MiG-25 (航空機こうくうき)

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MiG-25 / МиГ-25

リビア空軍のMiG-25戦闘機(1985年撮影)

リビア空軍くうぐんのMiG-25戦闘せんとう1985ねん撮影さつえい

R-40 ミサイルを搭載とうさいした MiG-25PD

MiG-25 (ロシア: МиГ-25) は、ソビエト連邦れんぽうミグ設計せっけいきょく国土こくど防空ぼうくうぐんけに開発かいはつしたマッハ 3 きゅう航空機こうくうき迎撃げいげき戦闘せんとうかた偵察ていさつかたてき防空ぼうくうもう制圧せいあつかたおよび練習れんしゅうかたがある。北大西洋きたたいせいよう条約じょうやく機構きこう (NATO) がつけたNATOコードネームフォックスバット (Foxbat) である。 なお、当時とうじ冷戦れいせん構造こうぞうしたでは西側にしがわ諸国しょこく入手にゅうしゅできたきゅうソ連それん情報じょうほうかぎられていたため、トゥシノ航空こうくうショーで存在そんざいはつ公表こうひょうされてからしばらくのあいだ、この機体きたいはMiG-23にあたるのではないかという観測かんそく西側にしがわあいだ存在そんざいしていた。とう機種きしゅがMiG-25であるとひろ認識にんしきされたのは、後述こうじゅつベレンコ中尉ちゅうい亡命ぼうめい事件じけん以降いこうことである。

概要がいよう[編集へんしゅう]

開発かいはつ[編集へんしゅう]

1950年代ねんだいアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは B-58XB-70SR-71 などのちょう音速おんそく開発かいはつされており、ソ連それんはこうした侵入しんにゅうたいする迎撃げいげき戦闘せんとう開発かいはつ必要ひつようせまられていた。そこで、ミコヤン・グレヴィッチ設計せっけいきょく以下いか、ミグ設計せっけいきょく)にその開発かいはつ依頼いらいされた。

ミグ設計せっけいきょくではそれまで I-3UI-7UI-75Ye-150といったちょう音速おんそく迎撃げいげき戦闘せんとう開発かいはつ実績じっせきがあり、その十分じゅうぶん研究けんきゅう成果せいかっていた。また、これらの試験しけんでは「ウラガーン」迎撃げいげきシステムが試験しけんされ、ちょう音速おんそくでの迎撃げいげきシステム構築こうちく基礎きそデータを集積しゅうせきしていた。一連いちれん試作しさくはYe-150とYe-152完成かんせいいきたっし、両機りょうき持続じぞく時間じかん限定げんていてきながら、高度こうど 22-23 km の空域くういきにおいて最大さいだい 3,000 km/h での飛行ひこう実現じつげんした。また、B-58、XB-70、SR-71というおそれるべき標的ひょうてきたい有効ゆうこう攻撃こうげきくわえるため、長距離ちょうきょり捜索そうさくレーダーちょう射程しゃていそら対空たいくうミサイル開発かいはついそがれた。

その結果けっか完成かんせいされたのが、1961ねん姿すがたあらわしたYe-155[1] (Е-155) であった。これはYe-150/152の純粋じゅんすい発展はってんがたであったが、所期しょき能力のうりょく達成たっせいするためにその機体きたい構成こうせいおおきく変更へんこうされていた。まず、空気くうきとの断熱だんねつ圧縮あっしゅくによる高速こうそく飛行ひこうさいしての高熱こうねつさらされる部分ぶぶんにおいてはチタン合金ごうきん使用しようすることで耐久たいきゅうせいたかめられ、機体きたいがいいた接合せつごうには、本来ほんらいのリベットめによる接合せつごうから、スポット溶接ようせつ・アーク溶接ようせつ自動じどう溶接ようせつ組合くみあわせての接合せつごうとなった。また、強度きょうど十分じゅうぶん確保かくほするため、ニッケルこう多用たようされており、機体きたい全体ぜんたいでは、ニッケルこう80%・アルミニウム合金ごうきん11%・チタン合金ごうきん9%の材料ざいりょう構成こうせいとなっている[2]高速こうそくせい高々たかだか性能せいのうちつつ安定あんていせい運動うんどうせい確保かくほするため、主翼しゅよくこうつばさ配置はいち試作しさくがた水平すいへい量産りょうさんがたは5したはんかく)、機体きたい後部こうぶ垂直すいちょく尾翼びよくそとびらき(11)に2まいそう垂直すいちょく尾翼びよくとなった。水平すいへい尾翼びよくぜんゆうどうしきであった。つばさはしからまえぼうフラッター対策たいさくようのマスバランスである。中央ちゅうおうには路面ろめん凍結とうけつようのドラッグシュート(ブレーキシュート)が収納しゅうのうされている。ドラッグシュートの前方ぜんぽう機体きたい上面うわつらにはいちまいいたのエアブレーキがある。エンジンは強大きょうだい推力すいりょく発生はっせいする大型おおがたターボジェットエンジンR-15-300 が2搭載とうさいされたが、燃費ねんぴ非常ひじょうわるいため機体きたい容量ようりょうやく70%が燃料ねんりょうタンクにてられていた。大型おおがた捜索そうさくレーダーを搭載とうさいするため、そら気取きどり入口いりくち機首きしゅから機体きたいりょうわき移動いどうされ、長大ちょうだい機首きしゅには大型おおがたレドーム装備そうびされた。ここには、地上ちじょうから上空じょうくう目標もくひょうまで誘導ゆうどうされる自動じどう迎撃げいげき装置そうち搭載とうさいされた。

Ye-155には迎撃げいげき戦闘せんとうがたYe-155P (Е-155П) のほか高速こうそく偵察ていさつがたYe-155R (Е-155Р) と巡航じゅんこうミサイルははがたYe-155N (Е-155Н) が開発かいはつされた。しかし、Ye-155N の実用じつよう見送みおくられた。

Ye-155Pは「航空機こうくうきミサイルによる空中くうちゅう目標もくひょう迎撃げいげきシステム S-155」の主要しゅよう構成こうせい要素ようそとなることが見込みこまれた。そのため、機体きたいにはシステムに連動れんどうする大型おおがた機上きじょう捜索そうさくレーダー「スメールチ-A」、誘導ゆうどうミサイルの K-40 (のちにR-40として制式せいしき) 、地上ちじょう目標もくひょう航法こうほう装置そうちの「ヴォーズドゥフ-1」の機上きじょう航法こうほう指令しれい送信そうしん装置そうち「ラズーリ」が搭載とうさいされた。

飛行ひこう試験しけん1960年代ねんだいつうじておこなわれた。1962ねんから 1963ねんにかけて 4 の Ye-155 が製作せいさくされた。そのうち迎撃げいげき戦闘せんとうがたの Ye-155P1 と Ye-155P2 で、のこ偵察ていさつがたの Ye-155R1 と Ye-155R2 であった。最初さいしょてられ飛行ひこうしたのは Ye-155R1 で、1964ねん3月6にちはつ飛行ひこう成功せいこうした。Ye-155Rの1は、フィンきのつばさはし燃料ねんりょうタンクを装備そうびしていたが、試験しけんにおいて安定あんていせい問題もんだいこしたため、ぜんから撤去てっきょされた。Ye-155P1 はこれにおくれることやく半年はんとし、1964ねん9月9にちはつ飛行ひこうした。この飛行ひこう試験しけんにおいて、そらりょくてき操縦そうじゅうせい・システムなどの問題もんだいおおいことが判明はんめいしたが、性能せいのう自体じたい目標もくひょう達成たっせいしており、そのすう試作しさく製作せいさくされ、改良かいりょうがたYe-266おおくの速度そくど高度こうど世界せかい記録きろく更新こうしんしている。

