MiG-17 (航空機 )
MiG-17(ミグ17;ロシア
概要 [編集 ]
MiG-17は、
ソビエト
なお、MiG-17はMiG-15の
バリエーション[編集 ]
- MiG-15SI
原型 機 。開発 コード I-330。後 にMiG-17と改称 。- MiG-17 フレスコA
初期 生産 型 。細長 い形状 のエアブレーキが特徴 。アフターバーナー無 しのVK-1エンジンを搭載 するが、推力 不足 によりMiG-15bisより若干 性能 が低下 したとも言 われる。なお、MiG-17AやMiG-17ASは、基本 的 にはMiG-17と同型 である。 БВВС МиГ-17 #62 ВВС СССР МиГ-17 #25, 2005- MiG-17A
耐用 年数 が改善 された、アフターバーナー無 しのVK-1Aエンジンを搭載 。- MiG-17AS
- MiG-17Aの
派生 型 。R-3S赤外線 誘導 空 対空 ミサイルと無 誘導 ロケットを搭載 するマルチロール型 。1964年 にキューバへ輸出 され、空 対空 ミサイルパイロンの追加 改修 が施 された。 - MiG-17P フレスコB
機首 上部 の突起 に射撃 用 測 距レーダーを、エア・インテーク内 の半球 状 の小型 レドームにイズムルード捜索 ・追尾 レーダー(探知 距離 12 km、自動 追尾 能力 を持 ち、自動 追尾 距離 2 km)を、搭載 した全天候 戦闘 機 型 。MiG-17は、射撃 用 測 距レーダーにより、ようやくF-86相当 の照準 能力 を、イズムルード・レーダーにより、制限 全天候 能力 を、得 た。射撃 用 レーダーと照準 器 は、朝鮮 戦争 で鹵獲 したF-86のそれをコピーした物 であった。レーダーの搭載 に伴 い、37 mm機関 砲 は23 mm機関 砲 に換 装 されている。37 mm機関 砲 のままの機体 も存在 した。- MiG-17F フレスコC
- アフターバーナー
搭載 のVK-1Fエンジンの完成 により完成 した本格 的 な生産 型 。MiG-17で低下 したとも言 われた諸 性能 も、VK-1Fによって改善 している。エンジン出力 向上 により翼下 パイロンに500 kgまでの兵 装 の搭載 が可能 となった。しかしながら、燃料 消費 の大 きなアフターバーナーを使用 することは小型 の本 機 にとってしばしば命取 りとなり、実戦 においても燃料 切 れによる墜落 が幾度 となく発生 している。なお、中華人民共和国 でのライセンス生産 機 は殲撃五 型 (殲-5/J-5/F-5)であるAlbaniaAF F-5 #4-25。ベトナム戦争 ではプロペラ機 のA-1に2回 撃墜 されている。 - MiG-17PF フレスコD
- MiG-17Fに
射撃 用 測 距レーダーとイズムルード・レーダーを搭載 した全天候 戦闘 機 型 。レーダーの搭載 に伴 い、37 mm機関 砲 は23 mm機関 砲 に換 装 されている。中華人民共和国 でのライセンス生産 機 は殲撃五 甲 型 (殲-5A/J-5A/F-5A)などと呼称 される。なお、ソ連 では生産 されなかった複 座 練習 機 型 として本 型 を元 に開発 された殲教五 型 (JJ-5/FT-5) が大量 生産 されているFAR MiG-17PF #0904, 1999 AlbaniaAF FT-5 #8-09。 - MiG-17PM/MiG-17PFU フレスコE
- MiG-17PFを
改修 したRS-1U及 びRS-2Uビームライディング誘導 空 対空 ミサイル搭載 型 で、固定 武装 は廃止 されている。少数 の機体 は1挺 の23 mm機関 砲 を装備 していた。MiG-19PMやSu-9迎撃 戦闘 機 配備 までのつなぎとして40機 程度 がソ連 防空 軍 に配備 された。なお、PMとPFUは同 じ機体 である。 - MiG-17R
- MiG-17Fをベースに
限定 生産 された偵察 機 型 。 - S-104
- MiG-17のチェコスロバキア
生産 型 。 - Lim-5
- MiG-17Fのポーランド
生産 型 がLim-5、MiG-17PFに準 じたレーダー搭載 型 がLim-5Pであるが、Lim-5Pの方 がMiG-17PFよりエア・インテークの開口 部 が大 きく、内部 のレドームも大型 である。 PolandAF Lim-5P #521 - Lim-6
