農業 のうぎょう 機 き による農薬 のうやく の空中 くうちゅう 散布 さんぷ
農薬 のうやく (のうやく、英 えい : agricultural chemical [注釈 ちゅうしゃく 1] )とは、農業 のうぎょう の効率 こうりつ 化 か 、あるいは農作物 のうさくもつ の保存 ほぞん に使用 しよう される薬剤 やくざい の総称 そうしょう 。殺菌 さっきん 剤 ざい 、防 ぼう 黴 かび 剤 ざい (ぼうばいざい)、殺虫 さっちゅう 剤 ざい 、除草 じょそう 剤 ざい 、殺鼠剤 さっそざい (さっそざい)、植物 しょくぶつ 成長 せいちょう 調整 ちょうせい 剤 ざい (通称 つうしょう 「植 うえ 調 ちょう 」:植物 しょくぶつ ホルモン剤 ざい など)等 とう をいう。また、害虫 がいちゅう や雑草 ざっそう の駆除 くじょ に利用 りよう される天敵 てんてき や捕食 ほしょく 者 しゃ は「生物 せいぶつ 農薬 のうやく 」と呼 よ ばれる。
農薬 のうやく は元々 もともと は土壌 どじょう や種子 しゅし の消毒 しょうどく と、発芽 はつが から結実 けつじつ までの虫害 ちゅうがい や病気 びょうき の予防 よぼう をするものを指 さ していたが、農作物 のうさくもつ の虫害 ちゅうがい や植物 しょくぶつ の成長 せいちょう 調整 ちょうせい など、「農業 のうぎょう の生産 せいさん 性 せい を高 たか めるために使用 しよう される薬剤 やくざい 」として広義 こうぎ に解釈 かいしゃく されるようになっている[1] 。
近代 きんだい 化 か された農業 のうぎょう では農薬 のうやく は大量 たいりょう に使用 しよう されている。一方 いっぽう 、人体 じんたい に対 たい する影響 えいきょう をもたらす農薬 のうやく も多 おお くあることから使用 しよう できる物質 ぶっしつ や量 りょう は法律 ほうりつ 等 とう で制限 せいげん されている。
各国 かっこく の農薬 のうやく の使用 しよう 状 じょう 況 きょう と最新 さいしん 農法 のうほう [ 編集 へんしゅう ]
世界 せかい 各国 かっこく の農薬 のうやく 使用 しよう 量 りょう は、日本 にっぽん を1とすると、アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく が0.2、イギリス 、ドイツ 、スペイン が0.33、オランダ が0.8、デンマーク が0.1、スウェーデン が0.05となり、EU は政策 せいさく により意図 いと 的 てき に農薬 のうやく 使用 しよう 量 りょう を減 へ らしている。また近年 きんねん 躍進 やくしん が著 いちじる しいブラジル でも、日本 にっぽん の3分 ぶん の1であり、インド は日本 にっぽん の30分 ぶん の1しかない。FAO (国連 こくれん 食糧 しょくりょう 農業 のうぎょう 機関 きかん )の統計 とうけい によると、中国 ちゅうごく の農薬 のうやく 使用 しよう 量 りょう は、農地 のうち 1haあたり13kgの世界 せかい トップレベルだが、日本 にっぽん も11.4kgの農薬 のうやく を使 つか っており、中国 ちゅうごく とほぼ変 か わらない。日本人 にっぽんじん の多 おお くは「国産 こくさん が一番 いちばん 安全 あんぜん 」と信 しん じていることが多 おお いが、間違 まちが った神話 しんわ であり、日本 にっぽん は中国 ちゅうごく と並 なら んで世界 せかい でも有数 ゆうすう の農薬 のうやく 大国 たいこく である。日本 にっぽん が農薬 のうやく 削減 さくげん に立 た ち遅 おく れている背景 はいけい には、日本 にっぽん の農業 のうぎょう の多 おお くは、1970年代 ねんだい からまったく進歩 しんぽ せず、技術 ぎじゅつ 革新 かくしん が、起 お きてこなかったことがあると拓殖大学 たくしょくだいがく 国際 こくさい 学部 がくぶ 教授 きょうじゅ 竹下 たけした 正 ただし 哲 あきら は指摘 してき している。海外 かいがい では1990年代 ねんだい あたりから農業 のうぎょう の形態 けいたい が激変 げきへん した。栽培 さいばい 法 ほう に幾度 いくど も革命 かくめい が起 お き、その都度 つど 、最先端 さいせんたん のテクノロジー が農業 のうぎょう と融合 ゆうごう し、さらに農業 のうぎょう は国境 こっきょう を越 こ えたグローバルビジネス となり、カーギル 、ブンゲ などの巨大 きょだい 企業 きぎょう が誕生 たんじょう し、世界 せかい の食糧 しょくりょう を管理 かんり できるほどの力 ちから を持 も つに至 いた り、零細 れいさい 農家 のうか は消 き えていった。しかし、日本 にっぽん では内 うち 向 む きの農業 のうぎょう が続 つづ き、変化 へんか がなかった[2] 。
