P-39 (航空機こうくうき)

P-39 / P-400 エアラコブラ

USAAF P-39F-1BE 41-7224号機ごうき(撮影さつえい年ねん不ふ詳しょう)

• 用途ようと：戦闘せんとう機き、対地たいち攻撃こうげき機き
• 分類ぶんるい：陸上りくじょう戦闘せんとう機き
• 製造せいぞう者しゃ：ベル・エアクラフト社しゃ
• 運用うんよう者しゃ
  
  • アメリカ陸軍りくぐん航空こうくう隊たい、陸軍りくぐん航空こうくう軍ぐん
  • イギリス空軍くうぐん
  • ソ連それん空軍くうぐん、防空ぼうくう軍ぐん
  • オーストラリア空軍くうぐん
  • フランス空軍くうぐん
  • イタリア共同きょうどう交戦こうせん空軍くうぐん
  • ポルトガル空軍くうぐん
• 初はつ飛行ひこう：1938年ねん4月がつ6日にち
• 生産せいさん数すう：9,588機き
• 生産せいさん開始かいし：1940年ねん
• 運用うんよう開始かいし：1941年ねん
• 退役たいえき
  
  • 1944年ねん（フランス空軍くうぐん）
  • 1948年ねん（アメリカ空軍くうぐん）
  • 1949年ねん（ソ連それん空軍くうぐん、防空ぼうくう軍ぐん）
  • 1951年ねん（イタリア共同きょうどう交戦こうせん空軍くうぐん）
• 運用うんよう状じょう況きょう：退役たいえき
• ユニットコスト：50,666米あめりかドル

P-39 エアラコブラ（Bell P-39 Airacobra）は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくのベル社しゃが開発かいはつし、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん初期しょきにアメリカ陸軍りくぐん航空こうくう軍ぐん等とうで運用うんようされた戦闘せんとう機き。主おもにレンドリース先さきのソ連それんで活躍かつやくした。

愛称あいしょうの「エアラコブラ(Airacobra)」は、「空そら飛とぶコブラ」といったような意味いみだが、坂井さかい三郎さぶろうによると日本にっぽん軍ぐんの一部いちぶでは「エア・コブラ」と読よんでいたようである。イギリスへのレンドリースでの受取うけとり拒否きょひ機きをアメリカ陸軍りくぐん航空こうくう軍ぐんが逆ぎゃく輸入ゆにゅうの形かたちで引ひき取とった機体きたいはP-400 エアラコブラと呼よばれる。

概要がいよう

1936年ねんに出だされたアメリカ陸軍りくぐんの高こう々度ど新型しんがた迎撃げいげき機きの要求ようきゅうへ応こたえて、XFM エアラクーダ戦闘せんとう機きに続つづく第だい二に弾だんとして、新進しんしん気鋭きえいのベル社しゃが出だした回答かいとうがXP-39である。その形態けいたいはエアラクーダ譲ゆずりの新しん機軸きじくが山盛やまもりの珍めずらしい設計せっけいで、胴体どうたい中央ちゅうおう（操縦そうじゅう席せきの後のち）に液えき冷ひや式しきのエンジンを置おき、プロペラ軸じくを通とおして装備そうびされる37 mm機関きかん砲ほうを機首きしゅに装備そうびした。これは主おもに機関きかん砲ほうの安定あんてい性せいを保たもつための仕組しくみであったが、エンジンを機体きたい中央ちゅうおうに置おくことで運動うんどう性せいも向上こうじょうすると見込みこまれた。また、米国べいこくの単発たんぱつ戦闘せんとう機きで初はじめて前輪ぜんりん式しき降着こうちゃく装置そうちを備そなえたが、これにより離着陸りちゃくりく時じの視界しかいも従来じゅうらいの戦闘せんとう機きと比くらべて良好りょうこうだった。またキャノピーは涙なみだ滴しずく型がただがスライド式しきではなく、コックピットへの出入でいりは前まえに蝶番ちょうつがいのある自動車じどうしゃのような側面そくめんドアから行おこなうと言いう変則へんそく的てきなものであった。

