発展はってん

発展はってん（はってん）とは、物事ものごとの勢いきおいなどが広ひろがること、転てんじて潜在せんざい的てきな可能かのう性せいが実現じつげんし、栄さかえること、または進すすみ伸のびることである

哲学てつがくにおける発展はってん

アリストテレスは、発展はってんを有ゆう機体きたいとしての個物こぶつを潜在せんざい的てきな可能かのう性せいから、形相ぎょうそうを実現じつげんした現げん実態じったいに至いたる過程かていの中なかにとらえ重視じゅうしした。しかし、歴史れきしや社会しゃかいの前進ぜんしんの論理ろんりというとらえ方かたは近代きんだいになってヨハン・ゴットフリート・ヘルダーらが進歩しんぽ思想しそうと結むすびつけて唱となえたもので、歴史れきしは浅あさい。ヘルダーは諸もろ文化ぶんかの個別こべつ性せいを重点じゅうてんに置おく多元たげん主義しゅぎ的てきな発展はってんを唱となえ、後のちに歴史れきし学派がくはの考かんがえ方かたに結むすびつくことになった。また、人間にんげん精神せいしんと世界せかい精神せいしんの二ふたつのレベルでの発展はってんを重点じゅうてんに置おいて論ろんずるドイツ観念論かんねんろんや生産せいさん力りょくと革命かくめい意識いしきの発展はってんを社会しゃかい変化へんかの根本こんぽんと考かんがえる史的してき唯物ゆいぶつ論ろんにも多大ただいな影響えいきょうを与あたえている。

参考さんこう資料しりょう

• 哲学てつがく・思想しそう事典じてん（岩波書店いわなみしょてん、1998年ねん）ISBN 4-00-080089-2

関連かんれん項目こうもく

• 発展はってん主義しゅぎ
• 時間じかん発展はってん
• 経済けいざい発展はってん
• いすゞ・810 - 発展はってんの語呂合ごろあわせ（"ハチ"＋"テン"）で810と言いう名なが付つけられた。