1967ねんからはYe-155Pの最初さいしょ量産りょうさんがた製作せいさくされた。1967ねんにはYe-155P7/8/9の3 が、よく1968ねんにはYe-155P10/11の製作せいさくされた。これらは、S-155システムの国家こっか試験しけん使用しようされた。ソ連それん航空こうくう産業さんぎょうしょう指令しれいにより、Ye-155P は1968ねんMiG-25P (МиГ-25П) 、製品せいひん84 (Изделие 84)、(NATOコードネームはフォックスバットA) として制式せいしきされた。部隊ぶたい配備はいび1970ねんより開始かいしされ、1972ねん最初さいしょ飛行ひこうたい実働じつどう態勢たいせいはいっている。

一方いっぽう偵察ていさつがたかんしては1968ねんに4 試作しさくとなる Ye-155R4 が製作せいさくされ、これが最初さいしょ量産りょうさんがたとなった。Ye-155R2/3/4 の 3 国家こっか試験しけんきょうされ、試験しけん1969ねん10月に終了しゅうりょうした。量産りょうさんは1968ねんから開始かいしされており、航空こうくう産業さんぎょうしょう指令しれいによりMiG-25R (МиГ-25Р)、(NATOコードネームはフォックスバットB) として制式せいしきされた。

MiG-25の生産せいさんは、ゴーリキー(げんニジニ・ノヴゴロド)のだい21航空機こうくうき工場こうじょうロシアばん実施じっしされた。MiG-25Pは、それまでの主力しゅりょく迎撃げいげき戦闘せんとう Su-9Su-11代替だいたいしてソ連それん防空ぼうくうぐん主力しゅりょくとなっていった。一方いっぽう、MiG-25Rとその派生はせいがた偵察ていさつなどはソ連それん空軍くうぐんでの前線ぜんせん任務にんむはいった。また、最高さいこう高度こうど到達とうたつ記録きろくの37.6 km など、高度こうど到達とうたつ時間じかんトライアルでは米国べいこくの SR-71 や F-15 ストリークイーグルF-4 ファントムのトライアル仕様しよう熾烈しれつあらそいとなりこれらの機種きしゅともおおくの記録きろく保持ほじしている[3]

MiG-25は最高さいこう速度そくど非常ひじょうはやく、3,000 km/h (およそマッハ 2.83 相当そうとう)での飛行ひこう目標もくひょう設計せっけいされており、実用じつようされた戦闘せんとうとしては最速さいそくである。イスラエルのレーダーにマッハ 3.2、中東ちゅうとう方面ほうめんではマッハ 3.4 の飛行ひこう速度そくど記録きろくされている[4][ようページ番号ばんごう]ちょう音速おんそくジェット機じぇっときさい高速度こうそくどは、エンジンの出力しゅつりょく限界げんかいではなく、機体きたい構造こうぞう空気くうき断熱だんねつ圧縮あっしゅくによるたいねつ限界げんかいをもとに算出さんしゅつされる場合ばあいおおい。MiG-25も、構造こうぞうざいのニッケルこうたいねつじょう安全あんぜん確保かくほできるのはマッハ 2.83までだったとされ、マッハ3をえる飛行ひこうは8 ぶん程度ていど限界げんかいであり、かつ飛行ひこうした機体きたい再度さいど飛行ひこう不可能ふかのう、または飛行ひこうするためには修理しゅうり必要ひつようであった。

アメリカの不安ふあん[編集へんしゅう]

1967ねん7がつおこなわれたモスクワ・ドモジェドヴォ空港くうこうでの航空こうくうショーにおいて、MiG-25が突如とつじょ出現しゅつげんし、上空じょうくう高速こうそく通過つうかしていった。周到しゅうとう演出えんしゅつされたこのフライパスのみならず、ソ連それんはこの航空こうくうショーに、MiG-23Su-15はじめとした試作しさく実験じっけんふく多種たしゅ機体きたいだい3世代せだいジェット戦闘せんとうとして出品しゅっぴんし、これらにおおきな衝撃しょうげきけた西側にしがわ航空機こうくうき専門せんもんソ連それん意図いとどおりにその実体じったい以上いじょう過大かだい評価ひょうかくだした。アメリカ空軍くうぐん首脳しゅのう公開こうかいされた機体きたい対抗たいこう機体きたい自軍じぐん保有ほゆうしていないとかんがえ、ソ連それんばくげきくわえ、戦闘せんとうにも危機ききかんつのらせていった。

MiG-25のその最高さいこう速度そくどやノズル、そら気取きどり入口いりくちのサイズからアメリカはターボファンエンジン搭載とうさいした航続こうぞく距離きょりなが非常ひじょう高性能こうせいのう機体きたいであると予測よそくした。そのころ、アメリカが使用しようしていた戦闘せんとう機動きどうせいわるいものがおおくMiG-25に対抗たいこうできるものはないとして危機ききかんおぼえ、F-15開発かいはつすることとなった。

不安ふあん解消かいしょう[編集へんしゅう]

MiG-25の実際じっさい性能せいのうベレンコ中尉ちゅうい亡命ぼうめい事件じけんによってあきらかになった。1976ねん昭和しょうわ51ねん)9がつ6にちヴィクトル・ベレンコ中尉ちゅうい搭乗とうじょうするMiG-25が演習えんしゅうなか突如とつじょ急降下きゅうこうかして日本にっぽんむかい、函館はこだて空港くうこう強行きょうこう着陸ちゃくりくした。

ベレンコのMiG-25は函館はこだて空港くうこうから百里基地ひゃくりきちべいぐんC-5ギャラクシー移送いそうされ、格納庫かくのうこなか日米にちべい共同きょうどうによる調査ちょうさおこなわれた[5]。なお、函館はこだて空港くうこうでは運搬うんぱんのために最小限さいしょうげん解体かいたいおこなわれたが、そのさい電子でんし機器ききるい自爆じばく装置そうちがセットされていることが確認かくにんされている。自爆じばく装置そうちはアメリカぐん技術ぎじゅつしゃにより解体かいたいされた[6]