- Lim-5の
大幅 な改 設計 型 で数 種 開発 されたが、実用 性 の問題 から結局 はどれもLim-5同様 の機体 に改修 された。なお、Lim-5に準 じた型 がLim-6bis、Lim-5Pに準 じた型 がLim-6M、Lim-6bisに準 じた偵察 型 がLim-6R、またLim-6Mの偵察 型 がLim-6MRとされた。ポーランドでは1990年代 前半 まで使用 された。 - MiG-17SN
- SV-25-MiG-17
兵器 システムの実験 のために、MiG-17をベースにエア・インテークを胴体 両 側面 に移設 し機体 の前半 部 を新造 した試作 実験 機 。機首 には上下 に俯仰 する3挺 の23 mm機関 砲 が搭載 された。結果 、そのような兵器 システムは役 にたないと判明 し、研究 は放棄 された。
-
MiG-17AS
-
MiG-17F
-
J-5
-
MiG-17PF
-
Lim-5
-
Lim-6bis
スペック (MiG-17F)[編集 ]
全幅 :9.63 m全長 :11.36 m全高 :3.80 m翼 面積 :22.60 m2翼 面 荷重 量 :237 kg/m2空虚 重量 :3,930 kg通常 重量 :5,354 kg最大 離陸 重量 :6,286 kg発動 機 :TRD VK-1F 1基 推力 重量 比 :0.63最大 速度 (地表 高度 ):1,144 km/h (3,000 m)航続 距離 :1,080 km上昇 率 :65 m/秒 実用 上昇 限度 :16,600 m武装 - N-37 37mm
機関 砲 (弾薬 40発 )、NR-23KM 23mm機関 砲 2挺 (弾薬 各 80発 ) 主翼 下 パイロンに最大 500kgまでの兵 装 を搭載 可能 増加 タンク ×2、または100kg/250kg爆 弾 ×2、またはUB-16-57ロケット弾 ポッド(S-5ロケット弾 を搭載 )
- N-37 37mm
スペック (MiG-17SN)[編集 ]
全幅 :9.628 m全長 :12.333 m全高 :3.80 m翼 面積 :22.60 m2空虚 重量 :4,152 kg通常 重量 :5,620 kg最大 離陸 重量 :6,286 kg発動 機 :TRD VK-1A 1基 最大 速度 (地表 高度 ):1,047 km/h (2,000 m)上昇 率 :高度 10,000 mまで6.9分 実用 上昇 限度 :14,500 m武装 - SV-25-MiG-17
兵器 システム TKB495(AM-23) 23 mm機関 砲 3挺 (機首 左 に2挺 、機首 右 に1挺 可動 範囲 仰角 27度 26分 、俯角 9度 48分 発射 速度 1250発 /分 (3挺 合計 )) 増加 タンク ×2
- SV-25-MiG-17
運用 国 [編集 ]
軍 および政府 機関 のみ記 し、鹵獲 機 や亡命 機 の運用 は考慮 しない。
東 ドイツ空軍
アメリカ合衆国 国防総省 防衛 試験 ・評価 支援 庁
現存 する機体 [編集 ]
- MiG-17は
多数 が生産 され、かつ様々 な国 で運用 された機体 である。そのため、ここでは主 に情報 の多 い博物館 などにあるものを中心 に紹介 する。
MiG-17 | 515347 | ロシア モスクワ |
[2] | ||||
MiG-17 | 115 (BBC) 541393 |
アメリカ オレゴン |
エヴァーグリーン |
[4] | |||
MiG-17 | 541589 | アメリカ ジョージア |
[6] | ||||
MiG-17 | IFJ-10 1406016 |
アメリカ ワシントン |
ミュージアム・オヴ・フライト[7] | [8] | |||
MiG-17 | 54211399 | ロシア モスクワ |
[10] | ||||
MiG-17 | 54211860 | ロシア モスクワ |
ヴァディム・ザドロズヌイ |
||||
MiG-17 | 237? | ロシア モスクワ | クビンカ |
||||
MiG-17 | 1423? | ロシア ハバロフスク |
|||||
MiG-17F | 2090 | ロシア モスクワ |
ロシア |
||||
MiG-17F | 540713 | アメリカ ジョージア |
ミュージアム・オヴ・エイヴィエーション[12] | [13] | |||