2018年 ねん 12月末 まつ 、TPP (Trans-Pacific Partnership、環太平洋 かんたいへいよう パートナーシップ )が開始 かいし されると、太平洋 たいへいよう 周辺 しゅうへん の11カ国 かこく 間 あいだ (オーストラリア 、ブルネイ 、カナダ 、チリ 、日本 にっぽん 、マレーシア 、メキシコ 、ニュージーランド 、ペルー 、シンガポール 、ベトナム )で、貿易 ぼうえき 自由 じゆう の目的 もくてき で、多 おお くの関税 かんぜい が撤廃 てっぱい された。このため、日本 にっぽん にも、海外 かいがい の農産物 のうさんぶつ 輸入 ゆにゅう 品 ひん が急増 きゅうぞう した。さらにTPPとは別 べつ に、ヨーロッパ とはEPA (Economic Partnership Agreement、経済 けいざい 連携 れんけい 協定 きょうてい )が結 むす ばれた。ヨーロッパと日本 にっぽん の間 あいだ の関税 かんぜい や関税 かんぜい 以外 いがい の障壁 しょうへき を取 と り払 はら い、貿易 ぼうえき をより自由 じゆう にする取 と り決 き めであり、2019年 ねん 2月 がつ に発効 はっこう された。このため、今後 こんご はヨーロッパから野菜 やさい や果物 くだもの の輸入 ゆにゅう の急増 きゅうぞう が予測 よそく されるが、収穫 しゅうかく が終 お わった後 のち の処理 しょり に急速 きゅうそく に発達 はったつ したポストハーベスト 技術 ぎじゅつ が使用 しよう されるため、遠方 えんぽう からの輸入 ゆにゅう が可能 かのう となった。すでにヨーロッパでは、最新 さいしん のテクノロジーを使 つか い、日本 にっぽん よりもはるかに効率 こうりつ のよい農法 のうほう で同時 どうじ に、使用 しよう 農薬 のうやく 量 りょう は、日本 にっぽん よりもはるかに少 すく なくしており、最先端 さいせんたん 農業 のうぎょう でありながら、安全 あんぜん で安心 あんしん 、環境 かんきょう にも優 やさ しい農業 のうぎょう が展開 てんかい されている。このため、竹下 たけした は世界 せかい と日本 にっぽん の差 さ はさらに開 ひら いていき、日本 にっぽん の農業 のうぎょう が衰退 すいたい するのではと警鐘 けいしょう を鳴 な らしている[2] 。
紀元前 きげんぜん から海 うみ 葱 ねぎ (ステロイド配 はい 糖 とう 体 からだ を含 ふく む)を利用 りよう したネズミ 駆除 くじょ 、硫黄 いおう を使用 しよう した害虫 がいちゅう 駆除 くじょ が行 おこな われてきた。17世紀 せいき になるとタバコ 粉 こな 、19世紀 せいき 初頭 しょとう には除虫菊 じょちゅうぎく やデリス根 ね (ロテノン を含有 がんゆう )を利用 りよう した殺虫 さっちゅう 剤 ざい が用 もち いられるようになったが、天然 てんねん 物 もの や無機 むき 化合 かごう 物 ぶつ が中心 ちゅうしん であり、化学 かがく 合成 ごうせい された有機 ゆうき 化合 かごう 物 ぶつ の農薬 のうやく が登場 とうじょう するのは、20世紀 せいき に入 はい ってからである[3] 。
人類 じんるい の歴史 れきし を遡 さかのぼ ると、農作物 のうさくもつ への病害虫 びょうがいちゅう による被害 ひがい は古 ふる くからあり、耕作 こうさく 方法 ほうほう や品種 ひんしゅ の変更 へんこう など様々 さまざま な努力 どりょく がなされていた[4] 。
元来 がんらい 、植物 しょくぶつ には昆虫 こんちゅう による食害 しょくがい や菌類 きんるい ・ウイルス 感染 かんせん を避 さ けるため、各種 かくしゅ の化学 かがく 物質 ぶっしつ を含有 がんゆう 、または分泌 ぶんぴつ するアレロパシー と呼 よ ばれる能力 のうりょく がある。複数 ふくすう 種類 しゅるい の植物 しょくぶつ を同時 どうじ に栽培 さいばい するコンパニオンプランツ をすると、連作 れんさく 障害 しょうがい を防止 ぼうし できることは経験 けいけん 的 てき に知 し られていた。
古代 こだい ギリシャ や古代 こだい ローマ では、播種 はしゅ 前 まえ の種子 しゅし に植物 しょくぶつ を煮 に 出 だ した液 えき やワイン を漬 つ けておく方法 ほうほう や、生育 せいいく 中 ちゅう の苗 なえ にバイケイソウ などの植物 しょくぶつ の浸出液 しんしゅつえき を散布 さんぷ する方法 ほうほう がとられていた[4] 。
近代 きんだい 農薬 のうやく の登場 とうじょう [ 編集 へんしゅう ]
1800年代 ねんだい に入 はい ると、コーカサス地方 ちほう で除虫菊 じょちゅうぎく の粉末 ふんまつ が殺虫 さっちゅう 剤 ざい として使用 しよう されたほか、デリス(en )根 ね の殺虫 さっちゅう 効果 こうか が知 し られるようになった[4] 。
1824年 ねん には、モモ のうどんこ病 びょう に対 たい して、硫黄 いおう と石灰 せっかい の混合 こんごう 物 ぶつ が有効 ゆうこう であることが発見 はっけん された[4] 。その後 ご 、1851年 ねん にフランス のグリソンが石灰 せっかい 硫黄 いおう 合 ごう 剤 ざい を考案 こうあん した。