高速こうそく飛行ひこうでの高熱こうねつさらされる部分ぶぶんにおいて、レアメタルチタン合金ごうきん大量たいりょう使用しようしているとられていたが、実際じっさいにはニッケルはがねおお使つかわれていた。主成分しゅせいぶんアルミニウムが600 ℃だいけてしまうジュラルミンなどのアルミニウム合金ごうきんよりはたい熱性ねっせいすぐれているが、これでは機体きたい表面ひょうめん常時じょうじ300 ℃に加熱かねつさせるマッハ3での飛行ひこうえられず、MiG-25 が安全あんぜん飛行ひこうできる最高さいこう速度そくど実際じっさいにはマッハ2.83程度ていどだった。チタン合金ごうきんくらべニッケルこう大幅おおはばおもいため、機体きたい通常つうじょう重量じゅうりょうは36,720 kgとおもくなり、機体きたいにアルミニウム合金ごうきん使用しようしていた西側にしがわF-4の18,825 kg(運用うんよう重量じゅうりょう)とくらべ2ばいちか重量じゅうりょうがあった。機体きたい重量じゅうりょうらすため、コックピット座席ざせきには非常時ひじょうじ脱出だっしゅつするための射出しゃしゅつ座席ざせき装備そうびされておらず、大型おおがた主翼しゅよく機動きどうせいたかめるためでなく、その重量じゅうりょうかびがらせるための揚力ようりょくるためであることが判明はんめいした[7]

迎撃げいげきとくした戦闘せんとうであり、機体きたい運用うんよう制限せいげん荷重かじゅう(≠破壊はかい荷重かじゅう)が5G、改良かいりょうがたのPDがたで5.5Gと通常つうじょう戦闘せんとうよりもひく傾向けいこうにあり(参考さんこう、F-14A=4.8G、F-14D=6.3G、F-4E=7G、F-15CおよびSu-27S=9G)機体きたい重量じゅうりょうあいまって、かけによらず、機動きどうせいなどはそれほどたかくない。ソ連それん防空ぼうくうシステムにおける航空機こうくうき役割やくわりは、地上ちじょう管制かんせいによる誘導ゆうどうけながら広大こうだい国土こくど上空じょうくう航行こうこうし、ちょう射程しゃていミサイルを目標もくひょう付近ふきんまで輸送ゆそうしたのちに発射はっしゃするというものである。つまり純然じゅんぜんたる迎撃げいげきであるが本来ほんらい設計せっけい思想しそうことなる戦術せんじゅつせいそら戦闘せんとう目的もくてき運用うんようされた中東ちゅうとう諸国しょこくのMiG-25は高速こうそくせいかしてたたかうことでせいそら一定いってい以上いじょうこなせることを証明しょうめいし、たとえばイランイラク戦争せんそうにおいては敵対てきたい戦闘せんとう19撃墜げきついしMiG-25は2損失そんしつのみであり、イラクぐんにとって圧倒的あっとうてき劣勢れっせいであった湾岸わんがん戦争せんそうにおいてもそら対空たいくう戦闘せんとうにおいて戦果せんか損失そんしつがどちらも2という状況じょうきょうからかんがみてたか生存せいぞんせいせた。[8][9]

巨大きょだいエアインテークノズル特徴とくちょうてき外見がいけんであるが、さらにエアインテークないには整流せいりゅうばん取付とりつけてあり、空気くうきながれをととのえてエンジンの燃焼ねんしょう安定あんていさせる効果こうかがあった。当初とうしょ予想よそうされたエンジンは当時とうじとしては新型しんがたのターボファンエンジンやターボラムジェットではなく、高速こうそく飛行ひこうのラム圧縮あっしゅく効果こうかをあらかじめ見込みこんでエンジンの圧縮あっしゅく圧縮あっしゅくひく設定せっていした従来じゅうらいがたのターボジェットエンジンの採用さいようによるものだった。

電子でんし機器ききはアメリカ以上いじょうのハイテクを駆使くししているとられていたが、実際じっさいにはオーソドックスな真空しんくうかんおお使つかわれており、先進せんしんせいより信頼しんらいせい重視じゅうししたものとなっていた。それでも、旧式きゅうしきながらレーダーの出力しゅつりょくは 600 kW ときわめておおきいものであり、相手方あいてがた妨害ぼうがい電波でんぱって有効ゆうこうであったとつたえられている[10]。ほかにも、半導体はんどうたい回路かいろ使用しようするとかく爆発ばくはつさい発生はっせいする電磁でんじパルス回路かいろ焼損しょうそんするおそれがあるため使用しようしなかったとのせつもある[11]

機体きたい設計せっけいにおいては、MiG-25はとくにその機体きたい構成こうせい要素ようそにおいて、革新かくしんせいよりは信頼しんらいせい重点じゅうてんをおいた堅実けんじつ設計せっけいもとづいた機体きたいであった。

以上いじょうことから、MiG-25は西側にしがわ懸念けねんしたような格闘かくとうせんようせいそら戦闘せんとうではなく、ソ連それん防空ぼうくうシステムに完全かんぜんまれる、領空りょうくう防衛ぼうえいおも目的もくてきとする典型てんけいてきな(ロシア・きゅうソ連それんがたの)迎撃げいげき戦闘せんとうであるとかんがえられた。これにより、西側にしがわへの侵攻しんこうおこなわれたさいにMiG-25が前線ぜんせんあらわ脅威きょういとなるような状況じょうきょう想定そうていされなくなり、調査ちょうさはん西側にしがわ諸国しょこく不安ふあんが「過大かだい評価ひょうか」であったとの結論けつろんくだした。

ただし、この MiG-25の「過大かだい評価ひょうか」はアメリカ空軍くうぐん予算よさんとくに F-15 開発かいはつ予算よさん獲得かくとくせんがために、ソ連それん脅威きょうい宣伝せんでんした結果けっかともいわれる。アメリカもマッハ 3きゅう戦闘せんとうばくげき試作しさくしていた経験けいけんから、高速こうそくとくした機体きたい運動うんどうせいがさほどたかくはいであろうこと予測よそくしていたともされ、2015ねん現在げんざいにおいても、マッハ 3ちか高速こうそく性能せいのうたか運動うんどうせい両立りょうりつした航空機こうくうき存在そんざいしていない。実際じっさいにアメリカ空軍くうぐんは「高速こうそく運動うんどうせいたかい」MiG-25の脅威きょういうったえながらも、F-15 にたいして運動うんどうせいえに速度そくど性能せいのう要求ようきゅう緩和かんわしており、速度そくど性能せいのう運動うんどう性能せいのう両立りょうりつ矛盾むじゅん限界げんかい存在そんざいすることを承知しょうちしていた。実際じっさいにはアメリカ空軍くうぐんは、MiG-23やSu-15などをふくめた一連いちれんソ連それん新型しんがた脅威きょういしたのであり、MiG-25は「マッハ3の高性能こうせいのう」ということで、納税のうぜいしゃ議会ぎかい)にたいしての「わかりやすい説明せつめい」としてとくにクローズアップされたというのが正解せいかいであった[よう出典しゅってん]

なお、MiG-25の設計せっけい年次ねんじは、F-15などより実質じっしつてきいち世代せだいまえとなっている。真空しんくうかん使用しよう時代遅じだいおくれだという指摘してきにしても、MiG-25のプロトタイプが制作せいさくされた 1960年代ねんだいは、レーダー回路かいろ使つかえるようなだい出力しゅつりょくトランジスタやIC/LSIなどは、そもそもアメリカにおいてすら実用じつようにはいたっていなかった時代じだいである。