高々たかだか度ど戦闘せんとう機きとして排気はいきタービン過か給きゅう器きを備そなえた試作しさく機きは、1939年ねん4月がつ6日にちに初はつ飛行ひこうし、クリーン状態じょうたいで最大さいだい速度そくど628 km/h、上昇じょうしょう率りつ1,219 m/minなどの高性能こうせいのうを発揮はっきした。しかし、陸軍りくぐんは仕様しように反はんして本ほん機きを高々たかだか度ど戦闘せんとう機きにする気きは無なく、排気はいきタービンを外はずして中ちゅう高度こうど戦闘せんとう機きとして生産せいさんするように指示しじを出だした。これにより工場こうじょうでは機械きかい式しき一いち段だん一いち速そく過か給きゅう器きのV-1710-35エンジンを取とり付つけて量産りょうさんが開始かいしされたが、量産りょうさん型がたのP-39Cは重量じゅうりょう増加ぞうかなどで性能せいのうは低下ていかしてしまった。武装ぶそうは37 mm機関きかん砲ほうと機首きしゅに12.7 mm機銃きじゅう×2+7.62 mm機銃きじゅう×2である。P-39Dは機首きしゅの7.62 mm機銃きじゅうを撤去てっきょしたかわりに主翼しゅよく付つけ根ね左右さゆうに7.62 mm機銃きじゅう×4を装備そうびした武装ぶそう強化きょうか型がただが、このため、ますます性能せいのうは低下ていかした。

輸出ゆしゅつ用ようとして軍事ぐんじ機密きみつの排気はいきタービンが外はずされたP-38「ライトニングI」と同様どうよう、イギリス空軍くうぐんへ輸出ゆしゅつされたP-39C相当そうとうの機体きたい「エアラコブラI」は期待きたいはずれの性能せいのう（カタログスペックに満みたず、ホーカー ハリケーンより劣おとると評価ひょうかされた）により、少数しょうすうの運用うんように留とどまった。イギリス空軍くうぐんが輸入ゆにゅうしたP-39のうち、212機きが1941年ねん12月からソヴィエト連邦れんぽう（ソ連それん）へのレンドリースに回まわされた他ほか、179機きはP-400と名付なづけられ、アメリカ陸軍りくぐんが引ひき取とることとなった。なお、これらの機体きたいは機首きしゅ砲ほうが37 mmから、発射はっしゃ速度そくどの高たかい M1 20 mm機関きかん砲ほう（弾たま数すう60発はつ）に換かわ装そうされていた。

夜間やかん戦闘せんとうで全ぜん搭載とうさい機銃きじゅうを発射はっしゃするP-39、その重じゅう武装ぶそうが確認かくにんできる写真しゃしん

北きたアフリカ戦線せんせんでは、1942年ねん10月がつに運用うんよう開始かいししたアメリカ陸軍りくぐん航空こうくう隊たいの第だい9空軍くうぐんが、重じゅう爆撃ばくげき機きB-24や、戦闘せんとう機きP-40を主力しゅりょくとして、イギリス軍ぐんを航空こうくう支援しえんしたが、その中なかにはP-39も含ふくまれており、皮肉ひにくなことにイギリス軍ぐんに見限みかぎられた本ほん機きが、その強力きょうりょくな37㎜機関きかん砲ほうによる対地たいち攻撃こうげきで猛威もういを振ふるい、ドイツアフリカ軍団ぐんだんを悩なやませた。その活躍かつやくは、軍ぐん司令しれい官かんのエルヴィン・ロンメル元帥げんすいが度々どど言及げんきゅうするほどで、総統そうとう大本営だいほんえいでの戦況せんきょう報告ほうこくで、アドルフ・ヒトラー総統そうとうに対たいしてドイツ軍ぐん戦車せんしゃの装甲そうこうをP−39の機関きかん砲ほうが貫通かんつうするという報告ほうこくをしている。そこでドイツ空軍くうぐん総そう司令しれい官かんヘルマン・ゲーリングが「そんなことは絶対ぜったいに不可能ふかのうだ。アメリカ人じんができるのは、カミソリの刃はを作つくるぐらいだよ」と茶化ちゃかしたが、ロンメルは呆あきれて「我々われわれも、そのようなカミソリの刃はを持もっていたらと思おもいます」とい返いかえしており、ロンメルがいかにP−39を高たかく評価ひょうかしていたかがうかがえる。P−39はエル・アラメインの戦たたかいでも活躍かつやくし、ドイツ軍ぐんがイギリス軍ぐんからの鹵獲ろかく戦車せんしゃで編成へんせいしていた戦車せんしゃ隊たいがP−39の攻撃こうげきで壊滅かいめつして戦況せんきょうに大おおきな影響えいきょうを及およぼしたのち、ロンメルが敗やぶれて敗退はいたいするときにも、その車列しゃれつを執拗しつように攻撃こうげきし、37㎜砲ほうの破壊はかい力りょくで戦車せんしゃでも兵士へいしでも関係かんけいなくズタズタにしてドイツ兵へいを震ふるえ上あがらせている。