18世紀 せいき 後半 こうはん には、木材 もくざい の防腐 ぼうふ 剤 ざい として用 もち いられていた硫酸 りゅうさん 銅 どう が、種子 しゅし の殺菌 さっきん にも用 もち いられるようになったが、1873年 ねん にボルドー大学 だいがく のミヤルデ教授 きょうじゅ が、ブドウ のべと病 やまい に硫酸 りゅうさん 銅 どう と石灰 せっかい の混合 こんごう 物 ぶつ が有効 ゆうこう であることを発見 はっけん [4] 。1882年 ねん 以降 いこう 、ボルド ぼるど ー液 えき として農薬 のうやく に利用 りよう されることとなった[4] 。
1924年 ねん に、ヘルマン・シュタウディンガー らによって、除虫菊 じょちゅうぎく の主成分 しゅせいぶん がピレトリン という化学 かがく 物質 ぶっしつ であることが解明 かいめい された。1932年 ねん には日本 にっぽん の武居 たけい 三吉 さんきち らによって、デリス根 ね の有効 ゆうこう 成分 せいぶん がロテノン という化学 かがく 物質 ぶっしつ であることも判明 はんめい した。
化学 かがく 合成 ごうせい 農薬 のうやく の登場 とうじょう [ 編集 へんしゅう ]
20世紀 せいき 前半 ぜんはん までは農薬 のうやく の中心 ちゅうしん は天然 てんねん 物 ぶつ や無機物 むきぶつ であったが、第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 後 のち になると本格 ほんかく 的 てき に化学 かがく 合成 ごうせい 農薬 のうやく が利用 りよう されるようになる[4] 。
DDTと殺虫 さっちゅう 剤 ざい [ 編集 へんしゅう ]
1938年 ねん 、ガイギー 社 しゃ のパウル・ヘルマン・ミュラー は、合成 ごうせい 染料 せんりょう の防虫 ぼうちゅう 効果 こうか の研究 けんきゅう からDDT に殺虫 さっちゅう 活性 かっせい があることを発見 はっけん 、農業 のうぎょう ・防疫 ぼうえき に応用 おうよう された。DDTは、人間 にんげん が大量 たいりょう に合成 ごうせい 可能 かのう な有機 ゆうき 化合 かごう 物 ぶつ を、殺虫 さっちゅう 剤 ざい として実用 じつよう 化 か した最初 さいしょ の例 れい であり、ミュラーはこの功績 こうせき により1948年 ねん にノーベル生理学 せいりがく ・医学 いがく 賞 しょう を受賞 じゅしょう した。
DDTの発見 はっけん に刺激 しげき され、1940年 ねん 代 だい には世界 せかい 各国 かっこく で殺虫 さっちゅう 剤 ざい の研究 けんきゅう が始 はじ まり、1941年 ねん 頃 ころ にフランスでベンゼンヘキサクロリド が、1944年 ねん 頃 ころ にドイツ でパラチオン が、アメリカでディルドリン がそれぞれ発明 はつめい された。いずれも高 たか い殺虫 さっちゅう 効果 こうか があり、またたく間 ま に先進 せんしん 国 こく を中心 ちゅうしん に世界 せかい へ広 ひろ がっていった。一部 いちぶ の殺虫 さっちゅう 薬 やく は第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん に使 つか われた毒 どく ガス の研究 けんきゅう から派生 はせい したものといわれている[5] 。
環境 かんきょう 運動 うんどう と農薬 のうやく 批判 ひはん [ 編集 へんしゅう ]
1962年 ねん にレイチェル・カーソン が『沈黙 ちんもく の春 はる 』を発表 はっぴょう して環境 かんきょう 運動 うんどう が世界 せかい 的 てき な関心 かんしん を集 あつ めてからは、農薬 のうやく の過剰 かじょう な使用 しよう に批判 ひはん が起 お こるようになった。日本 にっぽん でも水俣病 みなまたびょう などの公害 こうがい が社会 しゃかい 問題 もんだい となるなか、1974年 ねん には有吉 ありよし 佐和子 さわこ の小説 しょうせつ 『複 ふく 合 あい 汚染 おせん 』が発表 はっぴょう され、農薬 のうやく と化学 かがく 肥料 ひりょう の危険 きけん 性 せい が訴 うった えられた。
消費 しょうひ 者 しゃ の自然 しぜん 嗜好 しこう や環境 かんきょう 配慮 はいりょ や有機 ゆうき 野菜 やさい 消費 しょうひ の増加 ぞうか といったことを受 う けて、生産 せいさん 者 しゃ 側 がわ である農家 のうか からも費用 ひよう のほか、化学 かがく 農薬 のうやく の副作用 ふくさよう や健康 けんこう 被害 ひがい への心配 しんぱい から、天敵 てんてき 、細菌 さいきん 、ウイルス 、線 せん 虫 ちゅう や糸状 いとじょう 菌 きん (カビ の仲間 なかま )等 とう の生物 せいぶつ 農薬 のうやく の使用 しよう も進 すす められている。
日本 にっぽん の農薬 のうやく の歴史 れきし [ 編集 へんしゅう ]