ベレンコ中尉ちゅうい日本にっぽんでの調しらべののち希望きぼうどおりアメリカへ亡命ぼうめいした。MiG-25の機体きたいソ連それん返還へんかんされている。ソ連それんではこの事件じけんによって自国じこく防空ぼうくうシステムが西側にしがわ露見ろけんしてしまったのではないかと懸念けねんし、以降いこう MiG-25 の搭載とうさい機材きざい一新いっしんはかることとなった。とくに、搭載とうさいレーダーとその関連かんれんシステムはまったくべつ系統けいとうのものに変更へんこうされた。機材きざい更新こうしん以降いこうのMiG-25 はMiG-25PDばれたが、搭載とうさい機材きざいきゅう変更へんこう一挙いっきょおこなえるものではなく、すうねんけて複数ふくすうのタイプの MiG-25PD が製造せいぞうされることとなった。

さらに、防空ぼうくうぐん専用せんよう機体きたいとして輸出ゆしゅつおこなわれ、MiG-25PD/PDS/R/RB/RBT/RBK/BM/PU/RUがそれぞれ東欧とうおう中東ちゅうとう、アジア方面ほうめん輸出ゆしゅつされた。

冷戦れいせん[編集へんしゅう]

イラク国内こくない出土しゅつどしたMiG-25RB

MiG-25の運用うんようじょう最大さいだい欠点けってん時速じそく3,000 kmの飛行ひこうえるよう設計せっけいされた機体きたいのデリケートさと機体きたいやエンジンの整備せいび煩雑はんざつさ、許容きょようしがたい燃料ねんりょう消費しょうひりょうおおさなどであり、こうした運用うんよう効率こうりつわるさから冷戦れいせん終結しゅうけつ、MiG-25は冷遇れいぐうされていった。

ロシアでは代替だいたいのない各種かくしゅ偵察ていさつがた防空ぼうくう制圧せいあつかたのMiG-25BM 、およ各種かくしゅ試験しけんにももちいられるふくがた運用うんようされている。ウクライナやベラルーシではぜん独立どくりつすうねん以内いない退役たいえきしたとされる。また、ブルガリア空軍くうぐん機体きたいはロシア空軍くうぐんMiG-23MLDとのえで返還へんかんされた。なお、ブルガリアはワルシャワ条約じょうやく機構きこう構成こうせいこくなか唯一ゆいいつMiG-25の運用うんようこくとなっている。以前いぜん実戦じっせん活発かっぱつ活動かつどうせていた中東ちゅうとう地域ちいき機体きたいも、シリア内戦ないせんけて飛行ひこう再開さいかいしたシリア[12]以外いがい現在げんざいでは稼動かどう状態じょうたいにあるのかうたがわしい。

アルジェリアは近年きんねんまで運用うんようしていたが、Su-32代替だいたいされる予定よていである。リビアでも、2007ねん現在げんざいでは稼動かどう状態じょうたいにはないとられている。長年ながねん偵察ていさつがた (MiG-25RB) を運用うんようしてきたインドでも、2006ねん5がつをもって退役たいえきした。

アゼルバイジャンはMiG-25をつづ運用うんようしている模様もようで2014ねんにMiG-25の近代きんだい改修かいしゅう実施じっししている[13]

湾岸わんがん戦争せんそうではイラク空軍くうぐんのMiG-25 がアメリカ海軍かいぐんF/A-18いち撃墜げきついしており、2006ねん現在げんざいベトナム戦争せんそう以降いこう唯一ゆいいつべい軍機ぐんき実戦じっせん撃墜げきついした機体きたいである。また、これは湾岸わんがん戦争せんそうにおけるそら対空たいくう戦闘せんとういて、イラクがわ唯一ゆいいつげた戦果せんかでもある。

2003ねん3がつには、イラクで RQ-1 プレデター交戦こうせんし、これを撃墜げきついしている。これは武装ぶそうした無人むじん有人ゆうじんはつ戦闘せんとうである。


一方いっぽう、MiG-25 を大幅おおはば改良かいりょうした長距離ちょうきょり迎撃げいげき MiG-31開発かいはつされ、こちらはロシアでは迎撃げいげき戦闘せんとう主力しゅりょくのひとつとして運用うんようされており、そのかず運用うんようされている迎撃げいげき戦闘せんとうやく半数はんすうであるといわれる。なお、のこ半数はんすうSu-27。また、MiG-31はカザフスタンでも使用しようちゅうである。しかしながら、各種かくしゅ開発かいはつされたMiG-31の派生はせいがたは、飛躍ひやくてき能力のうりょく向上こうじょうせたMiG-31Mをはじめいずれも量産りょうさんにはむすびついていない。

おも派生はせいがた[編集へんしゅう]

試作しさく[編集へんしゅう]

Ye-155R-1

1制作せいさくされた偵察ていさつがた試作しさくのち速度そくど記録きろくであるYe-266の1号機ごうき改造かいぞう

Ye-155R-2
1制作せいさくされた偵察ていさつがた試作しさく細部さいぶ改良かいりょうされている。
Ye-155R-3
4制作せいさくされた偵察ていさつがた試作しさくこまかい部品ぶひん変更へんこうされている。初号しょごうはYe-266の2号機ごうき改造かいぞう
Ye-155P-1
1制作せいさくされた戦闘せんとうがた試作しさくのちにYe-266の3号機ごうき改造かいぞう
Ye-155P-2
1制作せいさくされた戦闘せんとうがた試作しさく電子でんし機材きざいなどが変更へんこうされた。
Ye-155P-3
9制作せいさくされた戦闘せんとうがた試作しさく細部さいぶ刷新さっしんされている。

量産りょうさん[編集へんしゅう]