P-39でドイツ軍機ぐんき25機きを撃墜げきついしたシクノフ、ヒョードル・イワノビッチ大尉たいい

ソ連それんに送おくられたP－39は、1942年ねん5月から空軍くうぐん及および防空ぼうくう軍ぐんに配備はいびされたが、大変たいへんな好評こうひょうをもって迎むかえられた。レンドリースのアメリカ製せいの兵器へいきはソ連それん軍ぐん兵士へいしにとってあまり役やくにたないものも多おおく、M3中ちゅう戦車せんしゃなどは「7人にん兄弟きょうだいの棺桶かんおけ」などと揶揄やゆされたが、そのなかでP-39は最もっとも好評こうひょうな兵器へいきの一ひとつとなった。高こう高度こうど性能せいのうが劣おとることでイギリス軍ぐんからは敬遠けいえんされたP-39であったが、東部とうぶ戦線せんせんでは中ちゅう低てい高度こうどの空戦くうせんが殆ほとんどであり、P-39の弱点じゃくてんは殆ほとんど問題もんだいにはならなかった。ソ連それん軍ぐんパイロットはP-39が、メッサーシュミット Bf109はおろかフォッケウルフ Fw190にもあらゆる面めんで勝かっていると評価ひょうかしており、実際じっさいに第だい153親衛しんえい戦闘せんとう機き連隊れんたいに投入とうにゅうされた20機きのP-39は、わずか2か月げつの間あいだに45機きのドイツ軍ぐん戦闘せんとう機きと18機きの爆ばく撃げき機きを撃墜げきついするという大だい戦果せんかを挙あげたのに対たいして損失そんしつはたったの8機きであった。

ソ連それん軍ぐんトップエースパイロットアレクサンドル・ポクルィシュキンの記念きねん切手きって、後うしろにはP-39も描えがかれている

P-39は多おおくのソ連それん軍ぐんエースパイロットを誕生たんじょうさせた。なかでも、トップエースパイロットのうちの一人ひとりアレクサンドル・ポクルィシュキン大佐たいさは、59機きの撃墜げきつい記録きろくのうち、48機きをP-39で撃墜げきついしている。また、同おなじくトップエースの一人ひとりグリゴリー・レチカロフ少佐しょうさも56機き中ちゅう50機きを撃墜げきついしている。ソ連それん軍ぐんの殆ほとんどのエースパイロットが自国じこく製せいの戦闘せんとう機きよりも、快適かいてきな操縦そうじゅう席せきと頑丈がんじょうな装甲そうこう板ばんを備そなえたP-39を信頼しんらいし、「Kobrukshka（小ちいさなコブラ）」と愛称あいしょうをつけて愛用あいようし続つづけた。ソ連それんの指導しどう者しゃヨシフ・スターリンも前線ぜんせんのP-39の高こう評価ひょうかを聞ききつけると、アメリカ大統領だいとうりょうフランクリン・ルーズベルトにさらに多おおくのレンドリースを求もとめる親書しんしょを送おくったほどであった。その結果けっか、約やく5,000機きのP-39がソ連それん軍ぐんに引ひき渡わたされたが、これはP-39の総そう生産せいさん数すうの約やく半数はんすうに及およぶものであった。うち2,500機きがバッファロー (ニューヨーク州しゅう)からアラスカを経由けいゆしベべーリング海りんぐかいを渡わたってシベリアの飛行場ひこうじょうに自みずからで飛行ひこうしたが、その輸送ゆそう任務にんむを行おこなったソ連それん軍ぐんパイロットの多おおくが女性じょせいであった。残のこりはイラン経由けいゆで陸路りくろでソ連それんに送おくられた。ソ連それん軍ぐんにレンドリースされたP−39はあらゆる原因げんいんを合計ごうけいして1.000機きが失うしなわれたが、東部とうぶ戦線せんせんでのソ連それん軍ぐんの制空権せいくうけん確保かくほに大おおきく貢献こうけんし、独どくソ戦せん勝利しょうりの立役者たてやくしゃの一ひとつとなった。