日本 にっぽん では、16世紀 せいき 末 まつ の古文書 こもんじょ にアサガオ の種 しゅ やトリカブト の根 ね など、5種類 しゅるい の物質 ぶっしつ を用 もち いた農薬 のうやく の生成 せいせい 法 ほう が紹介 しょうかい されており、1670年 ねん には鯨油 げいゆ を水田 すいでん に流 なが す方法 ほうほう (注油 ちゅうゆ 法 ほう )による害虫 がいちゅう (ウンカ )駆除 くじょ 法 ほう が発見 はっけん されている[4] [6] 。
農薬 のうやく の分類 ぶんるい [ 編集 へんしゅう ]
機能 きのう による分類 ぶんるい [ 編集 へんしゅう ]
農薬 のうやく は機能 きのう により次 つぎ のように分類 ぶんるい される[9] 。
害虫 がいちゅう の天敵 てんてき や微生物 びせいぶつ (微生物 びせいぶつ 剤 ざい )を利用 りよう する防除 ぼうじょ 法 ほう を生物 せいぶつ 的 てき 防除 ぼうじょ といい、使用 しよう される生物 せいぶつ を生物 せいぶつ 農薬 のうやく という[1] 。
生物 せいぶつ 農薬 のうやく は業者 ぎょうしゃ によって処方 しょほう され、製品 せいひん として登録 とうろく されたもので、天敵 てんてき 製剤 せいざい と呼 よ ばれる[1] 。
生物 せいぶつ 農薬 のうやく は化学 かがく 農薬 のうやく (化学 かがく 的 てき 防除 ぼうじょ )に比 くら べて毒性 どくせい や薬剤 やくざい 耐 たい 性 せい の面 めん でメリットがあり普及 ふきゅう しているが、害虫 がいちゅう を全滅 ぜんめつ できないことや効果 こうか 発揮 はっき が遅 おそ いなどのデメリットもある。
製剤 せいざい 方法 ほうほう による分類 ぶんるい [ 編集 へんしゅう ]
乳剤 にゅうざい
水 みず に溶 と けにくい有効 ゆうこう 成分 せいぶん を有機 ゆうき 溶媒 ようばい に溶 と かし、さらに水 みず に馴染 なじ みやすくするために界面 かいめん 活性 かっせい 剤 ざい を加 くわ えたもの。使用 しよう 時 じ に水 みず で希釈 きしゃく するとエマルション になる。
水 みず 和 わ 剤 ざい
水 みず に溶 と けにくい有効 ゆうこう 成分 せいぶん を、鉱物 こうぶつ などに混 ま ぜて微粉 びふん 状 じょう にし、水 みず に馴染 なじ みやすくしたもの。水 みず で希釈 きしゃく して使 つか う。風 ふう で飛 と び散 ち らないよう、粒状 りゅうじょう に成形 せいけい したものは顆粒 かりゅう 水 すい 和 わ 剤 ざい 、またはドライフロアブルと呼 よ ばれる(そのうち、水田 すいでん 用 よう 除草 じょそう 剤 ざい は顆粒 かりゅう とも呼 よ ばれる)。
水溶 すいよう 剤 ざい
水溶 すいよう 性 せい の有効 ゆうこう 成分 せいぶん を水 みず に溶 と かし、希釈 きしゃく して使 つか う。
液剤 えきざい
有効 ゆうこう 成分 せいぶん の水溶液 すいようえき 。そのまま使 つか うものと水 みず で希釈 きしゃく して使 つか うものがある。
粒 つぶ 剤 ざい
有効 ゆうこう 成分 せいぶん を鉱物 こうぶつ 粉 こ などに混 ま ぜて粒状 りゅうじょう にしたもの。水 みず に溶 と かさず、そのまま散布 さんぷ する。粒 つぶ 径 みち によって微粒 びりゅう 剤 ざい 、細 ほそ 粒 つぶ 剤 ざい などがある。
粉剤 ふんざい
有効 ゆうこう 成分 せいぶん を鉱物 こうぶつ 粉 こ などに混 ま ぜて粉 こな 状 じょう にしたもの。水 みず に溶 と かさず、そのまま散布 さんぷ する。粒 つぶ 径 みち とその割合 わりあい によって微粉 びふん 剤 ざい 、DL粉剤 ふんざい 、フローダスト剤 ざい などがある。
マイクロカプセル
有効 ゆうこう 成分 せいぶん を高分子 こうぶんし 膜 まく で被覆 ひふく して数 かず μ みゅー m - 数 すう 百 ひゃく μ みゅー mくらいのマイクロカプセル状 じょう にしたもの。
燻蒸 くんじょう 剤 ざい
常温 じょうおん または水 みず を入 い れて有効 ゆうこう 成分 せいぶん を気化 きか させて利用 りよう するもの。
燻 いぶし 煙 けむり 剤 ざい
着火 ちゃっか または加熱 かねつ により有効 ゆうこう 成分 せいぶん を気化 きか させて利用 りよう するもの。
エアゾール
ケロシン やアセトン に有効 ゆうこう 成分 せいぶん を溶 と かし、液化 えきか ガス の圧力 あつりょく でスプレー できる容器 ようき (スプレー缶 かん )に入 い れたもの。
フロアブル剤 ざい
ゾル 剤 ざい とも呼 よ ばれる。溶剤 ようざい に溶 と けにくい固体 こたい 有効 ゆうこう 成分 せいぶん を、水 みず 和 わ 剤 ざい よりも細 こま かい微粒子 びりゅうし にして水 みず に混 ま ぜ、液剤 えきざい 化 か したもの(登録 とうろく 上 じょう の分類 ぶんるい は水 みず 和 わ 剤 ざい )。
EW