MiG-25P(МиГ-25П
最初さいしょ量産りょうさんがた機首きしゅにパルス・ドップラーしきのRP-25スメルシュ(NATOコードネーム フォックスファイヤ)捜索そうさく/追跡ついせきレーダーを装備そうびしており、最大さいだい探知たんち距離きょりは80kmである。へいそうにはR-40(AA-6 アクリッド)ミサイルを赤外線せきがいせん誘導ゆうどうがたとレーダ誘導ゆうどうがたかく2はつ搭載とうさいするが、機関きかんほう搭載とうさいされていない。なお、戦闘せんとうがた偵察ていさつがたよりもわずかにつばさはばながい(ゆえに、つばさはしが、偵察ていさつがたより延長えんちょうされており、先細さきぼそりになっている(つばさはしつばさつるちょうみじかい)ので、見分みわけがつく)。また、主翼しゅよくの4パイロン主翼しゅよくひね剛性ごうせいになっている。NATOコードネームはフォックスバットA。生産せいさんされた2高性能こうせいのうエンジンの試験しけん改造かいぞうされた。2024ねん現在げんざい2(あおの4、あかの72)がロシア国内こくない保存ほぞんされている。18はジョージアに、77はリビアへ、1はアルメニアへ、10がカザフスタンへ輸出ゆしゅつされた。のこる350はPDSにアップグレードされた。
MiG-25PD(МиГ-25ПД
104生産せいさんされた改良かいりょうがた。ベレンコ中尉ちゅういのもたらした機体きたい迎撃げいげき戦闘せんとうがたの MiG-25Pであったため、亡命ぼうめい事件じけんけてソ連それんではこの機体きたいのシステム変更へんこう必要ひつようせまられた。ソ連それんにとっては、MiG-25P が捕獲ほかくされたことによって自国じこく防空ぼうくうシステム全体ぜんたい露見ろけんしてしまう可能かのうせい最大さいだい関心事かんしんじであった。このため、防空ぼうくうシステム全体ぜんたい見直みなおしが必要ひつようとなり、搭載とうさい機材きざい変更へんこうして1978ねん完成かんせいしたのがほんである。機首きしゅのレーダーはそれまでのスメルシュから変更へんこうされ、MiG-23ML搭載とうさいレーダーを改良かいりょうしたRP-25サプフィール(NATOコードネーム ハイラーク)レーダーにかわそうされた。このレーダーはルックダウン・シュートダウン能力のうりょくち、複数ふくすう目標もくひょう指示しじ能力のうりょくなどが追加ついかされている。そのにも電子でんし装備そうび変更へんこうされ、機首きしゅ下面かめんにはこれもMiG-23MLから流用りゅうようした赤外線せきがいせん追跡ついせき装置そうち装備そうびした。以降いこうはこの機体きたい配備はいびされていった(MiG-25PDにもすうシリーズあり、初期しょきのものは外見がいけんじょうMiG-25Pにている)。また、MiG-25Pを代替だいたいする迎撃げいげき戦闘せんとうとして本来ほんらい前線ぜんせん戦闘せんとうであったMiG-23も防空ぼうくうシステムにまれることとなり、MiG-25PD 同様どうよう機材きざい搭載とうさいした迎撃げいげき戦闘せんとうがたMiG-23P製造せいぞうされた。結果けっかちょう射程しゃていミサイルを使用しようできるMiG-25PDとちゅう射程しゃていミサイルを使用しようするMiG-23Pが並行へいこうして防空ぼうくうぐん配備はいびされることとなった。NATOコードネームはフォックスバットE。うち、3特殊とくしゅ試験しけん用途ようと改造かいぞうされた。の13はベラルーシに、24はトルクメニスタンへ、10がイラクへ、16がシリアへ、12がアルジェリアへ、12がアゼルバイジャンへ輸出ゆしゅつされた。ロシア国内こくないには1(あかの04)が状態じょうたいたもって保存ほぞんされているが、のこる14不明ふめいである。
MiG-25PDSМиГ-25ПДС
350存在そんざいした既存きそんのMiG-25PをMiG-25PD規格きかくにアップグレードしたもの。12はイラクへ、11はアルジェリアへ、83はウクライナへ、20がジョージアへ輸出ゆしゅつされた。現在げんざい4がロシア国内こくない現存げんそんしている(あおの04、状態じょうたいわるあおの08、あかの46、あかの69)。のこる220所在しょざい不明ふめい
MiG-25R(МиГ-25Р
高々たかだか偵察ていさつがた。NATOコードネームはフォックスバットB。2がシリアへ、4がカザフスタンへ輸出ゆしゅつされた。
MiG-25RB(МиГ-25ЛБ
MiG-25Rをもとばくげき能力のうりょくくわえた偵察ていさつ爆撃ばくげきがた精密せいみつ誘導ゆうどう出来でき目的もくてき上空じょうくうまで飛行ひこうして照準しょうじゅんをせずに爆撃ばくげきする型式けいしきになっているためレーザー誘導ゆうどうばくだんではなくかくばくだん運用うんようすることが前提ぜんていとされている。NATOコードネームはフォックスバットB。12がイラクへ、8がシリアへ、10がアルジェリアへ、7がベラルーシへ、24がアゼルバイジャンへ輸出ゆしゅつされた。
MiG-25BM(МиГ-25БМ
38生産せいさんされた偵察ていさつがたのMiG-25RBから発展はってんしたてき防空ぼうくうもう制圧せいあつ(SEAD)がた、1972ねん開発かいはつ開始かいしされ、1982ねん量産りょうさん開始かいしされた。偵察ていさつ器材きざいえてECM器材きざい搭載とうさいしており、それにより機首きしゅが720mmびている。たいレーダー電波でんぱシステム「ヤグアール」により、これによりたいレーダーミサイルKh-58U運用うんようできた。Kh-58Uは最大さいだいで4はつ搭載とうさいできる。NATOコードネームはフォックスバットF。ベラルーシに12輸出ゆしゅつされた。
MiG-25RBV(МиГ-25РБВ
SRS-9ELINT(電子でんし情報じょうほう器材きざいがわレーダーを搭載とうさいした、戦術せんじゅつ偵察ていさつ爆撃ばくげき写真しゃしん偵察ていさつがた。NATOコードネームフォックスバットB。生産せいさんされた1空中くうちゅう給油きゅうゆ試験しけん改造かいぞう
MiG-25RBT(МиГ-25РБТ
戦術せんじゅつ電波でんぱ偵察ていさつがた。NATOコードネームフォックスバットB。3はブルガリアへ、16はウクライナへ輸出ゆしゅつされた。
MiG-25RBK(МиГ-25РБК
偵察ていさつカメラを搭載とうさいしていない電子でんし偵察ていさつがた。NATOコードネームはフォックスバットD。16がリビアへ、6がインドへ輸出ゆしゅつされた。
MiG-25RBS(МиГ-25РБС
MiG-25RBKをもとがわレーダーを搭載とうさいした電子でんし偵察ていさつがた。NATOコードネームはフォックスバットD
MiG-25RBN(МиГ-25РБН
MiG-25RBにNAFA-75航空こうくうカメラ、Virazhステーション、主翼しゅよくパイロンにFOTAB-100-140ひかり照射しょうしゃばくだん搭載とうさいした夜間やかん写真しゃしん偵察ていさつがた
MiG-25RBSh(МиГ-25РБШ
MiG-25RBSのシステムをアップグレードした電子でんし偵察ていさつがた。NATOコードネームはフォックスバットD。4がアルジェリアへ輸出ゆしゅつされた。
MiG-25PU(МиГ-25РУ
MiG-25Pをもと操縦そうじゅうせきまえあらたに操縦そうじゅうせき一段いちだんひく位置いち設置せっちしたふく練習れんしゅうがた機種きしゅ転換てんかん目的もくてきであるが操縦そうじゅうせきやハードポイントはそのままなので戦闘せんとう任務にんむ従事じゅうじすることが可能かのう。NATOコードネームはフォックスバットC。PUがた7はイラクへ、3はリビアへ、2がシリアへ、12がベラルーシへ、4がウクライナへ、4がアゼルバイジャンへ、4がジョージアへ、16がトルクメニスタンへ輸出ゆしゅつされた。
MiG-25RU(МиГ-25ПУ
MiG-25Rをもと操縦そうじゅうせきまえあらたに操縦そうじゅうせき一段いちだんひく位置いち設置せっちしたふく練習れんしゅうがた機種きしゅ転換てんかん目的もくてきにしているがパイロンはそのままであり戦闘せんとうにも使用しよう可能かのう。2がカザフスタンへ、6がアルジェリアへ、1がブルガリアへ、2がインドへ、4がウクライナへ、8がベラルーシへ、10がアゼルバイジャンへ輸出ゆしゅつされた。
MiG-25MR(МиГ-25МР
1のMiG-25RBを改造かいぞうして制作せいさくした気象きしょう偵察ていさつ