太平洋たいへいようニューカレドニア基地きちでデ・ハビランド DH.82 タイガー・モスとの衝突しょうとつ事故じこで破壊はかいされたP-39

太平洋たいへいよう戦線せんせんにもアメリカ陸軍りくぐんやオーストラリア軍ぐんに配備はいびされたP-39及およびP-400が投入とうにゅうされた。特とくにガダルカナル島とうの戦たたかいやニューギニアの戦たたかいで、日本にっぽん海軍かいぐん零れい戦せんと戦たたかうことが多おおかったが、日本にっぽん海軍かいぐんのエースパイロット坂井さかい三郎さぶろうによれば、あまり性能せいのうは芳かんばしいものではなかったという印象いんしょうであったという。当時とうじのアメリカ陸軍りくぐん航空こうくう隊たいの主力しゅりょく戦闘せんとう機きとして戦闘せんとうする機会きかいは多おおく、坂井さかいも初はつのポートモレスビーへの爆ばく撃げき機き護衛ごえい任務にんむで一撃いちげきで2機きのP-39を撃墜げきついしている。また、坂井さかいの上官じょうかんである「ラバウルの貴公子きこうし」こと笹井ささい醇あつし一いち中尉ちゅういもポートモレスビー上空じょうくうにおいて、1列れつ縦隊じゅうたいで飛行ひこうするP-39の3機き編隊へんたいを三段跳さんだんとびをするように次々つぎつぎと撃墜げきついしたこともあった。このように、日本にっぽん海軍かいぐんパイロットから見みると戦たたかいやすい相手あいてであり、のちにポートモレスビーにオーストラリア軍ぐんのスーパーマリン スピットファイアが進出しんしゅつしてくると、P−39との旋回せんかい性能せいのうの差さに驚おどろかされている。

しかし、アメリカ軍ぐんから見みると、これまで苦くるしめられてきた零れい戦せんにようやく対抗たいこうできる機体きたいとなったという評価ひょうかで、日本にっぽん軍ぐん戦闘せんとう機きとのキルレシオは互角ごかくであったとしている。また、得意とくいの低空ていくうでは、アメリカ艦船かんせんを攻撃こうげきする艦上かんじょう爆撃ばくげき機きや艦上かんじょう攻撃こうげき機きの迎撃げいげきに活躍かつやくしている。一方いっぽうで、高こう高度こうど性能せいのうが優すぐれているとは言いえない日本にっぽん軍ぐんの重おも爆ばく撃げき機きや陸上りくじょう攻撃こうげき機きに対たいしてすら、20,000フィート以上いじょうの迎撃げいげき戦せんで追おいつくことができず、また太平洋たいへいよう戦線せんせんでは不可欠ふかけつの航続こうぞく距離きょりも短みじかかったので、早々そうそうにP-38やP-47といった後継こうけい機きに第だい一いち戦機せんきとしての立場たちばを譲ゆずっている。

XP-39が初はつ飛行ひこうした際さい、アメリカ海軍かいぐんも同機どうきの高性能こうせいのうさに目めを付つけ、XFL「エアラボニータ」を尾お輪わ式しきの艦上かんじょう戦闘せんとう機きとして試作しさく要求ようきゅうした。同機どうきは大幅おおはばな改修かいしゅうを加くわえて1940年ねんに完成かんせいしたものの、不具合ふぐあいが続出ぞくしゅつし、加くわえてチャンス・ヴォート社しゃのXF4Uが高性能こうせいのうを発揮はっきしていたため、海軍かいぐんでの本ほん採用さいようは見送みおくられ、1942年ねんに対空たいくう射撃しゃげき試験しけんの標的ひょうてき機きとして生涯しょうがいを終おえている。

後継こうけい機きとして、同おなじレイアウトで高度こうどによる性能せいのう低下ていか問題もんだいを解決かいけつした発展はってん型がた、P-63「キングコブラ」が採用さいようされたが、P47、P-51といった優秀ゆうしゅうな新型しんがた機きの配備はいびが進すすむアメリカ陸軍りくぐんではほとんど使用しようされず、やはりソ連それんに渡わたり活躍かつやくした。