水 みず に溶 と けにくい有効 ゆうこう 成分 せいぶん を、高分子 こうぶんし 膜 まく や界面 かいめん 活性 かっせい 剤 ざい などで被覆 ひふく することで水 みず に混 ま ぜ、液剤 えきざい 化 か したもの。有機 ゆうき 溶媒 ようばい を使 つか わないため、危険 きけん 物 ぶつ にあたらない利点 りてん もある(登録 とうろく 上 じょう の分類 ぶんるい は乳剤 にゅうざい )。
マイクロエマルション
水 みず に溶 と けにくい有効 ゆうこう 成分 せいぶん を最低限 さいていげん の有機 ゆうき 溶剤 ようざい に溶 と かし、界面 かいめん 活性 かっせい 剤 ざい で水 みず に混 ま ぜ液剤 えきざい 化 か したもの(登録 とうろく 上 じょう の分類 ぶんるい は液剤 えきざい )。
ペースト 剤 ざい
有効 ゆうこう 成分 せいぶん に鉱物 こうぶつ 粉 こ などに混 ま ぜて糊 のり 状 じょう にしたもの。塗布 とふ して使 つか う。
錠剤 じょうざい
水溶 すいよう 剤 ざい や水 みず 和 わ 剤 ざい を、錠 じょう 状 じょう に成形 せいけい したもの。現場 げんば で計量 けいりょう する手間 てま が軽減 けいげん できる。水 みず で希釈 きしゃく して使 つか う。
塗布 とふ 剤 ざい
もっぱら塗布 とふ して使 つか うもので、他 た のどの剤 ざい 型 がた にも当 あ てはまらないもの。
粉末 ふんまつ
粉 こな 状 じょう で、他 た のどの剤 ざい 型 がた にも当 あ てはまらないもの。
微量 びりょう 散布 さんぷ 用 よう 剤 ざい
空中 くうちゅう 散布 さんぷ における微量 びりょう 散布 さんぷ (ULV)専用 せんよう に、有効 ゆうこう 成分 せいぶん を有機 ゆうき 溶媒 ようばい に高 こう 濃度 のうど に溶 と かしたもの。
油剤 ゆざい
水 みず に溶 と けにくい有効 ゆうこう 成分 せいぶん を有機 ゆうき 溶媒 ようばい に溶 と かした油状 ゆじょう の液体 えきたい 。
パック剤 ざい
水稲 すいとう 用 よう の殺虫 さっちゅう 剤 ざい 、殺菌 さっきん 剤 ざい の粒 つぶ 剤 ざい を水溶 すいよう 性 せい フィルムで包装 ほうそう したもので、水田 すいでん に畦 あぜ から投 な げ込 こ んで使 つか う。散布 さんぷ 機 き 不要 ふよう で、飛散 ひさん が無 な い。
ジャンボ 剤 ざい
畦 あぜ から投 な げ込 こ んで使 つか う、錠剤 じょうざい または水溶 すいよう 性 せい フィルム包装 ほうそう の粒 つぶ 剤 ざい の水田 すいでん 用 よう 除草 じょそう 剤 ざい (登録 とうろく 上 じょう の分類 ぶんるい は剤 ざい または粒 つぶ 剤 ざい )。
WSB剤 ざい
水 みず 和 わ 剤 ざい や水溶 すいよう 剤 ざい を水溶 すいよう 性 せい フィルムで包装 ほうそう したもので、袋 ふくろ ごと水 すい に溶 と かして使 つか う。調製 ちょうせい 時 じ の粉 こな 立 だ ちが無 な く、使用 しよう 者 しゃ に安全 あんぜん である。
複 ふく 合 あい 肥料 ひりょう
有効 ゆうこう 成分 せいぶん を肥料 ひりょう に混 ま ぜたもの。
剤 ざい
他 た のどの剤 ざい 型 がた にも当 あ てはまらないもの。
農薬 のうやく の影響 えいきょう と危険 きけん 性 せい [ 編集 へんしゅう ]
農作物 のうさくもつ や農業 のうぎょう 従事 じゅうじ 者 しゃ への影響 えいきょう [ 編集 へんしゅう ]
農薬 のうやく は害虫 がいちゅう や病原 びょうげん 、雑草 ざっそう 等 とう の化学 かがく 的 てき 防除 ぼうじょ を可能 かのう とする反面 はんめん 、殺虫 さっちゅう 剤 ざい や除草 じょそう 剤 ざい の散布 さんぷ による悪影響 あくえいきょう やコストを正 ただ しく認識 にんしき することは、営農 えいのう の効率 こうりつ 性 せい を高 たか め、総合 そうごう 的 てき 病害虫 びょうがいちゅう 管理 かんり を進 すす める上 うえ で特 とく に重要 じゅうよう である。パラコート に代表 だいひょう されるように、農薬 のうやく はヒトに対 たい して毒性 どくせい を持 も つため、農業 のうぎょう 従事 じゅうじ 者 しゃ に対 たい する健康 けんこう 被害 ひがい 、農作物 のうさくもつ への残留 ざんりゅう 農薬 のうやく がしばしば問題 もんだい となってきた。
現在 げんざい 日本 にっぽん で流通 りゅうつう している農薬 のうやく の90%以上 いじょう は普通 ふつう 物 ぶつ というカテゴリに分類 ぶんるい され、毒物 どくぶつ や劇 げき 物 ぶつ に分類 ぶんるい される農薬 のうやく は年々 ねんねん その割合 わりあい を低下 ていか している。また、2004年 ねん 中 なか における農薬 のうやく 中毒 ちゅうどく 事故 じこ 189件 けん (死亡 しぼう 94件 けん 、中毒 ちゅうどく 95件 けん )のうち、156件 けん は自 じ 他殺 たさつ を目的 もくてき としたものであり、誤 あやま 飲 いん ・誤 あやま 食 しょく や農薬 のうやく 散布 さんぷ に伴 ともな うものは33件 けん (うち死亡 しぼう 2件 けん )である。