テストベッド[編集へんしゅう]

MiG-25PDSL
1のMiG-25PDを改造かいぞうしたECM試験しけん
MiG-25PDZ
1のMiG-25PDを改造かいぞうした空中くうちゅう給油きゅうゆ試験しけん
MiG-25M(МиГ-25М)/Ye-266M
1のMiG-25PDを改造かいぞうしたR15BF2-300ターボジェットエンジン(乾燥かんそう 98.04 kN (22,040 lbf)、アフターバーナーき 129.71 kN (29,160 lbf))の試験しけん
MiG-25M1
1のMiG-25RBを改造かいぞうしたR15BF2-300ターボジェットエンジン(乾燥かんそう 98.04 kN (22,040 lbf)、アフターバーナーき 129.71 kN (29,160 lbf))を搭載とうさいした試験しけん運用うんよう高度こうど上昇じょうしょう速度そくど増加ぞうか航続こうぞく距離きょり延伸えんしん計画けいかくされていた。
イズデリエ99
2のMiG-25Pを改造かいぞうしたソロヴィヨーフD-30Fターボファンエンジンのテストに使用しようされた機体きたい
MiG-25PDF (МиГ-25 ΠぱいДГ)
1製造せいぞうされたMiG-25PDをもと一部いちぶのシステムや装備そうび簡略かんりゃくした輸出ゆしゅつがたへいそうには、R-60(AA-8 エイフィド)そら対空たいくうミサイルがくわえられていた。最終さいしゅうてきには既存きそん機体きたい輸出ゆしゅつしたほう合理ごうりてき判断はんだんされ試作しさくわった。
MiG-25MP(МиГ-25МП
1製造せいぞうされたIzdeliye83(製品せいひん83)。試作しさく名称めいしょうはYe-155MPでMiG-31の原型げんけいである。
MiG-25RBVDZ(МиГ-25РБВДЗ
1のMiG-25RBVを改造かいぞうした空中くうちゅう給油きゅうゆ試験しけんのための性能せいのう評価ひょうか機体きたい。DZは「空中くうちゅう給油きゅうゆ」の略称りゃくしょう機首きしゅ右側みぎがわにプローブをそなえる。MiG-25の量産りょうさんがた空中くうちゅう給油きゅうゆ機能きのう付加ふかされていない。この機能きのう後継こうけいのMiG-31にかされている。
MiG-25RBShDZ(МиГ-25РБШДЗ
1のMiG-25RBShを改造かいぞうした空中くうちゅう給油きゅうゆ試験しけんがた。MiG-25RBVのDZがた同様どうよう機首きしゅ右側みぎがわ空中くうちゅう給油きゅうゆ装置そうちんだ試作しさくがただが、レドームの延長えんちょう偵察ていさつコンポーネントのため位置いち前方ぜんぽう移動いどう、その結果けっか給油きゅうゆプローブは格納かくのうできなくなった。1980ねん後半こうはん試験しけんおこなわれたが、一方いっぽう原型げんけいすで給油きゅうゆシステムをそなえていたSu-24の偵察ていさつがた、Su-24MRの試験しけん進行しんこうちゅうであり、こちらがより有望ゆうぼうみとめられたため、MiG-25の航続こうぞく距離きょり長大ちょうだいおよび空中くうちゅう給油きゅうゆ能力のうりょく付与ふよするあん破棄はきされた[14]

生産せいさんリスト[編集へんしゅう]

MiG-25フォックスバットの生産せいさんすう(総計そうけい1,190)
型式けいしきめい 生産せいさん配備はいびすう 改造かいぞう配備はいびすう 説明せつめい
Ye-155R-1 0 はつ飛行ひこうした偵察ていさつがた試作しさくのち速度そくど試験しけん改造かいぞうされた。
Ye-155R-2 1 2番目ばんめ偵察ていさつがた試作しさく解体かいたいされるまで電子でんし機器ききのテストに使用しようされた。
Ye-155R-3 3 複数ふくすう電子でんし機器ききやカメラのテストに使用しようされた。初号しょごうべつ機体きたい改造かいぞう
Ye-155P-1 0 最初さいしょ制作せいさくされた戦闘せんとうがた試作しさくのち速度そくど試験しけんの3号機ごうき改造かいぞう
Ye-155P-2 1 2番目ばんめ戦闘せんとうがた試作しさく
Ye-155P-3 9 追加ついか制作せいさくされた戦闘せんとうがた試作しさく
MiG-25P 108 最初さいしょ生産せいさんがたの350はPDSに、2べつ試験しけん改造かいぞう
MiG-25PD 99 亡命ぼうめい事件じけん電子でんし機器きき改良かいりょうして生産せいさん配備はいびされた機体きたいのち試験しけんにされたり輸出ゆしゅつされた。
MiG-25PDS 350 MiG-25PをPD仕様しようでアップグレードした機体きたい輸出ゆしゅつもされた。
MiG-25R 100 こう高度こうど偵察ていさつがた
MiG-25RB 50 偵察ていさつ爆撃ばくげきがたの1気象きしょう偵察ていさつがた改造かいぞう
MiG-25RBV 50 偵察ていさつ爆撃ばくげきがたの2べつ試験しけん改造かいぞう
MiG-25RBT 50 戦術せんじゅつ電波でんぱ偵察ていさつがた
MiG-25RBK 50 電子でんし偵察ていさつがた
MiG-25RBS 50 電子でんし偵察ていさつがた
MiG-25RBN 50 夜間やかん写真しゃしん偵察ていさつがた
MiG-25RBSh 50 電子でんし偵察ていさつがた
MiG-25PU 50 戦闘せんとうふく練習れんしゅうがた
MiG-25RU 50 偵察ていさつふく練習れんしゅうがた
MiG-25BM 50 防空ぼうくうもう制圧せいあつがた
MiG-25MR 9 RBがた改造かいぞうして配備はいびされた気象きしょう偵察ていさつがた
Ye-265 1 PDを改造かいぞうしたECM試験しけんのちにMiG-25PDSLに改称かいしょう
Ye-266 1 PDを改造かいぞうした空中くうちゅう給油きゅうゆ試験しけんのちにMiG-25PDZに改称かいしょう
Ye-266M 1 PDを改造かいぞうしたR15BF2-300エンジンの試験しけん当初とうしょはMiG-25Mとばれていた。
Ye-259 1 RBを改造かいぞうしたR15BF2-300エンジンの試験しけん別名べつめいはMiG-25M1。
Ye-260 2 Pを改造かいぞうしたD-30Fターボファンエンジンのテストに使用しようした機体きたい別名べつめいはイズデリエ99。
Ye-261 1 PDを改造かいぞうした輸出ゆしゅつがた試作しさく別名べつめいはMiG-25PDF。
Ye-155MP 1 PDを改造かいぞうしたMiG-31の原型げんけいのちにMiG-25MPに改称かいしょう
Ye-156 1 RBVを改造かいぞうした空中くうちゅう給油きゅうゆ試験しけん機体きたいのちにMiG-25RBVDZに改称かいしょうされた。
Ye-157 1 RBVを改造かいぞうした空中くうちゅう給油きゅうゆ試験しけん機体きたいのちにMiG-25RBShDZに改称かいしょうされた。