MiG-17PF | 0305 (SP) 58210305 |
ポーランド ルブリン |
デンブリン |
||||
MiG-17PF | 0948 (SP) 58210948 |
ポーランド ルブリン |
デンブリン |
||||
MiG-17PF | 1001 (SP) 58211001 |
ポーランド シフィェンティクシシュ |
|||||
MiG-17PF | 1015 (CSL) 58211015 |
チェコ プラハ | クベリー |
||||
Lim-5 | 1C 04-08 | ポーランド ルブリン |
デンブリン |
||||
Lim-5 | 799 (NVA) 2302 (EAF) 1C 07-16 |
アメリカ オハイオ |
ベトナムとの | ||||
Lim-5 | 1020 (SP) 1C 10-20 |
アメリカ カリフォルニア |
プレインズ・オヴ・フェイム |
[20] | |||
Lim-5P | 1C 10-23 | ポーランド マウォポルスカ |
クラクフ・ポーランド |
[22] | |||
Lim-5 | 1C 12-10 | アメリカ アイダホ |
ティートン |
[24] | |||
Lim-5 | 1C 12-28 | アメリカ テキサス |
キャヴァナー |
[26] | |||
Lim-5 | 1C 13-03[2] | アメリカ コロラド |
プエブロ・ワイスブロッド |
[28] | |||
Lim-5 | 1C 13-08 | ポーランド ルブリン |
デンブリン |
||||
Lim-5 | 1C 14-17 | アメリカ アイダホ |
ウォーホーク |
[30] | |||
Lim-5 | 1C 14-26 | アメリカ オレゴン |
[32] | ||||
Lim-5 | 1C 16-05 | アメリカ カリフォルニア |
マーチフィールド |
[34] | |||
Lim-5R | 1C 16-13 | アメリカ デラウェア |
ハウウェル・ウォーバーズ (Howell Warbirds LLC) |
||||
Lim-5 | 1C 17-06 | アメリカ テネシー |
テネシー・ミュージアム・オヴ・エイヴィエーション[35] | [36] | |||
Lim-5 | 1C 17-09 | フィンランド |
フィンランド |
[38] | |||
Lim-5 | 1C 17-28 | アメリカ テネシー |
テネシー・ミュージアム・オヴ・エイヴィエーション | [39] | |||
Lim-5 | 1C 18-11 | インドネシア ジョグジャカルタ |
ディルガンタラ・マンダラ・インドネシア |
||||
Lim-5 | 1C 19-05 | アメリカ アリゾナ |
ピマ |
[42] | |||
Lim-6MR | 1D 05-02 | インドネシア ジョグジャカルタ |
ディルガンタラ・マンダラ・インドネシア |
||||
Lim-6MR | 1D 06-34 | アメリカ アリゾナ |
ピマ |
[43] | |||
Lim-6MR | 1D 06-37 | アメリカ カリフォルニア |
カリフォルニア |
[45] | |||
Lim-5M Lim-6bis |
1F 03-19 | アメリカ オレゴン |
ティラムック |
[47] | |||
Lim-5M Lim-6bis |
1F 03-27 | アメリカ ニューヨーク |
イントレピッド |
||||
Lim-6bis | 1J 04-19 | アメリカ オハイオ |
MAPS |
[51] | |||
Lim-6R | 1J 05-11 | アメリカ フロリダ |
レイクランド・リンダー |
||||
Lim-6bis | 1J 05-28 | アメリカ テキサス |
ローンスター |
[53] | |||
Lim-6R | 1J 06-11 | アメリカ カンザス |
コンバット |
[55] | |||
J-5? | 799? | アメリカ カリフォルニア |
サンディエゴ |
トーンという |
脚注 [編集 ]
- ^ “
北朝鮮 、元山 の空港 に軍用 機 集結 ”.時事通信社 (2019年 11月15日 ). 2019年 11月15日 閲覧 。 - ^ AMARC MiG
保管 状 況 2020年 6月 6日 閲覧 。公式 サイトにはLim-6と記 されているが誤 り。