禁則きんそく処理しょり

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禁則きんそく処理しょり（きんそくしょり）とは、漢字かんじ文化ぶんか圏けんの文書ぶんしょ作成さくせい・組版くみはんにおいて、「約やく物ものなどが行頭ぎょうとう・行ぎょう末まつなどにあってはならない」などとされる禁止きんし事項じこう、または、それらを回避かいひするために字じ詰づめや文ぶんの長ながさを調整ちょうせいしたりすること^[1]。

例たとえば、句読点くとうてん（。、）や閉とじ括弧かっこ（」』)】など）と言いった約やく物ものは、当該とうがい文章ぶんしょうの行頭ぎょうとうに位置いちさせてはならない。すなわち、

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です。

という例文れいぶんにおいて2行ぎょう目めのような表記ひょうきをしてはならない、ということだ。その理由りゆうは、これら約やく物ものが行頭ぎょうとうに来くると見みた目めが悪わるくなるほか、読よみにくくなったり、文意ぶんいを取とり違ちがえるおそれがあるからだ。

原稿げんこう用紙ようしなどでは、禁則きんそく処理しょりの関係かんけいで約やく物ものを意図いと的てきにマスからはみ出ださせることもある。ワープロやワープロソフトなどでは、自動的じどうてきに禁則きんそく処理しょりが行おこなわれることも多おおい^[1]。禁則きんそく文字もじの種類しゅるいや処理しょり方法ほうほうは、JIS X 4051において規定きていされている。

禁止きんしされているもの[編集へんしゅう]

日本語にほんご[編集へんしゅう]

禁則きんそくの対象たいしょうとなる文字もじについては、「ハウスルール」と呼よばれる、出版しゅっぱん社しゃごとに定さだめられた独特どくとくの規則きそくがあり、さらには出版しゅっぱん物ぶつの種類しゅるいやページ種しゅに応おうじて異ことなる規則きそくを適用てきようすることも多おおい。欧米おうべい製せいのDTPソフトウェアでは、このように多様たような日本語にほんご組版くみはんの規則きそくに十分じゅうぶんに対応たいおうできない製品せいひんが多おおく、日本にっぽん独自どくじの電算でんさん写植しゃしょくシステムの需要じゅようを支ささえる要因よういんとなった。

行頭ぎょうとう禁則きんそく文字もじ[編集へんしゅう]

終おわり括弧かっこ類るい: ,)]｝、〕〉》」』】〙〗〟’”｠»
行頭ぎょうとう禁則きんそく和字わじ: ゝゞーァィゥェォッャュョヮヵヶぁぃぅぇぉっゃゅょゎゕゖㇰㇱㇲㇳㇴㇵㇶㇷㇸㇹㇷ゚ㇺㇻㇼㇽㇾㇿ々〻
ハイフン類るい: ‐゠–〜～
区切くぎり約やく物もの: ?!‼⁇⁈⁉
中点ちゅうてん類るい: ・:;/
句点くてん類るい: 。.

※1行ぎょうの字数じすうが少すくない場合ばあいなどでは、2段だん目めは禁則きんそく対象たいしょうとしないことも多おおい。

行末ゆくすえ禁則きんそく文字もじ[編集へんしゅう]

始はじめ括弧かっこ類るい: ([｛〔〈《「『【〘〖〝‘“｟«

分離ぶんり禁則きんそく[編集へんしゅう]

分離ぶんり禁止きんし文字もじ: —…‥〳〴〵
英単語えいたんご: English
組くみ数字すうじ: 3⁄20
連れん数字すうじ: 5,000
グループルビ: 大人おとな（おとな）（熟じゅく字訓じくん）; 難なん有ゆう（ありがた）（顛読語ご）