運用うんようこく[編集へんしゅう]

現役げんえき

シリアの旗 シリア - MiG-25PD×16、MiG-25R×2、MiG-25RB×8、MiG-25PU×2

退役たいえきずみ

ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦れんぽう - 1991ねん解体かいたいまでぜん機種きしゅ運用うんよう

ロシアの旗 ロシア - MiG-25RB×40

 ベラルーシ - MiG-25PD×13、MiG-25RB×7、MiG-25BM×12、MiG-25PU×12、MiG-25RU×8

 ウクライナ - MiG-25PDS×84、MiG-25RBT×16、MiG-25PU×4、MiG-25RU×4

カザフスタンの旗 カザフスタン - MiG-25P×10、MiG-25R×4、MiG-25RU×2

トルクメニスタンの旗 トルクメニスタン - MiG-25PD×24、MiG-25PU×16
アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン - MiG-25PD×12、MiG-25RB×24、MiG-25PU×4、MiG-25RU×10
ジョージア (国)の旗 ジョージア - MiG-25P×18、MiG-25PDS×20、MiG-25PU×4
アルメニアの旗 アルメニア - MiG-25P×1
 ブルガリア - MiG-25RBT×3、MiG-25RU×1
インドの旗 インド - MiG-25RBK×10、MiG-25RU×2
アルジェリアの旗 アルジェリア - MiG-25PD×12、MiG-25PDS×11、MiG-25RB×10、MiG-25RBSh×4、MiG-25RU×6
リビアの旗 リビア - MiG-25P×77、MiG-25RBK×16、MiG-25PU×3
イラクの旗 イラク - MiG-25PD×10、MiG-25PDS×12、MiG-25RB×12、MiG-25PU×7

エンジンノズルでの分類ぶんるい[編集へんしゅう]

MiG-25ファミリーにはおおきくけてみじかものながものの2種類しゅるいのエンジンノズルがある。基本きほんてきには、戦闘せんとうがたみじかく、偵察ていさつ/ばくげきがたながい。また、2つのエンジンノズルはせっして連結れんけつしており、ながいエンジンノズルでは連結れんけつ部分ぶぶん後方こうほうにノズルのきがある。

日本にっぽん国内こくない安価あんか入手にゅうしゅ容易よういなプラモデル『ハセガワ 1/72 MiG-25 フォックスバット』は、偵察ていさつ/ばくげきがた資料しりょう参考さんこう開発かいはつしたため、ながいエンジンノズルを再現さいげんしてしまっており、戦闘せんとうがたであるベレンコ中尉ちゅういのMiG-25Pとしてつく場合ばあい間違まちがっているので、ノズルの先端せんたんめるとい。みじかいエンジンノズルの先端せんたん垂直すいちょく尾翼びよく下端かたん後端こうたん位置いちにくる。なお、このキットは、主翼しゅよく形状けいじょうも、戦闘せんとうがたよりつばさはばみじかいためにつばさはしつばさつるちょうながい、偵察ていさつ/ばくげきがたのものである。

みじかいエンジンノズル Short Exhaust[編集へんしゅう]

ほとんどの試作しさく先行せんこう量産りょうさん、MiG-25、-P、-PD、-PDS、-PDF、-PU、-RU

  • [1] - みじかいエンジンノズル

ながいエンジンノズル Long Exhaust[編集へんしゅう]

上記じょうき以外いがいのほとんどのかた。-R、-RB、-BM、-RBT、-RBV、-RBK、-RBS、-RBSh、-RBF、-M

  • [2] - ながいエンジンノズル

別名べつめい Спирт-Воз[編集へんしゅう]

ロシアでは『アルコール運搬うんぱん』を意味いみするСпирт-Воз (Spirt-Voz) という愛称あいしょうもちいられた[15]。これは、気化きかねつ冷却れいきゃくようにおよそ300リットルもの穀物こくもつアルコールを搭載とうさいしたこと由来ゆらいする。ヴィクトル・ベレンコのかたったなかには「搭載とうさいするはずのアルコールを地上ちじょう整備せいびちょう退屈たいくつしのぎにんだためひそかにみずとすりえていた。そのせいでキャノピーごおりしていた」という逸話いつわもある[16]

スペック (MiG-25P)[編集へんしゅう]

  • 全長ぜんちょう:21.55m(機首きしゅ先端せんたんから水平すいへい尾翼びよくはしまで。機首きしゅピトーかんふくまない)、22.3m(どう機首きしゅピトーかんふくむ)
    • MiG-25とMiG-31の両機りょうきおおきさは、その形状けいじょうちがいにもかかわらず、ほとんどわらない。
  • 全高ぜんこう:6.10m
  • つばさはば:14.01m(偵察ていさつがたMiG-25Rは13.42m)
  • つばさ面積めんせき : 61.40 m2
  • つばさめん荷重におもりょう : 598 kg/m2
  • 空虚くうきょ重量じゅうりょう : 20,000 kg
  • 通常つうじょう重量じゅうりょう : 36,720 kg
  • 最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょう : 41,000 kg
  • 発動はつどう : ソユーズ・ツマンスキー R-15BD-300もと
  • 推力すいりょく
    • ドライ出力しゅつりょく : 8,790kg×2
    • アフターバーナ出力しゅつりょく : 11,190kg×2
  • 推力すいりょく重量じゅうりょう : 0.41
  • 速度そくど
    • 速度そくど制限せいげん : マッハ 2.83 (3,090 km/h)
    • 最大さいだい速度そくど : マッハ 3.2 (3,490 km/h)
  • 航続こうぞく距離きょり
    • 完全かんぜん武装ぶそう : 1,730 km
    • 戦闘せんとう行動こうどう半径はんけい : 未知数みちすう
    • 武装ぶそう : 2,575km
  • 上昇じょうしょうりつ : 208 m/s
  • 実用じつよう上昇じょうしょう限度げんど : 20,700 m
  • 海面かいめん上昇じょうしょうりつ : ごとぶん12,495m
  • 最大さいだい到達とうたつ高度こうど記録きろく : 37,600 m
  • 燃料ねんりょう搭載とうさいりょう:4,500L
  • 最大さいだいG:4.5~8
  • 乗員じょういん : 1めい
  • 武装ぶそう
    • 固定こてい武装ぶそう:なし
    • そら対空たいくうミサイル:R-40Rレーダー誘導ゆうどうがたそら対空たいくうミサイル×2、R-40T赤外線せきがいせん誘導ゆうどうがたそら対空たいくうミサイル×2(AA-6)
    • 胴体どうたい下面かめん中央ちゅうおうに5,300リットルりの外部がいぶ燃料ねんりょうタンクをかかつるし可能かのう(かくかた
  • アビオニクス
    • RP-25 Smerch
    • RV-UMまたはRV-4[17]

登場とうじょう作品さくひん[編集へんしゅう]

映画えいが[編集へんしゅう]