生態 せいたい 系 けい への影響 えいきょう [ 編集 へんしゅう ]
農薬 のうやく の3R
殺虫 さっちゅう 剤 ざい を散布 さんぷ すると、逆 ぎゃく に害虫 がいちゅう が増 ふ えてしまうことがある。その理由 りゆう となる Resistance (レジスタンス:害虫 がいちゅう の殺虫 さっちゅう 剤 ざい (または雑草 ざっそう の除草 じょそう 剤 ざい )に対 たい する薬剤 やくざい 抵抗 ていこう 性 せい 獲得 かくとく )、Reduction of natural enemies (リダクション・オブ・ナチュラル・エネミース:天敵 てんてき の減少 げんしょう )、Resurgence (リサージェンス:産卵 さんらん 数 すう の増加 ぞうか )の頭文字 かしらもじ を取 と った「3R」という言葉 ことば がある。
生態 せいたい 系 けい サービス の減少 げんしょう
殺虫 さっちゅう 剤 ざい や殺菌 さっきん 剤 ざい を散布 さんぷ すると生態 せいたい 系 けい が単調 たんちょう 化 か し、窒素 ちっそ 固定 こてい 能 のう 、作物 さくもつ の根 ね の周 まわ りへのリン酸 さん 供給 きょうきゅう 量 りょう 、共生 きょうせい 微生物 びせいぶつ の生息 せいそく 密度 みつど 、可 か 給 きゅう 態 たい リン酸 さん や可 か 給 きゅう 態 たい 窒素 ちっそ の基 もと となる土壌 どじょう 動物 どうぶつ やその遺体 いたい ・排泄 はいせつ 物 ぶつ 等 ひとし の量 りょう が低下 ていか して地力 じりき が衰 おとろ える。また除草 じょそう 剤 ざい を散布 さんぷ すると、炭素 たんそ 固定 こてい 能力 のうりょく や地力 じりき が低下 ていか する。1990年代 ねんだい から、世界中 せかいじゅう でミツバチ が大量 たいりょう 死 し する現象 げんしょう が相次 あいつ ぎ、これは蜂 はち 群 ぐん 崩壊 ほうかい 症候群 しょうこうぐん とよばれ、原因 げんいん のひとつにネオニコチノイド が挙 あ げられている。
各 かく 地域 ちいき の農薬 のうやく の規制 きせい [ 編集 へんしゅう ]
1998年 ねん に発効 はっこう した『北東 ほくとう 大西 おおにし 洋 ひろし の海洋 かいよう 環境 かんきょう を保護 ほご するための条約 じょうやく 」』(OSPAR条約 じょうやく )の有害 ゆうがい 物質 ぶっしつ 対策 たいさく における取 と り組 く み候補 こうほ 物質 ぶっしつ リストの農薬 のうやく の項目 こうもく には、アルドリン 、DDT、ディルドリン 、エンドリン 、ヘプタクロル 、ヘキサクロロベンゼン (HCB)などが含 ふく まれ汚染 おせん 防止 ぼうし の対象 たいしょう 物質 ぶっしつ になっている[10] 。
欧州 おうしゅう 連合 れんごう (EU)では『植物 しょくぶつ 防疫 ぼうえき 用品 ようひん に関 かん する指令 しれい 』(91/414/EEC)と『殺生 せっしょう 物 ぶつ 剤 ざい に関 かん する指令 しれい 』(98/8/EEC)が農薬 のうやく の規制 きせい に関 かん する指令 しれい となっている[10] 。
アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく [ 編集 へんしゅう ]
アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく では家庭 かてい 用 よう ・農業 のうぎょう 用 よう ・工業 こうぎょう 用 よう を問 と わず『殺虫 さっちゅう 剤 ざい ・殺菌 さっきん 剤 ざい ・殺鼠剤 さっそざい 法 ほう 』(Federal Insecticide, Fungicide, and Rodenticide Act: FIFRA)等 とう による規制 きせい がある[11] 。農薬 のうやく 登録 とうろく の際 さい に同 どう 法 ほう で必要 ひつよう になるデータには、必須 ひっす のものと条件 じょうけん 付 つ きで必要 ひつよう になるものがあるが物理 ぶつり 化学 かがく 的 てき 性質 せいしつ 、残余 ざんよ 物 ぶつ の性状 せいじょう 、分解 ぶんかい 性 せい 、移動 いどう 性 せい 、野外 やがい での散逸 さんいつ 性 せい 、野生 やせい 生物 せいぶつ への影響 えいきょう などである[10] 。
アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく 環境 かんきょう 保護 ほご 庁 ちょう (EPA)は農薬 のうやく を一般 いっぱん 用 よう 農薬 のうやく (General Use Pesticide)と制限 せいげん 使用 しよう 農薬 のうやく (Restricted Use Pesticide)に分類 ぶんるい しており、制限 せいげん 使用 しよう 農薬 のうやく は認証 にんしょう 使用 しよう 者 しゃ またはその直接 ちょくせつ 監督 かんとく 下 か でのみ使用 しよう が認 みと められる[10] 。