日本にっぽん軍ぐんのパイロットからは、その形状けいじょうより「カツオブシ」と呼よばれた。

諸しょ元もと

三面さんめん図ず（P-39D）

参考さんこう:航空こうくうファンイラストレイテッドNo74「第だい二に次じ大戦たいせん米まい陸軍りくぐん機き全集ぜんしゅう」39-40頁ぺーじなど

制式せいしき名称めいしょう	P-39D	P-39M	P-39Q
試作しさく名称めいしょう	XP-39
全幅ぜんぷく	10.36m
全長ぜんちょう	9.21m
全ぜん高こう	3.6m	3.61m	3.75m
翼つばさ面積めんせき	19.8m²
翼つばさ面めん荷重かじゅう	? kg/m²
自重じちょう	2,853kg	2,545kg	2,900kg
正規せいき全備ぜんび重量じゅうりょう	3,465kg	3,810kg	3,443kg
発動はつどう機き	アリソン V-1710-35 （離はなれ昇のぼり1,150馬力ばりき）1基き	アリソン V-1710-67/83 （離はなれ昇のぼり1,200馬力ばりき）1基き	アリソン V-1710-85 （離はなれ昇のぼり1,343馬力ばりき）1基き
最高さいこう速度そくど	579km/h（高度こうど4,600m）	621km/h（高度こうど2,900m）	616km/h（高度こうど3,600m）
上昇じょうしょう力りょく	5,000mまで6分ふん24秒びょう	?	5,000mまで5分ふん
航続こうぞく距離きょり	1,770km	1,046km	2,000km
武装ぶそう	プロペラ軸じく内ない M4機関きかん砲ほう1門もん（携行けいこう弾だん数すう15発はつ） 機首きしゅ AN/M2 12.7mm機銃きじゅう2門もん（携行けいこう弾だん数すう各かく200発はつ） 主翼しゅよく ブローニング 7.62mm機関きかん銃じゅう4門もん（携行けいこう弾だん数すう各かく500発はつ）		M4 37mm機関きかん砲ほう1門もん（携行けいこう弾だん数すう30発はつ） 機首きしゅ AN/M2 12.7mm機関きかん銃じゅう2門もん（携行けいこう弾だん数すう各かく200発はつ） 主翼しゅよく下かガンポッドAN/M2 12.7mm機関きかん銃じゅう2門もん（携行けいこう弾だん数すう各かく300発はつ）
爆ばく装そう	225kg爆ばく弾だん1発はつ
生産せいさん数すう	554機き	240機き	4,905機き