『ラスト・カウントダウン/大統領だいとうりょう選択せんたく
1990ねんのテレビ映画えいが。3のMiG-25が、主人公しゅじんこうたちのB-52迎撃げいげきする。銃座じゅうざにて1撃墜げきついされ、2かく攻撃こうげきまれる。
ファイヤーフォックス (映画えいが)
1982ねん映画えいがクリント・イーストウッド監督かんとく製作せいさく主演しゅえん担当たんとう。『MiG-31 ファイヤーフォックス』という架空かくうソ連それん戦闘せんとうぬす作戦さくせん

アニメ・漫画まんが[編集へんしゅう]

CAPTAINアリス
亡命ぼうめいさい使用しよう
アイドル防衛ぼうえいたいハミングバード
OVAだい3さく「'95ふううた」およびだい4さく「'95ゆめ場所ばしょへ」において南太平洋みなみたいへいようにある軍事ぐんじ独裁どくさい国家こっか具体ぐたいてき国名こくめいとう登場とうじょうしない)の主力しゅりょく戦闘せんとうとして登場とうじょう射出しゃしゅつ座席ざせきわりに自動じどう操縦そうじゅう装置そうち搭載とうさいした完全かんぜんフルオートパイロットという架空かくう設定せっていで、パイロットが搭乗とうじょうしていない(有人ゆうじん同様どうよう自動じどう操縦そうじゅう装置そうち機体きたい危険きけんおよぶと射出しゃしゅつされる機構きこうになっている)。
現実げんじつのMiG-25に機銃きじゅう搭載とうさいされていないが、作中さくちゅう機体きたいには機首きしゅ下面かめん左側ひだりがわ機銃きじゅう装備そうびされており、実際じっさい性能せいのうとはことなり有人ゆうじんF/A-18互角ごかく格闘かくとう空中くうちゅうせんおこなたか運動うんどうせい発揮はっきしている。
アルジェントソーマ
Phase:1「再生さいせいと」冒頭ぼうとうで、そら気取きどり入口いりくち側面そくめんカナードつばさ追加ついかした国連こくれん空軍くうぐんだか高度こうど迎撃げいげきのMiG-25あらため架空かくう)が登場とうじょう
エロイカよりあいをこめて
たたかえ!ちょうロボット生命せいめいたいトランスフォーマー
デストロン・トリプルチェンジャー空陸くうりく参謀さんぼうブリッツウィングの変形へんけい形態けいたいのひとつとして登場とうじょう

ゲーム[編集へんしゅう]

フィクショナル・トルーパーズ
エストビア連邦れんぽうぐんのランク2として選択せんたく可能かのう。リプレイ劇画げきがにも登場とうじょうし、M3の高速こうそくかして護衛ごえい戦闘せんとうってメカールぐん早期そうき警戒けいかい管制かんせい撃墜げきついしている。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ E-155ともかれる。
  2. ^ It cost far less than titanium and allowed for welding, along with heat resistant seals.The MiG-25 was constructed from 80% nickel steel alloy, 11% aluminium , and 9% titanium .The steel components were formed by a combination of spot-welding , automatic machine welding and hand arc welding methods.
  3. ^ 雑誌ざっし航空こうくう情報じょうほう出典しゅってん
  4. ^ 『ミグ戦闘せんとうソ連それん戦闘せんとう最新さいしんテクノロジー メカニックブックス』はら書房しょぼうから。
  5. ^ 機体きたい本格ほんかく調査ちょうさ 防衛庁ぼうえいちょう 部外ぶがいしゃ排除はいじょ朝日新聞あさひしんぶん』1976ねん昭和しょうわ51ねん)9がつ25にち夕刊ゆうかん、3はん、11めん
  6. ^ 自爆じばく装置そうち一部いちぶはずす『朝日新聞あさひしんぶん』1976ねん昭和しょうわ51ねん)9がつ21にち朝刊ちょうかん、13はん、3めん
  7. ^ ニッケルはがね比重ひじゅうアルミニウム合金ごうきんの3ばいだが、強度きょうども3ばいなので使つか鋼材こうざいりょうは3ぶんの1でみ、注意深ちゅういぶか設計せっけいすればそこまでおも機体きたいにはならない。また、機体きたいをニッケルこうにしたことでジュラルミンでは困難こんなん溶接ようせつ構造こうぞうもちいることができた。そのため、リベットとめのジュラルミン機体きたいでは機体きたい内側うちがわシールざい手作業てさぎょう塗布とふしなくてはならないのにたいし、その作業さぎょう不要ふようになり、はいらない機体きたい細部さいぶまで燃料ねんりょうタンクにすることができ、17,660 Lもの燃料ねんりょう搭載とうさい可能かのうとなった。さらなる溶接ようせつ機体きたいのメリットは、燃料ねんりょうタンクに亀裂きれつはいって燃料ねんりょうれをこしても、すぐさま破損はそん箇所かしょがわかること。この機体きたい隅々すみずみまで収納しゅうのうされた燃料ねんりょう機体きたいねつことそらりょく加熱かねつおさえられた。弱点じゃくてんはニッケルこうはアルミニウム合金ごうきんくらべて弾性だんせい係数けいすうヤングりつ)が2.5ばいから3ばいたかいので、機体きたい強度きょうど不足ふそくおちいてん
  8. ^ F-15C Eagle vs MiG-23/25: Iraq 1991. Doug Dildy, Tom Cooper, Bloomsbury Publishing, 2016. P.35
  9. ^ Steve Davies. F-15C Eagle Units in Combat, с. 53.
  10. ^ 週刊しゅうかんワールドエアクラフト』2001/6/12ごう、P11より。
  11. ^ ラケーシュ・クリシュナン・シンハ (2016ねん9がつ29にち). “ソ連それん中尉ちゅうい日本にっぽん亡命ぼうめいでMiGに恩恵おんけい”. ロシア・ビヨンド日本語にほんごばん. 2021ねん7がつ23にち閲覧えつらん
  12. ^ Syria's MiG-25s fly again
  13. ^ Azerbaijan to modernize MiG-25 foxbats included in Air Forces’s inventory
  14. ^ МАПО МиГ МиГ-25РБВ”. www.airwar.ru. 2023ねん5がつ27にち閲覧えつらん
  15. ^ Спирт (spirt: アルコール), Воз (Voz: 荷馬にうましゃ) 。「エアコンバット DVD コレクション ちょう高速こうそく迎撃げいげきフォックスバットのすべて」に、この愛称あいしょうについて言及げんきゅうしている場面ばめんがある。ただし、このDVDは日本語にほんご音声おんせい英語えいご音声おんせい収録しゅうろくされており、日本語にほんご音声おんせいでは「スピルトヴォース」ではなく「スピオトフォズ」と発音はつおんしている。一方いっぽう英語えいご音声おんせいでは「スピートフォーズ」とこえる。しかしほんこうでは「ロシアつづりにもとづく日本語にほんご表記ひょうき」をもちいることとし、「スピルトヴォース」とした。
  16. ^ ラケーシュ・クリシュナン・シンハ (2016ねん9がつ29にち). “How a Soviet pilot's defection showed West the secret MiG”. UPI通信つうしんしゃ. 2021ねん8がつ11にち閲覧えつらん
  17. ^ 世界せかい傑作けっさく『No..83』出典しゅってん

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]