農薬 のうやく 取締 とりしまり 法 ほう により、農薬 のうやく の製造 せいぞう 者 しゃ または輸入 ゆにゅう 者 しゃ には登録 とうろく の、販売 はんばい 者 しゃ には届出 とどけで の制度 せいど が設 もう けられている。さらに毒物 どくぶつ 及 およ び劇 げき 物 ぶつ 取締 とりしまり 法 ほう により、毒物 どくぶつ または劇 げき 物 ぶつ に該当 がいとう する農薬 のうやく の場合 ばあい 、別途 べっと それぞれに製造 せいぞう 業 ぎょう 、輸入 ゆにゅう 業 ぎょう 、農業 のうぎょう 用 よう 品目 ひんもく 販売 はんばい 業 ぎょう の登録 とうろく 、帳簿 ちょうぼ の整備 せいび と5年間 ねんかん の保管 ほかん が、購入 こうにゅう には印鑑 いんかん と身分 みぶん 証明 しょうめい 書 しょ が必要 ひつよう となる。収穫 しゅうかく 後 ご に用 もち いる防 ぼう かび剤 ざい 、いわゆる「ポストハーベスト農薬 のうやく 」は、日本 にっぽん では農薬 のうやく ではなく食品 しょくひん 添加 てんか 物 ぶつ として扱 あつか う。
また、ハエやカといった衛生 えいせい 害虫 がいちゅう を駆除 くじょ する薬剤 やくざい は「農薬 のうやく と同 おな じ成分 せいぶん を含 ふく む薬剤 やくざい 」として薬事 やくじ 法 ほう の規制 きせい の対象 たいしょう に入 はい り、農薬 のうやく とは見 み なされない[1] 。
農薬 のうやく 取締 とりしまり 法 ほう では次 つぎ のように定義 ていぎ されている。
第 だい 1条 じょう の2 「農薬 のうやく 」とは、農作物 のうさくもつ (樹木 じゅもく 及 およ び農林 のうりん 産物 さんぶつ を含 ふく む。以下 いか 「農作物 のうさくもつ 等 とう 」という)を害 がい する薗 その 、線 せん 虫 ちゅう 、だに、昆虫 こんちゅう 、ねずみその他 た の動植物 どうしょくぶつ 又 また はウイルス(以下 いか 「病害虫 びょうがいちゅう 」)の防除 ぼうじょ に用 もち いられる殺菌 さっきん 剤 ざい 、殺虫 さっちゅう 剤 ざい その他 た の薬剤 やくざい [注釈 ちゅうしゃく 2] 及 およ び農作物 のうさくもつ 等 とう の生理 せいり 機能 きのう の増進 ぞうしん 又 また は抑制 よくせい に用 もち いられる成長 せいちょう 促進 そくしん 剤 ざい 、発芽 はつが 抑制 よくせい 剤 ざい その他 た の薬剤 やくざい をいう。
2 前項 ぜんこう の防除 ぼうじょ のために利用 りよう される天敵 てんてき は、この法律 ほうりつ の適用 てきよう については、これを農薬 のうやく とみなす。
農薬 のうやく の定義 ていぎ は使用 しよう 目的 もくてき (農作物 のうさくもつ の保護 ほご )によってなされており、合成 ごうせい 品 ひん か天然 てんねん 物 ぶつ かというような物質 ぶっしつ の起源 きげん でなされている訳 わけ ではない。そのため、害虫 がいちゅう の天敵 てんてき はいわゆる薬品 やくひん とは違 ちが うが、便宜上 べんぎじょう 、農薬 のうやく 取締 とりしまり 法 ほう ではこれらも生物 せいぶつ 農薬 のうやく として農薬 のうやく の範疇 はんちゅう に含 ふく めている。
1999年 ねん (平成 へいせい 11年 ねん )に施行 しこう された持続 じぞく 性 せい の高 たか い農業 のうぎょう 生産 せいさん 方式 ほうしき の促進 そくしん に関 かん する法律 ほうりつ によって総合 そうごう 的 てき 病害虫 びょうがいちゅう 管理 かんり (IPM)の導入 どうにゅう が進 すす められており、農薬 のうやく への依存 いぞん を最小限 さいしょうげん にする取 と り組 く みが行 おこな われている[1] 。
2002年 ねん (平成 へいせい 14年 ねん )12月に農薬 のうやく 取締 とりしまり 法 ほう が改正 かいせい され、農薬 のうやく の違法 いほう 使用 しよう の罰則 ばっそく が強化 きょうか されるに伴 ともな い、農林水産省 のうりんすいさんしょう の指定 してい を受 う ければ、農薬 のうやく 登録 とうろく に必要 ひつよう な試験 しけん (防除 ぼうじょ 効果 こうか 、人体 じんたい に対 たい する安全 あんぜん 性 せい 、環境 かんきょう への影響 えいきょう 評価 ひょうか 等 とう )を免除 めんじょ される特定 とくてい 農薬 のうやく 制度 せいど が新設 しんせつ され、重曹 じゅうそう と食酢 しょくず 、そして地場 じば で生息 せいそく する天敵 てんてき が指定 してい された。
農薬 のうやく の種類 しゅるい
農薬 のうやく の種類 しゅるい
説明 せつめい
使用 しよう 可能 かのう
登録 とうろく 農薬 のうやく
所定 しょてい の毒性 どくせい 試験 しけん 結果 けっか などを提出 ていしゅつ して農林 のうりん 水産 すいさん 大臣 だいじん の登録 とうろく を受 う けた農薬 のうやく
