アキバ系けい

秋葉原あきはばら (2006年ねん）

アキバ系けいパフォーマー

アキバ系けい（アキバけい）、秋葉あきば系けい（あきばけい）とは、主おもに東京とうきょう・秋葉原あきはばら（通称つうしょう・アキバ）や大阪おおさか・日本橋にほんばし（にっぽんばし）などの繁華はんか街がいに象徴しょうちょうされる、いわゆる「おたく」文化ぶんかやそこに集つどう人々ひとびとのファッション的てき傾向けいこう、ないし行動こうどうスタイルを指さす俗語ぞくごである。

1990年代ねんだい後半こうはんに男性だんせいファッション誌し「Men's egg」でオタクっぽい雰囲気ふんいきを意識いしきしたファッションを「秋葉あきは系けい」とした記述きじゅつは見みられるが、一般いっぱんに広ひろく定着ていちゃくしたのはサブカルチャーが浸透しんとうした2000年代ねんだい後半こうはんに入はいってからである。2010年代ねんだいに趣味しゅみの1つとして広ひろく理解りかいされたため、秋葉あきは系けいという言葉ことばを使つかう機会きかいも減へっている。

「Category:ファッションの傾向けいこうを表あらわす言葉ことば」も参照さんしょう

概要がいよう

いわゆるオタクあるいはマニアの中なかでも、秋葉原あきはばらを情報じょうほう拠点きょてんとして発展はってんしたテクノ・サブカルチャーや、近年きんねんのオタク文化ぶんかを趣味しゅみとして、更さらには傾倒けいとうする向むきを指さしている。また、2005年ねんの『電車でんしゃ男おとこ』のドラマ化かなどメディアによってそのイメージは誇張こちょうされ、当人とうにんがオタク的てき指向しこうを持もち合あわせていなくても、ひとつのファッションスタイルとしてこのように呼よぶこともある。

ファッション

「秋葉あきは系けい」という言葉ことばは1999年ねんに創刊そうかんされた男性だんせい向むけ渋谷しぶや系けいファッション誌し『Men's egg』で生うまれたとされる。秋葉原あきはばらがおたく文化ぶんかの象徴しょうちょうであることから、おたく系けいのファッションを「アキバ系けいファッション」と呼よんだ。服ふくはブランド物ぶつでは無ない安やすいもので、親おやに買かい与あたえられたものを基本きほんとした。

音楽おんがく

オタク向むけとされていたアニメソングやゲームミュージックなどをアキバ系けいと呼称こしょうしていた。

「萌もえソング」も参照さんしょう

タレント

桃井ももいはるこは「元祖がんそアキバ系けい女王じょおう」と呼よばれる。

2007年ねんの第だい58回かいNHK紅白こうはく歌合戦うたがっせんでは中川なかがわ翔子しょうこ、リア・ディゾン、AKB48の初はつ出場しゅつじょうが決きまり「アキバ枠わく」として話題わだいとなった。なお中川なかがわは後年こうねん、自身じしんはアキバ系けいではなく「中野なかの系けい」であると述のべている。

「アキバ系けいアイドル」および「ライブアイドル」も参照さんしょう

関連かんれん用語ようご

ポンバシ系けい

アキバ系けいに対抗たいこうする形かたちで大阪おおさか日本橋にほんばしのオタク文化ぶんかを「ポンバシ系けい」として打うち出だし、2007年ねん4月がつにラジオ大阪おおさかで番組ばんぐみ「妄想もうそうポンバシ系けい」が開始かいしされる。翌年よくねん4月がつに「もえもえポンバシ系けい」にリニューアルされ、2010年ねん5月がつまで放送ほうそうされた。

アキシブ系けい

アキバ系けいの音楽おんがくを1990年代ねんだいに流行りゅうこうした渋谷しぶや系けいミュージックで捉とらえ直なおした音楽おんがくを「アキシブ系けい」と呼称こしょうした。

関連かんれん文献ぶんけん

• 『アキバ系けい電脳でんのう街がいの歩あるき方かた』 アスペクト、2004年ねん、ISBN 4757210620
• 『アキバ系けいアイドルあるある』 白夜書房びゃくやしょぼう、2012年ねん、ISBN 978-4861919503
• 『秋葉あきは系けいDJガイド』 リットーミュージック、2013年ねん、ISBN 978-4845623174

関連かんれん項目こうもく

• メイド喫茶きっさ
• コスプレ系けい飲食いんしょく店てん