現存げんそんする機体きたい

型名かためい	番号ばんごう	機体きたい写真しゃしん	所在地しょざいち	所有しょゆう者しゃ	公開こうかい状じょう況きょう	状態じょうたい	備考びこう
P-39D-15-BE	41-6951	写真しゃしん	オーストラリア クイーンズランド州しゅう マリーバ	ベック軍事ぐんじ博物館はくぶつかん (Beck Military Museum)	公開こうかい	静態せいたい展示てんじ	「Erminie」[1]
P-39F-1-BE	41-7215 A53-12		オーストラリア ビクトリア州しゅう グレンロワン	クラシックジェッツ戦闘せんとう機き博物館はくぶつかん[2]	公開こうかい	修復しゅうふく中ちゅう	[3][4]
P-39K-1-BE	42-4312	写真しゃしん	アメリカ フロリダ州しゅう ポークシティ	ファンタジー・オブ・フライト	非公開ひこうかい	修復しゅうふく中ちゅう	[5]
P-39N-1-BE	42-8740		アメリカ カリフォルニア州しゅう チノ	ヤンクス航空こうくう博物館はくぶつかん[6]	公開こうかい	飛行ひこう可能かのう	[7]
P-39N-5-BE	42-18814	写真しゃしん	アメリカ アリゾナ州しゅう ツーソン	ピマ航空こうくう宇宙うちゅう博物館はくぶつかん[8]	公開こうかい	静態せいたい展示てんじ	「Girlie」[9]
P-39N-5-BE	42-19027		アメリカ アリゾナ州しゅう ヴェイルおよび カリフォルニア州しゅう チノ	プレーンズ・オブ・フェイム航空こうくう博物館はくぶつかん [10]	公開こうかい	静態せいたい展示てんじ	「Small Fry / Little Sir Echo」[11]
P-39N-5-BE	42-19039	写真しゃしん	パプアニューギニア 東部とうぶ山岳さんがく州しゅう ゴロカ	J・K・マッカーシー博物館はくぶつかん[12] (J. K. McCarthy Museum)	公開こうかい	静態せいたい展示てんじ	「San Antonio Rose」[13]
P-39N-5-BE	42-19158		ロシア ノヴォシビルスク	ノヴォシビルスク・リストアラーズ (Novosibirsk Restorers)	公開こうかい	静態せいたい展示てんじ
P-39Q-5-BE	42-19597		アメリカ テキサス州しゅう サンマルコス	記念きねん空軍くうぐん(CAF)	公開こうかい	飛行ひこう可能かのう	「Miss Connie」
P-39Q-6-BE	42-19993		アメリカ テキサス州しゅう サンアントニオ	ルイス・エア・レジェンズ[14]	公開こうかい	飛行ひこう可能かのう	「Brooklyn Bum 2nd」[15]
P-39Q-6-BE	42-19995		アメリカ ニューヨーク州しゅう バッファロー	バッファロー・エリー郡ぐん海軍かいぐん軍事ぐんじ公園こうえん 海軍かいぐんサーヴィスマンズパーク[16]	公開こうかい	静態せいたい展示てんじ	「Snooks 2nd / Betty Lou 3rd」[17]
P-39Q-5-BE	42-20000		アメリカ カリフォルニア州しゅう リヴァーサイド	マーチフィールド航空こうくう博物館はくぶつかん[18]	公開こうかい	静態せいたい展示てんじ	[19]
P-39Q-6-BE	42-20007		アメリカ ヴァージニア州しゅう ハンプトン	ヴァージニア航空こうくう宇宙うちゅうセンター[20]	公開こうかい	静態せいたい展示てんじ	42-20027号機ごうきの塗装とそうで展示てんじされている。[21]
P-39Q-5-BE	42-20341	写真しゃしん	ニュージーランド オークランド	パイオニア・エアロ財団ざいだん[22]	公開こうかい	修復しゅうふく中ちゅう	[23][24]
P-39Q-10-BE	42-20613		ロシア サハ共和きょうわ国こく ヤクーツク	文化ぶんかの家いえ(House of Culture)	公開こうかい	静態せいたい展示てんじ	[25]
P-39Q-15-BE	44-2433	写真しゃしん	アメリカ メリーランド州しゅう シルバーヒル	国立こくりつ航空こうくう宇宙うちゅう博物館はくぶつかん ポール・ガーバー修復しゅうふく施設しせつ	非公開ひこうかい	修復しゅうふく中ちゅう	「Galloping Gertie」[26]
P-39Q-15-BE	44-2485	写真しゃしん	アメリカ オレゴン州しゅう マドラス	エリクソン航空機こうくうきコレクション[27]	公開こうかい	静態せいたい展示てんじ	[28]
P-39Q-15-BE	44-2664		フィンランド 中央ちゅうおうスオミ県けん ユヴァスキュラ	中央ちゅうおうフィンランド航空こうくう博物館はくぶつかん[29][30]	公開こうかい (B-25と入いれ替かわり)	静態せいたい展示てんじ	[31]
P-39Q-15-BE	44-2911		アメリカ ニューヨーク州しゅう ナイアガラフォールズ市し	ナイアガラ航空こうくう宇宙うちゅう博物館はくぶつかん[32]	公開こうかい	修復しゅうふく中ちゅう	「Miss Lend Lease」[33]
P-39Q-20-BE RP-39Q-20-BE TP-39Q-20-BE	44-3887		アメリカ オハイオ州しゅう デイトン	国立こくりつアメリカ空軍くうぐん博物館はくぶつかん[34]	公開こうかい	静態せいたい展示てんじ	[35]
P-39Q-20-BE	44-3908		アメリカ ミシガン州しゅう カラマズー	エア・ズー航空こうくう宇宙うちゅう科学かがく博物館はくぶつかん[36]	公開こうかい	静態せいたい展示てんじ	「Whistlin Britches」[37]
P-400-BE	AP335	写真しゃしん	アメリカ ヴァージニア州しゅう ヴァージニアビーチ	ファイター・ファクトリー[38]	非公開ひこうかい	修復しゅうふく中ちゅう	[39][40]
P-400-BE	AP347	写真しゃしん	パプアニューギニア ポートモレスビー	国立こくりつ博物館はくぶつかん・美術館びじゅつかん (National Museum & Art Gallery)	公開こうかい	静態せいたい展示てんじ	[41]
P-400-BE	BW157	写真しゃしん	ソロモン諸島しょとう ホニアラ	ヴィル戦争せんそう博物館はくぶつかん (Vilu War Museum)	公開こうかい	静態せいたい展示てんじ	[42]
P-39? P-400?	不明ふめい	写真しゃしん	ロシア ムルマンスク州しゅう サフォーノヴァ市し	北方ほっぽう艦隊かんたい空軍くうぐん博物館はくぶつかん	公開こうかい	静態せいたい展示てんじ
P-39? P-400?	不明ふめい		ロシア ムルマンスク州しゅう サフォーノヴァ市し	北方ほっぽう艦隊かんたい空軍くうぐん博物館はくぶつかん	公開こうかい	修復しゅうふく中ちゅう	北方ほっぽう艦隊かんたい航空こうくう隊たい第だい255戦闘せんとう機き連隊れんたい第だい2飛行ひこう隊たい所属しょぞく機きで、1945年ねん3月がつ6日にちにヒョードル・ドミトリーヴィチ・バラヴィコフ少尉しょういの操縦そうじゅうで戦闘せんとう飛行ひこう訓練くんれんの際さいに凍こおり付ついた湖上こじょうに墜落ついらくしたもの。[43]