安全 あんぜん 使用 しよう 基準 きじゅん に従 したが って使用 しよう 可能 かのう
特定 とくてい 農薬 のうやく
農薬 のうやく 登録 とうろく の必要 ひつよう ないほど安全 あんぜん 性 せい が明 あき らかな農薬 のうやく として、農林 のうりん 水産 すいさん 大臣 だいじん が指定 してい した農薬 のうやく
使用 しよう 可能 かのう
特定 とくてい 農薬 のうやく (指定 してい 保留 ほりゅう 中 ちゅう )
特定 とくてい 農薬 のうやく の検討 けんとう 資材 しざい リストにあるが、農薬 のうやく としての効能 こうのう が明 あき らかでないもの
農薬 のうやく 効果 こうか を謳 うた って販売 はんばい すること禁止 きんし 、使用 しよう 者 しゃ が自分 じぶん の判断 はんだん と責任 せきにん で使 つか うことは可能 かのう [12]
無 む 登録 とうろく 農薬 のうやく
登録 とうろく 農薬 のうやく でも特定 とくてい 農薬 のうやく でもない農薬 のうやく
販売 はんばい 禁止 きんし 、使用 しよう 禁止 きんし
2005年 ねん (平成 へいせい 17年 ねん )8月 がつ の農業 のうぎょう 資材 しざい 審議 しんぎ 会 かい と中央 ちゅうおう 環境 かんきょう 審議 しんぎ 会 かい 合同 ごうどう の特定 とくてい 農薬 のうやく を検討 けんとう する会合 かいごう において特定 とくてい 農薬 のうやく に該当 がいとう するかどうかの試験 しけん 検討 けんとう 結果 けっか が報告 ほうこく され、コーヒー 、緑茶 りょくちゃ 、牛乳 ぎゅうにゅう 、焼酎 しょうちゅう には農薬 のうやく としては効果 こうか がないこと、木酢 もくさく 液 えき は効果 こうか はあるが使用 しよう 者 しゃ に対 たい し危険 きけん の可能 かのう 性 せい があることが報告 ほうこく された[13] 。
残留 ざんりゅう 農薬 のうやく 基準 きじゅん [ 編集 へんしゅう ]
毒性 どくせい ・残留 ざんりゅう 試験 しけん などに基 もと づいて各 かく 農薬 のうやく ・農産物 のうさんぶつ ごとに許 ゆる される最大 さいだい 残留 ざんりゅう 濃度 のうど [注釈 ちゅうしゃく 3] が決 き められ、これをクリアするように農薬 のうやく の使用 しよう 法 ほう が定 さだ められた上 うえ で登録 とうろく され使用 しよう が可能 かのう になる。残留 ざんりゅう 農薬 のうやく 基準 きじゅん については、2006年 ねん 5月より「残留 ざんりゅう 農薬 のうやく 等 とう に関 かん するポジティブリスト制度 せいど 」がスタートし、残留 ざんりゅう 農薬 のうやく に対 たい する規制 きせい が従来 じゅうらい よりも強化 きょうか された。
食品 しょくひん に対 たい する残留 ざんりゅう 農薬 のうやく は食品 しょくひん 及 およ び農薬 のうやく ごとに一 いち 日 にち 摂取 せっしゅ 許容 きょよう 量 りょう (ADI)を基準 きじゅん に残留 ざんりゅう 基準 きじゅん が定 さだ められており、基準 きじゅん を超 こ えた農薬 のうやく が検出 けんしゅつ された場合 ばあい は流通 りゅうつう が禁止 きんし される。
2000年 ねん に行 おこな われた農産物 のうさんぶつ 中 ちゅう の残留 ざんりゅう 農薬 のうやく 検査 けんさ 結果 けっか によると、総 そう 検査 けんさ 数 すう 467,181件 けん に対 たい し、農薬 のうやく の残留 ざんりゅう が検出 けんしゅつ されたのは2,826件 けん (0.6%)、うち基準 きじゅん を超 こ えた量 りょう が検出 けんしゅつ されたのは74件 けん (0.03%)。
2001年 ねん の検査 けんさ 結果 けっか では総 そう 検査 けんさ 数 すう 531,765件 けん に対 たい し、検出 けんしゅつ 数 すう 2,676件 けん (0.5%)、うち基準 きじゅん を超 こ える件数 けんすう 29件 けん (0.01%)と、ほぼ同様 どうよう の傾向 けいこう である。
^ agrochemical、または、agrichemicalと省略 しょうりゃく される。
^ その薬剤 やくざい を原料 げんりょう 又 また は材料 ざいりょう として使用 しよう した資材 しざい で当該 とうがい 防除 ぼうじょ に用 もち いられるもののうち政令 せいれい で定 さだ めるものを含 ふく む。
^ 農薬 のうやく 取締 とりしまり 法 ほう による「登録 とうろく 保留 ほりゅう 基準 きじゅん 」や食品 しょくひん 衛生 えいせい 法 ほう による「残留 ざんりゅう 農薬 のうやく 基準 きじゅん 」。
参考 さんこう 文 ぶん 資料 しりょう [ 編集 へんしゅう ]
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農薬 のうやく およびその成分 せいぶん の名称 めいしょう [ 編集 へんしゅう ]