうじん アニマルライツセンター 毛皮 けがわ 、動物 どうぶつ 実験 じっけん 、工場 こうじょう 畜産 ちくさん 、犬 いぬ 猫 ねこ 等 とう の虐待 ぎゃくたい 的 てき 飼育 しいく をなくしエシカルな社会 しゃかい へ ”. アニマルライツセンター . 2018年 ねん 7月 がつ 29日 にち 閲覧 えつらん 。
^ 「インチキ牛乳 ぎゅうにゅう で引責 いんせき 社長 しゃちょう ら3幹部 かんぶ 辞任 じにん 」『朝日新聞 あさひしんぶん 』昭和 しょうわ 47年 ねん (1972年 ねん )5月 がつ 17日 にち 朝刊 ちょうかん 8面 めん (13版 はん )
^ “中国 ちゅうごく における牛乳 ぎゅうにゅう へのメラミン混入 こんにゅう 事案 じあん への対応 たいおう について(第 だい 23報 ほう ) ”. 厚生 こうせい 労働省 ろうどうしょう ホームページ (2008年 ねん 11月28日 にち ). 2020年 ねん 9月 がつ 7日 にち 閲覧 えつらん 。
業界 ぎょうかい 団体 だんたい ・酪農 らくのう 団体 だんたい 関連 かんれん [ 編集 へんしゅう ]