登場とうじょう作品さくひん

小説しょうせつ

『宇宙うちゅう戦争せんそう1943』

強つよ堅けんな装甲そうこうを有ゆうする火星かせい人じんの飛行ひこう兵器へいき「フライング・スティングレイ」への対策たいさくとして第だい二に次じルソン反攻はんこう作戦さくせんに多数たすうが投入とうにゅう。今いままで人類じんるい側がわ戦闘せんとう機きのあらゆる航空こうくう機銃きじゅうの攻撃こうげきを弾ひいてきた「フライング・スティングレイ」を37mmもの大だい口径こうけい機銃きじゅうで撃墜げきついに成功せいこうする。

『大日本帝国だいにっぽんていこく欧州おうしゅう電撃でんげき作戦さくせん』

後継こうけい機きのP-63と共ともに日本にっぽん陸軍りくぐんの襲撃しゅうげき機き部隊ぶたいに供与きょうよされ、地上ちじょう攻撃こうげきに猛威もういを振ふるう。

被弾ひだんした機体きたいの修理しゅうりを要請ようせいした時とき、「これを修理しゅうりするより、あそこに新品しんぴんの代替だいたい機きが山やまの様ように到着とうちゃくしているので乗のり換かえてくれ」と整備せいび兵へいに伝つたえられ、日本にっぽん陸軍りくぐんのパイロットがアメリカの膨大ぼうだいな兵器へいき生産せいさん能力のうりょくに驚おどろくと同時どうじに呆あきれるシーンがある。

ゲーム

『War Thunder』

アメリカツリーにP-400型がた、N-0型がた、Q-5型がたがプレイヤーの操縦そうじゅうできる機体きたいとして登場とうじょう。

その他た、ソ連それんツリーのプレミアム機きとしても数すう機きが登場とうじょうする。

『War Wings』

アメリカツリーに迎撃げいげき機きとしてP-39のQ型がた、プレミアム機体きたいとしてN型がたが登場とうじょうしている。

参考さんこう文献ぶんけん

• 航空こうくうファン イラストレイテッドNo74「第だい二に次じ大戦たいせん米まい陸軍りくぐん機き全集ぜんしゅう」光文社こうぶんしゃ
• エルヴィン・ロンメル 著しる、大木おおき毅あつし 訳やく『「砂漠さばくの狐きつね」回想かいそう録ろく――アフリカ戦線せんせん1941~43』作品社さくひんしゃ、2017年ねん。ISBN 978-4861826733。 
• アントニー・ビーヴァー（著ちょ）『第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん1939-45（中なか）』平賀ひらが秀明ひであき（訳わけ）、白水しろみず社しゃ、2015年ねん。ISBN 978-4560084366。
• 坂井さかい三郎さぶろう『大空おおぞらのサムライ』光人みつひと社しゃ、2003年ねん。ASIN B00E5UZLIW。 

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外部がいぶリンク

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